柳井市議会 > 2018-12-07 >
12月07日-03号

ツイート シェア
  1. 柳井市議会 2018-12-07
    12月07日-03号


    取得元: 柳井市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成 30年 第4回定例会(12月)─────────────────────────────────────────────平成30年 第 4 回 柳 井 市 議 会 定 例 会 会 議 録(第3日)                                  平成30年12月7日(金曜日)─────────────────────────────────────────────議事日程                              平成30年12月7日 午前10時00分開議    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問    日程第3 議案上程審議(委員会付託)──────────────────────────────本日の会議に付した事件    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問         秋良克温議員          1 図書館建設について           (1)市民の中から建設反対の署名運動が始まっているようですが、どのようにお考えか。           (2)図書館やワークショップ、カフェ等がオープンしたとして、成功するという根拠はどこにあるのか。           (3)土地的にアクセスが不便だという意見もききますが、どのようにお考えか。           (4)最近若者の図書館、読書ばなれがあるとききますが、若者の読書ばなれに関してどのような考えをおもちか。         岸井靜治議員          1 来年度の予算編成について           (1)予算規模を減らさざるを得なくなった理由は何でしょうか。           (2)今後この予算規模減少を是正していくためにどのようなことを考えていますか。          2 柳商跡地に図書館を建てるということについて           (1)現在の図書館を何とか改善して使うという検討はしたのでしょうか。           (2)柳商跡地が図書館を建てるうえで最適地であるとお考えですか。           (3)いつ図書館を建てることを総合的に判断できる資料が出て来るのでしょうか。           (4)図書館の建設は市の長期的な計画に基づいて行われているのでしょうか。          3 県や国からの交付金取得の姿勢について           (1)社会資本整備総合交付金について            ①県全体ではどのくらいの規模となり、柳井市にはどのくらい交付されて             いますか。土木課関連でお答えください。            ②この交付状況を市長はどうお考えですか。           (2)政府の新たな国土強靭化計画について市はどのように対応しますか。         岩田優美議員          1 新柳井図書館の司書と学校図書館の司書のあり方について           (1)柳井商業高等学校跡地利活用基本コンセプトは「すべては、人づくりから~子ども・教育環境の充実~」です。人づくりには運営スタッフの充実は必須です。新柳井図書館の司書と教育の現場にいる学校図書館司書の資質向上のための体制づくりについてお伺いいたします。          2 西福祉センターの利活用について           (1)今年度での児童館の閉鎖に伴い来年度からどのような使い方をされるつもりでしょうか。また、福祉と名前がついているにも関わらず、エレベーターもなく一部耐震がない建物についてどのような考えを持たれているのかをお伺いいたします。    日程第3 議案上程審議(委員会付託)      (1)議案第71号 柳井市議会議員の議員報酬及び費用弁償支給条例の一部改正について      (2)議案第72号 柳井市一般職の職員の給与に関する条例及び柳井市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正について      (3)議案第73号 平成30年度柳井市一般会計補正予算(第8号)      (4)議案第74号 平成30年度柳井市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)      (5)議案第75号 平成30年度柳井市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)      (6)議案第76号 平成30年度柳井市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)      (7)議案第77号 平成30年度柳井市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)      (8)議案第78号 平成30年度柳井市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第2号)      (9)議案第79号 平成30年度柳井市水道事業会計補正予算(第2号)──────────────────────────────出席議員(18名)1番 三島 好雄          2番 岩田 雄治3番 田中 晴美          4番 岩田 優美5番 秋良 克温          6番 山本 達也7番 坂ノ井 徳          8番 川﨑 孝昭9番 中川 隆志          10番 久冨  海11番 藤沢 宏司          12番 篠脇 丈毅13番 岸井 靜治          14番 早原 秀文15番 平井 保彦          16番 賀原 基和17番 石丸 東海          18番 君国 泰照──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長   河内 義夫          次長 宮本 忠明補佐   井原 郁江                  ──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長            井原健太郎      副市長           鍵山 有志参与            粟屋  桂      教育長           桑原  眞会計管理者         弘津多美恵      総合政策部長        玉中  勲総務部長          國村 雅昭      建設部長          古谷 浩介上下水道部長        川本 和美      経済部長          日浦 隆雄市民部長          川井 隆志      健康福祉部長        米川 辰夫教育部長          河村 邦久      総務課長          河原 憲治財政課長          室田 和範                         ──────────────────────────────午前10時00分開議 ◎事務局長(河内義夫) ご起立願います。互礼。ご着席願います。 ○議長(藤沢宏司)  これより本日の会議を開きます。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(藤沢宏司)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第74条の規定により、議長において篠脇議員、岸井議員の両名を指名いたします。 一般質問に入る前に、三島議員より昨日の一般質問において、複合図書館を総合図書館と発言しましたが、複合図書館に訂正したいとの申し出がありましたので、会議規則60条に基づき、議長においてこれを許可いたします。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(藤沢宏司)  日程第2、昨日に続いて一般質問を行います。最初の質問者、秋良議員。〔秋良克温登壇〕 ◆議員(秋良克温) 皆さん、おはようございます。やない自民クラブの秋良でございます。 本年度最後の一般質問は、柳井市において、建設反対の署名活動が起きている複合図書館建設問題の推進のあり方についてであります。この複合図書館建設とは、閉校になった商業高校の跡地に、新たに複合図書館を建設するという、総額約20億円を投じた実に壮大なプランであります。この秋ごろから、この複合図書館建設プランに異議を唱えられる市民の方々が、複合図書館建設反対署名活動を行われ、現在、署名活動が始まっているようでございます。 柳井市の各議員のところにも、個別に署名活動への協力要請がありましたようで、もちろん私のところにも、署名活動の協力要請の案内が届いております。 質問の1点目として、複合図書館建設反対署名運動に関してですが、どんな事業計画でも100%に限りなく近い市民の方々の賛同を得ることは不可能に近いと思いますが、せめて過半数以上、具体的には全体の70%ぐらいの賛同を得ることが好ましいと思います。私がリサーチした手応えとしては、賛成30%、反対40%、どちらでもよい、もっと知りたい、無関心などといった意見が30%ぐらいでありました。 反対のご意見を伺うと、次のようなご意見を伺いました。複合図書館建設推進派の方々のみが事業内容や事業背景を理解し、やや強引ともとれる生き急いだ建設プランが急ピッチで進行しているように思える。一体、誰のための図書館なのか、特定の人間の利益のために建設するのか。 次、反対派の意見を無視、黙殺しているような雰囲気であり、聞く耳すら持ってもらえず、建設プランだけがもう決定したかのごとく、ひとり歩きして先行していて、着々と工事に向けて進んで行っているような感じだ。複合図書館が予定どおり建設されたとして、成功すればよいのですが、当初、見込んでいた利用者を確保できず、閑古鳥が鳴いているような巨大な図書館を市民として直視した時、どう見ても複合図書館は失敗だったと客観的に判断された場合、総額20億円の巨大な負の遺産とともに、今後も柳井市で生活していかなければならないという、大きなリスクと不安を抱きながら暮らしていかなければならないような状況に陥った場合、一体、誰に責任があり、誰がこの負の遺産の後始末を引き受けるのか、などの不安を抱えておられる市民の方々がかなりおられるようであります。 建設推進派と反対派の市民、そして議会との総合理解がないまま建設が進んで行くと、今後大きなしこりが残ることは間違いなく、この反対派の署名活動に対して、どのような対策をされているのかなどを伺いたいと思います。 質問の2点目として、図書館とカフェなどが無事にオープンしたとして、成功していくという裏づけや根拠はどこにあるのか、複合図書館建設プランと一般の会社の経営や運営プランとは、内容が多少異なりますが、集客つまり利用者を増員させて運営していくという点では、おおむね会社の経営運営プランと同等と私は判断しております。 ここからは、私の実体験に基づいて会社の経営理念と交えてお話していきたいと思います。ご存じの方もおられれば、ご存じでない方もおられると思いますが、私は東京の渋谷で生まれ、渋谷や南青山で暮らし、京都の太秦に移住しました。この太秦という地区は、東映の京都撮影所があり、東映太秦映画村があるところです。のちに外車販売とレースチームなどの運営会社を大阪の西成で暮らしながら経営し、そして、再び京都に戻り京都の上鳥羽に移り住みました。この上鳥羽は、幕末期の鳥羽・伏見の戦いの勃発地でありまして、薩摩藩が幕府軍にこの場所から大砲を打ったことを合図に戊辰戦争が始まったという、いわくつきの場所であります。私の先祖も、この場所にて戦闘に参加しておりました。これらの流れで私は会社を経営・運営し、約30年ほど自営業者として働く現場の最前線で、いろいろな経験を得て、現在は柳井市の天神に居を構えて市議として活動させていただいております。 かつて、私が住んでおりましたこの大阪の西成という地区は、東京の浅草よりバラエティに富んでおりまして、西成を制するものは日本を制するなどと冗談なのか、真面目なのか本当にそう呼ばれておりまして、実にバラエティに富んだ店舗や会社が何万件とひしめき合いながら軒を連ねております。私が過ごした期間中においても、新しい店舗や会社が毎日のようにポッと沸いて出てきた、ポッと消えていくのであります。それは、つまり現実的に会社の運営を継続していることが困難になった会社は、人知れず倒産し、人知れず消えていくということであります。 私が知る経営者の中にも、新規事業に夢と希望に気持ちを高ぶらせて、いいことばかりを想定して事業計画をプランニングし、会社をつくり、そしていざ現実と向き合った時、予定していた集客や売り上げが見込めず、目標も何も達成できず、敗北という辛酸をなめて、人知れず消えていくパターンの人間を何人も見てきております。 それらの方々の敗北に導いた共通点は、まず、新規事業案に執着し過ぎて過剰に夢を膨らませ、周りの人間におだてられ、おのれ自身の足元を見失う、夢と希望、計画と採算、このバランスが崩れているのに現実離れした夢だけがひとり歩きし始め、急降下していることに気がつくが、今さら後戻りする勇気も決断力もない、根拠も実績もないのに奇妙な自信と妄想だけがどんどん膨らみ、過剰ともいえる必要以上の投資、増資を自ら行い始める。あげくの果てに採算の取れない豪華な会社をつくり上げ、自ら招いた財政危機に陥る。こういう会社は、それこそ、最初の1年こそは見栄えのいい、すごく立派な会社でありますが、実際は背伸びして経営している状態なので、中身も財力も何もなく、常にアップアップ状態です。一つ歯車が狂い出すと、もう取り返しがつかず、一度ひずみが出ると前にも後ろにも進むことができず、この状態を収集するための心の余裕も、資金の余力も、自らの決断力もなく、だらだらと時間が経過すると思考回路と資金がショートします。結局、にっちもさっちもいかず、もろくも簡単に崩れ去って崩壊します。これこそが負の遺産を生み出す構図なのであります。 会社の運営や事業計画というのは、戦争と一緒で必ず勝てるとは限りません。負けた時に、退避するための退路をどこかにつくっておく別動隊の編成と、別の滑りどめ的な撤退路を確保したプランもどこかに想定しておくという、進撃と撤退という表裏一体のプランが必要であり、よりこうかつで、ハイレベルなプランと作戦がないと、泥沼的な敗北に向かってまっしぐらに進んで行く傾向があると思います。 図書館建設推進派の方々は、この辺りのことも十分にご理解されているのかどうか、伺いたいと思います。 質問の3点目として、市の中心部から離れた地域から複合図書館までのアクセスの距離感や、勾配のある地形、今後の周辺道路環境などの整備などについて、伺いたいと思います。 例えば、基本、車での来館を予定されていると思うのですが、徒歩で来館される高齢者の方や、車椅子の方など、図書館までの傾斜がきついとか、自転車でも年齢によっては過酷だ、一度は興味本位で行くが、アクセスが面倒なので、そうたびたび訪れることはない、などのご意見も伺っております。 このような意見も含めてどうお考えか、伺いたいと思います。 質問の4点目として、若者たちの急激な読書離れや、全国レベルで紙の媒体、つまり本や雑誌などが急激に廃刊、休刊に追い込まれているのが現状であり、特に若者はインターネットを活用して活字を読む傾向が強く、若者の読書離れについて現在の環境と現状をどのように把握され、どのような考えをお持ちか、伺いたく思います。 壇上での質問は、これで終わります。ありがとうございました。〔秋良克温降壇〕 ○議長(藤沢宏司)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、秋良議員のご質問に対してお答えをさせていただきます。 複合図書館の建設について、まず(1)市民の反対運動についてお答えをいたします。 一昨日、昨日と本会議一般質問において、それぞれの議員さんへのお答えと重複する部分もありますけれども、ご容赦のほどお願いをいたします。 秋良議員ご指摘のように、市民の皆様の中には、賛成・反対と多様なご意見があることは承知をしております。そうしたなか、市の説明・情報発信の不足については、賛成・反対を問わず、多くの方々からご指摘をいただいております。この市民の皆様方への説明や情報発信の不足により、こうした状況を招いたことに対し、市民の皆様には大変申し訳ないと思っております。また、何事もそうですが、何かを始める時、様々なご意見をいただくからこそ、よりよいものにしていくことができるというふうに思いますし、様々なご質問やご指摘をいただくからこそ、しっかりとした説明や情報発信の機会というものにつながっていくのだというふうにも考えております。今後は、さらに多くの方々に市の広報や説明会などで、市の発信する情報をお伝えし、より市民の皆様の感心を高め、その上で整備後の活用も含めて、本市の文化やまちづくりをよりよい方向へかじ取りをしていくことが私の責務でございます。 そのためにも、現在計画をしております複合図書館の基本設計に関する、来月1月29日からの市内12カ所、各地区における説明会では、これまで以上に丁寧な、分かりやすい説明を心がけてまいりたいと考えております。 次に、2番目の図書館やワークショップ、カフェの成功する根拠についてお答えをいたします。 柳井商業高校跡地の利活用につきましては、本年5月に柳井商業高等学校跡地利活用基本構想を策定をいたしました。その構想の中心となる複合図書館は、現在の柳井図書館の課題の解消にとどまらず、お子さんからご年配の方々まで多様な世代が利用でき、本のある空間を中心として、多様な学び、体験、活動ができる複合的な機能を持った施設として整備することとしております。 そうした中、この間、複合図書館の具体的な内容がなかなか見えてこないとのご指摘をいただいてきた一方で、市民の皆さんが持つ様々なご経験やご見識をいただきながら整備をしていくことを目指してまいりました。今年度も昨年度に引き続き、スタジオLが企画するワークショップを9月18日と10月29日の2回開催し、その場には、基本・実施設計業務を委託しているサポーズデザインオフィス株式会社も参加し、市民の皆様方のご意見を直接お聞きしながら、基本設計を進めてきたところでございます。 市がこれまで実施した意見交換会や、ワークショップにおいて、飲食できる場所の確保については、市民の皆様からのご要望も多く、複合図書館に市民が集い交流するスペースとして、その必要性を感じております。これらの市民の方々のご意見を踏まえつつ作成をした複合図書館の基本設計に基づき、予定する設備や、その利用方法、複合図書館内で行える活動などについて、各地区での説明会などを通してしっかり情報発信をしてまいりたいと考えております。 また、特に施設の持つ機能としては、図書館機能に加え市民活動支援機能子育て支援機能、防災機能の4つがございますが、複合図書館の内外で、新しい体験・活動ができたり、利用者同士の交流が生まれたりするような市民の皆様方にとってより魅力的な施設となるように、説明会においてもアイデアをいただき、今後に生かしてまいりたいと思います。 さて、秋良議員のおっしゃるところのこれらの施設が成功することについては、何をもって成功するかということにもなります。天保13年──1842年に秋良議員ゆかりのある阿月の地に家老・秋良敦之助の発案、構想によって、阿月領主・浦靭負が家臣の子弟教育の文武両道の修練の場として創建し、後に一派庶民にまで解放された学塾が克己堂でございます。そこでは恐らく、当時、松下村塾や清狂草堂などで一般的に行われていた学び合い、つまり人々が集まって、一緒に書物を読み、研究し合う会読も活発に行われていたものと推察をいたします。180年近く前に、本市には既に本を中心とした学びの場があったということでございます。ご承知のとおり、その後、克己堂からは、多くの人材が輩出しておりますし、門が残る克己堂跡は、阿月の人々をはじめ、市民に今も愛されております。また、柳井市史によりますと、克己堂の蔵書は家中好学の士から寄贈本を求め、また、靭負も萩や江戸邸に勤務の際は、旅費を節約して書籍を購入し、克己堂に備え付けたと言われているとございます。幕末の当市にも、米百俵の精神があった。柳井商業高校跡地利活用基本コンセプトである、すべてはひとづくりからとする人々の志がそこにあったということに、私は感銘を受けるわけでございます。 様々な考え方があろうかと存じますが、複合図書館の成功ということを考えるならば、市民の皆様がかつての克己堂のように、そこに集い、つながり、学び合う場になり、そして多くの市民に愛される施設となることではないかと、私は思います。 次に、3番目、アクセスについてお答えをいたします。 まず、複合図書館への進入路について申し上げますと、柳井市文化福祉会館西側の駐車場部分を利用した進入路を整備することとしております。この進入路を決定するに当たっては、平成28年度の遊休地利活用推進事業において、複数案、具体的には3案について検討をいたしました。柳商橋を渡り、市道樋の上尾尻線からの進入については、橋の架け替えが必要となり、過大な事業費となることや、県道との接続が現在も三つまたの交差点となっており、柳商橋からの交通量が増えることによって、交差点の危険度が増すという課題がございました。そうした事情を踏まえて、現在のルートを選択したという経緯がございます。 進入路に至るルートにつきましては、周辺の交通混雑が最小限に抑えられるように、案内表示板の設置などを行い、適切な交通誘導を図ってまいりたいと考えております。 また、建設予定地は、文化福祉会館から約8mの高低差がございますので、複合図書館専用の駐車場として、建物周辺に約71台分を整備することとしております。加えて、その下の敷地には、約200台のある意味、本市最大規模の駐車場も整備する予定でございます。これだけの駐車場を整備するエリアとなりますので、遠方からお越しになる方も含めて、車でのアクセスがどうしても主になるという中、利便性も非常に高くなると考えております。 そうした中で、複合図書館へ歩いてお越しになる方々のために、柳井市文化福祉会館西側にある現在の駐車場部分を利用した道路を整備するに当たりましては、できる限りの幅を確保し、安全に配慮した歩道とすることを計画をしております。 次に、4点目の若者の読書離れに関しましては、教育長によりましてお答えをさせていただきたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) それでは失礼いたします。 若者の読書離れに関してお答えをいたします。議員ご指摘のとおり、若者の図書館離れ、活字離れ、読書離れという言葉をよく耳にします。全国学校図書館協議会が行いました第64回学校読書調査の結果によりますと、2018年5月の1カ月の平均読書冊数は、小学生が9.8冊、中学生は4.3冊、高校生は1.3冊となっており、一方、5月の1カ月間に読んだ本がゼロ冊という生徒の割合は、小学生は8.1%、中学生は15.3%、高校生は55.8%となっています。 昨年の同調査では、1カ月間の平均読書冊数は、小学生は11.1冊、中学生は4.5冊、高校生は1.5冊、また、1カ月に読んだ本がゼロ冊という生徒の割合は、小学生は5.6%、中学生15.0%、高校生は50.4%となっており、これだけを見れば読書離れが進んだかのように見えますが、30年前、1988年の調査と比較すると、1カ月の平均読書冊数は、小学生は6.8冊、中学生は1.9冊、高校生は1.3冊、また、1カ月に読んだ本がゼロ冊という生徒の割合は、小学生は7.1%、中学生は45.3%、高校生は59.6%となっており、これらのデータから全国的に小中高校生はむしろ以前より読書するようになっているという傾向にあると認識をしております。 このことについては、一般的な取り組みとして現在でも引き続き行われております読書感想文以外にも全校一斉読書、読み聞かせ、ブックトークなどの取り組みが学校内に浸透をしてきているということが要因として上げられるのではないかと考えています。 柳井市におきましては、昨年のデータですが、ある小学校では1カ月に平均8冊、中学校においても平均8冊という結果が出ています。全国に比べて小学生はやや少ないようですが、中学生では多いようです。市内の各学校には1名以上の司書教諭が配置されています。また、6名の学校図書館司書も配置されており、司書教諭を中心に学校の読書活動を推進していますが、特に6名の学校図書館司書の方には、学校の方針のもと、熱心に環境整備、読み聞かせ等を進めていただき、大きな成果を上げているところです。 各学校での取り組みには、次のような活動があり、全ての学校において朝読、読み聞かせ等を行っています。また、ある小・中学校では校内でビブリオバトルも行っています。その他、図書委員による活動、子どもたちによる選書、ブックトーク、ブックカバーづくりなど、様々な活動を行い、読書活動の推進を図っています。 ビブリオバトルは知的書評合戦といい、本を紹介をするものですが、明日8日の土曜日ですが、立志の教育の集いがアクティブで行われます。この場において、市内4中学校の生徒によるビブリオバトルを行うこととしています。 大学生の状況について申し上げますと、全国大学生活協同組合連合会が行いました学生生活実態調査の結果では、大学生の1日の平均読書時間をゼロ分と答えた人は53.1%に上っております。この調査では、アルバイトをしている大学生とアルバイトをしていない大学生の読書時間に差があることを指摘しており、学生生活、アルバイト、課外活動に追われるうちに読書の時間が減っているということが原因であると考えています。 一方では、長時間読書をする学生が存在しており、読書をしている人の平均読書時間は51.1分と前年の同調査から比較しますと、2.5分ほど伸びており、この数値を見ると、ある程度の読書はしていると言えるのではないかと思います。 こうしたことから、若者が図書館、読書離れをしているというよりは、読書をする人としない人の二極化が進んでいるというふうに考えております。 議員ご質問の主旨は、これらを踏まえて新しい複合図書館の建設についてどう考えるかということですが、現在の柳井図書館の来館者は以前に比べて中・高生が減って来ている傾向はありますが、夏休み等の期間などは、館内が中・高生でいっぱいになり、臨時的に視聴覚室を開放しているということもしばしばあります。いずれにしましても、若いうちにいろいろな本に出会い、いろいろな本を読むことによって、多様な知識を得ることは非常に大切なことです。もっと、もっと若者たちに読書を進めなければならないと考えています。 そのようなことに鑑み、新しい複合図書館のコンセプトの第1番目には、子ども・子育てにやさしい複合図書館を掲げています。これは、子育てを応援し、子どもの成長を支える図書館としての機能を充実させることを狙いとするものです。そのために、児童書、絵本、育児書等を充実するとともに、中・高生への読書や学習スペースを確保する計画としております。 読書の仕方も多様化しております。幼児からお年寄りまで様々な世代が利用できる、一味違った魅力を備えた新しい発見と創造性を育む知の拠点としての施設にしたいと考えております。以上でございます。 ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) 市長にお伺いします。先ほど答弁された中で答えをいただいて重複する部分もあろうと思いますが、手短で結構なのでお願いします。 市民の中から複合図書館建設に対して反対の署名活動が起こっていますが、市長はご存じでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) その活動が行われていることを知っているかと、それは当然、承知しております。 ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) また、市長にお伺いします。 また、この複合図書館建設に反対しておられる市民の方に対して、市長としてどのような対応をされましたか。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) それは、署名活動をされておられる方というよりも、反対の意見を持っておられる方に対してどういう対応をしてきているかということでありますが、私も実に様々な場面で、この問題についていろいろなご意見をお聞きしております。中には賛成もあれば反対もあるという中で、やはり先ほども申し上げましたように、情報の発信が不足をしていると、この財源の問題、また、これも決して小さくないのですが、都市計画上の制約があるという課題、いろいろなことをやはりお伝えをして、その共通の認識のもとに考えていきましょうということで、やはりお話をして、実際お伝えをすると、またいろいろな考えが皆さん沸いてこられるというふうにも感じておりますので、そういった意味で、来月の説明会も含めて、様々な場面を通じてこの実態というか、実際についてお伝えをする努力をこれから全力でしてまいりたいと考えております。
    ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) 仮に、複合図書館やワークショップ、カフェなどがオープンしたとして、予定していた集客や、利用者数が明らかに少なく、市民目線から公平に見てこの複合図書館は失敗だったというような空気や風潮が市民に広がり、事実上失敗だったと判断せざるを得ない状況に陥った場合、この事業計画の失敗はどこの誰に責任があるのか、お聞かせください。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) それは当然、現時点で、今後いろいろな状況というのは考えられるというふうには思いますが、そういうご心配があるからこそ、いかに財源、また、これからのランニングコストも含めて工夫をしようとしているかということも含めてお伝えをしていく必要があるというふうに思いますし、そういう懸念に対して、これから開館後もそういう正に懸念どおりにならないように、私ども努力をしていかなければならないわけでありますので、そういった意味で、そういうご指摘をいただいているということを、しっかりと重く受けとめて、そういういろいろな声をいただくからこそ、言い方悪いですが、私どもも頑張っていこうと、より努力していこうということになるんだというふうに思いますから、そういう意味で多様なご意見があることは重要だと思いますし、そういうご心配をぜひ、払拭できるように努力をしていきたいというふうに思います。 また、これは余計なことかもしれませんが、この10年間もいろいろな財政上のご心配をいただいてまいりました。これは、私の力というよりも市民の皆さん、また、議会の方々にいろいろなご協力をいただく中で、何とかこの財政状況を基金を増やし、市債を減らすということでやってこれてるわけですから、そこはこの10年間の評価というものもしっかりいただきたいし、そのことを抜きにして、今回の問題だけで柳井市の財政を語るということも、それは小さいことになってくると思いますから、その当たりも、また広くお伝えしていきたいなというふうに思います。 ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) 仮に、複合図書館やワークショップ、カフェなどがオープンしたとして、数年間運営した地点で集客が望めず閑古鳥が鳴いてるような状態になった場合、誰が見てもこれは失敗だったと判断された場合ですね、この施設全体の改良や使用目的、用途を変更して、このピンチを乗り切るような腹案、もしくはお考えなど、何かお持ちでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 繰り返しますが、それはいろいろな状況というのを想像すればたくさん膨らんでいくんだというふうに思いますが、仮にそういう状況があったとしてもいろいろなその時点、その時点で工夫をしなければいけないということになろうかと思いますけれども、カフェについて言うと関心を持っておられる、そういう事業者さんもいらっしゃるというふうにお聞きをしておりますし、そのことがうまくいく、いかないも、もちろん私ども含めた行政側の力というものも当然必要になりますが、そういうところも含めてぜひ市民の皆さんと一緒に盛り上げていきたい、先ほども申し上げましたけれども、集い、学ぶ場として、そして愛着を持っていただけるように努力をしていくのが現時点で私たちがすべきことであるというふうに思いますから、繰り返しますがいろいろな状況というのは想像できるんだというふうに思いますが、そのことを、その懸念を実際にそういう事態に陥らないように、今から知恵を絞って行くということのほうが、今はとても大事なのかなというふうに思います。 ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) 先ほど言いました、図書館建設予定地のアクセスの件ですが、最近の若者の世代の方々は、インターネットの活用が非常に多く、資料を調べたり、漫画を読むにしてもインターネットが中心となっており、自宅や出先から気軽にアクセスしている若者が多く、ある市民の方の意見ですが、うちの孫が図書館までわざわざ足を運んで椅子に座ってお茶を飲んで本を読むとは思えんが、時代背景的にこんな立派な図書館が要るのかのおと、高齢の市民の方々からよくお聞きします。また、ご自身で図書館に行って本を読まれますかと聞いたところ、もう歳なので図書館まで出向くのが面倒くさいなどの意見も伺っております。 このように、読書、図書館離れという時代背景があるように思われますが、現実、高齢者の方々は行くのが面倒くさい、若者は自宅や出先でクイックにアクセスしたい、よほどのことがない限り、図書館まで足を運んでお茶を飲んで本を読まないという意見をよく伺っております。 全国的に現在の時代背景と世相もあり、紙の媒体、つまり本や雑誌の発行物数も激減しており、廃刊、休刊まで追い込まれている冊子も年々増加しております。特に若者の読書離れがあるようなのですが、今後、さらに増加傾向にある若者の読書離れについて、何か特別なお考えとかあれば、お聞かせください。 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) 若者が読書離れということで、あんまり人が来なかったらということでしょうか。まあ、いろいろ工夫してとは思います。複合図書館と各学校との連携を深めるということ。それから、やっぱり小さいころからしっかり読書をする習慣をつけるということが、やっぱり大人になっても読むということにもなりますし、できるだけ幼児の段階から絵本を読んでとか、それから、小学校の段階になってそういう本を読んでいくとか、中・高校生もちょっとかなり専門的に、段々、段々、専門的になって大人になるということは非常に重要なことなので、そういう面でいろいろな人が今からそういう面でのソフト面、学校関係者もその市立の図書館の者も一緒になって、そういう雰囲気をつくっていくということをしなければいけないというふうにも考えておりますので、そんなことをして頑張っていきたいなという考えは持っております。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) 最後の質問になりますが、市長にお伺いします。 市長が計画された夢や希望どおりに事業計画が成功するのがいいと思いますが、しつこいようですが、必ず成功するという保証はどこにもありません。また、失敗するという確定もできません。仮に完成から数年後、この事業は失敗であり、負の遺産だと判断された場合、3万2,000人の市民に済みません、失敗しましただけの言葉だけの弁明や謝罪だけで済む問題ではないと思います。 この複合図書館の事業が頓挫、失敗しても3万2,000人の市民はこのまちに残り、この遺産とともに生きて行かなければなりません。霧に包まれたような不安定に思われる事業計画に3万2,000人の市民を巻き込んで、現在、突き進んで行くことは、本当に成功と勝利の道筋なのでしょうか。もし、現在までの事業計画の遂行により、複合図書館が負の遺産に陥った場合、市民がこの負の遺産から離脱、撤退できるような対応、まあ、逃げ道的な別のプランなどもお考えいただきたいのですが、先ほど言ったような腹案的プランは、全く現時点では考えておられないということでよろしいでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 3度目になりますけれども、もちろんいろいろな状況というのは、想像すればするほど膨らんでくるのだと思いますが、今おっしゃるようなお考え、将来いろいろな状況の中で、厳しい状況が起きるかもしれないということについては、もちろんそういうことを起こさないように努力をしていくということになりますし、若者の図書離れ、本離れ、だからそれでいいということではなくて、それをむしろそうでない方向に持って行こうとしている、それぞれがネットでやればいいではないかと、むしろそうではなくて地域の夢プランもそうですけど、改めて生身の人と人とのつながりをつくっていこうとしている、そういう意味では、言い方はあれですが、図書館に閑古鳥が鳴いているようなまちだと、もう図書館がだめというよりは、まちがだめだということになるというふうに思いますから、そういう志で、ぜひ多くの方々にご利用いただける、自ら学び、つながっていくということを、自ら起こしていただけるような、そういう場を、これ私というよりは、多くの市民の方々とつくっていきたいと、そういうふうに改めて思います。 ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) 市長にお伺いします。 先ほど市長は克己堂を例に例えられて、図書館の話をされましたが、今はまあ時代背景も違いますが、昔、武士の世界であれば、自分が計画したことが失敗した場合、何らかの責任を取る今の時代ではないですが、切腹など、まあそういうね、今の時代はないのですよ、ないのですけど、それぐらいの覚悟をもって仕事なり、国の国政に当たるとか、いろいろなことやってきたわけですが、市長もこの現代において、気持ちの中でそのような覚悟はお持ちなのでしょうか、これ最後に聞かせてください。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) それは、今回の複合図書館の問題というよりは、市長職として、この来年3月で10年になりますが、そして11年目を向かえてきますけども、この間、365日、24時間、市長職として常にそういった覚悟を持ってやってまいりましたし、何と言ってもこれは市長である私も議員である、秋良議員も市民の付託を受ける、また選挙という洗礼を受けるという立場でありますから、そういう意味で常に緊張感を持ってやっていくということは、時代背景が違うとはいえ、そういう覚悟は持って、お互いに持って行くべきではないかなというふうに思います。よく、きょうのご質問の主旨も踏まえて、私自身、今後にさらに生かしていきたいと思います。 ○議長(藤沢宏司)  秋良議員。 ◆議員(秋良克温) 質問は、もう以上で終わります。 最後に、私は複合図書館計画に関して、意地になって反対しているのではありません。勝てる見込みがあり、将来の市民のためになるのであれば、大賛成であります。ありがとうございました。 以上にて、一般質問終わりたいと思います。 ○議長(藤沢宏司)  以上で、秋良議員の一般質問を終わります。 ○議長(藤沢宏司)  10時55分まで休憩といたします。午前10時42分休憩                              午前10時55分再開 ○議長(藤沢宏司)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。  次の質問者、岸井議員。〔岸井 靜治登壇〕 ◆議員(岸井靜治) 自民実践会の岸井でございます。実のある質疑にするために、回答は簡潔にして的確にお願いいたします。 まず、最初の来年度の予算編成で、5%のマイナスシーリングが行われることに関して、質問する予定でございましたけれども、まだ未確定な部分が多いということですので、この質問は、取り下げさせていただきます。 2番目の柳商跡地に図書館を建てるということから質問いたします。 市民の中には、図書館は決まっているので反対してもしょうがないというような声があります。市は、図書館を建てることを決定事項のように話していますのですから、そのような市民がいても不思議ではありませんけれども、この建設は、議会で予算が通らなければ執行できません。したがって、この図書館建設は、まだ決定には至っておりません。そういった意味でも、きょうは、この市議会の中で、議員をなるほどと納得させるに至る答弁をお願いいたします。 まちの中には、やってほしいことがいっぱいございます。しかし、そのやってほしいことの大半は、金がないから実現できておりません。今の柳井市では、緊急性のある案件として、人口減少対策、少子高齢化対策、障害者対策、防災対策、産業育成、スポーツ文化活動振興対策、既存施設・インフラなどの維持管理などが、山積みされております。いずれの項目も、待ったなしで早急に対応していかなければ、手遅れになるものばかりです。図書館よりも、こういった緊急性のある重要な問題に優先的に資金を使っていただきたいと、このように思っております。 合併特例債も36年度まで引き延ばされました。考え直す期間もできたということです。じっくりと市民に向き合って、あるべき姿を検討し直し、よりよい図書館、よりよい柳商跡地の利活用ができるようにしていただきたいと思います。 今の図書館に不満を持つ市民もいらっしゃることは事実です。しかし、こういった方もいらっしゃいます。その方は、本が大好きで、しょっちゅう図書館を利用していらっしゃるのですが、10億もかけて図書館をつくるのには反対だということです。彼女は、古くなっても本は読めるのだし、読みたい本があれば、図書館に頼めばそろえてくれるというのです。10億円は、もっと市の緊急にやらなければならないことに使うべきだと、おっしゃっていました。 私は、彼女のお話が、極めて自然にすとんと理解できました。案外こういった市民が多いのではないかと思っているところです。仮に図書館に手をつけるとしても、できるだけ安上がりに行い、もっと緊急性の高いものに金はつぎ込むべきです。 これまでの議会の中で、なぜ図書館を選んだのかという市長のお考えは、何回か聞いておりますので、きょうは、これまで話された市長の説明内容について、後ほど質問させていただきます。 その前に、まず、これまで何度も質問をして、はっきりした回答をいただいていない質問をまたいたします。 今ある図書館を何とかして使えないかという検討はしたのでしょうか。 次に、いろいろな人から、あの場所じゃ行く気がしないとよく言われます。なぜ図書館を文教ゾーンに建てなければいけないのでしょうか。文教ゾーンにこだわり過ぎると、柳井市くらいの規模のまちでは、窮屈な土地利用になってしまいます。 図書館だから、少々不便な場所でも文教ゾーンの中に建てなければいけないという発想になってしまうからです。ゾーニングのまちづくりは、逆にまちの活力を奪いかねません。図書館というものは、市民の利便性を考えたならば、市民の行きやすいところに建てるのが普通の発想です。 周南市の図書館とか、下松市の図書館がよく引き合いに出されますけれども、柳井市と決定的に違うのは、周南市も下松市も人の集まりやすいところに建っているのです。しかも、下松では、公民館と複合化しています。だから利用客も多いはずです。 そこで、質問いたします。柳商跡地が図書館に最適な場所であるという理由を説明してください。 次に、図書館建設の決定を判断するための一番大切な部分の説明については、13日の特別委員会で行われるということなので、この件は取り下げます。 次に、柳井市には、柳井市公共施設総合管理計画というものがございます。この計画は、これからの柳井市の公共施設のあり方を方向づけしたものです。この計画は、昨年3月にできました。図書館を柳商跡地に建てると方向づけしたのは5月ですので、この計画のほうが早く成立しております。ということは、この計画の趣旨を前提にして図書館の方向づけがされたはずです。 質問いたします。この図書館建設は、その柳井市公共施設総合管理計画にのっとって進められているのでしょうか。 続きまして、県や国からの交付金取得における市の姿勢について、お伺いいたします。これにまつわる資料は、議員の皆さんのお手元に届いていると思いますので、それを参考にしてご覧になってください。 柳井市の今年の予算を見ますと、国や県よりいただいた金額、すなわち地方交付税、国庫支出金、県支出金は、全歳入の中で45.7%を占めています。ほぼ予算の半分を県や国に依存している状態であります。 市の予算説明で、「よく前年度と比べ、国庫支出金及び県支出金は、それぞれの補助事業、交付金事業等の減少に伴い減少しております」というような説明があります。これだけの説明であれば、ああ、県からのこういった交付金が少なくなったのだからしょうがないなと、聞き流してしまいますけれども、本当にそうだったのか、これだけの説明では判断できません。 今回、この社会資本整備総合交付金について、県内に交付された土木課関連の数字が公表されました。このことにより、他市、他町との比較ができました。 きょうは、その国、県の支援の中で、土木課関連の社会資本整備総合交付金について、お伺いいたします。この土木課関連の社会資本整備総合交付金は、道路や橋梁などの維持管理、整備などの事業に国から交付されるものです。 お尋ねいたします。この交付金は、県全体ではどのくらいの規模であり、柳井市にはどのくらい交付されていますか。 この交付状況を市長はどうお考えですか。まあまあだ。市はよく頑張っているよ。それとも、少ないな。もっと頑張らなければいけないな。どちらの評価でございましょうか。 次に、今、政府が行おうとしている国土強靭化対策についてお伺いいたします。 政府は、国土強靭化のための緊急対策として、30年度の第二次補正案からスタートして、32年度までの3年間の計画で、3ないし4兆円の規模の財政支出を計画しております。対象は、防災・減災のためのインフラ整備や老朽化した道路、橋、公共施設の改修などとなっています。いずれ市のほうにおりてくると思いますけれども、これに対して、市としてタイミングを逃さず、効果的な対応が望まれるわけです。このような状況において、市はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 以上で、壇上の質問を終わります。〔岸井 靜治降壇〕 ○議長(藤沢宏司)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、岸井議員のご質問にお答えをいたします。 まず、3点目の県や国からの交付金取得の姿勢についてでございます。 その中で、(1)社会資本整備総合交付金についてでございますが、社会資本整備総合交付金は、国土交通省所管の地方公共団体向け個別補助金を一つの交付金に原則一括し、地方公共団体にとって自由度が高く、創意工夫を生かせる総合的な交付金として、平成22年度に創設をされております。 本交付金は、地方公共団体等が行う社会資本の整備、具体的には、道路や港湾、河川、砂防、下水道、海岸、都市公園事業など、多くの事業に活用することができます。 また、平成25年度からは、老朽化対策や、事前防災・減災対策の取り組み、及び生活空間の安全確保の取り組みを集中的に支援するために、新たに防災・安全交付金が創設され、社会資本整備総合交付金と合わせ、地域の社会資本整備を総合的に支援することになっております。 そこで、土木課関連での交付額についてのご質問でございますが、山口県が、県内市町分を取りまとめて策定しました社会資本総合整備計画の平成25年度から平成29年度までの過去5カ年の事後評価が公表されております。 本計画は、交付金ごとに4項目ございますので、1項目ごとに交付額を申し上げます。 1番目の社会資本整備総合交付金、「安心安全なやまぐちのみちづくり」では、事業主体が市町のみとなりますが、県全体で98億1,800万円、うち本市が、滝川橋や八幡橋などの橋梁補修や耐震補強8橋と橋梁点検、江ノ尻浜の上線交差点改良、西浦東浦線などの法面対策、姫田古市線歩道整備を行い、4億800万円でございます。 2番目の防災・安全交付金、「安心安全な山口県のみちせいび」では、県全体が385億800万円、そのうち、県事業が364億8,300万円、市町事業が20億2,500万円、そのうち、本市が橋梁補修9カ所等で、8,600万円でございます。 3番目の社会資本整備総合交付金、「新たな活力を創造し、安全で快適なやまぐちのみちづくり」では、県全体が166億2,400万円、そのうち、県事業が99億4,200万円、市町事業が66億8,200万円、そのうち、本市が箕越大祖線、神花原三本松線拡幅と都市計画道路古開作線整備を実施し、3億6,500万円でございます。 4番目の防災・安全交付金、「子どもたちが安心して通学でき、未来を守るやまぐちのみちづくり」では、県全体が168億600万円、そのうち、県事業が152億5,400万円、市町事業が15億5,200万円、そのうち、本市が古開作整備と、姫田古市線の歩道整備で3億1,800万円でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) そこを簡略化して総額的に表現していただけませんでしょうか。大体そういった数字というのは、今の議論には関係ない数字でございます。総額でお願いいたします。 ◎市長(井原健太郎) ご質問で幾ら、県全体でどのぐらいの規模かということなので、額と、あと、そのうちの県事業、市町事業を別々にしないと、柳井市がどれぐらいという感覚的にも伝わらないと思いまして、ご説明させていただいておりますが。 ○議長(藤沢宏司)  質問の内容では、市長が答弁されるのは、私は正しいと思いますが、そういうご意見もありますので、なるべく簡潔明瞭にお願いをいたします。 ◎市長(井原健太郎) はい。今、1番、2番、3番、4番と、ご説明させていただきましたが、5年間の合計は、県全体が817億5,600万円、そのうち、県事業が616億7,900万円、市町事業が200億7,700万円、そのうち、本市が11億7,700万円となっております。 次に、交付状況についてでございますが、当然のことながら、各市町における道路延長や改良率、舗装率及び道路事業の取り組み状況には、違いがございます。本市といたしましては、本交付金を先ほどご紹介しましたとおり、計画的に、また可能な限り活用するよう努めているところであり、必要な交付金は、確保しているものと認識しております。 また、市内における県道事業に関しましても、柳井土木建築事務所と緊密に連携を図るとともに、毎年、知事要望を行う中で、本交付金を活用して鋭意進めていただいているものと認識しております。 事後評価と同様に公表されております、平成30年度から34年度までの計画につきましても、橋梁補修等、現時点で具体的に予定があるものを計上しているものであり、今後、年度ごとの見直しにより増額するものと考えております。従来より、自由度が高くなっております本交付金を、そのメリットを生かし、引き続き、積極的に活用してまいります。 続きまして、2番目の国土強靭化計画について、お答えをいたします。 新聞報道等によりますと、政府は、本年の地震、豪雨、台風などの大規模災害の発生を受け、災害に強い国土づくりのため、今後3年間で行う国土強靭化の緊急対策として、国土強靭化基本計画を今月中にも改定し、3兆5,000億円から4兆円程度の財政支出を予定しております。 現在、本市が計画的に実施しております橋梁補修が対象となるかなど、詳細は未定でございますが、今後、本市の防災・減災のためのインフラ整備等が、本緊急対策の対象となれば、先ほどの社会資本整備総合交付金等と同様、積極的に活用してまいりたいと考えております。 一方で、3年間に集中して交付された場合、工事の発注業務や受注業者への影響が懸念されますので、長いスパンでの交付についても要望してまいりたいと考えております。 2点目の柳商跡地の問題については、関係参与によりまして、お答えをさせていただきたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(藤沢宏司)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) それでは、2点目の柳商跡地に図書館を建てるということについての、初めに1番目、現在の図書館を何とか改善して使うという検討はされたのでしょうかというご質問ですが、柳井商業高校の跡地利活用については、平成20年3月に柳井商業高校閉校後、その利活用について様々に検討してまいりました。 その経過につきましては、これまで議会本会議、全員協議会等でご説明したとおりでございます。 現在の図書館については、昭和61年に、サンビームやないと併設する形でオープンし、延べ床面積1,102m2、図書収容能力8万冊という状況でスタートしております。 その後、様々な要望にお応えし、また、蔵書数も約9万5,000冊まで増やしてまいりました。特に貸し出しや閲覧を中心に運営を行い、その当時においては、利用しやすい文化施設として市民の皆様に愛されております。 その後、32年の年月が経過する中で市民のニーズも多様化し、1階の声が2階に響くため、静かに本が読めないという苦情や、一般的な図書館にある講座や研修室の不足の問題、さらには幼児を連れた保護者の方が、周りを気にして読み聞かせができないという問題、中高校生の自習スペースが不足しているという問題、収納スペースの不足の問題などが生じ、その対応策として、サンビームの視聴覚室の活用や、受付カウンターの移動や、収納スペースの不足を解消するための閉架書庫の増設も行っており、図書館の現場で対応できることは行ってきたものと考えております。 何とか時代のニーズに追いつこうと、運用面での対応や改修を継続して行ってはおりますが、根本的な課題解決には至っておらず、現行図書館での改善には限界が来ているものと判断しているところでございます。 また、柳商跡地の利活用につきましては、市として長年の課題であり、たくさんの方のご意見、お力添えをいただきながら、長い間、協議検討を重ねてまいりました。その成果として、柳商跡地を最大限有効活用するという視点に立ち、ここに新しく複合機能を持った図書館を整備する計画を含む、柳井商業高等学校跡地利活用基本構想を策定いたしました。 新しい複合図書館の来館者数の目標も申し上げたところでございますが、複合図書館を核にしながら、この柳商跡地に計画する都市公園について、市内外からの利用者を増やし、市民活動を活発にしていくことで、交流人口を増やし、市の活性化に結びつけていくという政策的な判断により、この事業を進めてきているものでございます。 特に、複合図書館では、一生涯を通じ、人が集い学び合うことにより新しいつながりもでき、それこそが人づくりの基本となると考えております。 それでは、2点目の柳商跡地が、図書館を建てる上で最適地であるとお考えですかというご質問について、答弁いたします。 柳商跡地は、閑静な住宅地に囲まれた土地であり、周囲には、柳井中学校、柳井小学校、柳井学園高等学校があり、さらには文化福祉会館、バタフライアリーナ、アクティブやないといった、学校、文化施設、体育施設に囲まれており、文教ゾーンの中心にあります。また、柳井駅から約1kmに位置し、中心市街地からも近い、約3万5,000m2という広大な土地です。 図書館を建てるには、駐車場を含めて広大な敷地が必要となりますが、柳商跡地は、これまで学校があったことから十分な広さがあり、建設に必要な面積も確保でき、さらに建物の周囲に駐車場の整備も可能となります。加えて、高台であるがゆえに、防災という観点からも有利な使い方が可能な土地と言えます。 また、柳井商業高等学校跡地利活用基本構想において、敷地全体を都市公園として位置づけ、緑地の整備を行い、建物の周囲には芝生広場を設けることで、ゆとりのある空間を設けることができると考えております。 以上のような柳商跡地の立地条件や都市公園としての整備方針から、本市の知の拠点となる複合的な機能を持つ図書館を整備するには、最適地と考えます。 これまで、柳商跡地につきましては、柳井市にある貴重な遊休地であるとの認識のもと、たくさんの方々のご意見をいただきながら計画を進めてきており、特に山口県におかれましては、本年3月に「柳井市が策定された利活用計画の実現を支援するため」と明言された上で、柳井商業高等学校跡地全体を一括で無償譲渡いただきました。この柳井商業高等学校の跡地を最大限有効活用するためにも、本事業により整備を進めてまいりたいと存じます。 3点目につきましては、取り下げるということで、答弁は削除させていただきます。 それでは、4点目の図書館の建設は、市の長期的な計画に基づいて行われているのでしょうかということでございますが、ご指摘のありました柳井市公共施設等総合管理計画は、現有する市内各施設の適切な配置・規模を検討しつつ、長期的な視点での公共施設の更新、統廃合、長寿命化などに取り組むための基本方針として策定したもので、現在、各所管において作成中の個別施設計画の上位計画として位置づけております。 この管理計画では、現有施設においては、継続、集約化、複合化、転用・廃止の取り組み方針をもって、社会情勢や需要の変化に応じた効果的な活用に取り組みながら、目標として30年間で、延べ床面積の15%の縮減を目指すことを掲げております。しかしながら、この管理計画は、数値削減のために、公共施設を今後一切建てないということを掲げているものではございません。 今後、時代の要請に応じて、充実する場合もあれば、廃止する場合もあり、メリハリをつけて維持・更新を図りながら、保有施設全体としての削減の方向性の中で、より効果的な施設活用に努めようとするためのものであります。 今回の複合図書館の建設につきましては、この管理計画の方向性にも十分沿いつつ、第2次総合計画などの他の計画とも整合性をとりながら、柳井に暮らす幸せを実感できるまちづくりにつながる場所にしたいと考えるものでございます。以上でございます。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) まず、先ほど、私の前に質問されました秋良議員の話の中で、2点ほど、ちょっと関連して質問したいことがございますので。現在  。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員、通告以外の質問はできませんので、その辺はよろしくお願いします。 ◆議員(岸井靜治) いえいえ、関連しますので。ええ。情報発信不足で、今、市民の中でいろいろとその反対運動等がございますけれども、情報発信不足で、そういうことがうまく市民に伝わっていないというふうなことでございますけれども、私が、きょう、今から質問しますけれども、その中に関わることでございますけれども、情報発信と言いましても、それは、図書館に決まった後で、図書館のことに関する現在の図書館をどのようにするかという情報発信なんですよね。 私が、市長に本当にきょう、お聞きしたかったのは、それをどういった経緯で図書館というものに決めたのか、その辺が全然見えてこないんですよ。ですから、その部分に関して市民の方たちは、疑問に思われているわけで、現在どのような図書館を建てますという情報発信を、そういった方たちに幾らしても意味がない。どういった経緯で図書館を建てる決心をされたのですかと、これが市民にわかっていないんですよ。 それと、これは、要するに図書館としては、やっぱりいい図書館にすべきだと思うのですけれども、私も心配しておりますけれども、閑古鳥が鳴くような状況になるようなまちだったら、そんなまちは滅びますというようなことを先ほどおっしゃったけれども、あの閑古鳥が鳴くような状況になるというのは、市民の責任というふうにも聞こえるわけですけれども、そういう状況にならんように、市長としては、その図書館を建てたという最高責任者でございますので、ならんように努めることが、市民以前に最も重要なことではないかと、このように思っております。 続きまして、私の考え方の根本には、今の柳井市において最もやらなければならないことは図書館であるか。図書館なのかと。10億もかけてやる果たして事業たるものかということでございます。いろいろな、今、市民としてやってほしいという懸案事項が山積しております。その中で、なぜ図書館なのかということが、どうしても市民の方たちの多くは納得できない。 例えば、市の総合計画がございますよね。これでアンケートしております。 それによりますと、「まちづくりで重要度の高いものは何か」という、そういうテーマで質問したところ、病院と医療サービスの充実、これがトップ。次に、子育て支援や少子化対策、高齢者福祉、雇用の安定と労働環境の順。この4つが断トツで並んでおります。 市長の気持ちもわかります。本を読む人間にしなければいけない。市民を。できるだけ本を読んでほしいという気持ちもわかりますけれども、10億もかける事業でございます。もう少し、そういった市民の生の声をお聞きになって、それに寄り添うような形での対策、果たしてそれが図書館なのかというふうに、もう一度考え直していただきたいと思います。 今、図書館をつくることで、市民の方たち、いろいろとご協力されて一生懸命やられておるわけです。10億もかけてですね。しかも中央から、その道のプロフェッショナルにプロデュースしていただいて図書館をつくりゃ、そりゃもう相当格好いいものができるに決まっています。それも最新鋭のアイデアをつぎ込んでやるわけですから。だけど、そんなものではないと思うのですよね、本当にいい図書館というものは。もっと泥臭くやっていいんではないかと思いますけれども、そんなことに市民の人たち、感心している場合じゃございません。10億円もかけてつくる建物なわけですから、もっと深刻にこの問題を考えていただきたいと、このように思っております。 先ほども言いましたけれども、市長が図書館を建てるというふうに発言されたのが、実にあまりに唐突。どのような手順を踏んで、そういうふうなことを行われたのかということが、さっぱりわからない。しかも、その過程が、いまだもって説明されていない。恐らく市長の頭に描いてこられると、何十年も前の話から、またしゃべり始めると思うのですけれど、そういうこっちゃないんです。わずかな期間なのです。 去年の市長の市長選の公約で、ローカル・マニフェスト、できました。この中では、「産官学連携の学びの場、21世紀の清狂草堂を創出し、駐車場整備や市民大学の創設を目指す」とおっしゃっている。ということは、まだこの時点では、何を建てるのか、決まっていない。 そして、その年の──去年ですね。5月17日の庁内のプロジェクトチームにおいて、市長から、図書館機能を中心に据えて、今後、事業を進めたいという方向づけがなされております。恐らくこれが初めての市長の意思表示だと受け取れます。 この中で、おもしろいのは──おもしろいと言っちゃ失礼ですけれども、その直後の6月議会で、桑原教育長が、三島議員の質問に対して、「当市の場合、市立図書館は小規模ではありますが、各学校の図書館と一体化した図書館として運営できるような特色を持って頑張りたいと思います。そのためには、県立図書館や県内他市町の公共図書館とも連携し、相互貸し出しを行うなど、利用者の様々なニーズにできる限りお応えし、児童生徒や市民の皆さんの豊かな人生の一助となれるような図書館運営を目指してまいりたいと考えています」と、そういうふうに答えられているんです。 このことから、市の内部では、まだ図書館建設の話が共有化できていないという状況が読み取れますし、それと同時に、この時点では、桑原教育長には、今の図書館を何とかして使っていこうというふうな意気込みがあったと、できるんじゃないかといふうな意気込みがあったと、こういうふうに私は読み取りました。その後、昨年8月に県の一定の理解がとれたので、市議会議員全員協議会で発表がありましたということです。 この辺りが問題なのですね。その辺りの数カ月。図書館を判断したのは、およそ3月から5月までの3カ月間の検討によると考えられます。この3月議会における三島議員の質問に対し、市長は、「最終的には、庁内プロジェクトチームでこれを整理し、定めております」と説明しておりました。ということは、これらの検討をしたのは、庁内プロジェクトチームということとなります。 質問いたします。このプロジェクトチームで図書館に決定する検討はしたのですか。それとも、図書館は、既定事実、決定事項として進められたのでしょうか。これをお伺いします。 ○議長(藤沢宏司)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) それでは、ご質問にお答えします。 プロジェクトチームにおいて、やはり先ほど、岸井議員もおっしゃいましたが、市長のほうからの挨拶で、図書館についての、図書館を新しくするということで挨拶もありましたし、そういった方向でプロジェクトチームも検討してまいったということでございます。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) いや、私が聞きたいのは、図書館に決定するまでのプロセスなのですよ。図書館で進めていこうという後の話ではないんですよ。図書館に決まったプロセス、図書館に決まるというプロセスが、どういう議論の中で行われたのか。それとも、そういう議論は一切ないと、議論なくして突然図書館ということだったのかということです。 ○議長(藤沢宏司)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) 岸井議員もお持ちと思いますが、プロジェクトチーム会議の情報公開制度により、議事録等をお持ちですが、その中では、黒塗りというのは、よくおっしゃいますが、その中でも、実際に協議しました項目とか、そういったことは、できるだけ開示ということで開示しております。 例えば、防災機能についてとか、子育て支援施設についてとか、子ども図書館等、そういったことにつきまして、都市公園整備についてとか、そういった項目立てをいたしまして、その中で協議をしたものでございます。以上でございます。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) これは有名な話ですから、もう皆さん、ご存じだと思うけど、私がいただいた51ページのプロジェクトチームの議事録、ほとんどがこういった格好で黒塗りにされております。 今、言いました、要するに図書館に決定する手順といいますか、議論というか、そういったことが、何で黒塗りで表現できないのか。その辺、いや本当にプロジェクトチームの中で、もう喧々諤々の議論があって、むしろそういう議論があったとするならば、ここまで徹底的に庁内プロジェクトチームで議論を戦わせて、それで図書館に決まったんだというふうなことを市民に説明すれば、市民は、よほど納得がいく説明文章になると思うのですけれども、なぜ、それを隠すんですか。 ○議長(藤沢宏司)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) それでは、これまでの議会でも、6月議会でも答弁いたしておりますが、このことにつきましては、公文書の公開条例に基づきまして、ご説明させていただいているところでございますが、やはりここのその公文書の公開条例の中で公開することによって、当該事務もしくは事業、または将来の同種の事務もしくは事業に係る意思形成過程に、著しい支障が生ずるおそれがあると認められる部分について、公開しない部分ということがありますので、そこで公開しないという判断をしたものでございます。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 見せられない理由として、3つ挙げられたのは覚えておりますけれども、その中で、将来の決定に影響を及ぼすから見せられないという理由もわかります。しかし、今は、もう図書館図書館ということで動いているんじゃないですか。もう決定したも同然でしょう。そういう状況でまだ見せられないのですか。もうこれが、要するに決定に影響を与えると、だから見せられないという理由になるんですか。 ○議長(藤沢宏司)  副市長。 ◎副市長(鍵山有志) 情報公開条例の中で、非公開という決定、一部非公開したわけでございますけれども、要は、将来の同種の事務とかに影響を及ぼすというのは、基本的には、あのプロジェクトチームの中で、職員は喧々諤々の議論をしております。 それは、やはりいろいろな職員個々の意見もありますし、大胆な意見もあったり、ちょっと的外れな意見もあったりしますんですが、そういう特に職員のプロジェクトチームでございますので、今後も図書館に限らず、今後はそういうプロジェクトチームを設置した場合も、そういう本当に自由闊達な意見がしっかり出るように、ということで非公開としたわけです。 余りこう全部、個々の職員の議論を公開しますと、今後、そういうプロジェクトチームを設置した場合に、職員の何といいますか、発言を抑えるというか、遠慮するようなことになるので、それは控えていこうと。ここの趣旨というのは、将来の同種の事務に影響を及ぼすというのは、そういう趣旨も大きくございます。 私として思えば、今回のプロジェクトチームの議事録自体が、一字一句起こしておりますので、本来なら、私は要約筆記をすべきだったんだろうと思いますけれども、そういう文書であったことから、議員ご指摘のように、少し黒塗りの部分が多かったということでございます。 余りこう本当に職場内の議論でございますので、対立もしますし、そういうことを一字一句公開しますと、職員の自由闊達な意見が抑えられるというそういう観点で、黒塗りが出てきたということをご理解いただけたらと思います。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 職員のそういう気持ちをおもんばかって、そういう配慮をしたという以前に、市民の気持ちをおもんばかってください。職員の気持ちばかりをおもんばからないで。仮にそういったことが、これからの職員の発言に影響を及ぼすというふうなことがあったとするならば、そういうふうなことを影響されるような職員に何でなっているんですか。むしろそういうふうなところで闊達に議論したことが、市民に表現されるということは、むしろ誇りじゃないですか。何でそんなことを市の内部だけでこっそりとやろうとするんですか。そういうふうなことを大いに公に出すということが、この公開条例の本旨じゃないんですか。 全く逆さまとしか言いようがない。要するに、自分たちの保護のためにこういうことをやっているんだというふうにしか、聞こえないわけですけれども、今、副市長がおっしゃって。何で首をかしげるの。よくわからんけど。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) はい。 ○議長(藤沢宏司)  情報公開条例について、その趣旨、内容、その辺の疑義について、今回の質問では、私は、通告がされていないんではないかと思いますので、少し注意をしていただければと思います。質問の趣旨を変えていただければと。 ◆議員(岸井靜治) 了解しました。了解しましたけど、言いたいことは、こういうところじゃなきゃ言えないので言わせてもらいますけど、本来の情報公開の趣旨というものは、本来そうあるべきではないかなと。先ほど、副市長がおっしゃいました、要するに要約して市民に開示できるんだったら、そうすればよかったとおっしゃった。じゃあ、本当に趣旨を考えれば、情報公開の趣旨を考えれば、そのほうが職員にとってもいいし、市民にとってもいいんであれば、そのようにもうやっていただきたいと思いますけれどもね。 今回のこのプロジェクトチームに関しましても、この内容をぜひ、そういった格好で要約して、喧々諤々の議論がなされたということを市民にお示しいただきたいと。それによって初めて市民が納得できるんです。何で図書館になったのかというそこの部分がわからないと。突然何で図書館なのかと、それがわからない。 それを決めた、最終的に5月ですよね。5月に市長が、よし、図書館でいこうというふうなことを言われている、プロジェクトチームの中で。そこのところのわずか2カ月か、そのぐらいでしょうね。その間に、そのプロジェクトチームで喧々諤々の議論をされたとおっしゃっているのだから、その内容を要約で構いませんから、見せていただきたいと思いますけれども、いかがですか。 ○議長(藤沢宏司)  副市長。 ◎副市長(鍵山有志) どういう経緯で決めたかというのは、含めて、かなりこれまでの一般質問等でも、議員さん方からご質問をいただきましたので、ご説明は申し上げておると思います。 情報公開制度自体のお話を申し上げますと、それは、今、市が保有しておる公文書を公開するということでございますので、その文書をさらに要約すると、つくったものをさらにまた言うというのは、さらにそれを公開するということは、今、考えておりませんけれども、私どもとしては、今までもずっとこういう経緯をもって、図書館に決まったんだということは、説明をさせていただいてきたというふうに認識をしております。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) これまで、市長は、柳井市にとって図書館はなぜ必要かということを、議会の中で何度も説明してこられました。したがいまして、きょうは、市長が、これまで説明された内容に対しての質問を行いたいと思います。もう時間もございませんので、ちょっとこれやれるかな。 3月議会の時の私の質問に対する市長の答弁で、「なぜ学び合いの場なのか、市民大学なのかということについては、これまで私は、市長として様々な方々の出会いや対話を通じて、結局のところは人であると、人が自ら学び、自ら行動し、自ら幸せをつかむことが大事であると、強く感じているところでもありまして、そのためのそれに資する場を創出したいとの思いでございます」と、こういうふうなご答弁でございました。 私は、この部分が、市長の思いが詰まった部分だと思っておりますけれども、人の能力を向上させるということは、大変意義深い大切なことであります。しかし、なぜこれが、新しい図書館をつくらなければできないのかということは、甚だ疑問でございます。 今の図書館でも十分できますし、本当に市長は、そう強く思われているならば、もう市長を務めて10年にもなっておるわけですから、市の全機能を挙げて、全機能を駆使して、そのように仕向けていく、そういうこともできたはずです。これまで10年の間に。なぜ、今、そういうふうなことをというふうな率直な疑問があります。 要するに、図書館を何か建てれば、後は市民がやってくれるだろうということでは、いい人づくりはできません。高い金を使った箱物づくりよりも、貧弱かもしれないけれども、現在の市内にある施設を駆使して、市民とともに人づくりに邁進するというふうなことを訴えたほうが、市民に納得のいく実質的な施策になると思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) まずは、10年ということでありますが、先ほどから課題は山積みであると。緊急性の高いものが、ほかにあるということでありますが、ここは申し上げておきたいのは、この柳商問題だけをこの間やってきたわけではありませんので、市は総合行政を司っておりますから、実に今、いろいろある中のいろいろなものは、やってきているという状況も一つおわかりいただけたいですし、じゃあ何が優先なのか、何を議員さんとして主張されるのかと。あの文教ゾーンの中にある柳商跡地を、自分はどうしていきたいのかということも含めて議論をしないと、何かそこはかみ合わないんじゃないかなということを感じます。 今の図書館については、当然、図書館がこれから新しくなるまでは、年月も要していくわけでありますけれども、しっかり使っていくという当時の桑原教育長の答弁は、それはそのとおりであります。 ただ、時代の大きな流れの中で、いろいろな課題ができていると。また、まさにこの10年間、実際に利用される方、また、子育て中の親御さん、特にお母さん方からは、柳井市の子育て環境について、厳しいご指摘をいただいてまいりました。 そういう、むしろ10年間のそういう市民の皆さんの思いがあるからこその、今回の取り組みでもあるというふうに思っておりますので、今あるじゃないかというのは、逆に言うと、そういう方々が私は思い浮かぶので、今の図書館ぐらいで柳井市民はいいじゃないかというふうにも、聞こえてしまうというところは、とても残念なのですが、やはりこれからの時代に合ったものをつくっていきたいというふうに考えております。 また、同時に、市内のいろいろな空き家なんかを使ってということも、それはもちろんできるのかもしれませんが、まさにそういうランニングコストとか、さらには、中央図書館としての意味というのを、しっかり考えていく中で、ちょっとそれは現実的ではないのかなというふうに、議員のご提案に対しては、率直に思います。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 異論を幾らお互いにしゃべり合っても、しょうがないんですけれども、要するに、既存公共施設に関してでございますけれども、市長は、「同様に既存公共施設を大切にする、使いこなすという考えについては、議員のおっしゃるとおりでございまして、全くの同感でございます。そうした中でも、現在の図書館は、構造上、吹き抜けになっている云々、スペース、云々、本の管理が難しくなっている云々、そういった問題を新たに建設する図書館で解消する。現在の図書館については、文教ゾーンにある施設として有効利用を図っていこうと考えております」という説明がありましたけれども、大切に使いこなすということは、重々承知というふうにお答えになっておるわけですけれども、では、既存施設である今の図書館を何とかして使いこなそうという努力、これに関しては、先ほど、総合政策部長のほうも話されたんで、ダブらしたくはないんですけれども、例えば、その今の図書館に1億円投下したら、どういうことができるかということを考えたら、相当なことができるんじゃないかなと思うのですけれどもね。 そういった角度で、要するに図書館の内部で、あそこに勤めている人たちのアイデアだけで、今の図書館を使いやすくしようとか、そういうふうなことを考えるというのは、もう次元がちょっと要するに小さ過ぎるといいますかね、要するに柳商跡地に10億円をかけるんだったら、今の図書館に1億円かけて、何かいい方法はないかなというふうなことも考えられるわけです。 要するに、そのぐらいの積極性を持って、現在の図書館を改革していくというふうなことも、私はありだと思います。今の図書館で我慢してねというふうなことは、到底、私は申し上げておりませんので、できるだけいい図書館に、それから要するにこれまでの既存施設を、できるだけ大切に使いこなすということを前提にして考えたら、そういうアイデアも出るんじゃないかなと思いますけれども、いかがですか。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) お気持ちとしては、わかります。ただ、じゃあその1億円をどうするのかとか、その1億円の財源をどうするのかとか、そういうことも含めて、我々はいつも案を練っているわけでありまして、1億円でいろいろな機能が改良できるではないかというふうにおっしゃいましても、なかなかそこの部分は、具体的にどうするのかということも含めてご提案をいただかないと、なかなか議論としては難しいのかなというふうに思いますし、今の図書館部分についても、やはり文教ゾーン、全体の中にあるということでありますので、その柳商跡地に複合図書館設置後の、今の図書館をどうするかということも含めて、さすがにプロジェクトチームはつくっておりませんが、今、庁内でしっかりと議論をして、年が明けて春までにはしっかりとした案をお示しできるというふうに考えておりますので、そういういろいろなことを、10億とおっしゃいますが、この財源もしっかりと確保した上での議論を私たちはしてきておりますので、その辺りも含めて、やはり単純に10億というふうに市民が言われると、なかなか印象は違うのかもしれませんが、では、その財源の内訳はどうなっていて、都市計画上の用途地域はどうなっているとか、いろいろなものをしっかりと発言、発信していく必要があるというふうな意味で、情報発信が不足しているというお叱りについては、しっかりと真摯に受けとめてやっていきたいというふうに思います。 ○議長(藤沢宏司)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 何か時間潰しの内容のばっかりで、もういらいらするわけですけれども、要するに現在の図書館を使う対案をつくるんだったら、もっとしっかりしたものにして持ってこいというふうな話でしょうけれども、今の私にそういうことができるかどうかということは、市長はよくご存じだと思うのですよ。しかも、そういうアイデアを出したとしても、市長がそれを受け入れるわけがない。過去の事例から言って。 したがって、そういうふうなことをぽっと言うふうなことぐらいしか、できないんです。残念ながら、今の市議会と市長の関係においては。そういうことを知りながら、そういうことをあえて言うということを、これは、私はどうもようわからん。もっと一歩も二歩もこちらに近づいていただきたいというふうな感じがいたしますけれども、10億円が可能であれば、1億円ももちろん可能であるはずです。財源ということであれば、そういうことでしかないと思います。以上でございます。時間となったので、これで私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(藤沢宏司)  以上で、岸井議員の一般質問を終わります。 ○議長(藤沢宏司)  午後1時まで休憩といたします。午前11時55分休憩                              午後1時00分再開 ○議長(藤沢宏司)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。  次の質問者、岩田優美議員。〔岩田優美登壇〕 ◆議員(岩田優美) 皆さん、こんにちは。今年最後の一般質問となりました政友クラブと連合を組んでいます、あゆみの会の岩田優美です。よろしくお願いいたします。 女性議員の増加を目指す、候補者男女均等法ができて半年が過ぎました。全国の地方議会の中、2割近くは女性が一人もいない議会があり、内閣府男女共同参画局調査によりますと、地方議会での女性議員は12.8%程度となっています。しかし、柳井市議会では、今年から女性議員の占める割合が、前回の約16.6%から、約5.5%に大きく後退してしまいました。 10人中3人は女性がいれば、意見に耳を傾けられる空気になる。本会議上の執行部に女性が増えて3人になったら、一般質問する時の空気が変わったことを実感したと、福津市の女性議員の友人が言っています。 国際的には、2030年までに50%の動きの中、202030運動、あらゆる組織で女性管理職を30%にする政府の目標まで、あと2年、柳井市議会は、次回の選挙までこのままですが、執行部は、現在の1人から増えていることを期待しています。 では、通告に従いまして、質問させていただきます。 初めに、柳井商業高等学校跡地利活用基本コンセプトは、「すべては、人づくりから~子ども・教育環境の充実~」とあります。人づくりには、運営スタッフの充実は必須条件です。現在は、現図書館と大畠図書館、サンビームやないの3施設を1人の館長が兼務しており、さらに2人の正規職員もサンビームやないとの兼務です。さらに大畠公民館の2人の正規職員が、大畠図書館の兼務となっていて、土曜と日曜日に職員はいません。 整理してみますと、2つの図書館の正規職員には、司書の資格がなく、現図書館は、非正規雇用の司書4人が週に5日間勤務、大畠図書館は同じく非正規雇用4人が週に3日間勤務、そのうち2人が司書の資格を持っているということですが、組み合わせによっては、司書ゼロの日もあると聞きました。 8月に特別委員会で、「ほしらんど」内にある下松市立図書館を視察いたしました。下松市は人口約5万7,000人、図書館の蔵書数約20万冊、平成29年度の貸し出し冊数は約60万冊、館長を含めた職員数17人のうち、司書は14人、内訳は、正規職員4人、臨時職員1人、嘱託職員10人、パート職員2人で、移動図書館に従事する3人のみが司書ではありませんでした。 開館時間が、平日9時30分から18時30分まで、土日が9時30分から17時30分までと、閉館時間が早いことを尋ねますと、週休2日の休みをとろうとすると、今の職員数では足りないということでした。 柳井市内の学校図書館司書につきましては、何回か質問させていただいています。1校1人でなく複数校を1人が兼務し、勤務時間は週に3日から4日で、1日4時間。これでは、子どもたちが学校にいる時に、図書館はほとんど閉まっているということになります。それ以外の時は、図書委員が貸し出しをしていますと、以前、回答がありましたが、本を読むというのは、年齢に関係なくプライバシーであり、誰にも知られたくない個人情報です。 日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」では、「読者が何を読むかは、その人のプライバシーに属することであり、図書館は、利用者の読書、事実を外部に漏らさない」とあります。現状の雇用形態では、学校図書館に司書資格を持った人の雇用は難しいと思われます。さらに公立図書館司書には、経験を積み、資質を向上するための研修時間をつくったとしても、5年の雇いどめがあります。 複合図書館は、最も市民に開かれている公共施設になると、市長は、初日の答弁で言われました。幼児から高齢者まで、誰でも利用できる新図書館が現状の図書館での業務と同じにならないために、蔵書数を増やすだけでなく、市民をサポートしていくスタッフについての考えをお伺いいたします。 次に、西福祉センターの利活用につきまして、お尋ねいたします。 西福祉センターは、昭和55年3月に完成し、同年4月に開館しており、利用され始めて39年になります。 9月議会で議決されました今年度での児童館の廃止に伴い、来年度からの利用について質問いたします。 児童館は、社会福祉協議会から委託された2名の保育士がおり、以前は、たくさんの子どもたちが利用していましたが、児童クラブが小学校に整備されるにつれ、右肩下がりに利用する子どもたちが減っていき、ほとんど利用されなくなっていました。私も、今年から委員をしておりますが、運営審議委員会におきましても、あけておくのはもったいない、別の利用方法をして、たくさんの人に利用してもらいたいという意見が多く、廃止の運びとなりました。 審議会後に館内を委員で見学しましたが、児童館がある2階には、ほかに広いホールもあります。しかし、つり天井に耐震がない上、2階に上がるには、段が多い階段を上がるしかありません。福祉と名前をつけているのに、エレベーターもなく、一部耐震がない建物であること、さらに車椅子で入れる身障者用のトイレもなく、老朽化が進んでいるように見受けられます。 以前は、2階のホールもたくさんが利用されていたと聞きました。公共の施設である西福祉センターの建物をこのままの状態で利用し続けるのか、それとも児童館の場所で、新しい利用方法を決める前に整備していくつもりはあるのかをお伺いいたします。 これで壇上での質問は終わりますが、答弁によりまして再質問をさせていただきます。〔岩田 優美降壇〕 ○議長(藤沢宏司)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、岩田優美議員のご質問にお答えをいたします。 2点目の西福祉センターの利活用について、お答えをいたします。 まず、来年度からの使い方ということでございますが、議員ご指摘のとおり、西福祉センターは、周辺地域住民の生活の向上を図るためのコミュニティづくりの場として、人間尊重の基盤に立って、みんなが明るく、豊かな住みよい地域づくりを実践推進していくために、隣保館、児童館、老人憩いの家として、昭和55年4月に開館した複合施設でございます。 西福祉センターでは、指導員による生活上の各種相談事業や教養講座、子ども講座を実施するとともに、自主グループの活動、各種団体の活動など、年間を通じ、数多くの方々にご利用いただいております。 現在の利用状況の一部をご紹介させていただきますと、教養講座では、サタデーエアロビクスを約20名が参加をされて、毎週1回、柳井太鼓・音頭を約10名の参加で、毎月4回、それぞれ2階の会議室で開催をしております。栄養料理教室を約20名の参加で、毎月2回、1階の調理実習室で開催をしております。 また、子ども講座として、習字、珠算をそれぞれ約10人が参加して、毎週1回、1階の学習室で開催しております。このほかにも、自主グループで、ヨガ教室、コンディショニング、カラオケ、健康体操、パッチワークなどが開催されております。 ご質問の児童館につきましては、放課後児童クラブが整備されたことなどによる利用児童数の減少に伴い、平成31年3月をもって閉館することとしております。 現在、児童館として使用しておりますのは、2階の図書室と集会室でございます。児童館の閉館後の来年4月以降のこの図書室と集会室につきましては、物品を整理した上で、貸館により地域の方々や団体などが、様々な用途として使用できるスペースとしたいと考えております。西福祉センターの利用可能なスペースが広がることになりますので、ぜひ有効に活用していただきたいと思います。 次に、建物についての考え方でございますが、西福祉センターは、昭和54年度建設の鉄筋コンクリート2階建ての施設で、38年が経過をしております。平成26年度に外壁等と空調設備の改修を行っておりますけれども、内装等は、ほぼ建設当時のままで、老朽化が進んでいる状況でございます。 昨年度に実施をいたしました新耐震基準による耐震診断の結果を大まかに申し上げますと、建物の南北方向では、耐震指数Is値が、1階は1.87、2階は0.64となっており、1階・2階とも所要の耐震性を満足しております。しかし、東西方向では、Is値が1階は0.55、2階は0.39でありまして、1階・2階とも所要の耐震性を満足しておりません。したがって、建物自体の耐震性ということになりますと、ないということになります。この耐震改修につきましては、隣保館整備事業費補助金の活用などを含め、今後の検討課題であると認識をしております。 また、エレベーターにつきましては、2階には第1、第2合わせて、243m2の広い会議室もあり、その設置は、利便性の向上につながりますが、建物本体が老朽化していること、設置及び維持管理に多額の経費がかかる懸念もありまして、引き続いての検討課題であると認識をしております。 1点目のご質問、図書館司書、学校図書館司書のあり方については、教育長からお答えをさせていただきたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) それでは、新柳井図書館の司書と学校図書館の司書のあり方について、お答えをいたします。 柳井商業高等学校跡地に建設予定の新しい複合図書館では、生涯学習や市民活動の拠点や交流の場として、様々な情報や人が集まり、そこで人がつながり、さらにそこが学び合いの場となるような施設づくりを目指しております。 図書館について申しますと、現在の柳井図書館は、サンビームやないとの兼務職員が3名、それから司書資格を持つ臨時職員が4名の7名の体制で運営をしております。新しい図書館においても、まずは、現行体制の人数を維持しながら運営してまいりたいと考えております。 その中で、人づくり、特に子ども・教育環境の充実についてですが、まずは、従来の図書館の機能である本の閲覧や貸し出しといったサービスのほかに、子どもたちが書物に触れるきっかけを創出してまいりたいと考えております。 そのために、学校図書館とのさらなる連携を図り、学校図書館の様々な課題を柳井図書館の司書とともに解決する仕組みづくりや、アクティブ・ラーニング──主体的な学びを促進していくための仕掛けづくりを図っていきたいと考えております。 図書館司書の資質向上につきましては、これからの図書館に求められる課題解決機能の充実という点で、レファレンスサービスは鍵になるサービスであり、このサービスの質を高めるには、司書の資質向上は欠かせないものであります。そのためにも、高度な専門的な知識、さらに磨きをかけるための研修を継続的に実施していく必要があると考えております。 現在の研修の状況は、学校においては、校長、司書教諭、学校図書館司書は、常に連携をとっておりまして、校内での研修の機会も多く持っています。また、学校図書館司書の6名の方は、月に1回程度、自主的な研修をされており、これに学校教育課の指導主事も参加して、熱心な研修をされております。 図書司書については、県主催の研修会等に参加され、研修を深めております。学校の司書教諭や学校図書館司書との連携は、これからの課題であり、今後は、一体となった研修会の開催や情報交換や交流の場を設けるなどを行い、資質の向上を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) まず、西福祉センターからちょっとお尋ねしたいと思うのですが、先ほど、市長が、建物が老朽化しているので、エレベーターをつけていくかどうかということを、あと耐震を含めて検討していかないといけないと言われたんですが、それは建て替えないといけないからということなのですか。建て替えを将来的に考えるので、今はいらわないというふうに考えてよろしいのでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(米川辰夫) 今、耐震、それからエレベーターについて、検討課題であるということについて、建て替えを検討するからということであるかというご質問だったかと思うのですけれども、現時点で、そういった建て替えといったようなことは考えておりませんで、これから使用していく上で、耐震改修等、それからエレベーターの設置について検討していく必要があるというふうに、検討課題であるというふうに認識しているという意味でございます。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) 先ほどは、ちょっと建物が老朽化しているので検討、エレベーターなどをどうするか検討するというお答えだったと思うのですが、今の答弁ですと、建物のほうは老朽化しているので、エレベーターをつけたり、耐震面、そういったことも今から検討していきますということでよろしいのでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(米川辰夫) 今の検討課題ということで捉える場合に、今の老朽化している状態も、しっかり考慮して考える必要があるという意味でございます。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) ここを、私は、入り口は車椅子で上がれるようにちゃんとしてあるんですが、トイレが、車椅子で入れないような狭いトイレですので、これは、ちょっと先にぜひ取りかかっていただきたいなというふうに思いますが、この点はいかがですか。 ○議長(藤沢宏司)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(米川辰夫) トイレにつきましても、やはり今の利用状況等、それから老朽化しておったり、構造上の問題もあると思いますので、その辺を含めて、検討していく課題であるというふうに考えております。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) 物品整理して、地域の人々がいろいろ利用ができるようにしていくということですので、今までは、元気な方しか上に上がらない子どもたちと、後は、先ほど言われたようにエアロビをやったりとか、そういった方々しか2階に上がられなかったと思うのですが、これからは、やっぱりたくさんのいろいろな方が、利用をされるような部屋にしていくというお話ですので、ぜひとも検討を、長く検討するのではなくて、そういった利用者の方のことを考えて利用できる補助金とかがありましたら、お願いして、ぜひとも進めていただきたいと思いますので、この点は、また言ってもと思いますので、この点をぜひよろしくお願いいたします。 次ですが、図書館と学校図書館の司書について、お尋ねいたします。 「平成30年度教育委員会点検評価報告書」によりますと──これですね。によりますと、高齢者向け資料の充実のところで、「大活字本、録音図書などの導入を図り、高齢者の利用向上に努める」とあり、大活字本については、新しく購入に至っていないようです。 図書館において、視覚障害や聴覚障害のある人たちに対しての、どのようなサービスをされていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) まず、そういう視覚障害者用の本の整備については、ちょっとまだ手狭なため、まだちょっと整備に至っておりません。これが1点でございます。 それから、どのような配慮といいますか、車椅子で来られる方の配慮、あそこの段があったりということについては、ちょっと気をつけておりますし、司書の方もおられますので、レファレンスのことなどについては、気をつけておると。入ってこられた時には、注視して、手が要るようなことがあったら配慮しておるというような状況だと思います。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) 今の現在の図書館には、朗読室というのがないですね。普通、図書館のサービスの一つに、視覚障害の方や聴覚障害の方に対しての点字サービスとか、今、いろいろなサービスがほかにもあるんですが、朗読をして、司書が朗読をするとか、やっぱりそういったことをどこもしております。しかし、今、図書館には、そういう部屋もないので、やっていないということで、私もわかっておりますので、やっていないということだなというふうに思います。 大活字本につきましては、昔の古いのが多少ある程度ではないかと思いますので、元気な方しか使えない図書館になっているのではないかというのが、ちょっと、どんな方でも利用できるという図書館にやっぱりしていただけるようにしていただきたいと思いましたので、ご質問をいたしました。 続きまして、同じく今の評価報告書で、レファレンスサービスの充実のところで、学習活動の手助けとなるレファレンスサービスが、現図書館1件、大畠図書館12件とあります。これちょっとびっくりいたしました。 先月、会派視察で行きました長野県塩尻市の複合図書館は、平成29年度レファレンス件数が1万3,132件です。塩尻市は、人口6万6,979人、蔵書数が39万5,000冊、うち開架が21万冊です。分館が8館ありますので、分館を含めますと、全体で48万591冊。 来館者は、これは分館は入れていないんですが、来館者43万1,313人、登録者3万147人、個人貸し出し、これは中央図書館のみです。49万7,308冊、団体貸し出し、2万7,808冊、合計52万5,116冊。これは、分館8館を含めた貸し出し数が、70万9,131冊となっております。 こちらの図書館の目指す図書館像が、役立つ情報図書館、意欲と活動図書館、進化する図書館──これ進化は、サービスを生み出すというふうに言われておりました。 この中で、事業報告としまして、様々な事業サービスをしていまして、平成29年度の年間の参加数が、1万1,162人でした。 主なものとしましては、図書館ボランティアとして、2グループがありまして、おはなしの会を月6回程度、返本ブックカバーかけボランティア、延べ451人、そのほかに職場体験としまして、15校のうち、15校あるんですね、小・中学校。14校が職場体験をしております。これは、図書館の中の司書の職場体験ということですね。 あと、4カ月児健診の際の絵本プレゼント、これが、ファーストブック、これを毎月第3火曜日にしていまして、年間533人。3歳児への絵本プレゼント、セカンドブックといいまして、これが第2・第4木曜日、373人。この時に、今度は柳井も子育て包括センターのほうで始められるということですが、これは図書館でしています。 だから、読み聞かせをその場でしてあげるということになると思いますが、職員によります、司書によります出張おはなし会が、随時行っていまして、これが年間104回でした。平成29年、参加者4,536人。 これが、ちょっと素晴らしいなと思いましたのが、ビジネス情報相談会として、長野県よろず支援拠点と塩尻図書館で、「地方創生レファレンス大賞」2017年審査員特別賞を受賞されていました。これは、実際に起業した人がいらっしゃったようで、それが評価されたというふうに言われておりました。 これだけのサービスをするためには、人材確保に努めていますと図書館長は言われていたんですが、この本館の司書の人数が、36人中、司書27人、正規職員6人、司書6人ですね。嘱託職員18人、この嘱託職員は司書であることが条件だそうです。臨時職員が12人、うち司書8人。分館が8館ありまして、こちらに28人、うち司書6人でした。 非正規職員が、やっぱり柳井と同じなのですが、こちらは、雇いどめが、図書館は7年だったようですが、臨時10年、嘱託15年に変えましたと言われていました。館長が職員で司書なのですが、非正規で長く引っ張るのは、ちょっととても申しわけないんだと。正規にしたいという思いがあるという考えを言われておりました。 そこで、市長は、昨日の答弁で、箱物を立派にしたり蔵書を増やしても、充実した人づくりが大事で、ソフトとして人の配置をするというふうに言われましたが、これは、今、先ほどの教育長の話では、現在の人数でそのままいくようなお話だったんですが、この辺りはどういうふうにお考えでしょうか。市長にお伺いいたします。 ○議長(藤沢宏司)  市長。 ◎市長(井原健太郎) この辺りも含めて、来週の特別委員会では、しっかりとご説明をさせていただく点になろうかと思います。 ただ、考え方として、現体制を大きく人員を増加すると、当然人員を増やせば、単純に考えると、その分、人件費も膨らんでいくわけでありますから、議員の方々、また市民の方々のお声というものを踏まえる時に、なかなかの充実というところも、慎重にやらなければいけないのかなというふうにも感じています。 ですから、そこはある意味、腕の見せどころにはなるんですが、大きく予算は増やさずに、どう人の配置も含めて、最大限のもの、効果を発揮できるものにしていくかというところについては、しっかりとこれから考えていきたいというふうに思います。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員
    ◆議員(岩田優美) 塩尻市の一般会計が263億5,000万なのですが、図書館費が、これは人件費を全部入れまして、2億2,800万からとっているんです。人件費を入れまして。これは、後でちょっとまた話に出てきますので、覚えておいていただけたらと思います。 今いる人数でやっていくというお話だったんですが、レファレンス、レファレンスって先ほどから出ているんですけれども、レファレンスとは、利用者の方が疑問に思うこと。調べものをしたり探したりとか、そういったことをお手伝いするということで、直接こういう本がありますかというので、ここにありますよと渡していくという場合もあるんですが、情報を提供するということのほうが重要なのですね。これには、結局経験を必要としていきます。 司書の資質向上には、これがとても不可欠なのですということを言いたいんですが、提供された情報の中から、利用者の方が調べて、さらに調べていくということですので、例えば、自分の仕事をしていることで、ちょっと新しいアイデアはないかなと、そういうのがあった時に、図書館に行って、こういう何かアイデアを求めて図書館に行くといった時に、漠然としていますよね、行った人は。でも、漠然としているけれども、その中で、こういう仕事をしているんだけどという時に、ちょっとヒントを、そのヒントから司書が、こういったものはいかがですかという、こういうのもありますよというふうに提供していくということです。 ですが、この場合、自分の知識を応えてはいけないという、これは、司書の条件。これが、これがとか、それはあなたの中の知識ではなくて、あくまでも情報としてある図書の中の全てのいろいろな情報を応えると、これがレファレンスサービスになっていきます。 情報サービスの拠点となるべく、つくろうとしているわけですが、今のお話では、今の体制で行きますよということで、こういったサービスができるかというふうに思うのですが、その辺りについては、どうお考えでしょうか。どっちに行きましょう。教育長。 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) スタッフについては、ちょっとまだまだいろいろな課題があると思うのですが、基本的に、今、サンビームと兼務していますから、ここもちょっとまだ未定のところがあるんですが、今の7名は、図書館部門ですね。ということは、サンビームの兼務が基本的にはなくなってくるんかなと。場所を移りますよね。ということは、そのスタッフが増えるということにもなりますし、この7名でいけるかどうかというのは、図書館長ともいろいろ話をしておりますが、まず図書館の部分だけですね。複合ではなくて図書館の部分だけは、ちょっとその辺で、まずいってみようというふうに、今、話をしております。 それからもう一点、レファレンスについては、たくさん本を読んで、いろいろな知識を知っていないと、相談に来られたりとか、こういう情報がということは、すぐこう案内できたり説明できませんので、そういう面での資質向上というのは、今後非常に大事と思うので、そこが今度、一番大事とは認識しておりますので、だから司書さんのそういうレファレンスの能力をどう上げていくかということが、その資質向上というか、研修の中で一番大事ということについては、認識しております。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) それで、今、せっかく研修をして、資質が向上していて、情報がたくさんある司書の人が、5年たってやめていただくというのは、物すごい損失だと思うのですが、そういった点については、どのようにお考えでしょうか。それも、もうそのまま継続していくつもりなのか。それだと、とても損失だと思うのですよ。いかがでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  総務部長。 ◎総務部長(國村雅昭) 臨時職員、パート職員の雇用につきましては、おっしゃいますように、過去からそういった運用をなされておったというところもございます。これは、できるだけ広く職を求められる市民の方に、市役所関連施設での職を提供させていただくという方針から、そのような運用を行っていたものでございますが、いろいろな職種におきまして、専門性等が重視される中で、例えば児童クラブなり図書館の司書、こういったものにつきましては、次の人材がいないというようなことがあれば、柔軟に対応をしてまいるというふうなことも、今、行っておりますし、これからもそういうことになろうと思います。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) そうですね、こっちから行きましょう。今の続きになるんですが、今の7人ですね。複合部分のところは別の──下松も公民館長は別におりましたので、そちらのスタッフは別におりましたので、別に考えているということだと思うのですが、ただ、7人でサービス、これいろいろなことをやっていくわけですよね、取り組みを。夜、何時まであけるつもりなのかという、ここも考えていかないといけないと思うのですが、週休日は、週に一度、1日月曜日を閉館というのは、基本は変わらないと思いますので、7人でやっていけますかと。 今みたいに、レファレンス業務をほとんどしていなくて、そういう高齢者サービスから障害者サービスもしていなくて、貸し出しぐらいしかやっていないんだったら、今の人数でいけると思うのですが、いろいろなことをやっぱりやっていこうとしている新しい図書館なわけですから、その辺りについて、もう一度お伺いいたします。今の人数でいいと思っていらっしゃいますか。 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) まだ未知の部分がたくさんあるので、いいとか悪いとかいうのは、思っておりませんが、厳しい人数だなとは思っております。ただ、このICタグとか、自動貸出機とかいう機械的なものもいろいろ考えていくと、それで十分ということはもちろんないんですが、その辺もあわせて考えていくということで、また決めていかなければいけないかなとは思っていますけど。はい。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) 貸し出しは、自動貸出機、結構高額なのですが、こちらを取り入れるおつもりも検討されているようですので、ぜひ、これは個人情報の面から言っても、職員にも見られたくない人がいるんですよ、どんな本を借りるか。だから自分でやりたいという方もいらっしゃいますので、ここは、やっぱり職員の人数とは、あんまりそんなに影響はないと思うのですが、ぜひ入れて、導入をお願いしたいと思います。 塩尻図書館の職員の組織についてなのですけれども、こちらが、ああと思いましたのが、平成25年に図書館館長の下に、学校図書館司書も入れております。市内の小中学校の15校の中で、14校に司書がおりました。それにより公立図書館司書が、学校図書館司書となることができるようになったということです。 学校図書館の司書というのは、先ほど、校長先生と司書と連携をとっておりますということではありましたが、でも、今は、週に3日とか、週に1日としか出ていないわけですから、なかなか連携というのも難しいと思うのですよね。 学校図書館司書は、結構1人でやっているんです。1人でやっていますので、孤独になっていて、相談する人がいなくて、自分でこうやってしまうという、ちょっと間違った方向に行ったり、やっぱりそういうこともありますので、学校図書館と公立図書館がこう同じ中に入ってきたということで、行き来ができるようになったと。研修も一緒にできますよね。一緒にできる。相談して助け合っていけるようになりましたというふうに言われておりました。 以前は、学校の先生が、学校図書館を頼っていなかったと、はっきり言われていましたので、そういう状況だったんだろうなと。これは、もう今の柳井市にも、ある意味、言えるところではないかというふうに思います。 私は、以前、一般質問で、同じ採用条件にすれば、異動することもできますよ。公立図書館と学校図書館の司書はですね。同じ採用条件、労働条件、時間も一緒なのですよ。ここは、塩尻は。同じにすれば、異動することができ、公立図書館にいた職員が学校に行けば、連携がしやすくないですかと、私は前にお願いしたことがあります。でも、なかなかそこは、検討対象にはしていただけなかったようで、難しいですというような発言だったかと思います。 こういうこともできると思うのですが、こういうことも、よそが成功しているわけですから、やっぱり職員を長く同じところに置いておくのは、ちょっと問題があるんですというようなお話だったと思いますので、こういう動かせばいいんじゃないですかというふうに思うのですが、こういういい情報がありますので、これもう成功していますので、こういうことを考えられるのかどうかというのを、ちょっと検討にしていただけるか、お伺いいたします。 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) 今、学校図書館司書と図書館司書との交流ですね。これは、今後はもう密にやらなければいけないとは思っていますし、その辺の中で、今のような配置がえですよね。資格の問題もあるし、その辺の配置がえができるかどうかというのは、その時のスタッフにもよりますし、現在、学校図書館司書の方の司書の資格を持っていらっしゃる方は、多分1人かなと思うのですが、あと、持っていらっしゃらないんですよね。 できたら、持っている方ということで募集するんですが、なかなかいないんです。司書の資格を持っていらっしゃる方は。だから資格を持っていらっしゃる方で、学校図書館司書、図書館の司書という中で、同資格の中で人事というか、そういうことをやるということは可能なので、その辺は、またスタッフがそろった中でということで、交流をしていくと、連携していくということでいけば、ある時は学校にいると、ある時は、それからその次の年はちょっと図書館にいるということについては、それは連携にとっては非常にいいと思うので、その辺が可能になれば可能かなとは感じます。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) 今、学校の図書館は、今、教育長が言われましたように、やっぱり短いんですよね、勤務時間が短か過ぎて、あれでは、司書の資格を持っている人が来るわけがないので、もうそれこそ、ちゃんと7時間45分ぐらい、労働時間をきちっと公立図書館と同じ時間配分にしていけば、幾らでも手を挙げる方がいらっしゃると思いますし、働きたいと言われる方はいると思います。 司書の5年の雇いどめということでやっているところは、司書の確保をするのに、もうそれこそ取り合いみたいになっているんですよね。だから、どこも欲しいというのがありますので、やっぱり一度採用して、きちんと仕事をして研修していただいた人には、長く勤めていただきたいですし、公立図書館にもいて、学校図書館にも行ってといえば、全部わかるので、物すごく子どもの教育上的にも、いろいろなことができる、可能性がこれから広がると思いますので、ぜひこういったことは、ご検討していただきたいと思います。 次に、総務文教常任委員会で視察しました鳥取県湯梨浜町、羽合小は、学校の中に学校の図書館と公立の図書館が一緒に入っておりまして、真ん中を黄色いラインで、テープを引かれてやっておりまして、ここは、これはもう県のほうになるんですが、司書教諭の先生が、もう週に5時間は、図書館の時間というのをやっているんですよね。 これは、もう柳井だけでこれをしてくださいというのは、ちょっと難しいんですけれども、こういったことをすることで、小学校の時からもう検索が一人でできる、1年生、2年生の時から自分で調べものができるという、やっぱりこれがアクティブ・ラーニングだと思いますので、こういったこともしていまして、司書支援員の人も、今年度から1校に1人になったということで、今まで放課後は貸せていなかったんですと言われていましたので、やっぱりずっとあけている、ずっと司書の先生が図書室にいることで、そこにあいているという、開館していると。いつ行っても借りれると。今のだと、放課後も閉まっていたり、昼休みも閉まっていたり、いつ行くのかという状況になりますので、この辺りもぜひ含めて考えていただけたらと思います。 あと、同じく視察で行きました埼玉県三郷市の図書館は、人口が14万1,482人で、毎月100人、人口が増えているという、とてもうらやましい市だったんですが、ただ、ここの問題は、今、団地の高齢者率40%が悩みですと、言われておりました。 平成30年度、今年度に、日本一の読書のまち推進課というのをつくりまして、これが結構有名になっていますが、子ども司書養成講座、認定200人超え、学校図書館と連携して資料活用のレベルを上げていますというので、物すごい資料を学校のこのクラス単位で貸し出しをやっております。 平成29年、みる・よむ・きくバリアフリーコーナーを設置、これは利用は900人と伸び悩んでいるのは、電子書籍が、今は電子書籍自体になかなか魅力的なコンテンツに欠けているというのがあって、ここがなかなか広がりが出ていないんですということでした。読書ボランティアが460名。 今まで、ほとんど、一学期間に数十冊の本を希望する学校へ持っていくぐらいの交流だと、柳井は思うのです。柳井図書館はですね。そんなに交流がないと思うのですが、今後、学校図書館とどういう連携を、ほかに司書をイメージとして、どういうことがやっていけると考えていらっしゃるのかを、ちょっとお尋ねいたします。 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) どういうことが連携できるかというと、たくさんあると思うのですが、例えば、子どもたちが、今度新しい図書館に行って本を借りるとか、それから学校にない図書を探しに行くとかということもできますし、その辺は司書同士で情報をもらって、こういう本はないけど、そこにはありますかということをもらって、一緒にこう行くとか。 それから、大きな複合図書館ということだったら、スペースもあるので、そこでお話を聞くとか、ちょっとこう専門的な話を聞くとか、この本の作者で近くにおっちゃったら、作者の気持ちを聞いてみるとかいうイベントもできますし、いろいろな仕掛けができるとは思っております。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) 今の図書館に、学校からクラス単位で勉強に行くというようなスペースもないんですが、ほぼないと考えてよろしいんですかね。今の。 ○議長(藤沢宏司)  教育長。 ◎教育長(桑原眞) 今の図書館に子どもたちが行くと。クラスの人数にもよります。クラスで七、八人ぐらいなら、行ってもちょっと中で活動できますけれども、30人ぐらいおってということになると、活動はできないですよね。 活動というか、本を見て静かに読むとか、借りるということは可能ですが、活動自体の場所はない。スペースがないから。ちょっとこう読んでみて、みんなで意見を言うとか、お話を聞くというのも、図書館に来ていらっしゃる方の邪魔にもなるので、うるさいと、お話、声を出すと。そういうスペースは基本的にはないと思っています。 ○議長(藤沢宏司)  岩田優美議員。 ◆議員(岩田優美) できないだろうなと思ったのですが、あえて質問をさせていただきました。やっぱり公立図書館というのは、そういう授業でもちょっと行って、使ったりですね。学校の図書館にある本とは、また違った本もあったりしますので、行って使い方を教えたりとか、利用の仕方をいろいろ低学年の時から教えていくということも、本を読んでいくということで重要なことですので、その辺りもできるように、やっぱり本を読むということが、情報量がたくさん増えていくんだということを小さい時からできるように、ぜひ、していただきたいと思います。 最後に、神奈川県大和市の大木市長は、シリウスをつくる前に、塩尻の図書館を視察に訪れていらっしゃいます。シリウスは来館者がもう、去年の11月にたしか開館したと思うのですが、10月に600万人突破というのをしているんですよね。これが複合図書館として、去年、オープンしまして、今年の春ぐらいにテレビで紹介されたのを私は見まして、健康をここは主に置いている図書館で、健康の本のところのすぐへりで健康体操をやっていたり、「これは邪魔になりませんか」と言ったら、「邪魔になりません、別に音は気になりません」というふうに隣の方も言われていたんですよね。そこは健康フロアなんです。健康フロアは、そういったことを使ったりとかですね。何かすごく生き生きといろいろな方が、いろいろな世代の方が生き生きされていました。 小さいお子さんを持っているお母さんとか、乳母車で来られて、子どもを託児に預けて、自分がエアロビをやるとか、そういったこともしておりました。小さいお子さんを持っていらっしゃる方は、やっぱり一般の一般誌も読みたいわけですよね。でも、そこに連れていって泣かれたら困るとか、やっぱりそういったこともありますので、託児を、塩尻は託児が児童コーナーのカウンターの半分は、保育士さんがいらっしゃって、託児の保育室がありましたので、そういったことも、これからは考えていかないといけないんではないかな。やっぱり子育て世代に優しいという図書館をぜひ取り入れていただきたいというふうに思います。 私がちょっとこう思いますのに、今の人は、何かやっぱり人とのコミュニケーションをすごく求めているんじゃないかなというふうにも思いました。視察いたしました長野県は、工夫をした先進の図書館がたくさんありまして、小布施図書館もその一つで、ここも行きましたが、ここをつくる前は、下條村立図書館というところをもとにできたというふうに、私は、長野の友達に聞きました。 やっぱり新しい図書館をつくっていこうという時は、やっぱり図書館としての基本、これはもう物すごく譲れない部分でありますね。ここはちゃんと見守りながら、いいところは取り入れられる、いいところはどんどん取り入れていってほしいというふうに思います。これで私の質問は終わります。 ○議長(藤沢宏司)  以上で、岩田優美議員の一般質問を終わり、今期定例会での一般質問を終了いたします。 午後2時10分まで休憩といたします。午後1時54分休憩                              午後2時10分再開 ○議長(藤沢宏司)  休憩を閉じて、会議を再開します。────────────・────・──────────── △日程第3.議案上程審議(委員会付託) ○議長(藤沢宏司)  次は、日程第3、本日提出されました議案第71号から議案第79号までの議案9件を一括上程し、直ちに議題といたします。 それでは、ただいま議題となりました全議案について市長より提案理由の説明を求めます。市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) 本日、追加提案いたしました案件につきましてご説明申し上げます。 議案第71号は、特別職の職員の給与に関する法律の一部改正に伴い、柳井市議会議員の議員報酬及び費用弁償支給条例の一部を改正するものであります。 議案第72号は、平成30年人事院勧告に伴い、柳井市一般職の職員の給与に関する条例及び柳井市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正するものであります。 議案第73号から議案第79号までは、一般会計、特別会計及び水道事業会計に係る補正予算でありまして、人事院勧告に準じた一般職の給与改定、人事異動等に伴う経費等について所要の補正を行うものであります。 議案第73号は、一般会計について3,055万4,000円を追加。 議案第74号は、国民健康保険事業について120万9,000円を減額。 議案第75号は、公共下水道事業について56万1,000円を減額。 議案第76号は、農業集落排水事業について5万8,000円を追加。 議案第77号は、介護保険事業について331万8,000円を追加。 議案第78号は、後期高齢者医療事業について14万9,000円を追加。 議案第79号は、水道事業会計について収益的支出1,061万1,000円を減額するものであります。以上、その大要をご説明申し上げましたが、詳細にわたりましてはご質問に応じまして、私及び関係参与からご説明申し上げますので、何とぞ慎重審議を賜りますようお願い申し上げます。〔市長降壇〕 ○議長(藤沢宏司)  以上で、市長の説明を終わります。 これより審議に入ります。 ここでお諮りいたします。議案第71号から議案第79号までの9件については関連がありますので一括して審議を行いたいと思います。これにご異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤沢宏司)  ご異議なしと認めます。よって、議案第71号から議案第79号までの9件は一括して審議を行うことに決定しました。 それでは、この議案9件について補足説明があればこれを求めます。 総務部長。 ◎総務部長(國村雅昭) それでは、議案第71号から補足説明を申し上げます。 追加でお配りした議案書の1ページをお願いいたします。 特別職の職員の給与に関する法律の一部改正に伴い、国会議員の期末手当の支給割合が改正されたことから、これに準じた改正を行うものであります。 第1条は、平成30年12月期の期末手当の支給割合を100分の172.5から100分の177.5に改めるものであります。 第2条は、平成31年6月期の期末手当の支給割合を100分の157.5から、また、平成31年12月期の期末手当の支給割合を100分の177.5からそれぞれ100分の167.5に改めるものであります。 附則といたしまして、第1条の規定は公布の日から施行し、平成30年4月1日から適用するものとし、第2条の規定は平成31年4月1日から施行することとしております。 続いて、議案第72号でございます。2ページをお開きください。 条文に沿ってご説明申し上げます。 第1条及び第2条は、柳井市一般職の職員の給与に関する条例について、第3条及び第4条は、柳井市一般職の任期付職員の採用等に関する条例について一部改正するものでございます。 まず、第1条柳井市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正についてであります。 第9条の5第1項第1号の改正は、医師に係る初任給調整手当の改正でございまして、支給月額を41万4,300円から41万4,800円に改正するものであります。 第15条の3の改正は、宿日直手当の改正でございまして、勤務1回当たりの支給額を4,200円から4,400円に改正するものであります。 第19条第2項第1号及び第2号の改正は、勤勉手当の支給割合の改正でございまして、平成30年12月期の支給割合を再任用職員以外の職員については100分の90から100分の95に、再任用職員については100分の42.5から100分の47.5にそれぞれ改めるものであります。 別表の改正は、給与条例第4条に規定しております行政職給料表第1表及び医療職給料表をそれぞれ改めるものであります。なお、現業職員の給料につきましては規則で定めることとされておりますので、国家公務員の行政職給料表第2表の改正に準じて規則の改正を行う予定でございます。 次に、第2条についてであります。12ページをご覧ください。 第9条の2の改正は、住居手当の改正でございまして、持ち家に係る手当を廃止するものであります。 第18条第2項及び第3項の改正は、期末手当の支給割合の改正でございまして、平成31年6月期の支給割合を、再任用職員以外の職員については100分の122.5から100分の130に、再任用職員については100分の65から100分の72.5にそれぞれ引き上げる一方、平成31年12月期の支給割合を、再任用職員以外の職員については100分の137.5から100分の130に、再任用職員については100分の80から100分の72.5にそれぞれ引き下げるものであります。 第19条第2項第1号及び第2号の改正は、勤勉手当の支給割合の改正でございまして、平成31年6月期の支給割合を再任用職員以外の職員については100分の90から100分の92.5に、再任用職員については100分の42.5から100分の45にそれぞれ引き上げる一方、平成31年12月期の支給割合を再任用職員以外の職員については100分の95から100分の92.5に、再任用職員については100分の47.5から100分の45にそれぞれ引き下げるものであります。 次に、第3条柳井市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正についてであります。 第7条第1項の改正は、特定任期付職員の給料表を改め、第8条第2項の改正は、同じく特定任期付職員の平成30年12月期の期末手当の支給割合を100分の165から100分の170に改めるものであります。 次に、第4条についてであります。 第8条第2項の改正は、特定任期付職員の期末手当について、6月期の支給割合を100分の165から100分の167.5に引き上げる一方、12月期の支給割合を100分の170から100分の167.5に引き下げるものであります。 附則といたしまして、第1条及び第3条の規定は公布の日から施行し、平成30年4月1日から適用するものとし、第2条及び第4条の規定は平成31年4月1日から施行することとしています。 なお、以上のことにつきましては、職員組合と交渉を行い、合意に至っておりますので申し添えます。 続きまして、議案第73号以下の補正予算につきましてご説明を申し上げます。別冊となっております平成30年度補正予算書12月補正追加、こちらをご覧いただけたらと思います。 まず、1ページ開いていただいたところの表で総括的に説明を申し上げます。 一般会計、特別会計の国民健康保険事業特別会計、公共下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計。そして、86ページから規定しておりますが、水道事業会計につきましても、いずれの会計も給与費について所要の補正を行うものでございます。 それでは、一般会計につきましてその概要をご説明申し上げたいと存じます。7ページをお願いいたします。 歳入でございますが、基金繰入金では、このたびの補正の財源とするため、3,347万8,000円の財政調整基金繰入金を計上し、雑入では、やない花のまちづくり振興財団派遣職員給与負担金292万4,000円の減額を計上しているところでございます。 8ページからが歳出でございますが、9ページをお願いいたします。この中で金額が大きなものとして退職手当1,743万2,000円の補正をさせていただいております。これにつきましては、希望退職者に係るもの等でございます。 その他につきましては、市長の提案説明にございましたように、人事院勧告に準じた補正や人事異動等に合わせた形で人件費等の所要の補正を行うものでございます。なお、今回の補正に伴う財政調整基金の残高につきましては、1枚紙でお配りしております基金残高見込額表をご参照いただきますようお願い申し上げます。特別会計並びに水道事業会計につきましても、同主旨の補正をさせていただくものでございます。以上です。 ○議長(藤沢宏司)  以上で、補足説明を終わります。 これら議案9件について質疑はありませんか。岩田雄治議員。 ◆議員(岩田雄治) ちょいと文字上の分で確認をいたします。 12ページにあります3条の第8条第2項「6月に云々」ところに「12月に支給する場合においては」カギ括弧閉じをカギ括弧、カギ括弧とあるんですが、ここのカギ括弧、カギ括弧というのは文章上のミスですか。それとも私が何かここに数字か何かあったやつを見落としたんでしょうか。同様にそのあとにあります100分の165とカギ括弧、カギ括弧と。これは何かあるんでしょうか。 ○議長(藤沢宏司)  総務部長。 ◎総務部長(國村雅昭) ご質問でございますが、このカギ括弧につきましては条文中のくくりをあらわすものでございまして、これで間違いではございません。 ○議長(藤沢宏司)  ほかによろしいですか。〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤沢宏司)  質疑を終結いたします。これら議案9件は、なお、慎重審議を要しますので、議案第71号及び議案第72号は総務文教常任委員会に付託し、議案第73号はそれぞれの所管の常任委員会に付託いたします。また、議案74号、議案第77号及び議案第78号は厚生常任委員会に付託し、議案第75号、議案76号及び議案第79号は建設経済常任委員会に付託いたします。────────────・────・──────────── ○議長(藤沢宏司)  以上をもちまして、本日の会議を終了し、明日から25日までを休会といたします。最終日は26日の午前10時から会議を開きますので、その間に、それぞれの委員会に付託いたしました議案の審査が終了いたしますようご協力をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。午後2時24分散会──────────────────────────────      会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。         平成30年12月 7日                     議  長 藤沢 宏司                     署名議員 篠脇 丈毅                     署名議員 岸井 靜治...