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09月10日-04号

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  1. 新宮市議会 2015-09-10
    09月10日-04号


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    平成27年  9月 定例会          平成27年9月新宮市議会定例会会議録            第4日(平成27年9月10日)---------------------------------------議員定数17名、現在員17名、出席議員17名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             2番  並河哲次君                             3番  杉原弘規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成27年9月10日 午前10時開議 日程1 一般質問       別冊 一般質問通告表 番号(9)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(9)から(11)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              亀井寿一郎君               防災監              井上 登君               企画政策部               部長               向井雅男君               次長兼商工観光課長        中前 偉君               企画調整課長           新谷嘉敏君               総務部               部長               上路拓司君               秘書課長             西山和視君               総務課長             小西儉弥君               財政課長             小谷 充君               税務課長             平見仁郎君               防災対策課長           西 利行君               市民生活部               部長               岡 雅弘君               生活環境課長           岩崎誠剛君               高田支所長            貝持正志君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        森本邦弘君               福祉課長             有本文彦君               子育て推進課長          南 拓也君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               保健センター長          辻本美恵君               建設農林部               部長               垣本裕也君               都市建設課長           田坂 豊君               管理課長             平見良太君               農林水産課長農業委員会事務局長 名古一志君               熊野川行政局               局長               伊藤順司君               住民生活課長           丸石輝三君               会計管理者兼会計課長       西久保 敏君               医療センター               事務長              豊田正志君               庶務課長             佐藤尚久君               医療業務課長           山下泰司君               水道事業所               所長               坪井辰実君               消防本部               消防長              岡本秋久君               次長               切畑屋利一君               消防署長             日浦規行君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼国体推進室長        前田圭史郎君               教育総務課長           北畑直子君               学校教育課長           宮本雅史君               生涯学習課長           森 奈良好君               文化振興課長           畑尻賢三君本会議の事務局職員               局長               辻 篤樹               参事兼次長            畑尻英雄               次長補佐兼庶務係長        渡爪 薫               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介            第4日(平成27年9月10日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりでございます。御了承願います。 本日、松本議員、屋敷議員、所用のため遅刻の旨の届け出がありましたので、御報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △北村奈七海君 ○議長(榎本鉄也君)  1番、北村議員。 ◆1番(北村奈七海君) (登壇) おはようございます。 今回も、6月定例会に引き続いて一般質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 まず、質問についてですが、今回、私が取り上げましたテーマは主に二つです。一つは新宮市の子どもを育てる環境整備と、もう一つは文化複合施設についてです。私は、基本的に女性の働き方、雇用環境、子育て環境を何とかしたいということと、子供を取り巻く教育環境、子供の可能性にふたをしない養育環境をつくっていきたいという思いが議員としての大きなテーマでありますが、ただ、この話をする際、文化複合施設についても言及しておかねばならないと思い、今回、取り上げることにしました。 では、質問に入ります。 まずは、一時保育の情報提供についてです。 6月定例会で取り上げました一時保育のウエブサイトの情報掲載について、まずは迅速に御対応いただいてありがとうございました。ただ、こちらの件につきましては、お母さん方からより必要な情報について新たなお声をいただいておりますので、まずはそのお話からさせていただきたいと思います。一時保育の情報が新宮市のウエブサイトに掲載された後、お母さん方に新宮市のサイトのことをお伝えしたんですが、そのとき、サイトができたのはありがたいけれども、もう少し細かな情報があるとさらにいいというお話が多く、一時保育を実施している園名、住所、そして電話番号だけではまだまだ十分な情報とは言えないようでした。それはなぜかと考えてみますと、利用者の立場になってみたら、インターネット上で情報を探すメリットは、サイト上に情報が詳細にまとめられていて自分の探している内容が一目でわかるということが便利だからであると考えられます。その上で、現状の一時保育のサイトを見てみますと、やはりどうしても自分で保育園に電話をかけて、どんな一時保育を実施しているのかをお母さん方が一つ一つ確認していかなければ園の比較ができないというところがデメリットに感じられていると思います。なので、そういったお母さん方に対する時間の短縮ですとか、情報の圧縮を簡単に解決できるのがインターネット上に情報を載せる一つの意義だと思いますので、より細かい情報をウエブサイトにまとめることで、電話して比較する時間を減らして、お母さん方の実情に合わせてもう少しだけお母さん方に寄り添ったウエブサイトにしていただくことができれば、新宮市の子供を育てる環境がお母さん方にとってもさらにいいものに移っていくのではないかと思います。 それで、お母さん方が一時保育のウエブサイト上に掲載してほしいと考える、さらに必要としている情報は、次のような声がありました。まず、何時から何時まであいているかという開園から閉園までの時間、利用料金は幾らなのか、それからお昼寝用の布団だとか、着がえが必要なのかとか、そういった持ち物は何が必要なのか、それでお昼御飯はあるのかどうか、お昼があったりおやつがあったりすればその料金はかかるのかどうか、こういったより細かい情報が掲載されていることが望ましいという話も聞きました。それで、質問させていただきたいのは、こういった情報を追加で掲載する際には、すぐにこれを追加してくださいという形で情報を載せてもらうことは難しいのかどうかということです。もし、すぐに情報追加が難しいという場合であれば、どのような手順だったら掲載してもらうことが可能になるのかをお答えいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(榎本鉄也君)  南子育て推進課長。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  ただいま議員より御指摘のありました一時保育のウエブサイトの情報の掲載内容についてでございますけども、議員より紹介された例示のうち、利用料金や開園時間、持ち物、お昼御飯代やおやつ代につきましては掲載が可能と考えております。関係課、関係機関、いわゆる新宮市民間保育園連盟、一時預かりを実施している保育園等と調整の上、掲載してまいります。また、ほかに掲載可能なものがあれば柔軟に対応していきたいと考えております。それと、2点目の情報追加が難しいという場合にどのような手順であれば掲載できるのかとの趣旨の御質問ですけども、例えば先ほど議員が例示された項目ですと、一時保育の子供の預け方や面接のやり方につきましては、サイトだけでは実際預けたときに記載していた内容とは違っていたなどといった行き違いが発生する可能性がありますので、直接、保育園に電話して確認をするほうがよい項目だと考えております。こういったように、すぐに追加が難しいというよりは、サイトに掲載するより電話で問い合わせて確認すべき情報、内容であると判断されるものについては、掲載するのは好ましくないのではと考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。ありがとうございます。 そしたら、今、私が質問させていただいたようなさらに詳細な情報については掲載が可能であるという回答をいただいたんですが、これは具体的にどんな感じのスケジュールというか、いつその詳細な情報を載せるために確認をとらないといけないといけないという皆さんにお話をしていただけるのかなと思ったんですけど、それはどういったスケジュールで動いていかれる予定でしょうか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  前回のときもそうだったんですけども、議員がお母さんたちから聞いていただいている、要望していただいている情報等を吸い上げまして、先ほど申し上げた関係課とか、あと保育園連盟のほうに再度確認した上で、それで了解とれればすぐにでも早急に、前回同様アップしていきたいと思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。そしたら、じゃ、すぐに御対応いただけるということで、よろしくお願いいたします。そしたら、この件については特に詳細な情報を私自身もさらにお母さん方にヒアリングしていきたいと思いますし、一時保育だけではなくて、さらに子育て環境という広い分野の中でお母さん方にさらにヒアリングを続けていきたいと思います。ありがとうございます。 そしたら、私が考えているウエブ上に情報を掲載することについてのやっぱりいいこととしては、特にお母さん方にとっては情報を取得しやすくもなりますし、利便性の向上が見込まれると思うのでありがたいことだと思います。よろしくお願いします。今後も、このウエブに情報掲載をするということについては継続的に質問させていただければと思います。 続いて、新宮市の子どもを育てる環境整備という大項目の中で一つだけ今後取り上げたい子育て情報のことについて質問させてもらって、それでこの項を終わりたいと思います。新宮市の総合計画の中で政策目標別各施策の項目というのがあるんですけど、その中に子供を産み育てやすい環境づくりという項目があります。その中には、この環境づくりの目標達成のためにさまざまな事業計画が書かれてるんですけれども、この事業が並んでいる中に産後ヘルパーの導入という項目が書かれてあることは覚えていらっしゃいますでしょうか。これは、総合計画の前期分にも後期分にも両方ともこの産後ヘルパーの記述というのがあるんですけれども、この取り組みは現在はどのように進んでおりますでしょうか。それを、ちょっとまず確認させていただけたらと思います。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  産後ヘルパー事業につきましては、直接、担当課は保健センター事業のほうになるんですけども、現在、新宮市のほうでは産後ヘルパー事業については行っておりません。 ◆1番(北村奈七海君)  総合計画に書いてあるということは、できるだけ取り組んでいかれるということなのかなというふうに、私は理解してたんですけど、今後、産後ヘルパーというものは、私としては、一時保育と同様に実家が近くになくて子供を祖父母とか親戚にすぐに預けられなくて1人かもしくは夫婦だけで産後の生活や子育てを担っていかなくてはならないというそういう状況にある人に対してはとても必要な政策なのかなというふうに思うんですけれども、総合計画に書いてあるからという理由だけではなくて、そういった産後のお母さん、またはお母さんがどうしても身動きとれないという方もおられると思うので、お父さんとかの生活を安定したものにさせるためにも、産後ヘルパーの導入ということは、今後は考えていかれる予定はないでしょうか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  産後ヘルパーについては、またこれから検討という課題になってくると思いますけども、現在、産後ヘルパーの産後の方への支援としまして類似事業といたしまして、生後2カ月の赤ちゃんがいる家庭を助産師が訪問します乳児家庭全戸訪問事業とか、あと生後3カ月児のいる家庭を民生主任児童委員が訪問しておりますこんにちは赤ちゃん訪問事業などによって産後孤立した状況で子育てをする中で不安やしんどさを抱えている親子の情報を把握しまして、必要と思われるときには、子育て支援センター養育支援訪問事業を通して精神面の支援や簡単な家事・育児支援、援助を行っていっております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。それは利用する際には料金がかかるということはあるんですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  料金はかかっておりません。先ほど言った事業の中でそういった相談の者が訪問いたしまして、それによってちょっと厳しい家庭だな、しんどい家庭だなとか、子育てが大変だなというときに、うちの支援、保健師も含めまして支援を行うという形になってますので、料金はかかっておりません。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました、ありがとうございます。 そしたら、そういう類似事業というのがあるということなんですけれども、私としては、今年度、ファミリーサポートセンターを開設するということが決まって、来年度にファミリーサポートセンターが始まるということがあるんですけど、この9月にはサポート会員の講習も始まって、私も少しだけサポート会員の講習を受けたんですけど、それでほかの参加者さんの様子を見てファミリーサポートセンターにかける期待というのはすごく大きいなと思ったんですが、そのファミリーサポートセンターにすぐに産後ヘルパーの機能を持たせるというのはちょっと難しいところあると思うんですけど、家族を手助けするという意味でファミリーサポートセンターとそういう類似事業をさらに産後ヘルパーとして充実させていくというようなことを、私としては提案させていただけたらなと思うのですが、それはいかがでしょうか。
    子育て推進課長(南拓也君)  そこの部分につきまして、例えば、今、子育て支援センターのほう、先ほど説明いたしました事業の中で事が足りているのかいないのか、それで産後ヘルパー導入までしていくのかいかないのかというところは、ちょっと今の時点ではまだはっきりわかりませんので、今後、ニーズとか状況を見ながら考えていきたいと思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。そうですね、類似事業で足りてるのかどうかというところまでは、ちょっとまだ私もヒアリングができてないところではあるので、ぜひ南課長初め、子育て推進課の皆さんにもそういったニーズ調査をしていただくということをお願いして、この項を終わりにしたいと思います。よろしくお願いします。 それでは、次に子育て環境整備という中の今後の公園計画のことについて、ちょっと話をしていきたいと思います。 まずは、復興祈念公園について確認させていただきたいんですが、復興祈念公園はただの公園ではなくて平成23年9月に起こった水害の復興を祈念しているということと、避難道路をつくって、災害が起こった際には仮設住宅を設置することも想定した公園をつくるということで、それが通常の公園づくりとは少し違っている部分かなと思っています。それで、公園ができること自体は、私は、喜ばしいことだと思っていて、以前にも申し上げたことがあると思うんですが、女性100人にヒアリングをするという活動の中で一時保育が不足しているという声の次に聞かれるものとして多かったのが新宮には広い公園がないというものだったからです。そんな中で平成29年度に熊野川町に新しい公園ができるという、これは、広い公園を希望していたお母さんやお父さん方にとっては朗報だったと思います。過去の会議録を読んでいても、新庄公園や山崎運動公園で新宮の子育て中のお母さんをよく見かけるという記述は何回も見ましたし、ヒアリングでも実際に休日は山崎公園や新庄公園に出かけているという話をよく聞きました。山崎公園や新庄公園は市内からだと車を使わないとなかなか行けない距離にありますし、そこに行くだけでも時間がかかって大変だと思います。熊野川町の日足でしたら何とか30分ぐらいで市内からも行けますし、熊野川町に市内の人や市外の人が来てにぎわいを見せていくことは、熊野川町の活性化にとっても私は望ましいことだと思います。ただ、なぜ避難路と公園を一緒につくろうと思ったのかというのがちょっと私は気になっているところではあるんですが、避難路というものは現状の地区の様子を見た限りでは必要だと思いましたので、ここでその避難路のことについては取り上げないんですが、ここで再度確認させていただきたいなというのは、復興祈念公園を市長はどのように取り扱う予定であったかということで、市長は平成27年3月の定例会の一般質問の答弁で、この祈念公園について、この歴史的な災害を忘れることなく風化させることなく災害に意識を持っていただけるようなそういう公園にもできないかなというふうに思っておりまして、それと同時に熊野川町の活性化という面においても市民がここに集い、また周辺市町村からの住民が集う、観光客が集う、そして近くには温泉があり、温水プールがあり、そういった一つの拠点づくりにもしていきたいというふうにおっしゃられています。そのように市長が述べられていることに対して、私は、そのようになっていければいいなというふうに思うんですけど、そのためにはまず市内を初め熊野川町の皆さんに対して、熊野川町の日足に公園ができますよ、そこに避難路ができますよ、それでこの事業にはこういう意味があるんですよということをしっかりと周知していただいて、その上でその公園や避難路の設置について住民の皆さんの御理解を得ることが大切だというふうに思います。なので、その御理解を得るためにも、6月29日に熊野川町の総合開発センター近隣住民向けに避難路と祈念公園の説明会が開催されたんですが、このときの説明の対象地区は、日足と日足相須、神丸、定住促進住宅、能城、山本という六つの地区が対象でした。ただ、このときの説明会の参加人数を市長は御存じでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  北村議員含めて4名だったというふうに聞いております。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 そうですね。4名しかいなくて、それで私としてはその参加人数が4名だったということを踏まえて、まだこれは周辺の住民の方々に対して御理解がいただけたというにはちょっと心もとないんじゃないかなというふうに思ってるんですね。なので、この参加人数について十分なのかどうかというところに関して、市長にお答えいただければと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  4名だったと報告いただいたときは大変残念な思いもしたわけでありますが、ただ、この公園をつくる計画を住民の皆さんとともに話し合う場を以前に2回ほど持たせていただいておりますが、そのときは2回で118名の方々がお越しいただいて、初期の段階での話し合い、意見交換はさせていただいた経緯がありまして、今回なぜ少なかったのかどうかちょっと理由がわからないところでありますが、ただ、今となっては、ここの公園、地元の方はもちろんでありますが、特にこの旧市内でありますとか、また市外、県外からもぜひ訪れていただきたい公園でありたいし、そういう公園をつくっていくわけでありますので、こちら関係機関がこれから中心となってしっかりとつくり上げていかなければならない、そういう思いでもございます。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 ちょっと、気になるのはその違いがわからないということなんですけれども、その2回の住民説明会では100何人も来ていたのに何か関心が薄れてしまったのか、なぜ今回は4人だったというふうになってしまったのかというところのなぜなのかというところをしっかり見ていただけたほうが次に広報するときにもその参考になるのではないかなというふうに思いますので、ぜひそこの前、説明会を開催されたときと今回と何が違うのかということを把握していただけたらいいなというふうに思います。 あと、市長が今おっしゃられたように、それこそ市内の人だけではなくて市外の人も確かに来てほしいというのは、私もそのとおりやと思うんですけど、やっぱり広報が足りていないのではないかなというふうに思った一つのきっかけとして、自分が日足に公園ができますよという話をしたときに、熊野川町の人はあそこに何ができるのかなというふうに話をされる方ももちろんいますし、市内のお母さんに至っては、それこそ熊野川町に公園ができるんですかという全然知らないという状態にあるということが、私としては、一番、声として多く聞かれたので、公園の建設費用というのは避難路も含めて7億5,000万円というすごく大きなお金が使われることになるので、やっぱり最初にあったような住民説明会でたくさん人が来てくれたというような丁寧な住民への説明と、そしてこの公園がなぜできるのかということをより広く住民の方に周知していただいて、今から平成29年に向けてきちんと人が日足の公園の完成を楽しみにしてやって来るというぐらいの広報をしていっていただきたいなというふうに思います。 それで、先ほど私が引用させていただいた市長の答弁の中で、歴史的な災害を忘れることなくという記述というか、発言があったと思うんですけど、災害の風化を防ぐ、災害の記憶を忘れないようにするということもこの公園には意味合いとして乗せられてると思うんですけど、その風化を防ぐというところ、災害認識を持ってもらえるような公園というのは、市長としてはどのような公園にしていくべきだと考えているのかということが一つ気になっているところです。きのう、伊藤局長が言っておられたと思うんですけど、例えばモニュメントのようなものを置くのか、それとも何か違うものを考えておられるのか、市長はこの復興祈念公園で復興を忘れないということを意識してつくっていかれると思うんですけど、そこに関しては市長はどういった形でこの災害を忘れることのないように公園づくりをしていこうという考えがあるのかどうかというのをお聞かせいただけたらと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  この公園の場所なんですが、4年前の大水害の中心的な場所とも言える場所であります。横には仮設住宅が建ってたところでありますし、また今回多くの人々が住む神丸地区の孤立を解消するために避難路をつくるわけでありますが、その避難路の途中に公園をつくるわけでありますし、またその公園内にそういったこの100年に一度の大水害の記念となるようなモニュメントをつくるかどうかまだちょっと、今、決めてませんが、何らかその当時の水害のことがよくわかるようなこともやっていきたい、そういうふうに考えてございます。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。ありがとうございます。 そうすると、ちょっと気になるんですけど、例えばモニュメントをつくるということはまだ検討段階ということではあるんですけど、今、復興祈念公園として決められていることの内容としては、敷地の総面積が4,500平米で2,500平米を仮設住宅も建てられるような多目的広場にしておいて、そのうちの2,000平米を遊具を置く場所にするということやと思うんですけど、私は、2,000平米の中で置く遊具というのは限られてると思ってますし、遊具を置く際にも遊具を利用するに当たって安全な範囲というのを決めないといけなくて、そうすると遊具も置いて例えばモニュメントというのを置いたときに、置く遊具というものの数とか形状が、そもそも復興祈念公園という遊具を置く場所の範囲が、かなり波打っていてなかなか遊具の配置が難しいという現状もあると思うんですけど、中に例えばモニュメントをもし置くとか、ほかのものをつくるということであれば、遊具との兼ね合いというのはどんなふうに考えられますか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  遊具を置く面積は2,000平米でございまして、先ほど議員が言われたとおり、いびつになっておりまして、それでモニュメントとか説明板を置くスペースは十分ございます。 ◆1番(北村奈七海君)  ちなみに、市長はどう考えられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  これからちょっといろいろ計画で、いろんな意見聞いてみたいと思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 そうですね。それこそ、地元の方にもどういうものを置いて災害のことを忘れないようにしてもらうかということを、それこそ最初にやったような住民説明会をまた開いてもいいと思いますし、それを利用して、利用というか、それを、その機会を使って復興祈念公園の意義をしっかり住民の方にも周知していただくということもできるかと思いますので、ぜひ災害を忘れないということで何か考えておられるのであれば、そのときは住民の方もしっかり巻き込んでいっていただけるようにお願いできればと思うんですが、いかがでしょうか。市長にお答えいただいてもいいですか。 ◎市長(田岡実千年君)  完成までに、これからはもう当局でどんどん進めていかんとあかんと思っておりますが、何度かはまたそういう説明会も開かなければなりませんので、4人ということはないようにまたPRもさせていただいて、多くの方に来ていただける、また多くの方に関心持っていただけるように、またPRしていきたいと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。ありがとうございます。今からのPRはすごい大事だと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 それでは、今度は熊野川町の復興祈念公園に関して、また市長の答弁を聞かせてもらって恐縮なんですけど、周辺市町村からの住民が集って観光客が集まってきて、近くに温泉があって、温水プールがあって、そういった一つの拠点づくりにもしていきたい、一石二鳥、三鳥を狙って公園をつくっていきたいというふうにも思ってございますというお話をされていたんですが、現在、その復興祈念公園を基点にして、さつき温泉、それからプール、さつきドームなど、どのように連携して活用するかということを、現在、どのようにお話し合いを持たれているのかということについてお答えいただいてもよろしいでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  今まで公園とか避難路の建設に当たりましては、位置とか公園の内容等について4回ほど会議を持っております。これから、さつき温泉やプール等を含めまして熊野川町にいかに活性化を図るかということを早々に会議を開きたいというふうに思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 そしたら、ちなみにこの4回の会議というのは、今年度において4回ということですか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  25年度から昨年にかけて4回でございます。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 ちなみに、その中で具体的にこういう連携をとっていくというお話は、何か今のところ出ておられますか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  具体的な話はまだ出てございません。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 ちなみに、市長はこういった答弁をされたと思うんですけど、連携というものは、私もできればとっていってもらったほうがいいと思うんですけど、市長の中ではどういった連携をとるのが望ましいというお考えは何かありますか。 ◎市長(田岡実千年君)  この公園、熊野川行政局が中心といいますか、熊野川行政局の事業として、今やっていただいてるわけでありますが、今、局長言ってたように、都市建設課とか、企画調整課とか、また商工観光課とか、関係する課にも集まっていただいて、今まで4回、そういった観光の活性化にも意見もいただきながら行政局中心となって、今、進めているわけでありまして、連携といえばそういった関係する課とともにいろんな意見出してこれからもつくっていきたいですし、この公園なんですけど、今回、復興計画の中でつくろうということにしたわけでありますが、もともと、先ほどから北村議員おっしゃっていただいておりますように、新宮市にはもともと大きな公園がなくて家族連れでゆっくり遊べる公園がありません。そういったところも、これ私の選挙公約の一つでもありますので、平成29年の完成に向けてしっかりと頑張っていきたいというふうに思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 そうですね。1期目にも市長は安心・安全な大型公園をつくるという旨のことをマニフェストにも書いておられたと思いますし、2期目のマニフェストにもそれこそ日足に避難路と公園をつくるということと、それから防災拠点として王子製紙の跡地と蓬莱の跡地に防災拠点として公園もつくるということで公園づくりということをマニフェストの中にも書いておられたと思うんですけど、私が聞きたいのは、マニフェストの中に書かれていた公園という、特に今その質問の中にある復興祈念公園の市長がもともと持っておられたイメージですよね、それで答弁されたように、周辺にいろいろ施設がある中でどういった連携をとっていったら望ましいなというふうに市長が考えておられたかというそのイメージを言っていただけたらなと思うんですけども、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、今回の災害を受けまして、場所は熊野川町につくるべきだということをまず4年ほど前に復興計画つくるときに決めさせていただいたわけでありますが、幸いに、この場所には温水プールもありますし、温泉もありますし、またすぐ横にはドームの運動公園もあります。そういった意味で、家族連れで遊んで温泉でゆっくりしたり、プールで家族が楽しんでいただいたり、また運動ができたりとか、大変いい環境にもあるわけでありまして、なかなかこのすばらしい中山間地域の景観の中で、こういったところ、もしかしたら珍しいんかなとも思っておりまして、この自然を生かした公園、その周辺の施設とともにいい公園になればなというふうに思ってございます。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 ということは、イメージとしては家族連れが来てもらって、温泉とかプールとかも使ってもらってそこでゆっくりしてもらえればということかなと理解したんですけど。ちなみになんですが、1期目のマニフェストでは大型公園への取り組みということやったと思うんですけど、ちょっと私の中では例えば山崎公園と新庄公園も一応見に行ったんですけど、すごい大きいなと思いまして、それで日足の公園というのは4,500平米でちょっと小さいのかなというふうに思うんですけど、マニフェストが別に変わるということが悪いということではないんですけど、大型公園の取り組みと1期目では言っておられて、その次に日足の復興祈念公園とか蓬莱の跡地とかの公園という、多少規模が縮小してしまうというところがあるかなというふうに思うんですけど、そこについては市長はどんな考えで変更されたか、教えていただいてもいいでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  最初の選挙のときのマニフェストの大型公園というふうに打ち出させていただいておりますが、新庄公園と同じような大型とまで言っておりませんで、新庄公園とか、山崎公園とか、大変広い公園でありますが、イメージ的にはそこまで大きいのは無理かなとはもともとは思っておりました。それで、4,000数百平米も、中間的な公園になるとは思うんですが、この面積の中で有効的な公園つくっていきたいというふうに思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。そうしましたら、今のところ、市長はこの復興祈念公園の希望としては、遊具も置きますし公園として十分であるという判断をされてるということでよろしいですか。 はい。それでは、そういった判断をされているということで、わかりました。 ただ、ちょっと、今、自分でも少し言及させてもらったんですけど、今度は蓬莱の跡地にも公園ができるというお話が市長のマニフェストにももちろん書いてありましたし、自分でもそれを知っていろいろ調べていたんですけれども、その蓬莱の跡地の公園というところに関して、蓬莱の跡地ではグラウンドはそのまま残す予定にしていて、それでグラウンド以外の芝生にする予定の1,967平米のうち1,400平米を公園部分として整備する予定ということで、蓬莱の跡地にも公園ができる予定になっているんですよね。これは、蓬莱の跡地というのは子育てゾーンと言われているところなので公園だけをつくるということではないとは思うんですけれども、この公園についてその説明を聞いた中で自分が思うのは、復興祈念公園というところも仮設住宅設置用の多目的広場を備えていて水害時の一時避難所も兼ねた公園で、蓬莱跡地も防災拠点として築山もつくられますし、統合保育所の上には一時避難所がつくられるということで、こっちも防災拠点として災害時には津波の一時避難所、復興時には応急の仮設住宅用地としての機能も備えている公園やというふうに聞いてます。この今できようとしてる二つの公園というのは公園機能として遊具を備えているということと、防災拠点として一時避難所として利用されるということが想定されるというその2点の意味合いにおいて、利用する側からすると機能としてはほとんど一緒のように見えるのではないかなというふうに、私は思っています。それぞれの設備の成り立ちというのは確かに違うと思うんですけれども、利用する人の側に立ってみると、そこに遊具が置いてあったら公園やというふうに認識しますし、そこが防災拠点も兼ねているというのはやっぱり平時には見えにくい部分やと思います。その中で、遊具を置く面積という部分に関しても復興祈念公園のほうが2,000平米、蓬莱跡地が1,400平米であって、私としてはというか、これは、2,000平米と1,400平米というのは同じような規模ではないのかなというふうに考えています。それで、公園をつくるというお話を担当課の方からお聞きした限りでは、どちらの公園も年配の方から小さい子までが集えるような場所にできればというお話を聞いて、私は、場所が違うということだけであってターゲットにしている年齢層としては余り大きな差はないのではないかというふうに感じました。この二つの公園を建てることに対してこういった利用者側から見れば少し機能が似ているように思える状況で、復興祈念公園がどのようにしたら熊野川町の活性化という面においても、市民が集って周辺市町村からの住民が集う、観光客が集う、そのような拠点になると考えられますでしょうか。 これは、市長にお聞きできればと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  復興祈念公園は、先ほどからも議員おっしゃってくださってますように、いろんなところから人に来ていただきたいという比較的大きな公園であります。一方、この旧蓬莱小学校の跡地につくる公園は、あの敷地、基本的には統合保育所を建てますし、その横に津波の一時避難できる築山もつくります。それにプラスアルファして公園もつくるというようなところでありまして、どちらかといえば、この近所の方が徒歩とか、自転車とか、そういった感じで来ていただける公園のイメージはしておるところであります。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 ちょっと、それで言うと、熊野川町の復興祈念公園のほうも年配の方も来てもらうということも想定されてると思うんですけど、市内の公園であれば車を持ってない年配の方であっても歩いて行けるというふうに思うんですけども、熊野川のほうだとなかなか徒歩だと行きづらいのかなというふうに思うんですけども、そこに関しては年配の方用の背伸ばしベンチとか、ぶら下がりの健康に関する遊具のようなものも置くというふうに聞いてるんですけど、それを置いて、徒歩ではなくて車でもそういった年配の方たちが来るということを想定されてるということでよろしいですか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  はい、そのとおりでございます。 ◆1番(北村奈七海君)  なるほど、わかりました。 そうですね。そしたら、やっぱり利用する側としては、私は、やっぱり機能が重なってるというふうにどうしても思えてしまうので、遊具を置いてそれが公園ですというふうに銘打たれていたら、利用する側の方たちに対してより違いが明確に見えるような形で遊具を置いていくことが必要なのではないかなというふうに考えています。なので、ちょっと質問をさせていただきたいんですけど、まず統合保育所のほうにも遊具が置かれる予定というふうに聞いてるんですけど、統合保育所の中にも遊具が置かれて、蓬莱の跡地の公園の中にも遊具が置かれて復興祈念公園のほうにも遊具が置かれるということで、これから遊具を置く場所が三つ予定されてるんですけど、この三つの遊具がそれぞれ重ならないようにするということがすごく大事かなと思いまして、そういった意味で、例えば、じゃ、まず統合保育所の担当である子育て推進課とあと蓬莱跡地の公園をつくる予定である生涯学習課の間で遊具を置くものに関して何かすり合わせをしたかどうかということについてちょっとお聞かせいただければと思うんですけども。 ◎生涯学習課長(森奈良好君)  子育て推進課とも協議は行ってございます。具体的なことは、ブランコであるとか、砂場であるとか、鉄棒であるとか、あくまでも保育所の中でその保育園児の対象に合った遊具というふうなことでお伺いしてます。それで、蓬莱小学校のほうも、今、いろいろ詳細詰めてる段階で、保育士とか、それからもう少し、市長が言われたように、親子3代で集えるような公園のイメージに向けて、今、関係保育所、幼稚園の先生、小学校の先生とかも含めて今後協議をしていきたいと思ってます。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 そしたら、今度は蓬莱の跡地の公園と復興祈念公園との遊具について別々のものを置く予定であるということは、行政局と生涯学習課のほうで何かすり合わせみたいなことはされてるんでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  そのすり合わせでございますけれども、熊野川の復興祈念公園については、議員も御存じのとおり、現在聞き取り調査中でございますので、その話がまとまれば、プール、さつき等の利用の関係者でまた話があるので、そのときには具体的な話になろうかと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  遊具の選定のヒアリングをした上で遊具を決めて、そこからすり合わせということなんですけど、そのときには置く遊具をずらしたりできるということで理解してよろしいんですか。ずらすことも考えてすり合わせをするということでよろしいですか。 ◎市長(田岡実千年君)  具体的な機種はまだ決定できてないんですが、レベル的には蓬莱の公園とこの復興祈念公園の遊具は全然違うもんだというふうに考えておりまして、復興祈念公園のほうには大型の遊具、できれば市外からも、ああ、あの遊具があるんだったら行こうかと言って、思っていただけるような遊具を置きたいなというふうには思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 私が気にしてたのは、蓬莱の跡地にも大型の遊具を置くという話も聞いていたので、それだとやっぱり機能が重ならないようにするということが公園に来てもらうという人たちをきちんとターゲットとして呼ぶということについてとても大事なところだと思うので、そこに関して機能を分けるという方向でいったほうが、私は、いいのではないかなというふうに思っています。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  熊野川町に、今、建設進めております復興祈念公園と蓬莱跡地につくる公園の趣旨いうのは全然違うという認識の中で進めております。蓬莱小学校跡地はあくまでも統合保育所の場所、それからあと一時的な避難施設も備えた高台、それで残った部分ではグラウンド、子供たちが野球をできるようなスペースのもの、それで残る部分については公園、遊具等を置いてもそんな大きな遊具が置けるようなスペースのものでもありませんし、使う利用者にとっても遠くから来て使えるような施設にはならないと、周辺地域住民の方たちが集える場所というようなスタンスの中で進めておるということで御理解をいただきたいというふうに思います。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。そしたら、その趣旨が違うということで恐らく置く遊具というものもその範囲の中で場所も限られてますし、違ってくるのではないかなというふうに理解してよろしいですか。わかりました。 それでは、ちょっと先ほど復興祈念公園のことについて各課でどういうふうに連携をとっていくかというところについて、ちょっと私の理解がおくれているところがあるかもしれないんですけど、どういうふうに連携をとっていくかというところが余りちょっと見えてこなかったので、この項の最後のところで復興祈念公園にどういうふうにしたら足を運んでもらえるようになるかということをちょっと提案させていただきたいなというふうに思います。お母さん方に日足の公園がどういうものになったら足を運んでもらえるかということも一緒に聞いたんですけども、お母さん方は一日遊べる公園が欲しいというふうにおっしゃっておられてるので、一日遊べるというと朝から行ってお昼を挟んでそれからまた午後も遊ぶというふうになるんですけど、そのときに大事なのは御飯をどこで食べるかということになってくると思います。それで、周辺には新しくサンサロというカフェもできましたし、食べるところがあるといえばあるんですけど、ちょっと平日ずっとやってるということでもないので、御飯を食べるというところでお弁当持って行けばいいかもしれないんですけど、もっと手軽に御飯を食べるところがあればいいのかなというふうに思います。そのためには、私は、さつきに注目したほうがいいのかなというふうに思ってまして、さつき温泉に注目するのがいいのかなというふうに思います。 さつき温泉の中には、今、調理場があるんですけど、そこはまだ使われてないので、そこに例えば飲食店の方なんかが入っていただけたら、さつきの次の可能性というのが開けてくるのかなというふうに思うんですけど、なかなか飲食店の方にすぐ入ってもらうというのはちょっと難しいのかなというふうに思ってます。なので、ちょっと遠回りな方法になるかもしれないんですけど、私が考えたこととしましては、今回の補正予算にも上がってるんですけど、県が補助してくれてWi-Fiの整備をするという事業が始められようとしてます。それで、そのWi-Fiの整備の箇所の一つとしてさつき温泉が上げられてるんですね。私は、そのWi-Fiを使ってさつきに人が集まってくるような形ができればいいのではないかなというふうに思ってまして、それで参考資料をごらんいただければと思うんですけど、私が、さつき温泉についてWi-Fiを整備した後で、より生かすべき方向に動いていくものとしては、今、休憩室としてなかなか使われないままになっている28畳の和室とあと喫茶スペースのテーブルと椅子を有効活用したほうがいいのではないかなということで、コワーキングスペースというのはさまざまな業種とかさまざまな年齢の人が集まってそこで仕事をしたりですとか自分の持っているノウハウやアイデアなんかを持ち寄って次の展開につなげていくという、要は人が集まる場所にできるということなんですね。そのためにWi-Fiというのがすごく必要なので、今回、さつき温泉のところにWi-Fiが整備されるということであれば、少し担当課のほうにも御提案させていただいたんですけども、Wi-Fiの整備が活用されるという意味でWi-Fiを使って、それでテーブルも椅子もありますし、コワーキングスペースのような人が集まってくるような場所というものを目指すことができれば、さつき温泉に人が来てるという状態がわかりやすく、見えやすくなると思うんですね。なので、まず飲食店をつくって人を呼んでくるということではなくて、まずそこに人が集まる状態をつくる。それで、それから飲食店の方に、例えば公募であったりとかという形で声をかけていくということの、ちょっと順序が逆なだけと言ったらあれなんですけど、そういう順序でやっていくということのほうが業者の方にとっては自分のお店だけで集客をやってくれと言われてもなかなかちょっと厳しいところがあると思うので、まずさつきに人が来るような状態にしてそれを市が補助しておいてから、後から飲食店の方にさつき温泉にはこれだけの人が来るんですということで出店を依頼していくということのほうが、飲食店側としては安心して出店できるんではないのかなというふうに思うんですけども、ちょっとこれは活用の一例として自分が考えたんですけど、この提案について市長はどういうふうに思われますか。 ◎市長(田岡実千年君)  御提案、ありがとうございます。 今、さつきのレストランについては休止中ではありますが、今後、公園ができ人が集まってくるとやっぱりこのレストランは必ず必要でございますので、今後どういった形で募集するかということはまだ決めかねておりますが、レストランを再開できればというふうには思ってございます。 ◆1番(北村奈七海君)  そうですね。レストランが再開できればということは、私も同じように思いますので、このコワーキングスペースにするということに関してはどう思われますか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  コワーキングスペースというふうに最初から決めるんではなくて、今でもお風呂さえ入っていただければ自由に使っていただいたらええと思います。そういった意味で、お風呂の利用者もふえていく一つとしてWi-Fiを整備していきたいというふうに思っています。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 そうですね。休憩室の和室ですとか、机やテーブルが置いてあるところで自由にお昼を食べるぐらいだったら使ってもいいというふうには聞いてますし、あと市のほうに申請すれば団体で利用できるということも聞いてますので、そういったことを大々的に周知していただいて、それでさつきに行くのに温泉だけではなくてほかの利用法もあるということをまたそれも周知していっていただけたら、より利用する方がふえていくのかなというふうに思います。なので、すぐコワーキングスペースというのは確かに難しいのかもしれないんですけど、その一つの例としてこういったものも御検討いただければいいのかなというふうに思います。 ○議長(榎本鉄也君)  北村議員、休憩挟みたいんですが、よろしいですか。 ◆1番(北村奈七海君)  お願いします、はい。 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、一般質問中ですが、15分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時59分--------------------------------------- △再開 午前11時15分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 1番、北村議員。 ◆1番(北村奈七海君) (登壇) それでは、引き続き質問をさせていただきます。 ちょっと、このことを市長にお伝えして公園の話は終わらせていただきたいと思うんですけれども、市内に今つくられようとしている公園の中で、私は、そのターゲットとなる年齢層の人たちを見て、やっぱりここに抜け落ちている年齢層の人たちがいると思ったんですけど、それは、単刀直入に言えば、高校生とか中学生ぐらいの年齢の子供たちが公園を使うというターゲットになかなか設定されていないのではないかということをちょっと思ってまして、それは何でかといいますと、高校生たちは公園を使うということは余りないのかもしれないですけど、それでもやっぱり部活をやってない子供だったりとか、休日に部活が終わった後でどこか子供同士で集まっておしゃべりするというようなことは十分考えられます。私が、高校生とか中学生を公園を使う年齢層の中に入れ込んでほしいというふうに思ったのは、今、市内の高校生の何人かからスケボーをやっている高校生がいるということで、その子たちの話を聞いて、その子たちいわく、スケボーをやっている子たちというのは周囲から余りいい目で見られない、スケボーをやってるとか持ってるというだけで、多少、不良みたいな目で見られてしまって、それでスケボーをやっていくことで、許可された場所でやっていたにもかかわらず音がうるさいという苦情がたくさん来て、それでスケボーをやる場所がどんどんなくなっていってしまってるという現状があるんですよね。そういう子供たちの中には、スケボー持ってただけで特に何もしてないのに警察に何してるんやというふうに声をかけられるということもあるみたいなので、私としては、そういう高校生の現状、中学生もそうかもしれないんですけど、スケボーをやってるという意味では、そこでその高校生とか中学生とかの遊ぶ場所がないということも踏まえた上で公園づくりをしていってほしい。公園に限らず、子供の居場所づくりということで、しっかりと自然体のまちづくりの中でターゲットごとにいられる場所を分けるのではなくて、なかなかすくい上げられてない子供たちもいるということを念頭に置いた上で、公園ですとか、遊ぶ場所づくりというものをしていただきたいと思うんですけれども、市長はこういった子供たちがいるということを御存じだったかということと、そういう子供たちも含めて遊ぶ場所をどう確保していくかということについてちょっとお答えいただければと思います。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  中学生については9割以上がクラブ活動を行っておりまして、放課後、それぞれの活動に頑張ってるというふうには思っておりますが、今、御提案いただいたクラブ活動をやってない子供たちの居場所づくりということでスケボーということでありますが、例えばこの旧蓬莱小学校の跡地でつくる公園はそれほど広くないですし、なかなかスケボー場をつくれるようなイメージではありません。そうですね、今いただいた御意見もまた今後のまちづくりの参考にはしたいとは思いますが、ちょっとスケボー場というのはなかなかすぐには難しいかなというように思います。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 スケボー場はやっぱりすぐには難しいかもしれないんですけど、やっぱり9割の子供たちが部活動をやっているかもしれないんですけど、残りの1割の子供たちというところにもぜひ目を向けていただいて、やっぱり公共の福祉として市ができることというのは、なかなか光が当たっていない部分の子供とか、大人もそうかもしれないんですけど、そういった部分に対してどういう対応をしていくかということが大事なことかなというふうに思いますので、ぜひ1割の人ですとか、今回、私が取り上げさせていただいたような居場所がなかなか見つけられないという高校生のことも考えていただくということを、ぜひ今後のまちづくりの計画の中に入れていっていただきたいと思います。これで公園の話については終わらせていただきます。 以上で公園の計画についての項を終わりまして、最後に文化複合施設についての質問をさせていただきたいと思います。この施設を建てる意義と活用方法、それからまちづくりの中の文化複合施設、これを一括して質問していきたいと思います。 文化複合施設は、総合計画の中にもありますように、新宮市の特進プロジェクトでもあって約55億円という大変大きな予算を予定されているビッグプロジェクトでもあると思います。それで、このプロジェクトについて文化複合施設が完成するということに対しては、市長も期待される声もたくさんいただいてると思いますし、市長御自身も楽しみにされているのではないかなというふうに思います。楽しみにされているんじゃないかなというふうに、私は思っているんですけれども、その私から見て気になっていることの一つに、基本設計検討委員会というものがこれまでに5回開かれてましてワークショップも何回も月に1回のペースで今までに開かれてます。この中で、第1回目の委嘱状交付とか、御挨拶以外で市長は基本設計検討委員会ですとかワークショップに参加されたことはありますでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  1回目のワークショップに、御挨拶に伺わさせていただきました。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 そうですね。市長は基本設計検討委員会のほうでは委嘱状交付のときに第1回目に参加されまして、ワークショップのほうでは第1回目に挨拶ということで参加されてるということなんですが、私が気にしてるのは、文化複合施設を建てるということにおいてちょっと市長の思いであるとか、文化複合施設を使って新宮市をどういうふうなまちにしていきたいのかというのがなかなか見えてこないといったら失礼なんですけど、なかなか見えづらくなってるのかなというのが少し気になっているところです。というのも、例えば自分だったとしたら文化複合施設が建てられるということが一市民としても気になることなので何回も行ってるんですけど、結局、私は、基本設計検討委員会は第1回目を除いて全部傍聴に行ってまして、それでワークショップのほうも全部参加させてもらっているんですが、その中で市長のお姿がなかなか見えない、その文化複合施設にかける思いとしても市長の思いがなかなか見えてこないというふうに、私は感じています。それで、そういう見えにくくなっているということがあるので、市民の方の中から、文化複合施設というものが本当に必要なのかどうかという声が、私も聞くことがありますし、そういう意見が上がってきてしまうのではないかなというふうに思います。なので、まず質問させていただきたいのは、今しっかりと市長がこの文化複合施設を進めていくのだということをもう一回改めて市民の方に説明して、文化複合施設にかける思いですとか、文化複合施設を使ってまちをどうしていきたいのかとか、文化複合施設を建てる文化的な側面から見た価値ですとか、観光のことも言及されていたので観光からの価値ですとか、そういったものをもう一度しっかりと説明していただくことが必要なのではないかなというふうに思います。なので、それをちょっとどういう思いを持って進めていこうとされているのかということに関して、まず市長のお考えを聞かせていただけないでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  所管する教育委員会のほうからお答えさせていただくんですけども、市長は、基本設計検討委員会に出席してない、ワークショップにも出席してないので市長のそこからの思いを聞かせていただきたいということなんですが、市長からは、私は、常に、市長は公務でいろいろ業務があり、出張があり、重なってたびたび出席できませんが、そのことについては、十分、私に対してしっかりと参加して報告していただきたいと。市長も、文化複合施設にかける思いは、すごく、私、常に聞いております。歴史深い新宮市、それから情報発信して、熊野学をもとに、全国、世界に情報発信をしていきたいと。新宮市のまちづくりの中心の施設になるということ、だから大事に設計のほうもあるいは市民の声もしっかり聞いてほしいということは承っておりますので、出席してないことについての説明といいますか、フォローさせていただきたいなと思いまして、今、答弁させていただきました。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 そうですね。出席していないということの答弁ではなくって、今、教育長がおっしゃられたような市長から文化複合施設に対する思いは聞いてるんやという発言があったと思うんですけど、その教育長に対して発言されていることをこの場でも言ってもらえないかなというのが、今の私の質問の趣旨です。 ◎市長(田岡実千年君)  新宮市の総合計画の特進プロジェクトとして大きく位置づけられてるこの事業でありますが、老朽化した市民会館の建てかえ、それで同じく老朽化した図書館の建てかえに加えて、中心市街地の活性化のために熊野学センターも含めた複合的な施設を今の旧丹鶴小学校の跡地につくっていくというところでございます。もう、この今の市民会館、耐震もありませんし、図書館も同様です。そういった中で、しっかりと新しい施設をつくる時期でございますし、どうせつくるんでしたらこのこれからの新宮市の活性化にもなるような施設をつくるべきだというふうに考えておりまして、このことについては予算大綱等で何度も、議会、また市民の皆様に私の思いも伝えさせていただいているところであります。それと、私の大きな役割は、これをまずやるかやらないか、そして幾らでやるかというところの決定するというのが私の一番大きな役割だと思っておりまして、中身についてはなかなか素人の私があれやこれやというより専門の方々のお知恵をいただいて進めていくほうがよりいいものができるというふうに思っておりますので、ある程度のといいますか、細かいことについては専門家や職員の皆さんにお任せしてるというような状況でございます。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。ありがとうございます。 そうですね。もちろん、私自身も、文化財ですとか図書館ですとかというものに関しては素人だという自覚があるんですけれども、私がこういう質問をするのは、新宮市は人輝き文化奏でる都市というものを標榜してまして、そのテーマを率先して実現していくのは市長ではないかなというふうに思ってまして、やっぱりその場合ですと、この本当に大きなプロジェクトという意味において、やっぱりそこには市長がこの文化複合施設というものが文化的な価値からどういった意味合いがあるのかですとか、観光という観点から見たらどういう効果があるのか、そしてまた図書館、文化ホール、そして熊野学センターという三つを複合して建てるということが今回の文化複合施設のすごい大事なところだと思うんですけれども、この三つの相乗効果というところに関してやっぱり価値だとか意義だとかというところについてしっかりしたお考えを持っていっていただくということが文化奏でる都市というものをしっかり実現していける一番の根拠になっていくというふうに、私は思うんですね。それで言いますと、熊野学センターには国宝級のものとか、重文級のものが置かれなくなってるんですけれども、その置かれなくなったということに関しては、私はすごく残念だと思ってまして、これを置かれることによって文化複合施設のとてもいい目玉になったと思うんですけれども、熊野学センターに国宝級ですとか重文級のものを置く意味というものは、市長は、どんなものがあったというふうに考えられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  この新宮市、特にこの速玉大社には大変貴重な国宝が多くあります。そういう中で、この文化複合施設の中に国宝が置ける施設をつくって多くの方々に見ていただくというのは大変大きな意義のあることだというふうには思っておりますが、建設費、また完成してからのランニングコストを考えたとき、なかなか財政的に厳しいという判断をさせていただきまして、この国宝級の展示については、今回、諦めさせていただいたところであります。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 国宝級ですとか、重要文化財級のものというのは確かに管理が難しい。それで、一般文化財よりもしっかりした温度管理ですとか、湿度管理というものの中に入れていかないといけないという、それでコストがかかる、その理由はすごいよくわかります。ただ、国宝級、重文級のものを置くというか、集めるという意味をもう一回考えたときに、私がもう一つ人に展示して見てもらうという意義以外に考えられるのではないかなというように思うことに、歴史的な価値がある史料の散逸を防いで、それをここ新宮で一括で管理して守ることで文化的な価値をしっかり管理保全して学術的な研究にきちんと結びつけていくという文化的とか学術的な側面が、必ず私はあると思っています。なので、なかなか文化というものをコストという面から見ると難しいところは必ずあると思うんですけれども、まずその文化的な価値があるのやということをしっかり御理解いただいた上でコストの話をしていただくというのが、文化奏でる都市という新宮市にはすごく重要なことなのかなというふうに思います。やはり、コストの面から国宝級、重文級のものが置けなくなってなってしまったということなんですけれども、そのときに、そのかわりといっては何なんですが、一般文化財が今度置かれるようになるという話を聞いてるんですけれども、その一般文化財は阿須賀神社にある歴史民俗資料館から少し移してくるみたいな話を聞いてるんですけれども、私が思うのは、まず国宝級ですとか重要文化財級のものをこれから市としてどうやって保護していくかということの考えについてはどのように思われているかということを、市長にお聞かせいただければなというふうに思います。 ◎教育長(楠本秀一君)  国宝というのは国の文化財であって、今の所有者、速玉大社の例をとらせていただきますと、速玉大社がそれをどこかに所有権を移転したいと、売買すると、わかりやすく言えば、これは必ず国の許可が要ります。国の監視のもとで、今、国宝というのは管理されております。ですから、散逸するというのは現状ではまず考えられないと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 そうですね。散逸というところもすごく守っていかなければいけないところだと思うんですけれども、私自身も速玉大社に行ったり阿須賀神社に行ったりとかして、歴史民俗資料館、あと神宝館というところをそれぞれ見せてもらったんですけど、特に神宝館に行ったときに、私は国宝級のものがそろっていて本当にすごいなというふうに思って一人で感動したんですよね。それで、これを守っていくというのはすごい大事なんだなというふうに思いましたし、速玉大社がしっかり管理されているということでそれはいいのかなと思うんですが、ただ神宝館に来られた観光客の方に私はインタビューしたんですよね、入ってみてどうでしたかということで。そしたら、東京から来られてた方が、ちょっと言い方は悪いかもしれないんですけど、こういった、こういったというのは神宝館の中にあるような状態で保存されているというのは国宝級のものを管理しているというところでちょっと劣化しないのかが不安だなというふうに言われたんですね。私自身も神宝館を見に行って、確かに国宝級で本物が置いてあるということなんですけれども、その本物を置いてあるという状態にしてはもう少し、さらにいい形で保存できればよりベターなんじゃないのかなというふうに思いまして、所有権が違う方にあるというのは確かにそのとおりなんですけど、そこに市として、国宝級、重文級に限らず歴史的史料ですとか一般文化財といったものに関して所有者の方と折衝してどういう保存をしていくのが望ましいかとか、保存されている方がなかなか保存が困難であればその手助けをどういうふうにしていくかとかという文化財の保護保全というものを、文化奏でる都市として、やっぱり文化というものを新宮市が全面に押し出していくということであれば、ここはしっかり文化財の保護、歴史的な史料の保護ということに関してしっかりしたお考えを持っておかないといけないのではないかなというふうに、私は、すごい思うんですね。なので、熊野学センターのほうにも、今、一般文化財のほうになりますが、史料を収集して、それで調査研究して、それを展示して情報発信もするということが機能として中に入ってるんですけれども、その前段階の収集したり、調査研究したり、保存という部分に関して新宮市として文化を奏でるという意味において、どういった方針で文化財とか歴史的な史料というものを保存とか保管していく方針があるのかどうかということを、市長に答えてもらえたらと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  今は、まだ明確な方針があるわけではありませんが、今わかってることは今回の文化複合施設の中にそういった国宝級を集めたり展示したりすることはできないということでありますが、議員の方々、また市民の方々からも、やっぱり、今、北村議員がおっしゃっていただいたように、そういったきちっと管理して見せるべきだという声も多くいただいております。だから、将来的には今回の施設の第2次計画としてそういったことができればいいなというふうに思ってございます。 ◎教育長(楠本秀一君)  今、具体例というか名前出たんですけど、神宝館における国宝の劣化の問題とかいうのは、常々、私どもも危惧してるというか、心配してるとこですので、基本的にはやはり新宮市の所有物でありませんので、国宝といえども所有者がまず自己資金を出して国費をいただくと、そういったことのお手伝いは我々できると思うんですけども、その辺のことは今後やはり速玉大社とお話を継続してしていかなければならないなというふうには思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 それで、やっぱり今後必要になってくると思うのが、文化財の保護とか史料収集というところに対して果たしてどれだけの予算を割くことができるのかという問題になってくると思います。文化というものは、なかなか目に見えないものではあって、その価値というものも、何ていうんですか、研究されている方からすればすごく歴史的な価値もあるし意味もあるというものが、自分のような素人からするとどういうところに価値があるのかなというふうに思うというのは往々にしてあることやと思います。ただ、その中で文化奏でる都市というものを新宮市が掲げているとすれば、きちんとした文化財の保護とか、保全とか、調査研究というものに対して今後どれだけの予算を割くことができるのかということは方針として持っておいたほうがいいのではないかというふうに、私は思います。というのも、この文化複合施設以外にも、今、新宮市ではいろいろな大型事業がめじろ押しといったらちょっと適切ではないかもしれないんですけど、いろいろそろっていて、総合計画の中で掲げられている文化奏でる都市というものを実現するということと比較して考えるとどちらが大事なのかなという比較の問題になってくると思うんですね。そのときに、市長の方針として文化をしっかり守っていくために予算を使うんやという方向にいかれるのか、それともこの大規模事業をそれぞれ進めることが必要であって事業をまず進めていくことに対してお金を使うんやというどちらを選ぶのか、それが、私は、よく市長がおっしゃられてますよね、選択と集中やというふうに思うんですね。なので、今の時点で市長がどういったことを主眼に置いて予算の配分であったりとか、どういった事業を選択してこれを進めていくというふうに考えられているのかという、文化という意味においてどのような考えで、事業、そして予算化を考えられているのかということをちょっと教えていただけたらと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  新宮市にとってそういう文化的な貴重なものがたくさんあるというのは大変うれしいことだと、自慢の一つでもありますので、そういったところも大切にしていかなければなりませんが、予算、財政が厳しいことも、議員承知していただいてると思いますが、今、その御提案、おっしゃっていただいてるような国宝級の整備ですとか、保存ですとか、展示をする施設をつくったりというのは、なかなか財政的に厳しい状況でありますので、今の時点では予算化できるような状況ではない、選択できないというふうには思ってございます。 ◎教育長(楠本秀一君)  今は、議論、議員の質問の中で文化財イコール文化という感じのように狭い範囲ではないかなと、文化は市民文化活動とかいろいろあります。文化財に対して、今、市長がおっしゃいましたように、そんなに財政投資できない状況にあるということなんですけども、そのほか、我々、小さなものでは歴史探訪スクールであるとか、自然探訪スクール、あるいは市民音楽祭、芸能大会、歴史ある新宮市展とか、そういった文化活動には今までどおり予算を措置して市民の文化活動を側面から援助していくというそういった文化行政、文化活動はできるんじゃないかなというふうに思っております。当然、それらは継続していかなきゃならないというふうに考えております。そのためにも、教育委員会としては予算確保にしっかり頑張りたいなと思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 そうですね。市民の方の文化的な活動というのは私もすごくいいと思いますし、市民の活動されてる方たちが基本設計検討委員会というところにも入って御発言されてるというところも見ているつもりではあるんですね。なので、そういう市民活動がすごく大事にされているというところはわかります、わかるんですが、私が、今、文化財とか歴史史料というところに絞って話をしたのは、市民の方の活動というのはやっぱり思いを持ってやっていこうという方だったら活動がみずからできると思うんですね。だけど、文化財というものを考えると、文化財は自分から守ってくれと言うことってなかなかできない、物だからできないと思うんですけど、人が手を入れて守っていかないといけないものというのがあるので、市民の文化的な活動とちょっと文化財というものは分けて、私は、考えたほうがいいのかなというふうに思いました。それで、人がしっかり手を入れて収集して守っていかないといけないという文化財のことに関しては、文化財のほうから守ってくださいとかということができるわけもないので、予算化をする側の方々が、文化財とか文化というものに価値を感じてそこにお金を割いていくということが必要になってくると思います。なので、やっぱり私として気になるのは、そういう文化活動をされているという方たちも大切にしながら、さっきの公園の話ともつながるんですけど、なかなかこの手が届きづらい部分に関してどういう形で文化財を保全していくのか、それでその文化財を保全するということが文化奏でる都市ということに結びついてくるはずと、私は思っているので、そこの言葉と現実の行動としてどういった形で整合性をとった政策をとってまちづくりをしていくのかというところをしっかり持っておいていただきたいなということが、まずやっぱり念頭にはあります。さっき市長が言われたこととしては、財源的に厳しいというふうに言われてるんですけれども、一番答えていただきたいのは、財源的に厳しい中で文化財の保護とかに使うお金はなかなかないという御答弁やったと思うんですね。では、文化奏でる都市ということを言いつつ文化財の保護にかけるお金はなかなかない、それで一方では、今、この例えば広角のほうとかに道の駅をつくっていくという話も出ているではないですか、つくるということではないですけど、調査費を計上していたりとか、あとは築山に対してお金をかけていくとかということで文化以外のところにもお金をかけていくという現実がある中で、やっぱり、私は、文化というものを全面に押し出していくというのであれば、市長から、今は財源的に厳しいけれども、幾つかある事業の中である程度のところは我慢して文化財の保護ですとか、史料収集とか調査研究にお金を使いますという考えがあってもいいのではないかなというふうに思ったんですけども。 ◎教育長(楠本秀一君)  実は、ついこの間、幹部会があったわけですけども、幹部会の中で、私は、熊野という聖地はすごいところやなということを、この間、熊野学の講演会がありまして再認識、新宮は自慢したいとかと思ったんですが、その中で幹部会の中で新宮市はやっぱり文化財が多い。これは文化財にコストかけるのは宿命だということで、その辺は幹部に理解していただきたいと。それをまたまちづくりのほうにもそういう活用していかねばならないというような発言させていただきました。それで、少しでは、幹部の皆さんには大変失礼なんですけども、新宮市に文化財多いからこれは文化財に対してお金を投資していかなければならないという認識は持っていただいたんではないかなと思います。確かに、今、国史跡の新宮城跡、新宮城跡に関する復元調査委員会の皆さんから非常にスピードが遅いというお叱り受けてるわけですけども、これも文化庁の補助を受けて城壁から整備をしておる、あるいは国の重要文化財、西村伊作の家、あれもこれから大改造していくといったことで、それなりの苦しい中で、そういった文化財に対する予算はつけていただいてるというふうに、私は思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 今、教育長のお話にもあったように、西村伊作記念館ですとか、佐藤春夫記念館ですとか、今年度に寄贈をいただいたチャップマン邸ですとか、そういった有名な方々の建物に対して補修していくということもとても大切なことやと思います。それで、その幹部会の中で文化のことを周知されているということもわかったんですけれども、文化をしっかり守っていくということで投資をされていくということはわかるんですけれども、やっぱり投資を文化財のほうにもしていって文化を守っていく、それで一方では事業もそのままやめずに継続していくということであれば、財政はやっぱりどうしてもどんどん大きくなっていくというふうに、私には思えます。なので、どこかで我慢をしなければいけないという部分もあるのではないかと思うんですが、私は、そのときに文化に対して、それこそ西村伊作記念館ですとか、佐藤春夫記念館ですとか、そういったところだけではない、はた目にはなかなか価値が見にくい一般文化財のところにも目を向けていっていただけないかなというふうに思うので。なので、ある程度のところは、今、いろいろ事業を進められようとしてるんですけれども、そこと文化の話というところともう一回考えていただいて、どこにお金をしっかり投じていくかということを、それこそ市長がよく言われる選択と集中というところをもって考えていっていただけないかなというふうに思います。それで、やっぱり今後のまちづくりに対して今やっている事業をそのまま継続して今は文化というものに対して我慢してもらうのか、特に文化というものに対しては一般文化財に対して我慢してもらうのか、それとも事業というものを多少削ってでも文化のほうにかじを切っていくのかというところは、市長にお答えいただかないと意味がないことかなと思いますので、最後それをちょっと答弁していただいて終わりにしたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  北村議員におかれましては、そういう神宝館や阿須賀の歴史民俗資料館も見ていただいて、さらに観光客にもインタビューしていただくなど大変御熱心に文化のことについて活動していただいておりますこと、まず感謝申し上げたいし、その中で大変大事だという思いもきょうよく気持ちはわかりました。ただ、先ほどから申し上げておりますように、予算の中で事業を決めてるわけであります。そういう中で、今回、見送らせていただいてる部分が、そういう国宝級の保管、収蔵、展示であります。今後、きょういただいた思いも参考にしながら、実現できるかどうか、いつできるかどうかというのもありますが、また参考にさせていただきたいと思います。 ありがとうございました。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 そうですね。もう少し細かい話の中にも入っていきたかったですけど、ちょっと時間がないので、最後、市長が検討をしていただくということをもって今回の質問は終わりにさせていただきたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時53分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ◎副議長(田花操君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △大石元則君 ◎副議長(田花操君)  4番、大石議員。 ◆4番(大石元則君) (登壇) それでは、一般質問をさせていただきます。 まず、1番目です。 紀伊半島豪雨災害から、はや4年がたち、当初設定されていた災害復旧工事期間も終了いたしました。熊野川町の道の駅も落ちつきを取り戻して、ドライバーの憩いの場となっております。 このような中、9月定例会が1日より開会されています。開会に当たり、議員、職員全員で亡くなられた方々の冥福を祈り、黙祷を行いました。そして、今回、私は初めて9月4日の道の駅、瀞峡街道熊野川で行われた献花式に参列することができました。そこには、市内で犠牲になった14名の名前が刻まれた慰霊碑がありました。確か、木ノ川地区で亡くなられた方の名前もありました。献花する中で、犠牲になった方々の気持ちを考えると、今生かされている私はどうすればよいか。まだまだ続く豪雨、そして来るべく南海トラフ巨大地震に備え、新宮市民の方々、自分の家族、今ここにいる皆さんが生き残れる努力をすべきだと気持ちを新たにいたしました。 そこで、毎年9月4日に慰霊碑の前での献花式を行ってきましたが、これからはどのようにされていくつもりなのか、お聞かせください。 ◎副議長(田花操君)  市長。 ◎市長(田岡実千年君)  実は、昨年まではいろんな方々に案内を出させていただいて、遠くは信太山の自衛隊の方々とか、広範囲から慰霊追悼式、来ていただいたわけでありますが、今回、4年目の9月4日には、議員の皆様、それで我々当局、そして遺族の皆様ということで、規模を縮小してやったわけでございます。今後、また節目の年には、いろんな方々に御案内もさせていただきたいと思っておりますが、ふだんの9月4日には、基本的には先日行ったぐらいの規模でするのが適当かなというふうには考えてございます。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 気持ちを新たにするということは、次へつながることになるので、これからも続けていってほしいと思います。 さて、災害復旧の現状についてです。 確かに、期間を設定しての復旧工事のおかげで、砂防ダムの建設、河川の修復、新しくできた宮井橋の完成など、目に見えた復旧がなされております。しかし、4年前からいまだに裏山が崩れたままであるとか、山田の橋の護岸工事がなされていないまま放置されているところも見受けられます。今後、どうされていくお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  今も見ますと、山田に地肌が見えてるところ、ところどころ見受けられております。それで、平成23年の台風12号におきまして、守らないけないものがあるところ、または法面が急傾斜地となって角度が非常にきついところについては、平成23年度以降、順次整備をしてきたところでございます。ただ、角度が山肌の地面が見えているところであっても、下に守るべき民家や施設がない、または角度が緩くて整備の必要がないところについては、現在放置いうか、置いている状態でございます。 ◆4番(大石元則君)  あと、ちょっとした川の護岸が崩れたままのところは、どうされるおつもりでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  川の管理区分でも農業用水路とか、河川で整備しているところは、管理区分はございます。ただ、河川で崩れていて放置しているところは、ちょっとした農地のはたの目立たないところもあるように聞いてるんですけども。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(名古一志君)  連絡いただければ、担当者とともに現場を調査いたします。 ◆4番(大石元則君)  失礼しました。過去の話になってしまってるんですけど、そのままだったんで、また改めて報告したいと思います。 さて、あと復旧工事の車両の運行のための工事で、へこんだままの市道も見受けられます。水たまりができて、住民の方も困っています。要望は早くから出しているように聞いておりますが、その点、どうでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  木ノ川地区におかれましても、災害においてかなりの災害復旧の車両が通っております。それで、うちの職員、課の職員が地元の役員と一度現場を確認しております。報告の中では、かなり車両のくぼみができて、なかなか通りにくいところもあるという報告を受けておりますので、早急に復旧の修繕工事を、今、検討しているところでございます。 ◆4番(大石元則君)  ぜひ、早急にお願いしたいと思います。ありがとうございます。 災害の傷跡がまだ癒えてないところもありますので、今後とも注視してまいりたいと思います。 献花式の中で、市長は、自助、共助、公助を基本に官民一体となって防災を進め、災害に強いまちづくりに全力で取り組む決意を示されました。着任早々、災害現場に立たれた市長にとって、大きな被害を受けた熊野川町への思い入れは強いものがあると考えます。 今、復興祈念公園整備事業、そこと神丸地区と連絡する日足地区避難路設置事業、合わせて8億2,000万円余りの事業が予定されております。復旧の現状を踏まえ、周知徹底していく上で、この二つの事業の必要性をいま一度伺いたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  午前中の北村議員の答弁と少し重なるかもわかりませんが、復興計画を策定していく中で、今回、この日足避難路、熊野川町で一番人口の多いこの神丸地区が前回4年前の台風では孤立状態となっていますので、外に行くことができない状況があったわけであります。そういった中で、この避難路の必要性ということが浮き彫りになってきたわけでありまして、その避難路の整備と、あと復興のシンボル、目玉として、その避難路の途中の高台に復興祈念公園をつくりたいという思いで計画をさせていただいたところでございます。 災害もですが、ことし、熊野川町と旧新宮市が合併してちょうど10年になります。そういった中で、改めてこの熊野川町の活性化というところも、しっかり新宮市の施策としてやっていかなければなりません。この復興祈念公園が多くの方が集う公園になって、周辺のさつき温泉、またB&Gの温水プール、また熊野川ドーム、これらのところに多くの方が集って、元気で明るくなるようなことをやっていきたい、そういう思いでございます。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 4年前の災害を機に、市民の皆さんの防災意識は高まっております。さらに、行政の立場にある職員の皆さんにあっては、言うまでもないことと思います。犠牲者の冥福を祈りつつ、災害で犠牲者を出さない努力を続けていきたいものと思います。 そこで、紀伊半島大水害を風化させないための取り組みを教育現場で見ることができました。 市内の中学校で、9月3日には全校防災集会を去年から始めているというものです。新宮市学校防災教育推進事業の一環で、「想定を信じるな」、「率先たる避難者であれ」、「最善を尽くせ」、この三つの津波の三原則が学べるようになっています。各学年で10時限の防災授業を受け、卒業時には30時間を蓄積されているという充実した内容になっていました。これは、那智川の土石流で中学生が犠牲になったことがきっかけになったと聞いております。 そこで、見つけたのが「ひまわりのおか」という本です。児童を津波で亡くした母親が、子供のことを思ってヒマワリの種をまいて育てている中から生まれた絵本と聞いています。おかげで、熊野川町でなぜヒマワリを育て出したのかわかったような気がいたしました。 そこで、少し紹介させていただきたいと思います。 後書きの解説の中から抜粋させていただきます。 「2011年6月、新聞で大川小学校の児童のお母さんたちがヒマワリを育てていることを知りました。『子供がいなくなってしまい、育てられる命を求めているんだと思う』。お母さんのこの言葉が心から離れず、ひまわりのおかを訪ねました。日が傾きかけたころ、2人のお母さんが軽自動車でやってきて、ヒマワリに水をやり始めました。その姿は逆光に揺れて、悲しいほど美しく、ミレーの絵を見るようでした。そのとき、お母さんとヒマワリのことが絵本になればいいなと私は思いました。ヒマワリは日々大きくなっていきます。お母さんたちはヒマワリの世話をしながら、ヒマワリに語りかけています。きっと子供と話しているのです」と。後書きよりちょっと抜粋させていただきました。最後の絵本の中に、こう書かれてあります。「一粒の小さな種が1,000粒もの種になりました。その一粒一粒が一人一人の子供たちの思い出のように思いました。また、夏が来たら会おうね。ずっとずっと一緒だよ」。 このように紹介させていただいた「ひまわりのおか」という絵本なんですが、新宮市の図書館にあると思って行ったのですが、なかったので、教育長、購入していただけるでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  新宮市の防災教育については、群馬大学の片田先生をアドバイザーにして、平成24年度からアドバイザーになっていただきまして、平成27年度で4年目を迎えております。幼稚園から中学校まで、年次年次に合わせて防災訓練等々を積み重ねておりまして、かなり学校の中でも児童生徒の中で防災意識高まっているんではないかと思っております。 また、その啓発の冊子ですけども、私は、図書館ではそういった本は常にそろえていただいておるのかなと思って、今ないと聞いたんで、ちょっとびっくりしましたけども、手配させていただきたいと思います。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 今後とも、防災教育のほどよろしくお願いしたいと思います。 次に、土砂災害防止法、正式には土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律というものがあります。この法律は、平成13年4月に施行されたものです。期せずして、振興局の新宮建設部から地区住民の皆さんに説明会がありました。新宮市の担当の方も見えられていたので、この土砂災害防止法の内容について少し説明をお願いしたいと思います。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  土砂災害防止法の前に、三つの法律がございます。砂防法、地すべり等防止法、それから略称でございますが、急傾斜地法、この三つが砂防の土砂三法と言われるものでございます。この土砂三法の内容につきましては、現場でのハード事業が主なものでございます。ですから、山を治めたり、堰堤をつくったり、川を整備したり、そういうハード事業をやるための法律がこの土砂三法でございます。 それで、四つ目の法律といたしまして、土砂災害防止法というものができております。これ、今、議員言われるように、平成13年度に施行されたものですけど、この内容につきましては、これはソフト事業を主に考えている事業でございまして、地域の皆さんがどのような土地に住んでおられるかということをお伝えするのが基本的な考えです。その中で、2種類の地域を説明しております。一つはイエローゾーン、それでもう一つはレッドゾーンということで説明させていただいています。 イエローゾーンという意味合いはどのようなものかといいますと、土砂災害のおそれがある区域を指しております。それで、レッドゾーンという区域につきましては、建物に損害が生じ、住民の皆さんの生命または身体に著しく危険が及ぶ可能性がある地域の2種類を説明させていただきました。先般、木ノ川地区でも、この土砂災害防止法についてイエローゾーンとレッドゾーンの説明をさせていただいたところでございます。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 広島での災害でも、取り上げられていたように思います。 危険を住民の皆さんに知らせ、いち早く避難を促すもののように思います。当日、説明会に出席していただいた住民の皆さんは、熱心にその説明を聞き、自分の家が警戒区域に入っているかどうか、確認していました。 ただ、残念に思ったのは、かなり前に回覧板でお知らせがあっただけで、忘れてしまって参加できなかった人も大勢いました。区長に連絡して、マイク放送でもしてもらったほうがよかったように思います。いかがでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  当然、このソフト事業の大きな役割というのは、地元の皆さんに伝えること。どういう地域があって、こういう形の危険性がありますというように伝えることが行政の責任を考えておりますので、なるべく皆さんに参加していただく方法を検討していきたい、そういうふうに思っております。 ◆4番(大石元則君)  今後とも、よろしくお願いします。 今回の法律の大切なところは、危険情報をいかに周知徹底させていくかというところにあります。説明会に出席できなかった住民の皆様には、どのようにされるのでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  この説明会で説明させていただいた資料につきましては、新宮市においては防災対策課、それで和歌山県においては振興局の建設部のほうで同じ資料を備えつけております。また、担当がおりますので、同じような形の説明はさせていただくことになるという形になっております。 ですので、もし事情があって来られなかった方や、ちょっと期間を置いて見られなかった方につきましては、なるべくまた新宮市役所のほうか、振興局の建設部のほうへ御一報いただきましたら、説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
    防災対策課長(西利行君)  説明会に来られなかった方は、防災対策課のほうで資料はそろえてございます。それで、和歌山県のほうでこれ指定するんですけども、指定をしました後は防災対策課のほうでハザードマップといいまして、指定区域とか、あと避難に関する情報とか、伝達の方法とか、そういう部分のハザードマップということで、同じような資料をこさえて、それで区長を通じて自治会のほうに、各家庭のほうに配布させていただく予定になっておりますので、それでまた確認はできるかと思います。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 対象になる住民の皆さんには必ず届くという段取りのように承りましたけども、私的には、レッドゾーンにかかっている住まいについては、直接お知らせするわけじゃないんですけども、ちゃんと確認いただけましたかと声をかけるのも、今後、必要になってくるのかとは思っておりますので、また検討していただきたいと思います。 ありがとうございます。 近年、住民の皆さんの防災への意識は高まってきていると思います。そして、大雨の中で大地震が起こることも考えられます。過去の教訓を風化させないためにも、紀伊半島大水害での体験を生かしていくことが求められております。これからも、被災者の気持ちに寄り添いながら、次なる災害に備える活動に皆さんと一緒になって力を尽くしていきたいと思っております。 これで紀伊半島豪雨災害から4年の質問といたします。 次に、2項、救急搬送状況について質問します。 ちょっと、この場にはふさわしくないかもしれませんが、まず市長にクイズを出したいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 きのうは、台風18号の接近で心配しましたが、この9月9日は何の日だったでしょうか。お答え願います。 ◎副議長(田花操君)  市長。 ◎市長(田岡実千年君)  さっき、クイズがちょっと早目に漏れてきたので、調べました。救急の日でございます。 ◆4番(大石元則君)  まさに、そのとおりです。九九の日と言う人もおりますが、その答えを期待しておりました。 次に、新宮市には3台の高規格救急自動車がありますが、この名前を答えていただけるでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  「きしゅう」と「かさまる」と「さつき」でございます。 ◆4番(大石元則君)  もう一度お願いします。「きしゅう」と「はまゆう」、「かさまる」…… ◎市長(田岡実千年君)  すみません。「なぎ」でございます。 ◆4番(大石元則君)  「なぎ」は正解です。「はまゆう」と「さつき」というのが三つの高規格自動車にはつけられておりますので、なかなか上手に名前をつけられたなと思っておりますが、この平成27年、直近ですけれども、2月に熊野川行政局に1台新しく導入されておりますが、その名前は御存じでしょうか。 三択です。「なぎ」、「はまゆう」、「さつき」です。 ◎市長(田岡実千年君)  「さつき」でございます。 ◆4番(大石元則君)  お答え、ありがとうございます。 最後の質問です。 きのう、救急の日なんですけども、1日だけで医療センターに、この「なぎ」、「はまゆう」、「さつき」でもって救急搬送された人数、何人搬送されたか、当てていただきたいと思います。 また、医療センターでは急性期病院の役割を担っているため、近隣市町村からも救急搬送が行われております。医療センターでは何人受け入れたか、その数も一緒に考えていただきたいなと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  9月9日、救急外来患者は4名でございました。また、新宮消防本部の消防署の救急車は2台出動しております。 ちなみに、1日の平均でありますが、救急の患者さんは、新宮市立医療センター19名でございまして、新宮市消防署の救急車は1日平均約6台出動してございます。 ◆4番(大石元則君)  詳しいお答え、ありがとうございます。ただ、ちょっと意外だったので。 それでは、実際の状況をそれぞれの担当の係の方に、救急の日の救急搬送状況を含めて答えをお願いしたいと思いますが、まずは消防本部のほうから。 ◎消防署長(日浦規行君)  9月9日、救急の日の救急搬送件数ですが、零時から翌零時までの時間帯ではゼロ件でした。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 それでは、医療センターではどうだったんでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  医療センターにおきましては、市長、答弁しましたとおり、救急車2件受け入れております。 ◆4番(大石元則君)  ほかの市町村からの搬送だったように思います。市長。 ◎市長(田岡実千年君)  すみません。先ほど、新宮消防本部、消防署と言ったの、すみません、間違いでした。失礼しました。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 事前に調べていただけてるとは、光栄でございます。 どうも、御協力ありがとうございました。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  消防との時間の間隔がちょっと変わってますので、うちは朝の8時半から次の9月10日の8時半までということで、そこの集計になっております。その場合が、先ほど市長言いましたとおり、新宮市熊野川町から1台と那智勝浦町から1台の計2台ということで報告を受けております。 ◆4番(大石元則君)  市長、すみません。こちらの段取り不足で、市長おっしゃったとおりなんで、その意味では。今度、クイズ出すときは、ちゃんと基準を設けてクイズを出したいと思います。 さて、年間を通して搬送状況を見てみますと、昨年1年間で出動件数が1,671件で、搬送人員が1,560人となっております。この違いはどういったことなのか、教えていただきたいと思います。 ◎消防本部次長(切畑屋利一君)  議員おっしゃるとおり、出動件数と搬送人員については違いございます。それにつきましては、出動はしましたが、不搬送、病院まで搬送しないで、自宅だったら自宅とか、現場で引き返してくるということにおいては不搬送となっておりますので、搬送人員に入っておりません。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 搬送件数と搬送人員の違いがわかったように思います。 次に、この1年間の搬送人員1,560人いうことで、1日平均約4人となっておりますが、これに焦点を当ててみたいと思います。 そのうち、1,013人が急病で搬送されております。さらに、時間別出動件数から算出すると、朝8時から夕方5時を定時といたしますと、それ以外の時間帯で搬送されている割合は45%に上っております。この45%を当てはめてみますと、455人の方が時間外で搬送されていると。ということは、市内において毎日1人か2人は時間外で搬送されていることになります。 さて、特に夜間なんですけども、急病で搬送された市民の中で、そのまま入院される方は問題ないと思うんですが、医師の診断で入院が必要ないとされた方はどのようにされているのか、知り得る範囲で教えていただけたらと思います。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  まず初めに、医療センターの救急外来診療について、簡単に説明させていただきます。 当院の救急外来につきましては、緊急性や重症度の高い方、あと事故などによるけがや病状が急変、悪化して救急処置が必要な方の対象を第一に行う部門となっております。 医療センターにおきましては、先ほど議員おっしゃっていただきましたように、新宮市、東牟婁郡、南牟婁郡、田辺市の本宮町、あと十津川村など、広範囲な地域での救急外来患者を受け入れております。昨年度平成26年度ですが、当院が受け入れた救急外来患者数は6,863人であります。そのうち、入院された方は2,031人で、約30%となっております。その中で、救急車で搬送されてきた件数につきましては2,498件、うち入院となった方につきましては925人、約42%となっております。 そこで、お尋ねの件でございますが、入院が必要かどうかにつきましては、診断した医師の判断となります。入院が必要でないと判断された方につきましては、原則として帰宅していただいております。ほとんどの方につきましては、家族の方や知人の方に車で迎えに来ていただいており、あるいはタクシー等を利用して御自分で帰宅されているようでございます。 ただ、ひとり暮らしの高齢者の方や高齢者のみの家庭の方、家に戻っても誰もついてくれる方もなく、万が一病状が悪化した場合の不安を訴えられる方もいらっしゃいますので、その際には、うちの当直の看護師のほうで関係者等に連絡をとって対応したり、あと場合によりましては、本市の高齢者担当であります健康長寿課のほうにも連絡をとって対応していただいている場合もあると聞いております。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 ちょっと、ありがた過ぎて次の質問が危うくなったんですけども、といいますのは、実際データを調べていきますと、急病で搬送されたうちの1,013人のうち、確かに720人の方が65歳以上の高齢者です。これは、新宮消防のほうで搬送された数なんですけど、今お答えにあったように、新宮市にあってはひとり暮らしの高齢者がふえております。当然、夜間にひとり暮らしの高齢者の方が、今おっしゃったように容体が悪くなり、救急搬送される場合が想定されております。実際、そのようなケースもあると、今、伺いました。そんなとき、患者は、ひとり暮らしということは、確かに医師のほうでは診断には関係ないので、軽症ということなら帰されることになります。投薬等の診療を受けたとしても、帰っても一人なので不安は続きますね。そんなときに、実際、朝まで病院のほうでちょっと様子を見てもらえるいうようなことは考えられないんでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  そうですね。うちもオーバーナイトベッドというのが3床あるんですけれども、それにつきましては処置とか、点滴等の治療に使うということで、入院のベッドとはカウントされておりません。 それで、昨日もたまたまなんですが、朝方というか、5時以降に受診された方、救急車で運ばれた方いらっしゃいまして、その方は整形の御病気でしたんですけれども、遠いところからでしたんで、帰ってもらうのも何やないうことで、そこのオーバーナイトのところでちょっと様子見させていただいて、朝一でまた整形のほうの外来で受診されたというふうに、その辺はちょっと考えながらやってくれてると思っております。 ◆4番(大石元則君)  まことにありがとうございます。 何カ月か違うだけで、かなり改善されているように思いますが、ただ、先ほどもおっしゃってたように、認知症を患った場合においては、どのようになっているんでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  健康長寿課では、新宮市高齢者緊急一時保護事業というのを7月から運用しております。先ほど、議員が言っていた心配の件に関しては、私たちも感じておりまして、夜間10時以降かな、夕方からずっとなんですけれども、ひとり暮らしの方や認知症の方が救急で搬送された後、入院に至らないケースという場合に、先ほど医療センターからも報告ありましたけれども、外来のほうから、どうしても家族に連絡つかないとか、あるいは一人で帰れなさそうだとか、看護師が見て、ちょっと心配だなって思われる方もたくさんおられると思います。その方については、健康長寿課のほうに連絡が入り、夜間であろうが、深夜であろうが迎えに来てくださいということなので、私たちはお伺いしております。 そのときに、やっぱり、私たちも、どうしても安心して一日過ごすということをすごくできないものかということは常々考えておりますが、入院を決めるのは、あくまでも医師が判断するということで、入院して治療をする必要がない場合はできないということを、ずっと看護師とかからも伺っております。なので、この事業が適切かどうかというのは、やってみて、また見直していかなければいけないのですが、平成26年度、うちの組織の中で高齢者支援連絡会というのがございます。そこでは、見守り等を初め、ネットワークのことを話し合ったりとかする場なのですけれども、そこでもやはり問題提起がされましたので、その会を通じて、分科会であったり、その分科会では関係機関、病院の方、病院はその会には入ってないんですけれども、そのときは来ていただいたりとか、地域連携室であったり、救急の外来の看護師であったりなんですけれども、来てもらって、分科会として、消防の方であったり、警察の方であったり、保健所とか、包括であったりの方が中心となって、何度か協議を重ねてきました。 その中で、みんなの思いは、やっぱり不安だから、これは何とかしなければいけないというのが施設のほうからも御意見をいただくことができたので、去年1年かかったんですけれども、施設の協力を得ることができることになったので、この7月からこの事業を立ち上げたんですが、ただ、誰でも受け入れてもらえるというわけでもありませんし、限りがないと思うんです。これから高齢者の人口がふえますし、新宮市の独居高齢者の方というのも平成26年1月現在でも3,100人おりますので、その中で、また認知症の方ということもふえてきておりますので、この事業を膨らませるということは、課としては考えてはないんです。ただ、どうしても、家に帰って、翌日まで安全に過ごすことができないであろうという方については、健康長寿課が病院に出向き、施設のほうに搬送させていただいて、施設に翌日、あるいはケアマネジャーや家族の人に連絡がつくまでという最短期間で預かっていただけるという事業を始めております。 この対象者につきましては、かなり絞り込んでいるので、皆さんの不安が全て解消できるというわけではないですが、一応65歳以上の高齢者で、救急等で病院搬送後入院に至らない高齢者のうち、判断能力の低下により在宅での安全確保が困難なひとり暮らしまたは高齢者のみの世帯ということと、あと虐待等によって一時保護の必要な高齢者ということに限らせていただいて運用を始めております。 ◆4番(大石元則君)  本当に、ありがとうございます。 たとえ3,100人の中の1人でも、こういう事業で救われていけたら次へつなげていけると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 さて、おかげで新宮市にあっては、都会で起こっているような、たらい回しなどの不幸な事案はありません。119をダイヤルすると、いつでも緊急状況に応じた救急搬送を行っていただいております。今後とも、救急搬送される市民のために、消防本部、医療センター、健康福祉部の連携プレーで取り組んでいただくことを強く要望いたしまして、2項の救急搬送状況についての質問を終わります。 3項目の最後の質問に移らせていただきます。 地籍調査についてであります。 地籍調査は国の根幹にかかわる事業であり、新宮市のまちづくりにとっても、将来にわたり大切な事業であると考えます。市長、この地籍調査についてのお考えを少しお聞かせいただきたいと思います。 ◎副議長(田花操君)  市長。 ◎市長(田岡実千年君)  大切な事業だと思っておりますが、なかなか進捗率が一遍に伸びないというか、大変な事業量でございます。こつこつ頑張りたいと思います。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 大切な事業ということで、質問させていただきます。 この地籍調査については、私も、この機会にぜひ勉強していきたいと思っております。また、市民の皆様にも幅広く理解していただければと考えます。 そこで、地籍調査について、かいつまんで質問させていただきたいと思います。 まず、そもそも地籍調査というのはどういったものなのでしょうか。 ◎管理課長(平見良太君)  地籍調査というものは、明治の時代の地租改正でつくられました法務局の公図を、現代の測量技術におきまして測量図面に書きかえる事業でありまして、境界の位置及び面積を明確にする調査でございます。そのためには、土地の所有者の現地立会によりまして、境界杭の設置が中心的な作業でございます。 ◆4番(大石元則君)  引き続き、6問ぐらいありますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、期間はどのくらいかかるものなのですか。例えば、調査が始まって、立ち会い、それで法務局で確定するまでの話なんですけども。 ◎管理課長(平見良太君)  最終的に、法務局の公図を書きかえるまでに、1地区の完了が約4年を必要とします。まず、1年目には所有者の調査、2年目には土地の所有者に立ち会いをいただきまして、一筆地調査を行い、その後測量調査をする。3年目には、その図面に基づきまして、皆様方に閲覧をしていただく。4年目には、そのでき上がった成果物を法務局、また国のほうに認証していただくということが事業工程でございます。 ◆4番(大石元則君)  それでは、事業量はどうなっておりますか。 ◎管理課長(平見良太君)  新宮市の近年の事業量ですが、1年間に3地区程度、行っております。今年度につきましては、木ノ川地区の一部、新宮市内の梅ノ木の一部、熊野川町内の宮井の1地区を調査しております。約1地区600筆程度の字単位で事業を進めております。 ◆4番(大石元則君)  あと、市長にもお答えいただいたんですけど、進捗率はどうですか。 ◎管理課長(平見良太君)  地籍調査の進捗率なんですけど、国土法に基づきまして、市町村が主体となる事業でありますが、事業が、我が国が事業を始めて約60年近くになります。全国の最高が沖縄県の99%、最低は京都府の8%でございます。和歌山県におきまして、太地町、日高町が100%終了しております。9市の中では、岩出市が98.9%でございます。最低なんですけど、古座川町の0.8%までということで、すごく差があります。 新宮市の場合、熊野川町が平成10年から開始しました。また、新宮市におきましても、平成10年度より開始しております。現在のところ、新宮市の進捗率は4%でございます。和歌山県の平均は32%でありますので、少しばかり低いかなと思っております。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 それでは、太地町は100%ということで、新宮市は4%なんですけど、どうして太地町は100%で新宮市は4%なんでしょうか。 ◎管理課長(平見良太君)  事業の進まない理由等々なんですけど、まずは新宮市におきましては、全国的にもそうなんですけど、開始年度が遅かったことというのが一つの要因だと思われます。そして、また太地町がなぜ100%かって言うわれますと、太地町の面積が非常に小さくて、期間的にもすごく早かったいうことで100%だと聞いております。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 それでは、その地籍調査なんですけど、やるメリットはどこにありますか。 ◎管理課長(平見良太君)  地籍調査事業のメリットですが、さまざまなメリットがあると思います。 一つ目としましては、自分の土地の境界を隣接所有者と立ち会いのもと決められること、二つ目には、将来分筆しようと思えば地籍図を利用できるので、近接者の立ち会いは不要であり、手間がかからないこと、三つ目に、法務局の地図である公図や登記簿と土地の現状が一致するため、土地の売買や分筆、合筆が円滑に進むこと、四つ目には、地震や土砂崩れ、水害等の災害が発生しましても、地籍調査で実施しておりましたら、境界の位置の復元が可能なため、災害後の復旧に役立つということ、でございます。 もう1点につきましては、土地の境界の確認や所有者の実態の把握が簡単にできるため、公共事業の計画や設計、また用地買収が容易に行われるということでございます。 地籍調査におきましては、さまざまなメリットがございます。地籍は自分のためではなく、次世代のために重要な事業と思っております。 ◆4番(大石元則君)  数々のメリットがあるいうことをお伺いいたしました。おかげさまで概要をつかむことができました。 ただ、地籍調査を実施していく上で、一つ懸念すべきことがあります。というのは、この6月、7月、8月と現地立会会があったわけですが、一番条件が悪いときになぜやるのかということです。雨は降るし、暑いし、特に高齢者の方は先祖様から預かった土地という意識が強いので、文句も言わず一生懸命立ち会われております。念のため、消防本部で調べてもらったのですけども、ことしの6月から8月までの間に熱中症で搬送された人が28人、その17人が高齢者です。搬送されて入院した人が9人います。なぜ、この時期にという思いがあるのですが、いかがですか。 ◎管理課長(平見良太君)  新宮市の場合、地籍事業の中の一筆地の立ち会いを6月、7月、8月ということで、暑い時期に行っているのが現状でございますが、なぜその時期にするのかということでございますが、新宮市の調査の場合、当初、佐野地区から始まりました。佐野の農地から始まりまして、また熊野川町におきましても、日足の農地から始まったのがいきさつでございます。そのとき、当時、農家の人たちは稲刈り後の立ち会いを希望したということで、当時は9月、10月ごろにはしてました。特に、そのころ調査区域も小さかったため、筆数も少なく、現地立会も測量も短期間で終了したということでございます。 その後、住宅地におきましても実施しましたが、調査筆数が200から300筆で、実質の立会日数の大幅な増加がありませんでした。しかしながら、現在、最近は平均600筆というような規模になっております。今年度の宮井地区におきましては、900筆を超えるような調査区域でございます。それに伴いまして、長い調査期間が必要になってきております。当然、一筆地調査の立ち会いの後に測量を行いますが、これも調査期間が長くなると思われます。測量に最低6カ月程度を要するため、年度内の事業終了のためには、一筆地調査は、やはり10月末には終了しなければならないということで、一筆地調査の杭打ち作業等を逆算すると、現地立会を8月末の終了が望ましいということで、現在、6月、7月、8月ということで、梅雨の時期、また暑い時期に立会人の皆さんには御苦労をかけておりますけど、今の状況でやらせていただいております。 ◆4番(大石元則君)  それだったら、現地立会会を11月ぐらいに設定してみて、ただ、測量を引き続きやられるいうことでしたんですけど、その測量を翌年度にずらすことはできないんでしょうか。 ◎管理課長(平見良太君)  測量を翌年度にということでありますが、以前、例外的に年度後半に現地立会を行いまして、測量は翌年度の入札の関係で4月1日に契約をし、測量作業を秋にしておりました。しかしながら、一筆地調査後、数カ月の後の測量となりますと、立ち会いでせっかく打ったピンが抜かれたとか、杭が切られたとか、道路上の境界ピンが摩耗したとか、杭につけてる番号がない等々の困った状況が多発したということを聞いております。そうなると、再度所有者の皆様に立ち会いをお願いしなければならないということが起こってくるいうことで、現在におきましては同じ年度、同一年度においての現地立会と測量という形でいうのが最も効率的だろうと思うことで行っている次第でございます。 ◆4番(大石元則君)  それでは、既に私が質問するまでもなく、過去にチャレンジされていたということだと思いますけども、事業を推進していく立場はよく理解できましたけど、世の中何が起こるかわかりません。もし、万が一、立ち会いされた方の中で不測の事態が起これば、国が責任をとってくれるのでしょうか。 ◎管理課長(平見良太君)  この地籍調査の事業主体は新宮市でございますので、新宮市が責任を持つということになっております。そのために、立会人のための補償のための、安い価格でありますが、保険に入っております。 ◆4番(大石元則君)  実情がわかったように思いますけど、この地籍調査を推進していく上では、現地立会の時期が8月までということは理解できます。でも、今のように保険も入っているということですが、万が一ということが起こらぬよう、今後とも水分の補給や立ち会いの時間を早目にするなどの状況に応じた配慮をお願いしたいと思います。 あと、平成10年から地籍調査を始めているということですが、固定資産税の賦課に当たっては、地籍調査を実施していない地域との負担の均衡上必要あるときは、市町村長は地籍調査前の面積を賦課基準にしてもよいことになっていますが、新宮市ではどうなっておりますか。 ◎税務課長(平見仁郎君)  地籍調査終了後の登記地積での課税についての御質問だと思うんですけど、新宮市におきましては、議員御存じのように、土地に係る固定資産税につきましては、国が定める固定資産税評価基準に基づきまして、登記簿に登記されています地積、いわゆる地籍調査により評価して課税することが原則となっております。よって、地籍調査のみならず、登記簿上の変更等があれば、随時処理させていただいているのが現状でございます。 ◆4番(大石元則君)  実際、地籍調査に入る前、団子図なんですけれども、それによって固定資産税の額と地籍調査が終わって、地籍調査によって出た面積でもってかける固定資産税との違い等々についてはいかがでしょうか。 ◎税務課長(平見仁郎君)  団子図、いわゆる公図の混乱地区というんですか、それは新宮市内でも多々あると思います。それで、この地籍調査によりまして、それを新たにきちっとした面積を実測しながら、そのきちっとしたもとで登記簿上の面積が確定すると思いますので、決まった確定した登記簿上の面積でうちのほうは課税をしていきたいと、このように思っています。 しかし、先ほど議員言われましたように、5年、10年でこの地籍調査が完了すると考えるんであれば、このあたり、先ほど議員言ってました他市町村ですね、例外規定を適用しまして、完了後一斉にその地籍調査終了後の登記簿面積で課税するいう方式も採用している市町村もあると、私も聞いております。 新宮市の場合は、今も、私、申しましたように、地籍調査の状況、進捗状況を見る中で、やっぱり、現在、相当長い期間、今から恐らく100年ぐらいかかるんやないかと、そういう想定もしてますので、そういうこともありますので、やっぱり例外規定を引き継ぐというのも税負担の公平性とか、総合的に見て、現実的ではないかなと考えております。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 ここまで質問させていただきました。あと、5分ほどで結論を出したいと思います。 ここまで質問させてもらって気がついたのでありますが、ちょっと素人が検討した結果なんで、検討に値しないかもしれませんが、お聞きいただきたいと思います。 地籍調査が進めば進むほど、市民の土地の資産評価が確かなものになります。また、公共事業の計画や設計、用地買収が容易になることで事業の恩恵を少しでも早く市民に受けてもらえるようになります。そして、地籍調査事業そのものは目立ちませんが、国が事業主体なので、終了、完遂するまでの途中で潰れる事業ではありません。しかも、現在5,000万円の事業費でもって行われていると聞きました。そのうち、市の負担は20分の1で、250万円になります。職員の人件費に当たると思いますが、公的な責任を負う、また専門性を要求するだけに、現在1人でありますが、1人から2人、3人と確保すれば、安定して事業を拡大できます。職員の雇用を推進するとともに、事業を拡大することにより、4,750万円、9,500万円、1億4,250万円と民間にお金を行き渡らせることができます。財政シミュレーションに反映させても、異を唱える議員はいないと思います。 市民会館や図書館が新しくなることも喜ばしいことですが、ちゃんとした地籍調査がスピード感を持ってなされることも、子や孫のためになるのですから、市民にとって喜ばしいと考えます。配慮していかなければならない課題をこなしつつ、これからも前向きに地籍調査を捉えていっていただきたいと思います。 御見解を伺います。 ◎総務部長(上路拓司君)  地籍調査は、大変重要な事業でございます。これからの新宮市のためにも推進していかなければならないと思っております。ただ、職員の人数につきましては、定員管理計画に基づいて、限られた職員の中で種々の事業をこなしていかなければならないという事情もございます。 地籍調査、大変重要な事業ですけども、地籍調査に割ける人数いうのもある程度の限りがございますので、全体的なバランスを見ながら職員配置については考えていきたいと思っておりますので、御了承をお願い申し上げます。 ◆4番(大石元則君)  御見解、ありがとうございます。 折に触れ、総務建設委員会においても確認していきたいと考えます。 それでは、調査をするに当たり、御協力いただきました皆様方に感謝の意を申し添えまして、私の今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◎副議長(田花操君)  15分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時04分--------------------------------------- △再開 午後2時17分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。--------------------------------------- △上田勝之君 ○議長(榎本鉄也君)  12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君) (登壇) きのうの晩、一般質問をつくりながら、夜中までかかっていたわけなんですけれども、テレビをつけていると、NHKあたりでは栃木県の豪雨災害のニュースが常に流されていました。全く4年前のここらあたりの状況を見るようで、先ほども大石議員が風化させないためにという質問をされてましたが、本当に4年たっても人ごとと思えず、やはり市民の命を守る対策というのが最も肝要なんではないかなと改めて痛感をした次第です。そういった中でも、日々の生活、地域で暮らしていくための市民の皆さんの生活を支援していく、そういったことも本当に必要な課題ではないかと、私は考えています。 ある雑誌では、新宮市が全国で住みやすいまちの上位にランキングされたとの報道が掲載されていました。新宮市、特にこの新宮地域は、市街地がコンパクトであり、スーパーや医療機関、金融機関や公共施設、そういった社会資本がこの規模の自治体において、ある程度充実・集中していたからではないかと考えます。しかしながら、現在、新宮市では人口の減少や少子高齢化の進行、ひとり暮らし世帯の増加など、社会情勢の変化によるこれまでには考えられなかったさまざまな課題に直面をしております。 前回の一般質問でも取り上げ、また、今議会でも杉原議員が、田花議員が取り上げられていた放置家屋や空き家対策の課題、あるいは無縁墓地や余りお参りに来られなくなったお墓が大変たくさんふえている。そういったようなさまざまな課題、ひとり暮らしがお亡くなりになられて、空き家になって、更地になってというような市街地の空洞化が一層進んでいる、そういったようなさまざまな課題がふえてきているように感じています。 さて、そのさまざまな課題の中から、市民が地域で暮らすために基本的な社会基盤の充実が求められ、新宮市で住んでよかった、あるいは住みたいと感じられる施策に積極的に取り組むことこそが人口の減少に歯どめをかけることにつながるものと考えます。地域で暮らすための生活支援としては、男性や女性あるいは年代、世帯構成などによって、さまざまな課題が山積しています。顕著にあらわれているのが、高齢化の進展により買い物難民や医療難民といったことが叫ばれて久しいのではないでしょうか。買い物や通院の手段の確保が困難な状況、これらは熊野川町地域や高田地域など山村部の課題としてこれまでも取り上げられてきましたし、また市当局でも取り組まれてきていますし、シルバー人材センターなどでも頑張って事業化をしていただいてることもございます。ただ、これは、早々に、例えば復興祈念公園で話題の神丸地区やあるいはこの旧市内新宮地区、三輪崎なんかでも同様の課題が生まれてきている現状であり、今後、市としても、商工観光課などでは買い物支援などについては取り組まれていますが、あわせて市内中心部への回帰策が必要ではないでしょうか。 実は、私が住んでいる下本町は、市民会館前と権現前という紀陽銀行のところに二つのバス停がございます。最近、仲之町のオークワの買い物のカートがよく放置されています。これは、本当によくない現実なんですけれども、高齢者が買い物をした荷物をそのままバス停まで乗せて押してくるんですね。それで、そのままバスに乗って行ってしまうというような事例がよく見受けられます。また、つえをつきながら大きな、たくさんの買い物した荷物を持ってバス停まで歩いてくる、そういったような現実もございます。また、スーパーで、旧新宮市域では、ある一定以上の金額を買い物すると配送をしてくれるようなサービスを受けたり、あるいは熊野川町にお住まいの方でしたら、宅急便などを利用して、買い物したものを荷物として送っているというような現状もございます。 このことの要因の一つに、買い物した荷物を持って歩くのが大変なことにあるんですけれども、一つは丹鶴町の商店街のバス停が廃止されたことが影響しているようです。バスを日常使うのは高校生を初めとした子供たちか、熊野川流域の川丈と紀宝町などの三重県側の南牟婁郡の高齢者が中心です。開業医への通院やあるいは理容・美容の利用や何かとあわせて、スーパーや市内の商店街へ買い物をされているようです。この丹鶴町のバス停の廃止が、商店街に与えた影響について、ヒアリングや調査などは行われていませんか。 ○議長(榎本鉄也君)  中前次長。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  現在のところ、行っておりません。 ◆12番(上田勝之君)  最近、市内の商店街は、市の空き店舗対策の効果もあって、飲食店やさまざまな形態の店舗が入居されているように思われます。ただ、個別の商店の顧客層というのが、少し若年齢を対象にしたところと、高齢層を対象にしたところで、やはりこういったバス停のニーズなんかに関してもさまざまに温度差があるようです。 それと、もう1点、実は登坂の2車線化が開通して、NTT付近の信号の間隔が短い、ただ交差点であるんで非常に危険なんで信号機は必要なんでしょうけれども、非常に混雑が増している。そして、その混雑を避けるように、今まで車の通行量の少なかった新町方面へも非常に流入が起こっている。交通事情も新町は歩道もないですし、非常に危険な状況も見受けられるとのことなんですね。こういった状況は、把握されてますでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  丹鶴町の周辺の二つの信号の交通渋滞については、私も時々通りますので、確認をしております。また、新町へ曲がられる方も、何回か見受けております。 ◆12番(上田勝之君)  新宮警察のほうなんかでも、信号機の間隔の調整などをしていただいて、工夫をしていただいているようなんですけれども、この混雑に少し輪をかけるようなのが、実は路線バス、熊野交通の勝浦行きと三重交通の熊野市方面行きのバスが連なって運行されているんですね。そういったのが信号にかかると、非常に、前へ進んでいかないというような状況があり、それに医療センター行きのやましろ号まで連なる時間帯もございます。 商店街の丹鶴町のバス停が廃止されているのですし、登坂が2車線化された現在、市内のバス路線、新宮駅発便、再編して登坂経由に変更してNTT付近の混雑緩和の一助とし、あわせて新宮城の登城口付近、市道部分のほうにバス停を統合して新設してはいかがかなという提案をさせていただきたいんです。 登城口付近は用地の取得の関係もあってか、歩道がかなり広く、バス停の切り取りをつくるスペースも十分とれると思います。こちらのほうは、御検討いただけませんでしょうか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  現在の熊野交通社屋前のバス乗り場から登坂方面へ行く交差点には、直接進入できないというふうに聞いております。それで、もし登坂ルートに入るとすれば、一旦駅前ロータリーで、方向を転換してから進入しなければならないというふうに聞いております。 ただ、今、ロータリーでは、ロングのバスが入れないということで、現状ではなかなか難しいというふうに聞いておりますが、商店街のほうで大型車両を規制したいというお気持ちもよく理解できますので、再度確認はさせていただきたいというふうに思っています。 ◆12番(上田勝之君)  それと、今、課長にお答えいただいた新宮駅前の熊野交通のバスターミナル付近からの登坂方面への発車が難しいんであれば、登坂の通行どめ時には、こちらの踏切を渡って、そこの春日の交差点からオークワのほうへ抜けるというような、片道だけやったんですかね、新宮着便がそういうようなルートを使ってましたんで、少しルートを変更して混雑緩和と高齢者等の乗り場の新設、商店街の近くでのバス停の新設、こちらのほうを熊野交通や三重交通とかけ合っていただくとか、そういった実情がある、まずその以前にそういう実情を調査研究していただくわけにはいかないでしょうか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  この件につきましても、登坂の工事中、線路の上の橋のかけかえ途中、そのルートで入ってたのは承知してます。その際も、同じく逆にバス乗り場に入れるときに、直接入れることができないので、一旦徐福公園の駐車場で旋回してから入っていたというふうに聞いておりますので、こちらも徐福公園の駐車場に支障を来したというふうに聞いてます。そういうこともあるんですけれども、こちらについても、先ほどと同様、もう一度事業者と話はしてみたいというふうに思っています。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、お願いをいたしたいと思います。 また、バス路線の再編としては、熊野川町や高田地域からの川丈線の朝の新宮駅行きを橋本交差点から右折して医療センターを経由した後、新宮駅に至る路線の追加や、新宮地区のコミュニティバスの広角市営住宅までの路線を高野坂入口交差点付近までの延長なども、せっかく新宮市も年度末には補助をされて市内の高齢者の買い物支援や通院の支援を行っているんで、よりきめ細かくしていただければなとは思うんですけど、そういったこともあわせて御検討いただけないか。 それと、もう1点、バス時刻表の市広報への掲載というのは非常に難しいんかもわかんないですけども、配布等についても事業者と検討をしていただけたらなと。市内中心部への買い物客の回帰や外出しやすくするためのきめ細かい施策が求められており、到着までの乗車時間を気にするよりも、目的地までの利便性が買い物難民や通院難民を解消する方策ではないでしょうか。 早期に改善に向けて検討をしていただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  1点目、医療センター行きの件ですが、こちらにつきましてもいろんな課題がございます。路線がふえるということで、乗車人数の数字が減りまして、国庫補助金の減少とかそういうこともあります。ただ、現在、熊野川地域から医療センターへ行こうとすると、新宮高校前のバス停で乗りかえるということになります。ちょっと、調べさせていただいたんですが、新勝線あるいはやましろ号に乗りかえるということになると思うんですけど、最短で2分、それから最長で28分の待ち時間ございます。お年寄りで、2分間でおりて信号渡って、向かいのバス停に渡るというのは非常に危険ですし、28分という長い時間もストレスに感じることもよく理解しております。同様に、事業者と相談させていただきたいと思います。 2点目のコミュニティバスの高野坂ですか、これについては、丁字路、なかなか左折が非常に難しいと。それで、左折できたとしましても、それから先が物すごく狭隘で、一度あけぼの広角線が開通したときに検討したということもあるらしいですが、なかなか難しいという回答でございました。 3点目が時刻表の広報紙なんですけれども、バスの利用促進のためにも、広報は必要と考えております。2年前に市内を走るコミュニティバス、ふれあいばす、やましろ号について、携帯型の簡易時刻表を作成させていただきました。市受け付けや熊野交通で配布したところですが、議員御提案の件につきましても、紙面上のスペースを考慮した上ではありますが、何らかの形で実施したいと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、御検討をお願いしたいと思います。市内の広角のコミュニティバス、確かに広角の三差路のとこは左折が難しいと思うんで、実は、松山団地の終点、勤労青少年ホームのとこまで行ってUターンをしてるんですね。あそこから路線をあけぼの広角線側に出していくということも、ちょっと提案をしていただければなと思うんですけれども、いろいろ課題は多いと思います。でも、ぜひ、いろいろきめ細かい施策を検討していただければと思いますので、よろしくお願いします。 次に、これは高田地域の長年の課題なんですけど、先般、田岡市長も二階代議士のほうに地域の役員さん方と陳情していただいたかと思うんですが、この地域で暮らしていくための生活支援としては、この生活道路の整備というのはどうしても必要なまちづくりの一環です。和歌山県が来年度から調査の意向を表明している県道高田相賀線の延長、高田蜂伏間についてお尋ねをいたします。お尋ねというか、要望ですね。この県道高田相賀線の高田地区から蜂伏地区への道路開設は、高田相賀地区住民の長年の悲願でもあります。県道高田相賀線は、高田地区へのトンネル整備も行われましたが、国道168号の相賀橋交差点から高田第1自然プール付近までは、4年前の紀伊半島大水害時はもちろんのこと、7月の台風11号襲来時を初め、たび重なる道路冠水により、高田相賀地区が孤立してしまっているのが現状です。 昭和の市町村合併の旧高田村の合併時から、地域の孤立化解消を地域住民は訴えてまいりました。口高田地区から国道168号への林道が昭和50年代だったかと思うんですが、開設をされましたが、道路線形が険しく、同じく紀伊半島大水害時には斜面崩壊により寸断をされてしまいました。このことにより、新宮市では、平成24年度から和歌山県に対し、蜂伏地区への県道延長を要望してきた経緯がございます。新路線建設は、通常、調査が始まり、ルート選定、現地測量から線形計画を経て、概略設計、詳細設計までが最も最短でも5年、もっとかかるかな、その後、用地取得を経て、ようやく工事着手となり、開通までは順調に進んでも10年以上はかかるものと思われます。 そこで、提案なんですけれども、道路開設の主体である和歌山県と協議調整の上、役割分担を図り、県が測量から詳細設計までを進める間に、新宮市が並行して道路用地を含む造成地を先行取得し、工事後に清算を行う方式を取り入れ、事業進捗を早められないかという提案でございます。この方式は、東日本大震災の被災地である宮城県の市町村などで採用されている方式で、もちろん復旧・復興という大命題のもと、大きな支援もあって進められています。この復旧・復興という意味においては新宮市も率先して汗をかくという姿勢を示すことこそが、県を動かしていくことにもつながっていくのではないかと考えられますが、こういった方式を検討していただくわけにはいきませんか。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂都市建設課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  県道高田相賀線の佐野蜂伏地区への延伸につきましては、県が平成28年度に調査をする意向を示していただいております。議員が言われるとおり、十数年の時間がかかることは予想されております。市としても、本路線につきましては、災害、物流、緊急医療については重要な路線と認識しております。今後とも、新宮市としても、この要望活動については一層力を入れて進めていきたいと考えております。 新宮市が並行して道路用地を含む造成地を先行取得するという議員の御提案につきましても、市としても事業が本格化すれば県と足並みをそろえ、地元調整や協力できるところは協力し、一日も早い完成を目指すため、事業協力への必要性は重要かと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、こういった方式も、なかなかスタッフの問題、さまざまな課題があることは承知しているんですが、ぜひ検討して、早期の完成を目指していただきたい。きのう、久保議員でしたっけ、議員が高田への移住促進なんかも訴えていただきました。あるいは、議員の皆さんの中には、三佐木地区のスポーツ施設と高田グリーンランドとの相互利用の相乗り効果というんか、そういったことも訴えられている屋敷議員なんかもいらっしゃいます。そういった中では、やっぱり高田地区から市内を循環するというような道路開設の大切さ、ぜひ早期に開通を目指していただきたいんですけれども、やはり、私、そこでもう一つ提案なんですけども、この蜂伏へ向けてのルート選定に当たっては、新宮市には大変苦い経験があります。以前、林道の開設を計画し、工事を着手したものの、高田側の取りつけ部分の軟弱地盤によって、斜面の崩壊が続いて、結局、工事そのものが中止されました。この経験を生かし、ルートは慎重に検討していただけるよう要望するとともに、ルートが決まれば山林が大部分のはずでございます。財政面でも非常に厳しい状況ですので、用地取得の一環としては市有林との交換や換地等といったことも視野に入れてはいかがかなと。これも、いろいろ課題は多いんですが、ルート選定までは少し時間もございますから、さまざまに検討して、費用の負担が少ないような形を検討されてはいかがかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(名古一志君)  そういった案件についても研究してまいりたいと思います。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、よろしくお願いをいたします。 もう1点、高田地区の課題としたしまして、口高田地区への入口、市道高田三津野線の狭隘区間の解消でございます。高田トンネルを抜けて、高田小中学校前から口高田地区へ通じる一部区間が狭隘のままであり、道路路肩が崩壊の危険性が高く、高田地区の中でもさらに口高田地区が孤立化するおそれが高くなっています。 現在、重量制限を行っていますが、この道路崩壊の危険性を早期に解消するべきではないかと考えますが、当局はどのように考えられていますか。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂都市建設課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  県道高田相賀線から口高田地区へ抜ける市道高田三津野線の入口については、未改良区間となっております。また、入口付近におきましても、路肩の崩壊により応急復旧を行っておりますが、これに伴う重量制限を行っておりまして、大型車の通行は規制されている現状でございます。 道路整備につきましても、計画については、用地や広報を含めて検討課題が多く、完成までには月日が多くかかると考えております。 重量制限を行っております応急復旧区間につきましては、予算もございますが、早期に工事復旧をできますよう努力をしていきたいと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  本当に財政状況が厳しいというのは後ほどさせていただくんですけれども、そういった中でも、やはり地域の孤立化を招くような道路の崩壊等が起こっては何ともならない、その辺を含めて、本来はこの線形改良、もうルートの変更しか、橋をかけていただくとか、ボックスカルバートにしていただくとか、そういったようなことで谷を越えていただく、もう路線そのものを変更していただくというようなことが、一番望まれるんですけども、それも一度にたくさんの金額を投資するのはなかなか厳しい状況とは思います。ただ、孤立化はしないように、その路肩崩壊は絶対に避けていただきたいと思うんです。ぜひ、その辺、よろしくお願いいたします。 続いて、新宮市の銭湯、公衆浴場が全て廃止されて、なくなってしまったその影響と対策についてお尋ねをいたします。 今月3日付の紀南新聞に、新宮市内において唯一残っていた銭湯の廃業のお知らせが掲載されていました。きのう付の紀南新聞、それできょう付の熊野新聞、両方でこの最後の銭湯の記事を掲載されております。 53年間営業を続けてこられたものの、店主の方が事業中にけがをされたために、やむなく営業できなくなったとのことです。このまちのインフラ、社会資本の一つとして、最盛期には20軒程度の銭湯が市民生活を支えてきたわけでございます。ただ、この公衆浴場の機能はまだまだ市民にとって大切な機能を果たしている、そういった銭湯という機能、公衆浴場という機能が全廃されるという状況は、この新宮地区において、お風呂のない住宅やアパートに住まわれている市民の方もまだたくさんいらっしゃるんではないでしょうか。この我が地区の銭湯が、お盆以降休業されて以降、当局に相談などはございませんでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  有本福祉課長。 ◎福祉課長(有本文彦君)  生活保護を担当しているケースワーカーのほうに、3件ほど相談があったと聞いております。 ◆12番(上田勝之君)  お風呂のない家庭の実態把握というのはなかなか難しいと思われるんですけども、今、課長のほうから御答弁をいただいた生活保護の住宅扶助の受給世帯で、お風呂のない賃貸住宅やアパートもまだまだあるんではないかと、市内の不動産事業者の方からも伺いました。また、民生委員の方からも、銭湯がなくなって、お風呂のないアパートに住んでいる方がいて困っているとのお話も伺いました。 当局では、こういった実情は把握されていますか。 ◎福祉課長(有本文彦君)  生活保護を受給されている方については、68世帯、72名の方が今回の対象となられる形になってくると思っております。 ◆12番(上田勝之君)  それと、市営住宅の建てかえの話題も財政シミュレーションの話の中ではよく出ているんですけれども、この市営住宅でもお風呂のスペースがなかったり、スペースはあるものの風呂の設備は賃貸人が設置する必要があると伺っておりますが、お風呂なしの市営住宅に住まわれている方の実態、これもなかなか実態をつかまれるのは、把握されるのは非常に難しいかとは思うんですが、そういった調査はされたことありますか。 ◎管理課長(平見良太君)  現在、市で管理しております市営住宅につきましては、建設当初より風呂の設備も設置されている団地が145戸、また風呂のスペースがあるが、入居者負担により風呂の設備を設置していただく団地が329戸、また風呂を置くスペース自体ない団地が314戸がございます。 このうち、風呂のスペースがない団地につきましては、特に王子団地なんですけど、ベランダなどのスペースを有効活用するなどして風呂のスペースを確保して、浴槽や給湯器などの風呂の設備を設置していただいているというのが現状でございます。また、簡平の木造の住宅でございますと、必要に応じまして増築等を行いながら風呂のスペースを確保し、浴槽、給湯器などの風呂の設備を設置していただいております。 今回の銭湯の全廃によって影響を受けると思われる特に王子団地につきまして、先日、職員が調査したところ、風呂のないスペース5団地のうち108戸あるわけなんですけど、外からの目視や近所の方からの聞き取りをしましたところ、約16戸の風呂のない入居者がいるということを今のところ把握しております。このうち、なぜ風呂を設置していないのかという部分については調査はしておりませんので、今後、詳細につきましても近々に調査するようしたいと思います。 ◆12番(上田勝之君)  ありがとうございます。 生活保護の住宅扶助の受給世帯やあるいは市営住宅でお風呂がない家庭、あるいはまだまだ民間でお風呂のないアパートに住まわれている方もいらっしゃるかもわかりません。その辺の実態というのは、なかなかつかみにくいとは思います。 さらに、国民年金の受給をされてる高齢者の中には、お一人で、特にひとり暮らしの人なんかで元気な人ですけど、一人で風呂を沸かすと不経済になったり、いろんな人とも出会えるので交流の場として銭湯を利用されているなど、経済面やあるいは介護予防の観点から利用されている側面もございます。このような銭湯の利用実績について当局の御見解はいかがでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  高齢者の居場所づくりとして、入浴だけではなく、デイサービス的な事業であるとか、介護予防の事業をあわせて銭湯の場所で行っているというところもあるということは認識しておりますが、実施方法であるとか、運営方法については把握しておりません。また、新宮市では行っておりません。 ◆12番(上田勝之君)  ありがとうございます。 そういった使われ方、そういった利用の仕方をされてた方もいらっしゃるようです。 また、もう1点、違った観点なんですけども、熊野古道を歩いたハイカーが新宮駅の観光協会なんかで銭湯を教えてもらって汗を流してから帰ったりとか、現在、市役所の庁舎のフェンスにたくさん張られている天空ハーフマラソン、こちらの参加者の方が、マラソンの後、そのときには銭湯のほうに協力をいただいて早目にあけてもらって汗を流して帰られるケース、あるいはお燈まつりの後や御船祭の後、参加者が汗を流す、そして入浴するケースなど、まちのインフラとしての機能を果たしてきていた実情は把握されていますでしょうか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  観光協会からちょこちょこ銭湯を尋ねられるということは聞きました。私も、まず4日、5日風呂に入らないことが結構多い旅行形態なんですけども、まず行くのが、まちに行くと観光協会です。ですから、銭湯がないとなると、やめとこうという旅行者も出てくる可能性があります。日々の生活者にはさらに深刻だとは思いますが、観光面にとっても深刻な状況というふうに考えています。 ◆12番(上田勝之君)  銭湯、公衆浴場というのも、本当に、今までは特に新宮地域多かって、非常に杉原議員のとこでしたっけね、御実家が相筋で銭湯をされてましたけれども、非常に経営されてた方の高齢化やいろんなことで、経営的な面でもなかなか廃業が続く中で、やはり1軒もなくなるというのは、やっぱりまちの社会資本としてはいかがなものかなと考えられます。 そういったように、日常の利用者あるいは観光交流人口の利用者、そういったさまざまな利活用があります。全国的には、地域改善事業として自治体が公衆浴場を経営していたり、指定管理者を公募したりしているケースが多々見受けられます。県内でも、和歌山市や湯浅町では、大人の入浴料が200円と低廉な価格で住民の公衆衛生の向上と健康増進に寄与することを目的に、和歌山市では杭ノ瀬共同浴場、湯浅町では宝栄湯という公衆浴場が設置されています。新宮市総合計画の最初のページに、「一人ひとりを大切にするまち」と書かれています。新宮市において、お風呂のない世帯の市民が健康で文化的な生活を営めるように対策が必要と考えます。福祉の観点から、あるいは経済的に厳しい高齢者の支援や地域の交流の場としての介護予防の観点、観光や交流人口のサービス向上の観点などさまざまなまちのインフラとして、市が廃業された銭湯を借り受け、和歌山市や湯浅町のように、管理は指定管理者制を導入するなど工夫をして市営浴場として営業を再開できないものか、御検討をお願いしたいんですが、当局の見解はいかがでしょうか。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  ことしになって二つの浴場がやめられたというような状況そのものが、非常に憂える状況であるというふうには思っております。市長からも何とか早急に対応策をということを指示されておりますので、現在、いろんな情報収集等も含めて検討しております。 運営方法等は別として、まずやるためには、施設を所有しておる方とのお話ももちろんなんですが、種々検討する中で、検討課題も幾つかあります。例えば、施設を確保できるか、あるいは予算的な問題も当然出てきますし、それで人的な問題も出てくると思います。そういう中において、できるだけ、先ほど申しましたように、やるためにはどうしたらいいかということを含めて、スピード感を持って対応していく必要があるというふうには思っております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、今、副市長、非常に困られている市民の方々の実情を理解していただき、早急に対応していただけるような答弁をいただきました。本当に、市民の方が健康で文化的な生活を営めるように、ぜひ一人一人を大切にしていくまちづくり、しっかりと取り組んでいただきたいものです。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時56分--------------------------------------- △再開 午後3時05分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君) (登壇) 引き続き一般質問を続けます。 ここから、2項目めの新宮市の事業の選択と責任を問う。 前半とトーンが少し変わりまして、いろいろとお尋ねをさせていただきたいと思います。 この①事業の選択基準は、②都市再構築戦略事業、③財政計画、これらをあわせてお尋ねをしていきたいと思います。 今議会が始まって、6月議会で要望いたしました財政シミュレーションが説明をされました。この説明会を受けて、現在、市が進めている、また進めようとしているさまざまな大型事業に対して大きな懸念を抱きました。6月議会の質問で、個々の政策、事業の成熟度について指摘をさせていただきましたが、次から次へと計画される大型箱物事業、絵づらや構想を大々的に発表しては変更に次ぐ変更、そして縮小されたり、消えていったり、また全体計画や整備のための費用が説明されていなかったりする事例が余りにも多いのではないでしょうか。私が感じる余りにも多い、そういった懸念の生じる部分を中心に市の進める事業について、検証とその責任についてお尋ねをいたします。 まず、これは、教育民生委員会でも議論をさせていただいています文化複合施設についてですが、整備費用総額が55億円で、うち建物建設費が48億円、その他7億円の整備費用と都市再構築戦略事業では想定されています。この建物建設費用48億円以外の7億円のその他の整備費用の内訳はどうなっているのかを御説明いただけますか。
    ○議長(榎本鉄也君)  片山教育部長。 ◎教育部長(片山道弘君)  内訳につきましては、文化複合施設の設計費、管理費、それに旧丹鶴小学校と市民会館の解体費、市民会館のその設計監理費、それで外溝工事、駐車場整備、備品購入費、敷地内構築物等移設などを想定してございます。 ◆12番(上田勝之君)  初日の質疑中にありました埋蔵文化財包蔵地の調査、これは、これまで予定されていなかったのではないでしょうか。この費用もこの7億円の中に含まれるという説明ですが、これは新たに生じてきた費用ではないかと思うんですが、どこかにしわ寄せが来るのではないかと思いますし、こういった調査事業というものも、都市再構築戦略事業の交付金対象になり得るんでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  今、新宮市が平成26年度から平成30年度までの5カ年計画のまちづくりに対して、事業採択をいただいた計画の中には、今、議員おっしゃってる埋蔵文化財の調査についての計画は入ってございません。ただ、本格調査の実施が必要だというふうにわかった時点で、このことについては、県を通じて、ただいま国のほうに、こういった交付金が該当になるのかどうかということについては問い合わせ中であります。 ◆12番(上田勝之君)  向井部長、その見込みというものはあるんでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  この都市再構築戦略事業については、まだ新しい法律であります。ただ、まちづくり交付金はこれまでもあったものでありますので、その中でこういったイレギュラー的な文化財の調査ということがあったというふうに思っておりますので、そういった中で、ぜひ検討いただきたいということはお伝えいただいております。 ◆12番(上田勝之君)  また、この文化複合施設に対する財源的な面からの課題といえば、県からの支援がどうなるのか、市長は確約を得ていると言われますが、これは文化複合施設に対する支援なのか、熊野学センターに対する支援なのか。文化複合施設全体に対しての補助や支援でなければ、これまで長年の計画からして、支援の趣旨が変わってしまうんではないかと考えられますが、いかがでしょうか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  県からは熊野学センターに対して支援してくださるというふうに考えております。 ◆12番(上田勝之君)  市長は、熊野学センターへの支援ということのみで納得をされるということでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  とにかく費用をいただきたいというふうに思っております。 ◆12番(上田勝之君)  それが、熊野学センターのみでよろしいんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  熊野学センター以外にも支援をいただければ大変ありがたいと思いますが、なかなか市民ホールとか、図書館への支援は、制度上いただきにくいのかなと思ってございます。 ◆12番(上田勝之君)  確かに、ホール部分でありますとか、あるいは市民会館というか、図書館といいますか、そういった部分、単体に関しては非常にもらいにくい。どこの地区でもある施設ですから、それは、県の支援というのは非常に県のほうも厳しいんではないかと思うんですけれども、これは文化複合施設じゃないんですか。それは、ホール部分も、図書館機能の部分もございますが、文化複合施設じゃないんですか。三棟案になったから三つばらばら。長年の経過からすると、市長、やはりこれは文化複合施設に対しての支援をかち取るべきではないでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  文化複合施設というのは、そもそも文化ホールと図書館と熊野学センターを一緒に整備するのが文化複合施設だというふうなことであります。そういう中で、県からは、この熊野学センターのところに支援をいただけるというふうには思ってございます。 ◆12番(上田勝之君)  では、その熊野学センターの部分、支援は、確約は得ているわけですね。 ◎市長(田岡実千年君)  はい。いただいておるつもりでございます。 ◆12番(上田勝之君)  いや、おるつもりというのと、いただける確約をというのでは大分ニュアンスが違うんですが。 ◎市長(田岡実千年君)  はい。御支援はいただけます。 ◆12番(上田勝之君)  そこの熊野学センターと文化複合施設全体という部分に関しては、さらに少し議論をさせていただかなければならないんですけど、時間の都合上、少し他の部分に移らせていただきます。 市役所庁舎も、現在、解体が終了し、くい打ち、基礎工事が始まっておりますが、建設費が高騰に次ぐ高騰でしたために、しわ寄せが生じ、苦肉の策というか、建物、延べ床面積を縮小したり、一部整備を先送りした経過があったのではないでしょうか。この市役所庁舎についても、整備費用は現時点で約37億2,000万円、ただ第4別館の解体や駐輪場の整備など、一旦先送りした目に見えていない費用、まだどの程度ありますでしょうか。 ◎総務課長(小西儉弥君)  総事業費37億1,800万円とする中で、事業費を圧縮するため見送った費用として第4別館の解体、駐車場整備、駐輪場、上屋の約2,800万円でございます。 ◆12番(上田勝之君)  そのほかに、例えば仮庁舎の整備費や移転費、庁用器具費は37億円のうち4億4,000万円程度予定されていますが、仮庁舎に使用している職業訓練センターの復旧費用や仮庁舎以外の賃貸物件の賃貸料総額、縮小された床面積部分はどういう機能だったのか。あるいは、縮小された部分の代替機能は検討されているのか、その累計費用はどのようになっているのか、またその財源の捻出の仕方等検討されているのでしょうか。 ◎総務課長(小西儉弥君)  4億4,000万円の中には、本体設計監理費が約1億4,000万円も入ってございます。職業訓練センターの復旧費用ですが、使用工法が決定していないことから復旧費用は未定であります。賃貸については、議会事務局の入っている建物について、月額28万円の平成26年4月から平成29年6月までの38カ月で1,064万円を予定してございます。 庁舎規模の見直しにより、縮小された面積の部分の機能については書庫及び通路などの供用スペースであります。その代替措置としては、調整中の室内レイアウトにおいて可能な限り書類の保管が可能となるよう考えているところであります。 ◆12番(上田勝之君)  いろんな費用、当然かかってくるわけですよね。これ、財政シミュレーションの際にも質問をさせていただいたりした中では、文化複合施設にしても、こちらの市役所庁舎、この二つ、特に大きな事業です。一番大きな事業です。2番目の大きな金額のかける事業でございます。こういったことですが、全体事業費、総枠、文化複合施設の場合ですけど55億円。しかし、これは入札前ですからどうなっていくか、建設費の高騰というのはわかりませんけれども、プラスアルファの部分があるんではないか。市役所庁舎に至っては、建設費そのものは済んでおるし、大体の部分というのは予算の措置を考えておられるんだろうけれども、まだまだ目に見えない部分が、いわゆる全体事業費の建物建設の費用とか、当初予算に記載された部分のみに目が行きがちですが、後から後から追加される部分、いわゆるこの一つの事業全体の費用というものがまだまだ見えてこない。例えば、職業訓練センターの仮庁舎使用後どうしていくのか、こういった検討がどうなるか。これによっても復旧費がどうなっていくか。あるいは、今、教育委員会が使用している建物なんかはどうしていくのか、文複であれば図書館の跡地なんかどうしていくのか、そういったこともあわせて考えていかないと、周辺に与える影響も当然ありますし、また全体事業費、移転、新築整備の全体の事業費そのものが見えてこない。そういった大きな事業に関して、またそのほかの事業についてもこれから伺っていきたいと思いますが、この、例えば旧蓬莱小学校跡地については、これ統合保育所を中心に子育てゾーン、築山を初め、防災拠点として整備される部分もございます。あるいはグラウンドとして残す部分もございます。そして、駅側への出入口として用地も買収されたとのことです。これは、子育て推進課と生涯学習課の所管でよろしいのでしょうか。それとも、全体計画までは企画政策部、向井部長のとこで担当されるのでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  東日本大震災と、あと南海トラフ巨大地震でのそういった危険性が警告されている中、安全性の対応という問題で、非常に重要な課題となっている中で、公有地の活用についてはすごく大事なまちづくりのテーマになっております。そうした公有地を事前防災という観点から、蓬莱用地あるいは広角用地を防災の拠点の一つとして整備していくというのが、今、進めているところでありまして、その中で、平時はどうするんだということになりますけれども、蓬莱については地域要望を聞く中で、グラウンドと体育館を残し、藤棚を残した中であとの部分を緑地化すると。その緑地化整備の中でこういう整備をやっていくと。それで、これは駅前の大事なすばらしい土地でありますし、どうしても駅前ルートが確保したいというとこで土地の協力者を得て、駅前ルートを確保したとこでありまして、そんな中から、統合保育所においては、熊野地と大浜の統合ということで子育て、あと体育館とグラウンドは生涯学習課に管理、今していただいておりますので、今後、その周りについても生涯学習課で管理していただきたいということで、今、所管が決まっておりますけれども、蓬莱の事業が終わるまで、関係課が集まって現在種々事業の調整をしているところでありまして、今回、庁舎の土を築山に持っていく関係で、蓬莱の地元説明会も終わったとこであります。 ◆12番(上田勝之君)  そうしましたら、統合された熊野地保育所やもとの大浜の保育所の跡、こういったことも当然出てきますよね。そういったこともあわせて検討されるのが向井部長のとこですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  先ほども答弁しましたが、都市再構築戦略事業が平成30年度までの5カ年ということになります。それで、その公共施設の再配置ということで、この都市再構築戦略事業が構成されておりますので、当然、その中で、公有地を移転した後の、例えば図書館、熊野地保育所等々は、あと大浜もそうですが、その活用する計画を立てて報告しないといけないということになってますので、その辺は地方創生に係る戦略事業もありますし、まちなか整備計画との関係もございますので、その辺でるる協議しながらこれから報告をしていきたいというふうに思ってございます。 ◆12番(上田勝之君)  その中で、そういったような再整備に当たって、解体費用が生じるとか、跡地整備が生じるようなケースは、都市再構築戦略事業の交付金やあるいはその他の部分について該当していくのでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  解体後すぐに事業を行う、今の計画の中で認められてる部分については交付金の対象ということになっております。あとの計画ができておりませんので、現在のところ、既存の、今おっしゃってるのは図書館とか熊野地保育所だと思うんですが、そこの部分については対象とはなっておりません。 ◆12番(上田勝之君)  そういった場合、解体にしろ、跡地整備をしていくにしろ、また一般財源での対応ということにつながっていくんですね。それとか、これも新聞報道、私、参加しなかったんで申しわけないんですけれども、蓬莱の跡地整備で住民説明会を開かれた際には、紀南新聞や熊野新聞によると、地域の住民の方々からさまざまな要望や課題が提案された、提案というか、要望がされたと。そういったことにはどのようにお答えをされていくんでしょうか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  先般、旧蓬莱の跡地につきまして、関係課の職員で住民説明会を行ったところであります。その中では、その敷地内の整備につきましては、反対等いろんな厳しい意見はなかったというふうに認識しております。ただ、その東側の道路の拡幅でありますとか、排水等につきまして、地域住民の方から意見もいただいておりますので、この点につきまして、また関係課寄って、附帯的な問題として、今後の方向性とまた総括をしたいというふうに考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  例えば、その部分、いわゆる道路の拡幅であるとか、排水路の改良、特にこういったようなゲリラ豪雨的な集中豪雨が結構頻繁に起こると道路が冠水してしまうようなケースが蓬莱小学校の跡地周辺では見受けられるんですね。そういったことを改良していくためには、排水路等も改良が必要になってきますが、これらの財源措置は、都市再構築戦略事業の交付金に該当しますか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  今、計画を出し、事業採択いただいている事業以外は、今のところは交付金対象とはなってございません。 ◆12番(上田勝之君)  そういうことであれば、こちらも一般財源での対応、もしくは何か該当するものを見つけていく努力をしていかれるというふうに解釈してよろしいか。 ◎財政課長(小谷充君)  はい。今、向井部長が申しましたとおり、その対象外については、今後、その整備計画の段階において、どのような財源が当てはめられるか、そこらあたりはまたこれから検討させていただきたいと思います。 ◆12番(上田勝之君)  確かに、この都市再構築戦略事業の交付金の対象外かもわかりませんけれども、一つの地域、学校跡地という広大な用地を利用した跡地利用を行っていく中で、周辺環境の整備については、当然、地域住民の方々からのさまざまな要望が寄せられることと思います。全てが全てかなえられるわけではございませんが、やはりそういったことも視野に入れていかなくてはいけない、こういったことにも財源が必要になってきます。 次に、王子製紙跡地を利用した津波避難高台構築も、これも大幅に計画が縮小になり、当初示された計画案は現時点では何も決まっていない。こういった絵を示して地域の方には説明をされましたよね。もう一つは、テニスコートや駐車場もされた、それで遊歩道も回遊路もついたような計画も示されました。これが、今回、計画が変更になって、大幅な縮小になったということですよね。それで、王子製紙の跡地の高台、蓬莱小学校跡地の築山、その前面には新宮紀宝道路の取りつけ部インターチェンジに連なる堤防を築いてこられるんですよね、これから。これで、王子製紙跡地の高台の場合は、収容人数が1,260人、王子製紙より海側の人口が850人という説明がございました。また、蓬莱小学校の跡地の統合保育所屋上の避難収容人数は1,000人、築山の収容人数は約300人。それでは、新宮駅から東側の熊野地、蓬莱、阿須賀等の昼間の地域人口と夜間の居住人口、こういった動向は調査されていますか。 ◎防災対策課長(西利行君)  新宮駅から東側地域ということで、議員、蓬莱跡地から見て右側という格好でよろしいですか。 ◆12番(上田勝之君)  はい。 ◎防災対策課長(西利行君)  はい、わかりました。 そうした場合、今回整備される蓬莱小学校跡地の統合保育所及び築山の対象となりますのは、こちらの想定ですが、徐福、それから蓬莱二丁目、三丁目、それから丸山地区、熊野地二丁目の一部として考えております。 夜間人口につきましては、ことしの3月末現在の住民基本台帳から、それから昼間人口については平成22年の国勢調査、これで算出させていただきました。それで、蓬莱小学校跡地の一時避難場所の対象となる人口につきまして、昼間人口については1,530名程度、それから夜間につきましては1,400名弱が対象になるかなと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  少し、1平米当たりに2人収容というような御説明あったかと思うんですけれども、若干狭いんじゃないかなとは思いつつ、一時避難場所で一時避難ということですから、そういった点の研究もされているんでしょうけれども。もう1点、熊野地の津波避難タワー、これ財政シミュレーションにも盛り込まれていなかったように思うんですが、これはもう中止されたんですか。 ◎防災対策課長(西利行君)  昨年、予算化させていただきまして、タワー建設に向けての地元説明会を開催させていただきました。住民の意見を反映すること、御意見をお聞きしました中で、住民の皆さんの意見ということで、なかなかそういう意見というのは全て反映することは困難ということもございますが、住民と時間を割いた意見の中で、そういう意見を網羅するということがこちらとしましては困難という判断をさせていただいて、予算については保留させて執行していません。 そのような中、新宮紀宝道路ということで発表がございましたので、その道路が津波一時避難場所として浮上してきたものですから、それらを見きわめている状態であります。 ◆12番(上田勝之君)  そのほかにも、大浜緑地堤防、こちらのほうも他の議員からも質疑や質問等がございました。今後、関係機関、特に林野庁等々協議しながら進めていくということですけども、この王子製紙の跡地に華々しくデモンストレーションで緑の防潮堤の一部をつくられましたよね。そうですよね、市長。それで、この緑の防潮堤、大浜緑地堤防、つい最近までは市が単独でもやるいうて言やったんじゃないんですか。でも、王子製紙の跡地も、当初の絵からすると小さくコンパクトにおさめる。それは、いろんな要因があると思いますよ、一概に責め立てるものではありませんが。そういったような事例がありますよね。 そこで、チャップマン邸ですけれども、先般、土地を購入されましたし、建物を寄附いただいた、寄贈いただいた。6月議会で活用方法についてお尋ねしたところ、向井部長の私の案でございますとは前置きをいただきましたけれども、登録文化財として、観光的な拠点として活用したいとの御答弁をいただきました。それでは、この3カ月間、どのような議論が交わされ、今後どのように修復されるのか、そしてその整備時期、費用、活用方法について検討は進まれましたでしょうか。いかがでしょうか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  チャップマン邸につきましては、御存じのとおり、本年8月4日に前所有者様から建物を寄贈いただく中で土地を購入いたしました。今年度につきましては、現在、雨漏り等の応急修繕を行うための設計等を建築担当のほうにお願いしているところであります。それができ上がれば応急修繕をすぐに行いたいというふうに考えてございます。 また、現在、今後の整備に向けた計画づくりの進め方につきましては、現在、制度設計を行っているところでございます。それが固まれば庁内外で幅広く意見をお聞かせいただきながら計画のほうを策定していきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ◆12番(上田勝之君)  これも、都市再構築戦略事業なんですけれども、取得した後で活用方法を検討するという手法で、こちらも交付金の対象事業になるんでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  旧チャップマン邸については、単体だけで都市再構築戦略事業の事業採択を受けたものではなくて、大正ロマンの中の西村記念館とあわせてブラッシュアップしていくと。その観光拠点の一つとして、公有地の再配置の中の一つのそういった集客の観光拠点の一つとして、これを、計画を位置づけたものでありまして、そういった中で、事業採択を受けたものでありますので、その辺、御理解いただきたい。 ◆12番(上田勝之君)  今、向井部長に御答弁をいただきましたけれども、観光交流拠点の施設整備を行っていく、そういうことは以前から伺ってますし、この都市再構築戦略事業の一覧表といいますか、を読ませていただいても、それはわかります。では、実際にどういうような活用をされるのか、どれぐらいまで修復されて、どれぐらい活用していくのか、そのことがないと、交付金対象事業にならんのじゃないんかなというふうな感を持つんですが、そうではないんですね。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  観光拠点の一つとして集客を図っていくということですので、その辺でほかの事業と一緒に事業採択を受けたものです。この建物については、道路を隔てた向かい側に西村記念館がございまして、平成30年度までの重要文化財としての修復がございます。その中で、この建物を修復していくわけです。チャップマン邸の修復をしていくわけですが、修復については、何ていいますか、松竹梅といろいろな形の修復があるというふうに聞いてございます。くぎ1本から最初の形に戻すもの、それに似せた形で修復するもの等々、いろんな形であるというふうに聞いてございますので、その辺も含めて、ぜひこの建物については、西村記念館と一緒に、いろんな形で皆さんにその場で触れていただいて感じていただいて、見ていただいて過ごしていただきたいということもございますので、そういった観点から皆さんの意見を聞きながら修復をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆12番(上田勝之君)  向井部長のお答え、非常にイメージ的には、私も思い浮かぶんですね。ただ、その修復にしてもいろんな松竹梅と言われ、お答えいただいたけれども、いろんな段階があって、それに係る費用も変わってくるんではないかと思うんですね。そういった中で、60億円という総額、総枠といってええんかな、の事業費、それが都市再構築戦略事業で半額が交付される、交付手当される。そういった中で、一つの建物が周辺と一体となった事業計画であるにしても一つの建物にかける費用がどの程度であるかということがしっかりと明示されないのに、交付金の対象になっていくとは、私は、非常に考えにくい。そこが、懸念の材料です。 さらに、広角の道の駅です。これも、補正予算の質疑で疑義や懸念が多数示されました。でも、市長はこれもやると言われる。調査を始めるということは、事業の可否を精査して検討するというのではなくて、建設を行う意思表明であり、事業の第一歩であります。しかし、この道の駅も、いわゆる整備しなくてはいけない部分というものは明示されているものの、内容については観光交流施設であって、その中身についてはこれからと言われる。そうですよね、間違いないですか、向井部長。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  先ほども少しお話しさせていただきましたけれども、その公有地の活用の中の事前防災の考え方の中の一つに、この広角道の駅もあります。当然、この土地を、昨年度、国交省から引き受けた後に、この土地を防災緑地として整備していくわけなんですが、今の時点では、新宮市の使い勝手が悪いような形の状況になっておりますことは、多分議員も御存じだと思いますが、その中で、より使い勝手のよいような形に持っていくことにあっては、当然、あの土地の整理をしないといけない。それで、いろんな形で、今、中心市街地の形で都市再構築戦略事業を進めているわけですけれども、あの土地の場所については、国道168号であったり、169号であったり、42号であったり、新宮港からであったり、すごくいい場所なので、そこからの当然市街地への誘客というか、そういったことも含めて考えていかなければならない。ただ、気をつけなければいけないのは、文化複合施設の熊野学との関係とか、いろんなコンセプトをしっかり決める中で広角用地の道の駅の地域振興の部分をきちっとコンセプトを決めてすみ分けしていかないとというのは、これは大事なことでありますので、その辺は、これから協議しながら、今、協議していただく中で、国のほうで随分持っていただくところもございますので、その辺は御理解いただきたいと思います。 ◆12番(上田勝之君)  先ほど、チャップマン邸、それで今お伺いした広角道の駅、向井部長のお答えでイメージがすごくおぼろげながらに浮かぶんですね。それは、当然、活用方法としてはそういったイメージのもとに、実際のどういうふうなものをしていくかという調査をしていくわけでしょうけれども、でも、実際にもう調査を初めて予備設計をしていくわけでしょう。なら、内容は、やはりしっかりとその前に、コンセプトなり、内容というものはしっかりと検討していかないと、ある程度固まった上でスタートを切らないといけないんじゃないかなと。少なくとも、この王子製紙の跡地、モデル的につくった緑の防潮堤、あるいはこれも予想図を示しながらスポーツ公園や遊歩道、大きな期待を抱かせましたよね。しかも、一度新宮市としてはお断りをした王子製紙の跡地をもらいにいったわけですよ。それに、大浜緑地堤防、これも一体いつになることやらというようなことはわかりませんよ。何かよく似てるような感じがするのは。私だけでしょうか。 次に、ちょっと時間がないんで進めさせていただきますけど、財政面から検証をしてみたいと思います。 平成26年度の一般会計及び特別会計の決算審査意見書で、公債費負担比率が19%になっています。公債費の負担比率とは、いわゆる地方債の元利償還金、市の借金の返済額が一般財源総額に対しどの程度の割合になっているかを示す指標であって、公債費がどの程度一般財源の使途の自由度を制約しているかを見ることにより、財政構造の弾力性を判断するものです。財政運営上は15%を超えると警戒が必要であり、20%を超えると危険であると言われています。市長の認識はいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  まずは、借り入れするときに許可が要る18%は超えないようにしたいと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  市長、起債制限比率とは違うんですよ、これ。だから、一般財源で毎年の借金を返すのがどれぐらいの割合を示すかという指標なんですね。 それで、次に経常収支比率、これも並河議員が尋ねておられたと思うんですけれども、義務的経費に一般財源がどの程度費やされているかを求めた指標であって、財政構造の弾力性の有無を示しています。おおむね70から80%が標準とされ、80%以上になると要注意の状況であり、政策的に使えるお金が厳しいと言われています。政策的にどんどん、新宮市、今、大型事業を行っていこうとしていますが、先日の財政シミュレーションでは、新宮市の経常収支比率は今後99%を超えるような状況で推移する。年によっては100%を超える年もあるとのことですが、こちらの認識、いかがでしょうか。 ◎財政課長(小谷充君)  せんだって、財政シミュレーションについて御説明をさせていただきました。そのときに、100%を超える年度も、この試算では出てくるということでは、報告をさせていただいております。それで、今、議員からも御指摘いただきましたように、平成26年度決算においては、99.1%ということで、大変高い比率になってございます。 そういった中で、今後も人件費や物件費、また扶助費や公債費で、さらに高い比率でこのまま推移するというふうには予測もするところでありますけれども、この比率をできる限り抑えていきたいという中では、今後、また行革等を初め、経常経費の削減等に努めていきたいというふうには思っております。 ◆12番(上田勝之君)  その辺の認識が違うと思うんですけれども、こういった市の財政状況全般に対して、市長はどういう状況であると認識をされていますか。 ◎市長(田岡実千年君)  大変厳しい状況であると思っております。 ◆12番(上田勝之君)  厳しい状況であるけど、事業は行うわけですか。 ◎市長(田岡実千年君)  そういう中、やりくりして必要な事業は行いたいと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  やりくりできますか。 ◎市長(田岡実千年君)  はい。やりくりしなければなりません。 ◆12番(上田勝之君)  やりくりできる状況でなくなってきつつあると思うんですが、市長、よく、事業の選択と集中という言葉をよく使われます。事業は集中しているばっかりですよね。財政状況を検証してみると、本来、事業を選択しなければならないはずです。本当に事業を選択しているんでしょうか。選択と集中という言葉をよく使われる。選択していると言われるんであれば、その選択の基準を示していただきたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  選択というのは、いろんな事業がある中でどれをピックアップするかというのが選択でございますが、本当にやりたい事業は、山ほどあるわけでありますが、そういうところで、財源も見ながら、優先順位をつけながらやっているところでありまして、たくさん、本当は市民のためにやらなければならない事業もやれてないのがある、そういった中で、やらなければならない事業から優先順位をつけてやっていると、そういうところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  では、その優先順位のつけ方を教えてください。 ◎市長(田岡実千年君)  例えば、最近の例で言いますと、大型工事では、新庁舎の建てかえが…… ◆12番(上田勝之君)  が1番ですか。 ◎市長(田岡実千年君)  今もやっておりますが。 ◆12番(上田勝之君)  1番。 ◎市長(田岡実千年君)  はい。大型工事とか、いろいろ細かい投資的な取り組みもありますし、またソフトで、特に福祉関係の必ずやらなければならない事業もありますので、そういったところ、大切な、市民に必要な事業から優先順位をつけてるという説明になってしまいますね、はい。 ◆12番(上田勝之君)  市長が言われる市民にとって必要な事業、いわゆる大型ハード事業に偏重されているように感じるのは、私だけでしょうか。本当に、多くの大型事業が進行中なんですよ、今。これからも、またさらに道の駅というのも出てきたわけです。進行中であったり、計画されているんですが、公園一つとっても、午前中の北村議員の質問で、趣旨が違うというふうな説明を再々御答弁されておりましたけれども、聞けば聞くほど、余り違いが見えんのですよね、コンセプトも内容も。だから、近隣の人が使う、外来からの、遠来からの方を集客するという言葉では言われるけれども、広さ的にも類似する施設ですし、どういったための事業なのか、政策目標を教えてください。 市長にお答えいただきます。 ◎市長(田岡実千年君)  あれですか、今の日足避難路の政策目標ですか。 ◆12番(上田勝之君)  だから、いわゆる復興祈念公園と、いわゆる蓬莱の跡地の公園、これの趣旨は違うという説明は、午前中の北村議員のお話でありました。でも、私なんか、こちら側で伺っていると、やはり趣旨は違うというお答えはされても、やはり類似施設のように感じてしますわけですよね。だから、政策目標としては、どういったことを政策の目標として据えて行われているのか。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、復興祈念公園でありますが、復興計画をつくる中でつくろうということにさせていただきました。この避難路の途中に、今回の歴史的な大水害のこれを風化させないためにも、祈念の公園をつくりたいという思いでございまして、あわせて、新宮市には、親子が集える、親子が楽しめる大型公園がありませんから、そういった大きい公園をつくり、復興公園として整備していくというところでございますが、蓬莱跡地の公園はプラスアルファの公園というイメージでございまして、まずは統合保育所の敷地、その横に津波の一時避難場所ができる築山の整備、そして子供たちが野球やサッカーができるグラウンド、そしてこれ既存ですが体育館、それに余ったところに近所の人や市民の方々が気軽に集える公園をつくりたい、そういった違いがあるわけでございます。 ◆12番(上田勝之君)  違いがあると言うんですが、違いは見受けられないような感もしますね。ここは、ちょっと時間がないんで、個別の事業についてあれなんですけれども、この熊野川町の復興祈念公園に象徴されるように、全体事業費が説明されていないんですね。財政シミュレーションの説明で3カ年で整備を行うということが改めてわかったようなものの、私、3月いないんで、申しわけないんですけれども、見せていただいた中では、こちらの予算の概要にしろ、市長の予算大綱にしろ、それで予算の説明書にしろ、全く3カ年で整備を行っていくということが触れられていないんですね。これは、説明不足甚だしいんやないんですかね。全く不完全な説明と言わざるを得ないんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  財政シミュレーションでは説明させていただいたように思うんです。 ◆12番(上田勝之君)  財政シミュレーションでわかったんですよ。だけど、3月の、私、いなかったんで申しわけないんですけれども、この当初予算の審議とか、これまでに3カ年で整備を行っていくということが示されてなかったんじゃないか。議事録を読ませていただくと、小谷財政課長の当初予算の説明の中では出てきました。だけど、これじゃ、やっぱり、この予算の概要には、平成27、28、29年度で整備を行う、本年度は重要な初めての事業ですからね。例えば、市役所庁舎なら、以前からやってることですから単年度だけでもいいかとは思うんですけれども、初の、初めて事業化される事業で、全体計画像をしっかりと説明しないと、どういう政策目標のための事業なのか、事業の全体像や総事業費が不明確過ぎると思います。これでは、事業が選択されているか、選択された事業を当該年度に実施することの是非が見えてこないんですよね。 市では、総合計画を基本に庁内の議論を経て、3カ年事業計画を策定し、当該年度の事業を立案する手順で進めているのではないんですか。突然あらわれる事業はどこで議論されているのか、誰が決めているのか、やはり情報の開示が不足しています。まず、3カ年事業計画を開示し、どのような事業がどのような議論を経て計画、予定されているのかを明らかにすべきではないでしょうか。今のように次から次へと事業が進められる、始まることがどのように決まっているのか、事業決定までにどのような議論があって3カ年事業計画に盛り込まれているのか。それで、その3カ年の事業計画に盛り込まれた後も、翌年度の事業、当初予算に盛り込まれていくのかどうかといったような政策決定のプロセスも説明すべきではないでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  上田議員、90分経過しました。 ◆12番(上田勝之君)  はい、もう少しです。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  3カ年事業につきましては、あくまでも内部的な位置づけでの事務的な資料であると認識してございます。また、今後、総合計画が来期のもうすぐ終わる中で、来年からまず総括に入っていく時期でございまして、3カ年計画の現在のやり方については、今、部内でちょっと議論しているところでございます。そういう意味で、もうしばらく開示につきましては、お時間いただきたいと思います。 また、事務的な流れを説明させていただきますと…… ◆12番(上田勝之君)  いや、もう…… ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  よろしいですか。 はい、そういうことでございます。 ◆12番(上田勝之君)  時間がないんで結構ですけれども、いわゆるこの3カ年計画の公表についてはやはり行うべきです。もう少しお待ちいただきたいというのでは、納得いけるものではない。やはり、これだけ事業が次から次へと続く中では、やはり3カ年事業計画、しっかりしたものを見せていただいた上でその事業の成否、そういったものを当局がどのように選んで、誰がどこでどのように決めているか、そして予算、当局案として議会に提示しているかをやはり説明すべき、全体事業計画を示さん限り、やはりどんどん事業費は膨らんでいってる、このことに物すごく危惧を覚えます。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  今の企画課長の3カ年計画そのものは内部資料ということで策定しておるということですが、そのとおりであります。各課がそれぞれ事業を進めていく中で思っておる、こういうことをやっていく必要がある、必要性いうのは十分に我々もわかっております。その中で、限られた予算ですから、財源の確保がまずできた中で、当初予算の編成というものも入ってきます。それで、各課の要求としては、当然3カ年計画に基づいた要求というのが出てきます。しかし、それはあくまでも今後進めていく中で種々選択する中で、財源が確保できる範囲内におさめていくというのが予算の最終的な額におさまってるということですので、プロセスとすれば、当然、大きな金額いうのは出てきます。ですから、どういう事業を最終的に決めるかというのは、これは幹部会の中で、最終的な予算編成の中で決めていくということになりますので、最終的に決まるのが種々選択された中での、市長が申しておりますような……     (「選択と集中ですか」と呼ぶ者あり) ◎副市長(亀井寿一郎君)  選択と集中です、はい。そういうことで、先ほど、財政収支の中でもいろいろ御質問ありましたけども、将来の負担増に備えての財源確保いう意味は、確かに厳しいものがあるというふうには認識はしております。そういう中で、できるだけ将来の負担増に備えた財源の確保を図っていくというのは、常々我々も考えている中であります。ですから、財政調整基金とか、減債基金とか、そういったものには将来の負担増に備えての今やっておく必要があるというようなことからも、できるだけ財政収支計画あるいは収支比率、そういったものを勘案する中で、経費の軽減、いろんなことを勘案する中で、当初予算も定めていくいうことですので、3カ年計画そのものは全部出すとすれば、これは、はるかな国の概算要求と一緒で、かなり大きなものになってきますから、到底そういうものは、1年の予算の中では実現できませんので、その辺は公表というのはいかがなもんかというふうには考えています。 ◆12番(上田勝之君)  副市長お答えいただいたように、もちろんそういう手順というか、プロセスはよくわかります。政策決定のプロセスは私も理解しているつもりです。ただ、現在のように、大きな事業がどんどん出てくる。しかも、その事業の全体像が明らかにされていない、この例えば復興祈念公園一つとっても、3カ年でやるということが、財政シミュレーションでしか出てきてないんです。それは、もちろん、小谷課長が当初予算の説明の際には文言としては、多分議事録を読んだら出てきてるんですけれども、それ以外には、ほぼ見えていないんですね。だから、そういった意味では、やはり3カ年計画も公表していただいて、その中でどういう、どれが取捨選択というか、今年度の事業に採択されていったのかということを示していただきたいと思うんです。 それと、財政シミュレーションの公表についても、6月議会で副市長が検討をしていただけるという旨のお答えをいただいた割には、この間の並河議員の質問へは、市長は、研究ですわ。物すごく後退しちゃったんです。やっぱり、これしっかりと公表するべきやないかと思うんですね。非常にちょっと、これ本当に、市民全体の財産の中のうち、どういうふうに収入があって、どういうふうに支出をしていくか、それでしかも借金がどれぐらいあって、毎年どれぐらい返済していくかというような予想図を示したことを…… ○議長(榎本鉄也君)  上田議員、時間がかなりオーバーしております。 ◆12番(上田勝之君)  はい、すみません。 もう1点、財政の改善目標、これも設定すべきですよ。こういったような財政指数が悪化していることにも顕著にあらわれている、これを改善するようなことをやはりしっかりと考えていただきたいと思うんです。 ◎財政課長(小谷充君)  上田議員、申し上げる点、十分理解できるところでございます。 最初の財政シミュレーションの市民公表についてですが、一昨日、市長は、並河議員の質問に対して、研究をしていくというのは、今後、わかりやすい公表をすることができないか研究をしていくということでお答えをしております。まずは、公表を目標に研究をしていくというふうに、市長のほうから答弁させていただいておりますので、そういったところで後退しているということではなくて、かえって前向きな形で考えをお示しさせていただいたというところでございます。 また、もう1点、その財政指数の目標値を設定というところでありますが、これにつきましても、十分認識をしてございます。そういった中で、今後は、その点も踏まえまして、この検討課題として捉まえていきたいと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  最後に、市長。 ○議長(榎本鉄也君)  上田議員、終了してください。 ◆12番(上田勝之君)  よろしくお願いします。2点の公表について。シミュレーション、3カ年計画。 ◎市長(田岡実千年君)  今、財政課長言ったように、前向きに公表できるように研究をさせていただいている。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、早期によろしくお願いします。お叱りを受けてるんで。 銭湯がなくなる問題については前向きに対応していただけるとの方向性が示されて、これはもう大変市民にとってはありがたいことです。市民が健康で文化的な生活が営めるように、このような突発的な事態に対応できるような状況を常に維持しなければならないと考えます。人が住んで、市民が住んでよかったと思える新宮市のまちづくりを、ぜひハード偏重ではなくて、考えていきたいものです。 すみません、長くなりました。 ○議長(榎本鉄也君)  以上で一般質問を終了します。--------------------------------------- △休会について ○議長(榎本鉄也君)  この際、お諮りいたします。 付託案件の審査並びに議会運営の都合により、あす9月11日から9月16日までの6日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、あす9月11日から9月16日までの6日間休会とすることに決定いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  以上により、次回の本会議は9月17日午前10時より会議を開きます。 本日は、議事日程のとおり、その議事を終了いたしましたので、これをもって散会といたします。 御苦労さまでした。 △散会 午後4時06分...