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令和 2年第2回定例会(第5号 6月22日)
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  1. 大分市議会 2020-06-22
    令和 2年第2回定例会(第5号 6月22日)


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    令和 2年第2回定例会(第5号 6月22日)   第2回大分市議会定例会会議録 (第5号) ───―────―──────────── 令和2年6月22日 午前10時0分開議 ───―────―──────────── 出席議員   1番    穴 見 憲 昭   2番    小 野 仁 志   3番    松 木 大 輔   4番    倉 掛 賢 裕   5番    田 島 寛 信   6番    二 宮   博   7番    藤 田 敬 治   8番    安 部 剛 祐   9番    永 松 弘 基  10番    板 倉 永 紀  11番    足 立 義 弘  12番    仲 道 俊 寿  13番    長 田 教 雄
     14番    秦 野 恭 義  15番    阿 部 剛四郎  16番    松 本 充 浩  17番    堀   嘉 徳  18番    井手口 良 一  19番    福 間 健 治  20番    岩 崎 貴 博  21番    斉 藤 由美子  22番    馬見塚   剛  23番    甲 斐 高 之  24番    帆 秋 誠 悟  25番    松 下 清 高  26番    宮 邉 和 弘  27番    髙 野 博 幸  28番    安 東 房 吉  29番    日小田 良 二  30番    スカルリーパー・エイジ  31番    三 浦 由 紀  32番    高 松 大 樹  33番    野 尻 哲 雄  34番    衛 藤 延 洋  35番    大 石 祥 一  36番    仲 家 孝 治  37番    荻 本 正 直  38番    高 橋 弘 巳  39番    橋 本 敬 広  40番    川 邉 浩 子  41番    国 宗   浩  42番    泥 谷   郁  43番    佐 藤 和 彦  44番    今 山 裕 之 ───────────────────── 欠席議員  な し ───―────―──────────── 出席した事務局職員 局長  奈 良 英 治 総務課長  佐 藤 祐 一 議事課長  吉 野   宏 議事課政策監  水 田 美 幸 議事課政策調査室長  斉 藤 淳 一 議事課主査  椎 原 進 介 ───―────―──────────── 説明のため出席した者の職氏名 市長  佐 藤 樹一郎 副市長  久 渡  晃 副市長  木 原 正 智 教育長  三 浦 享 二 上下水道事業管理者  三重野 小二郎 消防局長  針 宮 誠 司 総務部長  佐 藤 耕 三 企画部長  江 藤   郁 企画部審議監  広 瀬 正 具 財務部長  西 田 充 男 市民部長  末 松 広 之 福祉保健部長  斉 藤 修 造 子どもすこやか部長  藤 田 恵 子 環境部長  大 石   晃 商工労働観光部長  永 松   薫 農林水産部長  加 藤 典 臣 土木建築部長  清 水  剛 都市計画部長  姫 野 正 浩 監査事務局長  佐 藤   等 教育部長  佐 藤 雅 昭 教育部教育監  高 橋 芳 江 上下水道部長  板 井   隆 市長室長  井 原 正 文 財務部次長兼財政課長  吉 良 昌 昭 ───―────―────────────   議  事  日  程  第5号     令和2年6月22日午前10時開議 第1 委員長の報告 質疑、討論、採決 第2 議第88号上程、審議(提案理由説明委員会付託省略) 第3 意見書案第1号及び第2号一括上程、審議(提案理由説明及び委員会付託省略) 第4 閉会中各委員会の継続審査及び調査について 第5 会議録署名議員の指名 ───―────―────────────   本日の会議に付した事件 日程第1 委員長の報告 質疑、討論、採決 日程第2 議第88号上程、審議(提案理由説明委員会付託省略) 日程第3 意見書案第1号及び第2号一括上程、審議      (提案理由説明及び委員会付託省略) 日程第4 閉会中各委員会の継続審査及び調査について 日程第5 会議録署名議員の指名  ◇─────────────────◇           午前10時0分 ○事務局長(奈良英治) 開会に先立ちまして、去る5月27日に書面開催されました第96回全国市議会議長会定期総会におきまして、永年在職議員表彰を受けられました議員に対する表彰状の伝達式を行います。  議長、市長は、中央へお進み願います。  それでは、受彰者のお名前をお呼びいたしますので、中央へお進みください。  35年表彰、阿部剛四郎議員、15年表彰、宮邉和弘議員、荻本正直議員。    〔受彰者議場中央に進む〕 ○事務局長(奈良英治) それでは、野尻議長から表彰状の伝達並びに記念品料の贈呈を行います。  初めに、在職35年議員の表彰を行います。阿部剛四郎議員、どうぞ。    〔議長朗読〕      表彰状         大分市           阿 部  剛四郎 殿  あなたは市議会議員として三十五年の長きにわたって市政の発展に尽くされ、その功績は特に著しいものがありますので第九十六回定期総会にあたり本会表彰規定によって特別表彰をいたします     令和二年五月二十七日       全国市議会議長会
            会長  野 尻 哲 雄    〔議長表彰状伝達及び記念品料贈呈〕(拍手) ○事務局長(奈良英治) 次に、在職15年議員の表彰を行います。宮邉和弘議員、どうぞ。    〔議長朗読〕      表彰状         大分市           宮 邉 和 弘 殿  あなたは市議会議員として十五年、市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので第九十六回定期総会にあたり本会表彰規定によって表彰をいたします     令和二年五月二十七日       全国市議会議長会         会長  野 尻 哲 雄    〔議長表彰状伝達及び記念品料贈呈〕(拍手) ○事務局長(奈良英治) 荻本正直議員、どうぞ。    〔議長朗読〕      表彰状         大分市           荻 本 正 直 殿  あなたは市議会議員として十五年、市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので第九十六回定期総会にあたり本会表彰規定によって表彰をいたします     令和二年五月二十七日       全国市議会議長会         会長  野 尻 哲 雄    〔議長表彰状伝達及び記念品料贈呈〕(拍手) ○事務局長(奈良英治) ここで、議会を代表して、野尻議長がお祝いの御挨拶をいたします。  野尻議長、お願いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 去る5月27日、第96回全国市議会議長会の定期総会におきまして、栄えある永年在職議員表彰を受けられました皆様、誠におめでとうございます。僣越ではございますが、市議会を代表いたしまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。  このたび35年表彰を受けられました阿部議員さん、また15年表彰を受けられました宮邉議員さん、荻本議員さん、皆様方は長年にわたり市議会議員として市民の皆様に寄り添い、その負託に応えてこられました。これまでの御苦労、御功績に対しまして深く敬意を表しますとともに、議会運営への御協力や議会活性化への御努力に対し、心から感謝を申し上げる次第でございます。  さて、少子高齢化の進展や高速交通網の整備に伴う経済圏、生活圏の拡大、都市間競争の激化など、新たな時代への流れの中で二元代表制の一翼を担う議会が果たすべき役割はますます重要になっております。こうした中、皆様方には、変わりゆく時代の推進役として、これからもその豊かな見識と卓越した実行力を遺憾なく発揮されまして、大分市政のさらなる発展のために御支援、御協力を賜りますよう、心からお願い申し上げるとともに、今後ますますの御活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。  本日は誠におめでとうございます。(拍手) ○事務局長(奈良英治) 次に、佐藤市長からお祝いのお言葉を頂きたいと存じます。  佐藤市長、お願いいたします。 ○市長(佐藤樹一郎) このたび、全国市議会議長会の永年在職議員表彰をお受けになりました阿部剛四郎議員宮邉和弘議員、荻本正直議員には、長年にわたり大分市発展のために御尽力を頂いておりますことに、深甚なる敬意を表しますとともに、48万市民を代表して、心からお祝いを申し上げます。  本市はこれまで、昭和39年1月に新産業都市に指定されて以来、産業集積が飛躍的に進み、平成9年4月に中核市への移行、平成17年1月には佐賀関、野津原両町との合併などの大きな出来事を経て、近年では中心市街地が大きくさま変わりし、新たなにぎわいも生まれるなど、現在、人口48万人を擁する県都として目覚ましい発展を遂げております。これもひとえに皆様が市政発展のために御尽力を頂いたたまものと、改めて深く敬意を表する次第でございます。  一方、本市におきましても、人口減少局面に入り、福祉や教育、防災・減災対策など、市民の皆様に身近な施策の充実をはじめ、地域の活力維持、効率的な行政運営などへの速やかな対応とともに、広域的な成長を牽引する役割も本市に求められております。さらには、新型コロナウイルス感染症に対し、経済社会活動の再活性化への取組、発生が懸念されます第2波、第3波の感染拡大に対する備えも重要となっており、市政を負託されている私たちの果たすべき責任はますます大きくなっております。  こうした時代においてこそ、市民の皆様の期待に応え、将来にわたる発展をより確かなものとすべく、執行部と議会がともに力を合わせ、また議論を交わしながら、新たな都市像に掲げた、笑顔が輝き、夢と魅力あふれる、未来創造都市の実現に向けて取り組んでいかなければならないものと考えております。  皆様におかれましては、今日まで培ってこられました卓越した識見と指導力を存分に発揮され、引き続き、大分市のさらなる発展のため御尽力を賜りますようにお願い申し上げますとともに、健康には十分留意され、ますます御活躍されますよう祈念を申し上げまして、お祝いの御挨拶とさせていただきます。  本日は誠におめでとうございます。(拍手) ○事務局長(奈良英治) ありがとうございました。  それでは、ここで、受彰者を代表して、宮邉和弘議員から謝辞がございます。  宮邉議員、お願いいたします。 ○26番(宮邉和弘) 受彰者を代表いたしまして一言お礼の御挨拶を申し上げます。  その前に、今般の新型コロナウイルス感染症によりましてお亡くなりになりました皆さん方に慎んでお悔やみを申し上げますとともに、罹患をされた皆さん、また、この感染拡大の影響を受けて厳しい状況にいらっしゃる全ての皆さん方に心からお見舞いを申し上げます。  また、本日は、私どものために本会議の貴重な時間の前、このような場を設けていただきまして、心からお礼を申し上げます。  それでは、一言御挨拶を申し上げます。  先ほどからありましたように、私ども、5月27日に行われました全国市議会議長会定期総会におきまして、阿部剛四郎議員が35年、荻本正直議員、そして私が15年の永年在職議員表彰を賜りました。大変光栄に存ずる次第でございます。  また、先ほどは、野尻議長、そして佐藤市長から丁重なるお祝いの言葉を賜りました。心から感謝とお礼を申し上げます。  私たちは、しっかりとこの議会議員という立場の中で、これまで活動を続けてきました。政治の世界を歩んでこられたのも、大分市民の皆様方はもとより、佐藤市長をはじめとする執行部の皆様、そして、議員の皆様方の長年にわたる格別の御指導、御鞭撻のおかげと心から感謝とお礼を申し上げます。  これから、いろんな状況が起きてまいるというふうに思います。私たちは、情熱を持って大分市民の幸せを祈り、これからも不測の事態にきっちりと対応できる、その対応力をつけるためにも研さん、そして精進を重ねてまいりたいと思っております。  改めまして、市民の皆様方や、そして議員、そして執行部の皆さん方の変わらぬ御指導、御鞭撻を頂きますことを心からお願いを申し上げまして、簡単粗辞ではありますけれども、お礼の御挨拶に代えさせていただきたいというふうに思います。  本日は誠にありがとうございました。(拍手) ○事務局長(奈良英治) 以上をもちまして表彰状の伝達式を終わります。  どうぞ、お席へお戻り願います。           午前10時11分  ◇─────────────────◇ ○議長(野尻哲雄) これより会議を開きます。           午前10時11分開議 ○議長(野尻哲雄) 本日の議事は、お手元に配付の議事日程第5号により行います。  ◇─────────────────◇ ◎日程第1 委員長の報告 質疑、討論、採決 ○議長(野尻哲雄) 日程第1、去る16日の本会議において、各常任委員会に付託いたしました議第62号から議第87号まで及び報第1号から報第11号までの議案37件、陳情3件並びに令和2年第1回定例会から継続審査となっております請願3件、陳情3件を一括議題とし、各常任委員長の報告を求めます。  最初に、総務常任委員長。4番、倉掛議員。 ○4番(総務常任委員長 倉掛賢裕)(登壇) おはようございます。総務常任委員長報告を行います。  さきの本会議において当委員会に付託されました予算議案3件、一般議案8件、報告議案7件、陳情2件及び継続審査となっておりました請願1件、陳情2件につきまして、審査いたしました経過並びに結果の御報告を申し上げます。  最初に、予算議案の議第62号、令和2年度大分市一般会計補正予算第3号、第1条歳入歳出予算の補正のうち歳入についてであります。  これは、国・県支出金、財政調整基金繰入金及び繰越金等の補正であり、補正総額は17億7,100万円となっており、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、歳出のうち第2款総務費、第9款消防費、第13款予備費につきましては、市税過誤納金還付金や予備費の追加計上のほか、県内市町村の消防指令業務の共同運用に係る経費などの計上であり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、第2条、債務負担行為の補正、第2表中、当委員会所管分につきましては、中心市街地公有地利活用事業荷揚小学校跡地など2件の計上であります。このうち、中心市街地公有地利活用事業荷揚小学校跡地につきましては、荷揚町小学校跡地における庁舎等複合公共施設の整備費の計上であり、委員からは、今後、事業を進めていくに当たり、何らかの意思決定がなされた段階で、随時議会への説明や市民への公表を行うよう心がけてほしいなどの意見が出されました。審査いたしました結果、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第63号、令和2年度大分市国民健康保険特別会計補正予算第1号についてであります。  これは、新型コロナウイルス感染症に感染した被用者等に支給する傷病手当金の計上であり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第87号、令和2年度大分市一般会計補正予算第4号第1条歳入歳出予算の補正のうち歳入につきましては、国の第2次補正予算に対応した国・県支出金等の補正であり、補正総額は14億6,300万円となっており、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、一般議案の議第65号、大分市税条例の一部改正についてであります。  これは、地方税法の一部改正等に伴い、個人市民税に係る未婚の独り親に対する税制上の措置のほか、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として納税者等への影響緩和を図るための措置について定めるなど、所要の改正をしようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第66号、大分市手数料条例の一部改正についてのうち当委員会所管分についてであります。  これは、コンビニエンスストア等に設置されている多機能端末機による市税、または資産に関する証明書の交付に係る手数料の額を定めようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第68号、大分市国民健康保険条例の一部改正についてであります。  これは、新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者等に係る傷病手当金を支給しようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第69号、大分市国民健康保険税条例の一部改正についてであります。  これは、地方税法の一部改正に伴い、所要の改正をしようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第70号、大分市後期高齢者医療に関する条例の一部改正についてであります。  これは、本市において行う後期高齢者医療の事務に、新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者等に係る傷病手当金の支給に係る申請書の受付に関する事務を追加しようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第71号、大分市都市公園条例の一部改正についてであります。  これは、駄原総合運動公園トレーニング施設有料公園施設としようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第74号、大分川ダム水源地域整備事業基金条例の廃止についてであります。  これは、大分川ダム水源地域整備事業基金を廃止しようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第75号、副市長、上下水道事業管理者及び常勤の監査委員の退職手当の額についてであります。  これは、大分市常勤特別職の退職手当支給条例第3条の規定に基づき、任期が満了した副市長等の退職手当の額を定めようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報告議案の専決処分した事件の承認についてであります。  まず、報第1号、令和元年度大分市一般会計補正予算第5号第1条歳入歳出予算の補正のうち歳入についてであります。  これは、地方交付税、国・県支出金、市債等の決定、並びに事業費の確定に伴い、既決予算の調整を行ったもので、歳入総額は88億6,800万円の減額補正となっており、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、歳出のうち第2款総務費、第3款民生費のうち国保年金課関係、第4款衛生費のうち葬斎場費、上水道費、第9款河川・みなと振興課関係を除く消防費、第10款教育費のうち市民協働推進課関係、第12款公債費につきましては、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、第2条繰越明許費の補正、第2表中、第2款総務費、第4款衛生費のうち葬斎場費、上水道費、第9款消防費、第3条地方債の補正につきましては、いずれも異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報第2号、令和元年度大分市国民健康保険特別会計補正予算第3号、報第3号、令和元年度大分市土地取得特別会計補正予算第1号、報第7号、令和元年度大分市後期高齢者医療特別会計補正予算第2号につきましては、いずれも令和元年度の事業費確定等に伴う予算の調整を行ったものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報第9号、大分市税条例等の一部改正について、報第10号、大分市国民健康保険税条例の一部改正については、いずれも異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報第11号、令和2年度大分市一般会計補正予算第2号、第1条歳入歳出予算の補正のうち歳入につきましては、国の補正予算に対応した国・県支出金等の補正であり、補正総額は492億円となっており、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、歳出のうち第2款総務費につきましては、特別定額給付金事業に係る経費の計上であり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、請願・陳情の審査結果について御報告申し上げます。  まず、継続審査となっておりました請願・陳情についてであります。
     平成30年請願第4号、公的年金制度の改善についての意見書提出方については、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定いたしました。  次に、平成29年陳情第15号、複合型防災訓練センター仮建設に関する陳情につきましては、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定いたしました。  次に、令和元年陳情第8号、明野支所の建設に関する陳情につきましては、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定いたしました。  最後に、新たに付託されました陳情についてであります。  令和2年陳情第3号、荷揚町小学校跡地庁舎等複合公共施設整備事業に関する陳情につきましては、委員から、荷揚町小学校跡地の利活用に関し、これまでメモリアルルームを設置してほしいといった要望は出ていたのか、廃校となった各小学校のメモリアルコーナーが碩田学園に設置されることになった過去の経緯を確認したいなどの質疑が出されました。審査いたしました結果、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定いたしました。  次に、令和2年陳情第4号、大分市の情報公開に関する陳情についてであります。  執行部から、陳情の内容についての補足として、陳情者より本年4月に公文書目録情報公開請求を受けたものの、平成29年度分以降の目録を作成しておらず、公文書不存在により非公開決定を行ったところであり、その後、作成作業を進め、未作成の公文書目録に関しては6月末までに作成するとともに、陳情者に対して速やかに提供したいとの説明がありました。  委員からは、大分市情報公開条例に明記されている事務を怠っていたことは大きな問題であり、陳情者を含め市民に対しては丁寧な説明とおわびが必要ではないか、未作成分の公文書目録が6月末までにきちんと作成されているかを見定めた上で、陳情の可否を判断したいなどの意見が出されました。  審査いたしました結果、一部採択を求める意見がありましたが、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定いたしました。  なお、執行部に対し、今年度以降の公文書目録の作成及び条例の運用状況の公表については、翌年度の6月末までに行うことを確認した上で、総務常任委員会として、情報公開事務については今回の問題に対し真摯に向き合うとともに、適正な情報公開事務を行うことにより、市民から疑念を抱かれることなく、より迅速な情報提供を心がけるよう指摘いたしました。  以上で総務常任委員長報告を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 次に、厚生常任委員長。5番、田島議員。 ○5番(厚生常任委員長 田島寛信)(登壇) おはようございます。厚生常任委員長報告を行います。  さきの本会議において当委員会に付託されました予算議案2件、一般議案3件、報告議案3件及び継続審査となっておりました請願1件につきまして、審査いたしました経過並びに結果の御報告を申し上げます。  最初に、予算議案の議第62号、令和2年度大分市一般会計補正予算第3号、第2条債務負担行為の補正、第2表中、当委員会所管分につきましては、児童福祉施設整備事業、令和3年度分であり、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  次に、議第87号、令和2年度大分市一般会計補正予算第4号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第3款民生費、第4款衛生費、第10款教育費のうち子どもすこやか部関係についてであります。  第3款民生費につきましては、ひとり親世帯臨時特別給付金及び給付に関わる事務費のほか、児童育成クラブ私立保育所等感染症対策等に関わる経費などの計上、第4款衛生費につきましては、分娩前のPCR検査等、妊産婦への支援に関わる経費のほか、PCR検査機器等整備補助金などの計上、第10款教育費のうち当委員会所管分につきましては、市立幼稚園の感染症対策に関わる経費の計上であります。  委員からは、生活困窮者自立支援事業に関わる相談件数はどれくらい増えているのかなどの質疑が出されました。審査いたしました結果、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  次に、一般議案の議第64号、大分市立認定こども園条例の制定についてであります。  これは、大分市立認定こども園の設置等について、条例を制定しようとするものであります。  委員からは、市内13の地区公民館区域に市立認定こども園を設置する方針を変えるべきではないと考えるがどう認識しているのか、大分市立認定こども園設置計画は、長期の計画であり、地区ごとにニーズが変わることもあることから、2期、3期の計画を進めるに当たっては柔軟に対応してほしい、認定こども園になることで、幼児教育・保育がより充実するということだが、検証が不十分であるなどの質疑、意見が出されました。慎重に審査いたしました結果、一部反対意見がありましたが、原案を承認することに決定をいたしました。  次に、議第66号、大分市手数料条例の一部改正についてのうち当委員会所管分についてであります。  これは、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部改正に伴い、規定の整備をしようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  次に、議第67号、大分市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてであります。  これは、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正をしようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  次に、報告議案の専決処分した事件の承認についてであります。  まず、報第1号、令和元年度大分市一般会計補正予算第5号、第1条歳入歳出予算の補正のうち歳出第3款民生費、第4款衛生費、第10款教育費のうち当委員会所管分についてであります。  これは、事業の確定に伴う調整及び財源の組替え等であり、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  また、第2条繰越明許費の補正、第2表中、1追加、第3款民生費、第4款衛生費のうち保健所費、2変更、第3款民生費につきましては、私立保育所及び市立保育所が新型コロナウイルス感染症対策として購入する物品が、全国的な需要増大に伴い、納期の確保が困難になったことなどによるものであり、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  次に、報第6号、令和元年度大分市介護保険特別会計補正予算第2号につきましては、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  次に、報第11号、令和2年度大分市一般会計補正予算第2号、第1条歳入歳出予算の補正のうち歳出第3款民生費、第10款教育費のうち子どもすこやか部関係についてであります。  第3款民生費につきましては、子育て世帯への臨時特別給付金及び給付に関わる事務費のほか、児童育成クラブ私立保育所等の感染症対策に関わる経費などの計上、第10款教育費のうち当委員会所管分につきましては、市立幼稚園の感染症対策に関わる経費の計上であり、異議なく原案を承認することに決定をいたしました。  最後に、請願の審査結果について御報告申し上げます。  継続審査となっておりました令和2年請願第2号、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度創設を求める意見書提出方についてであります。  執行部から補足説明を受ける中、委員からは、加齢に伴い必要となる補助具として補聴器以外にどのようなものが考えられるのか、補聴器に限らず他の補助具も含めて公的補助を検討する必要があるのではないかなどの質疑、意見が出されました。  審査いたしました結果、一部採択を求める意見がありましたが、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定をいたしました。  以上で厚生常任委員長報告を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 次に、文教常任委員長。28番、安東議員。 ○28番(文教常任委員長 安東房吉)(登壇) おはようございます。文教常任委員長報告を行います。  さきの本会議において当委員会に付託されました予算議案1件、一般議案2件、報告議案2件及び継続審査となっておりました陳情1件につきまして、審査いたしました経過並びに結果の御報告を申し上げます。  最初に、議第87号、令和2年度大分市一般会計補正予算第4号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第10款教育費のうち当委員会所管分についてであります。  その総額は3億2,100万円であり、その主なものは、児童生徒に対してきめ細やかな指導ができるよう学習支援員を今年度に限り各校に配置する経費などの計上であります。  審査いたしました結果、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、一般議案の議第83号、特定事業契約の締結について、大分市立金池小学校施設整備PFI事業であります。  これは、大分市立金池小学校施設整備PFI事業について、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に規定する特定事業の契約を締結しようとするものであります。  委員からは、施設整備を進めるに当たって、子どもすこやか部と連携を取りながら、学校現場の教職員や関係者と十分に協議をしていく必要があるのではないか、他都市の事例を精査した上で契約内容を検討したのかなどの質疑が出されました。  審査いたしました結果、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第85号、損害賠償の額の決定並びに示談についてであります。  これは、市道鴛野寒田2号線において発生した交通事故に係る損害賠償の決定並びに示談をしようとするものであり、委員からは、事故の予防や事故の検証をするためにも、バックモニターを設置すべきであるとの意見が出されました。  審査いたしました結果、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報告議案の専決処分した事件の承認についてであります。  まず、報第1号、令和元年度大分市一般会計補正予算第5号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第10款教育費のうち当委員会所管分につきましては、事業費の確定に伴う調整等により、9億5,370万3,000円の減額補正を行ったものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  第2条繰越明許費の補正、第2表中、第10款教育費につきましては、情報学習センター入り口のスロープ屋根の剥落に伴う改修工事において、スロープ屋根の塗装工程で不測の日数を要し、年度内の工事完了が困難となったため繰り越すものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報第11号、令和2年度大分市一般会計補正予算第2号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第10款教育費のうち当委員会所管分についてであります。  その総額は2,176万4,000円であり、その主なものは、新型コロナウイルス感染症対策として小中学校等に配布するアルコール消毒液などの保健衛生用品購入に係る経費の計上であります。  審査いたしました結果、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  最後に、陳情の審査結果について御報告申し上げます。  継続審査となっておりました平成29年陳情第17号、大分市への科学館設置に関する陳情についてであります。  6月10日付で陳情者から一部訂正願が提出されましたので、委員会としてこれを了承の上、審査いたしました結果、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定いたしました。  以上で文教常任委員長報告を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 次に、建設常任委員長。7番、藤田議員。 ○7番(建設常任委員長 藤田敬治)(登壇) おはようございます。建設常任委員長報告を行います。  さきの本会議において当委員会に付託されました一般議案3件、報告議案2件、陳情1件及び継続審査となっておりました請願1件につきまして、審査いたしました経過並びに結果の御報告を申し上げます。  最初に、一般議案の議第73号、大分市景観条例の一部改正についてであります。  これは、大分市景観計画の改定に伴い、良好な景観の形成のための行為の制限に関する届出に係る事前手続を定める等の改正をしようとするものであり、委員からは、あらかじめ施工業者等には周知を徹底し、条例にそぐわない塗装などをすることがないようにしてほしいなどの意見が出されました。  審査いたしました結果、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第84号、市道路線の認定及び廃止についてであります。  これは、川床楠木生2号線など20路線を認定し、川床楠木生線など3路線を廃止しようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第86号、損害賠償の額の決定並びに示談についてであります。  これは、市道猪野皆春線上の交差点において発生した車両損傷事故に係る損害賠償の額の決定並びに示談をしようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報告議案の専決処分した事件の承認についてであります。  まず、報第1号、令和元年度大分市一般会計補正予算第5号、第1条歳入歳出予算の補正のうち歳出第8款土木費、第9款消防費のうち河川・みなと振興課関係についてであります。  これは、事業費の確定に伴う調整や財源の組替え等を行ったものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  また、第2条繰越明許費の補正、第2表中、第8款土木費につきましては、関係機関との調整に不測の日数を要したことなどによるものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報第8号、令和元年度大分市大分駅南土地区画整理清算事業特別会計補正予算第1号についてであります。  これは、事業費の確定に伴う調整であり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  最後に、請願・陳情の審査結果について御報告を申し上げます。  まず、継続審査となっておりました令和2年請願第1号、JR豊肥本線仮称宗麟大橋東口駅の設置を求める請願についてであります。  執行部から補足説明を受ける中、委員から、費用についてJRと協議をしたのか、平成29年に策定した大分市地域公共交通網形成計画において、下郡地区の新駅設置の想定はあったのか、計画策定後、新駅設置に関し具体的な取組は何かあったのか、下郡地区は交通の結節点となる重要な地区であり、また、工業団地が広がっていることから、今後、高層マンションが増え、人口の増加が考えられるため、採択すべきであるなどの質疑、意見が出されました。  審査いたしました結果、一部継続を求める意見がありましたが、採択とすることに決定をいたしました。  次に、今回新たに付託されました令和2年陳情第2号、中央通りの整備に関する陳情についてであります。  委員から、中央通り整備に関する要望書を受け、本市はどのような対策をしてきたのかなどの質疑、意見が出されました。  審査いたしました結果、結論を出すに至らず、継続審査とすることに決定いたしました。  以上で建設常任委員長報告を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 次に、経済環境常任委員長。43番、佐藤議員。 ○43番(経済環境常任委員長 佐藤和彦)(登壇) おはようございます。経済環境常任委員長報告を行います。  さきの本会議において当委員会に付託されました予算議案2件、一般議案8件及び報告議案3件につきまして、審査いたしました経過並びに結果の御報告を申し上げます。  最初に、予算議案の議第62号、令和2年度大分市一般会計補正予算第3号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第7款商工費についてであります。  これは、補助対象者の拡大に伴う小規模事業者店舗家賃支援補助金の追加計上のほか、市内の宿泊施設の利用者に対し、飲食店や土産物店等で使用できるクーポン券の発行に係る経費の計上であり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第87号、令和2年度大分市一般会計補正予算第4号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第7款商工費についてであります。  これは、新型コロナウイルス感染症対策機器導入支援補助金の計上であり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、一般議案の議第72号、大分市漁港管理条例の一部改正についてであります。  これは、漁港の区域内におけるプレジャーボート等の適正な管理に関し必要な事項を定める等の改正をしようとするものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、議第76号から議第82号までの、公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議についてであります。  これは、地方自治法第244条の3第2項の規定により、7市1町で形成する大分都市広域圏内の住民が、のつはる天空広場を利用することができるようにしようとするものであり、いずれも、一部反対意見がありましたが、原案を承認することに決定いたしました。  次に、報告議案の専決処分した事件の承認についてであります。  まず、報第1号、令和元年度大分市一般会計補正予算第5号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第4款衛生費のうち当委員会所管分、第5款労働費、第6款農林水産業費、第7款商工費、第11款災害復旧費につきましては、いずれも事業費の確定に伴う調整などであり、一部反対意見がありましたが、原案を承認することに決定いたしました。  また、第2条繰越明許費の補正、第2表中、第4款衛生費のうち清掃費、第6款農林水産業費、第7款商工費につきましては、排水施設切替え工事において不測の日数を要したことによるものなどであり、いずれも異議なく原案を承認することに決定いたしました。  次に、報第4号、令和元年度大分市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算第3号についてであります。  これは、事業費の確定に伴う調整によるものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。
     次に、報第5号、令和元年度大分市農業集落排水事業特別会計補正予算第2号についてであります。  これは、事業費の確定に伴う調整によるものであり、異議なく原案を承認することに決定いたしました。  以上で経済環境常任委員長報告を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 以上で委員長報告を終了いたしました。  これより、ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論はありませんか。21番、斉藤議員。 ○21番(斉藤由美子)(登壇) 21番、日本共産党の斉藤由美子です。私は、日本共産党議員団を代表して、各常任委員長報告に対する反対討論を行います。  初めに、議第62号、令和2年度大分市一般会計補正予算第3号についてです。  今回の補正予算のうち、新型コロナウイルス感染症への支援として追加計上された小規模事業者店舗家賃支援補助金や待機児童解消のための児童福祉施設整備事業債務負担行為の措置などには賛同いたします。  しかし、2款総務費、1項3目財産管理費の限度額96億5,000万円の債務負担行為が、荷揚町小学校跡地の中心市街地公有地利活用事業として措置されています。荷揚町小学校は、碩田校区の学校統廃合に伴い、廃校となり、その跡地利用については、地域コミュニティーや防災の拠点として、また公共施設として多くの市民に有意義な利活用が求められます。  しかしながら、新庁舎とされる複合公共施設整備に、大分県内18市町村で共同運用を行う通信指令センターの配置や、消防本部機能の移転、特別仕様を施す市長室の配置など、これまでの説明とは内容が異なっており、この間、変更の経緯などについて、全議員への説明もないまま、今議会での提案となりました。令和3年度から令和20年度までの長期にわたり96億5,000万円にも及ぶ債務負担行為が設定される事業です。  今後の防災機能に大きく関わる消防本部の移転や市政執行の司令塔である市長室の移動などは、本来ならば臨時議会を招集してでも議論すべき重要な内容を含んでおり、唐突な提案は議会軽視とも考えます。また、民間が参入するBTO方式では、整備後の維持管理や運営に影響が及ぶことも考えられ、事業方式にも賛同できません。荷揚町小学校跡地の利活用については、より多くの意見集約と内容の検証・検討が必要であり、現在の整備方針には賛成できません。  9款消防費、1項消防費、3目消防施設費に消防指令業務共同運用に係る経費の計上と消防指令システム設計業務委託料の債務負担行為が措置されています。これは、県内の119番通報を一手に受ける共同指令センター整備を進めようとするものであり、消防庁によれば、都道府県単位の一元化は全国初と聞いています。  現在、県内市町村においても人口減少、過疎化、高齢化は進行しています。こうした中、地域住民の命と安全を守るべき機能が広域化されることは、市民に密着した安全防災機能が住民から遠のくことにもなり、機能の低下も危惧されます。地元住民にしか分からない抽象地域名もあり、災害救急現場への出動指令がスムーズに行き届くのか疑問です。財政効率優先の計画には納得できません。新型コロナウイルスの影響で、消防行政の在り方にも新たな課題が求められる中、地域住民に密着した現行体制での整備強化こそ求められており、計画は再検討すべきです。よって、この予算措置には賛同できません。  議第64号、大分市認定こども園条例の制定についてです。  この議案は、大分市内13の地区公民館区域において、公立幼稚園の廃園に伴い、公立保育所も一体的に再編を進め、大分市立幼保連携認定こども園を設置しようとするものです。  一般質問でも指摘したとおり、公立の幼稚園と保育所は、これまで地域に根差し、地域と連携し運営されてきました。13地区に原則1か所という保育施設の集約は、市町村の保育の実施義務を縮小させるものです。認定こども園になれば、これまで幼稚園と保育所、別々に保育されていた1号認定子供と2号認定子供を同じ空間で保育することになります。子供の成長と発達を支える日常の保育に多大な影響を及ぼすにもかかわらず、その課題や対応について十分な検証は行われていません。  これまで大分市は、市民から寄せられた公立幼稚園閉園反対の声も聞かず、今後の方向性でも、認定こども園になるところだけ預かり保育を検討するという保護者の願いに背を向けた姿勢を取り続けています。これこそ、行政都合で政策推進することにほかなりません。加えて、私立の認可保育施設からは運営への影響を懸念する声も寄せられています。待機児童解消を真に目指すのなら、公立も私立も問わず、保育環境を守っていくことこそ、行政の責務ではないでしょうか。公立保育施設の統廃合による認定こども園化は、公的保育を後退させ、待機児童の解消に逆行するものであり、行政改革による認定こども園化には断じて反対いたします。  次に、議第66号、大分市手数料条例の一部改正についてです。  この議案には、多機能端末による市税、または資産に関する証明書の交付に係る手数料の額を定める内容が含まれています。これは、マイナンバーカードを使えば、コンビニなどの端末で公的証明書が安く取得できるようにするための条例改正案です。  これまでも大分市は、独自にマイナンバーカードの利用範囲拡大を進め、マイナンバーカードへの誘導を進めてきました。しかし、マイナンバーカードは、情報漏えいや犯罪につながる危険性を抱え、システム改修には多額の財源も必要です。また、全国的にオンラインでのトラブルも後を絶たず、マイナンバーカードの拡大促進は問題だと考えます。マイナンバー制度に反対する基本的立場からも賛同できません。  次に、議第75号、副市長、上下水道事業管理者及び常勤の監査委員の退職手当の額についてです。  副市長などの退職金については、その金額について市民からも疑問の声が寄せられています。常勤特別職の高額過ぎる退職手当は、一般職員の退職手当との均衡性も鑑み、適正に検証すべきであり、現在の額には同意できません。  次に、議第76号から議第82号は、公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議についてです。  この議案は、大分市周辺市町との広域連携協定により、のつはる天空広場を別府市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後大野市、由布市及び日出町の住民でも利用できるよう協議するためのものです。  2016年に大分市を中心市とした近隣7つの市町において、連携中枢都市圏構想を締結し、具体化を広げています。のつはる天空広場を他の市町の住民でも利用できるようにすることは、連携地域の住民にとっては利便性が向上する一面もありますが、大分市民にとっては利用枠の縮小も考えられます。  そもそも公共施設は、基礎自治体の責任において運営される地域住民の拠点であり、住民の権利と要望に基づき、地域の実情に合わせて柔軟に運用されるべきものです。広域連携は公共施設を地域から遠ざけ、やがては公共施設の集約化と地方財政の大幅な削減につながることが懸念されます。  地域間格差や周辺地域の疲弊を招くことも考えられることから、広域連携による利用拡大には賛成できません。  次に、議第83号、特定事業契約の締結、大分市立金池小学校施設整備PFI事業についてです。  この議案は、大分市立金池小学校に係る設計業務、施工業務、維持管理について、令和20年3月31日までの特定事業契約を締結するものです。金池小学校の校舎建設と維持管理については、大分市PFI等導入指針に基づき、民間と長期にわたり契約するものですが、学校のセキュリティーや個人情報保護、緊急事態や災害発生時の対応などに不安があり、特に学校施設へのPFI導入は、なじまないと考えます。契約期間中に問題が生じれば、第一に損害を被るのは子供たちです。学校建設や維持管理は、従来どおり自治体主導を基本とし、教育委員会が維持管理を行うことこそ、安全・安心に責任を持ち、安定した運営を担保するものだと考えます。  地域経済の活性化にもつながる公共事業は可能な限り分割し、できるだけ多くの地元事業者と契約できるよう直営方式に戻すべきであり、賛成できません。  次に、報第1号、専決処分した事件の承認について、令和元年度大分市一般会計補正予算第5号についてです。  事業費の確定に伴う補正が主なものとなっていますが、4款衛生費3項清掃費6目ごみ減量リサイクル推進事業費に有料指定ごみ袋事業業務委託料、7款商工費1項商工費2目商工業振興費には企業立地促進助成金などが措置されています。減額補正されてはいますが、当初予算で反対したこれらの事業については、これまでの基本的立場から反対いたします。  次に、報第10号、専決処分した事件の承認について、大分市国民健康保険税条例の一部改正についてです。  低所得者層に対する減額措置の拡充については賛同できます。しかし、最高限度額については、基礎課税分2万円、介護納付金1万円と、合計3万円の引き上げで、現行課税限度額が96万円から99万円に引き上げられています。  被保険者への新たな負担増となるだけでなく、新型コロナ禍での事業の疲弊を拡大させることにもなりかねません。地域経済、消費低迷への深刻な影響も懸念されることから反対いたします。  最後に、令和2年請願第1号について、我が党の委員は、現時点では鉄道事業者との協議が進んでおらず、今後、財政負担などについては慎重な検証が必要との理由から継続審査を求め、採決での採択を表明しませんでした。しかしながら、新駅の設置自体に反対するものではないことから、会派としては、委員長報告のとおりで異議がないことを申し添え、討論を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 以上で討論を終結し、これより採決いたします。  最初に、反対討論のありました議第62号、議第64号、議第66号、議第75号から議第83号まで及び報第1号、報第10号について、起立により採決いたします。  本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(野尻哲雄) 起立多数であります。着席してください。  よって、本案は委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、ただいま決定を見ました案件を除く、議第63号、議第65号、議第67号から議第74号、議第84号から議第87号及び報第2号から報第9号、報第11号並びに請願3件、陳情6件については、それぞれ委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、以上の案件は、それぞれ委員長報告のとおり決定いたしました。  ─────────────────  ――――――――――  議 決 結 果  ――――――――――  議 案  番  号   件  名  結  果  議第62号  令和2年度大分市一般会計補正予算(第3号) 原案可決  議第63号  令和2年度大分市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 原案可決  議第64号  大分市立認定こども園条例の制定について 原案可決  議第65号  大分市税条例の一部改正について 原案可決  議第66号  大分市手数料条例の一部改正について 原案可決  議第67号  大分市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 原案可決  議第68号  大分市国民健康保険条例の一部改正について 原案可決  議第69号  大分市国民健康保険税条例の一部改正について 原案可決  議第70号  大分市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について 原案可決  議第71号  大分市都市公園条例の一部改正について 原案可決  議第72号  大分市漁港管理条例の一部改正について 原案可決  議第73号  大分市景観条例の一部改正について 原案可決  議第74号  大分川ダム水源地域整備事業基金条例の廃止について 原案可決  議第75号  副市長、上下水道事業管理者及び常勤の監査委員の退職手当の額について 原案可決  議第76号  公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議について 原案可決  議第77号  公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議について 原案可決  議第78号  公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議について 原案可決  議第79号  公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議について 原案可決  議第80号  公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議について 原案可決  議第81号  公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議について 原案可決  議第82号  公の施設を他の普通地方公共団体の住民の利用に供することに関する協議について 原案可決  議第83号  特定事業契約の締結について(大分市立金池小学校施設整備PFI事業) 原案可決  議第84号  市道路線の認定及び廃止について 原案可決  議第85号  損害賠償の額の決定並びに示談について 原案可決  議第86号  損害賠償の額の決定並びに示談について 原案可決  議第87号  令和2年度大分市一般会計補正予算(第4号) 原案可決  報  番号  件名  結果  報第 1号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市一般会計補正予算(第5号)) 原案承認  報第 2号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)) 原案承認  報第 3号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市土地取得特別会計補正予算(第1号)) 原案承認  報第 4号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第3号)) 原案承認  報第 5号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)) 原案承認  報第 6号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市介護保険特別会計補正予算(第2号)) 原案承認  報第 7号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)) 原案承認  報第 8号   専決処分した事件の承認について(令和元年度大分市大分駅南土地区画整理清算事業特別会計補正予算(第1号)) 原案承認  報第 9号   専決処分した事件の承認について(大分市税条例等の一部改正について 原案承認  報第10号   専決処分した事件の承認について(大分市国民健康保険税条例の一部改正について) 原案承認  報第11号  専決処分した事件の承認について(令和2年度大分市一般会計補正予算(第2号)) 原案承認  陳 情  番  号  件  名  結  果  令和2年 陳情第2号  中央通りの整備に関する陳情 閉会中審議
     令和2年 陳情第3号  荷揚町小学校跡地庁舎等複合公共施設整備事業に関する陳情 閉会中審議  令和2年 陳情第4号  大分市の情報公開に関する陳情 閉会中審議  ――――――――――  閉会中審査案件の結果  ――――――――――  請願  番  号   件  名   結  果  平成30年 請願第4号 公的年金制度の改善についての意見書提出方について 閉会中審議  令和 2年 請願第1号 JR豊肥本線(仮称)宗麟大橋東口駅の設置を求める請願 採択  令和 2年 請願第2号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度創設を求める意見書提出方について 閉会中審議  陳情  番  号   件  名   結  果  平成29年 陳情第15号 複合型防災訓練センター(仮)建設に関する陳情 閉会中審議  平成29年 陳情第17号 大分市への科学館設置に関する陳情 閉会中審議  令和 元年 陳情第 8号 明野支所の建設に関する陳情  閉会中審議  ◇─────────────────◇ ◎日程第2 議第88号上程、審議(提案理由説明委員会付託省略) ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  日程第2、本日提出されました議第88号を上程いたします。  ───―────―────────────  議 案  番  号   件  名  議第88号 大分市教育委員会委員の任命について  ───―────―──────────── ○議長(野尻哲雄)この際、提案理由の説明を求めます。佐藤総務部長。 ○総務部長(佐藤耕三)(登壇) ただいま上程されました議第88号、大分市教育委員会委員の任命について、御説明申し上げます。  これは、来る7月8日をもって任期が満了いたします生野誉士氏の後任として、新たに佐藤光好氏を任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定に基づき、議会の御同意を頂こうとするものであります。  なお、略歴につきましては、議案に添付いたしておりますので、説明を省略させていただきます。何とぞ慎重御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(野尻哲雄) お諮りいたします。  ただいま上程いたしました議案は、会議規則第38条第3項の規定により、委員会付託を省略し、直ちに審議いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、本案は委員会付託を省略し、直ちに審議することに決定いたしました。  それでは、議第88号、大分市教育委員会委員の任命についてを議題といたします。  本案に対する質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 討論なしと認めます。  これより採決いたします。本案は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、本案は原案のとおり同意することに決定いたしました。  ───―────―────────────  議案  番  号   件  名   結  果  議第88号 大分市教育委員会委員の任命について  原案同意  ───―────―────────────  ◇─────────────────◇ ◎日程第3 意見書案第1号及び第2号一括上程、審議(提案理由説明及び委員会付託省略) ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  日程第3、議員提出の意見書案第1号及び第2号を一括上程いたします。  ───―────―────────────  意見書案第1号      地方財政の充実・強化を求める意見書の提出について  上記意見書を衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、財務大臣、総務大臣、経済産業大臣、内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)あて提出いたしたく、会議規則第14条の規定により提出します。  令和2年6月22日  提出者  大分市議会議員  仲 道 俊 寿                髙 野 博 幸                秦 野 恭 義                阿 部 剛四郎                日小田 良 二                高 橋 弘 巳                今 山 裕 之         地方財政の充実・強化を求める意見書  今、地方自治体には、医療・介護など社会保障への対応、子育て支援策の充実、地域交通の維持・確保など、より多く、より複雑化した行政需要への対応が求められている。しかし、現実に公的サービスを担う人材不足は深刻化しており、疲弊する職場実態にある中、新型コロナウイルス感染症対策や近年多発している大規模災害、そのための防災・減災事業の実施など、緊急な対応を要する課題にも直面している。  こうした地方の財源対応について、政府は経済財政運営と改革の基本方針2019(いわゆる「骨太方針2019」)で、2021年度までに、2018年度の地方財政計画の水準を下回らないよう、実質的に同水準を確保するとしている。実際に令和2年度地方財政計画の一般財源総額は63兆4,318億円(前年度比+1.2%)と過去最高水準となった。しかし、人口減少・超高齢化に伴う社会保障関係費をはじめとする地方の財政需要に対応するためには、さらなる地方財政の充実・強化が求められている。  このため、2021年度の政府予算と地方財政の検討に当たっては、歳入・歳出を的確に見積り、健全な地方財政の確立を目指すよう、国会及び政府に対し下記の事項の実現を求める。                 記  1.社会保障、感染症対策、防災、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総額の確保を図ること。  2.子育て支援、地域医療の確保、介護や児童虐待防止、生活困窮者自立支援など、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障予算の確保及び地方財政措置を的確に行うこと。  3.新型コロナウイルス感染症対策として、新たに政府が予算化した新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金については、2020年度の補正予算にとどまらず、感染状況や自治体における財政需要を把握しつつ、2021年度予算においても、国の責任において十分な財源を確保すること。  4.まち・ひと・しごと創生事業費として確保されている1兆円について、引き続き同規模の財源確保を図ること。  5.2020年度から始まった会計年度任用職員制度における当該職員の処遇改善に向けて、引き続き所要額の調査を行うなどして、その財源確保を図ること。  6.森林環境譲与税の譲与基準については、地方団体と協議を行い、林業需要の高い自治体への譲与額を増大させるよう見直すこと。  7.地域間の財源偏在性の是正に向けては、偏在性の小さい所得税、消費税を対象に国税から地方税への税源移譲を行うなど、抜本的な改善を行うこと。  また、各種税制の廃止、減税を検討する際には、自治体財政に与える影響を十分検証したうえで、代替財源の確保をはじめ、財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。  8.地方交付税の財源保障機能、財政調整機能の強化を図り、市町村合併の特例算定の段階的終了への対応、小規模自治体に配慮した段階補正の強化など対策を講じること。  9.地方財政の財源不足額は、依然として4兆5,000億円強と前年度を超える規模の財源不足があることから、地方交付税の法定率を引き上げ、臨時財政対策債に頼らない地方財政を確立すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和2年6月22日  大 分 市 議 会  ───―────―────────────  意見書案第2号    インターネット上での人権保護を求める意見書の提出について  上記意見書を衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、総務大臣、法務大臣、文部科学大臣、国家公安委員会委員長あて提出いたしたく、会議規則第14条の規定により提出します。  令和2年6月22日
     提出者  大分市議会議員  仲 道 俊 寿                髙 野 博 幸                秦 野 恭 義                阿 部 剛四郎                日小田 良 二                高 橋 弘 巳                今 山 裕 之       インターネット上での人権保護を求める意見書  2020年5月23日、女子プロレスラーの木村花さんが22歳の若さで逝去された。原因はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上での誹謗中傷の書き込みにより、精神的に追い詰められたことによるものである。  平成時代に、携帯電話とインターネットが普及したことにより、生活の利便性が向上し、日常生活に欠かせないものになった。総務省の令和元年版情報通信白書によると、2018年の個人によるインターネット利用率は79.8%であるが、13歳から59歳までの各階層では9割を超えている。また、SNS利用状況は60.0%(対前年比5.3ポイント増加)となっており、SNSを利用した情報収集及び情報発信が身近なコミュニケーション手段として急速に浸透している。一方で、匿名性による気楽な情報発信が可能であることから、特定の個人を対象とした誹謗中傷や、個人情報を掲載するといったプライバシーの侵害等が発生している。これらインターネット上に流通する人権侵害情報は伝播性が高く、一度公開された情報は完全に消すことができないことから、被害者は精神的に追い詰められ、今般の木村花さんのような痛ましい被害が発生している。  法務省によると平成31年及び令和元年におけるインターネット上の人権侵害情報に関する人権侵犯事件は1985件(対前年比3.9%増加)で、平成29年に次いで過去2番目に多い件数を記録している。  人権侵害への対策としては、平成14年5月にプロバイダ責任制限法(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律)が施行されている。被害者がプロバイダー(インターネット接続業者)などに対して、インターネットの掲示板上の書き込み記事の削除や書き込みをした者(発信者)の情報開示を求めることができるようになったものの、裁判手続等に時間を要することや、投稿者が特定できない事例が増えている。  また、法務省の人権擁護機関(法務局・地方法務局)の援助策は、あくまでも被害者からの相談に対して、削除依頼等の具体的な方法についての助言が基本となっている。被害者自らが被害を回復することが困難な事情が存在しない限り、人権擁護機関が被害者に代わって削除要請することはない。これでは、精神的に追い詰められた被害者に対する救済策としては不十分である。  なお、SNS利用状況は増加傾向にあることから、若年世代を加害者にさせないためにも、中・高校生のうちから情報発信に関する教育の充実を果たす必要がある。加えて、誹謗中傷の言語に対して、サイバーパトロール等を強化する必要がある。  よって、国会及び政府においては、被害者感情に寄り添い、インターネット上における人権を保護するための法整備を速やかに行うことにより被害者支援策を充実させるとともに、若年世代に対する情報発信に関する教育の充実、サイバーパトロールの強化等を図るよう、下記事項について強く要望する。                 記  1.発信者の開示情報として、メールアドレス、IPアドレス、電話番号を加えること。  2.プロバイダー等に関する開示請求の際、費用をかけ弁護士に依頼しなくても開示請求ができるよう、その手続きを簡略化すること。  3.被害者等からの削除要請に対して、即座に応じないプロバイダー等に対しては厳罰化を持って臨むこと。  4.誹謗中傷の言語に対して、AIによるサイバーパトロールを強化することで、自動的に警告及び削除できるシステムの導入を図ること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和2年6月22日  大 分 市 議 会  ───―────―──────────── ○議長(野尻哲雄)お諮りいたします。  本案は、会議規則第38条第3項の規定により、提案理由説明及び委員会付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、本案は提案理由説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。  これより本案に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 討論なしと認めます。  これより採決いたします。意見書案第1号及び第2号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、原案のとおり決定いたしました。  ◇─────────────────◇ ◎日程第4 閉会中各委員会の継続審査及び調査について ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  日程第4、閉会中各委員会の継続審査及び調査に関する件を議題といたします。  各常任委員会、議会運営委員会並びに各特別委員会の継続審査及び調査については、それぞれの委員長から会議規則第104条の規定により、お手元に配付の一覧表のとおり申出がありました。  お諮りいたします。  各委員長の申出のとおり、それぞれ閉会中継続審査及び調査することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、申出のとおり閉会中継続審査及び調査することに決定いたしました。  ───―────―────────────  閉会中における委員会の継続審査及び調査事件  総務常任委員会    1.市政の総合企画について    2.市税、その他財務について    3.職員の定数及び勤務条件について    4.市政の広聴広報及び統計について    5.出納及び財産管理について    6.自治振興及び消費、物価対策について    7.消防、防災について    8.国民健康保険及び国民年金について    9.文化行政及び国際交流について    10.男女共同参画及びスポーツ振興について    11.その他、他の委員会に属さない事項  厚生常任委員会    1.社会福祉について    2.保健予防、環境衛生及び食品衛生について    3.介護保険について    4.人権・同和対策について    5.子ども・子育て支援について  文教常任委員会    1.学校教育について    2.学校体育及び健康教育について    3.社会教育について    4.芸術文化の振興及び文化財保護について    5.教育財産について  建設常任委員会    1.都市計画及び公園の整備管理について    2.道路橋梁について    3.河川について    4.住宅及び建築について    5.上下水道について  経済環境常任委員会    1.農林水産業について    2.商工業及び観光について    3.公設地方卸売市場について    4.環境対策について    5.清掃について  議会運営委員会    1.議会の運営に関する事項について    2.議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項について    3.議長の諮問に関する事項について  子ども育成・行政改革推進特別委員会
       1.子どもに関する基本的な計画及び施策並びに行政改革に関する調査について  総合交通対策特別委員会    1.交通体系、公共交通及び交通安全対策に関する調査について  地域活性化対策特別委員会    1.中心市街地の活性化及び過疎対策に関する調査について  ───―────―────────────  ◇─────────────────◇ ◎日程第5 会議録署名議員の指名 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  日程第5、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、  4番 倉掛 賢裕 議員  25番 松下 清高 議員  以上2名を指名いたします。  ◇─────────────────◇ ○議長(野尻哲雄)以上で、今期定例会に付議された案件は全て議了いたしました。  お諮りいたします。  今期定例会は、これをもって閉会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、令和2年第2回定例会はこれをもって閉会いたします。           午前11時8分閉会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する  令和2年6月22日 大分市議会  議  長  野 尻 哲 雄        署名議員  倉 掛 賢 裕        署名議員  松 下 清 高...