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令和 4年第1回定例会(第1日 2月22日)
令和 4年第1回定例会(第1日 2月22日)

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  1. いなべ市議会 2022-02-22
    令和 4年第1回定例会(第1日 2月22日)


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    最終取得日: 2023-06-15
    令和 4年第1回定例会(第1日 2月22日)                    令和4年               いなべ市議会(第1回)定例会               令和4年2月22日(火曜日)                 いなべ市議会 議場   1 議事日程 開会(開議)の宣言 日程第 1        会議録署名議員の指名 日程第 2        会期の決定 日程第 3        諸般の報告 日程第 4        施政方針 日程第 5 諮問第 1号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることに              ついて 日程第 6 諮問第 2号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることに              ついて 日程第 7 同意第 1号 いなべ市固定資産評価審査委員会の委員の選任につき同              意を求めることについて 日程第 8 議案第 2号 いなべ市職員育児休業等に関する条例の一部を改正す              る条例の制定について
    日程第 9 議案第 3号 委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部              を改正する条例の制定について 日程第10 議案第 4号 いなべ市消防団に関する条例の一部を改正する条例の制              定について 日程第11 議案第 5号 いなべ市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する              条例の制定について 日程第12 議案第 6号 いなべ市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制              定について 日程第13 議案第 7号 いなべ市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準              を定める条例の一部を改正する条例の制定について 日程第14 議案第 8号 いなべ市立保育所条例の一部を改正する条例の制定につ              いて 日程第15 議案第 9号 財産の無償貸付について(北勢線運営事業に係る三岐鉄              道株式会社への無償貸付) 日程第16 議案第10号 いなべ市道路線の認定について 日程第17 議案第11号 いなべ市道路線の変更について 日程第18 議案第12号 令和3年度いなべ市一般会計補正予算(第11号) 日程第19 議案第13号 令和3年度いなべ市国民健康保険特別会計補正予算(第              2号) 日程第20 議案第14号 令和3年度いなべ市後期高齢者医療特別会計補正予算              (第2号) 日程第21 議案第15号 令和3年度いなべ市介護保険特別会計補正予算(第2号) 日程第22 議案第16号 令和4年度いなべ市一般会計予算 日程第23 議案第17号 令和4年度いなべ市国民健康保険特別会計予算 日程第24 議案第18号 令和4年度いなべ市後期高齢者医療特別会計予算 日程第25 議案第19号 令和4年度いなべ市介護保険特別会計予算 日程第26 議案第20号 令和4年度いなべ市水道事業会計予算 日程第27 議案第21号 令和4年度いなべ市下水道事業会計予算 日程第28        請願について 2 出席議員     1番 渡 辺 一 弘        10番 伊 藤 智 子     2番 伊 藤 三 保        11番 小 川 幹 則     3番 欠 員            12番 岡   恒 和     4番 多 湖   公        13番 清 水 隆 弘     5番 小 寺 徹 翁        14番 衣 笠 民 子     6番 西 井 真理子        15番 岡   英 昭     7番 原 田 敬 司        16番 位 田 まさ子     8番 篠 原 史 紀        17番 林   正 男     9番 片 山 秀 樹        18番 種 村 正 已 3 欠席議員    な し 4 地方自治法第121条により出席した者の職氏名  市長         日 沖   靖    副市長        岡   正 光  教育長        小 川 専 哉    企画部長       長 﨑 十九八  総務部長       小 林 治 夫    都市整備部長     梅 山 浩 幸  市民部長       杉 山 義 文    環境部長       二 井 真 作  福祉部長       日紫喜 隆 一    健康こども部長    出 口 美 紀  農林商工部長     杉 本   剛    建設部長       梶   正 弘  水道部長       出 口 日佐男    会計管理者      多 湖 康 子  教育部長       小 寺 道 也    国体推進事務局長   渡 邊 真 澄  監査委員事務局長   太 田 一 秋 5 職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長     鈴 木   訓    議事課長       日紫喜 巖 人  議事課課長補佐    寺 園 妙 子               (午前 9時00分 開会) ○議長(小川幹則君)  おはようございます。本日は、令和4年第1回いなべ市議会定例会に御出席いただき、ありがとうございます。  出席議員が定足数に達しておりますので、令和4年第1回いなべ市議会定例会を開会します。  これより、本日の会議を開きます。  本日の会議は、お手元に配付の議事日程により進めてまいります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本定例会の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、5番、小寺徹翁君、6番、西井真理子君を指名いたします。  日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  本定例会の会期は、本日から3月25日までの32日間といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                (「異議なし」の声あり) ○議長(小川幹則君)  異議なしと認めます。  よって、本定例会の会期は、本日から3月25日までの32日間と決しました。  日程第3、諸般の報告を行います。  議長の会議等についての報告、議員派遣に関する報告及び監査委員からの例月出納検査の結果報告を諸報告つづりとしてお手元に配付いたしましたので、御了承願います。  議会運営委員会において定数の欠員が生じたことから、いなべ市議会委員会条例第8条第1項の規定により、清水隆弘議員を補充指名いたしました。  日程第4、施政方針を行います。  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  おはようございます。本日、令和4年第1回定例議会を招集いたしましたところ、議員の皆様には御参集いただき、心より感謝を申し上げます。日頃は市政発展のために御尽力いただいておりますことに、あわせて感謝を申し上げます。  それと、太田議員の御冥福をお祈り申し上げたいと思います。  それでは、令和4年度の施政方針を朗読させていただきます。  1 【安全で安心な日常】  新型コロナウイルスの感染の波が幾度となく押し寄せ、新たな変異株の蔓延が繰り返される中、医療に従事されておられる皆様をはじめ、多くの方に献身的な御尽力をいただいておりますことに心よりお礼申し上げます。  3回目のワクチン接種を速やかに実施するとともに、コロナ禍でも市民の生活に欠かせない公共事業を継続できるよう危機管理に努めます。  また、全国各地で自然災害が多発しており、ハザードマップを活用した防災意識の高揚と避難行動の啓発に努め、安全で安心な日常を守ります。  2 【支え合いで守る日常】  新型コロナウイルスの感染拡大は人々の触れ合いを制限し、孤立化を進めています。さらに、孤立化は人々の健康をむしばむ大きな要因にもなっています。各自治会、老人会では、コロナ禍でも「ふれあい訪問」などの見守り活動や支援が必要な人を把握し、実際の支援につなげる地域の「福祉委員会」も市内63の地域で設立され、支え合いの活動が広がっています。  あわせて、誰もが気軽に立ち寄り、相談できる「暮らしの保健室」を拡充するとともに、認知症や知的障がいなどで財産管理日常生活に支障がある方を支援する成年後見制度の活用を促します。  一般的に就労・介護・障がい・子育て・ひきこもり・困窮といった生活課題は重層的に絡み合っていることが多く、市役所内に重層的支援体制を整備し、対象者に合った最善の支援を議論し、支え合いで平穏な日常を守ります。  3 【学びで創る未来】  誰もが自分の特性を伸ばして活躍できる教育環境を整え、デジタル技術外部人材を積極的に活用し、個別最適化した学びと仲間同士の連帯感の醸成を並行して推進します。  旧東藤原小学校の校舎は特別支援学校「聖母の家学園」の分教室として再出発します。現在、いなべ市には障がいのある子どもたちの専門的な学校はなく、市内に特別支援学校ができることは、障がい児教育に大きく貢献するものと期待しています。  また、芸術文化、スポーツの振興にも努め、幾つになっても学び直し(リカレント教育)のできる環境を整備し、学びで未来を創ります。  4 【デジタル技術を活かす未来】  デジタル田園都市国家構想が提唱され、デジタル技術を活用した地方の活性化が進められています。いなべ市ではいち早くGIGAスクールを整備し、スマート農業として、株式会社デンソーの制御技術を活用した日本最大級温室トマト栽培も始まっています。  マイナンバーカードの普及率は令和4年1月時点で55.3%と、全国815の市・特別区の中で11位と普及が進んでいます。マイナンバーカード健康保険証運転免許証との一体化も進められ、新たに最大2万円分のマイナポイントを受け取れる制度も創設されました。  いなべ市内は10ギガの光回線など、デジタル環境の整備が進んでおり、津波などの災害の危険性も低いことから、サテライトオフィスデータセンターの誘致など、デジタル技術を生かすまちづくりを進めます。  5 【山辺を活かす未来】  国は「新しい資本主義」をスローガンに掲げ、新たな産業、新たな技術への投資や人材の育成を促しています。いなべ市は従来より自動車産業を中心とした企業誘致に力を入れ、雇用や財政の安定を図ってきました。さらにもう一歩進め、いなべの自然や森林を生かした新たな産業の誘致に努めます。  一昨年、にぎわいの森を拠点に豊かな自然や食材を活用した「山辺の暮らし」を発信する取組が「自治体SDGsモデル事業」に採択され、いなべ市は内閣府から「SDGs未来都市」に選定されました。
     宇賀渓のキャンプ場は、世界的なアウトドアメーカー株式会社ノルディスクジャパンと提携した「NordiskHyggeCirclesUGAKEI」に再生します。  また、梅林公園も株式会社スノーピークが提唱する「野遊びSDGs」の拠点として大改装を計画しており、西日本一の人気を誇る「青川峡キャンピングパーク」を含め、いなべの山辺がアウトドアの一大拠点になることを願っています。  6 【社会資本が生み出す日常と未来】  道路や河川、橋梁や用排水路は我々の日常生活に欠かせない社会資本です。老朽化したインフラを整備し、安全で安心な日常を守ります。  東海環状自動車道大安インターチェンジの開通はいなべ市の価値を大きく引き上げ、民間投資が活発化しました。令和6年度までに(仮称)いなべ・北勢インターチェンジが、令和8年度までに県境のトンネルを含む全線開通が予定されています。  沿線の皆様には、貴重な土地の提供と工事に伴う様々な御協力を頂き、心より感謝申し上げます。  この絶好の機会を最大限に活用し、人材や企業の誘致を進め、新たな投資、新たな産業を生み出す未来へとつなげます。  【歳入予算と財政状況】  【安心と希望の持てる予算】  令和4年度の一般会計予算は、昨年度より9億円多い223億円を計上しました。新型コロナウイルス感染症対策を最優先に、国からの防災対策や地方創生、外部人材の派遣など、様々な補助事業を有効に活用し、健全財政を維持しつつ、市民の日常の安心と未来に希望の持てる予算としました。  【堅調な市税収入】  市税収入新型コロナウイルスの影響を最小限にとどめ、昨年度よりも2億円多い89億円を見込みました。個人市民税は6,000万円多い24億円、法人市民税は2億円多い6億円、固定資産税は1億円少ない54億円を見込みました。国からの地方交付税交付金も4億円多い26億円を予定し、歳入の確保に努めます。  【地方債残高の減少】  いなべ市は合併までに各町が下水道事業を積極的に行ってきました。下水道事業の財源は国からの補助率が低い地方債(下水道債)で賄われるため、全会計の地方債残高が最も高かったのは、合併直後の平成17年度の442億円でした。いなべ市誕生後も学校や保育園など、教育と福祉を中心に積極的に施設整備を行い、地方債の残高も平成30年度は437億円に膨らみました。  しかし、合併特例債を活用したため、その債務の返済額のうち7割が国からの地方交付税で賄われることで、財政負担は大幅に軽減されています。  令和4年度末の全会計における地方債の残高は385億円と着実に減少しますが、令和4年度から6年間は公債費が毎年30億円を超えることが予想され、健全な財政運営に努めます。  【歳出予算】  1 【安全で安心な日常】  1-1【新型コロナワクチン接種】  3回目のワクチン接種を医療、高齢者施設、学校、保育園の従事者、65歳以上の高齢者、64歳以下の方の順に、いなべ総合病院での集団接種かかりつけ医療機関などでの個別接種を並行して行います。  65歳以上の高齢者の集団接種につきましては、2回目と同様にバスでの送迎を用意します。この日時と地域を指定し、バスの送迎を組み合わせた「いなべ方式」が実施できますのも、各自治会、老人会の役員、民生委員の皆様のきめ細やかな福祉活動のおかげです。感謝申し上げます。  64歳以下の方につきましては、2回目の接種から6か月をめどに接種券を発行し、いなべ総合病院での集団接種か、かかりつけ医療機関などでの個別接種を選び、予約をして接種の日時を決めていただきます。  1-2【オンライン健康相談】  コロナ禍でも母子の健康を守るため、インターネットを活用したオンラインでの健康相談や育児相談を実施しています。人の集まる場所や近距離での会話が敬遠されるコロナ禍、子どもの様子をオンラインの画像を通して保健師や栄養士が対応します。  また、「オンライン赤ちゃん訪問」という方法も選択肢に加え、15分程度の短時間の訪問で赤ちゃんの身体測定や発達確認をした後、詳しい相談はオンラインで行っています。  1-3【ごみの再商品化の促進】  プラスチックごみによる海洋汚染や地球温暖化の防止を強化するため、国は新たな法律を制定し、令和4年度から規制を強化します。  主な内容は、プラスチック製品の使用量の削減、市町村によるプラスチック廃棄物の再商品化、事業者による自主回収と再資源化です。プラスチック製品に限らず、ごみとして廃棄されたものの中には商品として再利用できるものが多く含まれています。それらの再商品化できる廃棄物を再度市場に戻せるよう、リサイクル業者と提携して新たなリサイクルの仕組みの創設を図ります。  1-4【粗大ごみ場の整理】  粗大ごみは各町にある粗大ごみ場リサイクルセンターで受入れを行っています。多くの粗大ごみは金属やプラスチックなど、職員が解体し、素材ごとに分別する必要があります。施設や作業機械を整備し、職場の改善に努めます。  また、ガラス、陶磁器、焼却残渣などの最終処分は大安町と藤原町の2か所で行ってきましたが、大安町最終処分場の容量が残り少なくなっています。今後、唯一の最終処分場となる藤原町最終処分場を拡張整備し、埋立処分場の延命を図ります。  1-5【あじさいクリーンセンターの老朽化】  令和3年度より員弁町分の可燃ごみもあじさいクリーンセンターで焼却処理しており、施設への負荷が大きくなっています。この負荷を軽減するため、あじさいクリーンセンターで焼却処理していた綿布団や畳、家具などの木質廃棄物の処理を太平洋セメント株式会社藤原工場に委託しています。  今後はプラスチックごみセメント原料になり得る陶器製の廃棄物の処理も試験的に委託し、あじさいクリーンセンターの負担軽減を進めます。  加えて、あじさいクリーンセンターは建設から27年、延命化の大規模改修から8年が経過しているため、後継施設の検討も始める必要があります。  1-6【いなべの美味しい水】  名古屋や大阪からいなべ市に出店しているパン屋やレストランのオーナーにいなべの土地を選んだ理由をお聞きしますと、「水道の水質のよさ」という答えが返ってきます。「いなべのおいしい水」が出店の理由の一つです。科学的にも硬度や臭気、炭酸や塩素濃度など「おいしい水」の要素をほぼ全て満たしています。今後とも「いなべのおいしい水」の啓発に努めます。  1-7【美味しい水の安定供給】  水道事業は一般的に水源地で取水した水を一度標高の高い所に築いた配水池に送り、標高差を利用して一定の圧力になるよう各家庭に配水しています。その配水管を網目のようにネットワーク化し、一方の管が使えなくなっても、もう一方の管で賄えるよう安全に配慮しています。  令和4年度は、農業用水と水源が重なる宇賀配水区域を強化するため、宇賀配水池の隣にもう1基、同規模(700立米)の配水池の増設を計画します。その水源は取水量に余力のある員弁川右岸大泉水源地の送水能力を強化し、大井田配水池を経由して宇賀配水池に送水できるよう設備の補強工事を行います。  さらに、三重県が建設を進めている(仮称)いなべ大橋に連絡管を添架することにより、員弁川で分断されている員弁町と大安町の水道のネットワークを構築し、災害などの緊急事態に備えます。  1-8【下水道事業の合理化】  いなべ市の生活排水処理施設の整備率は99.8%で、一次的な整備は終えています。しかし、農業集落排水施設は老朽化と処理規模が小さいことから維持管理費が割高となり、汚水処理公共下水道の1.8倍の費用がかかっています。  そこで、12区域あった農業集落排水区域のうち、3区域で公共下水道への編入を進めています。既に中里南部処理区(川合、日内、長尾、下相場)は編入を終えており、令和3年度末には貝野川右岸処理区(飯倉、西貝野)を編入し、令和4年度は東貝野処理区で事業を進め、令和5年度末の編入を目指します。  1-9【下水道使用料金の見直し】  いなべ市の下水道の使用料単価公共下水道112.63円/立米、農業集落排水106.08円/立米で、県内他市の公共下水道の平均167.25円/立米と比較して非常に安価です。その一方、実際に要する汚水処理原価公共下水道249.04円/立米、農業集落排水440.13円/立米と高く、収支の均衡が全く取れていません。この大幅な赤字の補填と建設工事の借入金の返済に毎年約12億円を一般会計から繰り入れています。  国は公営事業に対し、安価な使用料に対する大幅な赤字補填の是正を勧告しており、放置した場合、国からの建設補助金(年間5,000万円から1億円)がなくなる可能性があります。したがって、下水道使用料金の見直しを計画する必要に迫られています。  2 【支え合いで守る日常】  2-1【ヤングケアラーの調査】  近年、通学や仕事のかたわら、障がいや病気のある親や祖父母、年下の兄弟などの介護や世話をしている18歳未満の子ども(ヤングケアラー)が社会問題となっています。しかし、その実態を把握するのが難しく、具体的な支援に結びついていないのが現状です。  令和4年度から3年間を集中取組期間として、中高生を対象とした実態調査を実施するとともに、職員がヤングケアラーについて学ぶための研修や社会的な認知度を上げる啓発活動に努め、子どもたちの健やかな日常を守ります。  2-2【暮らしの保健室】  誰に相談したらいいのかわからない暮らしのちょっとした不安や健康、介護のことなどを気軽に立ち寄り、相談できる場所、それが「暮らしの保健室」です。理学療法士作業療法士などが専門的な立場で寄り添い、相談を受けています。  既に開設しているいなべ保健室ふじわら保健室、ほくせい保健室に加え、令和4年度は三岐鉄道大安駅の旧喫茶室を改装し、だいあん保健室を開設します。新たに看護師もスタッフに加わり、暮らしの保健室が市民の日常の支えとなることを期待します。  2-3【ひきこもり支援】  昨年開設した「いなべ市ひきこもり支援センター瑠璃庵」では、児童から高齢者まで全ての世代に寄り添い、自宅から社会への一歩を踏み出せる支援を行っています。  また、相談だけでなく、一人でのんびり過ごすことができる居場所も用意し、時間をかけて社会への入り口を一緒に探します。  2-4【成年後見制度利用促進】  知的障がいや認知症などで財産管理日常生活に支障がある方を法的に支援する成年後見制度の利用の促進が求められています。  そこで、いなべ市社会福祉協議会に「いなべ市成年後見支援センター」を設置するとともに、公益社団法人成年後見センターリーガルサポートと連携し、体制の整備と利用促進を図ります。  また、情報誌Linkやふれあいサロンなどの機会を通じて制度の理解と啓発を行い、誰もが自分の権利や財産が守られ、安心して暮らせる日常を目指します。  2-5【障がい者のグループホーム】  保護者からの要望が強い障がい者のグループホーム。旧三里保育園の跡地に定員10人のグループホーム「バンブーハウス」が完成し、令和4年4月に開所します。また、オレンジ工房あげきの保護者からも要望が強く、財源や場所も含め検討を始めます。  2-6【被保護者の健康管理】  生活保護受給世帯の約8割は何らかの疾病で医療機関を受診しており、適切な食事や運動の習慣の確立が求められています。医療と生活の両面から健康管理に対する支援を行い、社会参加を含めた生活習慣の改善に取り組みます。  2-7【障がい者アートの発掘】  旧阿下喜小学校の桐林館では、音声をコミュニケーションの術としない筆談やジェスチャー、手話で話す音のない憩いの空間「筆談カフェ」が営まれています。主幹する地域おこし協力隊員を支援して障がい者の芸術的才能を発掘し、その作品「アール・ブリュット」の展示会の開催や、ふるさと納税の返礼品としてネットオークションへの道を目指します。  2-8【有償ボランティアの支援】  「ハートキャッチいなべ」は、日常生活において家事などの手助けが必要な人(利用会員)と手助けができる人(提供会員)を結び、非営利で助け合う有償のボランティアの活動を行っています。このような有償ボランティア活動を支援し、市民の助け合いの輪を広げます。  2-9【みんなで支える公共交通】  コロナ禍公共交通の経営に大きな影響を及ぼしています。料金が無料で全額公費の福祉バスは別として、三岐鉄道は大幅な減収に苦しんでいます。特に北勢線は赤字のほとんどを沿線の2市1町で補填することで運行を依頼していることから、令和4年度からの3年間で総額10億5,000万円、いなべ市の負担は3億5,000万円で運行の継続が合意されました。  いなべ市はワクチン集団接種でも会場までの高齢者の移動に観光バスを活用することで、間接的にも公共交通を支援します。  3 【学びで創る未来】  3-1【夢・未来プロジェクト2030】  2030年のゴールを目指し、世界で展開されている「SDGs」。その目標である「ウェルビーイング(Well-being):多様な個人と社会全体の幸せ」を実現していくため、一人一人に社会の構成員・当事者として責任ある行動が取れる力が求められています。  いなべ市では外部講師による「社会で自分を生かせる教育」として、日本航空ふるさと応援隊による「人としてのたたずまい講座」や「キャリア教育」、株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンによる「冒険体験学習」を実施します。  この「冒険体験学習」の中で、子どもたちは未知のアドベンチャー(冒険)に一歩踏み出し、自分の心と向き合い、葛藤を乗り越えることで成長します。仲間と一緒に冒険に取り組むことで、自分や仲間の気持ちと向き合いながら、お互いにとって心地のよい安全で安心な場をつくることができます。体験の最後にこの冒険の中で起きたことを振り返り、仲間や自分の日常生活への生かし方を考え、自らの学びにつなげます。この冒険体験を通して未知の世界に挑戦する勇気と仲間同士の連帯感の醸成を図ります。  3-2【温水プールの建設】  地球の温暖化は夏場の気温を上昇させ、小学校の屋外プールの使用を制限し、小学校の十分な水泳授業の実施を困難にしています。  そこで、老朽化した大安老人福祉センターを解体し、その跡地に屋内の温水プールを建設することで、小学校の水泳授業の確保を計画します。  令和4年度から2か年かけて建設し、令和6年度の運用開始を目指します。完成後は小学生の授業を優先した上で、一般のスイミングスクールとしても活用し、子どもたちの「泳げる自信」と市民の健康増進を図ります。  3-3【旧校舎の活用】  郷土資料館は建物の老朽化が著しいため、旧中里小学校の校舎の一部を改修し、その機能を移転します。  現在、旧中里小学校は地域おこし協力隊の活動拠点となっていますが、二つの事業による相乗効果を図ることで、施設の活用の効率化と地域の活性化を目指します。  また、旧東藤原小学校の校舎、体育館などの建築物を学校法人特別支援学校聖母の家学園に譲渡し、特別支援学校として再出発します。  聖母の家学園は小学部6年間、中学部3年間、高等部本科3年間と高等部専科4年間の教育課程を編成しています。特に高等部専科4年の設置校は県内にはほかになく、全国的にも注目を集めている学校です。地域の皆様との交流や支援を得ながら、防災や地域コミュニティの新たな拠点になればと考えます。  3-4【学校施設の充実】  三里小学校は駐車場が狭く、グラウンド南側の土地を地権者の協力を得て、令和4年度に駐車場の拡張工事を行います。  員弁中学校ではエレベーターを設置し、バリアフリー化を図ります。  阿下喜小学校では校舎の長寿命化の調査設計を行い、令和5年度の改修工事を計画します。  さらに、学校の照明器具のLED化を順次進めており、令和4年度は石榑小学校と北勢中学校で実施します。  4 【デジタル技術を生かす未来】  4-1【自治体情報システムの共通化】  現在、基礎自治体である市町村は、国の法律で規定された多くの事務を行っています。しかし、全国を統一したシステムはなく、個々の市町村が別々のシステムで運用しています。この非効率を是正するため、国は自治体情報システムの共通化を計画し、令和7年度末を目標に戸籍や保険、税金など基幹的な20業務のシステムの共通化とガバメントクラウドへの移行を進めています。新たなシステムの構築には国、県をはじめ、各担当部署の協力が欠かせません。全庁的な推進体制を整え、電算システムの円滑な移行に備えます。  4-2【マイナンバーカードの普及】  国は行政のデジタル化、特にマイナンバーカードの普及を急いでおり、新たにマイナンバーカードを作成した人に5,000ポイント、マイナンバーカード健康保険証として登録すると7,500ポイント、公金の受取用の銀行口座を登録すると7,500ポイント、最大2万円分のマイナポイントを受け取れる制度も創設しました。  このような国の普及促進制度も活用しながら、さらなるマイナンバーカードの普及を進めます。  4-3【行政手続のオンライン化】  昨年、国が運営するオンラインサービス「マイナポータル」に総合行政ネットワーク「LGWAN」との接続機能が実装されたことで、全ての地方公共団体がLGWAN-ASPサービスを個別に調達することなく、オンライン申請を受け付けることが可能となりました。  さらに、国は子育てや介護支援など主要な35手続の標準様式や申請フォームのひな形をマイナポータルに順次プリセットしています。いなべ市はこのサービスを受けるための申請管理システムを構築し、行政手続のオンライン化を進めます。
     4-4【ICT保育の導入】  保育園では保育士が子どもたち一人一人と向き合い、丁寧に関わることが大切です。しかし、現実は園児の登降園の管理や毎日の保育日誌の記録をはじめ、睡眠チェックや指導計画の作成など、様々な事務作業を保育の隙間に時間をつくってこなしています。これらの膨大な事務作業をICTシステムを導入して効率化を図り、保育士の負担軽減を進め、子どもと関わる時間の確保に努めます。  4-5【健康ポイント】  健康を保つには日頃の運動習慣や栄養管理が欠かせません。健康に無関心な人への取組として各地で始まっているのがスマートフォンやICカードを活用した「健康ポイント」です。デジタル技術を活用することにより、1日の歩数や健康診断、健康教室の参加などを記録してポイント化し、たまったポイントで様々な商品やサービスと交換できる制度です。  健康ポイントの制度設計に当たり、将来は介護や子育て、環境や防災のボランティア・ポイント(地域通貨)としても活用できるシステムの導入を目指します。  5 【山辺を活かす未来】  5-1【宇賀渓キャンプ場の再生】  昭和40年代、宇賀渓は登山客にあふれ、活況を呈していました。しかし、各地に大規模なレジャー施設ができ、レジャーが多様化することで、キャンプ場の維持が難しくなってきました。  今回、世界的なアウトドアメーカー株式会社ノルディスクジャパンと提携し、国の補助金も活用できたことで、斬新なデザインのキャンプ場「NordiskHyggeCirclesUGAKEI」として再生します。  北欧では自然の中で家族や友人と共にほっと癒される心地よい過ごし方や暮らし方(デンマークではHygge(ヒュッゲ))が好まれています。いなべ市から心地よい「山辺の暮らし方」を提案できればと考えています。  5-2【野遊びSDGs】  野遊びSDGsは「2050年カーボンニュートラル」を実現する社会に向けて、「野遊び」による人間性の回復とライフスタイルの変容を促すプロジェクトです。  この「野遊びSDGs」の拠点として、多くの候補地の中から全国で3か所が選ばれ、いなべ市は秋田県大館市と北海道芽室町とともに一般社団法人ノアソビSDGs協議会の一員となり、計画を進めています。  この事業の財源として、計画作成経費の100%、施設整備費の70から80%は国からの地方創生推進交付金が充てられ、5年間で16億円の事業費を見込んでいます。  5-3【梅林公園の改革】  農業公園は三つの目標、農業の振興、高齢者の就労、福祉の増進の下に設立され、運営されてきました。特に梅の花は見事に咲き誇り、藤原岳の残雪の白と麓の森の緑が淡いピンクの花の借景となり、多くのカメラマンを魅了しています。このすばらしい景観を残しつつ、主に駐車場を活用して「野遊びSDGs」の活動拠点となる大規模なキャンプ場に改装し、梅の咲く早春だけではなく、オールシーズン活用できる施設への改革を提案します。  5-4【森林の経営管理委託】  森林は国土の保全や水源の涵養、木材の生産のための大切な資産であるにもかかわらず、森林の大部分は放置され、適切な経営管理が行われていません。国は森林所有者に適切な経営管理を義務づけ、市町村が仲介役となり、意欲と能力のある林業経営者への委託を制度化しました。この財源として森林環境税が創設され、令和6年度から1人年額1,000円を徴収し、森林整備の財源に充てられます。  税の徴収に先立ち、市町村へ交付される森林環境譲与税を財源として、いなべ市は令和4年度、立田地区において森林所有者の意向調査や集積計画を作成し、林業経営者に経営管理を委託します。  5-5【みえ森と緑の県民税の活用】  国の森林環境税とは別に、三重県では「みえ森と緑の県民税」として1人年額1,000円の徴収が平成26年度から始められています。この財源を活用して、市内中学校の卒業生に間伐材を利用した卒業記念の「箸」を贈呈しています。  また、放置森林や竹林の伐採を実施する自治会に高所作業車やチェーンソー、粉砕機を無償で貸し出す事業にも活用し、景観の保全や災害の防止に役立っています。  5-6【グリーンクリエイティブいなべ(GCI)の推進】  地域活性化のかじ取り役として、観光地域づくり法人(DMO)の設置が求められており、そこで誕生したのが一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ(GCI)です。「にぎわいの森」を拠点に、いなべの魅力あるモノ・コト・トキを創造し、おしゃれでカジュアルな山辺の暮らしを広く発信します。  5-7【グリーンインフラ計画】  国は自然環境と共生し、ハードとソフトを兼ね備えた社会資本「グリーンインフラ」の整備を推進しています。  一方、いなべ市の「にぎわいの森」と、そこを拠点に展開しているグリーンクリエイティブいなべ(GCI)事業は「グリーンインフラ」を先取りした事業であることから、国の補助採択が下りました。令和4年度は国の支援を基に自然環境「グリーン」と共生する新たな空間「インフラ」を計画します。  5-8【脱炭素先行地域への挑戦】  国は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする脱炭素社会「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指すことを宣言しました。いなべ市は国が募集する脱炭素先行地域(100か所)に応募し、脱炭素社会の実現に積極的に取り組みます。  6 【社会資本が生み出す日常と未来】  6-1【インターチェンジへのアクセス道路の整備】  高速道路の建設と並行してインターチェンジへのアクセス道路の整備を進め、地元の皆さんや企業の利便性の向上を図ります。  さらに、市外から人や投資を呼び込み、観光など新たな産業の育成にも努めます。特に三笠橋周辺の渋滞が顕著となり、国道421号バイパス(大安インターチェンジアクセス道路)の完成が待たれます。いなべ総合学園高校の南隣の(仮称)いなべ大橋の工事も進み、令和4年度中に西方上笠田線までの完成、その後、国道421号への延長を予定しており、北金井と大泉新田の沿線の皆様には家屋や貴重な土地の提供などの御協力をお願いします。  また、大安インターチェンジと青川峡キャンピングパークとを結ぶ丹生川久下2区119号線(青川右岸道路)の改良工事も国の交付金(55%)を活用して延長し、令和5年度中に下青川橋までの完成を目指します。  6-2【自歩道の整備】  いなべ総合学園高校の通学路である西方上笠田線の高校より東側の自転車道・歩行者道(自歩道)の整備を国からの交付金(50%)を活用して進めており、令和8年度の完成を目標に、西方地区の測量と橋の設計を実施します。  また、笠田新田中央線は、国の交付金(55%)を活用して、楚原第4号踏切の拡幅工事を引き続き行い、防災拠点でもある員弁御薗グラウンドへの進入路の拡幅を進めます。  6-3【交通安全と市道ゾーン30】  いなべ警察署からの要望が強い交通安全対策として、幅員の狭い生活道路における歩行者の安全確保を目的に、自動車の速度規制と路肩整備などの安全対策を組み合わせた国の交付金(55%)事業(ゾーン30)に取り組みます。令和4年度は員弁西小学校周辺の楚原北勢線の路肩の整備を始め、令和5年度の完成を目指します。  6-4【道路と交通安全施設の修繕】  自治会からの要望で金額的に最も多いのが道路と交通安全施設の修繕です。令和4年度の道路修繕は、劣化の診断結果に基づき、6路線の舗装と白色の中央線や側線の引き直しを実施します。  また、警察署所管の横断歩道や「止まれ」の表示、追い越し禁止の黄色い規制線の引き直しも改善を要請します。  6-5【橋の安全】  いなべ市が管理する橋梁の中で、修繕が必要とされた橋梁は42橋あります。令和4年度も国の交付金を活用して3橋の測量設計と2橋の修繕を実施し、橋梁の安全に努めます。  6-6【河川の安全】  市内の河川の大部分は県管理の河川ですが、上流部には市が管理する準用河川があります。豪雨災害に備え、令和4年度は6河川の護岸整備を実施し、河川の安全を図ります。  6-7【ため池の安全】  農業用ため池の決壊は浸水想定区域に甚大な被害をもたらすことから、国の農村地域防災減災事業を活用し、北勢町麓村の麓奥溜の改修事業計画を策定します。また、市内五つのため池の耐震調査を実施し、具体的な改修事業につなげます。  令和4年度の施政方針は以上です。 ○議長(小川幹則君)  施政方針を終了します。  ここで、暫時休憩します。                午前  9時45分 休憩                午前 10時00分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開します。  傍聴人の方に申し上げます。傍聴人の方々は、いなべ市議会傍聴規則を遵守くださるようお願いいたします。  日程第5、諮問第1号から日程第27、議案第21号までの23議案を一括議題といたします。  日程第5、諮問第1号、人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてから、日程第27、議案第21号、令和4年度いなべ市下水道事業会計予算までの23議案について、提案理由の説明を求めます。  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  それでは、議案書と資料をお手元に持っていただくとありがたいと思います。  まず、諮問第1号、人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、人権擁護委員10名のうち、川瀬 勉委員が令和4年6月30日をもって任期満了となるため、引き続き、同氏を人権擁護委員の候補として法務大臣へ推薦しようとするものでございます。  資料は1ページになります。  続きまして、諮問第2号、人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてでございます。  資料2ページをお開きください。  人権擁護委員10名のうち、羽場一仁委員が令和4年6月30日をもって任期満了となるため、その後任の委員として伊藤千奈美さんを人権擁護委員の候補者として法務大臣に推薦しようとするものでございます。  続きまして、同意第1号、いなべ市固定資産評価審査委員会の委員の選任につき同意を求めることについてです。  資料4ページ、いなべ市固定資産評価審査委員会の委員3人のうち、川添博久委員が令和4年3月31日をもって任期満了となるため、引き続き、同氏を選任しようとするものでございます。  続きまして、資料6ページ、議案第2号、いなべ市職員育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてございます。  資料を見ていただきますと、令和3年に人事院から国家公務員に関わる妊娠、出産、育児と仕事の両立を支援するため講じる措置ということが報告され、地方公務員にも国と同様の措置を講ずることが求められています。  内容は、非常勤職員の育児休業の取得要件が在職期間1年以上とあったのを廃止する。二つ目、育児休業等の申出により、不利益な取扱いを受けることがないように職場で配慮する。3番目、妊娠、出産等を申し出た職員には、育児休業制度の説明、意向確認、面談を行うこととする。4番目、育児休業の承認を円滑に行うため、研修の実施、相談体制の整備、勤務環境を整備するという内容でございます。  続きまして、議案第3号、委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についてでございますが、7ページを見ていただきますと、予防接種健康被害調査委員会の委員及び学校運営協議会の委員の報酬を新たに定めようとするものでございます。  コロナで副反応による健康被害が1件ありました。そういうのが出た場合に、被害を調査して、保健所に対して実態を報告する必要がありますので、専門委員の方に来ていただき、その方に支払う費用弁償を規定した内容でございます。  続きまして、資料8ページ、議案第4号、いなべ市消防団に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございます。  消防団員の報酬の基準の策定につきまして、昨年に消防長官通知が発令され、消防団員の処遇の改善を求められました。それによる出動報酬の値上げでございます。  報酬には二通りありまして、固定した年間報酬と出動報酬があります。年間報酬は変わりません。出動報酬が、今まで火災や警戒などで1回出動するたび2,500円と規定されていたのを半日で4,000円、1日8,000円、山岳救助、水害などは1回5,000円だったものを半日で4,000円、1日で8,000円に引き上げようとするものでございます。  続きまして、議案第5号、いなべ市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について、資料9ページでございます。  年金担保貸付事業等の廃止に伴い、消防団員が例外と認められてきたただし書を取るということでございます。年金を担保として小口の資金を借り受けることは、老後の生活を支える年金が担保で貸し付けられますが、こういう制度そのものをやめていこうとする国の流れがあるにもかかわらず、例外措置で、消防補償年金または年金である傷害補償もしくは遺族補償を受ける権利を国民生活金融公庫または沖縄振興開発金融公庫に担保する場合はこの限りでないというただし書が3条2項にありました。このただし書を取って、全て年金担保貸付事業は廃止するということでございます。  続きまして、議案第6号、いなべ市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてでございます。  資料10ページを見ていただきますと、一つは、国民健康保険税を基準保険率に合わせるという改正でございます。これは今まで市町村が運営主体だったのが県主体に変わっております。しかし、各市町村で保険料率も違いますし、医療費も違うわけです。それを県とずっと調整を図ってまいりました。医療費が高いところは保険料が高いのは当たり前だという話になるわけですが、県は医療費が高くても、安くても、三重県全体を同じ保険料率にしましょうと。段階的に是正して、令和5年には最終的に一本化しましょうと。そのためには県が推奨する保険料率にどんどん合わせていきなさいと。保険料率を安くせんがために、一般会計から法定外に繰り出すことを禁止しております。法定外に繰り出せばペナルティーが発生しますので、法定外繰入れを行えません。保険料率を県の言う標準保険料率に合わせる必要があります。県は保険料率を二通り出しています。私どもは所得割と均等割が6対4で、所得割が多くて、均等割が少ない。資産割はなくなりました。50%対50%のところもあります。二通りで県が標準税率を出しており、県の推奨料率に合わせると。その県の推奨料率がここで載っている令和4年度の改定案でございます。これにより、いなべ市の料率がどれだけ上がるのかというと、全体として530万円分の税が多くなります。全体として8億1,000万円の保険税ですので、徴収する8億1,000万円のうち530万円、パーセントにして0.65%と、今回の改正で全体からすると非常に軽微でありますけれども、県の標準保険率に合わせる必要が出てきたことで、今回、改正するものです。  もう一点は、議案の提案理由の4行目、資料の12ページ、未就学児に係る国民健康保険税の被保険者均等割額の減額措置を講ずるということで、全世帯の未就学児の均等割を5割軽減することが併せて出てきましたので、既に7割軽減を受けておられる方も、残り3割のうちの半分を国費が補填しますので、実質8割5分軽減される措置になると。未就学児のいる高所得者に対しても5割軽減が適用されるという改正案でございます。実際には530万円、0.7%の非常に軽微な変更であると御認識いただけるとありがたいと思います。  続きまして、議案第7号、いなべ市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、資料の13ページ、家庭的保育は保育者の自宅などで行われる少人数を対象とした保育サービスですが、いなべ市では現時点でそういう施設はありません。保育者が病気などになったときは代わって預けるところが必要になってきますので、代替保育の提供できる連携施設の確保をするという基準がありますが、この一部緩和されたと。  資料13ページの中ほどに、家庭的保育では既存の保育所、認定こども園、幼稚園などと連携していきなさいと。家庭的といいながら、集団保育の体験も要りますと。職員が病気になったときは代替保育の提供が要りますと。そういったことを加味して連携しなさいということで、必ず連携施設を登録する必要がありましたが、今回、著しく困難である場合の除外規定が設けられました。都会では保育施設が不足しておりますので、家庭的保育ももう少し幅を広げないと、保育の受け皿がないという背景があります。ですから緩和措置をして、連携施設との連携を緩める改正でございますが、いなべ市では現時点では該当する家庭的保育をする事業者はありません。  続きまして、議案第8号、いなべ市立保育所条例の一部を改正する条例の制定について、子ども・子育て支援制度が改正されたために、いなべ市保育所条例を改正しようとするものでございます。  30ページを見ていただくと、第6条で保育の停止が出てまいります。今まではコロナなどで保育を停止することができるという条例上の位置づけがありませんでしたが、今回、感染症にかかっており、またはかかっている疑いがあり、他の児童に感染させるおそれがあるとき、保育を停止することができるという規定が盛り込まれた改正でございます。  次に、議案第9号、財産の無償貸付について(北勢線運営事業に係る三岐鉄道株式会社への無償貸付)、合併前、北勢線の線路敷の財産は三岐鉄道に引き受けていただくとき、所有する市町村の所有に変わっております。その市町村の所有権のある北勢線の線路沿いの土地を令和4年から3年間、無償でお貸しして、運行を引き続きお願いするものでございます。  続きまして、議案第10号、いなべ市道路線の認定について、36ページの地図を見ていただきますと、笠田新田坂東新田線がトヨタ車体からいなべ警察署に向かう新しい路線ができました。それに伴い、旧市道の名前を変える必要が出てまいりましたので、笠田新田12号線として認定をさせてもらおうと。  そしてもう一つは、坂東新田1号線ということで、笠田大溜から上流に上っていく道を新しく認定をお願いしようとするものです。  それに関係しまして、議案第11号、いなべ市道路線の変更について、40ページの地図を見ていただきますと、笠田新田坂東新田線ができたことによる大溜坂東線の起点の変更が主な内容でございます。  次に、議案第12号、令和3年度いなべ市一般会計補正予算(第11号)につきましては、資料の14ページを見ていただきますと、歳入歳出それぞれ3億8,191万1,000円を減額し、256億8,503万4,000円としようとするものでございます。  主な内容は、新システム構築事業、住基システム改修事業で、マイナンバーカードの所有者がマイナポータルから転出、転入の予約が行えるようにするための基幹システムの改修費として605万円、ため池のため池耐震・豪雨・劣化耐性調査事業で、ため池の防災対策を推進するために、大安町宇賀の土山池及び宇賀溜、員弁町畑新田溜、喜蔵池、藤原町西野尻溜のため池耐震・豪雨・劣化耐性調査を実施します。  その下、ため池整備実施計画書策定事業は、麓村の麓口溜が補正予算で上がってきます。次に、令和4年度で麓奥溜が出てきますので、麓村は2か所、実施設計になります。  除雪対策事業1億3,160万円、公立中学校施設整備事業で、員弁中学校校舎エレベーター設置工事5,500万円が主な内容でございます。  議案第13号、令和3年度いなべ市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)で、歳入歳出それぞれ2億623万8,000円を増額しまして、47億2,603万円としようとするものでございます。高額療養費の給付が予定よりも多くなったためでございます。  続きまして、補正予算説明書99ページ、議案第14号、令和3年度いなべ市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)でございますが、823万5,000円を追加し、10億3,655万円としようとするものでございます。これは繰越金、諸収入の確定、広域連合に対する負担金の変更でございます。  次に、111ページ、議案第15号、令和3年度いなべ市介護保険特別会計補正予算(第2号)は、歳入歳出それぞれ1億4,101万4,000円を減額して、42億6,691万6,000円としようとするものでございます。これは保険料、国庫支出金などの交付金の確定、システム改修などの精査による補正でございます。  これで特別会計は終了です。  次に、令和4年度の会計に移ります。  令和4年度の会計は、当初予算説明資料4-1を見ていただきますとありがたいと思います。  議案第16号、令和4年度いなべ市一般会計予算につきましては、資料17ページを見ていただきますと、令和4年度当初予算の主要事業だけを説明させていただきます。概算については施政方針で説明させていただきました。  自治体DX推進事業で、行政手続のオンライン化、マイナンバーカードを活用した電子申請の拡充で8,885万3,000円です。電子化を推進するための予算でございます。  次に、2番、放課後児童クラブ施設整備事業は、第2石榑放課後児童クラブ室の増設を行います。石榑の放課後児童クラブの需要が大きいものですから、石榑小学校の北側にある児童クラブの隣に新しく設計、建設するものでございます。
     17ページ、3番、公立保育園ICT化推進事業、4番、私立保育園ICT化推進事業については、先ほど施政方針でも言いました保育士の業務を軽減するため、ICTを利用し、帳票類の利便性を高めるものでございます。  5番目、私立保育園整備補助事業は、員弁西保育園の保育室の照明のLED化をさせていただくものです。  6番目、粗大ごみ場整備事業は、大安粗大ごみ場、藤原粗大ごみ場の整備でございます。  7番目、農村地域防災減災事業は、先ほど説明しました宇賀地内土山池の耐震調査と、麓村地内麓奥溜の実施計画です。  次に、18ページを見ていただきますと、野遊びSDGs推進事業1億1,559万4,000円でございます。梅林公園に木質系のチップを作るための施設がありますが、その移転と全体の設計を令和4年度でお願いしようと思います。  次、9番目、道路災害防止対策事業1億1,600万円につきましては、道路の舗装でございます。防災・減災、国土強靭化の補助金の対象になりましたので、今回、6路線の舗装をさせていただきます。  次に、防災・安全交付金事業で、先ほど説明しました市道楚原北勢線ゾーン30対策事業、員弁西小学校のエリアでございます。そして、市道西方上笠田線自歩道設置事業5,400万円、市道笠田新田中央線道路改良事業1億3,600万円は、楚原第4号踏切の拡幅でございます。  (4)市道丹生川久下2区119号線道路改良事業5,000万円は、令和5年までに下青川橋までの道路改良です。  11番目、道路メンテナンス事業、橋梁長寿命化修繕事業4,000万円は、3橋の設計と2橋の修繕を行います。  その下、橋梁長寿命化修繕計画事業4,000万円は、74橋の定期点検を行います。  12番目、雪害対策事業4,600万円は、除雪対策の車両、除雪トラック1台とホイールローダー4台を購入します。  市単独河川維持改良事業6,200万円は、6河川の護岸整備を行います。  19ページ、14番の常備消防整備事業3,818万円は、北分署のポンプ車を購入させていただきます。  次に、消防団施設整備事業は、可搬ポンプの積載車両を北勢北分団に新規配備、大安東分団の更新でございます。  16番目、三里小学校駐車場及び学習畑整備事業5,400万円は、施政方針で述べさせていただきました。  社会教育施設整備事業は、郷土資料館移転事業で5,000万円計上させていただきました。  市民温水プール建設事業8億6,000万円は、温水プールの建設でございます。  次に、20ページ、ソフト事業、地域おこし協力隊事業、集落支援員事業、地域活性化起業人事業は外部人材に来ていただき、活動していただきます。  4番目、生活困窮者自立支援事業、被保護者健康管理支援事業200万円は、先ほど施政方針で述べさせていただきました。  在宅老人福祉事業904万4,000円は、紙おむつ支給、緊急通報装置設置、寝具洗濯サービス、訪問理容サービスなどでございます。  6番目、いなべ市成年後見人制度利用促進事業1,300万円、障がい者自立支援市単独補助事業135万3,000円は、障がい者のハイリスクの方が緊急短期入所を利用する際に、事業所に対して人件費補填をすることにより、事業所の負担を軽減し、障がい者が短期入所を利用しやすくする事業です。  8番目、ヤングケアラー支援事業で272万円、新型コロナウイルスワクチン接種事業で3億3,865万4,000円でございます。  21ページ、健康アプリ事業は、マイナンバーカードと携帯電話を利用した健康管理の事業です。  11番目、森と緑の基金事業は、中学校卒業記念品の箸制作と危険木除去の高所作業車とチェーンソー、粉砕機のリース代。里山竹林環境保全支援事業は、ボランティア団体への支援です。  12番目、森林環境基金事業は、森林環境譲与税を利用して、古田、篠立地区の意向調査と業務委託を行います。  13番目、グリーンクリエイティブいなべ推進事業は、(1)から(5)まで書かせていただきました。内容については施政方針の中で述べさせていただきました。  22ページ、SDGs未来都市推進事業2,560万円につきましては、SDGs取組事業者を増やすための市内事業者への働きかけ、PR活動をしてまいります。  15番目、野遊び推進事業は、野遊びの資源調査、人材育成、メディアへの掲載、今後の観光商品の開発、広域連携で秋田県大館市、北海道芽室町とのシンポジウムの開催などでございます。  16番目、夢・未来プロジェクト2030事業は、施政方針でも言いました日本航空ふるさと応援隊と株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンによる子どもたちへの授業などをしていきたいと思います。  次に、23ページ、国民健康保険特別会計は、歳入歳出それぞれ44億6,000万円、後期高齢者医療特別会計は10億5,000万円、介護保険特別会計は40億5,000万円でございます。  水道事業会計につきましては、施政方針でも書きました大泉水源地機械電気設備増強工事2億6,400万円、宇賀配水池増設設計業務2,000万円、下水道事業会計は、東貝野地区を公共下水道に接続するための管渠布設工事1億3,000万円でございます。  当初予算説明資料の22ページ、国民健康保険特別会計でございます。  国民健康保険は3,000万円減の44億6,000万円でございます。税は8億1,200万円でございます。今回、530万円の値上げになるわけですけども、値上げ率は0.65%で、非常に軽微なものであると認識いただけるとありがたいと思っております。  23ページの図14、国民健康保険特別会計の歳入の一番下の8億1,000万円が保険税で、8億1,000万円分の今回の値上げは530万円であると認識いただけるとありがたいと思います。  続きまして、後期高齢者医療特別会計につきましては、3,000万円増の、歳入歳出それぞれ10億5,000万円を計上させていただきました。  25ページの図16を見ていただきますと、歳出で、後期高齢者は10年間で36%医療費が上がってます。毎年、社会保障費がどんどん上がるのは我が国の性でございます。  続きまして、介護保険特別会計当初予算、26、27ページを開いていただきますと、8,000万円減の歳入歳出それぞれ40億5,000万円を計上させていただきました。  地域支援事業の一部を一般会計で実施することとし、特別会計での事業費が少なくなり、昨年より1億8,000万円の減額です。これは重層的支援体制整備事業で、従来は介護保険会計で実施していました地域包括支援センターの運営費、元気づくり、青空デイサービスなどを一般会計に移さないと国からの補助金が得られないということで、介護保険特別会計から一般会計に移しました。ですから、介護保険特別会計の地域支援事業が1億8,000万円減額になっていることが主な内容でございます。  28、29ページは水道事業会計でございます。  今回は、大泉水源地から大井田配水池、そして送水ポンプを使っての宇賀配水池の整備などが主な内容です。石槫北山配水池の増設事業が一段落しましたので、投資そのものは減額となります。それが水道事業会計の主な内容でございます。  30、31ページが下水道事業会計でございます。  31ページの図25を見ていただきますと、一般会計からの当初予算補助金の推移になっています。一般会計から下水道事業会計に多いときには13億3,000万円流れているわけです。私どもの下水道事業会計は一般会計からの補填で成り立っている事業ですが、料金が低いことに対して国からのペナルティーが来ます。この13億円をやめろと言われると下水道事業会計はパンクします。下水道事業会計をキープするには、極端に安い下水道料金を単価150円/立米まで段階的に引き上げれば、毎年、5,000万円から1億円の補助金はキープできるということです。  最後、33ページ、全会計の地方債の推移で、令和4年度は385億円、昨年は399億円で、確実に地方債は減少してきます。  以上、慎重な審議をよろしくお願いします。 ○議長(小川幹則君)  市長の説明が終わりましたが、補足説明がありましたら、許可いたします。               (「ありません」の声あり) ○議長(小川幹則君)  以上で、提案理由の説明を終わります。  日程第5、諮問第1号、人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについての質疑を許します。  質疑はございませんか。                (「質疑なし」の声あり) ○議長(小川幹則君)  次に、日程第6、諮問第2号、人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについての質疑を許します。  質疑はございませんか。                (「質疑なし」の声あり) ○議長(小川幹則君)  次に、日程第7、同意第1号、いなべ市固定資産評価審査委員会の委員の選任につき同意を求めることについての質疑を許します。  質疑はございませんか。                (「質疑なし」の声あり) ○議長(小川幹則君)  これにて、質疑を終了します。  お諮りいたします。  諮問第1号、第2号及び同意第1号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、これに御異議ございませんか。                (「異議なし」の声あり) ○議長(小川幹則君)  異議なしと認めます。  よって、諮問第1号、第2号及び同意第1号は、委員会付託を省略することに決しました。  諮問第1号、第2号及び同意第1号の人事案件については、以上をもって本日の審議を終了いたします。  次に、日程第28、請願についてを議題といたします。  本日までに受理した請願1件については、請願文書表のとおり、会議規則第148条第1項に基づき、所管となる常任委員会に付託いたします。  なお、本日説明がありました日程第8、議案第2号から日程第27、議案第21号までの20議案につきましては、3月15日の本会議において総括質疑を行います。  よって、質疑の発言希望者は、お手元に配付の質疑通告書を3月1日正午までに議会事務局へ提出くださいますようお願いいたします。  以上で、本日の日程は全て終了しました。  次回の本会議は、3月2日午前9時に再開し、代表質問を行います。  それでは、本日はこれをもちまして散会とします。               (午前10時43分 散会)         地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。                いなべ市議会議長                いなべ市議会署名議員                いなべ市議会署名議員...