○議長(匹田郁君) 中野市長。
◎市長(
中野五郎君)
内藤議員の再質問にお答えしたいと思います。 これから
デジタル化がいろんな形で進んできて、我々の生活の中に入っていくと。これをいかに効率的なものとして、例えば行政の中で活用するか、まずは、そのために、それが前提として市民の利便性を高める方向での活用というふうなことを目指して頑張っていかなきゃいけないというふうに思っています。 その背景としては、やはり私はこれから
人口減少の中で、職員の体制もそんなに充実していくというふうな形で増加という方向は考えられない中、いかに効率化しながら、そこでの職員をこれからの
少子高齢化、
人口減少の中で、臼杵をより住み心地よくするための重点施策を取り扱うところに配分していって、全体として行政効率も
市民サービスを上げていくという方向でやるときに、やっぱり
デジタル化ってどうしても避けて通れないものだと思っています。積極的にやりたいと思っています。 今、やり方については、来ていただくということと、出ていくということ、そして
皆さん方市民の前でやっていただくというようなことをやっていきたいというふうに思いますし、今回、3つの機械を導入したという中、職員も3名入れまして、その中に勧誘とか、紹介とか、そういう形でやらせていただいておりますし、先般、報告を受けたんですが、
県信用組合が我々協定していまして、協力するということで、この前、野津支店で、そういう形で1日かけて勧誘して、一緒になって市とやったと。そのときだけで、1日で80人加入していただいたということであります。そういうことを踏まえて、例えば公民館とか、いろんなところに出歩いて、できるだけやっていかなきゃいけないというふうに思っています。 基本的には、やっぱりセキュリティーの問題とか、いろいろ心配はあるんですけれども、やるという前提で、どういうふうにその辺の市民や国民の不安を緩和していく、あるいは不安を取り除いていくかということをやっていく中で、普及を上げていくということを国のほうも当然取り組んでいると思いますが、それの推移を見ながら、我々も、この令和4年度に100%、大変高いハードルですけれども、そういう目標に向けて努力していきたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(匹田郁君)
内藤議員。 [4番
内藤康弘君
質問席登壇]
◆4番(
内藤康弘君) ありがとうございました。 議員各位にお願い申し上げます。カードの申請のない方は、今日、帰りにぜひ申請をして帰っていただきたいと思います。よろしくお願いします。 次の質問に移ります。 臼杵市農業の現況についてを伺いたいと思います。 先般、令和2年度の大分県農業賞に
カンショ部会が受賞をしました。臼杵市内のピーマンにおいては、販売目標10億円を突破しました。ほかの
本市主力農産物も、販売額が軒並みほぼ増額というふうに聞いております。 しかしながら、残念なことに、令和2年度の水稲の作況は、昨年度から引き続き不作でありました。九州地方は特に不作で、
作況指数は平均で85でありまして、大分県はその中でも
作況指数77と、全国でも2番目の不作でございました。 理由としては、
気象条件は確かにあると思いますが、最大の要因は
トビイロウンカの
大量発生であろうと思われます。この
大量発生は2年連続の被害でございます。臼杵市の
被害状況と令和3年度の臼杵市の対応を伺いたいと思います。 1、臼杵市の
被害面積はどれぐらいか。 2、
関係機関との連携は、今後どのように行うのか。 以上、2問、よろしくお願い申し上げます。
○議長(匹田郁君)
川野農林振興課長。 [
農林振興課長 川野徳明君登壇]
◎
農林振興課長(
川野徳明君)
内藤議員ご質問の臼杵市農業の現況についてお答えいたします。 まず、臼杵市の水稲の
被害面積についてお答えいたします。 本年度の県内の
主食用水稲の
被害状況は、
九州農政局によりますと、7月の低温と日照不足でもみの数がやや少なくなり、8月に入ってから連日の高温、さらに9月の台風襲来などにより米粒が十分に成熟しなかったことに加え、8月下旬からの
トビイロウンカの大発生など、複数の悪条件が重なったことにより、1993年の冷夏による不作と並んで、平成以降で最低の不作となったと報告されています。 また、
主食用水稲の出来具合を示す
作況指数は、豊作を示す基準数値を100以上として、令和2年産の全国の
作況指数が99に対し、九州全体では85、大分県が77、臼杵市が含まれる
南部地域では84となっています。 中でも、
トビイロウンカの被害は大きく、本市においても7月末より徐々に被害が見られるようになり、8月下旬から9月中旬にかけて、市内の各地で被害が拡大しました。
トビイロウンカは、稲の葉や茎より養分を吸収し、稲を枯らしていき、被害が進行すると円形状に枯れていく坪枯れを起こします。
トビイロウンカは、中国南部より梅雨時期に東シナ海上に吹く強い風である
下層ジェット気流に乗って日本に飛来します。飛来時期や飛来量は梅雨期の
気象条件によって異なりますが、おおむね6月から7月に飛来し、西日本や九州では恒常的に飛来量が多くなっています。 このような状況の中で、本市においては、全ての被害を把握できていませんが、大分県
農業共済組合に加入する農業者の
被害面積では、本市の
水稲作付面積619.5ヘクタールのうち23ヘクタール、約4%の水田で被害が発生しました。内訳は、臼杵地域8ヘクタール、野津地域で15ヘクタールの
被害面積となっています。 次に、今後の
防除方法などにおける
関係機関との連携についてお答えします。 水稲作付に関連する取組は、毎年6月に開催される
水稲無人ヘリコプター防除会議において、
OITA県南エアロサービス、臼杵市
環境保全型農林振興公社、大分県
農業協同組合南部事業部、大分県
中部振興局、大分県
農業共済組合南部支所、臼杵市
農業再生協議会などの
関係機関が参加して、水稲の生育時期に適した防除の在り方や、散布薬剤の種類や成分の効果、散布後の対応などについて検討協議を行っています。 昨年も7月末に
トビイロウンカの
発生情報を受け、
関係機関で
トビイロウンカの対策協議を行い、その時点で、
トビイロウンカの拡大抑制に期待ができる粒剤や粉剤などの
薬剤使用について検討しました。 さらに、被害の発生を市内全域に広げないためには、農業者が一体となった一斉防除が効果的であるため、市の
ホームページや大分県
農業協同組合の機関誌であるJOIN、米の作物部会への定期案内などを活用して、効果の期待できる
薬剤使用による
防除活動を呼びかけ、8月下旬に大分県で
トビイロウンカ発生警報が発令されてからは、広報車で
トビイロウンカへの防除を呼びかける
広報活動にも取り組みました。 また、農業者の方々からの問合せがあった場合は、大分県
中部振興局の
普及指導員や大分県
農業協同組合南部事業部の
営農指導員が、防除の方法や水稲の生育などについて個別指導も行ったところです。 さらに、水稲の
作付面積の大きい農業者には、直接訪問し、薬剤の説明や防除の取組をお願いしました。 こうした活動によって、市内各地で
防除活動は広がったものの、8月末からの
トビイロウンカの大発生は9月以降も収まらず、台風の上陸も重なり、
防除活動ができない状況が続いたため、水稲の被害は拡大していきました。 しかし、このように被害が広がる中でも、一部の農業者が、箱苗準備の段階から
トリフルメゾピリム成分を含む薬剤を使用して作付した水田では、
トビイロウンカの発生、被害を抑えることができたという実例が確認され、大分県
農業協同組合、大分県
中部振興局、臼杵市
農業再生協議会などの会議において報告がされました。 この報告を踏まえ、昨年12月には、大分県
農業協同組合南部事業部で開催された令和3年産の米の
栽培暦作成会議において、これまで推奨されていた薬剤の一部を、
トビイロウンカに効果が期待できる
トリフルメゾピリム成分を含んだ薬剤へ変更することとしました。 薬剤の購入は、大分県
農業共済組合の病虫害の
薬剤購入補助の対象になりますので、この周知にも努めて、
使用促進を図りたいと考えています。 令和2年産の
トビイロウンカの被害拡大の要因は、早期防除を呼びかける
発生予察情報が発表されても、坪枯れを確認してから防除を行うなど、適期に防除が行われず被害が拡大したケースや、
トビイロウンカを対象としていない薬剤、効果が低い薬剤を使用していたため十分な
防除効果が得られなかったケース、さらには、薬剤の種類や散布方法によって、
トビイロウンカが寄生する株元まで薬剤が届かず、十分な
防除効果が得られなかったケースなどであります。 ついては、今後、春からの農繁期において、定期的に本市では市報や
ホームページなどを、また
関係機関でも各媒体を活用し、水稲の生育状況に応じた
防除活動や薬剤の使用について、早め早めの
情報発信を行っていきます。 さらに、広報車による
防除広報についても早い時期から取り組み、広報回数を増やすなどして、農業者の方々に必要な情報が広く行き渡るように工夫していきたいと考えています。 近年の異常気象や病虫害の発生などは、先行きの予測が非常に難しい状況となっていますが、水田は市内農地の半分以上を占め、水稲の
作付面積も大きいことから、今後も
水稲被害を広げないよう
関係機関と連携して、病虫害の発生予測や
発生状況の把握、有効な対策などの情報共有を図り、農業者の方々への注意喚起や
使用薬剤等の
情報発信などについて、早期の活動に努めてまいります。 以上です。
○議長(匹田郁君)
内藤議員。 [4番
内藤康弘君
質問席登壇]
◆4番(
内藤康弘君) 大変詳細なご答弁、ありがとうございました。 令和2年産は、平成以降で最も不作ということで、非常に残念な結果でありました。その前の年から2年連続のこういうウンカの被害というのは、私もあまり記憶がないのかなというふうに思っています。そういう中において、来年度は、
関係機関との連携を強化していくという内容の答弁でございました。 少し残念なのが、薬剤に特化した結果かなというふうに思っています。例えば、薬剤ももちろんそうなんですが、今後の異常気象もありますので、植付けの時期の問題とか、品種の問題とか、そういうところも今後協議していっていただきたいなというふうに思っております。 農家の方から聞くと、ヘリコプター防除を2回やったけれども、もう効かなかったんやとか、そういうことも聞きますし、なかなかあの時期、天候によっていろいろとやる時期も左右されますので、なかなか難しいのかなというふうに思っていますが、ぜひその辺のところを、
関係機関とよく協議して、次年度に向けていただきたいなというふうに思っております。 県の方針として、水田の畑地化を推進しています。ある程度、私も賛成するところでございますが、しかし、畑地化事業に全ての農家が、先ほど言われました耕作面積の半分以上が水田ということでありますし、全ての農家の人がその事業に乗れるわけではないと思います。稲作は農業の基本でありまして、米は主食であります。必ず守っていかなければならないというふうに、私は思っています。 今後の対応に期待して、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(匹田郁君) 以上で
内藤議員の質問及び答弁を終了いたします。 以上で
一般質問を終結いたします。
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△日程第2
議案質疑
○議長(匹田郁君) 日程第2、第6号議案から第24号議案及び第33号議案から第40号議案を一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 (なし)
○議長(匹田郁君) 以上で質疑を終結いたします。
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△日程第3
委員会付託
○議長(匹田郁君) 日程第3、これより
委員会付託を行います。 ただいま議題となっております第6号議案から第24号議案及び第33号議案から第40号議案につきましては、お手元に配付しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。 議案付託表 令和3年3月11日付託付託委員会議案総務委員会 第6号議案 第7号議案 第19号議案
第20号議案 第22号議案 第23号議案建設産業委員会 第13号議案 第14号議案 第15号議案
第16号議案 第17号議案 第18号議案
第21号議案 第24号議案教育民生委員会 第8号議案 第9号議案 第10号議案
第11号議案 第12号議案予算委員会 第33号議案 第34号議案 第35号議案
第36号議案 第37号議案 第38号議案
第39号議案 第40号議案
○議長(匹田郁君) 以上で本日の日程は全て終了しました。 本日は以上で散会いたします。 午前11時31分 散会
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