伊勢市議会 > 2013-03-06 >
03月06日-04号

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  1. 伊勢市議会 2013-03-06
    03月06日-04号


    取得元: 伊勢市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-14
    伊勢市 平成25年  3月 定例会          平成25年3月伊勢市議会定例会会議録議事日程                    平成25年3月6日(水)午前10時開議日程第1 一般質問     ①14番 黒木騎代春君          ●市内公立学校におけるスクールカウンセラーについて          ●政府が地方公務員の賃金引き下げを求め、2013年度の地方交付税を減額したことに対して、全国知事会など地方6団体は「極めて遺憾である」という共同声明を発表している。市長としての受け止め、見解について聞きたい     ②10番 品川幸久君          ●エネルギーの地産地消について          ●「地域と共に創る電気自動車等を活用した低炭素社会モデル事業」について          ●(大事業)道路新設改良事業(中事業)道路改良事業 桧尻川22-1号線ほかについて、調査結果をお示し願いたい。     ③ 7番 辻 孝記君          ●宮川(桜)堤の河川改修について     ④13番 長田 朗君          ●内宮周辺の渋滞対策          ●市立伊勢総合病院     ⑤ 6番 福井輝夫君          ●伊勢市の公衆トイレについて     ⑥ 1番 野崎隆太君          ●平成25年度国家予算への対応について          ●家族の時間づくりプロジェクトについて          ●地域発展に関する具体的ビジョンについて本日の会議に付した事件 なし出席議員(28名)      1番  野崎隆太君      2番  吉井詩子君      3番  世古 明君      4番  野口佳子君      5番  岡田善行君      6番  福井輝夫君      7番  辻 孝記君      8番  吉岡勝裕君      9番  広 耕太郎君    10番  品川幸久君     11番  藤原清史君     12番  山根隆司君     13番  長田 朗君     14番  黒木騎代春君     15番  西山則夫君     16番  上田修一君     17番  中川幸久君     18番  小山 敏君     19番  杉村定男君     20番  浜口和久君     21番  工村一三君     22番  山本正一君     23番  佐之井久紀君    24番  宿 典泰君     25番  世古口新吾君    26番  長岡敏彦君     27番  中村豊治君     28番  中山裕司君欠席議員(0名)      なし職務のため議場に出席した事務局職員  事務局長     中川芳明君   事務局次長    杉原正基君  議事係長     伊藤 亨君   調査係長     津村将彦君  書記       中野 諭君   書記       中川浩良君説明のため出席した者  市長       鈴木健一君   副市長      松下 裕君  病院事業管理者  藤本昌雄君   会計管理者    白木信行君  総務部長     藤本 亨君   情報戦略局長   森井 啓君  環境生活部長   中井宏明君   健康福祉部長   山本辰美君  産業観光部長   三浦 徹君   二見総合支所長  中村龍平君  小俣総合支所長  森 明彦君   御薗総合支所長  内田 豊君  上下水道部長   本多秀夫君   病院事務部長   佐々木昭人君  消防長      大西邦生君   総務部理事    角前 明君  産業観光部理事  奥野喜久君   健康福祉部次長  鈴木正人君  都市整備部次長  高谷幸良君   消防本部次長   竜田博史君  総務部参事    可児文敏君   環境生活部参事  奥野やす子君  産業観光部参事  須崎充博君   都市整備部参事  谷口 尚君  総務課長     北 一晃君   行政経営課長   大西要一君  病院事務部参事  下村浩司君   教育委員会委員長 中居信明君  教育長      宮崎吉博君   教育部長     玉置行弘君  教育次長     北村 陽君   監査委員     鈴木一博君  選挙管理委員会委員長           鈴木市郎君 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(杉村定男君) ただいまから市議会定例会の継続会議を開きます。 本日の出席者は全員ですので、会議は成立しております。 本日の会議録署名者及び議案等説明者は、開会当初決定あるいは御報告申し上げたとおりであります。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。 それでは、会議に入ります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(杉村定男君) 日程第1、一般質問を引き続き行います。 発言通告に従い、順次許可することにいたします。--------------------------------------- △黒木騎代春君 ○議長(杉村定男君) 初めに、14番、黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) おはようございます。日本共産党の黒木騎代春でございます。 通告に基づき、一般質問を行います。 大きく2点にわたって質問をいたします。 今日の学校を取り巻く環境は、社会の変化とともに、より複雑な状況にあると言われております。とりわけ、一昨年10月に滋賀県大津市内の市立中学校に通う男子生徒が自殺をした事件を初め、いじめ、体罰による生徒の自殺という痛ましい事件が命を育む学校で起きたことは、教育関係者だけではなく、私たちにとっても大きな関心事です。 報道によれば、三重県も当初予算で注力する3つの分野の一つに「子どもを守る」を掲げ、いじめ、虐待対策を充実させるとされております。伊勢市においても、関係者を初め、子供たちの命を守り、子供たちが人間として大切にされる学校づくりは、喫緊の課題として取り組まれております。 今、教育問題等の対策において、児童生徒や保護者の抱える悩みを受けとめ、学校におけるカウンセリング機能を担うスクールカウンセラーや、学校、家庭、地域のネットワークを築き、児童生徒の問題行動等の未然防止や早期解決に向けて支援を行うスクールソーシャルワーカーの存在は大きな役割を担いつつあります。 文部科学省が全国のスクールカウンセラー派遣校などに対して行ったアンケートでは、全体の約7割から9割が、学校の教育相談体制の充実に必要な対策として、スクールカウンセラーの配置または充実と回答しております。さらに、約73%が、スクールカウンセラーを中学校同様、小学校にもできる限り配置することが望ましいと答えております。 いじめ問題等の対策として大きな役割を担うスクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーを全校に配置するための国の補助を拡充されるよう強く要請する自治体の取り組みも強まっております。 ある自治体の教育委員会関係者は、児童生徒一人一人に十分な目を配る余裕が学校にはない、いじめ対策として国が予算をつけるなら教員をふやすことも検討してほしいとの声や、スクールカウンセラーを置けば全て問題解決というわけではない、教員数もスクールカウンセラーの配置時間も限られている中、教員がスクールカウンセラーの視点や考え方を身につけて実践するなど、最大限活用することで意味があるとの指摘もあります。 確かに、現役教師の約7割が、いじめへの対応に時間が足りないと感じているという調査結果もあります。根本的な対策として、なぜいじめがここまで深刻になったのかを考え、その要因をなくすことは必要です。目の前のいじめから子供たちのかけがえのない命、心身を守り抜くことも待ったなしです。その点で、スクールカウンセラーの必要性が強まっていることは共通の認識だと思います。 そこで伺います。 伊勢市では、スクールカウンセラーの現状についてどのように認識しておられるのか、その役割と課題について初めに伺います。 次に、現在のスクールカウンセラーの活動状況と体制について、どのようになっているのか教えてください。 3点目として、課題を解決していく上で、今後の取り組み方の方向性についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、大きな2つ目の質問項目について伺います。 政府が、地方公務員の給与を7月から、2013年度に限り、国家公務員に倣って平均7.8%削減することを前提に、地方交付税を減額する2013年度予算を決定する一方、地方に公務員給与の削減を強制している問題について伺います。 これは、地方自治への重大な干渉、介入であるばかりか、地方公務員ならず、全ての労働者の賃下げにつながるとともに、地域経済をさらに低迷させることになるものであり、大きな問題です。 昨年11月、財務省が財政制度審議会において、2012年度の地方公務員賃金が、2年間の臨時的な削減、平均7.8%のもとにある国家公務員賃金との比較で、近年にない高水準、8割超の自治体が高いなどとする資料を提出し、地方自治体において適切な給与水準を求めたとの報道がされました。これは、地方における今年度の賃金確定闘争が本格化しているときに、公務公共労働者の賃金抑制を図るため、あたかも地方公務員の賃金が引き上げられたかのような誤った印象を国民に与える、極めて意図的で悪質な世論誘導ではないかと思われます。 これまでも政府は、地方公共団体の職員の給与については、当該地方公共団体の条例で定めるものであり、地方公共団体に対して、今後、国家公務員給与の引き下げと同様の引き下げを要請することは考えていないと繰り返し表明してきました。例えば、国会答弁の中で、地方交付税は使途の定めのない一般財源であり、国はその交付に当たり、条件をつけ、または使途を制限してはならないとされていることから、国は地方公共団体に対し、地方交付税の交付に当たり、特定の支出の削減を義務づけることはできないとまで述べてきたものです。 したがって、今回の対応は、政府の正式的なこれまでの見解にも真っ向から反するものと言わざるを得ないとされています。 当該各自治体の首長の中からも批判の声が上がっています。1月27日には、全国知事会など地方六団体が、地方財政対策地方公務員給与についての共同声明を、1月29日には、全国市長会長として新潟県の長岡市長が、交付税削減、地方公務員給与削減に関するコメントを発表するなど、自治体関係者トップが数次にわたる抗議の声を上げております。 2月20日に発表された全国市長会の緊急アピール「国による地方交付税削減地方公務員給与削減要請について」では、「地方公務員の給与は、公平・中立な知見を踏まえ、住民や議会の意思に基づき各自治体が自主的に決定すべきものであり、ましてや、地方の固有の財源である地方交付税を地方公務員の給与削減のために用いることは、地方分権の流れに反し、地方の財政自主権を侵すものであり、まことに遺憾である」とした上で、「現下のデフレ基調の中、厳しい地域経済を回復基調に乗せるためにも地方公務員の給与削減は、極めて問題である。経済界に対し民間給与の引き上げを要請している政府の現在の立場とも矛盾すると言わざるを得ない」と厳しく抗議の意思を表明しております。 そこで伺います。市長としてのこの問題での受けとめや立場についての見解を求めたいと思います。 以上、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) おはようございます。黒木議員の御質問にお答えをします。 私からは、政府が求める地方公務員の賃金引き下げに対する見解についてお答えをし、市内公立学校におけるスクールカウンセラーにつきましては、教育長からお答えをいたします。 今回の地方公務員の給与削減につきましては、東日本大震災を契機として、防災・減災事業に積極的に取り組むとともに、長引く景気の低迷を受け、一層の地域経済の活性化を図ることが喫緊の課題となっており、こうした地域の課題に迅速に対応するため、平成25年度における地方公務員の給与については、国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律に基づく国家公務員の給与減額支給措置を国に準じて必要な措置を講ずるよう要請されたものでございます。 このことに対しまして、私どもは全国市長会を通じ、国に対して、まず1点目、地方は国を上回る総人件費の削減を実施していること、2点目、地方は恒久的に総人件費の削減を行っており、国の臨時的削減措置とは全く質が違うものであること、3点目、地方公務員給与の決定に関し、国の方針を強制することは、国家公務員の給与の臨時特例法の「地方公共団体において自主的かつ適切に対応されるものとする。」との趣旨にかかわる問題であり、自治体の自主性を阻害するものであることと主張してまいりました。 しかしながら、地方交付税を減額されることにより、市民サービスに影響を及ぼすことになってはいけないものと考えております。 このことから、今回の職員給与の削減につきましては、労使協議や三重県、他市の状況について十分見きわめながら、適切に対応していきたいと考えております。御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(杉村定男君) 教育長。 ◎教育長(宮崎吉博君) 続きまして、私から市内公立学校におけるスクールカウンセラーについてお答えいたします。 まず、スクールカウンセラーの役割と課題についてお答えいたします。 伊勢市では、みんなが気持ちよく安心して通える学校づくりに努めているところですが、子供たちの中には、日々の生活の中で、いじめや不登校など人間関係に関する不安や悩みを抱えている子供たちがおり、これらの不安や悩みを打ち明けられるカウンセリング体制の充実を図ることが重要であると考えます。 スクールカウンセラーは、専門的な知識を生かして、児童生徒に対する相談や保護者及び教職員に対する相談、教職員への研修及び児童生徒への講話、または事件事故等が起こった場合の緊急対応としての被害児童などへの心のケアなど、大きな役割を果たしていると考えます。 しかし、現在、市内全中学校にスクールカウンセラーが週1回派遣されておりますが、相談時間は、学校の規模により1回当たり4時間から5時間です。小学校では5校に1週間または隔週に1回派遣され、1回当たり4時間または1時間から2時間となっています。 児童生徒、保護者へのカウンセリングについては丁寧な対応が必要となり、どうしても一つ一つのカウンセリングについて時間がかかることになり、また、小学校からの派遣希望も多くなっていることから、スクールカウンセラーの十分な相談時間の確保が課題となっております。 次に、スクールカウンセラーの活動状況と現在の体制についてお答えします。 伊勢市におきましては、平成24年度、スクールカウンセラーは、市内全中学校12校と小学校5校に県から派遣されております。また、現在、伊勢市に派遣されているスクールカウンセラーは、日本臨床心理士資格認定協会が認定する臨床心理士の資格を有する方や、心理臨床業務または児童生徒を対象とした相談業務を5年以上経験された方です。 平成23年度のスクールカウンセラーへの相談件数は、市内中学校で2,195件、小学校で324件でした。これらの相談は、一人一人の児童生徒の状況に対応した効果的な指導と支援に結びついていると考えております。 最後に、今後の取り組みについてですが、児童生徒からのスクールカウンセラーへの相談は、人間関係に関する相談が最も多く、不登校やいじめ、学習関係等多岐にわたっていることや、教職員からの相談も増加していることから、相談時間の確保や小学校への派遣の拡大等を県に要望していきたいと考えております。 今後、さらに各学校において、スクールカウンセラーを効果的に活用することができるように相談体制の充実を図っていきたいと考えております。 以上、黒木議員の御質問にお答えいたしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) それでは、再質問をさせていただきたいと思います。 1点目、スクールカウンセラーについてなんですけれども、御答弁では、子供たちの中には人間関係に関する不安や悩みを抱えている場合があって、これらの不安や悩みを打ち明けられるカウンセリング体制の充実を図ることが重要である、この点、また、スクールカウンセラーは専門的な知識を生かして、事件事故等が起こった場合、児童への心のケアなど大きな役割を果たしているとの認識を持っておられるということですから、大きく言ってスクールカウンセラーについての役割の重要性、体制を充実させる必要性については、考え方やベクトル、方向性は同じ、こういうことが確認できたと思います。 また、スクールカウンセラーの活動状況と体制に関しては、伊勢市では、御答弁では、全ての中学校に配置していただいているわけですけれども、勤務時間、学校の規模によって、1週間に1回当たり4時間から5時間と、小学校では5校に配置していただいていますけれども、週間または隔週で1回当たり4時間または1時間から2時間ということでばらつきがあります。かなり小学校に対しては変則的、限定的な配置になっているということが現状だということを教えていただきました。このことから、十分な勤務時間の確保が課題となっているという認識もお述べになったと思います。 先ほどの御答弁の中で相談件数、23年度ですけれども、中学校では年間2,195件、1校当たりにしますと91件、小学校では324件、5校で割りますと1校当たり64件ということです。配置される時間配分からいきますと、小学校は結構多いということがうかがえると思います。 都道府県別のいじめ認知件数、全国の数字でいきますと、2011年度では、小学校が全国的に3万3,124件、中学校が3万749件ということで、小学校のほうが認知件数は多いということになっています。三重県内においては、小学校が102件、中学校で113件ですから、中学校のほうが多いんですけれども、ほぼ同じと考えてもいいと思います。そういう意味では、小学生も同じぐらい深刻な事態にあるということは否定できないと思います。 要するに、小学生に対しては、今5校に配置していただいておるわけですけれども、そういうことから考えても、置かれておる状況を想像しますと、相談する場が十分提供されていない、また、圧倒的に相談する場が不足しているということが明確だということを思います。 報道によれば、滋賀県大津市の事件発生後の本年度の三重県内のいじめ認知件数は、年間トータルの数字はまだまとめていないということで、4月から9月上旬までの間だけでも1,266件と急増しているという数字が発表されています。 これに対して、三重県として、今後スクールカウンセラーの増員をし、中学校では100%、小学校では65.2%にするというのを私は新聞報道で見ておりますけれども、これらを受けて、今後の方向性として、伊勢市としての配置計画、これはどのように充実する方向でいこうというふうなお考えなんでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 教育次長。 ◎教育次長(北村陽君) 黒木議員の御質問にお答えをいたします。 三重県の来年度の教育予算、その中のスクールカウンセラーの部分を見てみますと、全ての中学校には派遣をするという、144校分出ております。小学校分で78校、予算計上されております。 これを、伊勢市のほうに当てはめてみますと、中学校は全て今までどおりの4時間、学校規模によりまして4時間から5時間の毎週1回、小学校においては、その増加分がございますので、先日から指導主事と試算をしておりましたところが、全ての小学校にこの時間数はまだ確定はしておりませんけれども、また、県の予算の確定がまだしておりませんので、はっきりしたことは申し上げにくいんですが、そのままですと、全ての小学校で、隔週にはなろうかと思いますが、派遣ができるという、そのような見込みを立てているところでございます。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) わかりました。県としては65.何%ですけれども、伊勢市としては、そういう全ての小学校に配置できるような算段も可能だというふうな思いを持たれていると。それは非常に大きなことじゃないかなと、ありがたいことではないかなというふうに思います。 スクールカウンセラーが配置されている学校現場を経験された方に伺いましたところ、相談室に来ることができる子は比較的積極的な子が多いと。一方、控え目な子も個性としてあるわけなんで、相談室までなかなか来られないでいる可能性があるという話もお伺いしているんです。 こういった子供たちが来談しやすいように、そんな環境づくりも、本当に大きな、スクールカウンセラーを配置しているけれども、やっぱり特定の子だけが対象になっているというんでは余り意味がないというように思いますので、満遍なくそういうことが、可能性が開けるような環境づくり、こういう点でどんなふうなお考えをお持ちなのかということ、また今後の工夫、これまでもいろんな経験を積んで相当ノウハウもわかってきていると思いますので、その辺についてどのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(杉村定男君) 教育次長。
    ◎教育次長(北村陽君) これまでスクールカウンセラーを配置してまいりました中学校や小学校におきましては、相談室を設けまして、その相談室の前にスクールカウンセラーが来校する日と時間を掲示しているのが通常でございます。また、学校だより、または学級の便り、学年だより等、学校から出す文書によりましても、スクールカウンセラーがいつ学校に来るのか、相談時間はどの辺なのかということも知らせております。 今後、今御質問のありましたように、それぞれの小学校にできたら配置をしたいという考えもございますので、各小学校におきまして相談室の準備、それから保護者、または特に子供たちへの周知の方法について、これも共通理解を図りながら徹底してまいりたいと考えております。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) ハードの面で、あるいはお知らせの面で工夫をしていただくというんですけれども、きめ細かい対応を一層やる必要があると思います。 そういう点で、現在、学校現場で教えていらっしゃる小学校の先生に伺った話なんですけれども、スクールカウンセラーの配置は別としても、現在の児童を取り巻く状況の中で、相談室は絶対に確保してほしいという御意見をいただきました。 新しい学校の設置基準では、この相談室というのも一つの設計上の大きな要素になってつくっていただいておると思うんですけれども、相当年数がたっておる学校では、そういうスペースをどういうふうにするかというのは、かなり工夫も要るところだと思うんです。 そういう点で、今度全ての小学校に、今中学校は置いてもうとると思うんですけれども、どういうふうに配置していただくのか、一つ工夫だと思うんですけれども、その点での可能性、お考えについて伺います。 ○議長(杉村定男君) 教育次長。 ◎教育次長(北村陽君) 確かに、それぞれの小学校におきましては、相談室等を整備していないところもございますので、小学校に配置がされるということで、その辺が決まりましたら、施設を担当しております課とも連携を図りながら、各小学校で当然整備をしてまいりたいと思っております。特に、スクールカウンセラーが配置をされましたのに職員室に在中するというような、そのようなことは決してないように行っていきたいというふうに考えております。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) わかりました。細かい話になるんですけれども、それがなければ相談ができないということではないんですけれども、やはりいろんなものを見ますと、例えば、つい立てとか、誰が来ているかというのが、ぱっとドアをあけてわからないような、そんなような配慮というんですか、そんなんも中学校のほうではやられておるようなんですけれども、小学校のほうではそういった物も要ると思うんですわ。それで予算がどうのこうのという、そんなような細かい話にもなってくると思いますので、配慮をお願いしたいなというように思います。 それと、最初の御答弁で、最近は教職員の相談もスクールカウンセラーの対象としてふえておられるということを聞いたんです。全国的にはその比率が入れかわって、子供より教職員のが多いと、いわば本末転倒、先生の悩みも深刻だと思うんです。そやけど、そもそもやっぱりまずは子供というのが優先されるべきだと思うんですけれども、それでも足りなければ、また独自の対処というのが要ると思うんですけれども、その辺がちょっと気になるんですけれども、その辺の比率について、どのように変わってきているのかというのがわかりましたらお願いします。 ○議長(杉村定男君) 教育次長。 ◎教育次長(北村陽君) 比率と申しますと、率を全て出しているわけではございませんが、経年で見ておりますと、当然、今、議員御指摘のとおり、児童生徒の相談件数が圧倒的に多かったんですが、平成19年、20年あたり、その辺から、やはり教職員からの相談もふえてまいりまして、今平成23年度では、これは中学校の件数でございますが、生徒から1,201件、教職員が1,089件、かなりふえております。その前年度は教職員は806、その前が615ということですので、最近、教職員のメンタルと申しますか、その辺の、これは個人的な話もたくさん含まれておりますので、内容的には報告は詳しくは上がっておりませんが、そのような相談もふえているというふうに考えられると思います。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) わかりました。私の趣旨は、教職員の方のカウンセラーをやめよということではないので、誤解のないように。それはそれで、もう少しさらに追加的な措置がちょっと要るんではないかなという立場からの質問です。 それでは、もう少し先に進みたいと思います。 大津市の第三者委員会の、市立中学校で起きたいじめ事件について出した調査報告書、教育評論家で有名な尾木直樹さんらが委員として取りまとめられたものなんですけれども、この報告書をどう読むかということで、識者や専門家がさまざまな評価をされております。 伊勢市と置かれている条件も違いますし、子供を取り巻く環境も違いますので、全て引き写せば問題解決につながるというようなものでもないと、そんな単純なものではないというふうに考えます。しかし、全体としては、教訓として生かせる面が少なからずあるという評価も多いということで、そういう中でスクールカウンセラーのあり方についてというような項目もあります。 この問題との関連で伺いますが、報告書はスクールカウンセラーのあり方について触れておりまして、それは、スクールカウンセラーの仕事が生徒指導体制のもとに組み込まれ、下請機関化しておったと。例えば、相談した生徒のプライバシーを守る守秘義務に反することが行われている疑いなども指摘されております。スクールカウンセラーとの信頼関係がつくれないという問題になってきます。 大もとに、滋賀県のスクールカウンセラー等の活用事業についての中で、スクールカウンセラーの職務等として、校長の指揮監督のもとに、1点目として児童生徒のカウンセリング、2点目としてカウンセリング等に対する教職員に対する助言援助、児童生徒のカウンセリング等に対する情報収集、提供、4点目として、その他児童生徒のカウンセリング等に関し、各学校において適当と認められるものとなっているとして、これを根拠にして、こういうことが下敷きになって、スクールカウンセラーは校長の指揮監督下で児童生徒のカウンセリング等に関する情報収集、提供をさせられる危険性があるというようなことまで指摘しております。 伊勢市ではそのようなことはないと伺っているんですけれども、改めて、これを機会に原点に立ち返って考えることは無意味ではないと思います。こういう点で、どのような運用をなされようとされているのか、お考えを伺います。 ○議長(杉村定男君) 教育次長。 ◎教育次長(北村陽君) 今、議員御指摘の滋賀県の提言書だというふうに考えますが、確かにここには、スクールカウンセラーの運用のあり方についていろいろと申し述べられております。 その中で、今御指摘のありました、スクールカウンセラーは校長の指揮下にあって情報提供しているのではないかという、そのような御質問であったと思うんですが、学校における職員につきましては、服務監督はやはり校長が全て行うというのが校長の職務でありますので、この監督下にあるというのは当然ではあるんですが、それとともに、このスクールカウンセラーというのは中立性が大切だということで、三重県におきましては、個人情報にかかわる問題、または人権にかかわる問題について全て報告する必要はないということで、伊勢市におきましても、スクールカウンセラーの方が、相談したこと全てを学校に報告するのではないという、例えば、保護者や子供から、これは学校には言わないでほしいとかというような個人的な情報につきましては報告がないということで、今現在行っているところです。 それからもう一点、校務分掌に組み込まれて、生徒指導の手伝いのようなものをさせられているのではないかということなんですが、確かに伊勢市の校務分掌表を見てみますと、相談体制の中にスクールカウンセラーの名前は列記はされて、記載されてはいるんですが、相談体制といいますか、相談業務以外のものに従事するということは伊勢市では行っておりません。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) わかりました。安心いたしました。 それでは、違った観点からもう一点伺います。 東日本大震災被災地の学校で、心に傷を負った子供への支援のために、三重県教育委員会が宮城県に派遣したスクールカウンセラーによれば、生徒だけではなく、教員や保護者のストレスも課題として実感したというようなことが報道されました。東海・東南海・南海地震を見据え、県内のカウンセラーの体制強化の必要性が明らかになったというようなことも言われています。 また、この方は同時に、カウンセラーが不足する三重県内の現状を踏まえて、3連動地震はいつ起こるかわからない、今から人員の拡充と震災時の対応マニュアル策定などを強めなくてはいけないというような訴えもされております。 同じく報道によれば、こういったことを受けて、震災時のスクールカウンセラーの役割について、三重県教育委員会は、知識を持った専門家の存在は重要と、県教委と学校が効果的に対応できるよう、マニュアル策定も含め、震災対策を検討したい意向というふうにされています。 目の前のいじめ問題解決、これも喫緊な課題ですけれども、このような近い将来を見据えた災害対応の必要性からも、スクールカウンセラーの配置の強化、これを伊勢市が独自の課題としても、県との協調になると思うんですけれども、考える時期に来ていると思うんですが、この点での考え方もお示しいただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 教育次長。 ◎教育次長(北村陽君) 御指摘のように、緊急時におきましては、このスクールカウンセラーの役割は非常に重要であるという認識は持っております。 例えば、伊勢市でも、残念ながらいろんな事件、事故が起こったことがございます。その際にも、伊勢市に派遣をされておりますスクールカウンセラーをその学校に緊急に派遣をして、子供の心のケアに対応したというような実践事例もございますが、実際の震災対応につきまして、人員増員ということなんですが、今現在のスクールカウンセラーの配置は県が行っておりますので、県に対しましても増員を強く、これはあらゆる機会を通じて要望してまいりたいと思っておりますし、また、伊勢市独自におきましては、スクールサポート事業におきまして1名の臨床心理士を置いていただいております。この臨床心理士の活用についても、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) わかりました。伊勢市としては、現在精いっぱい頑張っているということなんですけれども、四日市市は平成25年度から小学校全39校にスクールカウンセラーを配置するということを早々と明らかにしておりますもので、伊勢市でもその検討の可能性があるんではないかというふうに私は考えています。 このスクールカウンセラーについては、方向性、ベクトルは同じだということですし、伊勢市では、新年度、県の予算の関係もありますけれども、国の予算の関係もありますけれども、小学校全校に配置する方向の努力をしていただけるということですので、了解させていただきたいと思います。 次に、政府の地方公務員の賃金引き下げを求めている問題についてお伺いしたいと思います。 私は、定員削減、人件費抑制という数値目標が前のめりに進められた結果、この間、自治体の責務である住民の基本的人権と福祉増進を目的とする役割、あるいは責務が変質してきているんではないかというような危惧を持つものなんですけれども、そういう角度からの検証が必要とは思います。 これまでも、各地方交付公共団体においては、自主的な給与や定員削減などの取り組みが伊勢市でも進められてきました。伊勢市においても、伊勢市定員管理計画により職員数を削減して、いわゆる行財政改革に取り組んでいると理解しています。この結果、例えばトンネル崩落事故の対応でも、地方自治体に専門的な職員がいないということで、なかなか対応が進まんということで、この間、国が地方へ派遣するとか、そんな問題が出てきておりますので、やはりこういう弊害が出てきているという面はあります。しかし、そういう意味で、今の議論の趣旨は、独自に伊勢市もこの間、職員数を削減して、いわゆる行財政改革に取り組んできていると、答弁の中でも言われたとおり理解しています。 平成17年11月の市町村合併以降、職員数は相当減ってきていると思います。そういうふうに聞いております。どのように具体的にはなっているかということをまず明らかにしていただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 総務部参事。 ◎総務部参事(可児文敏君) 平成17年の市町村合併以降の職員数のお尋ねでございますが、全職員数で申し上げますと、平成17年11月の合併時が1,737人でございます。また、直近の4月ということで、平成24年4月、昨年の4月でございますが、その職員数が1,413人となっておりまして、職員数で申し上げますと324名の削減となっております。削減率にいたしますと18.7%となっております。これは、市町村合併前の旧伊勢市、平成17年4月の職員数と見比べますと、そのときの職員数が1,418名でございますので、それよりも5名ほど下回る職員数という形になっている状況でございます。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) わかりました。今の御説明では、合併して伊勢市は市域面積も広がったと。人口は約1.5倍になっていると、にもかかわらず職員数については、旧伊勢市よりも5名減少しているという実態だということがわかりました。 それでは、その職員の人件費の視点からは、どんなふうな金額にあらわれているんか、その点でお願いいたします。 ○議長(杉村定男君) 総務部参事。 ◎総務部参事(可児文敏君) 人件費ということでございますが、一般会計ベースでお答えをさせていただきたいなと思っております。 特別職を除く一般会計ベースで申し上げますと、平成18年度の決算額が96億715万9,000円でございまして、また平成23年度の決算額でございますが、これが79億7,620万8,000円となっておりまして、18年度と23年度を単年度で比較いたしますと、数字的には16億3,095万1,000円の削減という形になっておりまして、削減率にいたしますと17%の削減となっておる、そのような状況でございます。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) わかりました。単年度で17%、ですからこの間の積算をいたしますと、数十億円規模で人件費については減らされてきているということではないかと思います。 今現在の私たちを取り巻くあれは、デフレ脱却ということで、国挙げてというような状況なんですけれども、そういう基調の中で、厳しい、この伊勢市を取り巻く地域経済、これを回復基調に乗せるためにも、地方公務員の給与削減というのは大きな影響を与えざるを得ない、これはもう疑いの余地がないというふうに思います。 日本共産党は、この間、中小企業に対しては大変な状況を支援しつつ、賃上げができるように環境をつくるということを提案しながら、一方、大企業については、260兆円とも言われる内部留保資金のたった1%を活用するだけで、従業員の賃金を1万円アップすることができると、8割の大企業がこれができるんだということを具体的な試算も示して提案をしてまいりました。 この立場から国会で質問したことを受けて、安倍総理大臣は、財界幹部を官邸に招いて賃上げを要請したということは広く報道されています。経済界には、このように民間給与の引き上げを要請している政府の立場とも矛盾すると言わざるを得ない、先ほど、最初に言いました首長会議が、政府の姿勢は矛盾するやないかということは、こういう点で言っていると思うんです。 地方公務員の給与削減が行われることの地域への影響、これはあると思うんですけれども、これは市としては具体的にどのようにあらわれてくるというふうに考えてみえるでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 総務部参事。 ◎総務部参事(可児文敏君) 地方公務員の給料がこの地域の給料の参考になっているということは、以前にもお伺いしたことがございます。 しかしながら、今回の地方公務員の給与削減につきましては、先ほど市長、御答弁申し上げましたが、東日本大震災を契機といたしまして、防災・減災事業に積極的に取り組むこと、長引く景気の低迷を受けまして、一層の地域経済の活性化を図ることが給与削減の趣旨となっておりますことから、その点も踏まえまして慎重に対応させていただく、そのようになると考えております。 ○議長(杉村定男君) 黒木議員。 ◆14番(黒木騎代春君) なかなか事情は、公務員の給与が民間にも影響するということは否定されませんでしたね。ところが、今の市民の生活で考えると、なかなか、市民目線から考えると非常に悩ましいところだというふうな、そういう考え方だと思います。 それで、最後に市長にお伺いしたいと思うんですけれども、ただいま議論させていただいた内容は既に十分御承知のとおりだと思います。政府の主張には道理がないというふうに思います。 そして、ここをお伺いしたいんですけれども、市長には13万市民のための行政を支える職員の使用者としての責任を果たすべき立場があると思います。その立場からどのようにお考えか、決意でもよろしいので、お伺いして質問とさせていただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 先ほども御答弁申し上げましたが、全国市長会を通じて、今回の国の考えについて異論は申し上げました。しかしながら、地方交付税という、そこを握られているという状況もございますので、適切に対応していきたいというふうに考えております。--------------------------------------- △品川幸久君 ○議長(杉村定男君) 次に、10番、品川議員。 ◆10番(品川幸久君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 きょう朝起きましたら雲一つない天気で、きょう一般質問をしたら、市長のほうからすばらしい答弁がいただけるんではないかなと、こんなことも御期待いたしまして質問をさせていただきます。 昨年3月、市長の所信の一端では3.11の災害もあり、災害への備えと遷宮に向けての対策を重点に据えとありました。私なりには市長も方向性を示していただいたのかなと、こういうふうに思いました。出された施策についても、そのときの流れと必要性に沿ったもので、それなりの評価をしております。 そのとき市長は、エネルギーの地産地消を高らかに打ち上げられました。今回の質問は、昨年、市長が手を挙げられたエネルギーの地産地消と、地域と共に創る電気自動車等を活用した低炭素社会モデル事業、そして道路改良事業、桧尻川22-1号線ほかの調査事業であります。 エネルギーの地産地消は、福島原発の事故を受け、市では環境負荷の少ない循環社会を構築するとしたものと理解をしております。平成23年11月には、教育民生委員協議会に、伊勢市環境審議会からの答申に基づいて、エネルギーの地産地消案が出されました。それから1年半がたとうとしております。現在の進捗状況をお伺いしたいと思います。また、どのような施策に取り組まれたかもお示しください。 次に、昨年6月、三重県で唯一モデル地区となった「地域と共に創る電気自動車等を活用した低炭素社会モデル事業」についてであります。この事業は、観光、環境を目指す伊勢市としては非常にマッチしており、多額の予算がついていることから、進め方によっては非常にありがたい、また、すてきなまちづくりになるのではないかと期待をしておるところでございます。現在の進捗状況をお示しください。 次に、桧尻川22-1号線ほか調査、この事業については、国道23号から伊勢日赤病院への命の道への確保を念頭に進められておると理解をしております。調査の結果をお示しください。 以上、数点にわたり質問をさせていただきます。御答弁のいかんによりましては再質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、品川議員の御質問にお答えをいたします。 まず、エネルギーの地産地消につきまして、現在の進捗状況とどのような施策を実施しているかにつきましてお答えをいたします。 平成23年3月11日に発生いたしました東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響は、電力を中心としたエネルギーに係る国民の生活、意識にも大きな影響を与えました。 このような状況を受け、市では、これまで環境基本計画などに基づき実施をしてきたエネルギーに関する地域としての取り組みを、市民、事業者及び国・県と連携をしながら、さらに充実、加速して進めるために、エネルギーの地産地消としてその考え方を整理し、平成23年11月に開催されました教育民生委員協議会に報告をさせていただき、取り組みを進めているところでございます。 具体的な取り組み状況として、まず、地産プロジェクトにつきましては、太陽光発電の普及促進として、住宅等への設置促進を図るための整備費補助を実施しております。平成22年度には80件限定で実施をしておりましたが、平成23、24年度につきましては、それぞれ420件の募集を行っており、また、平成24年度からは、さらに幅広い対象に設置をいただけるよう、事業所などの設置に対しても補助を行っているところでございます。 メガソーラーにつきましては、平成23年8月に成立をした電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特措法により、民間事業者等による事業展開が盛んになっております。当市二見町においても、三交不動産株式会社様による建設が進められております。また、土地情報の照会等に対応するため、伊勢商工会議所及び県と連携をし、事業候補地の情報把握、そして提供を行っております。 生ごみメタン化の研究につきましては、これまで商工会議所と連携をし、検討を進めてまいりましたが、生ごみの分別処理により、現焼却施設に多額の改修費用を要することなどから、現時点における事業化は見送り、現在ある焼却施設の更新時等に改めて検討を行うことといたしました。 次に、地消プロジェクトといたしましては、「広報いせ」を活用し、夏冬の節電、省エネに関する啓発、家庭等における具体的な取り組み例についての情報発信を行っております。また、三重県地球温暖化防止活動推進センターに御協力をいただき、環境フェアや市内のイベントにおいて、家庭のCO2排出量の診断、取り組み提案を行うエコライフチェックを実施するなど、各御家庭等が具体的な取り組みにつなげやすいような啓発活動を進めております。 子供たちのエネルギーと環境教育の充実に向けた取り組みとして、各校に電力デマンド監視システムを設置し、消費電力の見える化による学習環境の整備を行いました。また、平成23年9月には、京セラ株式会社三重伊勢工場及び中部電力株式会社と環境教育に関する協定締結をし、事業者が有する情報、学習教材を提供いただき、子供たちの学習内容の充実に努めております。また、平成24年度には、各校の主体的な学習の取り組みを支援、促進することを目的に、エネルギー教育促進事業を開始しております。 次に、地域と共に創る電気自動車等を活用した低炭素社会モデル事業についてお答えいたします。 この事業は、三重県の支援を受け、電気自動車等で観光ができる環境づくりと電気自動車等を地域で使う環境づくりを観光地においてモデル的に行い、電気自動車等を活用して低炭素社会の具体的な姿を共有し、意識の高まりを新たな行動へつなげ、新しい豊かさを実感できる社会づくりを行うことを目的としております。 昨年8月、大学、団体及び組合、民間事業者、行政など32の事業者等の御参画をいただき、この電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会を立ち上げ、5つのワーキンググループを設置し、協議、検討を行っております。 5つのワーキンググループでの検討内容としては、電気自動車等観光プラン作成ワーキングでは、自動車で訪れる方を公共交通機関へシフトをし、低炭素で観光できる環境づくりについて、2つ目、駅周辺商店街によるおもてなしワーキングでは、駅周辺の商店街の活性化とともに、電気自動車等を電源として活用している姿を見せ、電気自動車等の使い方の提案方法について、3つ目、災害時に観光客が安心できる環境づくりワーキングでは、電気自動車等を非常用電源として有効に活用する方法や利用できる仕組みづくりについて、4つ目、電気自動車等のモビリティーをうまく使える環境づくりワーキングでは、日常生活や観光において使用するための充電施設に関するルール作成をし、また、電気自動車等を使う方をふやすためのインセンティブについて、そして5つ目でございますが、観光地伊勢に調和したデザインづくりワーキングでは、観光地伊勢に調和した統一的なデザインのあり方について検討を行っております。 なお、このモデル事業は平成24年度から平成27年度までの4カ年事業で、今年度中に行動計画の策定を行い、平成25年度以降については、この行動計画に基づき、協議会を構成するメンバーが中心となり、具体的な取り組みを実施、検証等を行うこととしております。 現在は、この行動計画を「おかげさまアクション」と位置づけ、電気自動車等を活用した具体的な観光プランの作成や、電気自動車等を活用したおもてなし、観光者への安心の提供、電気自動車の導入・充電インフラ等の設置、デザインの募集・選定・普及について、具体的な取り組みの整理やメンバーの役割等の調整を行い、行動計画策定に向け進めているところでございます。 次に、道路新設改良事業、桧尻川22-1号線に関する調査結果についてお答えをいたします。 この調査は、平成20年5月にオープンしたショッピングセンターミタス伊勢及び平成24年1月に開院した伊勢赤十字病院の立地に伴い、市道高向神田線を初めとする周辺道路の交通状況が変化をし、当該地域において渋滞が頻繁に発生していることから、この状況を解消するため、高向神田線周辺の道路における交通状況について分析を行い、道路交通の円滑化についての計画作成を目的として業務委託をしているところでございます。 業務の内容としては、これまで実施した交通量調査の結果、そのほか道路交通センサスを用いて交通量に関するデータ整理を行うとともに、最新の交通量を把握するため、周辺地域の8カ所において、平日、休日の2回、交通量調査を実施しました。また、地域を取り巻く道路の交通環境を把握するため、現在の道路計画や整備状況、信号表示などの調査も行っております。 これらの調査で把握した交通量の推移や道路環境をもとに、問題点、課題の整理を行い、それに対する改善策を検討しております。業務の成果につきましては、現在取りまとめを行っております。信号表示や右折レーンの変更などの短期的な対策を初め、桧尻川への橋梁の新設、道路整備など、もう少し時間を要する対策について、課題、そして効果を分析し、より効果的で安全な道路交通の円滑化対策を早急に取り組んでまいりたいと考えております。 以上、品川議員の御質問にお答えいたしました。御理解賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(杉村定男君) 一般質問の途中ですが、10分間休憩いたします。 △休憩 午前10時57分 △再開 午前11時06分 ○議長(杉村定男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) 答弁いただきましたんで、若干の再質問をさせていただきたいと思います。 地産のプロジェクトについては、太陽光の促進とメガソーラーと、それから生ごみのメタン化がありました。 太陽光のほうについては、80件あったものが420件に枠を広げたというふうに説明があったわけですけれども、それについては時代の流れが、そのときに需要が求めたんで、当然あのときにふえて当たり前やと私は思っておりました。私は、市民の皆さんに、今回、市長が地産地消に手を挙げられたときに、ひょっとしたら補助金の増額をされるんではないかというふうなことを思いましたが、いかがですか。 ○議長(杉村定男君) 環境生活部長。 ◎環境生活部長(中井宏明君) 太陽光の補助金につきましてお答えを申し上げます。 確かに、21年、22年につきましては80件ということから、23年度当初100件を予定しておりましたけれども、6月補正あるいは12月補正におきまして補正をお願いいたしまして、420件というふうにふやさせていただきました。また、24年度も420件ということでございます。 確かに、議員おっしゃるように、単価をふやす方法、あるいは件数をふやす方法、いずれの方法もあるかと思いますが、私どもの対応といたしましては、件数をふやす方法のほうで対応させていただいたというところでございますので、御理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) 枠をふやすのは、もうどこの自治体でも実際やっておることなんで、そこに何か地産の政策があったふうにはちょっと見えないと思います。 メガソーラーについては、三交さんが自前の土地でやられたということで、そこに伊勢市がどうのこうのというようなことではないと思うんで、企業誘致であるとすれば、やっぱり市長が言われるように、市が保有しておる土地に持ってくるとか、伊勢市のほうに企業を連れてくるとか、そういうふうなことで今後しっかりと頑張っていただきたいと思います。 ごみのメタン化については、私も商工会議所さんと環境委員会で2年間、これについて検証をしてまいりました。そのときは、伊勢市は観光、環境のまちやというんで、今、もしできるんであれば、国のモデル事業にも入れてもらえるんではないかというような思いも含めて、非常に真剣に話をしてまいりました。特に、生ごみの分別については、小俣の上久保の皆さんに非常にお世話になって協力もしていただきました。こういうことになったらなったで結構なんですけれども、もっとわかりやすい説明を、協力をしていただいた方にしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 環境生活部長。 ◎環境生活部長(中井宏明君) ただいま御紹介いただきましたメタンガスの発酵処理施設の建設につきましては、商工会議所さんと協力をさせていただきまして、平成22年10月にまとめていただいた研究報告書を頂戴いたしました。その際には、小俣町の上久保あるいは野村町、両自治会に対しまして、ごみの分別、いわゆる生ごみの分別をしていこうということで御協力をお願いさせていただきまして、快くお引き受けいただきまして、その成果も上がったところでございます。 結果につきましては、両自治会に対しまして、こういうふうな状況で分別させていただく際の不便に感じること、それから御協力いただける方向性というものも、結果としてはお知らせをさせていただきましたが、残念ながら、メタン発酵施設についての御報告というものを怠っておりました。それにつきましては大変申しわけなく思いますが、いずれにいたしましても、一つの方向性というものは確認できたというふうに思っておりますので、今後の参考にしたいというふうに思っております。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) わかりました。やっぱりこういうものをお願いするときには、将来的にこんなことも考えておるから、こういうふうなことをやるんだということをちゃんと説明していただけるとありがたいかなと、こんなふうに思っています。 答弁の中で、生ごみの分別により現施設に多額の改修費がかかるから、更新時に改めてというふうなお話がありました。私は、そのときにはもう絶対無理やと思っています。 バイオマスにしても自然エネルギーの施設でも、最初の初期投資というのが非常にかかると、ぶっちゃけお金がかかるということです。それで、現在それがそんなに利益を生むものであれば、もう民間がバリバリとやってきますよね。それはもう当たり前のことやと思います。 今、再生エネルギーの固定価格買取制度、FITですか、が進められて、メガソーラーなんかは非常に進んできたと思いますけれども、生ごみでいいますと北海道の稚内、これは市内の家庭から集めた生ごみなど有機性廃棄物をメタン発酵させて、そしてバイオガスを生むと、そしてガスエンジンによってコージェネがあると、残ったものはごみの収集車やボイラーの燃料としても利用すると、余った電気は最終的に売るというようなところがやっております。こんなんは、やっぱり伊勢市と全く同じ考えでやられています。 神戸のほうでは下水道処理でメタン発酵しています。これバイオガスにして、バス、公用車、そして運送会社さんのトラックに協力していただいて、それに利用しています。また、そこからガス管への注入もやっています。 これは、商工会議所さんと環境課の皆さんも行かれたと思うんで、よくわかっておられると思うんで、こんなことが現実にあってということですね。またキリンビールさんなんか、今、特に工場の上は太陽光パネルで、それでビールの出た汚水、それに対してはバイオガスというふうなこともやられて全国的に展開しております。 こういう政策とかそんなんは、よっぽど市の気構えがないと、やる気がないというか、そんなことを言うわけではないんですけれども、よっぽどの腹をくくらんと、特にびっくりするような費用がかかるんで、そのときの国のメニュー、時期がありますよね。自然エネルギーなんていうのは、今、太陽光やったら太陽光だし、ちょっと前はバイオエネルギーやったらバイオエネルギーと、そのときに国のメニューがあって、そこのモデル地区に乗っていかんと、なかなか市単でやろうと思っても大変な話なんで、その補助金がでかいときに、やっぱり旬があると思うんですよ。そのときにやらんと絶対無理やと思うんで、しっかりと取り組んでほしいと思います。 地消については余り言うことないんですけれども、今の聞いた話によると、企業の方が協力していただいて、子供たちの学習の場を与えていただくとか、そんなことは非常にいいことやと思います。 1年前ですか、市長がこの話をしたときに、行政の中でもコンセントの待機電力までというような議論になって、非常に意気が高まったような思いがあるんですけれども、現在の状況はいかがでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 環境生活部長。 ◎環境生活部長(中井宏明君) 庁内での省エネルギーへの取り組みでございますけれども、御承知のように、平成23年度から特に夏場を中心に取り組みをさせていただきました。 23年度におきましては、たしか20%少しの削減だったというふうに理解しております。24年度につきましては20%を少し切りましたが、やはり引き続きエネルギー対策本部というものを設置しておりますので、そちらのほうから全庁的な取り組みをさせていただいております。引き続き、その意識のほうは啓発をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) わかりました。何かもう喉元過ぎたら熱さを忘れるやないですけどね、こんなことはしつこいぐらいにやっていかんといかんと思います。 例えば、神戸の震災があったときに、私らも全部いろいろ講習を聞きに行きました。そのときに、地震が来たらガラスが割れて布団から出られないよと。そのときには枕元に靴を置いとかなあかんよというふうな話があって、ああそうやそうやと言うんで、町の人らと一緒に靴を置いた覚えがあるんですけれども、それがいつの間にか、今、東北の大震災になってしまったら、津波や津波やということで、そちらのほうばかりになってしまって、そういうこともしっかりとやっていかんと、すぐ人間というのは、熱さを忘れれば、もう忘れてしまうというようなことがあるんで、そういう意識づけだけはきっちりと市のほうでもやっていただきたいな、こんなふうに思います。 次に、地域と共に創る電気自動車等を活用した低炭素社会モデル事業についての再質問をさせていただきます。 この事業は、最初、三重県で2地域、多分、伊勢市と桑名というのがモデル地区に選ばれると聞いていました。実は伊勢市だけになりました。私的にはもう非常に喜んでおります。というのは、やっぱり2地域でやるよりか1地域のほうが当然力も入って、いいものができるんではないかなと、そんなふうに思っています。 その中で、今回伊勢市がやられたメンバーをちょっと見せていただきました。 メンバーでは、行政のほうとしては伊勢市、伊勢県民センター、大学は皇學館大学、名古屋大学、三重大学、団体及び組合としては、おはらい町、それから商工会議所、観光協会、それから伊勢地区医師会、伊勢二見民宿組合、伊勢旅館組合、二見町旅館組合、三重県旅客自動車協会、三重県バス協会、外宮参道発展会、それで民間事業者が、これが非常にすごいと思うんですけれども、イオンさん--イオンの伊勢店ですけれども、安土桃山文化村、近畿日本ツーリスト、近鉄、株式会社セブンイレブン、タイムズ24株式会社、このタイムズ24というのは、全国的にコインパークを1万件以上やって全国1位やと、それで今EVのカーシェアリングを4,000台規模で展開しておると、堺市とか池田市とか、そんなんでもう現にやっておられる会社です。東海日産自動車、豊田通商、トヨタ自動車株式会社、株式会社トヨタレンタリース三重、日産自動車株式会社--これは横浜本社です、日東工業株式会社、日本電気株式会社三重、日本ユニシス、本田技研、三菱自動車、株式会社JTB中部と、もうまさに産官学がそろった非常にすばらしいメンバーです。 特に、もう実証実験に入られておるところもありますんで、私はもうどんどん提案が出てくるんかという非常に期待をしていますけれども、手応えはどんなぐあいなんでしょうか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 環境生活部長。 ◎環境生活部長(中井宏明君) 低炭素社会の創造協議会につきましては、三重県のほうと私ども伊勢市のほうで事務局を併任させていただきまして、現在進めておるところでございます。 ただいま議員のほうから御紹介いただきましたように、32の代表のほうで組織をしておりまして、非常に優秀なというのは大変失礼な言い方かわかりませんが、すぐれた皆さん方にお集まりいただきまして、大変ありがたい知恵をいただいております。 その中で、私どもとしましては、本当に今までに体験したことのないような形のものを言葉としても聞いておりますので、その中でできるものから、やはり1つずつ確実にしていきたい。また、いろんな意見を参考にしながら、市民の皆さん方にもその辺は周知をきちっとしていきたいというふうに考えております。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) わかりました 議事録を見せてもらいました。非常に観光での思いも多いと思います。私もこの事業を最初に聞いたときに、観光としては大きな目玉の事業になるかなと、こんなふうに思っております。観光、環境のまちを全面に出して全国に発信できるチャンスかな、このように思いました。 観光でいうと、例えばCANばすやパーク・アンド・バスライドを電気バスにするとか、現在三交の跡地を遷宮のときは駐車場で活用となっていますけれども、そこでの情報発信、コンビニでの急速充電ですね、将来は伊勢市もマイカー乗り入れ禁止まで、そんなところまでいけるんかなというふうなことを思っていました。 3回目の議事録にこんなことが書いてありました。行動計画案、「おかげさまアクション」では、伊勢に訪れる多くの方がどういう気持ちで訪れるのか、伊勢で過ごした時間がどれだけ来訪者の人生にインパクトを与えるのか、さらに、地元においては、まちづくりや子供たちに残すものとして、今が未来にどうつながっていくのか、非常にわかりやすく整理されておると書いてあるらしいです。 きょうの9時半からデザインワーキングの最終会議が今開かれておる最中だと思いますが、もし御披露できる具体的な内容があればお願いしたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 環境生活部長。 ◎環境生活部長(中井宏明君) ワーキンググループのほうにつきましては、現在デザインの関係のワーキングを開催していただいております。 これにつきましては、いわゆるEV社会の中で伊勢市としての取り組み、それをさせていただくときのシンボルマークというんでしょうか、そういうふうなロゴマーク的なものをやはりつくったほうがいいんではないか、そして、例えば導入するEV車、あるいは急速充電器を設置するのであれば、急速充電器の付近でのマーク、それの案内の標識、それから、情報発信するときにそのロゴマークを使って、例えばホームページであるとかインターネット等を利用した中でのマークとしたいということで、そのマークをやはり我々だけが考えるんじゃなくて、広く全国から公募をすればいいんじゃないかと、そうすることによって、伊勢市がこういう取り組みをしておるんだというPRも兼ねますので、そういうふうな中での、現在、応募要項の最終の詰めをしていただいておるというふうな状況と理解しております。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) わかりました。 ここに内定時の資料があるんですけれども、このスケジュールの中では、当然内定のときの案なんですけれども、平成24年度は協議会、ワーキングの発足、具体的取り組み、検討、急速充電器の設置、行政2台とあるんです。何か予定はありますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 環境生活部長。 ◎環境生活部長(中井宏明君) 現在、その急速充電器の設置につきましても、ワーキンググループのほうで設置をされております。その中で、インフラ整備というものの中で、充電器をどのような形で、どのような充電器を備えていくのが一番いいのかと、来訪者に一番効果的に使ってもらえるのかということで検討しております。当然、伊勢市のほうといたしましても、どこかにはそのようなものを設置をするような方向で考えております。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) 聞いたところによりますと、今度のときのエネルギー棟のほうに設置をするというような話も聞いております。 総務委員会では、そういう話は出なかったんですけれども、もしつけるんであれば、早急にまた総務委員会のほうに、実はこんなこともつけますよというような、非常にいいことやと思うんで、報告をしてほしいと思います。 今回、協議に参加しておられる企業さんは、非常にすばらしいことというのは先ほどの話でわかったと思うんですけれども、例えば、JTBさんと日本ユニシスさんが三菱自動車さんと一緒にもう事業はやられております。これは、那須温泉旅館組合と一緒にEVモビリティ観光活性化事業、これはJTBさんが、EVを利用しようというセットにした宿泊プランや、EVのレンタカー、カーシェアリングで、クリーンでエコな旅をということで、非常に売り出しておられます。 また、セブンイレブンさんは、ほかのコンビニさん、中電さんとか一緒になって、昨年10月、愛知県の21カ所でコンビニに電気自動車の急速充電器を設置されました。 既に経験されて参画されていることは、伊勢市としても非常に心強いと思うんで、また、国の支援もしっかりしております。24年度の補正予算で1,005億円となっています。 ただ、議事録を見せてもらうと、準備がちょっと、余りにも忙しくて、補助申請の期限が迫っているようなこともあったように聞いています。もう大チャンスなんで、時間が足りないというような大変なこともあると思いますけれども、伊勢市のためにしっかりと頑張っていただきたいと思います。 次に入ります。 次に、桧尻川の調査の話ですね。これは理解しました。 日赤とバイパスというような話も当該課から聞かせていただいております。例えば、バイパスのどこへ道をつなぐのか、そこへ行ったときに信号があるのかないのか、信号がつけられるのか、また、道を抜くなら立ち退きもあるのかなと。そんなことを考えると、非常に時間がかかるということはもう間違いないと思いますけれども、その認識でよろしいでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) はい、道路計画につきましては時間がかかると思います。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) よくわかります。多分5年や10年は簡単にかかってしまうんやないかなと、このように思っております。 今、国道23号、御薗長屋の交差点、右折の信号は非常に長いこと御存じだと思います。センサーがあって、県のほうで集中制御はされています。皆さんの中にも、あそこへ来て、右へもう曲がれんかなと思っても、まだ曲がれるわと思って曲がった方はたくさんおるのではないかと、こんなふうに思います。その車が、今度、藤社御薗線に入って高向神田線、ひどいときには一之木の踏切から車が続くことがあります。当然、世古から出ようと思う車はなかなか本道に入れんと、世古で長いこと待っているような、そんな状況です。 そんなときに、バイパスのほうから救急車が来たら、えらいことになるなと私はいつも思っております。反対車線を逆走するにも限界があると思います。道幅もそんなに広くないですし、渋滞ということを考えると車間が非常に狭いんで、なかなか車を端に寄せる余裕もないということが現状やと思います。 日赤病院は、ちょうど形でいうと、とっくりをひっくり返して、そのちょうど上のところにあるというような感じだと思います。ということは、ちょうどこういう状態のここに日赤があるというような状況なんです。どうしても北側からの進入口が私は要ると思っておりますけれども、命の搬送をされております消防としては、どんな考えを持っておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 消防長。 ◎消防長(大西邦生君) 消防業務、そして救急業務という立場で御答弁したいと思います。 昨年、全救急のうち81.3%を日赤病院さんのほうでお願いしております。今おっしゃられております桧尻川に橋がかかることになりますと、当然、日赤への進入ルートもふえることになります。特に、国道23号沿線の市町の救急に関しましては、病院への収容時間の短縮につながるというふうに感じておりまして、私どもといたしましてはありがたい話だなというふうに思っています。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) ありがとうございます。ですから、橋をかけるというのは、私は非常に重要な問題やと思っています。 日赤の橋の話は、この間、世古口議員からも質問もありました。地元自治会はもとより連合自治会からも要望が出ています。そのときの答弁では、桧尻川の河川工事が川の下から来るからという答弁がありましたが、私、1年前に県のほうに聞きに行きましたら、別に構いませんよというような話でした。そこで、伊勢市からそんな話来ていますか、これ1年前ですからね、聞いたら、そんな話はありませんよというような答えでした。もう用地買収も済んでいるんです。ですから、あとはもう市長が英断するだけなんです。 今、三次救急をやっている病院は北勢に2つありますよね。三重県総合医療センターと市立四日市病院、中勢、伊賀に1つ、これ三重大附属病院です。それで、南勢志摩・東紀州に1つ、これは、もう松阪から尾鷲、熊野まで、それを今の伊勢日赤さんがやっておられるわけで、だからドクターヘリもおるわけなんです。 そのことも踏まえて、市長の今後に対する御決意をちょっと聞きたいなと、いい答弁がもらえたら終わりますけれども、できる限りよろしくお願いします。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 日赤周辺の渋滞対策、交通の円滑化につきましては、もう喫緊の課題でございます。橋梁の取りつけがどういった形になるのか、そういったシミュレーションをしっかりしながら、早急に実現に向けて頑張っていきたい、そのように考えております。 ○議長(杉村定男君) 品川議員。 ◆10番(品川幸久君) ありがとうございます。非常に前向きな答弁いただきましたんで、もうここで終わりたいと思いますが、橋をかけるのに、きょう言うてあしたかかるわけではないんで、少なくとも二、三年、3年間ぐらいはかかると思うんです。ですから、できるだけ早く、早期に実現されることを御期待申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △辻孝記君 ○議長(杉村定男君) 次に、7番、辻議員。 ◆7番(辻孝記君) 公明党の辻孝記でございます。 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 もうすぐ3月11日を迎えようとしておりますが、もう東日本大震災から2年を経過しようとしております。こういったところでは、東日本の被災者に対しましては、衷心よりお悔みを申し上げたいし、またお見舞いも申し上げたいなというふうに思っております。 災害に関しましては、さまざまな観点からあろうかというふうに思っております。今回、私が通告いたしました宮川堤の河川改修につきましても、もとをたどれば、その前の合併前に戻りますが、平成16年の台風21号に伴う宮川の上流のほうで降り始めた豪雨によって、本川の水位が上昇して、そして横輪川では排水の影響を受けて、越水や破堤、要するに堤防が破れると、そういったことが発生したわけであります。これによって、津村や円座、上野地区において床上浸水71戸、床下浸水7戸のほか、約29ヘクタールに及ぶ浸水があったと。そして、道路網の寸断や地域の孤立、また農地への土砂堆積等、甚大な被害を受けたわけであります。 そして、またこの台風21号によります洪水では、宮川右岸、中島地区、大倉地区において発生した159戸にも及ぶ浸水被害に対して、平成16年度より宮川右岸緊急対策として、宮川右岸の堤防を整備されてまいりました。そして、平成18年度からは宮川床上浸水対策特別緊急事業として、総合的な治水対策をさらに重点的に進められ、床上浸水被害の解消及び地域の安全・安心の確保が図られてまいりました。 そして、横輪川の堤防改修は平成20年度、宮川床上浸水対策特別緊急事業は平成24年6月、昨年に完成したわけであります。 そして、この横輪川の堤防改修のときは、その当時、与党の参議院議員が1軒1軒罹災者宅へ訪問され、調査をされた。その調査結果を国交省へ伝えられ、その連携がとられて、そして当局を初め関係者が要望し、実現された大変大きな事業であったと考えております。それによって、今豪雨による内水問題はいまだ残っているものの、治水対策として伊勢市は大変救われたものと考えております。 そして、本年2月1日に開催されました産業建設委員会で国の直轄区間である宮川右岸の堤防について、高さはあるけれども堤防の断面が不足していて、先ほど紹介させていただきました平成16年の台風21号や平成23年9月の台風12号の洪水時には漏水も発生し、早期の堤防改修が必要になったと、このような報告がありました。 そして、国が施工する右岸堤防の改修事業を円滑かつ迅速に進めるために、国及び地元関係者相互間の意見調整を図ることを目的として協議会を設置し、進めているとの報告がなされております。 そこで、私は今回、この宮川堤の河川改修について質問させていただきたい、このように思っております。 まず、河川改修の概要についてお聞きしたいなと、このように思っております。 そして、河川改修に伴う地元住民への説明をどのようにされたのか、また、どのようにされてきたのか。そして、伊勢市民が長年親しんできた桜、これは全国桜100選にも選ばれておりますし、名勝宮川堤の保存管理についてもまたお聞きをしたいなと、このように思っております。 この場での質問は以上でありますけれども、答弁いかんによりましては再質問をお許しいただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、辻議員の御質問にお答えをいたします。 まず、宮川堤の河川改修の概要について御説明をいたします。 国の直轄区間であります宮川右岸のJR参宮線宮川橋梁付近から度会橋上流付近の堤防につきましては、堤防の高さはございますが、堤防の幅のほうが不足をしておりまして、平成16年9月の台風21号、平成23年の台風12号の洪水時には堤防からの漏水が起きており、早急に堤防改修を行ってほしいとの要望を地元の中島学区自治会長連絡会議より受けております。 伊勢市では、平成23年度に宮川右岸堤防改修対策協議会を立ち上げ、国と調整を図ってまいりました。平成24年12月には、国より改修方針の概要が示され、2月1日の産業建設委員協議会で御報告をさせていただきました。 その改修方針の概要でございます。少し言葉だけではわかりにくいということで、担当課が、これを見せて理解していただくように努力せいということで言われておりますので、使わせていただきますが、(パネルを示す)この改修方針の概要でございますが、改修区間約1キロ、ここからここの約1キロを大きく3つのブロックに分けて考えております。まず、こっちの右手の宮川橋付近でございますが、堤防を現在の位置で川側とまち側に幅を大きくします。次に、度会橋の下流でございますが、堤防を川側のほうに大きくいたします。最後に、度会橋の上流でございますが、川幅が狭く、堤防の前出しが困難なため、堤防をまち側、家屋の側に大きくいたします。今のが改修方針の概要でございます。 次に、地元住民への説明についてお答えをいたします。 中島学区自治会長連絡会議では、平成24年6月と12月に2回の御報告をさせていただきました。また、度会橋上流の中島町内会から要請があり、説明会を3回開催しております。同様に宮川町会からも要請があり、説明会の開催をこれから予定をしておるところでございます。あわせて市民説明会として、今年2月21日にハートプラザみそので意見交換会を開催し、約40名の御参加をいただきました。ここでは、桜の保存を中心としたさまざまな御意見をいただきました。今後、その御意見を河川改修に生かしていただけるよう、国にもお願いをしてまいります。 最後に、名勝宮川堤の保存管理についてでございますが、御承知のとおり、宮川堤は古くから桜の名所として知られており、昭和12年に三重県名勝宮川堤に指定をされております。今回の河川改修を踏まえ、三重県教育委員会の指導により保存管理指針を策定し、名勝宮川堤を適切に保存し、次世代に引き継いでまいりたいと考えております。 そして、何よりも市民の生命、安心・安全を確保していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) 御答弁ありがとうございました。それでは、再質問させていただきたいなというふうに思います。 まず、先ほど質問させていただきました1番目の項目で概要をいろいろ説明していただきました。この概要の中で、御答弁の中に宮川右岸堤防改修対策協議会、このようなお話があったわけでありますけれども、ちょっとよくわかっておりませんものですから、市民の方にもわかってもらうためにも、これはどういったメンバーとか、どういった内容で協議しておられるのか、ちょっとお聞きしたいなと、このように思います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) この宮川右岸堤防改修対策協議会の構成でございますけれども、地元の中島学区の自治会の皆さん、それから宮川漁業協同組合の皆さん、それから宮川における環境整備検討委員会の委員の皆さん、それから宮川保勝会、伊勢商工会議所様、それから伊勢市観光協会、伊勢郷土史会、学識経験者の方々でございます。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。地元の方々と、それから関係されるさまざまな方々がやられておられると。 また、協議ですけれども、先ほどの説明の中でも協議をされたということですが、また私が聞いている部分では、3回程度、この協議会が行われておるというふうに聞いております。そういった部分で、この宮川桜堤の改修について、どのような方向性を決定されたのか、ちょっとお聞きたしたいなというふうに思います ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 3回議論をしていただきまして、その中でも、やはり宮川の桜とかは大事であるけれども、漏水等も出ているということで、やっぱり人命、財産を守るということで、河川改修は必要であるという方向性を出していただきました。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。そういった形で、人命という部分を考えていく必要があろうかというふうに思います。 先ほど話がありました。市長のほうから写真というか、絵というか、見せていただきながらやっておられました。先ほども、私、ずっと紹介させていただきましたけれども、宮川の右岸の改修工事をずっとやられてきまして、浅間堤、要するに松井孫右衛門さんの碑のところぐらいまで改修が進まれて、改修済みだというふうになっております。 その当時、やっぱり命を守っていくという部分では、本当に先人の知恵というのはすごいなというふうに思っておりますし、そういった浅間提というのがあります。また、駿河守堤というのもありますし、周防守提とか棒堤というふうな形でつくられておったと。時代背景から考えていっても、相当古い年代のときにこういったものをつくられておったということを考えますと、本当に先人の知恵というのはすごいなというふうに思っておりますが、ただ、いかんせん今の時代から考えて、集中豪雨があったりとか、いろんなことがあって、自然災害がなかなか人間の力では抑えにくいというのも当然あろうかというふうに思っておりますけれども、こういった部分では、ここのところを大事にしていただきたいというふうに思っております。 それは、先ほど話があったので、桜も大事だけれども、命の方が当然大事になる。これは私もよくわかっておりますが、先ほど地元説明に対しまして、何回かされてきたわけでありますけれども、これは去年、国がされたんだろうというふうに思っております。 私も苦情をもらいまして、初めの説明のときには何の資料もなしに説明に来たというふうな話を聞かされました。ちょっとショックやなと。これはどういうことやろうなということが僕もわからなかったので、その辺はどういう経過があったのかちょっと教えてください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 堤防で民地側に広がる部分につきまして説明会をさせていただきました。国のほうから説明をさせていただいたんですけれども、そのときに、御指摘のように資料もなかったということで、大変苦情をいただいて、その次からは資料を出させていただいたという実情でございます。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。ちゃんと資料さえ渡しておれば、ある程度理解もしやすいのに、何もなしでというのはちょっとどうかなというふうに思いましたので、今後、地元の方々というか、特に立ち退きにかかっていくような方々が、当然、先ほどの話ですと生まれるというふうに考えます。 先ほど、宮川橋付近の宮川町の方と中島、あと度会橋から上流の部分に関しましてですけれども、そこのところには立ち退きがかかるというふうなことがあろうかというふうに思いますけれども、その辺はどういった形での影響があるのか、また何軒ぐらいの方がそういった対象になっていくのか教えてください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 今、国から伺っております概要でございますけれども、度会橋から上流の付近で約19軒程度影響すると。それから宮川地区、宮川橋の周辺で約3軒程度が影響するというふうなことで伺っております。
    ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。19件、3件と、まあ22件。それから、またふえるかもわかりませんけれども、そういった形で影響があるわけでありますので、そういった地権者の方々には、どうしても命を守っていかなあかんということでの御理解をいただいて、当然、御協力をいただかなあかんというふうに思います。 そこのところは、先ほどの説明会じゃないですけれども、わかりやすい説明をしていただかないと、やっぱり長年そこに住まれておられると、なかなかそのところから離れるというのは難しいものが人間の心の中にはあります。そこのところをしっかりと捉えていただいて、当然、国がやるからじゃなくて、市の行政がかまないと、これは前に進まないというふうに私は思っておりますので、その辺の行政としてのお考えをまずお聞きしたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 地元への説明会は伊勢市も一緒に行かせていただいて説明をしています。 伊勢市からは、各自治会長さんを通しまして説明会をしておりまして、今、自治会の皆さんにも、やはり影響を受けるおうちの方々は、そこの家から離れるということに非常に抵抗がございますもので、周辺でそういった場所がないかということも、自治会の皆さんに尋ねながら説明もしておりますので、これからも地元とも協議しながら、伊勢市も入って説明をしていきたいと考えています。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) よろしくお願いします。しっかりと説明したってください。それで、理解を得るように積極的に取り組んでいただきたいと思います。 次ですが、名勝宮川堤の保存の問題であります。 本当に私たちも小さいころから、あの宮川の堤に行って、やっぱり桜を見て楽しんできたというのがずっとありますし、多分我々の大先輩方が、もう当然そういった形で、宮川の桜については親しんでこられた。今回は、命のためではあるけれども、この長年親しんできた宮川の桜というものをどうしても堤防改修になれば切らなければいけないとか、そういったことがあろうかというふうに思います。 そこで、先ほど市長の初めの答弁の中に、県の教育委員会の指導によって保存管理指針を策定するというふうに、こういうふうな御答弁があったわけでありますが、この宮川の関係で、その保存管理指針の策定というのはどこがどのようにされるのか、ちょっとまず教えてください。 ○議長(杉村定男君) 教育部長。 ◎教育部長(玉置行弘君) 県のほうからの指導をいただいておりまして、今、大学の教授、それから地元の代表の方ということで会議を持たせていただいております。そのメンバーで、現状が当然変更されてしまいますので、どういうふうに保存をしていったらいいのかという、そのあたりを検討していただくということになっております。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。そういった形で、地元の方々と大学の先生と、専門的な部分と、その地域に根差したものをやっぱりどのように守っていくかということであるんかなというふうに思います。 そしたら、その協議されている中身なんですけれども、先ほどちらっとあったんですが、その辺、もう少し詳しく教えていただければなというふうに思うんですが。 ○議長(杉村定男君) 教育部長。 ◎教育部長(玉置行弘君) 申しわけございません。内容について余り詳しくは私のほうも知り得ていないというところが状況でございますけれども、当然堤防をつくるということで、今740本余り桜があるというふうにお聞きをしております。それをかなりの数切ることにもなるでしょうし、また移すということにもなろうかと思います。 その判断をどのあたりでするのか、どれぐらい残していくのかとか、その具体的な部分について基準みたいなものをつくっていただくと、どのあたりで許可をしていけばいいのか、そういう指針をつくっていくというふうには伺っております。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。 もう一つ、もうちょっと欲しいのは、あと三重県の指導でということでありますので、名勝宮川堤保存管理指針の策定ですから、その内容をどんな方向にまとめていこうとされているのかがよくわからないところがありますので、宮川堤に関しましては、市民も関心を持たれておられるかなというふうに思っております。 多分、いろんな場所では説明会があったとかいろいろありますけれども、市民全体から見ると余り知られていないのかなと。先ほど市民に対して2月にやりました説明会といっても、40名しか来られていなかったということを考えますと、なかなか周知がされていないという部分もありますので、せっかくこういった場でもありますので、どういった形でこの策定を考えておられるのか、内容のまとめ方の方法というか、またちょっと教えてもらえればと思います。 ○議長(杉村定男君) 教育部長。 ◎教育部長(玉置行弘君) 申しわけございません。方向性は、当然名勝ということで指定をされておりますので、かなりの数を切ることになると思いますので、それを切ってしまって、名勝の名に恥じるようなことではいけませんので、その方向で進めていっていただくという、そういう指針をつくっていただくということでございます。切ってしまったので、もう名勝を除外されるとか、そういうことのないようにということでの方向性というふうに伺っております。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。じゃ、よろしく、その辺もお願いします。ということは、切られた桜がどうなるか、あとどうするのかということを当然また考えていかれるということで理解しておきたいと思います。 もう一つ、名勝指定されておられるということで、先ほどの策定の関係が進まないと、何かちょっと僕の聞くところによりますと、宮川の河川改修ができないというふうなことも聞いておるんですが、その辺は間違いないんでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 河川改修は国の事業認可をとってやっていきますので、桜についてはそういう検討が必要と思いますけれども、事業化についてはまた別個でいくものやと思っております。そのような考えです。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) でも、保存の関係も考えていきますと、その辺もしっかりと策定していかないと、改修だけ進めてもらっても、あと困るなというふうに思いますので、それだけはしっかりと連携もとっていただきたいなというふうに思いますので、その点、よろしくお願いをいたします。 それで、あと現在の宮川桜堤には境楠というのがありますし、大日権現社というのも、そういった史跡があるわけでありますけれども、こういった部分に関しましてはどのような対応をされるのか、ちょっと教えてください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 今、国の御説明では、この境楠や大日権現社につきましては工法を工夫しまして、移設しなくてもよいように考えていただいております。 ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) わかりました。史跡ということもありますし、できるかぎり残していただきたいなと。地元の方から見たら大事なところであろうかというふうにも思っておりますので、その点、よろしくお願いいたします。 あと、この間、ハートプラザで市民に公開された説明会があって、私もちょっと行かせていただいておりました。市民の方々が、たくさんの方々が質問されておりまして、何とか宮川の桜を残してほしいということでいろんなことも言われておりました。 そういった部分では、今後、先ほどもちょっと触れましたけれども、伐採がされてしまうのが、あのとき説明会のときには200本ぐらい桜は切られてしまうだろうということと、ただ、あの宮川堤にある桜が大分と古い桜が多いと。特に、その関係するところに関しては多いということで、移植せえというふうな話もございましたけれども、なかなか樹木医の方のお話からいくと難しいんだと。移植することは難しいんだというふうな御答弁も国のほうからはあったわけでありますけれども、そういった部分では、先ほども話をしましたが、桜というのはすごく皆さんが関心を持っておられるものですから、何とかしてこの桜を残していただきたい。その補植というか補っていくような、桜を植えるものについては、今後考えておられるのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) この2月21日の説明会では、市民の方から桜を残してほしいというような意見はたくさん出ておりました。この市民の皆さんの桜の思いにつきましては、事業者である国のほうもよく理解していただいたと思います。国のほうでも、桜を補植できるスペースを背後にも検討していただいておりますので、今後、桜が残せるような改修計画を引き続き立てていただけるよう協議させていただきたいと思っております ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) ではその点、しっかりとお願いしたいと思います。 それで補植されていく桜、その説明会のときには100本程度は何とかなるかなというふうな話がありました。それで、先ほども紹介しましたけれども、ここは全国の桜100選にも選らばれておりますものですから、ずっと永続される部分も含めてですけれども、今回、老木もありますけれども、新しく植えていくということも踏まえて、これからの長年続けられるような形の部分を考えていかれるべきだと思っております。 そこで、皆さんに、当局に御提言をしたいと思っております。 私、今回桜を植えるということになりますと、当然資金的なこともかかろうかというふうに思っております。そこで例えば寄附等を全国から募って、オーナー制にして何とかできないかなと。これは、以前にも提案をさせてもらったことがありますけれども、そういった形のことは考えられないのかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 桜の植樹につきましては、地域の皆さんからもたくさんの御意見をいただいております。ですので、今後この国の改修の事業が確定していきましたら、議員の御提案も、オーナー制度を言われましたけれども、これも含めて、他の地域の取り組み等も参考にさせていただきながら、また関係者の皆さんにも提案して協議していきたいと思っております ○議長(杉村定男君) 辻議員。 ◆7番(辻孝記君) じゃ、よろしくお願いします。 今度桜を植える部分に関しましては、伊勢市には、今現在、あそこにはソメイヨシノが多いわけですが、しだれ桜も若干あるというふうな話も、山桜もあると。今回、植樹をする際には、もしよければこの伊勢の地にある横輪桜であったりとか、オヤネザクラというのが市の天然記念物としてあるわけですね。そういったものができるんであればですけれども、そういったものが植えられることができればいいなというふうに思っております。 そういったことも含めて、私が今回御提言させていただいておりますオーナー制であったりとか、寄附の問題とか、そういったものをしっかりと捉えていただきたいなというふうに思いますが、最後に市長の、こういった提言に対しまして意見があれば、お聞かせ願って質問を終わりたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 今回、辻議員からは、堤防改修につきまして本当にきめ細やかな御配慮をいただいたというふうに感じております。特に桜の時期、また花火の時期は、市民憩いの場所としてこの宮川提が活用されてまいりました。いろいろ課題はありますけれども、現状、先ほど申し上げましたが、大変な大雨とか台風の時期には、沿岸の方々の御自宅の近くで、実際もう漏水がぼこぼこと湧き出てきて、いつ崩れるかという御心配もありますので、そういったことを配慮しながら、きょう辻議員からいただいた御提案も受けとめさせいただきたいというふうに思います。 ○議長(杉村定男君) 一般質問の途中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午後0時02分 △再開 午後1時00分 ○議長(杉村定男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △長田朗君 ○議長(杉村定男君) 次に、13番、長田議員。 ◆13番(長田朗君) 議長のお許しをいただきましたので、質問通告に従いまして、内宮周辺の渋滞対策と市立伊勢総合病院についての2点について、一般質問をさせていただきます。 いよいよ待ちに待った平成25年、御遷宮の年がやってまいりました。奉献団もほぼ全域で立ち上がり、来月4月には浜参宮も始まります。夜にまち歩きをすると、まちのあちこちで子供や大人の木遣りの練習の歌声が聞こえてきます。先月は札幌の雪まつりで、伊勢の神宮をモチーフにした雪像を制作し、御遷宮の情報発信を行い、マスコミにも大きく取り上げられ、その効果は大きかったと評価いたしております。 このような中、7月26日、内宮領川曳きを皮切りに、9月1日、外宮領陸曳き最終日まで白石奉献がとり行われます。伊勢市民を中心とした神領民の方々、全国各地から御参加の特別神領民の皆さん、参拝客、そして観光客の人たちなど、ことしの伊勢のまちの夏は、暑さだけはではなく、人の熱き思いも相まって、燃えたぎるような活気にあふれることでしょう。そして10月の両宮の御遷座、その後の新しいお宮への連日の参拝者のお参り、また全国各地から御遷宮奉祝行事の参加など、伊勢のまちは20年に1度の盛り上がりを見せてくれます。このような誉れ高き伊勢の地に生まれ、そして暮らせる幸せを感謝しつつ、伊勢の地にお越しいただく人たちに、伊勢に来てよかったと思っていただけるようなおもてなしができればと、多くの伊勢市民は感じていることでしょう。 しかし、20年に一度のにぎわいは、現在、慢性化する渋滞に拍車をかけることは言うまでもありません。その対策いかんでは、遅々として動かぬ大渋滞が、せっかくおいでの参拝客や観光客にマイナスのおもてなしをすることになり、ポスト遷宮の伊勢の活力づくりに陰りを落とすことになるでしょう。そういった意味で、今回、御遷宮に向けた渋滞対策について御質問をさせていただきます。 昨年3月1日より始まりました市営宇治浦田駐車場の有料化が1年を迎えました。この1年、車の駐車の動向について膨大なデータが集積され、検討が行われていることでしょう。その成果と浮かび上がった問題点についてお聞きいたします。また、検証により、今後の駐車システムの改善も含め、どのような検討が行われているかお答えください。 次に、遷宮を迎えるに当たっての、ことしに特化した渋滞対策についてお聞かせいただきたい。 先月2月10日、日曜日は3連休の中日でした。この日は、内宮周辺のみならず、外宮周辺でも大きな渋滞が発生しました。御幸道路、御木本道路は無論、古市街道、外宮駐車場周辺など広範囲の深刻な渋滞が発生いたしました。渋滞に対して無対策で臨むと、こうも深刻な事態になるのかと痛感するとともに、御遷宮のうねりが既に始まっていることに気づかされました。パーク・アンド・バスライドの実効性は検証済みですが、交通規制を伴う対策のため、周到な準備と周知が不可欠です。また、駐車場確保や予算の問題もあり、この1年、どのような考えで進めていこうとしているのか。 また、昨年6月のこの席で議論をいたしましたが、増加が予想される観光バスの渋滞対策はいかに考えておられるのか、空バスの回送先の確保も含め、お答えいただきたい。 最後に、究極の渋滞対策である公共交通機関の利用促進策についてもお聞かせいただきたい。 次に、伊勢市立総合病院についてでございます。既に、昨日、一昨日、3名の議員が同内容の質問をされました。できる限りの重複を避け、質問させていただきます。 2月15日、教育民生委員会に提出されました、市立伊勢総合病院の経営形態についての資料が提出されました。内容的には全部適用で進んでいくというもので、その結論に至った経緯と、他の可能性を否定した根拠についてお答えください。 また、地域完結型医療の推進について、地域の他の医療機関との連携はとれているのか、お答えください。 また、平成31年開院の新市立伊勢総合病院建設基本計画について、財政収支見通しの根拠についてもお答えください。 以上で質問席からの質問は終わりますが、答弁のいかんにより再質問をさせていただきます。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、長田議員の御質問にお答えをいたします。 私からは、内宮周辺の渋滞対策及び新病院建設までに果たすべき病院改革のうち、経営形態につきましてお答えをし、地域完結型医療の推進、そして新病院建設に向けての財政収支見通しにつきましては、病院事業管理者からお答えをいたします。 初めに、内宮周辺の渋滞対策についてお答えをいたします。 内宮周辺駐車場の有料化につきましては、交通渋滞対策の充実、特に渋滞緩和を図ることを目的に、昨年3月から宇治駐車場、7月から内宮前の駐車場がスタートし、宇治駐車場において1年が経過をいたしました。内宮周辺の交通対策につきましては、これまで休日3名程度の交通誘導員を宇治浦田町交差点に配置をし、対応してまいりましたが、有料化後の休日においては、宇治浦田町交差点だけではなく、浦田橋、陸上競技場周辺にも配置をし、充実を図っておるところでございます。 このため、有料化前より車両をよりスムーズに誘導できたのではないかと考えております。また、現場で対応する交通誘導員、駐車場の管理人からは、電光掲示案内板の設置以降、これまでに比べて効率よく駐車場に誘導できるようになったと聞いており、案内板の効果もあったと考えております。 さらには、満車、空車の状況をホームページへ即時に情報発信をしており、今後につきましては、カーナビにおいて各駐車場の満車情報を表示することなど、より来訪者の立場に立った情報発信をしていきたいと考えております。 また、有料化前には恒常的に長時間駐車されていた車両が多くありましたが、有料化後は恒常的な駐車車両もなくなり、より多くの観光客の皆様に御利用いただいているものと考えております。 お正月やゴールデンウイークの繁忙期の交通対策となるパーク・アンド・バスライドの運営費についても、駐車整理料と一般財源から補填をしてまいりましたが、駐車料収入を得たことにより、さらに充実した運営ができるようになってまいりました。 一方、課題といたしましては、駐車場周辺の五十鈴公園や五十鈴川上流にある新橋付近の河川敷への駐車について、今後対応していかなければならないと考えております。また、宇治駐車場の車両の出入りにおいて混雑する場合があり、今後はその対応が必要になってくると考えております。 次に、駐車場の有料化の検証につきましては、1年間の実績を見て検証することとしておりますが、昨年11月21日の産業建設委員会において、平日、休日の料金、無料時間、時間加算制、夜間料金、宇治駐車場と内宮前駐車場の料金格差、バスの有料化、臨時駐車場との整合性等について、現在の料金制度での効果と課題を示したところでございます。現在は神宮様や地元事業者、商工会議所などの皆さんから御意見を聞いているところで、今後これらの検討項目につきまして、議員の皆様の御意見も頂戴しながら検討してまいりたいと考えております。 次に、御遷宮を迎えるに当たっての渋滞対策についてお答えいたします。 御承知のように、本年7月26日から9月1日までの金曜日、土曜日、日曜日、そして月曜日において、お白石持ち行事がとり行われます。また、御遷御につきましても、内宮が10月2日、外宮が10月5日にとり行われると発表されました。このため、交通対策としまして、さらなる交通誘導員の配置、臨時駐車場の確保が不可欠であり、特に交通量が多いと予想される日には、パーク・アンド・バスライドの実施が必要になってくると考えております。 現時点でのパーク・アンド・バスライドの実施予定といたしましては、内宮領のお白石持ち行事においては、常設の駐車場が一部使用できなくなる5日間において、内宮行きと外宮行きを実施し、外宮領においても、常設の駐車場が利用できなくなる10日間に、外宮行きのみを実施したいと考えております。また、御遷御の後につきましては、大変混雑が予想される3連休を中心に実施したいと考えております。ただ、警察官の配置、内宮・外宮周辺のシャトルバス乗降場のスペース確保につきまして、関係機関と調整をしているところでございます。 次に、観光バスの対策につきましては、議員御指摘のとおり、遷御後に観光バスがますますふえてくることが予想されます。このため、観光バスが内宮前に駐車できない場合は、陸上競技場や伊勢志摩スカイラインに回送させる予定をしており、受け入れ先である陸上競技場、そして、伊勢志摩スカイラインを運営されております三重県観光開発株式会社様に協力のお願いをしているところでございます。 次に、公共交通機関の利用促進につきましては、国や三重県など30団体で組織をしております伊勢地域観光交通対策協議会の中で、らくらく伊勢もうでというホームページを立ち上げ、公共交通機関の利用促進を周知しております。今後は、このホームページへのリンクを観光関係機関に促すなど、より一層、公共交通機関の利用促進につながるよう発信をしていきたいと考えております。 また、本年7月末には伊勢市駅に市営手荷物預かり所が完成をし、通常の手荷物預かりのほかに、観光客の皆さんの手荷物を宿泊先まで配送するサービスを実施する予定でございます。このため、各旅行代理店とタイアップする中、手荷物配送サービスを売りにした伊勢への旅行商品をつくり出し、手ぶらで外宮周辺を散策できる旅行商品を全国発信し、公共交通機関の利用促進にも努めてまいりたいと考えております。 さらには、鉄道でお越しいただいた方の利便性を高めるため、三重交通株式会社様が運営をしておりますCANばすに、新しく市内の周遊ルートをふやすなど、二次交通の充実を図り、観光客の皆さんが散策しやすい環境整備をしてまいりたいと考えております。 次に、新病院建設までに果たすべき病院改革につきましてお答えをいたします。なお、小山議員、山本議員、宿議員への答弁と重複いたしますが、御了解をお願いしたいと思います。 経営形態に係る市の方針については、去る2月14日の教育民生委員会においてお示しをいたしました。病院の経営形態につきましては、総務省の公立病院改革ガイドラインに民間的手法の導入を図る視点から4つの形態、地方公営企業法の全部適用、非公務員型の地方独立行政法人化、指定管理者制度の導入、そして民間譲渡が示されております。 このうち民間譲渡については、市が病院運営に関与できなくなり、採算のとれない医療の確保が困難となることも想定されます。また、譲渡後に、経営難などの理由により事業の継続が困難となった場合、地域の基幹病院を失うこととなり、地域医療を確保するという点において重大な課題が残ります。こういったことから、経営形態の検討に当たりましては、民間譲渡を除く地方公営企業法の全部適用、非公務員型の地方独立行政法人化、及び指定管理者制度の導入について比較検討を行いました。 市民病院に求められますのは、市民の命と健康を守ることであり、安心・安全な生活基盤の一翼を担うことであります。そのためには、地域に必要な医療機能を確保していかなければなりません。地方独立行政法人や指定管理者制度につきましては、意思決定の迅速化、病院運営の効率化などのメリットがございますが、地方公営企業法の全部適用と比較すると、地域が必要としている医療や市の政策医療の実施において力不足となるのでは、そういった懸念もございます。 また、移行時の事務処理、退職手当の支給、独自のシステム開発等に多額の初期費用と調整を要するとともに、職員の処遇面でも課題がございます。さらに、移行時には一定程度の職員の離職も想定され、病院経営に支障を来す可能性も懸念されております。 一方、地方公営企業法の全部適用は、地方独立行政法人や指定管理者制度と比較をすると、一定の制限はあるものの、伊勢市として政策医療を積極的に推進することができ、また、独自の職員採用や勤務形態、組織の配置、人事評価など業績に応じた給与体系の確立、効率的な業務発注など、自立的な経営、そして経営改善が可能となります。 以上のことから、市の方針として、地方公営企業法の全部適用を継続していくこととしたものでございます。そして、事業管理者とともに、全部適用のメリットを最大限活用しながら経営改善に取り組み、伊勢、鳥羽、志摩、度会、この地域の地域医療の拠点として、新伊勢市民病院を再興していきたいと考えております。 以上、長田議員の御質問にお答えをいたしました。私からは以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(藤本昌雄君) 続きまして、私から、地域完結型医療の推進について、地域の他の医療機関との連携はとれているのかとの御質問についてお答えいたします。 今後、高齢化が進む中で、高度急性期医療を担う病院と、ふだんの診療や薬剤処方などの一次医療を支える診療所との間をつなぐ機能の必要性がますます高まることが予想されます。当院は地域の医療機関の現状を踏まえ、他の医療機関との連携のもと、急性期に加え、回復期、療養等の役割を果たしていきます。 当院は、現在、伊勢赤十字病院との連携において、療養が長期化した患者を療養病棟に受け入れています。また、本年9月には、回復期リハビリテーション病棟を開設し、院内からだけでなく近隣の急性期病院からの回復期の患者を受け入れ、積極的にリハビリテーションを提供してまいります。診療所、いわゆるかかりつけ医との連携におきましては、かかりつけ医からの紹介により予約診療で優先的に受け入れ、症状が安定した患者については、逆紹介により、かかりつけ医での受診を勧めています。今後もさらに他病院との連携、診療所との連携を充実し、地域医療に貢献してまいります。 続きまして、新病院建設に向けての財政収支見通しの根拠についてお答えします。 初めに、収益の増加につきましては、医師の増加により、入院患者の増加、医業収益の増加を見込んでおります。医師の増加につきましては、平成25年度に回復期リハビリテーション病棟の担当医1名、平成25年度から平成28年度にかけて内科系医師を1名ずつ、開院時には緩和ケア病棟の担当医2名、検診の担当医1名の配置で現在より8名増員としていく予定であります。入院患者数は本年度10月末実績をもとに、医師1人の増加に対し、一般病床は平成28年度まで1日当たり5人ずつ増加、外来患者数は平成28年度まで1日9人ずつ増加を見込んでおります。病床利用につきましては、入院患者の増加により、平成25年度が63.2%、平成26年度が68.9%と徐々に増加し、開院前年度の平成30年度は73%、開院初年度の平成31年度は病床数が現在より22床減少し、300床となりますが、病床利用率は87%、平成32年度以降は87.7%と見込んでおります。 次に、現在、医療コンサルタントの支援を受け、経営改善に取り組んでいますが、目標として、一般病棟、療養病棟、外来の診療単価の1%増加、経費の削減として診療材料費の5%削減、委託費の1%削減により、約7,000万円程度の改善額を見込んでおります。 次に、収支見込みにつきましては、試算の前提として不良債務を出さないよう、資金ベースで収支均衡をさせるために必要となる一般会計繰入金を見込んでおります。一般会計繰入金につきましては、平成25年度は7億7,500万円で、1億5,100万円程度、基準外繰入金が必要となりますが、平成26年度以降、新病院開院までは5億円前後となり、繰り出し基準額の範囲内で資金収支は均衡する見込みとなっております。 新病院建設に向けての財政収支見込みでは、今後も赤字が続き、健全経営にはまだまだ厳しい計画となっておりますが、医師確保や診療単価の増加、経費削減等に取り組み、計画以上の成果が出せるように経営改善を図っていきたいと考えております。 今後とも市民病院としての使命を果たすため、地域の医療機関との連携を進め、事業管理者としてリーダーシップを発揮し、安定した経営基盤の確立を目指して病院改革に取り組んでまいりたいと考えております。 以上、御質問にお答えしました。よろしく御理解賜りますようお願いします。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) 御答弁ありがとうございました。まず、渋滞対策について再質問させていただきます。 今の御答弁の中に、有料化して1年たったと、その中の問題点も幾つか出てきたと、中で一つ、車両の出入りについて非常に問題があるんやないかと、改善する余地があるんやないかというお話がありました。これ、もう少し詳しく御説明いただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) これは、宇治駐車場の通路でございまして、駐車場へ入る車が通路に渋滞して御迷惑をかけているということでございます。これにつきましては、一番、原因として五十鈴川の左岸の駐車場に誘導がなかなかしにくいということがありまして、それが課題やと思っております。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) そうすると、例えば交番のあるあたり、B1、B2あたりですか、あの辺が出入り口が近くにあって、双方から入ろうとする車が混雑するというふうな感じだと思うんですけれども、さばき方によっては本当に、人海戦術ということでできるんやないかと思いますけれども、そして、また去年の11月24日、国道の一部車線を駐車場の待ちレーンとして活用する社会実験が行われたと思うんですけれども、その辺も含めて、さらに改善ができるような見込みが立ったのかどうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) これにつきましては、11月24日に国土交通省様で社会実験をしていただきました。これは、宇治浦田の交差点から中村交差点の間の300メーター、これを3車線化にしまして、駐車場へ入る車の専用レーンをつけたわけですけれども、結果としまして、特に路線バスの所要時間が4分から7分ぐらい短縮になったと、それから、特に利用されておる方は満足するという意見もございました。しかしながら、沿線の住民の方が、やっぱり3車線のところに並びますので、出入りができなかったということもありますので、再度その辺の検討も必要なんかと、今後も検討していく必要があると思います。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) わかりました。確かにレーンとして歩道側に並ぶと出入りがしづらいという問題点もあると。今の話の中で、出入り口の改良によって、さらに五十鈴川左岸のほうの活用ができるような方法はあると思います、本当に。その辺、また御遷宮も近づいてきますので、早いうちにいろいろ検討いただいて、改良できるものは、本当に軽微な改良で済むものであれば対応していただきたいと思います。 また、電光掲示板につきましても前倒しで、本当ならばあれ予定では2月ごろでした。それを前倒しで秋に、たしか12カ所か何か設置いただいたんやないかと思います。これについて、運用してみて、正月を経験したわけで、その結果等、御報告いただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 先ほど市長からの答弁もありましたように、非常に楽になったといったような御意見もございます。しかしながら、矢印表示だけですので、ちょっと見にくいといったような御意見もございます。今後、図柄等で工夫もしていかなあかんのやないかと考えております。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) 確かにつけていただいて、それを見ながら空車のあいている駐車場へ進むということでは、以前に比べて、せっかくあいている駐車場があるのに、ただ渋滞に並んでる、そういう車は確かに減ると思います。しかし、今のお答えの中にあったように、確かにパネル表示がBの幾つとかAの幾つということで、なかなかわかりづらいという意見はいただいています。その辺、また表示方法ということですので、さらに検討をいただいて、見やすい方法、あるいはその場所にはよるんですけれども、力強く矢印が出るような、そういういろんな、状況がわからなくても、それに従って車が自然に動くような、そういうふうな方法も検討はいただきたいというふうに思います。 料金体系の部分については、ちょうど1年前、1年運用してみて、いろんなデータもとる中で再度検討したいという御発言ございました。1年がやっとたちまして、その辺はまた産業建設委員会等にいろいろデータも出たり、あるいはその検討結果も出たり、その後のさらなる改良点のようなものも出るというふうに思っていますので、楽しみにはしています。 あの当時、市の答弁の中で、現在の料金割引制というものについて、滞在時間の短縮が図れると、伊勢の他の地区にも行けるから、非常にそういう意味では渋滞対策に役立つんだというふうな話も答弁ありました。逆に、私、ここで話をさせてもらったのは、伊勢は聖地であって観光スポットじゃないと、ゆったりと滞在していただくというふうなことが大事やないかということで、逆の観点からも話させいただいたんですけれども、1年たってみて、その考え方は変わっていないでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 議員御指摘のとおり、それは変わっておりません。やはり駐車場の利用状況を見ましても、宇治駐車場、内宮駐車場、それぞれ約4時間ぐらいの滞在が7割ぐらいを占めておりますので。 以上のようなことです。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) またデータ出てからいろいろ検証したいと思いますけれども、伊勢は本当にそういう癒やされに来る場所であるということからして、ゆったりと滞在していただくような、そういう観点も必要やないかというふうに思います。 次に、遷宮に向けた取り組みということで、これは非常に優先順位の高いことだと思います。料金をどのような料金体系で駐車場を運営していくか、これも非常に、それによって参拝客、観光客の動きは変わってくるわけで、これ重要なんですけれども。ことしは遷宮年、そして来年はおかげ年ということで、大変な参拝客が来ていただけるということで、先ほど私が質問させていただいたように、2月10日。あの日に大変な渋滞でした、本当に。あれで目覚まし時計が鳴ったというか、いよいようねりが始まったという、ブザーが鳴ったというか、そういう思いを実際いたしました。 今いろいろお答えいただいたんですけれども、その中の一つとして、やっぱりパーク・アンド・バスライド、これは本当に効果のあるものであります。しかし、費用も要るし、人海戦術で人もたくさん出さないかんという部分もあります。 今幾つか、お白石持ち行事のときの対策ということで、日付も含めてお答えいただきました。その中で8月3日の日曜日については外れていたということですが、その日はいろいろ事情があるということでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) いろいろとその辺は調整できなかったということでございます。 ◆13番(長田朗君) 調整できなかったと。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 8月4日ということですか。 ◆13番(長田朗君) 4日です、日曜日。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 4日は一応予定はしておりません、調整ができなかったので。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) 調整ができなかったからということで、予定していないということですけれども、私、ひょっとしたらというふうに思っていたのは、その日は昼から白石奉献がないとか、あの日は塩釜がたしか来ていただいてやる日で、風日祈宮のお祭りの関係かなと思ったんですけれども、調整できなかったということで、その日は残念ながらできないというふうに理解させていただきます。 それで、今御答弁いただいたのは、白石奉献のときのバスの対応だと思いますけれども、その白石奉献のときのパーク・アンド・バスライドは、ふだんのお正月とかゴールデンウイークの対策と全く違う要素が絡んでくると思うんです。というのは、例えば内宮前の駐車場については、あそこは白石奉献した方々のおもてなしの広場に使われたりということで、多分もう全く使えない状態になっていると。それからまた、陸曳きのときなんかについては、浦田の駐車場、B1、B2のあたりについては奉曳車の準備等で既に押さえられている。駐車場のキャパとしては非常に少ないと。川曳きやるときには五十鈴川の右岸のあたり一体が全く使えない状態になっているということで、特殊な事情の中でパーク・アンド・バスライドを実施せないかんというふうに推察するんですけれども、その辺はどのようなシフトでされるのかお答えいただきますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 先ほど市長答弁でありましたように、駐車場が使えなくなると。これも踏まえまして、パーク・アンド・バスライドでカバーするといったような状況でございます。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) ということはパーク・アンド・バスライドの場合、内宮の駐車場、宇治橋前で乗降した部分をそうじゃない部分で乗降させるということでよろしいでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 乗降場所も変える必要もあると思います。その辺も、場合によっては宇治の駐車場の付近での乗降になるということも考えられます。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) わかりました。私はてっきり内宮前が使えないというふうな、大変な混雑になると思っていたので、バスについてはもう少し手前のB2なりB1なりとか、そういうところで乗降して対応するんかなと思っていたんですけれども、今のお答えでは奥まで行くという予定なので、よろしいですね、奥までで。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 手前の宇治駐車場の付近でということでございます。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) わかりました。その宇治駐車場でやるということで、今までと違うシフトで臨まれるということ。そうすると人の流れというのは大きく変わってきますので、そういうことについては、本当に、もう既に決定されているのかどうかわかりませんけれども、決定次第、告知なり、地元に対してももちろんそうですし、交通事業者も含めてお願いしたいというふうに思います。 今は、御遷宮、白石奉献の時期でしたけれども、もちろんゴールデンウイークとか、あるいはお盆とか、そういう部分についても対応はそのようにしていくということでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 御指摘のとおり、遷宮後につきましては非常に渋滞が予測されますので、これまで以上に、特に10月以降の3連休を中心に、パーク・アンド・バスライドの検討をしていきたいと考えております。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) わかりました。ことしについては御遷宮後、例えば11月3日前後には駅伝があったり、ミズノレディースのゴルフがあったり、ふだんでも大変渋滞もすると。また、お伊勢さんマラソンもあるということで、大変な状況を迎えると思うんです。その辺もきっちりと地元とも調整もいただいて、完全に渋滞ゼロというのは明らかに無理だと思いますけれども、考えられる対策は全て打って、なるべく負担、負荷の少ないようにしていただきたいというふうなことはお願いとしてあります。 次に、観光バスの対策ということで、これはこの前、去年の6月もここでいろいろやりとりもさせていただきました。当初、内宮前の駐車場につきましては、バスは無料という設定でスタートしたわけですけれども、バスについては幾らか取りまして、そして空バスを移動してもらう人は、スカイラインを上っていただいて、スカイラインの上で空バス待機という形でバスの負荷を少なくするという話もいただきました。 とにかく、本当にこの前の2月10日の時もいろいろ様子を見ていましたら、観光バス大変たくさん来ていただきまして、そのバスが渋滞したがために、いろんなところに波及したということも実際ございましたので、本当に観光バスについては、単なる駐車じゃなくて、運転手が乗っているというふうな、ほかの乗用車と違う面がありますので、その特性を生かして迅速に移動していただき、必要なときに来ていただくような、うまい流れをつくっていただきたいということです。それはそれで次いきたいと思います。 3番目に、公共交通機関の利用ということで、これ去年の近鉄のポスターですか、市長が頭を下げて公共交通機関で来ることをお願いしているということでした。これは非常に大事なことやというように思います。ただ、1つ気になっている部分としましては、これも2月10日のことなんですけど、五十鈴川付近で既にバスが詰まってしまって、結局、乗客が歩いて宇治まで行ったとか、あるいは付近の人も歩いて行った。それとか、御木本道路も同じように、公共交通機関自体が渋滞してしまって、とてもやないけど何時間もかかって待てないというふうなことも観光客からも聞かせていただきました。 ですから、公共交通機関を訴える以上、それが渋滞に巻き込まれず、影響されず、定時性がある程度確保できるような対策を打つことが非常に大事やないかというふうに思うんですけれども、市長、その辺はどのようなお考えでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 先ほども市長からお答えさせていただきましたけれども、30団体で組織します伊勢地域観光交通対策協議会の中でも、やはりこの公共交通の利用というのは促進するということで言われておりまして、まず、らくらく伊勢もうでというホームページを立ち上げまして、その中でPRしていこうということがまず第1弾の取り組みでございます。今後もまたこの協議会の中で検討していきたいと考えております。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) その公共交通機関利用を訴えるというのは、らくらく伊勢もうで、私も見せていただきまして、書いてありました。ただ、今の質問は、私、来てもらってから、現に渋滞してしまったと、公共交通機関、二次交通機関が、というふうな状況を何とかクリアしないと、これまた、これから御遷宮の年で、またおかげ年も続いてくると、公共交通機関で行っても、またそれ自体渋滞するでというふうな話になると、とんでもない話になってくると、そこをどういうふうな方策を考えてみえるのかというふうな質問だったんですけれども、再度お願いします。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) なかなか公共交通機関で来ていただいて、またその次、乗り継ぎで公共交通機関に乗っていただいて、渋滞になって御迷惑をかけるということは非常に心苦しいことでございます。ですので、渋滞を解消するということが一番の改善策ですので、やはりパーク・アンド・バスライドも一つですし、日ごろの渋滞対策をより一層していかないかんのではないかと考えています。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) 本当に御遷宮がことしありますので、いろんな、ありとあらゆる手段、知恵を使って、渋滞について対応していただきたいと思います。 時間もないので、次にいきたいと思います。次、病院のことについて御質問させていただきます。 病院につきましては、本当にいろいろお三方が、既に先輩議員、同僚議員、質問いただきまして、なかなかもう質問できるところが少ないんですけれども、幾つか質問させていただきます。 一つには、今、市長がお答えいただいた、いろんな、全部適用にする理由というのをいただいたんですが、例えば今、市長からいろんな意味でメリットがあるよというふうなことをいただいたんですけれども、私、感じるところによると、その話は非常に一般論的な話やないかと思うんです。この伊勢地区で6年、7年取り組んできた、全部適用の経験とか、今置かれている立場も踏まえて考えると、また違うものが見えてくるんやないかというふうに思っています。 それで、ちょっとパネルをつくったんですけれども、(パネルを示す)このパネルにつきましては、既にこの前、2月にいただきました新病院建設の計画という部分を一覧表にしてみた部分です。 この4つの表は、一つは医師数、もう一つは病床稼働率、下の欄は1日の入院患者数の推移です。もう一つは、1日当たりの通院患者数でございます。この表は、一番左側のところは平成17年、合併したときです。一番右側のところというのは開院時、31年開院ですけれども、32年も含めて書かせていただきました。この真ん中のあたりがちょうど今現在の部分でございます。 そして、この折れ線グラフの部分は、これは病院から示された数であります。これを見てみますと、確かに管理者もおっしゃいますように、医師数とか、入院患者数、通院患者数というのは、本当に医師数と密接な関係があるんやなということは感じます。納得するわけです。 ところが、これ例えば平成16年のときでしたけれども、一部事務組合から全適になったときに、そうなると、今まで市長がトップやったけれども、病院事業管理者を置くことによって、そこで、やっぱり柔軟に対応ができるんやというふうな話をいただいてやってきましたけれども、なかなか医師数も歯どめがつかんと、経営もなかなか難しいということで、次に、平成20年のときに、これまた病院改革プランというのを出されました。 あのとき病院改革プランを出されて見せていただいて、いろいろ議論もここでもしたことによりますと、これから病院は生まれ変わるんやということで、いろんなお話もいただきました。その中では、翌年の平成21年でしたかね、21年には収支が黒字になって、24年、本年度には不良債務がゼロみたいな、そういう予定で、本当かいなという感じでしたけれども、いや、こうなるんやというふうなことでした。ところが、いざふたをあけてやってみると、その下がり方は同じような下がり方やったということで、今回を迎えたという経過でございます。 そう考えると、我々、病院は敵ではないわけで、本当によくなってほしいし、我々の健康を守ってほしいという意味では、本当に期待をするところです。これについては、例えば、医師数でいいますと下がってきまして、この24年ぐらいからまた上がっていくわけですね。これ全て同じパターンです。下がってきて上がっていくんですわ。この平成17年から23年までの下がり方をそのまま続けると、この棒グラフになるわけですわ。これは単純推計というやつで、そういうソフトで推計したらこういう形になっています。 ですから極端なこと言うと、今の下がり方が、この7年ぐらいの下がり方がそのまま続くと、通院者数なんかもゼロになりますわ、開院時には。また、入院も含めてゼロになっていくと、このままいくと。ということで、今まで努力をしていないとは言いませんけれども、今までの努力であれば、これは医師数もこういう形になっていくということで、非常に危惧するわけです。 これ、市民も確かにそうだと思います。伊勢病院は本当に力強く支えていただきたい。しかし、こういうふうな現状もあるやないかということで、下がるのを上げるというのは大変なことだと思うんですけれども、その医師を確保するための手だてみたいなものをもう一度聞かせていただけないでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 病院事務部長。 ◎病院事務部長(佐々木昭人君) 折れ線グラフで非常にわかりやすくお示しをいただきまして、ありがとうございます。まず、今回私どもが新病院の建設を考えるに当たりまして基本的に考えましたことは、地域の医療資源、そして、現在も含めて今後の地域の医療需要、こういったところから必要となる医療機能、病床数ですとか診療科、こういったものを導き出させていただいております。 きのう宿議員からも御質問の中でございましたように、新病院になりました伊勢日赤さんが、96%を超えるような病床利用率の中です。そんな中で、現在、私ども23年度の実績と、それから今後の医療需要が、平成42年には人口は減りますけれども、高齢化によって7%の医療需要がふえる、こういったことから、逆にこのような形で医師をふやして入院患者を受け入れるということが、地域医療にとって必須であるというふうに考えておりますので、それでこの計画をつくらせていただきました。ですので、今後この計画をもとに、三重大が一番大事だと思っておりますが、医師の確保に最大限努力をしてまいりたい、このように考えておるところでございます。
    ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) 本当に、お医者さんなくして病院は患者を受け入れることはできないという状態であることは明らかなことです。ただ、本当に、例えば、お医者さんおらんから、ハローワークへ出したら来てくれるかというと、そういうものでもないし、市長、この前、呼びかけていただいたんですけれども、議員の皆さんでもという話なんですけれども、なかなかそういう感じで集まるものではないと思います。 また今、なかなか人が来てくれないというふうなことと、もう一つの問題としては、現在の病院の先生がやめていくというふうな部分も大きいと思うんです。来てもらうより、まず、やめていかんような体制をつくっていかないかんのちゃうかというふうに思います。 新医師臨床医制度のことで、なかなか研修医が来てくれない状況になったということですけれども、やめない病院、先生がやめていかない、定着できるような病院というのも、その前に必要やないかと思うんですけれども、その辺の部分についてお聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(藤本昌雄君) 御指摘ありがとうございます。 今、病院のほうで医師確保の対策としまして、病院がこれから何をしていくかという理念ですね、そういうような目的を定めました。それから、もう一つは、人材育成担当理事を置いて、彼を中心に人材の育成、確保、そういうようなものに努めていくと。それからもう一つは、経営企画室をつくって、そこでいろんな病院のこれからの運営方法を定めていくというふうにしております。それから、医師の手当につきましても、昨年、確保手当をつくっていただきました。それから、もう一つは人事評価制度をつくっていきたい。つくって医師の適切な評価をして、そして働くモチベーションですね、そういうようなものを上げていきたいというふうに考えています。もう一つは、医師がスキルアップをするための研修の場ですね、そういうようなものも積極的に支援をしていこうというふうに考えております。 いろいろほかに考えておりますけれども、これからまた、もっともっと実行に移していきたいというふうに考えております。そして、医師のやめていく、やめていかないという大部分は大学の人事というものがありますので、そこで大学と連携が大切ということになってくるということであります。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 長田議員。 ◆13番(長田朗君) ありがとうございました。本当に、そういう形で、もしお医者さんの流出がとまると、そしてまた新しいお医者さんが入ってきていただいて、この推計にあるように右肩上がりに上がっていただくことを本当に心から願っています。 ただ、本当にこの流れを見ると、今まで全部適用で7年ぐらいやってきました。その中で、やっぱり結果的になかなか上向きにならなかったというのは、今話題の中には出てこなかったけれども、伊勢の全部適用の一番大きなデメリット、欠陥というかマイナス要素というのは、7年間の経験の中でやってみたけれども、結果が出ないということが、一番弱い、ウイークポイントではないかと。ほかのものについてはまだ可能性があると思うんです、指定管理者であっても独法であっても。その辺は、やっぱり僕はもっと真剣に考えて、切って捨てるようなものじゃないものにしないといかんのやないかと。 それと、その2つのデメリットについて、退職金が要るやないかと、これは全適であっても要るわけですし、また争議権があるやないかと、争議権ということは公務員でストがあったらどうすんのやとか、そういういろんなこと、マイナス面も指摘されています。 ですから、私これ、ことしからこういう計画始まるんですけれども、もしこれまた来年になって、再来年になって、こんな感じで、私が書いたこの黒の単純推計のとおり落ちていく場合は、これはもう有無を言わさずという形で形態を考え直すというふうなことをしていかないと、もういかんのやないかなというふうに思っています。 それから、これ議員も同じ思いだと思うんですけれども、このままいって、いろんなものが、税金を投与していかなきゃいかんような話になってくると、これ我々の世代で済めばいいんですけれども、市長よく言っている、子供たちが笑う20年後の未来というんですけれども、それ逆に、子供たちに借金を、ツケを回すようなことになってしまうんやないかなと、その部分が一番危惧される部分やないかと思うんです。 そういう意味では、市長、今回そういう判断されたというのは非常に重い判断やないかと思うんですわ、借金を未来に残してしまう可能性を含んでいるということで。ですから、この経営形態のことについても、今もし仮にそれでいくと決めたんなら、今後しっかりとした強い思いを持って取り組んでいかないと、大変なことになるんやないかというふうに思うんですけれども、その辺、市長、いかがですか。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 今回は、長田議員からは病院のことにつきまして大変御心配と御指摘を頂戴いたしました。特に7年間の全部適用のことにつきましては、議員おっしゃるとおりだと思います。伊勢の全部適用がうまいこといっていなかったからこそ今の現状があるんじゃないかという御指摘は、ごもっともやというふうに思っております。ただ、その全部適用であった期間、この7年間に何ができてきたのか、何をやってきたのかということが一番肝心かなめであると思っていまして、それ以上のことを我々していかなければならないというのが、これは多分議会の皆様とも分かち合える内容だと思うんです。 今回、病院では全部適用という形で、一番、今回力を入れたのが、やはり人事、組織体制の強化でございます。先ほど事業管理者が申し上げた内容というのも、まだまだこれからやっていく、そういった内容のものも込めていきたいというふうに思っておるわけでございます。 今回、一昨年9月に新病院の建設の表明をさせていただきましたけれども、それまでに約1年半ぐらい、僕、随分悩みました。今の現状の三重苦にとらわれた病院運営に関しまして、正直申し上げまして、伊勢病院を廃院するところまで一回考えました。この伊勢志摩サブ医療圏のところに伊勢病院がなくなった場合どうなるんだろうか、そういったシミュレーションをしながら、全くゼロのところから考えていった場合、例えば平成18年6月に財政再建団体となった夕張市の状況、そして銚子の状況、そういった地方病院が、基幹病院がなくなった地域こそ地域の弱体が始まっていく、人口流出が都市へどんどんと激しくなってくる、そういったことも明らかでございます。 鳥羽、志摩、度会地域の救急医療病院の状況はどうなんだろうか、そして地域の人口の状況はどうなんだろうか、そういったことを考えると、我々伊勢がきっちりとこの基幹病院を守って、この地域をつくり上げていく、この地域のための伊勢病院としてしっかりと地域医療を確立していくことが非常に大事であると思っておりますし、また、今回全部適用であったからこそ、こういった人事について体制の強化ができたのは御理解いただけるというふうに思っております。 先ほど議員から、議会を動かして医師を確保するのは難しいやないかと、そんな御意見もあろうかと思いますけれども、例えば今、東京の駐在員もいますけれども、駐在員の人脈、そういったことを頼りながら、臨時的に実際に医師を派遣していただくところまで何名か出てきています。そういった実績もありますので、医師の御紹介ができなかったとしても、例えば医師、看護師の奨学生基金の応募に関しましても、例えばこういうチラシもつくってございますので、(資料を示す)また、たくさんの方とお会いいただくときに1枚持っていただいて、こういうのがあるのでどうや、そういったことを一言お伝えいただけるとありがたいなと思っていますので、重ねて御協力をお願い申し上げます。 ○議長(杉村定男君) 一般質問の途中ですが、10分間休憩いたします。 △休憩 午後2時00分 △再開 午後2時10分 ○議長(杉村定男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △福井輝夫君 ○議長(杉村定男君) 次に、6番、福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) 会派・創造の福井輝夫です。議長のお許しを得ましたので、質問通告に従いまして一般質問させていただきます。 質問の項目は、伊勢市の公衆トイレについてをお聞きします。 伊勢市は観光客が多く訪れるまちであるというのは紛れもない事実であります。ことしは、第62回遷宮を控え、お白石持ち行事も行われます。行事に参加する市外、県外の方々も多く、また、遷宮後何年かにわたり、今まで以上の観光客が伊勢にお見えになるのは必至であります。このような状況の中、観光行政を推進することは、市としても大きな重点項目であると理解しております。今回の当初予算の市長提案説明の中でも、観光の項では、おもてなしの充実ということを市長は述べられております。本当におもてなしの心をあらわすならば、観光客が気持ちよく当地を訪れ、気持ちよく帰っていただくには、受け入れ側、すなわち市側としての細かい配慮と実行性が必要ではないかと思います。 そこで、観光地としてのとても身近な問題でありながら大変重要な問題と考え、今回、公衆トイレを問題提起させていただきました。観光客が観光地を訪れ、必ずといって利用するものに公衆トイレがあります。私もいろんな観光地を訪れましたが、掃除の行き届いたきれいなトイレを利用したときは、その地の観光客への細やかな配慮やおもてなしの心を感じ、気持ちよく帰ってくることができました。これは例えですが、初めて行く店の状況を知るには、まずその店のトイレを見たら全てがわかるとまで言われているのを聞きます。これは、きれいなトイレの店は全てに配慮が行き届いている、その逆で、汚いトイレの店は気をつけないとねというようなことだと思います。 そこで、伊勢市の公衆トイレについて、市民の方々にお聞きしても、きれいですねという言葉は余り聞かれない。それどころか、汚いという言葉のほうが多く聞かれます。しかし、誤解しないでほしいんですが、伊勢市の公衆トイレが全て同じような状態であるということは、決してありません。中には、これは実際に私が見て回ったことなんですが、掃除の行き届いたきれいなトイレというのはありました。また、利用する方のマナーが悪くて、めちゃくちゃにしていくという例も、私も体験しております。 しかし、観光客が多く利用するトイレ、住宅街にある公園のトイレなど、実際に多く見て回り、疑問に思う点がありましたので、お聞きします。 まず1つ目、伊勢市にある公衆トイレについて、維持管理の状況についてお聞きます。これは伊勢市の中にある公衆トイレの中で、伊勢市の管理するトイレ、または三重県の管理するトイレ、またはその他どこか部署が管理するようなトイレ等あれば、これがどのような状況なのかお聞きします。 2番目に、市が所管する公衆トイレの数はどれだけあるのかお聞きします。 3番目に、維持管理体制についてお聞きします。これは、どこかへ清掃業務を委託しているのか、清掃回数はどうなのか等でございます。 4番目に、清掃マニュアルはあるのかお聞きします。これは、清掃するからには、細かな注意事項を遵守し、それに従って確実な仕事をする、それが原則だと思うからであります。 質問は以上でございますが、御答弁のいかんによっては再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、福井議員の御質問にお答えをいたします。 観光地の伊勢としてのトイレのあり方について御質問いただきました。 恐らく公衆トイレの管理につきましては、本当に身近なものでありながら、なかなか目が行き届いていないことも多くあろうかなというふうに感じて聞かせていただきました。恐らく福井議員におかれましても、この御質問を作成するまでの間にいろいろと感じることがあって、恐らくここまで気持ちを募らせていただいたことに関しては、我々反省すべきことがあるんだろうなということを感じさせていただきました。 それでは、御質問にお答えをさせていただきたいと思いますが、市内の公衆トイレにつきましては、サンアリーナ駐車場内のトイレ、県営大仏山公園内のトイレのように県が管理を行うものを除いて、市が管理を行っております。現在、市が管理をしている公衆トイレは全部で72カ所ございまして、その所管の内訳につきましては、維持課が49、交通政策課が5、農林水産課が5、教育委員会が6、二見総合支所が7カ所となっております。維持管理につきましては、それぞれの部署が業者や地元の町会に委託をして行っております。 維持管理体制につきましては、観光客など多くの方に御利用いただいている公衆トイレについて御説明を申し上げたいと思います。 伊勢市駅前やおはらい町の入り口、五十鈴公園の公衆トイレにつきましては、清掃業務を委託しております。清掃回数については、伊勢市駅前とおはらい町の入り口は1日3回、五十鈴公園については1日1回となっております。 次に、内宮周辺駐車場内に設置をされている公衆トイレについては、市営駐車場警備業務の一環として清掃業務を委託しております。清掃体制につきましては、1日1回の水を使った清掃を行い、内宮前駐車場では1時間に1回、それ以外の公衆トイレは1日に3から4回程度の点検等を行っております。 次に、清掃のマニュアルについてお答えいたします。 市では、特にマニュアル等は作成をしておりませんが、業者委託の際に、仕様書へ清掃箇所、回数、方法などの記載を行っております。しかしながら、近年の観光客の増加にも伴い、先ほど申し上げました駅や内宮前駐車場の公衆トイレについては、清掃が十分行き届かないところもあると聞いております。そのため今後は、ノウハウを持った清掃の専門業者への委託も検討しているところでございます。 以上、福井議員の御質問にお答えをいたしました。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) いろいろとお答えいただきまして、ありがとうございます。 まず、伊勢市の管理するトイレが72カ所ということでございます。結構多い数だと、私もそこまで多いとは本当は思っていなかったんですが、非常に多い数だということがわかりました。そして、伊勢市の中に、三重県が管理するトイレもあるということでございます。伊勢市の管理するトイレの中には、観光客が主に利用するトイレもあれば、それから住宅街の公園とか、それから宮川の公園、倉田山公園とか、そういうところ、いろいろあるということで理解はしております。 それと、先ほどのサンアリーナの駐車場のトイレということで、これは、三重県のほうの管理になるということなんですが、こちら、三重県の管理なので余りこれは市長に問うというわけじゃないんですが、市の中にある以上、ちょっと私の気になったことがあるので、何か対応いただきたいなという気がするんですが。というのは、サンアリーナの駐車場のトイレへ行きますと、いつも悪臭がひどいということで、ここも観光客が使われるところですので、その指定管理をしているところに何か申し出ていただくとか、そういうようなものが必要かと思います。そういう面では、ちょっと対応策があれば、お答えいただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 三重県が管理しています公衆トイレにつきましては、議員御指摘のとおりサンアリーナの駐車場、それから大仏山に4カ所ありまして、合計5カ所ございます。それぞれ指定管理者でされておりますので、議員御指摘の件、県のほうにまた御報告をさせていただきます。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) ありがとうございます。先ほど言われた大仏山の公園のトイレも、私も行ってきましたけれども、確かに非常にきれいでした。管理票といいますかね、清掃の記録票というか、そういうのが一つ張ってありまして、随分管理されているなという気がしました。 それでは、次の質問にまいります。 清掃業務の委託先もトイレの場所により変えており、清掃回数もトイレの使用状況により設定しているということを確認しました。また、住宅街にある公園のトイレは、週1回実施されているようでございます。倉田山公園のトイレは週2回でございますが、実際、行ってみますと、そういう状況、管理票が張ってありましたのでわかりました。 今回なぜ伊勢の公衆トイレについて問題視したか、現状の諸問題を上げてみます。先ほど申したように、きれいに清掃してくれる清掃員の方も多いと認識はしております。これらの方々には、いつもの御苦労に感謝とともに労をねぎらいたいと思います。ここで申します例は特別な例かもしれません。しかし、その問題が起きるということは、全体の維持管理体制には問題が潜んでおり、改善の余地があると思うので、あえて報告させていただきます。また、報告しないと根本的な改善がなされないで終わってしまうと思うので、次の事例を報告いたします。 市内の公衆トイレを実際に見て回った中で、こんなことがありました。具体的にどのトイレということは申しませんが、観光客が頻繁に利用するトイレであり、市内での利用頻度が上位に位置すると言っても過言でないトイレ。近くにいる市民の方から、このトイレは汚い、何度も清掃する人に言っても改善される様子もないと、一度見に来てほしいというものでした。そこで、清掃を担当している組織の代表者にこの苦情を報告しましたが、返答はこのようなものでした。「このトイレは1日複数回、担当員が清掃しているが、きれいにしても利用者がすぐ汚すので」という返答でした。このままでは改善が望めないと思い、市の維持課に報告しますよと申しますと、そうしてくださいということでした。 そこで、そのトイレに実際に行き、維持課職員にも来てもらい、清掃直前のトイレの状況を見たところ、洋風大便器が詰まっているのか、汚物のまざった水が腰かけ便器からあふれ、床に流れ出て、小便器の前の床排水目皿まで流れている状況を確認しました。もうすぐ清掃員が来る時間だというので、そのままにして、その場を離れ、近くで様子を見ていると清掃員が到着しました。清掃員がトイレに入り、五、六分で出てきて、しばらく外部の出入り口に立っていたものの、帰っていきました。 すぐ、維持課職員とともにトイレの中の清掃状況を見たところ、先ほどの汚物の状況はそのままの状態、汚れたままで床は何の清掃の痕跡もなかった。小さなごみ入れのごみの回収はしてありましたけれども。その後、維持課から清掃を担当している組織の代表者に連絡し、改善の旨を伝えてもらったということです。 先ほど申したように、これは私が遭遇した特別な例です。観光客が多数利用する公衆トイレでの出来事、こういう問題が繰り返されないようなシステムづくりが急務と考えます。 そこで、再度お聞きします。市の管理する公衆トイレが72カ所ありますが、そのうち観光客が多数利用されると想定されるトイレの数はどれくらいありますか、代表的な場所も何カ所か教えてください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 御質問の観光客の利用が多いトイレにつきましては、伊勢市駅前、おはらい町の入り口、内宮前、宇治駐車場内、それから五十鈴公園等ということで、19カ所程度だと思います。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) ありがとうございます。19カ所あるということで、やはりなかなか多い数だと思います。 これは、私がインターネットで検索したデータでございますけれども、伊勢の公衆トイレについていろいろ記述してあります。中には写真も入れて、ここはどういうトイレで、どういうものが設置されておって、時間は何時から何時まで使えますよというようなことが細かく書いてあります。これは、だから伊勢市全体の全てじゃなくて、これの公衆トイレだけですと40カ所も満たないぐらいなんですが、どなたが調べられたのか、個人が調べられたのか、組織が調べられたのかは知りませんが、かなり詳しく載せていただいております。ということは、それだけ公衆トイレの存在を重要視されているのじゃないかなということがうかがえます。 この伊勢市の公衆トイレマップを見ながら多くを見て回りましたが、私なりに感じたことを述べてみます。 たまたま清掃員の方が清掃中のトイレに遭遇しました。そして、トイレの入り口に「トイレ清掃中」という看板は立てずに掃除をしております。腕章など清掃員とわかるようなものもつけていませんでした。これだと、観光客がトイレを利用しようとした時に不審者と勘違いしかねない。 また、全般的なことでは、小便器、洗面器などの衛生陶器に水をかけただけで拭いていないものがあります。水をかけただけで拭かずに、そのまま乾くと紋が残りますのでね、大体わかります。中にはピカピカに光っておるのもあります。小便器の外や内側をたわし等できれいに掃除していないものもある。汚れの目立つものも見受けられる。床の水打ち、たわしがけをしていないと思われるものもあります。 トイレの清掃記録票というものを張りつけているトイレが、私が見たときには6カ所ありましたけれども、他のトイレはほとんどトイレの清掃記録票というものは張ってございません。維持課さんの管轄のトイレでも、張ってあるところと張ってないところとあるということですね、非常に統一性がない。全てに張るべきではないかというような感じを持ちました。そして、このような問題が浮かんできております。 そこで、私も市民の方々から、トイレが汚いとか清掃がきちんとなされていない等の話を聞いたりしますが、市にもそのような話が来ておれば状況を教えてください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 維持課でも管理しておりますので、苦情のお電話をいただきます。今、福井議員おっしゃったように、水だけかけて洗わないとか、それから鍵が壊れておって、かかったまま閉まっておって、なかなか入れないとか、いろんな苦情がございます。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) ありがとうございます。市のほうにもやはり苦情というものが来ておるということを確認させていただきました。今、内容については少しお聞きしたわけでございますが、それ以外にもいろいろあろうかと思います。 そこで、清掃時に清掃中の看板がないと、腕章もしていないというのは、不審者と間違われるということもあるのではないかと思います。それと、点検票というものもやはりきちんと出すべきではないかというふうに思います。トイレ清掃記録票を全ての公衆トイレに張りつけるべきではないか、まず、この3点についてお聞かせください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 御指摘の点検票につきましては、維持課のほうが直営でやっておるトイレは、そういう点検票をつけて、これはもう直営で嘱託職員が回っておりますので、しております。それ以外につきましては業務委託でございますので、それぞれの請負業者の責任において管理しておりますので、そこへ向けて改善の指示をしておるところございます。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) 今、点検票のことについてお答えございましたが、直営のところは張るよと。高速道路なんかで、いろいろ行ったときに、サービスエリア等に行ったときに、大体点検票というのがございます。それを見ますと、やはりこういう感じで掃除してくれておるんやなと、何時にやっているんだなと、場合によって、その市のトイレでも1週間に1回とかいう掃除のところもございますけれども、それをしておる直後だったら、ああきれいにしておるなとか、そういうこともわかると思いますので、やはり委託をしておっても、そこに点検票を張りなさいと言えば張れると思うんですけれども、再度ちょっとお聞かせください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 基本的には、業務委託は請負業務でございますので、その点につきましては、維持課だけじゃなしに、庁内関係部局ございますので、調整をさせていただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) ありがとうございます。清掃を業務委託するところも、そういうのをしなさいということで市が大きな方向性を示せば、それはそれで、それに沿ったやり方をしてくれるんではないかと思いますので、ぜひとも前向きに検討していただきたい。 それから、清掃するときに、いろんなところに委託をしてみえると思いますけれども、やはりトイレの入り口に、今、清掃中ですよという看板、それから清掃員が腕章をつけるとか、そういうものは最低限必要じゃないかと思いますけれども、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) おっしゃるとおりでございます。特にそれはやって当然のことですので、やっていない業者等、頻繁にあるようでしたら、次の業者の選択についても、その辺は考慮して専門業者のほうに委託ということも考えていかないといかんと思います。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) はい、ありがとうございます。 先ほどの大きな問題のあったトイレもそうでした。何もしていませんでした。それから、あるトイレは、私が夕方行ったときに、夕方男性が掃除しておりましたけれども、そこも何もしていませんでした。看板もなければ腕章もないと。だから、何カ所かでも、ほとんどがそういう状態でやっているのではないかというふうに思いますので、その辺については徹底していただきたい。 それから、掃除をするのにやっぱりマニュアルは必要ではないかと。清掃する、このトイレの清掃の日時はどういうふうにやるんだと、清掃の項目はどんなんだと、それから清掃の仕方ですね、水を打って拭くとかそういう部分のやはり細い部分を書き出したようなものを、そこまではそういう点検記録に張る必要はないんですが、その依頼するところの方には、そういうマニュアルを出すということは必要じゃないかと思います。それから清掃間隔、清掃担当者の名前の確認ですね、そういうものを取り決めておくべきではないかと思いますけれども、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) マニュアルにつきましては、特に業務委託の場合は、その業者さんにあるマニュアルも含めて仕様書等で指示していくんですけれども、地元町会への委託もございますので、それにつきましては自治会さんと協議をさせていただきたいと思っております。その他のトイレもございますので、それも他の部局と調整はしていきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) 今、伊勢市が管理するトイレはいろんな部署がやっておると。先ほど維持課さん、あるいは交通政策課、農林水産課、教育委員会、二見総合支所の地域振興課と、いろんなところでやっておる、またそれに清掃業務を委託する業者さんということで、いろいろございますけれども、伊勢市自体がやはり清掃の品質を管理していこうと思えば、統一したマニュアルに従ってやっていただくと、それ以上にやっていただく、委託業務をしていただくところであれば、それはそれで結構なんですが、最低限守っていただく部分は、これは絶対必要ですというマニュアルが絶対必要だと私は思うんですが、その市の公衆トイレ全般に共通したマニュアルが必要だと思いますけれども、その部分について、もう一度、再度認識をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) すみません、何度も同じことになるんですけれども、やはり請負業務は業務委託のそれぞれの業者さんに任せますので、そこの業者さんのその業務の運用の仕方もございますので、それは市から助言ということで、マニュアルをしてといったことしか言いようがありませんので、その辺は請負ということで、それは御理解いただきたいと思います。それ以外の、例えば町会さんとかがやるものにつきましては、市のある程度のマニュアルというんですか、そういったものは相談しながら、していきたいと考えております。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) 委託業務の方へのそういうマニュアルというのは、非常に市は今消極的な発言をしてみえますけれども、その委託するときに、向こうの内容、やり方を聞けば、それはわかるでしょうし、市はこういうふうな部分を最低守ってほしいというのを言えば、ある程度歩み寄りというか、そういうのはできるんではないかと思いますので、そういう部分、これ以上これについては申しませんが、ぜひとも前向きに捉えていただいて、市のマニュアルが、伊勢市全体には共通したやり方でいけるんだというような部分をぜひ考えていただきたいと思っております。 それから、次にまいります。清掃の確認体制はどうなっておるかということをお聞きします。 委託をしているが、本当にきれいに清掃ができているのか。毎日、市が全ての公衆トイレをチェックするということは不可能だと思います。しかし、飛び込みででも結構ですので、現地を確認し、チェックするということも必要だと思いますが、その辺のチェック体制について、ひとつお聞かせ願います。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 一応、業務委託ということでございますので、当然、議員おっしゃるように、中間チェックということでなく、中間検査及び中間確認ということで、当然それはやっていくべきと考えております。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) ありがとうございます。ぜひとも、やはり任せたら任せっ放しというんではなくて、時々チェックしていただくという体制をつくっていただきたい。そして、チェックした日にちとかは、そういうような記録で必ず残していただきたい。そして、そのチェックしたときに、例えば、どういう部分が悪かったかとか、そういうものがもし発見されたら、写真を撮るなりしまして、その相手先にお知らせして、こういうのは改善してほしいという部分もぜひフィードバックをしていただいて、反映していただきたいと思いますが、その辺の考え方ですね、ちょっとくどいようですけれども、この辺は大事なところですんでね、ちょっとお願いします。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 福井議員の御指摘の件につきましては、大事なことと思いますので、今後、公衆トイレの維持管理につきましては、そういうようなのを踏まえてまた考えていきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) ありがとうございます。それでは、次の質問にまいります。 これは最近耳にしたことなんですが、小俣に新出農業公園というんでしょうか、ここに公衆トイレがございます。ここは参宮旧街道の中にありまして、最近、旧街道を歩く方がふえ、市外の方々のトイレの利用が大変ふえておるということをお聞きします。休憩のときなんかは、その公園にかなりの人が座っておるというようなことでございます。このように、時代の変化とともにトイレ利用の状況が激変すると考えられております。状況の変化に柔軟に対応しながら、今後、トイレットペーパーの補給などの反映をするとか、マニュアルの見直し等も、その状況によって、トイレによって必要になってくると思いますが、その辺の部分について考えをお聞かせください。 ○議長(杉村定男君) 都市整備部次長。 ◎都市整備部次長(高谷幸良君) 御指摘の新出農村公園につきましては、維持管理課が管理しておる公園でございます。委託については地元の自治会様に委託しております。トイレットペーパーの補充等御指摘ございましたので、また、管理しておられます自治会さんのほうに報告させていただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 福井議員。 ◆6番(福井輝夫君) ありがとうございます。 それでは、最後にしますが、市長にお聞きしたいと思います。市長は、おもてなしという言葉をよく使っておられます。市長提案説明の中でもおもてなしの充実と言われています。言葉だけでは、おもてなしの心は伊勢の地を訪れた方々には伝わらない、実践してようやく相手にわかってもらえると思います。おもてなしの心について、トイレのことも含めて全般的な考えを市長に伺いたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 福井議員からは、伊勢市のトイレ行政につきまして御提案、御指摘を頂戴いたしました。本当に、トイレが汚いと、いい気分する人は誰もいませんので、こういったことをしっかりとチェックしていきたいと思っておりますし、マニュアルのこともいろいろと難しいお話もありましたけれども、想像するに、やっぱり一番きれいな完成形がどういう形なんかということを作業する方にお見せいただいて、やり方よりも、こういう形にしてほしいんだということをきちっと提示して、それができてオーケーなんですよということを明示できるものを、次長にしっかりとたたき込んでいきたいというふうに思っております。--------------------------------------- △野崎隆太君 ○議長(杉村定男君) 次に、1番、野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) 会派未来の野崎隆太でございます。ラストバッターですが元気よくいきたいと思います。 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 本日は3項目、平成25年度国予算への対応について、観光庁事業、家族の時間づくりプロジェクトについて、地域発展に関する具体的ビジョンの制定について質問をさせていただきます。 去る1月29日、安倍内閣臨時閣議におきまして決定をされた平成25年度国家予算は、92兆6,100億円という過去最大規模のものでございました。昨年の総選挙以後、アベノミクスと呼ばれた経済施策と、それを期待する企業、市場のあおりもあり、株価は前内閣解散前日の日経平均8,661円05銭から、年始来高値を更新し続け、本日午前中には1万1,800円を既に超え、日経平均1万2,000円も目前の状況であります。 また、先日の報道では、コンビニ大手のローソン、セブン&アイ・ホールディングスが、内閣の要請に応じる形でベースアップ、つまり賃金の上昇を決め、「次はファミマ」と現職閣僚が発言をしたことでもインターネット上では大変話題になっております。その好状況の最たる要因の一つが、内閣の目指す方向性と、もう一つ、さきに上げました平成25年度国家予算、先日可決されました平成24年度補正予算にあることは言うまでもありません。15カ月予算とも言われるこれらの予算は、その事業内容、積極的な経済施策への姿勢から、この伊勢市の市民生活への大きな影響、好影響も考えられ、これからの取り組み次第で、市民生活が前に行くのか、その場でとどまるのか、市民生活の今後を大きく左右する可能性をもはらんでおります。言うまでもなく、積極的な取り組みの姿勢が必要であると考えます。 そこでまず、伊勢市には平成25年度国家予算について、どのような分析をなされているのかをお示しいただきたいと思います。あわせまして、先ほども申しましたが、自治体の積極的な取り組み姿勢が必要と考えます。本年は大変忙しいときであることは承知でございますが、取り組みの姿勢についてお示しをいただきたいと思います。 次に、観光庁が行う家族の時間づくりプロジェクトについて、お尋ねをいたします。 この事業は、先日の平成25年度予算にも継続事業として紹介をされております。観光庁が行う家族の休みを合わせることに狙いを絞ったワーク・ライフ・バランスに関するプロジェクトの一つであります。事業内容として自治体に示されているのは、本制度の周知、商工会議所、商工会、各種工業団体等への有給休暇取得の働きかけ、及び学校、幼稚園といった教育現場における柔軟な休みの設定となっております。3年前からの継続事業であり、近隣では亀山市がモデルとして事業に取り組んでおります。本来、個人の働き方には行政が口を出す問題ではなく、各人に委ねるべきであるとの考え方もございますが、本事業には、先ほども申し上げたように学校、幼稚園の休日について柔軟な対応が求められていることから、自治体の積極的なかかわりが必要不可欠なものであると考えられます。 そこで、土地柄、観光庁との結びつきも大変強く、ワーク・ライフ・バランスに積極的な伊勢市として、現時点での家族の時間づくりプロジェクトへの取り組みと考え方をお伺いいたします。 3点目として、地域発展に関する具体的ビジョンの制定について質問をさせていただきます。 吉井議員の質問への御答弁でもたびたび出ておりましたが、25年度、伊勢市は中心市街地活性化の計画の策定に向け、予算をつけ、大きな一歩を踏み出そうとしております。計画策定以外にも、御遷宮が重なっていることもあり、宇治山田駅、伊勢市駅前は整備をされ、本年度もさらなる伊勢市駅周辺の美化が進む予定と聞いております。中心市街地と聞いて思い出すのは、伊勢市駅前及びTMO事業や商店街の活性化事業等を受けていたこの周辺の商店街であります。伊勢市民として、伊勢の各地が活性化をし、再び息を吹き返すことは大変喜ばしい限りであります。 しかしながら、予算委員会等でも申し上げていますように、補助金を受ける商店街が旧町村には存在をしていないこと、伊勢市の活性化がまず中心市街地にスポットを当てていることなどから、旧町村を含む中心市街地以外の地域では、「我々は放っていかれているのではないか」というような声を耳にいたすこともございます。特に旧町村地域では、合併以後、都市マスタープランにおけるぼやっとした大きなビジョンは存在をしているものの、具体的なビジョンは余り存在をしておらず、当局は、各地区における具体的なビジョンを持っていないのではないかという懸念の声すら聞こえております。 そこでまず、中心市街地以外の地域、特に旧町村地区について、今後の発展についてどのような形でビジョンを示していくのか、考え方を具体的にお聞かせをいただきたいと思います。 次に、その中でも、小俣の地域について個別の事案として数点質問させていただきたいと思います。 まず、本年、教育費内において、体育施設整備として改修を予定していただいております多目的グラウンドを含む伊勢市の貴重な大規模公園である大仏山公園地域について、今後、どのような形で利活用をしていくのか、どのようなビジョンを持っているのかをお示しいただきたいと思います。 さらに、小俣地区について、現在は住宅がまだまだふえており、先述の大仏山付近にも大きな団地が造成をされております。そのような中、伊勢市として小俣地区の今後の展望についてどのように考えているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 最後に、この伊勢市が施設の管理者となっております産直であるサンファームおばたについて、経営者、農家の皆様の御努力の結果として営業日もふやし、施設としての集客もかなりあると聞いております。当初計画以上の数字を上げているとの話もお聞きしますが、現在の状況についてお示しをいただきたいと思います。 以上で、通告による質問は終わらせていただきますが、答弁のいかんによりましては再質問をお許しいただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) それでは、野崎議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、平成25年度国家予算への対応についてお答えをします。 平成25年度の国予算案につきましては、2月28日に国会へ提出されたばかりで、詳細につきましては不明ではございますが、本年1月11日に閣議決定された緊急経済対策に基づき編成されたものであると認識をしております。この緊急経済対策では、即効性や需要、創造効果の高い施策を優先し、具体的には中小企業、小規模事業者等の活性化、農林水産業や観光の振興等による地域の活性化に取り組むとしております。 また、国は、2月26日に成立した平成24年度補正予算第1号と一体的なものとして、15カ月予算として編成する一方で、財政健全化目標を見据え、前年度より引き締まった中身とする中で、補正予算と同様に、1つに復興防災対策、2つ目に成長による富の創出、3つ目に暮らしの安全、地域活性化に重点化していると認識をしております。 今申し上げました3つの分野につきましては、主に公共が担うべきものと非公共分野に対する財政出動がそれぞれ計上されており、内容は多岐にわたることから、全てを把握することは難しく、分野ごとに対応する必要がございます。 そこで補正予算成立と同日に市役所内の各部署に通知をし、国県等からの情報収集、連絡調整にとどまらず、商工会議所を初めとする補助金等交付先団体となる関係諸団体との情報共有、連携強化を深め、事業実施に当たっての財源確保に努め、進めていくよう指示をしているところでございます。 次に、観光庁が行う家族の時間づくりプロジェクトにつきましては、各地域の観光資源、歴史、文化などの再発見や、交流人口の拡大による地域経済の活性化を図ることとして、休暇活動に取り組むことと聞いております。地域のお祭りに合わせて、学校の休業日を設定したり、土日に合わせて子供の連休を創出することで、家族が一緒に過ごす時間の増加、地域への外出がふえることによる地域活性化、さらには旅行需要の創出を目指しております。 議員お尋ねのこの事業への取り組みにつきましては、申請手続として、3日以上の連続した休日等を創設し、休業日の設定可能な小・中学校を決定する必要があることから、今後、教育委員会と十分協議をし、検討してまいりたいと考えております。 次に、地域発展に関する具体的ビジョンについてお答えします。旧町村地区の今後の発展についてのビジョン、及び小俣地区の今後の展望について、あわせて御回答とさせていただきます。 まず、中心市街地外、特に旧町村地区の今後の発展についてでございますが、合併前から都市計画については、伊勢都市計画区域として旧4市町村と玉城町で一体的に計画を立てており、その考え方は現在の都市マスタープランに引き継がれております。都市マスタープランでは、市の都市づくりの基本方針として、拠点、軸、土地利用、この3つを要素として今後の目指すべき都市の骨格を示しております。 1つ目の拠点の形成としては、伊勢市駅、宇治山田駅を中心とする山田ルネサンスゾーンを伊勢志摩地域の中心核とし、各総合支所周辺等を地域の行政、生活サービスの拠点とする地域核として位置づけております。 2つ目の軸の形成としては、市の地域間の交流の円滑化を図るため、交通軸を設定し、さらに交通ネットワークの形成を図るため、幹線道路や生活道路の整備を推進するとしております。 3つ目の土地利用の方針としては、土地利用のゾーニングを自然環境、集落、農地、市街地、中心商業と4つに分類をし、土地利用計画を策定しております。市全体の都市づくりといたしましては、都市マスタープランに基づき進めてまいりたいと考えております。 次に、小俣地区は総合支所周辺等を地域核に位置づけ、土地利用の方針としては、土地利用が図られている地区の大半を市街地ゾーン、住居系エリアとしており、住宅を中心とする市街地や丘陵地の住宅団地などの環境維持、向上を図る地域としております。また、合併以降、都市再生整備計画等によりインフラ整備を行っており、今後は交通軸の整備として、総合支所の交差点付近から伊勢南北幹線道路を結ぶ宮川橋のかけかえを含む幹線道路の整備を予定しております。 また、地域別のビジョンについては、地域の特性等を生かすことが大切であることから、住民や団体の皆様を中心として検討していくべきであると考えております。 次に、大仏山公園地域の利活用の考え方について御説明をいたします。 伊勢市大仏山公園スポーツセンターは、隣接をする県営大仏山公園とともに、スポーツ活動の場として、また、自然豊かな市民の憩いの場として御利用いただいております。当施設は、市の都市公園内の施設として設置をされており、多目的グラウンドでは軟式野球、サッカー、グラウンドゴルフ、ゲートボールやスポーツ大会の開催など、またグラウンド周回路では、ウオーキングやジョギング、公園内遊歩道での散策など、健康づくりや自然に触れ合う場として皆様に御利用いただいております。大仏山公園スポーツセンターは、引き続き市民のスポーツ振興の場として活用してまいりたいと考えておりますが、今後の利活用につきましては、市民の皆様に活用していただきやすいものがどのような形なのか、こういったことも検討していきたいと考えております。 次に、サンファームおばたの現状についてお答えします。 サンファームおばたは、平成16年、旧小俣町において産地直売施設を整備することにより、農家の市場出荷以外の販路を確保し、農業者の経営の安定化を図るとともに、認定農業者などの担い手の育成を目的として設置された施設です。現在、出荷者は114名で小俣町内の農家が約9割を占めており、小俣町でとれた新鮮で安心・安全な農産物を地域の消費者に提供し、地産地消を推進しています。当施設については、施設設置時に5年後の目標としておりました担い手の人数、町内産農産物の出荷比率、農地の利用集積面積、売上高等いずれも達成をしており、また、年間来客数も毎年10万人前後を数え、地域の産直施設として大変親しまれております。今後も地域の産直施設として、出荷者である農家、消費者である地域住民、双方にとって魅力ある施設となるよう維持運営に努めてまいりたいと考えております。 以上、野崎議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますようよろしくお願いします。 ○議長(杉村定男君) 一般質問の途中ですが、10分間休憩いたします。 △休憩 午後3時00分 △再開 午後3時09分 ○議長(杉村定男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) 市長、御答弁ありがとうとうございます。再質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 まず、平成25年度の予算についてですが、当局の強い姿勢を示していただきました。国のかかわることでありますので、了とさせていただきたいと思いますが、1点だけ、お願いと申しますか、確認をさせていただきたいことがございます。 今回の予算、当然のことながら官民連携の部分も非常に強く、公共の推薦や協力が必要なものも数多くあると聞いております。当然、事業の内容、民間が行う事業の内容というのが大事ではございますが、そういった推薦等の協力も含めて、民間のより強力な積極的な後押しをしていただきたいと思いますが、その点について御決意だけ御答弁をいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 情報戦略局長。 ◎情報戦略局長(森井啓君) 先ほどの市長答弁にもございましたように、非公共分野での予算、結構ついておるように理解をいたしております。その辺につきましては、各所属のほうにも、この辺のところをきっちりと情報を把握して、連携をしていくようにと通知をしたところでございます。今後も、今、野崎議員からも御指摘ございましたので、情報の提供、それから共有、それからしかるべき支援、この辺のところをしっかりと取り組んでまいりたい、そのように考えております。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。 今回の予算は、若年者、女性の創業者等へのチャレンジの予算もかなりついておりますので、ぜひ積極的な、チャレンジを後押しするような姿勢をお願いしたいと思います。 次に、家族の時間づくりプロジェクトについてお尋ねをさせいただきます。 まず、先ほどの御答弁の中で、聞かせていただいた中で、現時点での取り組みという部分には触れられていなかったかのように思うんですが、その部分について再度御答弁をいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 産業観光部参事。 ◎産業観光部参事(須崎充博君) 観光庁が進める家族の時間づくりプロジェクト事業につきましては、ことし2月5日に公文書にて観光庁のほうから詳しい内容を書いた冊子等もいただいております。ただ、現在のところ、それに対する取り組みはいたしておりません。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。継続事業で、一応、去年もやっていたというのは聞いております。その中で、伊勢市というのは観光地であります。12月議会でも質問させていただきましたが、三次産業の割合というのが75%を超えるような市でありまして、取り入れる、可能かどうかはちょっと別としても、現在の学校の休日が、実際、営業日となっているような店舗、もしくは土日にやはり働くのが一番だというような状況も多いと思っております。労働者の立場から見ても、この家族の時間づくりというのは、この地域だからこそ考えるべきではないかと思うのですが、労働者の視点でこの問題についてちょっと御答弁をいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(三浦徹君) 観光地であります当市では、学校が休みとなります土日については、御家族の方が仕事で出られておると、子供たちとの触れ合いの時間が少なくなっているのではないかということで、そのことを産業担当部署としてどのように考えるかというお尋ねかと思います。 地域の、伊勢の特性として、市内にはそういった御家庭があることは十分理解をしておりますが、第三次産業で働いていただいておる方の休日の把握、これはできておりません。それから各事業所の休業日が同日になるとも限らない状況でございますので、その辺、慎重に議論をしていかなければならないと考えております。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。御答弁をいただい中で一つだけ、少しこの事業そのものを勘違いされておるんじゃないかなと思う部分がありますので、こちらから御指摘をさせていきますが、この事業は、先ほども申しましたように家族の時間づくりということで、事業所の休みを合わせるためのプロジェクトですので、休みが合わない事業者があったりだとかするからこそ取り組むというようなことだけ覚えておいていただきたいと思います。 その中で、議会でも何度も取り上げられておる問題なんですが、伊勢市独自の話としまして、神嘗祭、昔のおおまつりの話がございます。御答弁にもありましたように、この事業は、地域の祭りに合わせて学校の休みを設定することなども事業説明として既に出ております。以前、我が会派の山根議員より、おおまつりウイークとの提案もありましたが、この伊勢こそモデルとして取り組むことができるのではないかと考える部分もあるんですが、市長、もしこの事業について、初めて耳にした形かもしれませんが、お考えがあれば、お聞かせをいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 市長。 ◎市長(鈴木健一君) 野崎議員から、神嘗祭、おおまつりのシーズンに合わせたという家族の時間づくりですね、それを合わせたらどうかという御提案ですので、こういったことは伊勢としても大切な考え方であろうかと思いますので、それぞれ関係機関とも協議をしていければというふうに思っております。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。国のやっていることですので、いろんな考え方もあると思いますが、ぜひ積極的に家族の時間づくり、きずなというものに挑戦をしてみる可能性を、できるかどうかは別にして取り組んでもらえたらなと思います。この事業は、当然のことながら学校側、教育委員会の協力なしには成り立たない事業でございます。先日の、例えば神嘗祭を休みにしようとか、そんな話になったときにも、必ずこれは必要になってくることです。 国の進めている事業であります。市長部局にもし思いがあり、その方向にもし進んだとすれば、地域の活性化、また家族のきずなづくりという視点からも、教育委員会の御協力もぜひしていただきたいと思うのですが、その点だけ御答弁をいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 教育長。 ◎教育長(宮崎吉博君) 地域の祭りに子供たちが参加をすることは大変意義のあることで、子供たちにとっても大変楽しみなことだと思います。私自身も子供のころは、おおまつりの3日間は大変な楽しみでございました。ただ、教育委員会としましては、今はそういった牧歌的なといいますか、そういう時代状況や社会状況ではないというのが一つなんですが、その一つに、一番大きなネックになるのが新学習指導要領が完全実施されて、授業時数がふえているというところをどう解決していくかというのが、大きな課題かなというふうに考えております。 御承知のように、小学校の低学年から高学年まで、学年によって差はあるんですが、大体週2時間から1時間、中学校は週1時間、全学年ともなんですが、大体年間が35週と考えますと、35時間以上、授業時数がふえているわけなんです。その授業時数のふえた分をどうクリアするかというのが非常に今大きな課題でございまして、御承知のように幾つかの中学校では、いわゆる長期休業を短くして、8月28日、29日ぐらいから授業を始めたりというようなところが生まれてきました。そういったところで、授業時数の確保というのが一番大きな課題なんでございますが、今おっしゃられたような意義は十分認識しておりますので、検討を重ねていきたいというふうに考えております。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) 教育長、御答弁ありがとうございます。教育現場が非常に大変なこと、また時間のない中で、先生方も切り詰めて、いろんな事業に取り組んでいただいていることは十分承知をしております。ですので、やらないという方向じゃなくて、どうやってしたらできるかなというような可能性の形でも結構ですので、ぜひ検討をいただけたらと思います。 次の質問に移らせていただきたいと思います。大項目の3番目の質問に移らせていただきたいと思うのですが、都合上、大仏山と、それからサンファームについての再質問を先にさせていただきたいと思います。 まず、大仏山公園の地域についてですが、今回も予算をつけていただいておりますが、予算はあくまでも、グラウンドと、それから周回の整備というような形で聞いております。もともとは、あの場所は、御答弁にもありましたとおり、スポーツセンターとして整備をされております。そこには多目的グラウンドとともに、先ほどの周回コースには健康器具等が設置をされており、以前はキャンプ場もあり、それから公園部分には展望台とともにアスレチックがありました。 しかし、現在は破損部分も大変多く、アスレチックに至っては駐車場等に看板は設置をされておりますが、実際上に行くともう既にない、存在をしていないというような状況です。近隣に大きな団地が造成されていることも御存じかと思いますが、今後、利用者がふえることも予想される中で、スポーツ振興の場として活用するとの御答弁もございましたが、大仏山の現在の整備の状況についてどのように考えていますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 教育部長。 ◎教育部長(玉置行弘君) 御案内のとおり、多目的グラウンドにつきましては、25年度の予算に上げさせていただいております。整備を進めていく予定でございますが、今、議員おっしゃってみえました展望台のほう、つり橋を渡った向こう側といいますか東側になると思うんですけれども、そちらの部分につきましては、整備の計画は今のところ立てておりません。ただ、非常に場所的にはいい場所でございますので、何とかいい活用方法がないかなというのは今思案している途中でございます。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。もともと、スポーツセンターということで、主題をスポーツに絞ったところもありますんで、その中で健康器具等が設置をされている中で、やはり古くなって傷んで壊れるところまでは仕方がないと思うんです。ただ、その先にどうするかという方針をできれば示していただきたいなと思っておる部分もあります。 その中で、公園部分についても少し聞かせていただきたいと思います。近隣には蛍がおるというような話も聞いておりますし、あの公園部分には芝生もあって、緑もあり、御答弁のとおり、自然と触れ合う場にはとてもよい環境であると思っております。その中で、自然と触れ合いながら体を動かせる場所として、あの中にはマウンテンバイクコースというのがございます。ひょっとするとこの中でも、伊勢市にマウンテンバイクコースがあるということで、驚いている方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ近年、装備をつけて、マウンテンバイクコースとしてあそこを利用しているような利用者というのは、それほど多くは見かけることはないと。利用者が減っているのではないかと思っておるんですが、マウンテンバイク場として使用状況等は把握をされておりますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 教育部長。
    ◎教育部長(玉置行弘君) あくまでも公園ですので、どれぐらいの方がマウンテンバイク場をお使いになってみえるかというデータはございません。ただ、周遊コースになっておりますので、特に高齢の方たちが散歩なんかに来ていただいております。先日もそういう方たちにお話をお聞きしましたら、そういうきっちりヘルメットもかぶらず子供たちがそのコースを走っておるというぐらいで、余り使っているのは見たことないなというような情報もいただいておりますので、その点については、今のままでいいのか、あのマウンテンバイクコースですと、ちょっとこの間も見せていただきましたけれども、かなり岩も、コース上に出ておったりしますので、子供たちが本当にそこを何も装備もつけずに走っていいのかというとこも含めて、今後検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。マウンテンバイクコース、それがマウンテンバイクとして置いておくのがいいか悪いかとか、そういった話ではもちろんないんですけれども、御存じかと思いますが、大規模公園というのはそれほど伊勢市には多くありません。類似するような公園というのは、恐らく数えるだけしかないと思います。その中で、やっぱりそのコースにも破損箇所があって、積極的な利用を促しているとは言えないような状況があるのではないかなと思います。 隣の県営の公園というのがあるんですが、そちらの県営の公園には、毎週末、かなり多くの利用者が来ておりまして、遊具としては大きな遊具が1つしかありませんので、あとは、ブランコがあったり、何たりかんたりで少し手狭になっているような印象もあります。 利用者が少ないのであれば、あそこを再度マウンテンバイクコースとして整備をして呼び込みをするのか、やっぱり違ったものにしていくのかということも方向性を考えながら、ほかのことも含めて、もう一度、どうやってすれば、こちら側に人を呼び込むことができるのかというのを、利用の目標とそれから大仏山公園全体のもう少し利用の計画を進めていくべきじゃないかなと思うんですが、今もしこれから先、どうしていくのかというので考えがあれば教えてください。 ○議長(杉村定男君) 教育部長。 ◎教育部長(玉置行弘君) 失礼しました。今後の方向性でございます。スポーツ公園としてこのままマウンテンバイク場を残して使っていくのか、また、どういうふうな格好にしていくのか。公園となりますと都市整備の関係でございますので、都市整備部のほうとも相談をしながら今後検討を重ねてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。都市公園としてというような御答弁もいただきましたが、今の時点ではやはり生涯学習・スポーツ課が持っているということもあって、スポーツ振興、特に多目的グラウンドのところにしか、ひょっとすると目がいっていないような部分もあったのかなと思うところもあります。例えば、大仏山を下った反対側には池なんかもあるんですけれども、やはりそこをどうやって生涯学習で見ろと言われると、なかなか難しいところもあるのかなと思いますもので、ぜひいろんな形で検討をしていただきたいと思います。 次に、サンファームおばたについて、少し再度質問をさせていただきます。 先ほど御答弁にありましたとおり、経営者の方、それから農家の方の皆様の努力で、各目標を達成されていることは大変すばらしいことであると思います。しかし一方、当初の目標を既に超えているということは、それだけ課題も出てきているということなのではないかと考えるわけなんですが、聞くところによりますと、ピーク時であるとか、毎日のピーク時とかですね、時期によっては、もう駐車場が常に満車になっていて、場合によっては路上駐車なんかも出ているような話を聞いているんですが、これも当然課題の一つではないかと思うんですが、ほかの課題も含めて、どのように把握をしているか、もしあればお聞かせをいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(三浦徹君) 課題についてのお尋ねでございます。10時の開店とともに、新鮮な野菜を求めていただくために、たくさんの方が来ていただいて、駐車場が満車になっている状況については、私も現地で確認をさせていただいております。 まず、それは1つの課題ですが、2つ目に、商品の回転率です。目標は達成しているとはいえ、やはり多くのお客さんが午前中に見えまして、午後から品数が減ってしまっておると。それで客足が鈍っておるということで、よりたくさんの方が入っていただくためには、その辺は改善が必要かなと考えております。 3つ目については、いわゆる目玉商品というのがないということでございます。小俣町は、稲作から果物、野菜まで幅広く栽培をされていて、このサンファームのほうへ入れていただいておるんですが、そういうことで、このサンファームが成り立っておるということでございますが、いわゆる核となる商品がないということで、今後これが検討していく上で大事なことかと考えております。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) 今、少し御答弁をいただいたわけなんですけれども、僕が思うに、核となる商品というのはあると思います。それは何かといいますと、僕がサンファームに行って買い物しようと思うと、値札を見たときに、これは誰がつくったのだというのは、十分、知っている人ならわかります。地域の人の知っている人がつくった野菜がその場で買えるというのは、これは十分その核となる商品ではないかと思います。それはやはり農家の人も自分たちの顔が見える状況で買ってほしいと思っておる中で、それはやっぱり核となる商品ではないかなと思いますので、今の御答弁はちょっと違うんじゃないかなと思うんですけれども、もう一回ちょっとお聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(三浦徹君) より売り上げを、店側の立場として売り上げを伸ばすための考え方としての御説明を申し上げました。いずれにせよ、地域の方が持ってきていただいて、販路を開くということが一番の根本的な考え方でございますので、その辺のことも連携しながら対応していきたいと考えております。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) わかりました。要は、つまり利益率を見たときに核となるということでよかったですね。はい、わかりました。 その中で、利益率というような課題とか、駐車場とかいろんな課題があるかと思うんですけれども、やはり経営者と、それから出荷をしていらっしゃる農家の方と、使いやすい施設となるように、管理者としてより頑張っていただきたいなと思うんですけれども、その中で、経営者とか農家の皆さんが、より地域住民に愛されるような施設となるよう、一丸となった方向性を示したときに、やはり担い手育成であるとか6次化とかいった、そういった視点からのバックアップというのを少しお願いしたいと思うんですが、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 産業観光部長。 ◎産業観光部長(三浦徹君) サンファームおばたの経営に関しましては、市としては、施設の所有者、それから出資者の立場で、この経営の委員会に参加をさせていただいております。この施設は、農業者の経営の安定を図ることと、今おっしゃられた担い手の育成としての貴重な施設と認識をしております。今後も、経営者や農家の皆さんとともに、消費者にとっても魅力ある施設となるように、協力体制を市としてもとっていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。5年たって、新しい目標が全て達成しているということであれば、今の時期に挑戦できることもあると思いますし、また新しい目標を立てるということも可能でしょうし、何かしら順を追ってステップアップをぜひ目指していただきたいと思います。 その中で、先ほどより、小俣の中で具体的なことを幾つか聞かせてもらっておるんですけれども、先ほど市長にまとめて御答弁をいただいた部分、地域の具体的なビジョンと、それから今後の小俣の方向性についてお伺いをさせていただきたいと思います。 昨年の私、また何度も取り上げて申しわけないんですが、吉井議員の質問にもあったコンパクトなまちづくりの推進、またそのための地域核、拠点形成促進等、これらのためにも、先ほどより申しておりますように、やはり地域に住んでいるから初めてわかること、地域に住んでいないと、使っていないとわからないことというのも、ようけあるんではないかなと思います。これは担当課が悪いという話ではなくて、やはり地域の人間のほうがよく知っているというのは、これは当たり前の話ではないかなと私は思います。 その中で、やはり、小俣に限った話ではなく、都市マスタープランというのを補完して、地域の住民の意見というのを、もしくは利用者の意見というのを吸い上げて、具体的な地域の発展のビジョンというのが、やはり今はもう既に制定が必要な時期ではないかと私は思っております。 先ほど、その地域住民団体を中心として検討をしていくべきとの御答弁はいただいてはおりますが、合併後、もう既に8年になろうとしておるわけです。行政として一歩踏み出すには少し遅いぐらいの時期であって、早期に具体的な一歩を踏み出すべきではないかと考えるわけなんですけれども、やはりこれ複数課にまたがる課題でありますし、合併以前より、いろんな課の状況も御存じである、もし副市長、お考えがありましたらお聞かせをいただけますでしょうか。 ○議長(杉村定男君) 副市長。 ◎副市長(松下裕君) 先ほど市長、御答弁申し上げましたように、従来、旧4市町村含めまして、あるいは玉城町を含めまして、都市計画がなされておるわけでございます。それで、個別の部分として、小俣地区につきましては基本的には市街地ゾーン、住居系エリアと、こういうふうにまず位置づけがされておりまして、それをもとにしましてまちづくりが進められてきておるわけでございますけれども、全体の見直しにつきましても、これは定期的に行っておりますので、その中で当然地域の部分についても見直しをしていくものだというふうには理解させていただいております。 以上でございます。 ○議長(杉村定男君) 野崎議員。 ◆1番(野崎隆太君) ありがとうございます。もうこれで質問を終わろうと思うんですが、今回あえて質問の中には入れなかったんですが、例えば、先ほど住民の意見を吸い上げるという中で、何も出てきはしなかったんですけれども、地区みらい会議等が、ここまで行政側が求めるんであれば、より有用なものになるんじゃないかなと考える部分もございます。より小さな地域の課題を地域住民の中で見つけて、より地域が大きく発展していくようなビジョンを、より具体的なビジョンを早期に制定していただくことをお願いしまして、質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(杉村定男君) 以上で一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(杉村定男君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。 お諮りいたします。 委員会審査等のため、明7日から21日までの15日間のうち会議規則で規定する休会日を除く10日間を休会としたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉村定男君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。 継続会議は22日午前10時から開きます。 それでは、本日は散会いたします。 なお、本日御出席の皆様には開議通知を差し上げませんから、御承知をお願い申し上げます。 御苦労さんでございました。 △散会 午後3時33分 会議の顛末を録し、ここに署名する。  平成25年3月6日     伊勢市議会議長   杉村定男     伊勢市議会議員   山根隆司     伊勢市議会議員   長田 朗...