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03月14日-03号

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  1. 津市議会 2000-03-14
    03月14日-03号


    取得元: 津市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成12年  3月 定例会(第1回)          平成12年第1回津市議会定例会会議録(第3号)          平成12年3月14日(火曜日)午前10時開議          ----------------------               議事日程(第3号)第1 上程議案に対する質疑並びに市政一般質問報告第1号 専決処分の報告について報告第2号 専決処分の報告について報告第3号 専決処分の報告について報告第4号 専決処分の報告について報告第5号 専決処分の報告について議案第1号 津市国民健康保険事業運営基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について議案第2号 津市介護給付費準備基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について議案第3号 津市介護保険円滑導入基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について議案第4号 津市介護保険条例の制定について議案第5号 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について議案第6号 津市行政手続条例の一部の改正について議案第7号 津市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部の改正について議案第8号 津市個人情報保護に関する条例の一部の改正について議案第9号 職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部の改正について議案第10号 委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部の改正について議案第11号 津市吏員等退隠料、遺族扶助料支給条例の一部の改正について議案第12号 津市特別会計条例の一部の改正について議案第13号 固定資産税及び都市計画税の納期の特例に関する条例の一部の改正について議案第14号 津市手数料徴収条例の全部の改正について議案第15号 教職員の懲戒の手続および効果に関する条例の一部の改正について議案第16号 津市学校設置条例の一部の改正について議案第17号 津市公民館運営審議会に関する条例の一部の改正について議案第18号 津市廃棄物の減量及び処理等に関する条例の一部の改正について議案第19号 津市国民健康保険条例の一部の改正について議案第20号 津市会館の設置及び管理に関する条例の一部の改正について議案第21号 津市市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部の改正について議案第22号 津市都市計画審議会条例の全部の改正について議案第23号 津市消防団条例の一部の改正について議案第24号 津市火災予防条例の一部の改正について議案第25号 津市水防協議会条例の廃止について議案第26号 工事請負契約について議案第27号 財産の購入について議案第28号 津市外四箇町村伝染病隔離病舎組合規約の一部の改正について議案第29号 津市外四箇町村伝染病隔離病舎組合の解散に関する協議について議案第30号 津市外四箇町村伝染病隔離病舎組合の解散に伴う財産処分に関する協議について議案第31号 事務の委託に関する協議について議案第32号 事務の委託に関する協議について議案第33号 事務の受託に関する協議について議案第34号 事務の受託に関する協議について議案第35号 事務の受託に関する協議について議案第36号 事務の受託に関する協議について議案第37号 事務の受託に関する協議について議案第38号 事務の受託に関する協議について議案第39号 事務の受託に関する協議について議案第40号 事務の受託に関する協議について議案第41号 事務の受託に関する協議について議案第42号 事務の受託に関する協議について議案第43号 事務の受託に関する協議について議案第44号 事務の受託に関する協議について議案第45号 事務の受託に関する協議について議案第46号 事務の受託に関する協議について議案第47号 事務の受託に関する協議について議案第48号 事務の受託に関する協議について議案第49号 市道路線の廃止について議案第50号 市道路線の認定について議案第51号 平成11年度津市一般会計補正予算(第4号)議案第52号 平成11年度津市モーターボート競走事業特別会計補正予算(第3号)議案第53号 平成11年度津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)議案第54号 平成11年度津市下水道事業特別会計補正予算(第3号)議案第55号 平成11年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)議案第56号 平成11年度津市福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)議案第57号 平成11年度津市奨学金貸付事業特別会計補正予算(第1号)議案第58号 平成11年度津市土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)議案第59号 平成11年度津市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)議案第60号 平成11年度津市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)議案第61号 平成11年度津市介護保険認定審査事業特別会計補正予算(第2号)議案第62号 平成11年度津市水道事業会計補正予算(第2号)議案第63号 平成12年度津市一般会計予算議案第64号 平成12年度津市モーターボート競走事業特別会計予算議案第65号 平成12年度津市国民健康保険事業特別会計予算議案第66号 平成12年度津市下水道事業特別会計予算議案第67号 平成12年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算議案第68号 平成12年度津市福祉資金貸付事業特別会計予算議案第69号 平成12年度津市奨学金貸付事業特別会計予算議案第70号 平成12年度津市土地区画整理事業特別会計予算議案第71号 平成12年度津市老人保健医療事業特別会計予算議案第72号 平成12年度津市農業集落排水事業特別会計予算議案第73号 平成12年度津市介護保険事業特別会計予算議案第74号 平成12年度津市駐車場事業会計予算議案第75号 平成12年度津市水道事業会計予算          ----------------------             会議に出欠席の議員出席議員      1番 伊藤恵美子君      2番 鈴木雅彦君      3番 坪井年明君       4番 梅崎保昭君      5番 竹沢陽一君       6番 西川正澄君      7番 前田勝彦君       8番 中村一彦君      9番 岡村 武君      10番 竹田 治君     11番 豊田光治君      12番 橋村清悟君     13番 田中勝博君      14番 佐藤肇子君     15番 安藤之則君      16番 岩本 勝君     17番 藤井弘二君      18番 小林賢司君     19番 小野欽市君      20番 日野 昭君     21番 篠田耕一君      22番 大西禧夫君     23番 田矢修介君      24番 田端隆登君     25番 中村勝春君      26番 田村宗博君     27番 田中 守君      28番 川瀬利夫君     29番 井ノ口昭太郎君    30番 稲守久生君     31番 山岡祥郎君      32番 川崎正次君     33番 中川隆幸君      34番 小倉昌行君欠席議員     なし             会議に出席した説明員   市長                     近藤康雄君   助役                     小林利之君   収入役                    松下憲夫君   市長公室      市長公室長        小河俊昭君             検査担当理事       片岡次夫君             市長公室次長       小菅賢造君             政策課長         竹仲 透君   サイエンスシティ推進部   サイエンスシティ推進部長     村田佳美君             サイエンスシティ推進課長     黒宮英二君   財務部       財務部長         平松利幸君             財務部調整担当参事    野崎精一君             財政課長         鈴木康博君   市民生活部     市民生活部長       岡部高樹君             人権担当理事       澤田信之君             市民交流課長       田中恭一君   環境部       環境部長         家城隆一君             環境管理課長       佐藤良克君   福祉保健部     福祉保健部長       稲垣武年君             福祉保健部次長      伊藤和佳君   産業労働部     産業労働部長       坂口賢次君             産業労働部次長                          大市正志君             兼商工労政課長   競艇事業部     競艇事業部長       宇田川和風君             競艇事業部次長      三井征一君   都市計画部     都市計画部長       川上政洋君             港湾整備・                          錦 金則君             海上アクセス担当理事             都市計画部次長                          木村 正君             兼管理港湾課長   建設部       建設部長         山口泰生君   建設部       建設部次長        荒井雄一君   下水道部      下水道部長        草深昭一君             下水道部次長                          北岡万睦君             兼下水道事業課長   消防本部      消防長          上村 仁君             消防次長         長井伸次君   収入役室      副収入役兼収入役室長   岡山彰一君   三重短期大学    三重短期大学学長     雨宮照雄君             三重短期大学事務局長   中山邦彦君   水道局       水道事業管理者      大河内徳松君             水道局次長                          曽我清和君             兼水道総務課長   教育委員会     教育委員長        鈴木秀昭君             教育長          田中 彌君             教育次長         青木 淳君             教育調整担当参事                          宮武新次郎君             兼教育総務課長   監査委員                   鈴木 有君             監査担当参事                          森 茂樹君             兼監査事務局長             職務のため出席した事務局職員 局長       野田武義君     次長       佐藤捷三君 議事担当副主幹            調査担当副主幹          中村研二君              中川和則君 兼議事課長              兼調査課長 庶務担当副主幹          野田重実君     主事       濱田耕二君 兼庶務課長          ---------------------- ○議長(岩本勝君) 前日に引き続きただいまから本日の会議を開きます。 直ちに日程に入ります。 通告による総体質問を続行いたします。21番篠田耕一君。              〔21番 篠田 耕一君 登壇〕 ◆21番(篠田耕一君) 皆さんおはようございます。私は民主クラブを代表いたしまして、今期定例会に上程になりました議案並びに市長の施政方針を初めといたします市政一般につきましてそれぞれ数点の質問をいたしてまいりたいと考えております。またぞろのどを痛めておるようでありますので、再質問につきましてはできるだけ避けたいと考えております。そうした意味で、当局の御答弁におきましても、簡明なる御答弁をいただきますように前もってお願いを申し上げておきたいと思います。 施政方針にも述べられておりますように、本年は西暦2000年、今世紀の最後の年という大きな節目でもございます。また、新年度は津市にとりましても、第4次総合計画前期基本計画の最終年度でもございます。過去4年間におきます各事業の進捗状況等を見てまいりますと、一部を除きまして、おおむね順調に推移をいたしておるものと評価をし、当局のこれまでの御苦労に対しまして敬意を表するところであります。経済状況を初め取り巻く諸情勢の全く厳しい中ではありますが、残されております諸事業のさらなる進展のためにお取り組みをいただきますよう強く要請をいたしまして、質問に入りたいと存じます。 まず最初に、議案63号平成12年度津市一般会計予算についてであります。長期にわたります景気の低迷により、市税の減収が見込まれるなど大変厳しい状況の中にもかかわりませず、各基金からの繰り入れなどがあるといたしましても、前年度同規模を組まれておりますように、積極的な各事業に対する取り組みへの意欲がうかがえる予算編成と評価をするものであります。 さて、質問の第1点でありますが、今後の税収の見込みについてであります。歳入のかなめでもあります税収は、対前年比1.8%の減、しかもボート会計からの繰入金につきましても、対前年比37.5%の減となっており、財源確保の厳しさが大きくうかがえるところであります。昨今の状況から、さらに悪化をするのではないかと心配をするものであります。特に市税は、歳入の中でも約52%を占める重要な財源でありますが、今後の税収の見込みなどにつきましてどのようにお考えをいただいておるのか、まず伺っておきたいと思います。 2点目に、今後の基金の見通しとあり方についてであります。このような厳しい状況の中での財源不足を補うための基金からの繰り入れは当然の措置であろうと思いますが、今後におきます基金の見通しとあり方についてどのようにお考えかを伺いたいと思います。 3点目に市債について伺っていくべく通告をさしていただきましたが、昨日の中川議員の質問に対する答弁で一定の理解をいたしましたが、12年度予算で市債は前年比2億4,000万円の増、38億1,000万、また地方債残高は12年度見込みで442億となっており、今後の事業運営などによりさらにということも考えられるところであります。御答弁にもありましたように、後年度に過大な負担を残すことのないように、市債などの発行については十分意を持っていただくよう強く要望しながら、割愛をさしていただきます。 次に、歳出の第7款商工費中、観光費の和船山車庫の新築工事について、またこれに関連をいたしまして2点ほどお伺いをいたしてまいります。 まず、和船山車庫の新築工事について伺います。和船山車につきましては、広く市民にも親しまれ、津まつりには欠くことのできない存在となっております。現在は遠く高茶屋に保管されており、年に一度のことではありますが、活用するには大変な御苦労があると伺っております。今回の計画は、これら現状を踏まえての対応であると考えるものでありますが、どこにどのようなものを建てようとされるのか、まず伺います。 さらに、関連をして伺いますが、この和船山車の建造が検討されました当時の市民懇談会には、本席にもおられます稲守議員、井ノ口議員と御一緒に私も参画をさしていただいてまいりました。そのときの確認事項として、かつて日本三津の一つであると伝えられてきた港町津という歴史的な面を踏まえ、当時伊勢湾で活用されたとされる和船をイメージして建造されることから、建造後はこの趣旨もあわせて広く市内外の人たちに親しんでいただくべく、津市のシンボルシップとして展示保管するとされてきたところであります。残念ながら現在まで9年間、日の目を見ることなく暗い倉庫の中で眠ってきたことになります。この機会に改めて提起をさせていただきますが、申し上げた経緯を踏まえ、さらにでき得れば津まつりの名物でもあります唐人踊りやしゃご馬などの小道具といいますか、これらと一緒に展示をし、広く活用されたいと望むものでありますが、いかがでございましょうか、御所見をお伺いをいたしたいと思います。 続いて、市政一般について伺ってまいります。 まず、丸之内市街地再開発について伺います。県都中心部に活力を、500台収容の駐車場の建設、大文字による見出し、地盤沈下が進む市街地再生の切り札として、各新聞が報道をいたしてまいりました。中心部の市民の皆さん方はもちろん、多くの市民が中心市街地活性化への大きな支援策、強い味方と大きな期待を抱きながら、事業の進捗に関心を寄せられていることであろうと思います。 この丸之内地区市街地再開発事業は、いつごろどのように実現するのか。4次総前期基本計画でも主要な事業として位置づけられ、完成のめどを12年か13年と示されてまいりましたが、全くその動きは見えてきません。丸之内中央地区更新計画が策定をされてから8年、この計画が示され、権利者による取り組みや再開発促進協議会が発足してから4年から6年が経過をしています。この間におきます経済状況の悪化を初め、取り巻く諸情勢の大きな変化など、当時予測しなかった変動がなかったとは申しませんが、片や中心市街地におきます変化の大なることも念頭に置いていただき、取り組みいただくよう要請をするものであります。 この計画にかかわるどの資料を見ましても、現段階では権利者の合意形成が図られていないと簡単にまとめられておりますが、合意形成が図られないとされるその中身は何なのか、また今後の見通しはどうなのか伺ってまいりたいと思います。 過日私は、たまたま商工会議所会頭の年頭所感が掲載された会議所新聞を拝見をいたしました。そして驚いたのでありますが、その部分を紹介をいたしておきたいと思います。全文のままで申し上げますが、所屋建設問題については慎重に協議、検討を行った結果、厳しい経済情勢から建設資金を募金に依存することは困難との結論に達し、当所主導による再開発の建設を断念せざるを得ない旨、10月の臨時議員総会において報告をいたしました。今後は引き続き諸般の情勢をしっかり見きわめながら、津市を初めとする関係の方々と協議をしていく所存であります。 以上のような記事でございました。後段、今後ともというのもございますけれども、このような内容のものであります。私も資金調達の面で多少の問題ありということにつきましては伺っておりましたが、ここまでとは思っておりませんでした。記事そのものを受けとめてみますと、この事業は成立しないことを意味するかと思います。いかがでしょう。その真相とその後の動きにつきまして伺っておきます。 もちろん本事業のおくれは、中心市街地の活性化への取り組み、または計画途上にあります警察署跡地への事業など、各種事業に大きく影響を与えることになるのではないかと案じるものでありますが、いかがでしょうか。 次に、中心市街地の活性化について伺います。中心市街地活性化の表現が生まれましてから久しく、商業関係者、市民によるアイデアを生かし、工夫を凝らしたそのための諸事業が数多く展開をされてまいりました。また、その都度行政におきましても多くの支援策を講じ取り組みがなされてきたところでありますが、その動きはとまることなく、長引く経済の低迷ともあわせまして、さらに悪化への方向へと進んでいるのが現状でないかと思われます。 こうした状況を踏まえ、国におきましても中心市街地活性化法を制定、またこれを受けまして津市におきましても中心市街地活性化基本計画が策定をされ、さらに去る2月には、地元商業者、商工会議所、市民、津市などの幅広い参画によりまして、株式会社まちづくり津夢時風が設立をされ、本格的な取り組みへの方向が確立をされるのではないかと考えるところであります。 市民の大きな期待が寄せられるところでありまして、当市議会におきましても、去る2月27日、まちづくりセミナーが催され、多くの市民の皆さん方とともに勉強をさせていただいてまいったところであります。去る12月議会におきましても、川瀬議員も懸念をされておりましたように、この津夢時風の今後の取り組みが、国の支援策のみに頼ることなく、大きく成果を上げていただくよう期待をしながら、次の2点について伺ってまいります。 中心部におきます定住人口の減少への対策の問題であります。活性化基本計画にも示されておりますように、都心の活力を高めていくためには、そこに住み、さらに都心の活動を担う人々の増加が必要であります。また、これらを考えずして抜本的な活性化への対応は図られないのではないか。 私なりに中心部におきます人口の推移や高齢化の状況をまとめてみました。都心部のいずれの地区におきましても、人口は減少、高齢化率は高くなっております。このことは、既に皆さん方も御承知のところでありますが、その中でも平成元年から10年までの10年間に特に大きく人口の減少が進んでいる地域の上位3地区を上げてみました。なお、参考といたしました資料は、平成元年から平成10年までの各12月末現在におきます地域別、年齢別の人口推移表であります。それによりますと、まず一番進んでおりますのが敬和地区、この10年間で1,336人の減少、高齢化率25.75%、2番目が養正地区でありまして、871人の減少、高齢化率24.26%、次に新町地区535人の減少、高齢化率21.17%であります。なお、この当時の津市全体を考えてみますと、8,464人の増、高齢化率166%であります。 以上の状況でありまして、いずれも昭和40年代半ばをピークに、年々減少しつつある状況を示しております。なお、世帯数につきましては余り変動がなく、減少方向にはございません。もし申し上げました私の調べが間違っているということでありましたらお許しをいただき、御訂正をお願いを申し上げたいと思います。 申し上げました現状につきましては、当然当局も把握をされていると思いますが、今後の活性化への取り組みやまちづくりに当たっては、定住人口の増加を図る取り組みが不可欠な課題であると思います。また、このことは緊急に取り組む必要があるのではないかと考えるものでありますが、今後の対応も含めて当局のお考えを伺っておきます。 次に、観音公園の再整備についてであります。この件につきましても、私ども民主クラブとして以前から再三にわたって申し上げてまいったところであります。特に昨年3月議会におきましては、前期で勇退をされました中村治議員が、これまでの取り組みを踏襲しながら、具体的な内容も含めて、現職としての最後の訴えをされました。中村議員にとりましても、24年間にわたります現職時代の思いと、少しでも活性化への支援策になればとの願いであったと思います。今回もまたぞろ取り上げました。 御案内のとおり、去る1月22日の新聞報道であります。津の真ん中に五重の塔を、の記事によるものでありました。建設事業費約4億円近く、この不景気の時代にこのような大事業を計画をされました観音さんの思いは、古い時代にあったと言われております三重の塔の再建への悲願と、津の町に活気を呼び戻そうという願いからと報じられており、町の活性化を願う津市民にとりましては、まさにありがたいニュースでもあり、12月の完成が予定され、既に着工されております。無事事業の完成と県都津市のシンボルとして、活性化への大きな支援をもたらしてくれる塔になってほしいと願いながら、私も一定の協力をさせていただいた一人であります。 本来であれば、本事業に対する津市としての支援策を願うところでありますが、それは許されません。行政としてできる支援策とはただ一つ、周辺の環境整備、すなわちこの公園の整備であると考えます。五重の塔を一過性のものにしてはなりません。塔と公園の2つの魅力で、いついつまでも忘れられることなく、多くの人に親しまれるものとするために、再度提起をさせていただきました。幸い活性化基本計画にも、12年度実施として示されております。この中村議員が提起をされましたこの公園を花の公園とすることについてはいかがでしょう。もちろんお年寄りや小さな子供さんの利用を考えますと、多少のベンチや簡単な遊具ぐらいは必要かもわかりません。ハードのことを考えてみましても、当面しばらくは無理でありましょう。このような計画について御検討をいただきたいと思います。 なお、この公園の整備や活用につきましては、早くから地元の方々によります観音公園を考える会があり、御苦労をいただいているところであります。こうした地元の御意向を尊重しながら、せめて五重の塔の完成に間に合うように、何らかの整備計画を実現していただくよう重ねて要請をし、お考えを伺います。 次に、センターパレスの空きフロアの活用促進についてであります。昭和60年4月オープン、15年を迎えようといたしております今、センターパレスの状況はまさに厳しいものであります。当初を振り返りますと、キーテナントの出店に当たりまして、厳しく紆余曲折の一時期もありました。将来への不安要素を抱えながらのオープンでもあったかと思いますが、その後10年余り、市庁舎跡地利用3原則の趣旨を踏まえ、市民の期待にこたえて中心市街地の集客施設として、その役割を担い、順調に運んでまいったところでありますが、長期にわたります景気の低迷、予期せぬキーテナントダイエーの撤退によって、状況は一変、現状を余儀なくされてきたところであります。 また、ここ数年間を振り返ってみますと、本議会におきましての議論をされなかったことは一度もないというぐらいに、毎回の定例会におきましても真剣な論議が重ねられてまいりました。既に三重会館も完成しました。3月中には今の入居者はもとに戻ることになっております。さらに来年2月には、ダイエーとの契約期限も参ります。ダイエーからの家賃収入はなくなる。高額なる返済金の停滞は許されません。果たして今後のセンターパレスの経営はどうなるのか、センターパレスの今後の経営のいかんと、市庁舎跡地利用3原則の趣旨、目的にかなって、周辺地域を含めた津市の商業振興に役立つ施設となるのかどうかは、表裏一体であります。 さらに、今後将来のいろいろな動き等を想定をいたしましたとき、両者いずれの立場からも、津市に寄せられます期待と責任は大なるものがあると思います。さらに、昨今の景気動向などを考えますと、物販を主体とする企業の誘致は非常に難しく、限界もあろうと思います。このような状況やタイミングを考えますと、これ以上論議に日時を費やす余裕はないのではないか。今日までの貴重な論議を踏まえ、新しい議論を求めるためのテーマを御提起いただくべく訴え、公的施設の導入を提案すべく予定でありましたが、幸い昨日の中村一彦議員の質問で、市長は公的施設の導入も含めて考えなければならないとする答弁をされました。そのことにつきましては再確認をさせていただきながら、当然賛同する立場として、少し方向を変え、次の点について伺います。 さきにも述べましたように、平成13年2月、ダイエーとの契約は終わります。遅くともその時点までには方向づけが必要であると考えます。このビルの構造から、どんな施設にも適用できるという条件ではありません。改良など必要とあれば、その日時も考え検討を急がなければなりません。幸い、本年は4次総中期計画の策定の年であります。丸之内地区市街地再開発事業、警察跡地を初めとする関連諸事業との整合、見直しもあわせ検討されるべきであると考えますが、いかがでございましょう。 なお、当初センターパレス自体の取り組み等についてもお伺いをいたすところでありましたが、割愛をさせていただきます。ただ、公的施設の導入検討はなされるといたしましても、センターパレスとしての経営努力としては当然であります。引き続き御苦労いただくことを要請をいたしておきます。 次に、中部国際空港アクセスについてであります。質問を予定をし、通告をさせていただきましたが、これも昨日の中村一彦議員への答弁で理解をいたしました。しかし、中村議員も触れられておりましたように、さきの県議会におきます津市選出の舟橋、前田、溝口、3議員の海上アクセス港の事業促進についての質問に対する知事、県土整備部長、地域振興部長のそれぞれの答弁では、積極性は全く考えられず、3者ともに津市の対応を見た上でと、津市の事業に対する熱意のほどをうかがっているように感じます。市長も昨日の答弁で、開港当初には公的支援を導入してでも実現したいとする決意のほども披瀝をされました。意を強くするところであります。今後その御決意をさらに津市民全体の将来にわたっての夢でありますその気持ちを県にぶつけていただき、事業の促進に対応いただきますよう要望いたしまして、割愛をいたします。 次に、中勢北部サイエンスシティにつきましても、中川議員の質問で了といたしました。事業の命とも言うべき企業誘致につきましても、積極的にお取り組みをいただき、一定の成果が上げられていることが報告されました。この点につきましては心から敬意を表し、さらにこれからであります今日までの成果が実を結ぶべく、さらなる御努力をいただきますよう要請をいたしまして、割愛をいたします。 次に、斎場の外部委託についてお伺いをいたします。これにつきましても、昨日、中村議員の質問の中での答弁で一定の理解をいたしましたが、私どもの考え方を申し上げ、一点だけ伺っておきます。施政方針にも明記されております斎場業務の外部委託が、放置自転車業務とあわせ示されました。また、教育方針では、公民館バスつつじ号、移動図書館ちどり号の運転業務の委託が明示をされました。私どもは、必ずしも反対をするものではありませんが、市民のサービスの低下、業務の停滞など市民ニーズに反する安易な委託とならないように、慎重なお取り組みを強く要請をしながら、申し上げましたように一点だけお伺いいたします。 それは、委託をしようとする業者の選定についてはどうなっているのか。聞くところによりますと、斎場業務は資格が必要であるとのことであります。そうした資格を持ち、現在津市に登録をされている業者は2社だけだと伺っておりますが、この2社で決めることになるのかどうか伺っておきます。 次に、地元関係のことで大変恐縮であります。警察駐在所の見直しについて、関係先への要請をしていただくようお願いをするものであります。御承知であると思いますが、去る2月27日の新聞で、急がれる駐在所の見直し、交番への格上げとの見出しで、特に高茶屋地区、藤水地区の問題を取り上げての記事が報道されました。新聞にありますように、この両地区は近年宅地開発などによる都市化が進み、両地区の人口は20年前に比べまして2倍強の2万4,000から5,000人と増加、さらに大型店や外食産業の進出などによりまして、大きく変わってまいりました。昨年の犯罪件数は10年前の2倍と言われています。交通事故などにしてもしかりであります。 このような状況にもかかわりませず、両地区には現在駐在所がそれぞれ1つしかないのが状態でありまして、両地域の自治会連合会を初め、住民こぞって早くから、住民の生命、財産、生活を守る立場から、何とか早くと再三にわたり市を通じ当局に要請をしてきたところでありますが、今回の報道でようやく願いが通じたのかと喜んでおりますけれども、まだまだ先のように感じられます。津市内全地区を通じた課題だと言えるかと存じますが、両地区の現状を御賢察をいただき、一日も早い交番への格上げ、そして体制の充実が図られますよう、関係先に強く働きかけいただきますようお願いをし、御所見を伺います。 最後に、道路整備にかかわりまして3点ほどお伺いなりお願いをいたしたいと存じますが、いずれも私の居住をいたします地域に関係するものでございまして、まことに恐縮に存じますが、お許しをいただき、前向きの御答弁をいただきますよう期待をするものであります。 まず第1点目は、下部田垂水線、現在の県道114号線についてであります。当初より都市計画道路として市中心部と高茶屋地域を結ぶ幹線道路として位置づけられ、計画されてまいった路線でもあります。既に国道23号線交差点より潮見ケ丘団地までの区間につきましては、市の事業として平成4年に既に完成、供用開始となり、大きく利便を受けてきたところであります。引き続き城山までの延長工事につきましても、平成9年度を供用開始と言われてまいりましたが、その後県道への昇格移管などの経過もあってのことか、いまだに計画が示されてまいりません。 当路線の現状につきましては、十分御承知のところであろうと思いますが、狭隘でカーブも多く、朝夕のラッシュともなれば、上下線ともに車のふくそうで大変な状況であります。一日も早い整備を求められております。既に必要な用地の確保につきましては、津市の手によって平成10年度に完了されているようであります。また、今後の整備事業につきましては、県に移管、12年度には着工されるであろうと伺っておりましたが、全くその動きはいまだありません。現状を十分御認識をいただき、一日も早い計画整備を強く県当局に要請いただくよう要望いたしますとともに、現在までの経過や県の取り組みの状況などについてまずお伺いをいたしておきます。 さらに、申し上げてまいりました平成4年供用開始となりました区間の交通渋滞も大変な状況にあります。特に朝のサッシュ時には、潮見ケ丘団地の中まで車の列がつながる状況が常時であります。もちろん当路線におきます通行量が多いことを示すものでありますが、その要因は国道23号線の接続点にあろうと思います。抜本的な解消策も現状では大変至難な状況にあります。せめて信号機の間隔調整により、少しでも緩和できないかと願うものでありますけれども、御検討いただき、関係先に強く働きかけいただくよう要望するものであります。 なお、これらの抜本的な解消策といたしましては、中勢バイパスはもとより、河芸町島崎町線に接続する津海岸御殿場線の早期着工、さらには上浜元町線、きのうもお話がありましたように、雲出野田線など外郭環状道路を中心とした道路の整備促進がすべてであると考えます。施政方針にも示されておりますように、市内の常時渋滞箇所の解消のためにも、関係する都市計画道路の早期計画的な整備にお取り組みいただくよう強く要請するものであります。いかがでしょう。あわせて考え方を伺っておきます。 第2点目は、塔世橋南郊線、旧近鉄道路についてであります。市道として移管をされましてから三十数年を数える現在でありますが、当時の農地の中の一本道的なイメージも一変をいたしまして、現在では沿線に住宅、各種商店や業務施設などが張りつき、活気ある町並みを形成をし、国道23号線に次ぐ幹線道路、主要な生活道路としてその役割を担う重要な路線でもあります。特に国道23号線、松下電工前の交差点から以南、雲出交差点の間につきましては、日進月歩を続ける地域の振興に大きく貢献、その役割を十分に発揮をしている道路でもあります。また、競艇開催日ともなりますと、南方向からのフアンの多くの方々は、国道香良洲口から、また雲出交差点からこの道路を利用されるなど、市外の人たちが多数利用されるいわば津市の顔とも言うべき道路であります。 しかし、このような主要な道路にもかかわりませず、日常の管理や整備状況を見ますと、全くと言ってよいほどに不十分であり、安心、安全と言われる快適な道路環境にはほど遠いものであります。私も地元の立場から再三にわたり要請を重ね、局部改良的なものにつきましてはその都度対応いただき、また以前から岩田川南詰めより以南の整備について御苦労いただいていることも十分承知をいたしておりますが、この計画整備のペースから参りますと、早くても二、三年先になるのではないかと案じられるところであります。当該道路の状況から、2年や3年もこのまま放置をされることは許される状況にないと考えますが、いかがでしょうか。早急に具体策を講じていただくよう強く要請するものでありますが、お考えを伺います。 なお、国道23号線、松下電工前交差点北詰めに、右折車線の設置を御検討いただきたいと強く望むものであります。以前にも要請をしてきた経過もあり、現状につきましては十分御承知のところと思いますので省略をいたしますが、お考えを伺っておきます。 第3点目は、高茶屋小森久居線についてであります。この道路は、戦時中海軍工厰があった当時の迂回路として建設をされ、JR高茶屋駅の南地点から津市の南端を通り、久居市に通ずる道路であります。戦後当分の間は、そう大きく目立って活用されていなかった道路でもありまして、本格的な道路整備がなされないまま現在に至ってきたものであります。御案内のように、近年特に住宅団地の開発が進み、各種事業所の進出など土地利用が一段と高まり、大きく町の形成を整えてまいりました。あわせて、幹線道路とは変わらぬ通行量を数える現状ともなってまいりました。 現状考えますと、全く危険な状況にあり、一日も早い改良整備を求められているところであります。もちろん関係当局におかれましては、現状認識をいただき、部分的な改良整備に努力をいただいているところでありますが、長年にわたり放置され、しかも国有地ということでもありまして、不十分な土地管理による官民境界の伸縮など多く、御苦労も多いところと伺っております。今回の地方分権一括法によります法定外公共物の市町村への譲与にかかわる該当地ともなろうかと存じますが、ともかく現状の最悪の事態を一日も早く解消いただくべく、集中したお取り組みをいただくようお願いをするものであります。現在までの経過や今後のお考えなどにつきましてお示しをいただきたいと存じます。 以上、数多く申し上げましてまいりましたが、どうか前向きにしかも簡明なる御答弁をいただきますよう重ねてお願いを申し上げまして、ひとまず壇上からの質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(岩本勝君) ただいまの篠田耕一議員の質問に対する当局の答弁を求めます。              〔市長 近藤 康雄君 登壇〕 ◎市長(近藤康雄君) おはようございます。篠田議員の御質問にまず議案、一般会計予算からお答えを申し上げてまいります。 昨日申し上げてきたことと少し重複するかもしれませんが、この12年度の予算編成でありますが、国も地方も現在の景気の影響受けまして、税収の大幅な伸びが期待できない、こういう状況にはあります。地財計画におきましても、市町村税は対前年度の3.2%の減、こんなふうに見ております。したがいまして、本市におきましてもその財源確保は例年にも増しまして厳しいものでありました。 税収見込みにおきましては、個人市民税につきましては、景気の低迷に伴います雇用情勢の悪化、それから給与所得の鈍化等によりまして、所得の伸びが見込めませんので、前年度とほぼ同額を見込んでおります。法人市民税につきましては、景気の緩やかな回復が期待されますものの、まだそこまで全体にも行っておりませず、また業種によりましても非常に厳しい状況にございます。加えまして、11年度の法人税率の引き下げによる影響も含めますと、前年度比9.4%の減、これが見込まれます。それから、固定資産税につきましても、評価がえによる影響から前年度比2%減を見込んでおるところでございまして、市税全体では前年度比1.8%、約4億8,000万円の減、総額で254億円を見込んでおります。 今後の税収でございますが、短い期間を見てみますと、今の経済情勢、それから景気の本格的な回復、このようなことを勘案して税収の伸びは期待できない、このように思います。ですから、こういう状況でありますから、確保するためには自主納付の確立、それから滞納の未然防止、そういったための口座振替の推進を図りますとともに、滞納処分を含めました効率的な滞納整理を行いまして、まず収納率の向上に取り組んでまいりたい、こんなふうに思います。 次に、今後の基金の見通しでございますが、先ほど申し上げましたように、市税等の大幅な税収の見込みが望めない現況におきまして、津駅前再開発ビルの公益施設取得や道路排水対策等々生活関連事業を推進していく上におきまして、財政調整基金を取り崩したところでございます。財政調整基金につきましては、この3月補正で繰越金などを財源やりくりをいたしまして、当初の取り崩し額、この当初というのは11年度当初でありますけれども、5億5,045万3,000円、これを戻しまして、平成10年度の末の残高の約33億円程度を確保しまして、それから仕方がございません、12年度もう一度財政調整基金6億9,000万を取り崩した、こういう形になっております。 一方、それぞれ目的を持ちました基金につきまして、地域づくり、そういったふるさと創生を永続的に取り組み発展させていくために、平成2年度から10年度までの9年間交付税措置がされまして、積み立ててまいりましたふるさとづくり基金を津駅前再開発ビル公益施設取得費に活用いたしまして、またサイエンスプラザの用地取得のために土地開発基金の活用を図っているところでございます。 これから予定されてきます第4次の総合計画の中期基本計画に基づきますそれぞれの諸施策の推進に当たりましても、財源の確保が厳しくなるのは見込まれますけれども、効率的な財政運営に努めながら、財政調整基金の一定額の確保ということも念頭に置きまして、限られた財源の中ではございますが、市民の皆様へのサービスの低下を招くことのないように心がけてまいりたい、このように思います。よろしくお願いいたします。 次に、和船山車庫の新築工事でございます。安濃津丸、平成元年のふるさと創生事業の一つといたしまして、市民の皆さんからのアイデアもありまして、平成3年9月につくられました。当初は、大蔵省の持っております土地に年間約460万円の保管料で仮収蔵しておりました。将来的には展示もという御意見もございまして、いろいろと検討がされていましたが、土地利用計画、そういったようなものもございまして、今の高茶屋へ平成5年4月から年間約120万円で保管を余儀なくされておりまして、しかし大きなものでございますので、市内を牽引をしてくることに際しましても、いろいろと警察の御指導もございまして、交通事故等も懸念をされますので、津市土地開発公社が所有をいたします津港跡部線沿いの港町のところに、間口7メートル、奥行き15メートル、高さ6メートルの仮収蔵庫をつくらさしていただきたい、こんなふうに御提案をしているところであります。この港町から祭り会場などまでは非常に近いところでございまして、人の力での輸送が可能となりますし、保管料、それから輸送費の経費の節約にもなります。こんなふうに思っております。 それから、御所見の常設展示ということでありますが、私は今常設展示というよりは、やはりお祭りの日など晴れの舞台に臨機に、またそれから建設時のお気持ちを大切にいたしまして、しっかり活用してまいりたい、このように思っております。 次に、丸之内地区市街地再開発事業につきましてであります。昨日も申し上げましたが、平成8年に商工会議所を中心に大和土地建物、三交タクシー中部、日本土建、東洋軒、それに津市、この6つによりまして開発促進協議会を発足させまして、事業推進調査を実施をしてまいりました。その調査をもとに、平成9年から昨年にかけまして、事業化へ向けましての協議が進められてきておりますが、事業実施に伴います資金計画を含めまして、建物の階高とかビルのグレードとかいろいろと検討を重ねてきております。 御承知のように、再開発事業進めるに当たりまして、とにもかくにも権利者合意とそれから保留床処分、この見込みがあるかどうかというのが大切なポイントになってまいります。権利者合意という点から見てまいりますと、商工会議所におかれまして所屋を建設するということで、所内に所屋建設特別委員会を設けられまして、これまでに事業のあり方、それから保留床の処分、会議所自体の床利用、こういったものにつきまして検討をされてきておりますが、当初計画でありました保留床の取得費を募金で集めるということは、現在の経済情勢では難しいということから、募金による資金集めを断念されました。そういったことから、会議所自体としての床面積を再検討をされるなど、事業化に向けての検討もされているようでございます。 こうした様子でございますが、私どもは、会議所の御意向といたしましては、募金を断念されたこと、それから会議所の中でもいろんな御意見がございますので、少しきちんと調整をする、こういうふうに伺っておりまして、今壇上で御所見のありました会頭の真意は、また改めて私はきちんとお話をしてみたいな、こんなふうに思っております。しかし、平成13年に完成をするということはもう難しゅうございます。 そこで、津市としてということになりますが、やはり中心市街地の活性化に寄与するということは、これは十分な事業でありますので、そうかといって断念というふうにもすぐにもまいりません。しかし、権利者の皆さんの合意、それから空きフロアのこと、このことを何か希望論ばっかり言っていてもいけませんので、十分その辺の御意向はお伺いをしました上で事業を考えてまいりたい、このように考えております。 それから、中心市街地の活性化に係る問題でございます。昨日も中村議員に中心市街地は都市の顔であり、それからシンボルである、こんなふうに申し上げながら、なお都市というのは生き物でございますから、あるいはその変化もあり得るというようなことも申し上げました。私といたしましても、それから市民の皆さんにとりましても、津の方すべて非常に関心の高い問題でありますために、いま一度中心市街地というのはどういうものかということも考える必要があると存じます。 中心市街地には3つの要素があると思います。やはり1つは、そこに住む方と、それから外から訪れられた方が歩いて織りなしますいろんなにぎわいの中で集い交流することができる場所と、それから時間、これを共有できること。それから2つ目には、そこに定着している方だけのものではなくて、町という大きな区域の中で、いろんな機能や事業を初めとしまして、そして行きずりの人や来訪する人、それからさらに新たな定着をも受け入れることができる。それから3つ目は、普通のショッピングセンターなんかとは違いまして、管理をされない自由な空間の中で、その町独特の気風、文化、魅力、これが自然に醸成をされ維持されていく、こんなふうな要素といいますか、こういったのが中心市街地です。 こういった要素を備えるべく中心市街地を取り巻く情勢といいますのは、本市を初め全国的にも、やはり地価の高騰等に伴います住宅の郊外化とともに、その動向、それからモータリゼーションの進展等を受けました商業を初めとする諸機能の郊外化によりまして、居住人口の減少、それから空き店舗の増加などに代表されます空洞化現象が見られる状況にあります。 これまで区画整理手法でありますとか、そういう基盤整備に対します投資がなされ、それから商業業務機能を初めといたしまして、医療や福祉機能、さらに文化娯楽機能、こういった都市機能が集積しておりますことから、やはりこれらの諸機能を活用する、そしてより都市的なにぎわいが得られる場所といたしまして整備が求められている、これが皆さんの声だ、こんなふうに思います。 そういったために何らかの措置を講じていかなければなりません。整備に当たりましては、いろんな考え方、議論がありますが、市民の皆さん方の御理解を得ていくこと、そのことをまず必要だというふうにも申し上げてきております。土地の高度有効利用を初めといたしまして、車社会への対応、それから快適で魅力のある都市空間の整備、これに加えまして、ソフト事業を拡充しながら、行政といたしましても諸施策を総合的に講じていく、これが一つ一つの活性化と定住につながっていく、こんなふうに考えております。 ソフト事業の点につきましては、御所見のありました津夢時風、こういった一つの動きというのが、かねがね申しております中心街の方だけではなくって、市民皆さんの大きな動きになっていくことを期待をしておるわけであります。また、単に口での期待というだけではなくて、そこで展開をされます事業につきまして、御理解を得ながら支援をしてまいりたい、こんなふうに思っております。 それから、次に観音公園の整備につきましてであります。公園に隣接をいたしております自治会、それから商店街、そういった代表者の方で構成されました観音公園を考える会によりまして、平成10年3月に博物館相当施設の建設とそれから地域交流施設の建設要望、これをいただきました。その後、平成11年度に津市中心市街地活性化基本計画を策定をいたしまして、花壇の設置など観音公園の暫定的活用による集客機能の向上、地域住民及び外来者の利用に供する公園、こんなふうに位置づけております。 そうした中、公園のアスレチック遊具が古くなりまして安全も確保できない、こんなことにもなりまして、ことしの1月5日に、考える会に、アスレチック遊具の撤去、それから今後の考え方についていろいろとお話もいたしまして、遊具につきましてはもういいだろうということで、1月下旬に撤去を行いました。 また、考える会におきまして、会員の方から津観音に五重の塔建設についての御説明もありましたことから、他の会員の方からも、津観音が独自で五重の塔を建設するのであれば、中心市街地の活性化につながる公園の再整備によりまして、観音さんとの相乗効果が期待できる、こんな意見も出されております。具体的には、どのように整備するかについての結論がまだ出ませず、今後この観音さんの整備進捗、こういうことにあわせながら、観音公園を考える会で検討をして意見を集約し要望する、こんなふうには伺っております。 このことのためだけではございませんけれども、そういった中で観音公園のハード、ソフトの面の整備につきましては、皆さん方の御意見もお伺いしながら、中心市街地の活性化の観点からも早期に方向を出したい、このように考えております。 次に、センターパレスの問題でございます。いろんな御所見をお伺いをいたしました。一つ一つ篠田議員の仰せになったことは全くそのとおりでありまして、私自身も非常に大きく感じているところであります。今まで会社自体が安易に公的に依存する、こんなこと言えば失礼ですけれども、そういったようなこともないように、そしてまだまだダイエーさんとの協力、こういったことも期待をいたしまして、物販を含めました民間店舗の誘致ということをやってまいりました。 しかし、御所見にもありましたとおり、もう迫ってまいりました。こういう私の状態を挙棋不定というんでしょうか、囲碁でどこへ打とうかなと迷ってる言葉なんですけれども、挙棋不定、そういう御批判もいただいていたのかもわかりません。しかし、いろいろと申し上げておりますが、先ほども申し上げましたけれども、期待しながら、そして日を過ごし、この3月議会で、少し私はこのセンターパレス自体を中心市街地のにぎわいといいますか、そういったことのために、物販で限界がありますれば、公的施設の導入も含めて、やはり今考えていかなければ、こんなふうな切迫感を持っております。 この議会でいろんな御所見も伺いますし、3月議会終わりますればもう待っておれませず、一つの方向性をお示しして、御意見を伺い進めてまいりたい、こんなふうに思います。 残余につきましてはそれぞれ担当部長から御答弁申し上げますので、よろしくお願いします。            〔市民生活部長 岡部 高樹君 登壇〕 ◎市民生活部長(岡部高樹君) 斎場業務の外部委託についてお答えします。 委託に当たりまして、資格が必要と思われるものにつきましては、霊柩車の運行と祭壇車の運行であります。さらに、火葬炉において灯油を使用しておりますことから、危険物取扱者の資格も必要とします。 次に、業者の選定につきましては、指名競争入札を考えておりますが、その選定に当たりましては、今後関係各課と十分に協議をしてまいりたいと考えております。よろしく御理解のほどお願い申し上げます。             〔市長公室長 小河 俊昭君 登壇〕 ◎市長公室長(小河俊昭君) 警察駐在所の見直しにつきましての御質問をいただきましたので、お答え申し上げます。 交番や駐在所は、地域に密着しました警察機能として、地域の安全を維持していくためには必要不可欠なものでございます。また、本年度におきましても、交番、駐在所の適正配置や人員増加によります機能の充実といった要望が市へ提出がされております。このため、安全で安心できるまちづくりを進める観点からも、今後とも各自治会を初め市民の方々からのこのような要望につきましては、県へのパイプ役としての地元の意向をお伝えしてまいりたい、このように考えております。            〔都市計画部長 川上 政洋君 登壇〕 ◎都市計画部長(川上政洋君) 下部田垂水線の整備につきましては、潮見ケ団地から南へ延長1,285メートル、幅員20メートルで、平成3年度に事業認可を受け、事業に着手し、用地買収を進めてまいりましたが、平成11年度より県事業により整備に取り組んでいただくことになりました。そのことにより、津市土地開発公社で保有しておりました下部田垂水線用地の売買契約を本年1月14日に県と締結しております。また、工事といたしましては、相川橋りょうの上部及び下部工と工事用進入路を兼ねます道路改良工事延長約200メートルを予定しており、事業計画の精査、予算の繰越手続を行い、この3月10日及び13日に契約を締結したと聞いております。 いずれにいたしましても、県との連絡を密にして、地元との調整に努力をし、一日も早い下部田垂水線の完成に向けた事業推進を県に要請していきたいと考えております。 次に、国道23号線と下部田垂水線の交差部の信号機の点灯時間調整につきましては、現状も踏まえ、関係機関と協議をいたしたいと考えております。また、常時渋滞箇所の抜本的な解決策といたしましては、街路網の整備による交通ネットワークの構築でありますので、今後中勢バイパス及び県道としての街路整備のため、国県にもお願いをするとともに、市の街路事業につきましても、重点化により早期に整備効果を出せるように取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。             〔建設部長 山口 泰生君 登壇〕 ◎建設部長(山口泰生君) 道路整備の推進につきまして御質問をいただきましたので、お答え申し上げます。 1点目の塔世橋南郊線の整備につきましては、平成7年度から道路環境整備事業を進めておりまして、特に既設歩道上における乗り入れ部などの段差解消を中心に整備をしてまいりましたが、岩田川以南で国道23号の藤方交差点までの整備につきましては、拡幅が必要な区間を除きまして、今年度末でおおむね完了いたしますので、平成12年度以降は、議員からも御指摘いただいております国道165号交差点までの整備を年次計画的に進めてまいりたいと考えております。 当該区間の総延長は約2.6キロでございますが、近年におきます交通量の増加によりまして、特に信号交差点付近につきまして舗装の傷みが激しくなっておりますため、今年度工事で国道165号交差点前後の舗装整備を実施し、右折車線の延長とともに、防護さくの設置による歩車道分離を図ってまいりました。 なお、当路線のうち国道165号交差点より北側につきましては、都市計画道路となっておりまして、本格的な整備にはかなりの年月がかかるものと思われますので、当面は現況幅員の中で舗装整備を行い、区画線やカラー舗装などによる歩車道の分離を現在検討しているところであります。 次に、国道23号藤方交差点北の右折車線につきましての御質問でございますが、当交差点につきましては、議員御指摘のように円滑な交通処理を行う上で南進車両用の右折車線が必要となってまいります。しかしながら、本格的な交差点改良を行うには、隣接地の用地買収が必要となりますことから、土地の形状等の問題もあり、用地取得には至っていないのが現状であります。 このようなことから、当面の暫定措置といたしまして、利用者がほとんどない東側の歩道を車道に改良し、車線の分離を施さずに矢印表示による右折車両の分離ができないか、現在検討しているところでありますが、実施に向けましては今後地元自治会や公安委員会等とも十分協議しながら、できる限り早い時期に交差点の改良を図りたいと考えております。 次に、2点目の市道高茶屋小森町久居線の道路整備の見通しについてでございますが、御承知のとおり、道路用地の大部分が海軍工厰により現道のつけかえ整備で確保した道路であるため、大蔵省の財産となっておりまして、その関係で抜本的な道路改良ができなかったのが現状でございます。過去にも大蔵省と再三にわたり協議をし、全区間の用地の確定を目指しましたが、地権者と大蔵省との見解に相違があり、なかなか確定できず、地権者の要請により部分的に確定作業を進めているのが現状でございます。 このような中で、暫定的ではございますが、一定区間が確定しましたところにつきましては、側溝整備などを手がけてまいりましたが、今回の地方分権一括法の施行などもあり、建設省だけではなく、大蔵省としても積極的に譲与することで協議をしていただいております。大蔵省との調整の結果、この道路用地の確定を条件に、譲与を受けられることとなりましたので、今後民地との境界確定を実施する必要がございます。このことから、現在境界確認作業の準備をいたしておりまして、今月中にも着手したいと考えておりますが、何分にも延長が約2,800メーター、地権者が約180人、約370筆と査定の筆が多大であるため、今後も相当時間を要することになると予想しております。 今後の見通しといたしましては、平成12年度中には全筆を確定したいと考えておりまして、引き続き用地の確定作業を実施し、大蔵省へ譲与申請を行いたいと考えております。また、用地の譲与を受けましたら、早急に道路設計を行い、実施可能なところから工事着手したいと考えております。 いずれにいたしましても、延長が長い道路でございますので、より一層の地元の御理解、御協力をいただきながら、早期に用地境界確定が図られるよう努力してまいりたいと存じますので、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。 ◆21番(篠田耕一君) 一定の御答弁をちょうだいをいたしましたので、整理をしながら進めてまいりたいと思います。 まず、税収の見込みについてでありますけれども、市長の答弁にもございましたように、現状からいたしまして、今後の税収入への期待は大きく望めないということは、当然理解をいたしております。また、そういう面での収納率の向上等お取り組みをいただくという御答弁でありました。そうした御答弁によりまして、この内容につきましては了といたしますけれども、市の方からちょうだいをいたしました平成11年度の市税概要を見てみますと、当初でありますけれども、16億余りの過年度からの繰越分が掲載をされております。この時期16億というのは大変な金額であろうというふうに思います。もちろんいろいろな状況があってここまで伸びてきたんだろうということに思うんでありますけれども、こうした厳しい状況の中でありますので、こうした16億という滞納整理を最大限努力をしていただきまして、この財源難のときへのカバーをお願いをしておきたいな。そのことを強く要請をいたしまして、この点につきましては終わっておきたいと思います。 基金の見通しにつきましても、理解ができました。今後諸事業を進めていく上で、当然苦しいときにはこうした基金を頼るということになろうと思いますけれども、基金もまたそうした性格のものでありますから、そういうときには残念でありますけれども、当然取り崩し等もやむを得ないというふうに理解をいたしております。そういうことで、この点につきましても一応終わっておきたいと思います。 和船山車の問題でありますけれども、確かに今までの状況を踏まえての措置としてやむを得ぬことであろうと思います。御答弁にありましたこの土地は、私のもし考え違いであればお許しをいただきたいんですが、津海岸御殿場線の用地としての目的を持って開発公社が所有しているんじゃないかというふうにも思います。そうなりますと、またいつかそこを立ち退いて新しく建物を建てていくということの機会もあるんだろうと思うんです。 したがって、2番目にお伺いをいたしました展示をしたらということについては、余りいい御返事はいただけませんでしたけれども、建造を決めた当時の市民懇談会の皆さん方の御意見を集約した、言うなら附帯条件的なこともあるわけでありますので、その時点で許せば、申し上げたような方向等もあわせ考えていただいて、お取り組みをいただけるようなことに期待をしながら終わっておきたいと思います。 次に、丸之内市街地再開発の関係でありますけれども、私も申し上げましたように、そうした資金繰りで大変困ってみえる、またそのことが原因で進まないのではないのかなという程度の理解はしておりました。しかし、お示しをしましたように、会頭の年頭のあいさつにああいうことで文字に出ている、これは大変だなというふうに感じてきょうの質問になったわけであります。御答弁の中では、そうじゃないよ、開発公社もその後いろいろな計画変更も含めて検討してもらっているということでありましたので、ある程度の安心はしたんでありますけれども、ただ疑うわけでありませんけれども、このようなことが文字になった、そのことが、まだ3カ月たっていない現状の中で払拭されていけるのかなというようなことも感じます。 この記事については市長も十分事前に御承知でなかったような感じでもあったかと思うんですが、したがって今後このことについては確かめてみるというお話であります。大いにそのことを、余り公にはできない、大きくすることのできない中身ではあろうと思いますけれども、この事業を何とか成功させていくためには、こうした中身の再確認というんですか、念には念を押しておくことも大切であろうと思います。そんなことで、大変だろうと思いますけれども、さらなる御努力をお願いしたいと思います。 後悔先に立たずではありますけれども、申し上げましたように、この事業が計画どおり進んでおったら、今のセンターパレスの問題、さらにはジャスコの撤退の問題なども何とか食いとめることができたんではないだろうか。また衰退を続けておりますこの中心街の商工活動等に対するいわゆる活性化への取り組みについても、もっと効果を上げながら進んでおったのではないだろうかというようなことを考えまして、大変悔やんでおる一人でもあります。また、今後この事業がこれ以上おくれてまいりますと、警察跡地の問題や、これに関連をいたします諸事業への影響も多いわけでありますので、そのこと等も含めまして、また資金に難があれば、高さの検討、さらには床面積を減らしていくというようなこと等も当然考えられると思います。 ただ言えることは、採算性を考えざるを得ませんから、その辺のところはあろうと思いますけれども、そういうこと等も役所の立場で提起できるのかどうかわかりませんが、折に触れてそういうこと等も含めながら、ひとつ6者の地権者が本当に一つの気持ちになってこの事業は前進をしますように強く要請をいたしまして、この関係についても終わっておきたいと思います。 次に、中心市街地の活性化について、人口減のかかわりでありますが、この点につきましても、ただいま市長から中心市街地の3つの要素ということも伺ってまいりました。また同時に、今の空洞化へと進んでまいりましたそれらの要因につきましても、伺いました。言われたことにつきましては、私もそうだろうというふうに理解をいたしております。 しかし、以前の津市は、言われるような要件が言うなら一定整っておりましたからこそ、ああいうにぎわいのある町であったんだろうと。もちろんその後大きな情勢の変化等も伴ってこういうことになっているということであろうと思います。特に思いますのは、この地域というのは、早くから都市基盤整備のために多くの投資をしていただいて、上下水道はもちろん、ガス、さらには電線まで地中化をされているなど、大変環境のいい地域であります。さらに、この2月を振り返ってみますと、土地の有効利用を支援をする策として、都市計画の変更等により土地利用の規制を大きく幅を広げていただくことができました。 こんなこと等を考えてまいりますと、そういうところをてことして、今後お取り組みをいただく諸事業の促進に当たっていただくように特にお願いを申し上げておきたいと思うところであります。 なお、公園の問題につきましては、答弁をよしといたしますけれども、申し上げました関係についても、ひとつ大いに御検討いただきたい。私もこれを質問をするに当たって、あの公園の現実を見に行ってまいりました。御答弁でわかったんですが、遊具が全くない、ベンチは全くない、ちょっとコンクリーの活用できるような台が2つか3つ並んでたという程度でありましたんで、もともとあったんだけれども、このことがあるから近く整備をするために撤去されたんかなということで期待を持って聞いたんです。そうでなかったようであります。 しかし、どんな形で放置をされておる公園であったとしても、ベンチの2つや3つぐらいは、遊具の1つや2つぐらいは、あってしかるべきだというふうにも思います。特に便所があって、その近くに水はあるんですけれども、便所のそばの水ということもありまして、ちょっと感じもすぐれません。したがって、せめてどっか新しい場所に、水程度はひとつ引いてやっていただくようなことも含めて考えてやっていただきたいな。 もちろん公園を守る会の皆さん方、御苦労をいただいているところでありますので、そうした御意見も十分お聞き取りをいただきながら、だからといって3年、5年先の計画では何ともなりません。おっしゃっていただきましたように、この五重の塔の建設時期に間に合うように、言うならソフトの面でいいと思います。お考えをいただきたいなと思います。この後、地元の小林議員がこのことも含めて質問をされるようでありますし、御案内のとおり小林議員はこの考える会の一員でもありますので、そちらの方に細かい部分はお譲りをして、私はこの程度で終わっておきたいと思います。 パレスの関係につきましても理解をいたしました。こうした状況の中で、本当に市長の苦しい胸のうちをお察しすることができたというふうに思っております。壇上でも申し上げましたように、またきのうの中村議員への答弁の中でもありましたように、ひとつ今後は公的な施設も考えながら、一日も早く議会において、市民の皆さん方の中で御検討がいただける時間を多くとっていただく。しかし、だからといってゆっくりしておる暇はありませんので、そういうことでさらに御検討いただくようにお願いをいたしたいと思います。 斎場の関係であります。壇上でも申し上げましたように、中村議員の質問でおおよそ理解をいたしてまいりました。また、今お伺いをいたしました業者選定についても、理解をいたしました。しかし、この種の事業というのは、事によるといろいろな面で障害を派生するような心配もあります。したがって、契約に当たりましては、慎重に取り上げていただきまして、後日いろいろな問題が派生をしないように、特にお願いを申し上げておきたいと思います。 実は壇上でカットしたかと思いますけれども、お許しをいただいて一点だけ要望だけしておきたいと思うんです。実はきのうも少しありました。また、過去のこの議会でも再三論議のありました斎場への各施設の整備であります。駐車場、進入道路、または遺族の方々の控えていただくあの施設等の整備をということでありましたが、そのことにつきましても、この機会に改めて御検討をいただく。きょうあすの結論にはならんと思いますけれども、あわせて御検討いただくことも強く要請をしておきたいと思います。 次に、駐在所の問題であります。これはお願いでありますので、余りくどくど申し上げると心証悪くするといけませんので、簡単に言います。私もちょうどあそこに住みましてから、30年でありましたからもう相当になるわけであります。30年代は、高茶屋だけでも5つ駐在所があったんです。これは人口今と比べたら、まず半分以下の時代であります。そのときでもそれだけあったわけです。ところが、今は高茶屋地区に一つの駐在所、警察官は3人駐在、藤水は1つ、あの広い地域の中で2人の警察官であります。ちまたで言われております話としては、ここ二、三年おまわりさんちょっとも来てくれへんよ、これだけ広いところやからちょっと来られんわなというようなこと等もありまして、大変皆さん方については一日も早い交番への格上げ。交番になりますと、多少人員配置もふえるようでありますので、そのことも含めて充実をしてほしいなと思います。 ちょうど消防長もまだ最近までその職におられた立場でありまして、こうした高茶屋地区、藤水地区、または津市全体の状況については十分御承知であろうと思いますので、そういう点も意見交換をしていただきながら、一日も早い実現のために、関係当局に御要請をいただきますように、重ねてお願いを申し上げておきたいと思います。 あとの道路の問題等につきましても、大変前向きの御答弁をいただきましてうれしく思っております。いろいろの諸事情はあろうと思いますけれども、そうした計画を早く立てていただき、一日も早い工事の着工、完成を期待をいたしておきたいと思います。 特に意見として申し上げお願いしておきたいのは、今の塔世橋南郊線、これにつきましては御案内のとおり幅員は広いんですが、歩車道の区分がなくって、ただ区分があるとすれば、舗装してあるところとしてないところかなというようなことになってます。そういう危険性も大いにありますので、少なくとも区画線は当然でありますけれども、歩道側にも、舗装はもちろん、ある程度の防護さくをお考えをいただくようなことができれば幸いだなと。もちろん都市計画道路であり、あと都市計画としてやっていくんだということもありますから、むだなことになってはいけませんけれども、最小限の安全策だけはひとつお考えをいただきたいなというふうに願っておきたいと思います。 なおかつ、下部田垂水線につきましても、じゃ移管してから大分になるけども、その間はほったらかしなんかなというような印象を与えて、いわゆる海上アクセスのような感じを受けてもらうといけませんので、お断りをしながら申し上げておきますと、移管をされてからこちら、あの道路についても見違えるような状況になってまいりました。まだまだ問題点は残っておりますけれども、それは地域から市を通じて県の方に要請をいただき、局部改良的に進めてもらってきた結果であろうと思うんです。 そういうことも十分御理解をいただきたいし、なおあわせてお願いをしておきたいのは、先のことになるんだろうと思うんですけれども、あの城山の接点のところから南につきましては、信号交差点大きなやつが3つあります。間に1つ小さいのもありますが、大きいの3つ。それぞれの交差点の右折車線がないもんですから、大変な混雑をするわけです。事故も時折起こしておるようであります。そんなことでありますので、当然城山から潮見までつながりますと、供用開始になりますと、今よりもさらに車が集中するんではないかというようなことも考えまして、その辺の右折車線への考えを何とかひとつ御検討いただきたい。例えばその交差点を考えず迂回路もあるわけですから、できるだけその辺も活用するような方向での御指導なり、また道路に対する整備等も含めて御検討いただくようにひとつお考えをいただきたいと思うわけであります。 次に、迂回道路の関係でありますけれども、おっしゃっていただきましたように、大変御苦労の多い現状であります。したがって、そのことも十分わかっております。幸い高茶屋地域には私ども4人の議員も至りませんがおりますので、そうしたところも十分活用いただいて、地域の皆さん方の協力や理解を求めるときにはお手伝いをさしていただきます。遠慮なく使ってください。 それとあわせて、現状見ていただくとわかりますように、広いところでは10メーターぐらいあります。ところが、実際の舗装部分は、車が行き来できないような狭い状況になってます。そうしますと、雨や水で流れて舗装の区分とされてないところがはっきり分かれてしまって溝になる、そんな状況の中で、よくこれで事故が起きないなということを感じるところです。そんなことでありますので、境界査定ができなくって、そういう手が入れられないところはやむを得んとして、当面手のつけられるところにつきましては、せめて2車線だけでも舗装をやっていただければ大変ありがたいなというふうに思っておりますので、このことも含めまして要望いたしておきたいと思います。 時間も迫ってまいりました。壇上でもお願い申し上げましたように、再質問につきましてはすべて省略をさしていただきましたが、申し上げてまいりましたように、中身は私どもの会派として、また私としての思いであり、お願いであります。意のあるところをお酌み取りをいただきまして、各担当におかれましてはよろしくお取り組みをいただきますように重ねてお願いを申し上げまして、私の質問を終わりたいと存じます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(岩本勝君) 午さんのため、暫時休憩いたします。     午前11時35分休憩     午後1時再開 ○副議長(山岡祥郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 総体質問を続行いたします。1番伊藤恵美子さん。              〔1番 伊藤恵美子君 登壇〕 ◆1番(伊藤恵美子君) 私は日本共産党を代表し、議案4点、市政一般4点について質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、議案第1号津市国民健康保険事業運営基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について伺います。今回、繰越金の一部を基金に積むことを前提にした基金条例が提案されましたが、もともと職域健保に比べれば極めて高い負担を負わされている現在の国保被保険者に実質さらに負担を上乗せするような基金積み立ては、到底容認できるものではありません。これでは、国保と他の健保制度との負担の格差をますます広げることになるのではありませんか。臨時的な医療費の変動などについては、当然一般会計からの繰り入れで財政運営の安定をすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 続いて、議案第19号津市国民健康保険条例の一部の改正について質問いたします。介護保険料が国民健康保険料に上乗せされたことにより、新たな滞納者がふえることが予測されます。当局ではその数を1%と見込み、当初予算によるとおよそ4,000万円の負担が加わります。この分は被保険者に負担させるのではなく、一般財源から負担させるべきだと考えますが、いかがでしょうか。 また、今まで何とか国保料を払ってきた人が、介護保険料が上乗せされたために滞納者となり、本来受けられていた医療を保険証を取り上げられるために受けられなくなるということは、おかしいのではありませんか。これは何としても避けるべきです。少なくとも介護保険料の上乗せによって起こる滞納者の資格証の発行はすべきでないと考えますが、御所見をお聞かせください。 次に、議案第21号津市市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部の改正について質問いたします。具体的には、選考委員会の審査を省略することについて伺います。不況や高齢化の進む中で、市営住宅への入居希望は多く、また切実な事情を抱えておられます。迅速な入居決定をすることについては同感であり、ぜひ推進していただきたいところです。 しかしながら、住宅選考委員会は入居者を公平に審査するためにチェック機能を果たすという大切な役割があります。現在応募不足を生じている市営住宅は、限られた住宅団地であります。また、特別な事情のない入居者という点でも、これは担当職員の主観であります。このことにより特定の住宅団地が事実上の無審査になり、選考委員会の形骸化を恐れるものであります。再考を求めるものでありますが、お考えをお聞かせください。 次に、議案第40号、第41号、事務の受託に関する協議について質問いたします。モーターボート競走のナイターの場外発売については、夜競艇をするということで、青少年や家庭への影響など、これまでとは質的に違った影響も考えられ、極めて慎重でなければならないと考えます。ある意味では、全市民に影響のある問題ではないでしょうか。当局は地元連合自治会の同意を得たとのことですが、決して自治会の意見を軽視するものではありませんが、これだけ大きな問題は、少なくとも関係住民に直接意見を聞くべきではないでしょうか。住民の合意が得られるまで受託はすべきでないと考えますが、いかがでしょうか。 続いて市政一般に移ります。 まず、市長の政治姿勢についてお尋ねいたしますが、本年1月5日、商工会議所主催の年賀会で市長は、下水道や介護保険は部長に任せて、北ビルやサイエンスの営業に専念すると年頭のあいさつをなさったと伝え聞きました。私はまさかと耳を疑った次第です。市長のこの言葉が、まさに本年度の当初予算の大きな特徴としてあらわれています。 まず第1に、土木費が民生費を上回ったということであります。第2には、見通しの立たない大型事業を市政の中心課題として推進している点。第3には、その一方で市民の暮らしに直結する予算は縮減しようとするものであります。長引く深刻な不況で危機的状況にある既存の地元企業や商業者の方々は、長年にわたり津の町の振興に貢献してこられました。こうした方々への支援こそ、第一に考えることであるのに、新しく進出する企業への支援が優先というのは、まさに逆さまの論理です。ましてや、介護保険のスタートの年であります。 この問題では、どの自治体でも市長が先頭に立って一丸となり取り組んでいるところです。市政が本来果たさなければならないのは、市民の安全、健康、福祉の維持です。市長はこうした市民の生活に直結した行政にこそ専念すべきではないでしょうか。それをさておいて、北ビル、サイエンスということへの市民の批判は当然だと考えます。市長は市民の批判にどのようにおこたえになるおつもりでしょうか、伺います。 次に、現情勢に対応した大型事業計画の見直しを具体的に求め、御所見を伺います。見直しを求める主な理由として、その第1は、経済成長率を下方修正せざるを得なかったことが示すとおり、財政見通しの悪化であります。第2には、事業そのものの見通しが立たないということです。具体的には、3つの事業について見直しを求めたいと思います。 まず、にえざき・なぎさまちプランについて伺います。まず、海上アクセスのための船だまり計画について。きのうの論議では、知事が津市における海上アクセスは念頭に入っていないと発言しているとのことです。さらに、中部国際空港そのものについても、環境問題、漁業の保護、経済性などから、抜本的な見直しを求める声が広がっています。首都機能移転についても、三重畿央は交通機能などに関して極めて厳しい条件がついた候補地とされており、実現の見通しはほとんどないと考えなければなりません。また、県の交通対策課は、鉄道、第2名神など陸路が確保されている以上、港湾整備を急ぐ必要はないとも言っています。 このように海上アクセスの事業は単にスタート時点で困難があるというのではなくて、将来にわたって全く見通しがないということではありませんか。市長は、きのうの答弁で、立ち上がりに公的支援をしてでも推進したいと言われましたが、将来にわたって全く見通しの立たない事業に税金をつぎ込むことは許されないと思いますが、いかがでしょうか。 次に、マリーナ計画ですが、伊勢湾海洋スポーツセンターでのヨットの係留は、小型クルーザーは3艇分空きがあり、7メートル以上のものでは48艇の待機はあるものの、最近は減少傾向だと聞いております。また、最近のマリンスポーツの状況について、業者は、不況の影響で販売台数は減少しているし、購入する人も高い保管料を払ってマリーナに係留する人は少ないのではないかとのことでした。このようににえざき・なぎさまちプランの2つの中心事業がいずれも見通しの立たない事業である以上、プランそのものを中止すべきではありませんか、お伺いします。 次に、サイエンスシティ事業については、後日鈴木議員より質問をいたしますので、そこに譲ります。 津競艇場の第2期工事についてですが、計画当初の市への繰入金の約束額を大幅に削減し、赤字経営の危機すら予感させる厳しい現況です。そのような中での第2期工事は中止し、当面仮設を活用することを提案するものです。御所見を伺います。 次に、介護保険制度の充実を求め質問をいたします。介護保険制度は、介護サービスの整備のおくれや高過ぎる保険料、利用料、生活実態の反映しない認定制度など指摘されてきた問題点が未解決のまま、4月スタートを目前にしております。今後この制度が公的介護保障の名にふさわしく発展していくことを強く望むものであります。 さて、こうした制度の問題点からも、また対象が高齢者であり新しい制度への理解に時間が必要といった点などからも、スタート前後には予期せぬ問題も起こり得ます。介護保険制度の発足を控えて、保険料は払ったが介護が受けられないのではという不安は広がっています。認定を受けた被保険者に定められた介護サービスを完全に保障するのは、保険者としての基本的な責任だと思いますが、当局はそういう立場で対処されるのでしょうか。 具体的には、1、認定を受けた人がその人にふさわしいサービスを受けられたか確認のとれる体制がとられているのか。2、サービスを受ける段階で、これまで受けていた介護サービスが低下していないか、確認のとれる体制がとられているのかお聞きいたします。 次に、ショートステイについて伺います。介護度が低い人は利用日数が少ないわけですが、そのために介護をしている人が病気になったとき、入院もできないと不安の声が広がっています。その場合、自費でショートステイを利用するわけですが、経済的にそれもできない人は、医療機関に社会的入院となり、結果的に医療福祉の費用を増大させてしまうのではないでしょうか。利用日数をふやし、家族介護の充実を求めますが、いかがでしょうか。 次に、基幹型在宅支援センターの設置に当たっては、津市の介護サービスの中心的な役割の果たせる人員の確保を求めます。地域型在宅支援センターのセンター的役割、ケアマネージャー、ホームヘルパーの養成指導、利用者が認定、ケアプランに応じた介護サービスが受けられているか。専門家としての津市全体の介護に対するチェック、見守り等、基幹型在宅支援センターの果たす役割は重要で、体制の強化を求めます。いかがでしょうか。 介護保険制度スタートに当たって、低所得者が利用料を払えないために、排除されることがあってはならないと考えます。介護保険条例の保険料でも触れますが、毎年地方税法の改正が行われますが、市民税の非課税限度額を決める際、生活保護費を基準としています。したがって、市民税非課税世帯には利用料を減免すべきと考えます。いかがでしょうか。 5番目として、介護条例の制定に当たって、3点提案をいたします。第1に、条例案第6条1項保険料率については、先ほど利用料でも触れましたように、免除の条項をつけ加えるよう求めます。 第2に、保険料の減免措置を行うために、条例案第12条5項として、その他市長が特に必要と認める場合を加えることを提案します。現在の国保条例では、減免に関して災害その他の理由に加えて、その他市長が特に必要と認める場合という条項がありますが、当然介護保険制度においても同じ趣旨の条項を加えるべきであると考えます。 第3に、介護保険が適切に運用されるように、福祉オンブズマン制度の創設を提案します。制度のスタートを前に、私たちは幾つかの心配なうわさを耳にしています。例えば介護度の低い人は受け入れたくないと放言する福祉施設があるとか、認定申請を代行する際に暗にその施設への誘導ととれる説明をしているとか、窓口の応対に問題があるなどといった話です。介護の内容を充実させるために、関係者がさまざまに協議され、協力されることは大変重要なことだと思います。しかし、制度が真に公正に運営されるためには、全く利害関係のない第三者によって、先ほど申し上げたような事例が出ないように厳しく見詰めていく必要があると思うのです。その意味で、オンブズマン制度の創設を提案するものです。 以上の点について御見解を伺います。 次に、高齢者保健福祉計画案について質問いたします。当計画の基本理念は高齢者が、住みなれた家庭や地域で生き生きと生活ができるようとしています。橋南地域への特別養護老人ホームの建設を重ねて求めるものであります。津市は三重県の中でも高齢者の単身世帯、夫婦世帯が多く、また橋南地域の高齢化率は津市で2番目です。特養ホームをつくってという長年にわたる住民の要求は切実です。住みなれた橋南地域に特別養護老人ホームをつくることは、この基本理念にかなう施策と確信いたします。御意見、お考えを伺います。 次に、道路のバリアフリー化についてですが、計画案では、健康で安心して暮らせる地域づくりを目指すこと、寝たきりをつくらない、生きがいと社会参加と掲げられています。この目標を実現するためには、高齢者が安心して暮らせるまちづくり、とりわけ道路のバリアフリー化は緊急の課題だと思いますが、いかがでしょうか。高齢者や車いすの方にとって危険なところ、通れないところなど、地域の方と歩いてみただけでも、たくさんあります。 未舗装ででこぼこ、水はけも悪い道、結城東園の北側、交通量は多く歩道が整備されていないかまぼこ型の道、マルヤス橋南店から夢学園、エンマ堂に続く道、伊勢屋百貨店から近鉄道路に抜ける道、歩道はあっても狭かったり、段差が大きかったり、車いすや自転車が通れない道、競艇場から聾学校の道、路肩が狭く見通しが悪く事故が起こったところ、競艇場の登り坂の下、これはほんの一例にすぎません。車いすで外出中、車を避けようとして側溝に落ち、そのときからいわゆる引きこもりとなり、寝たきりになった人もおられます。高齢者の視点に立った生活道路のバリアフリー化の計画的推進を求めるものであります。御所見を伺います。 次に、行政各部局連携による高齢者施策の実施を求めるものです。大阪市のごみ収集の際の一例を紹介いたします。大阪市では、清掃職員がごみ収集と高齢者の安否確認を行っています。ごみを出すことは高齢者にとってはかなりの負担です。大阪市では、登録した高齢者の戸口に行ってごみ収集を行い、同時に、お変わりはないですかと声かけをしています。このことにより、高齢者はもとより、今まで業務上人と言葉を交わすこともなかった職員は、交流の中から仕事に対する生きがいも膨らんでいるとのことです。しかも、大阪市では、清掃職員の数はふやさずにやれています。労働過重になることも予測されますので、事前の職員組合との話し合いが前提ですが、行政各部課が高齢者福祉施策にかかわることがないかなど、検討を加え、本格的な高齢者社会を迎えるに当たって、行政全体で支えていくことが必要な時代ではないかと考えます。いかがでしょうか。 最後に、大栄総業問題について、昨日も論議のあったところですが、改めて伺います。 まず第1点として、測定が行われた昨年12月28日から今日までの間、ダイオキシン濃度が協定基準を超えていた可能性は大でありますが、当局はどのようにお考えでしょうか。 第2点ですが、原因調査のために操業を停止していますが、その原因は機械的なものなのか、操業方法あるいは廃棄物にあったのか糾明できたのでしょうか。 第3点としては、ばいじんについては測定は毎年2回以上、ダイオキシン類については毎年1回以上の測定が防止協定で義務づけられていますが、今回の測定結果のように基準を上回るということがあった以上、測定回数をさらにふやす必要があると思いますが、いかがでしょうか。 第4点、測定結果の対策について周知徹底する必要があるのではないでしょうか。周辺住民は毎日目の前で白煙が出ているのを見て、不安な生活を余儀なくされています。住民が安心して暮らせるためには、きちんとした情報を適宜伝えるべきだと考えますが、いかがでしょうか。 最後に、部長は昨日の答弁で改善報告書を出すように求めたと言われました。そこでお尋ねしたいと思います。津市には改善計画書は提出されていないのですか。事業者は安濃町に対して3月8日付で改善計画書を出しています。その点についてまず伺います。 その中で、今回の事故の原因や改善措置を述べています。その改善計画書の中では、活性炭の吹き込みノズルは多少の詰まりが認められたとか、バグフィルター出口のダクトを調べたところ、ダストが堆積していたなどとの記述があります。つまり吹き込みノズルやダクトの清掃といった日常当然しなければならないことさえまともにしていなかったということが明らかになっているわけです。公害防止に関して全く不誠実ではないかと思われますが、当局はこのような事業者の報告をどのように受けとめられますか。 単に今回の事態に対して、改善計画を出したからよしとすることはできないのではありませんか。地元住民は施設そのものの撤去を求めています。今回の事態は、地元住民の心配が切実なものであることを改めて浮き彫りにしていると思います。施設の撤去に向けて当局としても努力されるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 以上、壇上からの質問を終わります。よろしく御答弁のほどお願い申し上げます。(拍手) ○副議長(山岡祥郎君) ただいまの伊藤恵美子議員の質問に対する当局の答弁を求めます。              〔市長 近藤 康雄君 登壇〕 ◎市長(近藤康雄君) 御答弁申し上げます。 まず、国民健康保険の基金であります。基金設置のメリットにつきまして何かというような御所見であったと思います。これは国民健康保険事業、これを運営していきます上で、やはり国民健康保険財政の安定というのは非常に重要なことだと思います。財政の安定ということは、一般会計でもお話をしてきておりますけれども、財調の残高が多少あればこそ、年度間の調整、そういったようなものもし得ながら運営ができておるわけです。 経済の不況でありますとか災害等、いろいろ保険料の減収、それから流行病等によりますところの思わぬ医療費の増加、こういう国保を取り巻きます環境というのは、決して安心できるものとはなっておりません。だから、こういう中で国保財政をある程度中期的にも安定さすために、どうしても基金の設置が必要、こういうふうに考えられておるわけでありまして、昨日もお話いたしましたけれども、県内におきまして基金条例が設けられていないのは我が市だけ、こういうことになっております。 国保の財政を安定するということは、国民健康保険料の安定にもつながりまして、被保険者の方々にも安心して医療を受けていただく、こういうことになると考えております。基金の積み立てにつきましては、剰余金のうちから予算に定める額を積み立てる、こういうことにしております。 次に、議案第19号津市国民健康保険条例の一部の改正につきましてであります。滞納者の増大、これを御懸念なさいましたことでありますけれども、介護保険料を医療分保険料に上乗せをいたしますから、保険料収納率の悪化というのは予想されます。それぞれ保険者が一番この辺のところをこの制度の中で危惧しているところであります。滞納の増加というのが、被保険者の資格証明書の増加、こういったことにつながることも予想されますけれども、被保険者資格証明書の交付ができる規定から義務規定に強化されますことから、制度の啓発でありますとか、納付相談業務などに力を入れまして、滞納世帯を減らす努力、こういったことに努めてまいりたいと思います。 次に、1月5日、商工会議所での私のごあいさつについてのお話がありました。意気込みの表現でもありました。それからまた、部長にハッパかけたのかもしれません。しかし、だからといって私が限定をした市政のみにつき合うはずはございませんし、御理解いただけるのではないかなと思います。当日多くの方にも聞いていただきましたけれども、皆さん御理解をいただいたと思っております。 次に、大型事業の見直しの点であります。具体的に贄崎のマリーナ計画等の御質問がございました。まず最初に、知事が何か念頭に入ってないというふうに申されたとか御理解なさってましたけれども、知事はこのアクセス事業に対しまして、決して念頭に入れてないなんておっしゃってなかったと思います。 マリーナ計画でありますけれども、平成7年に港湾管理者であります三重県が策定をいたしました津松阪港の港湾計画におきましては、贄崎地区ではクルージング需要、それから海洋性レクリエーション需要の増大に対しまして、にぎわいと潤いのある空間をつくっていこう、マリーナを中心といたしましたレクリエーション基地を整備する、こんなふうに位置づけられております。昨年の計画変更におきましても、隣接する既存マリーナとの連携を図りまして、プレジャーボートの水面保管場所の確保や、海洋レクリエーション型のマリーナ整備に対する要請、こういったものをとらまえておると思っております。 隣接する津ヨットハーバーの利用者でございますが、全体の約70%が県内、残り30%が愛知、岐阜、そういった方で、多くの方に利用されておりまして、現在約60隻の利用者が待機している。これとあわせまして、やはり津地域の海面というのが、1年を通じて非常に穏やかでありますし、風向きも安定をしておりまして、また、島とか岩礁とか、そういったものがございません。危険な魚もおりませんし、良好なセーリングエリア、こういったことから、利用者の増加に期待するものであります。 次に、運航事業者の見通しはあるのかと再度の御質問でございますが、現在運航事業実現への協力を働きかけております運航事業者につきましては、伊勢湾内で事業を実施していらっしゃいます3業者を想定をしておりますけれども、今般の経済情勢やら、関西国際空港におきますところの海上アクセスの現状から、確かに需要確保というところにもう少し考えなければならないところがございまして、現時点での事業の参入という意向が得られてないのは事実でございます。しかし、このアクセスにつきましては、公共交通機関として県民の皆さんの空港への利便性の向上や、それから本市のまちづくりに大きな効果があるというふうに考えております。 こういった利便性、それから安全性、経済性、そういったようなものを求めての競争でございますから、確かにここでもそのようなお話がありましたが、愛知県などが陸上交通に大きな力を入れれば、お客はそちらにということも考えられます。それは確かにそうではありますけれども、自由主義の社会というのは、そういうふうな形で競争相切磋をいたしまして、そして活性化をしていくものだ、こんなふうに思っております。 ところで、愛知県はともかくといたしまして、当方の考え方でありますが、初期の投資額、こういったものが大きいことなどによりまして、事業の採算がと危ぶまれる場合に、これはいろいろ今から県なりそれから事業をお考えになる方との詰めが要りますので、どのような形というふうにはまだまだ申し上げられませんけれども、昨日申し上げましたように、ある程度の公的な支援というものを行ってでも、ひとつ我々の大きな夢というものに対する事業者の参入に、こんなふうに考えております。 それから、津競艇場の2期工事でありますけれども、これは2期は完成させたいと思っております。もちろん1期の学習から、仕様とかいろいろ経費のなるべくかからないような方向で改めていくのは当然でございますが、2期事業は完成をさせたいと思います。 次に、介護保険の諸点の御質問がございましたが、まず第1点の市としての果たすべき責務でございますが、条例第3条にもいろいろと市の責務が書いてございますけれども、とにかくまずはサービス提供の入り口に当たります認定につきましては、公平、公正な認定の確保、これに努めますとともに、その提供に当たりましては、やはり市民に最も身近な窓口といたしまして、苦情も含めました相談を通じて、安全で安心してサービスが受けられる、こういったような取り組みの中で、介護保険の保険者であり、それから保険福祉サービスの実施主体でもあります本市の責務を果たしてまいりたい、このように思います。 いろんな御諸点の中で、かねてからの特別養護老人ホームの建設につきましての御要望がございました。11年の9月の定例会を含め、いろんなところでもうお答えをさせていただいておりますけれども、中勢伊賀保健福祉圏域での整備計画や、それから国での参酌基準、そういったようなものをクリアをしておりますので、津市内に新たに特別養護老人ホームを整備するということは、現在のところ考えておりません。しかし、これから介護が進んでまいります過程で、国の整備方針でありますとか、形というものも変わってまいりますから、あながち今考えておりませんと申し上げて、固定ではございませんが、それは当面は特養のホームにつきましては、現状の水準を維持してまいりたい、こんな考え方でございますので、御承知いただきたいと思います。 以降につきまして担当部長からそれぞれお答え申し上げます。            〔福祉保健部長 稲垣 武年君 登壇〕 ◎福祉保健部長(稲垣武年君) 残余につきましてお答え申し上げます。 介護保険制度の充実の中で、ショートステイの充実をということで御質問いただきました。既に津市におきましては、ショートステイにつきましては11年度目標量であります105床を整備しております。介護保険法によります在宅サービスとして、ショートステイが法定給付の対象となっておるのは御案内のとおりでございまして、そのうち要支援につきましては6カ月で1週間、要介護1、2につきましては2週間、要介護3、4につきましては3週間、要介護5につきましては6週間というふうに限度日数が設定されたところでございます。 その後、短期入所サービスにつきまして、現行サービスを下回るとして議論がなされまして、申請月の4カ月前の月と申請月の3カ月前の月のそれぞれの月におきまして、訪問通所サービスの利用実績が限度額の6割未満であれば、要支援から要介護4までにつきましては2倍、要介護5につきましては15倍とする限度日数の拡大措置が講ぜられておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、基幹型在宅支援センターの設立の件でございます。平成12年度に公的な立場から社会福祉協議会に基幹型在宅介護支援センターの設置を予定しているところでございます。役割につきましては、既に9カ所設置しております在宅介護支援センターの総括支援や予防介護、生活支援サービスの総合調整及び介護サービス機関の支援を担っていただくことを期待しておるところでございます。 具体的には、地域ケア会議におきます総合調整機能や、事例研究会開催による介護予防、生活支援サービスの調整をケアマネージャー活動状況連絡調整会議によりますケアマネージャーの調整、指導等を行いまして、介護サービス機関の資質の向上を図ることとしております。これら会議等には、在宅介護支援センターあるいは介護保険施設、在宅サービス機関等の代表者などに参画を促しまして、広く意思が反映できる体制を構築させていきたいと存じます。 次に、利用料についてでございます。まず、低所得者の利用料に減免をということで御質問をいただきました。介護保険法第50条及び第60条に基づきます厚生省令では、災害によりまして財産に著しい損害を受けたときや、生計中心者の死亡、長期入院、事業の休廃止、失業などにより収入が著しく減少したときが、その対象として定められておるところでございます。 介護保険におきます利用者負担につきましては、サービスを利用する人と利用しない人との公平な負担を確保するという考えから来るものでございまして、その取り扱いにつきましては、的確に対応していかなければならないと考えております。 なお、利用料の減免とは別に、要介護者等が支払いました利用料が一定の限度額を超えますと、超えた分、高額介護サービス費や高額居宅支援サービス費として償還されることとなっておりまして、市民税世帯非課税等につきましては、負担が過重とならないよう、別途低く設定されております。限度額につきましては、市民税世帯非課税者で2万4,600円、老齢福祉年金受給者等で1万5,000円、これ以外の一般の方で3万7,200円となっております。 また、介護保険法の円滑な実施のための特別対策によります制度施行時のホームヘルプサービス利用者に対しましても、軽減措置につきまして実施することとして、今回の一般会計当初予算案に計上しておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、低所得者の保険料とそれから条例についての御質問がございました。保険料につきましては、政令によりまして5段階の区分が設けられておりまして、市民税非課税世帯につきましては5割、または2割5分の軽減となっているところでございますが、上程いたしました条例案の保険料率につきましても、これに基づいて設定しております。また、介護保険法第142条では、条例により特別な理由がある者に対し保険料の減免等をすることができるとなっておりますことから、条例案に減免等の規定を設けておりますが、その事由につきましては、利用料の減免と同様といたしましたところでございます。 介護保険が社会保険方式でありますことから、給付と負担のバランスを考え、年間18万の方からも徴収する、この辺を図りまして、その他条項を設けておりませんので、よろしくお願い申し上げます。 次に、福祉オンブズマンの条項を載せて、の件でございます。サービス内容、苦情等に対応します第三者機関の設置につきましては、高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の進行管理や見直しの役割を担っていただく津市介護保険事業計画策定等委員会の中に、市民団体や公募の委員さんを含みます4人程度からの部会を2つ設けまして、御意見を伺いながら対処していく予定をいたしております。 なお、解決できないものにつきましては、それぞれ県の介護保険審査会や三重県国民健康保険団体連合会への連絡調整を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、行政各部局連携によります高齢者福祉施策の実施ということで御質問いただきました。伊藤議員がおっしゃられました大阪の事例も一つの方法ではないかなと考えております。本市におきましては年々高齢化が進みまして、現在16.97%という高齢化率となっております。このような状況下におきまして、高齢者施策といたしまして、愛のベル対応事業を初めといたしまして、友愛訪問、配食サービス等々の事業を実施いたしまして、安否確認や見守りを行っているところでございます。今後もこうした事業を推進いたしまして、お年寄りの方が住みなれた地域において安心して暮らせるよう支援してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。             〔建設部長 山口 泰生君 登壇〕 ◎建設部長(山口泰生君) 議案第21号津市市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部の改正について、第9条の入居者の選考に係る津市市営住宅入居者選考委員会の意見聴取規定の一部改正につきまして、特定の住宅団地が事実上の無審査になり、審査会の形骸化を危惧するとの御質問に対してお答え申し上げます。 今回選考委員会の意見聴取を省略させていただきます範囲につきましては、定期的な公募において応募不足を生じた戸数につきまして、補充的に公募を行う場合、より迅速な入居決定を促進するため、当該応募に係る特別な事情のない入居者の選考に関してのみ、選考委員会の意見聴取を省略させていただこうとするものでございます。 今回の改正の経緯につきましては、近年、市営住宅の応募状況におきまして、一部の団地で毎回数戸程度の応募不足が生じる状況となっており、この応募不足となりました住宅は、その後発生します空き住宅とともに、次回の公募住宅のストックとして取り扱っておりますが、新たな応募者のニーズや市営住宅の効率的な管理の見地から、応募不足がある程度発生した場合は、当該応募不足となりました住宅につきまして、補充的に公募を行うことになりました。その際、入居者の選考につきましても、当然住宅困窮状況の判断や障害者の単身での入居の可否等、選考委員会の御意見を聴取の上選考を行うものでございますが、応募者の状況によりましては、障害者の単身での入居の可否等の特別な事情のない入居者の選考に関してのみ、より迅速な入居決定を推進するため、事前の選考委員会での意見聴取を省略させていただき、次回開催の選考委員会で御報告をさせていただくことといたしたいと考えております。 このように、今回の改正は選考委員会の意見聴取にかかわる事項でもございますので、昨年7月に開催されました選考委員会で審議をお願いし、承認をいただいているところでございます。したがいまして、私どもといたしましても、入居者の選考につきましては、選考委員会で広く慎重な審議を賜り、より適格な入居者の選考に努める立場でございますので、今回の改正によりまして現行の適格選考の体制が損なわれることはないと考えております。 また、選考委員会の御意見を省略する範囲につきましては、より客観的な基準に基づき要綱等の判断規定も策定し、より適正な運用に努めてまいる所存でございます。よろしく御理解いただきたいと思います。 次に、高齢者保健福祉計画にかかわりまして、生活道路のバリアフリー化につきましての御質問をいただきました。御答弁申し上げます。 まず、1点目の未舗装道路の整備につきましての御質問でございます。平成11年4月現在の市道の舗装状況といたしましては、延長率で約89%となっております。市道認定外道路を含め、市内には未舗装の生活道路もかなり残っておりまして、今後とも側溝等の維持補修工事にあわせて、できる限り未舗装道路の舗装整備を図ってまいりたいと考えております。 次に、2点目の特に交通量の多い道路における歩道の確保、整備につきましての御質問でございますが、道路におけるバリアフリー化につきましては、歩行者や自転車等の利用状況を踏まえ、平成7年度から人にやさしい道づくりとして、特に既設歩道上における乗り入れ部の段差解消や切り下げ部のすりつけ勾配の緩和などを中心とした道路環境整備事業を進めておりまして、今年度末までに9路線、総延長6キロメートルの整備を行うことにしております。 また、生活道路の整備につきましても、道路側溝のふたかけやカラー舗装等によりまして、道路幅員の有効利用を図っておりますが、中でも特に狭隘な生活道路につきましては、道路の中央部へ全面ふたかけの側溝を設置し、歩行者や自転車の方々が安心して通行していただけるような道路整備を今後も引き続き進めてまいりたいと考えております。 次に、3点目のかまぼこ道路の解消につきましての御質問でございますが、特に車いすの方や高齢者の方には大変御迷惑をおかけしておりますが、舗装改修時には適切な横断勾配がとれますよう、今後もできる限り舗装の打ちかえを行いまして、かまぼこ道路の解消に努めてまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、今年4月から三重県バリアフリーのまちづくり推進条例が施行され、いろいろな分野でバリアフリーのまちづくりが展開されていくことになりますが、その中でも日常生活に欠くことのできない道路に関しましても、歩道の切り下げ勾配をさらに緩くするなどの整備基準が定められておりますので、今後とも安全で快適な歩行者空間の形成に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解いただきたいと存じます。            〔競艇事業部長 宇田川和風君 登壇〕 ◎競艇事業部長(宇田川和風君) ナイターレースによる周辺地域住民等への影響についてお答えを申し上げます。 昨年の運輸省通達によりまして、ナイターレースの場間場外発売が全国各地での実施が可能となり、昨年の9月には三国、宮島、大村が、桐生の場間場外発売を行ったところでございます。その結果、売り上げに成果を上げるとともに、来場フアンの若返り化及び新しいお客様の開拓に効果が出ており、健全な新しいレジャーとしての競艇の魅力を生んだものとされております。 津競艇場におきましても、ナイターレースにつきましてはかねてより競艇場の活性化とフアン拡大施策の一環として、その研究を進めてまいったところでございますが、昼間働いていらっしゃる方々に対する就業後のレジャーの提供等社会情勢の変化とフアンのニーズに応じた売上向上策につながるものとして位置づけておりますが、幸い先般地元の御同意と警察当局の協議が整いましたので、9月開催の桐生の周年競走及び蒲郡のダイヤモンドカップ競走の準優勝戦、優勝戦の計4日間実施しようとするものでございます。 私どもといたしましては、結果といたしまして時間帯がラッシュ時を避けることにもなるため、帰宅時の周辺道路の混雑緩和にもつながるものと考えておりますが、入退出時の乗用車等の誘導等を適切に行うなど交通整理に配慮するとともに、夜遅くの騒音等により地域住民の皆様方に御迷惑のかからないよう配意してまいりたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。             〔環境部長 家城 隆一君 登壇〕 ◎環境部長(家城隆一君) 大栄総業の大気測定結果に係ります行政指導につきまして御質問をいただきましたので、お答え申し上げます。 昨日も坪井議員に御答弁申し上げましたが、今回の当該焼却炉にかかわります排出ガス測定結果につきましては、当社と締結いたしました公害防止に関する協定書に基づく測定といたしまして、12月28日に実施され、その結果が2月28日付で報告されたものであります。この中で、ダイオキシン類6.2ナノグラム、ばいじん0.025グラムが、同協定の排出基準を上回っておりました。このことに対する措置につきましては、安濃町と連携協議しながら、今月3日付で事業者に対し早急に改善を行う旨文書にて命じたところでございます。 また、これと同じく地元に御報告申し上げるとともに、三重県知事に対しましては、監視指導の強化などを文書でお願いしたところでございます。 事業所に命じた内容といたしましては、まず原因を糾明して、原因に対する改善の方法、今後の対策などを取りまとめ、早急に改善計画書を提出するということでございまして、議員御指摘のとおり、3月8日に提出はなされております。また、この計画書に基づきまして、3月17日まで改善措置を行って、完了後は改善措置完了報告書を提出するということになっておりまして、改善後は直ちにダイオキシン類の測定を行うということでございます。 昨日の梅崎議員の御質問にもお答えいたしましたように、9日、10日におきまして現場での確認を行ってきております。 それから、議員御指摘のダイオキシン類ないしはばいじんの測定回数につきましてですが、これはダイオキシンは年1回、ばいじんは年2回、これは協定書に明確となっております。今後これらに基づきまして引き続き監視に努めてまいりたいと思います。また、3月8日に出されました改善計画書でございますが、活性炭の吹き込み口の改善でありますとか、ダストの堆積等が確認はされておりますけれども、その改善措置完了報告書、これに基づきまして今後監視指導に努めてまいりたいというふうに考えております。 また、施設のいわゆる撤去という御所見でございますが、当該施設の設置につきましては、住民の方々の同意がなされて、三重県知事において許可がされたものである、このように認識をいたしております。 いずれにいたしましても、住民の方々大変御心配なさってみえますので、今後におきましては早急にダイオキシン測定を実施させまして、監視指導に努めてまいりたい、このように考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◆1番(伊藤恵美子君) 御答弁いただきましてありがとうございます。時間も限られておりますので、何点かピックアップして再質問をさせていただいたり要望をさせていただきたいと思っております。 まず、議案第1号の基金につきましてですが、御答弁をいただきました内容、基金設置のメリットということで、お聞きしたのはどちらかといえば保険者のメリットではないか、被保険者については何のメリットがあるのかというふうなことがよくわからなかったというところでございます。国保は津市においては、今までも3年か4年ぐらいの定期的ではありませんが値上げをして、その後その繰越金で赤字の補てんをしてというふうな、そういうふうなサイクルでしてきたわけですね。 それが結局繰越金の一部を基金に積むことになるわけですから、当然繰越金で運営していた分が、運営できる分の繰越金が少なくなるわけですね。そういうふうな意味で、かえって値上げのサイクルは早くなるのではないか。被保険者にしてみれば、値上げの周期が早くなるということで、何のメリットになるのだろうかということと、またもともと国保の加入者というのは、大半の方が経済的な弱者であったり、健康的な面でも弱者でいらっしゃる。それを一部の経済的に自立している被保険者の人の過重な保険料によって支えられているというもともとのすごく矛盾があるわけですね。職域健保に比べれば、極めて高い負担なわけです。そういうふうなのをさらに被保険者の負担をさらに増すことによって、財政運営の安定を図ろうとするのは、基金設置についてはぜひ再考を要望したいと思います。 次に、津市国民健康保険条例についてでありますが、必ず今回の介護保険が上積みになったことで滞納者は出る、その滞納者は続くと資格証になるわけですね。今まで生活は大変だけれども、こつこつ何とか国保料なら払えてきた人たちが、介護保険が上積みされることによって、いや応なくこれ以上払えないということで滞納者となって、病気になっても医療機関にかかれないということになるわけですから、これはやはりこの方たちについては資格証を出さないということでぜひお願いしたいと思うんです。 保険証を取り上げることによって、受診がどうしてもおくれるわけですね。その結果医療費はどうなるかというふうな簡単な私事務の人に試算をしてもらいました。だれにもわかりやすい例ですけれども、国保の加入者のごく普通の方が風邪を引いて受診して、風邪でしたら大抵1回、2回ぐらいの受診で済みますね。2回ぐらいお薬をもらうだけで済みます。この方の医療費の総額は全部で、お薬を3種類ぐらい出してもらって5,540円、患者さんの負担は1,670円で済みます。 ところが、資格証になりますと、当然すぐにはなかなかちょっと引いたぐらいでは行けなくて、ぐずぐずしてこじらせます。皆さんでもお忙しくてついこじらせるとひどくなるという経験はあると思うんですけれども、その場合、こじらして同じ医療費で済むかといったら、決してそうではないんですね。風邪をこじらして肺炎になりかけてる場合は、レントゲンも必要になります、血液検査も必要になります、飲み薬だけでは足りなくて、点滴もしなきゃいけない、受診の日も5日間、こうなりますと、この資格証の方の医療費の総額は3万360円で、1倍2倍とかそんなもんじゃなくて、6倍にもはね上がる。このような、これはごく簡単な例ですけれども、実際には資格証になるような方は生活も結構大変ですので、もっとひどくなるケースが多いわけです。このように資格証を発行したことによって、医療費はすごく膨らむわけですね。滞納者の健康にも大きな影響がある、医療費の増大にもつながるということで、それでもやはり資格証の発行をするのかというふうなことで、ぜひ伺いたいと思います。 窓口の方に、すぐに資格証にしたりはしない、相談業務にも応じてるということですけれども、実際に同じ方法で相談しても、来れなかったり、社会的にお金が払えないんだということが上手に言えない人たちというのはたくさんいると思うんです。私の知ってる方で、資格証になってしまったんですが、目が見えなくて、何度も郵送で来てたんだけれども、読むことができなかった、点字でならわかったというふうな、資格証になってることも知らずにいたというふうなことがあります。そういうふうな配慮もぜひしていただきたいと思います。 次に、市営住宅につきましてですが、壇上での質問の中でも述べさせていただきましたが、決して入居者に対して随時募集するということには反対の立場ではないわけです。住宅に困ってらっしゃる方が少しでも早く入れるということは、入居者にとってもよろしいですし、空き室をつくらないという効率的な面でもいいと思うんですが、私が申し上げてるのは、やはり選考委員会を通さない、一部の限られた団地に限ってそういう特別な事情があるかないかということも、やはり担当者の主観によるわけです。事後報告というふうなことですけれども、一たん入っていただいて、その後で問題があったからといって、もうあなたは問題がありましたからじゃ出てってくださいということができるのかといったら、決してそれはできないわけですね。そういうふうなこともありますので、ぜひこれは再考をお願いしたいと思います。 次に、ナイターの件でございますけれども、質問の中でも申し上げましたけれども、地元連合自治会の方の同意は得たということですけれども、関係するその地域の住民の皆さんの意見を広く聞くような機会を持たれたわけではないと思うんですね。今回の問題は、今までの問題とは違います。本当に全市民的な問題でありますし、そして特に地元の方というのは、長年にわたって、競艇場がそばにあるということで、多大な迷惑を受けてるわけですね。交通渋滞も確かにありますけれども、これがさらに夜まで続くのかという思いを皆さん持っていらっしゃいます。8時半ぐらいには競艇が終わるということですから、9時近くまで車の行き来があるということで、今までも危うく車に引かれそうになったケースは数かぞえられないぐらい何度も聞いてるというふうなのもある中で、やはり地元の皆さんの意見を聞く、その合意が得られるまでは受託すべきではないと考えますが、いかがでしょうか。 市長さんからいろいろお話を聞きましたけれども、本当にやはり大型公共事業中心、市民には春は名のみの冷たい市政だなという思いを抱いてしまいました。なぎさまちプランもそうですけれども、競艇場の件ですが、競艇場の第2期工事をするについて、完成させないことには大きなレースができない、収益につながらないというふうなことを伺いました。SGレースというのがそれなんだそうですけれども、伺いましたところによると、それに対する収益は6億から多くて10億、けれども最初から大きな数字は望めないだろうということでした。6億と計算しまして、SGレースが来るのは大体3年に1度なんだそうですね。その工事費を48億としましても、その6億の収益で48億になるには、かなりの長い年数がかかるわけです。今本当にこうした厳しい状況の時期に、そんなに延々とかかるような収益を当てにして今つくる必要があるのかというふうに考えます。 最近お会いした子供さんを持ったお母さんから、最近姫路に行ったと。親子4人で旅行に行って、天文台もある市営のホテルに泊まって、4人で1万円少しでとまることができた、町にはいろんな工夫がしてあった、こんな町に住みたいといって家に帰ってきたら、ツッキードームの完成のお祝いをしていたと。そのお母さんいわく、この子たちが大きくなったとき、津市にはみんな住まなくなるんじゃないかと、非常に肌寒い思いがしたというふうなことをおっしゃっておられました。ぜひナイターのこと、競艇場のこと、お考えください。 次に、ショートステイについてですけれども、別に制度のことを御説明いただきたかったわけではなくて、やはり長年にわたって家族介護をされている方、ほとんどが介護をされてる方もお年寄りな方なわけですので、自分の体調も、私が倒れたらどうしようということを常に心配されているわけです。まして4月スタートした次の日に交通事故に遭うこともあります。お年寄りの方が入院したら、1カ月、2カ月になることもままあることです。そのときに、今の制度の中ではとても足りないのではないかということが、せっかくショートステイ105床用意していただいても、それを使う経済力がなかったら、何にもならないのじゃないか、そういったところで女性も含めてお考えいただきたい、このように考えております。 私の知ってる方でも、10年近くお年寄りをずっと介護されてきて、その方は夜中の2時になったら目を覚まし、1時間ごとにずっと朝まで呼び続ける、御近所にも聞こえるので、ずっと対応しなければいけない、そういう生活を続けてきて、御自身もひざ痛で入院したり、御主人も大きな病気で入院したり、ショートがあってどれだけ助かったかしれない、そのことがあるからこれからも介護を続けられるんだということをおっしゃっておられました。ぜひお考えください。 続いて、基幹型の在宅介護支援センターについてですが、やはり先ほど福祉保健部長がおっしゃっていただいたような基幹型にふさわしい役割を果たしていただかなければいけないわけで、いろんなお話を聞いております。例えばショートステイに預かってもらった、そうしたら軽い痴呆があるから車いすに1週間くくりつけられていたら、それまで普通に歩けてた方が全く歩けなくなってしまった、御主人が一度も床ずれなどつくったことがなかったのに、大きな床ずれができた、あるいは意欲に燃えてヘルパーさんになった若い方が、施設の状況を見てもうやめたくなってしまった、こんなお話も聞きました。 基幹型の在宅支援センターが、本当に皆さんの人間として尊厳のある高齢者の介護ができるような介護力アップの、そういうふうな指導力とか養成する力をぜひ発揮していただきたい。せっかく今度の介護保険制度で介護に対する意欲を持った方たちが、たくさんのケアマネージャー、ホームヘルパーさんが生まれたわけです。介護の現場で生かされるような、そういうふうな基幹型在宅支援センターにするために、ぜひ人的にもふやす、そのことをお考えいただけたらと思います。 時間もありませんので、福祉オンブズマンについてですが、行政や審議会でいろんな関係者の方も交えて、それはそれでぜひ大いにやっていただいたらと思うわけです。けれども、やはり全く利害に関係のない第三者の方、そういうふうな方がオンブズマンの役割を果たしていくことによって、公平にできるのではないか。要介護者の中の方にはほとんど自分で意思表示ができない、そういう方たちがいるわけですから、さまざまな角度での見守りが必要ではないかと思います。せっかく発足するわけですから、どういった体制を強化することを考えておられないか、そのことを伺いたいと思います。 道路のバリアフリーは、本当にお年寄りにとって、未舗装だったお宅のおばあちゃんが、舗装ができたということを本当に手をとって喜んでおられる、そういうふうな姿も見ました。ぜひ一日も早くどんどん進めていただきたい、このように考えております。 最後に、大栄総業についてですけれども、その計画書の中にも出ておりましたように、いわゆる吹き込みノズルやダストの清掃といった基本的なところに手を抜くような、そういうふうな無責任な業者に対して、どのように当局は対処するおつもりなのか。業者の方たちに遠慮して、それよりも地元住民の方の生活や健康の方が後回しでいいのか、ここら辺がちょっとはっきりわからないのです。昨日の質問の中で、そういった報告書が出ているなら、なぜそのことを議会でしっかりと報告していただけなかったのかというふうに思います。 実際に防止協定の中で測定はダイオキシンについては年1回、ばいじんについては年2回と。けれども、それを上回る数値が出た以上、同じようなままでよいかというと、決してそうではないと思うわけですね。そこら辺もお答えをいただけたらと思います。 以上です。
    ○副議長(山岡祥郎君) ただいまの伊藤議員の再質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎市長(近藤康雄君) まず、被保険者の資格者証明書のことですけれども、私どもは安定した保険事業といいますか、その維持のためにいろいろと申し上げているので、例をおっしゃいましたけれども、一つのそういう例だけで考えられる問題ではございません。 それから、今お話を伺っておりますと、何か被保険者とそれから保険者と全く対立したような感じでお聞きをいたしましたけれども、もちろんそんなものではないことは御承知だと思います。私たち保険者は、被保険者の皆さんのために仕事をしておる、こういうことでありますので、その辺をぜひ御理解をいただきたい、こんなふうに思います。 それからボートレース場でありますけれども、SGレースを開くために2期事業をするのではございません。もともとフアンの方に随分と楽しんでいただいて、また来るべき施設整備のために、その中から積み立ててきておりまして、こういう整備の方法といいますか、方向というのは御理解をいただけると思います。確かに今そういうものを建てなければ、その分だけあるいは一時的に一般会計の繰り入れが多くなるのかもしれませんけれども、あくまでもそれは一時的です。御家計をお考えになるときでも、何だって、一時の問題でなくて、やはりずっと将来のことを念頭に入れた財政運営、行政運営等々していくのは、私の責任だと思っておりますので、御理解ください。 ◎福祉保健部長(稲垣武年君) 3点ほど質問いただきました。 まず、短期入所の件でございますが、壇上でお答えいたしましたのは、法的給付の中で、現行のサービスよりも数字が落ちるということで、それに対します見解を申し述べたところでございます。国といたしましても、生活支援サービスとしての採択をしなかったというようなことで、それを本市においても取り入れなかった経過はございますけれども、保険制度で漏れたという感じの政策につきましては、これは一般財源での補てんということになりますので、その辺は考えていないということで御理解をいただきたいと思います。 基幹型在宅支援センターの件につきましては、社会福祉協議会でお願いしていくわけですが、現状の人的の中でお願いしていくということで、多分、そこには管理者と保健婦とそれから介護福祉士等々の資格を持った者が当たるようになると思いますので、その辺は資格を持った者を当たらせる、そのような方向でいきたいと思っております。 それから福祉オンブズマンにつきましては、壇上で申し上げましたように、今の策定委員会の中で2つの部会を設けて御意見を伺っていく、それでそれ以上難しくなった場合には、三重県に置かれております保険審査会、それから国保連合会へつなげていくということでやっていきたいと思います。 また、ケアプランどおりにサービスが実行されていない場合につきましては、専門性を持った市の職員が追跡調査をしながらその辺を行って対応していきたい、このように思っております。よろしくお願いします。 ◎環境部長(家城隆一君) 大栄総業に関しまして御質問いただきましたので、お答え申し上げます。 計画におきます吹き込みでありますとかダストでありますとか御指摘の点はございますが、やはりこれが原因であるかどうかというのを確認するのには、最終のやはりダイオキシン測定をした結果きちっとわかるというふうに思いますので、計画の段階でそれを余りお話するのがどうかというふうに考えまして、私の方は最終の完了報告書、これに基づきましてダイオキシン測定を早期に実施することによって確認するという形で、一連のものととらえておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ◆1番(伊藤恵美子君) まず、大栄総業についてですけれども、今部長おっしゃいましたように、原因がわかるまでは発表しなかったということですね。であれば、やはり公害防止協定第10条の2で、公害が発生したと認めるときは、生産の削減、操業の短縮、操業の休止等適切な防止措置をとらなければならないとなっています。原因がわかるまで--あくまでもこれは業者が言ってるわけですよね。わかるまではやはり危険性があるとみなして、操業を停止すべきではないでしょうか。そうでなければ公害防止協定の意味がないのではないか、このように考えます。 保険に関してですが、決して対立したいとかいうものではなくて、ともに手を携えて、津市民が一人でも健康維持ができるようにしていかなければならない事業だと私も考えておりまして、図らずも考え方は一緒じゃないかというふうに思いますが、けれどもやはり実際に払えない人がいる、そのために医療を受けられない人がいる。このことについては、やはり保険証を取り上げる、こんなことで本当に物事は解決するんだろうか。保険証を取り上げられるから、じゃ滞納をやめるんだろうか。これはやっぱり違うんじゃないかと思います。 今の高過ぎる保険料、介護保険料にしても払えない以上の保険料がある、だから滞納者が出るのではないか。滞納者を減らすということは大切なことですし、実際に日々お仕事をなさってる中では、決して、やっぱり不心得な方もいることは本当に確かだ、むっとするような場面もあるのではないかと思いますが、けれども、すべての滞納者がそうかといったら、やっぱりそうではないわけですね。 どんな人でも、お金が払えない人でも、国民は等しく高度に発展した今の医療を受ける権利があるのではないか。資格証になることによって、その権利が脅かされるのではないか。やはり津の保険財政を安定させることは、私も同じ思いでございます。けれども、滞納者を減らす方法は、また別の方法で考えるべきではないか、このように考えます。 競艇場のナイターについてですが、もう一回御質問させていただきますが、住民の皆さんと話し合いの場を持つ、住民の意見を聞くような場を持つおつもりはナイター競技開始前にないか、このことをもう一遍伺いたいと思います。お願いいたします。 ◎競艇事業部長(宇田川和風君) ナイターレースと申し上げましても2通りございまして、いわゆる私どもが本場を持つナイターレースと、今日議案に上げさしていただいております場間場外レースとは、大きくそのものは違いがございまして、私どもといたしましても、本場レースということになってまいりますと、特段のまたお話し合いもさしていただく場が出てくるかもわかりませんが、今回のは、いわゆる場間場外で、私どもの方で言えば、テレビを見て観戦していただくというふうな、簡単なレースになってまいります。 それから、実質レースをさしていただくのも4日という形の中で、自治会とお話し合いをさしていただいて御理解を得ておるものというふうに理解をいたしておりますので、今後さらに本問題につきまして広く皆さん方に問いかけることはないというふうに考えております。 ◆1番(伊藤恵美子君) まず最初に、ナイター競技についてですけれども、やはり4日間だけ、それほど大きなレースではないとおっしゃるのは部長の考えであって、住民の方は、たとえ4日だろうと場外発売だろうと、ナイター競技をやるということには間違いない。ナイターをするということそのものに、恐怖感に近いようなものを持っていらっしゃることは確かなんですね。競艇部長がそういうふうにおっしゃるんでしたら、そういった地元の皆さんとの意見のずれを調節するためにも、まず話し合いの場を持って理解していただく、その機会にぜひ日ごろ感じている地元の皆さんの声を間接的にではなく、じかに聞く機会を持っていただくことがまず大事ではないかと思います。理解を得られるためにも、まず話し合いの場を持つ、そこでの合意を得られることが受託への道にもつながるのではないか。それで得られたら十分なわけですから、私は何も反対するような、住民の皆さんさえ合意してくださったらいいわけですので、その方がてっとり早い、皆さんにも明らかになる明快な道ではないかと思います。ぜひそういった地元の皆さんとの話し合いの場を持っていただくことを強く要望いたします。 それと、先ほどの質問の仕方が悪かったのですが、大栄総業については、もう一度先ほどのことについてお答えをいただきたいと思います。公害防止協定に基づいて操業停止をすべきではないか、そのことを業者に言うべきではないかということを考えますが、いかがでしょうか。 ◎環境部長(家城隆一君) 昨日も坪井議員並びに梅崎議員さんにもいろいろお答えさしていただきましたように、今回の一時停止というか、施設改善、そういう点も踏まえまして、文書も出してございますので、そういう協定に基づく手続というふうに私どもは進めてまいってきておるというふうに思います。 ◆1番(伊藤恵美子君) 文書を出していることが、操業停止とか今もしかするとダイオキシンを出し続けているかもしれないということとは、全く無関係だと思うんです。当然文書は出さなければいけないと思いますが、操業をどうするかという問題を伺っております。先ほども申し上げたみたいに、こういうふうなフィルターとか、業者の方から、ノズルが多少詰まっていた、バグフィルターの出口のダストを調べたところ、ダストが堆積していたと、業者みずからが報告しているような、こういった基本的なところに手を抜くような、こういうふうな業者について、これを黙認していくことについて、環境部長としてどのように考えていらっしゃるか、再度お伺いいたします。 ◎環境部長(家城隆一君) 繰り返しの答弁になりますけれども、施設改善を行い、それからそういう維持管理につきましても十分これからこちらの行政といたしましても監視に努めるとともに、やはりダイオキシンの測定というものをきちっと踏まえまして、今後も県ともども監視に当たってまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ◆1番(伊藤恵美子君) 私が聞き及んでいますところによりますと、ダイオキシン類の測定の結果が出るのには2カ月かかると伺っております。その2カ月の間も毎日煙は出続けているわけで、地元の方も毎日そこに暮らしていらっしゃるわけです。なぜそこまで業者の方たちに配慮をしなければいけないのか。どうしても今のお答えでは納得しかねるところでございます。また、ダイオキシンの測定をまってと、やっぱりそのことが大きな一つの目安になるのであれば、先ほど言いました測定毎年ばいじん2回、ダイオキシン1回というこの回数も改めなければいけないのではないでしょうか。再度お答えをお願いいたします。 ◎環境部長(家城隆一君) 測定回数につきましては、協定書にうたわれているとおりでございまして、私どももこれに基づいて今後業者に対しましての監視指導に努めてまいりたい、このように考えます。 ◆1番(伊藤恵美子君) 何度話しても本当に水かけ論というか、煙に巻かれているというか、むなしい思いをしておりますが、何度話してもこちらの聞いていることのお答えにはなっていないのではないか。今のお答えの中からは、やはり住民の皆さんの生活や健康を守るという姿勢に立っていないということがはっきり私には認識できたというところで、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○副議長(山岡祥郎君) 暫時休憩いたします。     午後2時31分休憩     午後2時42分再開 ○議長(岩本勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 総体質問を続行いたします。19番小野欽市君。              〔19番 小野 欽市君 登壇〕 ◆19番(小野欽市君) 2日目の後半ということでございます。ちょうど真ん中ぐらいかなと思いますが、昨日からちょっと風邪ぎみでございまして、お聞き苦しいところがあるかもわかりませんが、ひとつよろしくお願い申し上げます。 私は市民クラブを代表して、上程議案から7件、市政一般3件について質疑を行うものであります。当局には、簡潔な御答弁、明確な意思表示をお願い申し上げておきます。 まず、議案第4号津市介護保険条例の制定についてお伺いをいたします。本年4月、もう間もなくですが、全国一律に導入が図られる介護保険については、もともと方針の決定があって後に細則が小出しにされるという全体像の把握がなかなか難しい法律であります上、運用についても各地方自治体に柔軟対処を求める、いわば運営上の混乱はあってしかるべきの未整備のものであります。本市においても、今まで他市との比較で幾分進んでいた福祉サービスを切り捨てることなく緩やかな移行に腐心されている点、敬意を表するものであります。今後とも市内各地域における在宅介護支援センターや訪問看護ステーションなどの体制充実を図り、高齢者のより安心して伸びやかに暮らすことのできる生活環境の実現を目指して、当局の御努力を期待するものであります。 さて、介護保険給付対象外サービスとしての配食サービスについてお伺いいたしますが、この施策の考え方に一定の理解はいたしますけれども、本来、この種事業は、中小多くの民間事業者からの参入も見込めると考えられます。官と民との役割を分担させて、見回り機能は事業に付加をし、公共ではなくて民間活力の導入を図るべきであると存じますが、お考えをお伺いします。 さて、民間ボランティアへの啓発はどうかという点についてお伺いをいたします。従前より、各地域における社会教育関係団体、とりわけ婦人会や民生児童委員の皆様方には、環境問題や人権問題について、行政課題に対するよりよき理解者、支援者として連携をして活動をしていただいておりますことを感謝申し上げておりますが、今般の介護保険法の施行に伴う自立、要支援等軽度の認定をお受けになった高齢者に対する施策は、実際のところ非常に対応が希薄になるのではと心配をされておりますが、ここのところを民間ボランティアといいますか、いわゆる社会教育関係団体の方々に呼びかけ、共助精神のもとで各地域の顔見知りの輪の中で温かな安心した生活が送れるような施策の展開が必要だと思いますが、この件については昨日来の議論でも明らかなように、津保健センター所管の諸施策を効果的に組み合わせるとともに、各団体の理解、協力を得て、さらにミニデーができるグループが各地域に設立をされるよう、今後とも行政の積極的な施策展開を強く要望をいたしておきます。 議案第22号津市都市計画審議会条例の全部の改正についてお伺いをいたします。近藤市長は、その施政方針の中でも、これからの時代を本格的な分権の時代の中で、これまでの全国一律の画一的な行政のあり方を見直し、自主的、創造的な行政を展開していくことが可能な時代になると表現をされておられます。まさに本市のまちづくりの飛躍的に伸長をする時代の幕あけ、そのときに当たり、津市都市計画審議会のあり方、運営も、自立とまた自律という2大原則のもとで、大きく変わらねばならないと考えますが、いかがでございますか。 次に、議案第27号財産の購入についてお伺いをいたします。今回のごみ収集車の購入について、入札に係る考え方はいかがですか、お伺いをいたします。議案説明によりますと、2回の入札で不調となり、後、随意契約をしたということでございますが、事前の条件整理等御説明をいただきたいと存じます。 議案第58号平成11年度津市土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)についてお伺いをいたします。換地の割り込み作業における事業参画者の意思確認に手間取ってしまって翌年度に繰り越すという説明では、どうも納得がしにくいと思います。今までどのように進められてきた事業か、経過をつまびらかにしていただきたいと思います。 次に、昨年11月で解散をされた御当地のまちづくり研究会においては、仮換地指定等の地元地権者や借地借家人のおおむねの合意形成に至るまで、大変な御協力をいただきながら、昨年9月審議会設置とともにその任務が終えられましたが、当局におかれては、このまち研に対する評価をどのようにお考えか、この際お伺いをいたしておきたいと存じます。 議案第63号平成12年度津市一般会計予算の中から、第4款衛生費中、清掃工場費にかかわってお伺いをいたします。西部清掃工場周辺4自治会については、協定調印について既に応諾をされ、一日も早い改善を望まれていると聞いております。昨年来、はや1年が過ぎようとしている今、当局としては地元民にどのような説明をされ、呼びかけをなされているのか、現状についてお伺いいたします。 同じく第4款清掃総務費にかかわって、白銀環境清掃センターの次期処分場の設置場所決定についてお伺いをいたします。まず第1に、場所の決定に当たり、津地区広域圏粗大ごみ処理施設組合全体としての討議の中から、白山町三ケ野地区が最適であると判断されているのかどうか。第2に、組合を総括する立場にある本市としての広く一般への説明責任は尽くされているのか。この2点についてお答えをいただきたいと存じます。第3項は割愛をさせていただきます。 同じく議案第63号中、第8款土木費中港湾費についてお伺いをいたします。昨年の2月、三重県港湾審議会における変更案承認の柱の一つは、都市間交流の動向への対処でありました。海に面した地域としての都市間交流、まさに海上輸送による交流であり、拠点港に行き着くまでの津港跡部線の整備促進であります。片や、港湾整備に係る資金面から考えますと、数次にわたる港湾整備費用というものが70億から80億にも及ぶと伺ってもおります。今般、3月の三重県議会本会議における本市選出3議員への答弁は、先ほど述べました諸点含んだ上で、津市の動向を注視しているのかとも考えられますが、昨日の市長答弁で、本市としては公的支援も含めて積極的に対応するという津市の意思表明がなされたものと理解をいたしておきます。 さて、平成12年度三重県の当初予算には、本市の最重要課題としての位置づけがない点も考え合わせていただいた上で、今後当局としては、伊勢湾海上交通開発促進協議会全体として、港湾緑地の整備や養浜も加えた贄崎地区全般の数次にわたる計画概要作成をも市が独自に積極的に対応していくおつもりか。 またさらに、この点は私自身がかかわった問題としてお尋ねをいたしたいんですが、三重県津地方県民局のこの問題に対する認識のなさが県執行部に悪く作用していると思われることが、県当局の議会答弁にも反映しているように感じます。県当局答弁への改善方策についても、あわせてお伺いをいたしておきます。 同じく議案第63号中、教育費についてお伺いをいたします。 諸点お伺いをいたしますが、まず第1に、子育て支援活動の積極的推進を言われておりますが、三重県健康福祉部児童家庭課が中心となって行おうとする三重子育てフェスティバル実行委員会の趣旨とは若干違うと認識をいたしておりますが、いかがでございますか。 第2点、総合的な学習の時間が平成14年度から創設をされますが、このねらいは何ですか、お答えをいただきたいと思います。 第3点、外国人児童生徒数については年々増加傾向にあり、拠点校設置で対応されておられますが、巡回担当者の絶対数が足りない。教育現場では混乱さえございます。市教委としての対応のほか、市民生活部国際交流係等々との連携も考えて対応する必要があると考えますが、いかがですか。 4点目、津市人権教育基本方針が策定をされましたが、従前の特に同和教育を中心とした考え方からの取り組み等違いはどのようなものでございますか、御説明をいただきたいと思います。 第5番目に、学校モニター制度創設に当たっての基本的な考え方はいかがかお伺いをいたそうと思いましたが、本議会の質疑を通しまして一応の了解をいたしました。しかしながら、このモニター制度の中で、平成14年度以降導入される学校週休完全2日制が、広く一般の市民の皆様にも御理解がいただけるよう御配慮をいただきながら、このモニター制度に臨んでいただくことを要望申し上げておきます。 6番目に社会教育団体、特にPTA、婦人会等は、それぞれの地域の実情に合った各種活動や研修会をみずから企画し、地域と融合し、自助、共助精神で存立をしていると考えておりますが、その中にあって、さらに指導者養成のための研修内容とは何を指すのでしょうか、この内容等御説明をいただきたいと存じます。 7番目に、項目には載っておりませんが、要望にかえさせていただいておきます。情報教育機器導入については、平成12年度に小中学校ともにおおむね整備予定ということで、この当局の御努力は評価をいたしたいと思いますが、それぞれの単位PTAにおきましては、12年度家庭教育学級等の中でコンピューターに親しむ機会の提供をお考えになっていらっしゃるところもございます。現場の切実な声として、調達をするに当たって、仕様を基礎に企業選定がなされているようですが、設置以降のメンテナンス等サービスも加味をした選定でなければ、高価な教育備品を導入しても、なかなかその実効が上がらないという声を聞いております。この点については善処方を強く要望をいたしておきます。 市民マラソンのコース変更についてお伺いをいたします。今般行われたある団体主催の駅伝大会は、市内中心部をパトカー、白バイの協力のもとで、無事故で運営をされました。この結果を踏まえ、来年の市民マラソンも市内を駆け抜けるコースにならないのでしょうか。ランナーにとっても励みになり、応援する側も参加しやすいと考えますが、変革のうねりを感じつつ、ぜひとも実現方を求めたいのですが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、市政一般についてお伺いをいたします。 近藤市長は、今般の施政方針の中で、現在までの4次総前期計画の進捗については、おおむね評価できるものであると表明をされ、21世紀に向けた期待できるさらなる事業展開を着実に実行に移すという強い決意を示されております。確かに国内経済が過去にないほど長期低迷し、地域においても景気回復が先行き不透明の中にあっても、本市においては、中勢北部サイエンス事業の進捗や公共下水道事業、津駅前再開発事業等プロジェクトも、徐々にではあっても、我々の目に見えて確認できるようになってまいりました。この点については、さまざまな論議の中でも強力に施策を展開されましたことに敬意を表しておきます。 しかしながら、市中心部の民間経済の動向に目を転じると、三重会館は新装オープンしたものの、以前の建物とは余り変化は見られず、市中心部のランドマークと言うにはパワー不足の感は否めず、お城東駐車場との連携はなされることなく、丸之内ジャスコは本年内の撤退の方向性がほぼ固まるといったように、民間主体の事業にはなかなか光明が見出せていないのも事実であります。 このように、本市における官と民との色合いがはっきりとする中において、今後近藤市政におかれてはどのようにアクセントをつけて4次総中期というベースを盛り上げ、地域主権の流れを市民の側によりよく御理解いただける方策としてあらわされようとお考えになっていらっしゃるのでしょうか。 例えば、本議会に提案されている平成12年度一般会計の津ボート2期工事に係る発注方式において、従前の施行方法とは違う方法、つまり同じパイを分けるにしても、より多くの分配の可能性を求めて、1期工事受注企業については、2期工事は参加辞退を求める条件を付加して、一般競争入札としてみることにより、地域経済への同じ公共工事でも同等の資金投入においても、波及効果の増加を図る方法をとってみるという考え方や、市職員の人事にかかわる点、大変僣越ではありますが、平成19年をピークに退職金支出が今後増大することを見越して、勧奨退職制度のみならず、退職金の分割支払い制度についての検討を加え、市財政により柔軟性を持たせて、財政力自体に活力を維持する。さらに、職員の意識改革を促す面から考えて、研修も大変大切ではありますけれども、職員の発意、提案による具体的政策への取り組みを促進し、その効果は人事考査に規定する等、従来の発想にプラスアルファで、あるいは少しの決断で効果たらしめる、時流を敏感に感じ取りながら、多くの市民に夢と希望を与えられるような総合政策や戦略を御明示いただきたいと存じます。 今、国においては、行財政改革の言葉が乱舞をし、リストラ、スリム化、効率化を強く打ち出しており、片や本議会に御提案になっているように、地方に対する権限の移譲を大幅に進め、また介護保険制度の導入により、高齢化社会に対応する国の方策は措置から給付へと、基本財源は保険制度での維持でというように、大きく一歩、小さな政府実現に向けて踏み出してまいりました。これからは、まさに国県に係る施策についても、地域が主体性を持ちながら、反面財源については国がなかなかその権限は放さないでしょうけれども、進行管理も含めて自己責任原則のもとで遂行する時代に入っていくことでしょう。 本市においても、津市行財政改革大綱の理念を機軸として、徹底した合理化、官と民との役割分担の明確化を図り、次の時代への足がかりをつくる認識のもとで、さらなる改革へ取り組む決意は理解をいたしますが、では、この厳しい時代、痛みを伴う変革を見通して次世代へ向けてチャレンジしていかなければならないものは何か、お考えをお聞かせいただこうと思っております。 昨日の市長答弁にもございましたように、それはまさに広域連携、合併という問題であり、県下中勢地域における指導的な役割を担うのは、やはり津市自身であろうと存じます。広域連携や合併問題については、河芸町を中心とする三重市構想の検討や、あるいは関亀山芸濃町等の連携、また県における広域生活圏構想への指導、国においては、自治省が地方自治体合併問題に関する懇談会設置等、矢継ぎ早に動きが出てまいっております。 本市には、国県の中心機関が多く存立をしていることのメリットを十分に生かしながら、周辺市町村との連携、協力に向けて、さらに胸襟を開いた会話を重ね、周辺に溶け込む努力とともに、将来構想を重ね合わせる勉強をしていただくことをお願いをいたしたいと思いますし、また住民の発議、検討についての判断は、首長がまさに決断をするところから始まるものと理解をいたしております。 以上、昨日来の議論を伺っておりまして、近い将来必ず重大なテーマに上がる問題であると指摘をいたしまして、この項は質問にかえさせていただきますが、もし市長に何かがございましたらお伺いをいたしたいと思います。 さて、さきにも触れましたように、また昨年12月議会における我が会派川瀬議員の発言にもありましたように、市長自身の役職、大変な数に上り、多種多様な会議出席等日程調整が煩雑に過ぎ、御自身の気分としては、市のトップセールスとして各方面への呼びかけもしたいし、実際の活動もしたいものの、物理的、時間的余裕もない状態であることは、仄聞をいたしております。市長みずから表明されておられるごとく、21世紀に向けたそれぞれへの取り組みが間断なく続けられる中、さらに緻密な計画や行政分析が求められているときだけに、この際事業分野別、また庁内外区分等方法はさまざまであっても、第2助役制度を導入され、マンパワーの充足も含めた挑戦をなさっていかれてはいかがか、お伺いをいたしておきます。 間もなく4月に入ります。新しい年度に入りまして、あちこちで初任者研修会が開催されるときでもあります。津市内各自治会においても、数多くの新任の自治会長さんが誕生されます。当局におかれては、特に行政課題の確実な、また着実な推進にあわせ、時をあわせ、折に触れ、自治会役員、特に自治会長さん方によく相談をされ、問題の整理に当たっておられることには一定の理解もし、御苦労さまと率直に頭が下がる思いもいたしますが、時として、自治会長さんがあたかも地域の最大権限を有し、行政権を阻害でき得る存在であるかのように誤解をされてみえる方も中にはございます。 本来、公の権限と私の権利との関係は、明確であるべきだと考えます。時代の変化につれ、ともすればこの存在が拡大解釈されがちな昨今ではありますが、地方自治体として市全体の行政をつかさどるためには、確固たる信念とたゆまない努力をしつつ、行政への協力者である住民組織の束ねの役割を担う自治会長という使命について、丁寧に御説明を申し上げ、理解を求める責任が行政側にあると考えますが、どのようにお感じになりますかお尋ねをいたしておきます。 さて、最後の質問に移ります。あすに輝くアスト津ビルについてお尋ねをいたします。このたびの3月三重県議会において、津駅前再開発ビルに県保留床分として約10億円が提案をされ、本市の公民館機能の導入とあわせ、ビル全体の構想が着々と決定されつつあります。県都の玄関口として、新たな交流拠点としての位置づけが確実なものとなってまいりました。さらに、来る5月3日には、地元まちづくり協議会のメンバーを中心として、いまだ14階までの骨組みでありますけれども、アスト津ビル側面から隣接の駐車場と屋上に約100匹の大きなこいのぼりを風に吹き流し、幼稚園児を含めた市民の皆さんとともにアスト津ビルを広く認知していただくイベントも企画がなされております。 また、名古屋駅前のツインタワービルには、この正月、その最上階からの眺望を楽しむため、最大2時間待ちの行列ができてしまい、今JR東海では、最上階にカフェテラスを設置すべく準備に入っているとか伺っております。また、つい先日、会派視察で千葉駅前再開発ビルを訪問した折にも、うまく最上階の利用をなされておられました。私は以前にもお伺いいたしておりますけれども、市長の時流の変化に目を背けることなく、むしろ時代を先取りする気概に期待をして、愛称アスト津ビル最上階に展望フロアの設置を強く求めたいと存じますが、いかがでございますか。 以上、壇上から諸点お伺いをさせていただきましたけれども、当局におかれましては明確なお答えをちょうだいしますようによろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(岩本勝君) 小野欽市議員の質問に対する当局の答弁を求めます。              〔市長 近藤 康雄君 登壇〕 ◎市長(近藤康雄君) まず、都市計画審議会から御答弁を申し上げていきます。 議員におかれまして、当該委員としてお忙しい中、たびたび御出席をいただきまして、貴重な御意見をいただいております。お礼申し上げたいと思います。今の都市計画審議会でありますが、地方自治法に基づきまして設置をしておりますが、地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律、これによりまして、都市計画法が一部改正されまして、市町村都市計画審議会を法定化することで、市町村で決定できる都市計画につきましては、この審議会の議を経れば、都道府県の都市計画審議会の議を経ることが不要とされました。そういうことから、本議案が御承認をいただきましたら、平成12年4月1日の施行となり、都市計画法に基づきました都市計画審議会となるものでございます。 この新しい審議会につきましては、市長から諮問させていただきます道路などの都市施設や線引き、用途地域など、土地利用にかかわります都市計画の決定、変更の事項並びに都市計画上で必要な事項につきまして、さまざま御意見をいただくもの、このように考えております。 以前には、都市マスタープランにつきましても、その策定過程で市民の御意見も踏まえつつ、都市計画審議会におきまして御議論をいただき、まとめました経過もございます。今後とも都市計画の各般にわたりまして御意見をいただいてまいりたいと存じますが、都市計画は津市全体のまちづくりの政策と非常に関係の深いものでございまして、津市の政策の上位計画であります総合計画やそれから国土利用計画との整合を図りながら進められるものと存じております。大きな政策の見直し等があります場合には、御所見のように都市計画全般につきまして審議会で御論議をいただいてまいりたい、このように思っております。 次に、まちづくり研究協議会でございますが、いろいろとありがとうございました。近鉄の部田の変電所の取り扱いや、それからJR伊勢鉄道を越えます高架道路の見直しによります大谷踏切の平面拡張、そういったこと。当事業が今日進められておりますことは、一つずつまちづくり研究協議会の顧問の議員を初め、委員の方々の御支援、御協力の賜物、こんなふうに考えております。これからのまちづくりにつきましては、地元が掲げておられます課題も聞いておりますことから、勉強会の場づくりなど地元とも相談を行いまして、地域のまちづくりにより一層の努力をしてまいりたいというふうに考えております。 次に、西部清掃工場にかかわりまして、本市の周辺地元の自治会であります片田田中、片田長谷場、大字野田第1、同じく第2、泉ケ丘、この自治会との西部清掃工場の操業に関する協定書の締結についてでございます。この協定書は、昭和53年5月1日に西部清掃工場建設時の経過に基づきまして、周辺地元自治会と本市との間で、津市西部清掃工場の操業に関する協定書を締結をいたしまして、その後5年ごとに更新を図ってまいりまして、今回は平成11年5月1日が同協定の更新日でありました。 今回の更新に当たりましては、新炉建設の問題や、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の政省令等の改正に伴いましてダイオキシン類等の規制がなされまして、協定内容の見直しが必要になりましたことから、同協定書に基づき、5自治会で組織をいたします津市西部清掃工場公害防止協議会で、平成10年8月に改正案を提出をいたしまして、同協議会でいろいろと御検討いただき、4自治会、片田田中と長谷場と大字野田の第1、第2でありますが、この4自治会につきましては、今回の更新期日までに御同意をいただいておりましたが、その間残った1自治会--これは泉ケ丘団地自治会でありますが--におきましては、役員の交代から、同協議会の委員の交代、そういったこともありまして、同自治会につきましては、自治会内の住民合意が得られない、こういう理由で態度を保留されているところでございます。 市といたしまして、その間今日までいろんな形で説明会の開催や代表者との話し合いなど、同自治会との協議を重ねてまいりましたが、同協定書の締結に今日御同意をいただいてない状況でございます。 このような中、本市といたしまして、従来からの5自治会において津市西部清掃工場の操業に関する協定書を締結していきたい、この考え方から、既に御同意をいただきました4自治会につきましても、今日まで正式な締結を留保してまいりましたけれども、各自治会とも役員改選の時期等を控えられておりますことから、改正案を御検討いただきました今の役員さんでの締結をという強いお気持ちもいただいておりますこと、また協定が更新期日から相当日数も経過をいたしておりますことから、4自治会につきましては3月11日に調印をしていただきましたので、今決裁過程が残っておりますけれども、本年度中に協定書の締結をしてまいりたいと考えております。なお、協定書を保留されております自治会につきましては、今後とも御理解に向けて努力をしてまいりたいと考えております。 次に、白銀環境清掃センターにおきます次期最終処分場の予定地の決定につきまして、今埋め立てを行っております第2期最終処分場が平成3年度に供用開始を行っておりますけれども、処分場の確保に係る困難性を考えまして、供用開始間もない平成5年に構成市町村の担当部課長を構成員にごみ処理研究会を設けまして、平成6年にはその検討結果であります次期処分場も現在の構成市町村で行う、久居一志地区と津安芸地区で交互に確保する、次期処分場は久居一志地区内で確保する、この3項目を構成市町村長会議に諮りまして、承認を得て、次期処分場の適地選定業務を進めてきております。 適地調査業務でありますが、環境庁、厚生省の共管団体であります財団法人日本環境衛生センターに平成7年度に委託を行っております。選定には、市町村長会議での承認事項であります次期処分場は久居一志地区で確保する、これに基づきまして、久居一志地区での選定を行っております。選定方法は、市街化区域、がけ地、既存のゴルフ場、また計画地、構成市町村の総合計画における将来の土地利用計画地、そういったようなものを除いた地域を対象に選定を行いました。調査から9カ所の候補地を選定をいたしまして、選定9カ所から上位2カ所をごみ搬入動線、それから埋立量等の条件をさらに加えました詳細調査を平成8年度に日本環境衛生センターに引き続き業務委託を行いまして、白山町三ケ野地区を予定地と定めております。 この結果を管理者であります私から白山町長に建設推進を強く要請いたしますとともに、建設推進に係る要請書も平成11年10月に提出をいたしまして、その業務を進めてきておりまして、所定の手続、決められた手続を踏んできておるものと思っております。これからも、所在をいたします白山町、それから隣接をいたします久居市との連携も深めまして、その推進に努力をしていきたいと考えておりますので、よろしく御理解をいただきますようお願いを申し上げます。広域圏としての運営でございます。 白山町御当局も、私は現広域圏の構成での一致いたしました考え方というのを十分御認識をしていただいているものと思っております。構成市町村全体の問題でございますので、それからまた現処分場が限られてきております。一層協力体制を強めまして、業務を進めていきたいと考えております。 次に、津港の整備につきましての御所見がございました。三重県との関係の中で、特に県議会での当局の答弁がございました。これを通じまして、どのような理解かということに入ってまいりたいと思いますけれども、先般の県議会、津市選出の議員の方々から、海上アクセス並びに港湾整備について県の考え方を質問をしていただきました。 港湾整備につきましては、県土整備部長から、航路、運航事業に関する津市としての検討結果を踏まえ、事業化について検討を行っていくとの答弁をいただきました。また、海上アクセスの運航事業につきましては、知事から地元市の意向を踏まえながらともに海上アクセスの事業化を検討していくという御答弁をいただいたところであります。私はこの御答弁は、まだいろいろ詰めが残る中で、非常に私どもにとって心強い表現であった、このように感謝をいたしております。このこと自体は、やはりこの事業が津市のみならず三重県全体にとりましての活性化のための事業でもありますし、また津市民の9万人を超す署名をいただきましたが、その皆さん方の強い期待と熱い思いが県当局に理解をいただいたものだ、このように思っております。 もう一点、津の地方県民局でございます。かねがね県民局の仕事につきましては、北川知事も県民局重視という見解をおっしゃってますが、もちろんそうでございまして、主体性をもちまして地域活性化を図るための総合的な機能を有する組織、このように私どもも認識をいたしております。調査委員会に県民局の副局長、それから津の建設部長の御参加もいただきまして、積極的な御指導等もいただいております。今後津市への助言、また県内部での総合調整を強くお願いをしていく所存でございます。ただいままで私どものアプローチ不足で、認識いただけなかった分があるとすれば、改めまして気をつけてまいりたいと思います。 次に、施政方針の中で、21世紀に向けての総合政策、戦略の明示、こういう御所見でございました。繰り返しますが、非常に環境が変化をしてきております。今までの事柄は、さまざまな分野におきまして違った潮流がある、こんなふうに大きく認識をする中で、社会経済システムを改めていかなければならない厳しい時代である、このように思います。そのあらわれが、地方分権一括法の施行でありますとか、介護保険制度の実施でありますとか、本市でありますればサイエンスシティ事業など、地域経済システムの改革に向けました取り組みなどなどでありますけれども、地方におきまして今後一層自主的で創造的な行政を展開していかなければならない、こういう時代を迎えておると思います。 こういう時代でいかに総合政策や戦略を立てていくかということにつきまして、将来を予測することが非常に困難な時代ではありますけれども、まずは市民の皆さんとつくり上げました第4次総合計画、これに掲げられましたまちづくりの将来設計に自信を持ち、その理念に基づきながら一つ一つの事業を着実に推進していくこと、これがまず肝要であろうか、そして基本であると思っております。そして、自立とそれからもう一つ自律、この2大原則の中で、地域の課題を発見をいたしまして、自主的に解決をしていく積極的な姿勢と高い実践能力、それを私は、私どもの組織、それから職員ともども、発想を転換して取り組んでまいりたい、このように思います。 最後に、広域連合につきまして御所見は承りました。そのとおりでございます。まず首長同士の胸襟を開いた会話、仰せのように進めてまいりたいと思います。 それから助役問題でございます。いろいろとお気遣いをいただきましてありがとうございます。非常に多忙でございます。いろいろと山積をいたしておりまして、私もかねがね漏れるところがあれば申しわけないな、こう思っておりますけれども、その中で、方法はさまざまという御提案もいただきましたけれども、しかし今私は助役ともども現状で努力をしてまいりたい、こんなふうに思っております。御提言をいただきましたさまざまというところは、しっかりきちっと検討をさしていただきます。 それからアスト津ビルでございますが、最初21階建ての計画がございました。それを私は、この事業を引き続き進めていくのか、ここで休むのかなどなどいろんな角度から検討したことはいつぞや申し上げたと思いますけれども、そのときに21階を18階の計画にいたしました。それでこの展望台の問題が大きくございまして、今議員御所見のところがひっかかりました。せっかく18階にしても、シンボルとして建てるんだから、屋上をぜひ市民の皆さん方に、こんなふうにも思ったんでありますけれども、そのためには例えば専用のエレベーターが要るとか、それも二、三億かかるとか、いろんな議論が出てまいりまして、残念ながら専用の施設を屋上に設けることはあきらめました。 でも、今御所見を伺いまして、今の施設計画というものはもう大きく直してまいりませんけれども、しかし今の施設を大きく変えることなくって、そういった展望が高いところからできるのかどうか、再開発組合を初めといたしまして、関係者といいますか、技術陣と、それから特にホテルの経営をなさる方といろいろと協議をしてまいりたいと思いますので、御承知いただけたらと思います。 残余の点につきまして担当部長からお答え申し上げます。            〔福祉保健部長 稲垣 武年君 登壇〕 ◎福祉保健部長(稲垣武年君) 議案第4号介護保険条例の制定にかかわりまして、配食サービスの件についてお答え申し上げます。 配食サービス事業につきましては、国県の補助を得まして新たに平成12年度から実施を予定している事業でございます。当事業につきましては、介護保険の対象外となるため、現在デイサービスの中で配食を受けてみえる方を対象にいたしまして、週5日、1日1食程度の調理されたものをその方のもとへお届けいたすと同時に、その方の安否につきましても配慮しようとするものでございます。対象者につきましては、おおよそ250人程度と予想しております。 したがいまして、現在デイサービスセンターを運営されてみえる法人と調整中ではございますけれども、これだけでは対象者の需要におこたえできないということから、早急に実施可能な民間事業者を視野に入れての当事業の委託も考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。             〔財務部長 平松 利幸君 登壇〕 ◎財務部長(平松利幸君) 議案第27号財産の購入にかかわりまして、入札に係る考え方について御質問いただきましたので、お答え申し上げます。 今回のごみ収集車の購入につきましては、予定価格が2,000万円以上となりますことから、より透明性が高く、また資格のある多くの市内業者が参加可能な条件つき一般競争入札によって購入しようとするものでございまして、公告によりまして、一般的な条件プラス津市競争入札参加資格者名簿、これは物件等でございますが、引き続き2年以上登載されているもの、そして本市の区域内に本店または支店もしくは営業所等を有するもの、さらに平成11年度津市競争入札参加資格者名簿、これも物件等でございますが、希望業種を特殊車両販売修理とし、かつ当該物件と同等の納入実績を有するものとして公告いたしましたところ、該当15社のうち5社が応募してまいったものでございます。条件等につきましては、以上のようなことでございます。 また、2回の入札でなぜ不調としたのかということでございますが、今回の入札につきましては、議案書の参考にもございますが、1回目の応札額と2回目の応札額との差が25万円と少額でございまして、予定価格の3,890万円と開きがあり過ぎることから、3回目の入札を執行いたしましても落札に至ることができないと判断し、2回の入札をもって不調としたものでございます。最低価格業者と、自治法第167条の2第1項第6号により随意契約をしたいするものでございます。            〔都市計画部長 川上 政洋君 登壇〕 ◎都市計画部長(川上政洋君) 津駅前北部土地区画整理事業につきまして、今までどのように進められたきた事業か、経過をとの御質問をいただきましたので、お答えいたします。 津駅前北部土地区画整理事業の換地の割り込み作業につきましては、換地の割り込みの参考とするため、平成11年7月に、全権利者に対し意向調査を実施し、本年度には作業を完了し、平成12年1月ころに仮換地指定を行う予定で進めておりました。本地区には、市街地再開発事業との合併施行のBC街区がありますことから、地区内権利者に対しまして、市街地再開発事業参画の意向調査もあわせて行ってきたものでありますが、C街区につきましては事業参画者があり、街区面積を満たしております。 B街区につきましては、この街区内には幅員8メートルの市道栄町上浜町第3号線がかなりの面積を占めておりますことから、B街区の底地権利者をB街区へ換地いたしましても、街区面積に不足する特別な事情があります。このため、B街区以外の権利者から市街地再開発事業への参画をお願いしなければならない状況から、地区内権利者に再度事業説明を行い、繰り返し事業参画の打診を行ってまいりましたが、昨今の厳しい経済情勢からして、市街地再開発事業への参画意向の権利者が少なく、B街区への事業参画者を確定してまいりますのに予想外の日数を要しておりますことから、換地の割り込み作業におくれが生じているものであります。 いずれにいたしましても、仮換地指定が一日も早くできますよう努めてまいりますので、よろしくお願いをいたします。        〔港湾整備・海上アクセス担当理事 錦  金則君 登壇〕 ◎港湾整備・海上アクセス担当理事(錦金則君) 議案第63号平成12年度津市一般会計予算第8款の残余についてお答え申し上げます。 三重県の平成12年度の当初予算には期待が持てるのかということでございますが、贄崎地区港湾整備につきましての予算計上は、残念ながらなされておりません。港湾整備につきましては、中部国際空港への海上アクセス拠点の基盤でありまして、本市のまちづくりの核といたしまして位置づけておりますところから、かねてから港湾管理者であります、事業主体でもございます三重県に対してその事業化を要望してまいった経過があり、昨年2月に港湾計画が変更されたことにより、一歩実現に近づいたものとの認識を持ったところでございます。そのようなことから、調査に係る予算対応について、県に対し要望をしましたところ、現時点では事業化するとの判断が得られていないこともあり、平成12年度に予算計上は行わないとのことでございます。しかしながら、今後当面必要と考えられる資料については、既存資料での対応で可能であるとも聞き及んでおります。 続きまして、港湾整備に係る土地利用につきましては、本市といたしましても、21世紀の津市の海に開かれたまちづくりのために、真に効果を発揮するような整備計画の策定に向けて、伊勢湾海上交通開発促進協議会の調査委員会において検討しているところでございますが、この調査委員会は国並びに県の参加も得た委員会でございまして、その検討内容はそれぞれに十分御認識いただいておりますことから、その検討経過を踏まえて県との協議を行って、整備計画の策定を要望してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。              〔教育長 田中  彌君 登壇〕 ◎教育長(田中彌君) 教育費につきまして幾つかの御質問をいただきましたので、順次お答えいたします。 まず、子育て支援活動についてでございますが、核家族化、少子化が進む中で、家庭や地域の教育力も低下しまして、子育てに悩みや不安を持つ親が大変多くなってきており、親の子育て支援をしていくことは、非常に重要な課題となってきておるわけでございます。三重子育てフェスティバルにつきましては、昨年出された少子化対策臨時特別交付金を活用した県の事業の一つで、県下の子育てサークルを中心に意見交換やネットワークづくりを目指し、3月18日に開催されるものであるわけです。同じ子育てにかかわる事業でありますことから、幼稚園、保育所なども参加について周知いたしております。 現在、福祉課が中心となり策定中の津市児童育成計画に、幼稚園の子育て支援事業や市民協働による子育て支援の促進として、全市的な子育てサークルの育成、支援などが明記されておりますことから、今後とも保育所や関係機関との一層の連携を図りながら、積極的な子育て支援を進めてまいりたいと考えております。 次に、総合的な学習の時間創設のねらいについてお答えします。第15期中央教育審議会は、平成8年7月、第1次答申を出しましたが、これにおきまして、これからの学校教育が生きる力をはぐくむことに方向転換しなければならないことを提言いたしました。21世紀への教育へのキーワードである生きる力とは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、みずから学び、考え、判断して行動し、問題を解決する資質や能力、そして豊かな人間性、さらにはたくましい健康と体力であると言いあらわすことができます。そして、生涯学習社会においても、変化の激しい先行きが不透明な社会にあって必要な資質や能力は、生きる力であるとしております。 私は、生きる力は、全人的な力であり、紙の上だけの知識ではなく、生きていくための知恵であると考えます。総合的な学習の時間は、この子供たちにこの全人的な力である生きる力をはぐくむという観点から、これまでの国語や算数といった教科などの枠にとらわれない横断的、総合的な指導を一層推進することを趣旨に設けられたものであると考えております。 さらに、この時間で何を取り上げるかは、各学校が主体的に決定するというもので、他の学校がこうだから本校も同じことをするというこれまでの横並びの考えではなく、この総合的な学習の時間を契機に、新しい特色ある学校づくりが始まると言っても過言ではないと思っています。学校も子供たちも、社会の動きや変化と無関係には存在しないということから、国際化や高度情報化といった社会の変化や、これに対応する教育を目指したシステムづくりとしての変革といったことを常に念頭に置いて、生きる力の育成を基本とした学校教育を推進してまいりたいと考えております。 3点目の外国人児童生徒の増加への対応についてでございますが、津市内の小中学校に在籍する外国人児童生徒は、1月末現在で14カ国144名となっております。そのうち約3分の2がブラジル国籍のため、津市におきましては、平成10年度からブラジル人児童生徒の指導の拠点校を定め、専任の指導員による日本語指導を行っております。また、拠点校以外の在籍校に対しましては、2名の巡回担当員のほか、三重県教育委員会の巡回担当員の協力も受けながら学校訪問を行い、日本語指導や生活指導、心のケア等も図っております。 このような活動により、地域や保護者を巻き込んだ国際交流の場を持ったり、ある中学校では、ブラジル本国の子供たちとの文通による交流を始めたりしております。しかし、他の国籍の児童生徒に対しましては、その国の言語を理解することが困難なため、当人の思いや願いが他人に伝わらないばかりか、担任も当人や保護者に対して必要なことさえ伝えることができない状況も生じております。年々国際化が進展する中で、今後ますます多国籍化する児童生徒の指導の充実を図るため、三重県教育委員会に対し指導体制の充実を要望していくとともに、御提言の趣旨を踏まえ、本市で活動する国際交流のボランティアの協力についても、関係部署と連携し検討してまいりたいと思っております。 次に、本年3月に策定いたしました津市人権教育基本方針について説明申し上げます。教育委員会では、昭和49年に策定いたしました津市同和教育基本方針にのっとり、同和教育の推進を図ってまいりました。この同和教育基本方針は、同和教育推進の指針として、その理念や内容など継承すべきことを多く含んでおります。しかし、策定以来四半世紀を経たことや、人権問題を幅広く考える時期を迎えていることなどにかんがみ、改定を図ることにいたしました。 これまで推進してまいりました同和教育におきましては、人権尊重の精神を貫き、特に部落差別に対する科学的認識を深め、部落差別をなくすため、実践力に富む人間の育成を目標として取り組みを進めてまいりました。今後は、人権教育基本方針に基づき、一人一人の人権が尊重される明るく住みよい社会をつくる人間の育成を目標に、人権が尊重される学校、園、地域づくりを目指して、幅広く人権問題の解決に向けて取り組みを進めてまいりたいと考えております。 さらに、教育委員会における組織につきましても、4月1日から同和教育室を人権教育課に改めてまいりたいと考えております。21世紀が、さまざまな人権問題が解決され、真に人権が尊重された世紀として歴史に記されますように、この人権教育基本方針のもとにあらゆる教育の場において、具体的に諸活動が展開されますことを願っております。 6番目の社会教育諸団体への研修とその内容についての御質問にお答えいたします。PTAを初め多くの社会教育関係団体におかれましては、地域の教育力の向上や心豊かな地域社会を支える上で大きな役割を担われており、その取り組みに対しましてこの場をおかりしてお礼申し上げます。 御質問の指導者育成に係る研修については、これまでPTAなど団体が主体的に行ってきており、これら各種の研修会を通じリーダー養成も図られ、それぞれ団体の効果的な活動が推進されてきているところでございます。教育委員会といたしましては、事業全般について行財政改革による見直しも踏まえつつ、今後もこれら団体の主体的な活動に対し積極的に支援してまいりたいと考えており、この趣旨から、教育方針に掲げたところでございます。 次に、指導助言すべき経験豊かな人材の配置につきましては、これまで青少年健全育成事業を充実させるため、経験豊かな実践家や専門家など、地域の人材の活用のもと、具体的な指導等をいただいているところでございますが、あわせて効果的な取り組みができますような体制づくりに努めてまいりたいと存じます。 最後に、市民マラソンのコース変更についてでございますが、津シティマラソンは本年度で36回目を迎えました。ゲストランナーを招待したり、後援や協賛に企業やマスコミを加えるなどして、内容の充実を図ってきており、参加申込者が大幅に増加してきております。津シティマラソンのメーン会場につきましては、参加者や関係者の駐車場や大会にかかわる関連施設が設置できるスペースが必要でありますことから、津市モーターボート競走場を利用したコースで毎年開催いたしております。 現在のコースにつきましては、選手の皆さんからはフラットで走りやすいとお聞きしておりますが、メーン通りでないため応援者が少ないことから、コース変更について津警察署とも協議を行ってきております。しかし、市町村が主催する大会については、大会の規模によっては所轄の警察署だけでは対応は難しいなどの指摘をいただいており、コースの変更をさせていただけないのが現状でございます。しかしながら、伝統ある津市の大きなイベントの一つとして取り組んできている実情も津警察署に話させていただいており、記念的な大会には別のコースが設定できるよう今後努力してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いします。            〔市民生活部長 岡部 高樹君 登壇〕 ◎市民生活部長(岡部高樹君) 自治会長の研修についてお答え申し上げます。 自治会は一定の地区に居住される方々が共同の意思によって組織され、任意の団体でありますが、市政だよりの配付や各種募金への協力を初め、環境、道路、防災、下水道事業などあらゆる市行政の推進に御協力、御支援をいただいておりますことに対しまして、深く感謝を申し上げているところであります。 現在、市内に441組織されている自治会では、お互いに親睦や交流を通じましてまちづくりを推進され、共通する生活上の諸課題を解決されておりますが、自治会長は地域の実情にも明るく、行政や各種団体との連絡調整などを密にされ、地域の活性化と住みよい環境を築くための役割を担っていただいております。市といたしましても、自治会との相互依存関係を保ちながら、情報の共有を図るなど連絡体制を整えておりますが、今後より一層連携を図ってまいりたいと考えております。 御指摘いただきましたように、現在役員の改選時期であり、毎年100名程度の自治会長が交代されますことから、自治会連合会の協力を受けて作成し、自治会の活動や運営、市または諸団体とのかかわりなどを明記しました自治会長ハンドブックの活用などを通じ、その役割についての周知を図っているところであります。 いずれにいたしましても、行政の推進には欠かせない役割を担っていただいておりますことから、行政と自治会の役割を十分認識しながら、共同したまちづくりが図れるよう努めてまいりたいと考えております。よろしく御理解のほどお願い申し上げます。 ◆19番(小野欽市君) それぞれにお答えをちょうだいいたしましたので、若干の再質問を加えながら進めさせていただきたいと思いますが、まず第4号の配食サービスにつきましては、今御説明をいただきました民間事業者も含めて考えていくということでございますが、当然この種のこと、今からはやはり民間の皆さん方のそういう英知というものを十分に入れながら、行政も行政の範囲でやっていく、これは市長も十分よくおわかりだと思いますけれども、官と民と交錯をする中で、ちゃんと分けて、できるだけ数多くの人たちに御協力をいただく。 ただ、その中で当然お金がかかってくるものに関しましては、利用者の皆さん方にも一部御負担はいただかなければいけませんから、そういうところはやはり従前のように、行政が何でもかんでもかぶるというのではなくて、御理解をいただきながら進めていっていただきたいなというふうに思います。この点については、そういうことでよろしくお願いを申し上げます。 それから、入札についてでございますが、この財産を購入をする入札で、条件をつけて購入をしたと。この件については、部長にお伺いをいたした方がいいと思いますが、条件つき一般競争入札ということではございますけれども、分離発注なんですか、一括発注なんですか、そこら辺のところはっきりしていただきたいと思います。 それから、議案58号の区画整理事業についてでありますが、今市長、部長からも御答弁をいただきましたけれども、B街区以外の権利者から参画を求めているということで、御説明いただきまして了解はいたしますけれども、どうもその点について判然としないところもございます。これは私自身の区画整理事業に対する勉強不足というところがあるのかもしれませんから、大変お恥ずかしい点もあるんですけれども、この地区内のほかの権利者からも御相談が私のところへも参っておりまして、対応に苦慮する部分もなきにしもあらず。 今、区画整理にかかわっていただいている職員の皆さん方の中で、何人の方が現実の区画整理を御自分のこととして体験をされたか、あるいは再開発事業に御自分の権利を有する地域が入られたかよくわかりませんけれども、私どもの地区、駅前の地域は、もう既に二十数年前に区画整理事業も再開発事業も経験をいたしております。それだけに、その地域において、区画整理という大変すばらしいうたいをいただいてやっていった中で、結局のところは区画整理で大きな道路は整理されたよ、しかし従前の家はずっと換地をされて、痛みは我々が共有をするんだ、行政はちゃんとお金等で補償はするけれども、痛みは地区住民がみんな応分に負担をするんですよということが、なかなか職員の皆さん方にはわかっていただけないんかなというふうなところが、今回の私のこの質問の趣旨でもございます。現実に区画整理事務所、現地に設置をしていただきましたけれども、そのことが区画整理の当事者の地権者や借地借家の皆さん方にとって逆効果になってはいけないというふうに思います。 昨年11月に、私にとっては突如でありましたが、解散をされたまち研といい、あるいは9月に設置をされた審議会といい、都計という中での昨年4月からとられた担当制という行政内部のそれこそ勝手な役割分担の弱点が、この問題点、換地の割り込み作業のおくれという問題点に出てきているのではないのかなというふうに思いますけれども、この点についてもう一度お答えをちょうだいしたいと思います。 それから、清掃工場費についてですが、今市長から御答弁をいただきましたように、本年度中に協定書の締結はしていくんだという意思表明をしていただきました。御確認をさせていただきます。今まで1年弱になりますが、かなり何度となく粘り強く御説明等御努力をいただきました当局の皆さんの行為には、本当に御苦労さんでしたと頭が下がる思いがいたしますけれども、一方まだ御理解をいただいてない自治会の一日も早い加入といいますか、参加といいますかに向けて、また重ねての努力をお願いをしておきます。 それから、白銀の次期処分場の問題ですが、実はけさの新聞の報道にも、昨日の白山町議会で白山町長が、自分自身も構成市町村の一員であるために、先頭を切って反対することはできませんが、自治会連合会--これは白山町の中の自治会連合会ですが--の反対意見は重く受けとめ慎重に考えたいというふうにお答えになっていらっしゃいます。 今の市長の御答弁にもありましたが、広域圏での運営ですよ、津安芸と久居一志とのブロックの中で、今回は久居一志に行くんだよというのが当初からあって、その決定の経過の中で白山町の三ケ野に決定をして、要請書も出したんだから、手順は間違いはないんですよ。手順は間違いないし、白山町長としては、そのことは経過も含めて十分わかっていらっしゃるんですよ。ただ、公の席では言わざるを得ない、あるいは受諾をするにしても、まだその時期ではないというふうなことなのかもしれませんが、だとすれば、この12月議会から同じような御答弁をずっと聞かしていただいておるような気がしますので、今後の展開の中で、広域圏での運営だというふうに市長が握ってみえる要素があって、これから交渉をする、前進をさせていくのであれば、この白山町あるいは近隣の久居市との連携をどのような方策でお進めになられるのか、この点についてお伺いをしたいと思います。 港湾費についてでございますが、昨日からの当局の御説明等、今まで5年にわたっていろいろな議論がなされてまいっておりましたけれども、ここへ来て、この間県の予算の中で聞いた言葉で、山が動いたというのがありましたが、まさに1498年ですか、明応の大地震からこの安濃津という大変良好な港がなくなってしまってから500年ぶりに、津の港が現実のものとして動き出すこの時期が来たのかなというふうに思いますけれども、先ほどの県民局の対応も含めて、市長さんにとりましては、今の県職員はいわば身内だというふうに思われるのかもしれませんけれども、それが津市の上級幹部と申しますか、幹部の皆さん方も含めて、市長さんは県によくわかっていらっしゃるから、精通されてるから、そうそう細かいところまで説明をしなくても、向こうは向こうでわかってくれるだろうというふうな、こちら側の思い込みといいますか、甘えというのがあって、それがなかなか県当局に伝わっていないとすれば、大変なことだと思います。 これから先、先ほども申されましたように、大きく踏み出すという決断をした以上は、相当な作業の量を見込まなければなりませんけれども、そのことを念頭に、小さなことからこつこつとという言葉がありましたが、小さなことも大切にしながら、着実にかつ早期にこの事業計画も含めて策定をしていただいて、まだまだ山はたくさんあると思います。現実に、今から先お詰めをいただく中には、行きつ戻りつ、一体どうなるのかということも数多く出てくるんではないかと思いますが、その点十分御配慮いただいてお進めをいただきたいというふうに思います。 一つ確認ですが、どうもけさの伊勢新聞の報道等、公的支援というのが、運航事業者に対する公的支援のようなとらえ方の書き方もございますが、私が手元に持っておりますのは、海上アクセスに公的支援と。そのすべてを含んで公的支援の可能性もありますよというふうな表現にもなっております。それぐらい大きな腹で構えていった方が、県としても、いつまでもぐずぐず言うとった津がこれだけ思い切ったことで突っ込んできたということで受けとめてはくれるかもしれませんけれども、この点だけは、例えば事業者と事業というものがあるとすれば、この2つに公的支援も含めていくんだ、丸っこ行くんだということか、あるいは事業者に公的支援も含めた参入を促していくんだということなのか。その点についてもし御確認がさせていただけるものでありましたら、御確認をさせていただきたいと思います。 それから、教育費についてでございますが、田中教育長さんには大変懇切にお示しをいただきましてありがとうございました。大変申しわけなく思っておりますといいますのは、この子育て支援のお伺いをいたしました県の企画は、実は三重県の職員が私に説明をしました。その点をかいつまんで申し上げますと、後援が三重県教育委員会、県下各自治体の教育委員会には会議時に説明をして周知を図った、企画に参加するのがあたかも当然なようなお話をいただきました。それできょうこのような形で御質問を申し上げたんですけれども、どうもこの問題は、昨年の9月に質問をさせていただいた子供センターと同様に、何かよそから出向をしてきた県の職員が一部暴走して、大事な予算をむだ遣いをしとる、そんなような感じがしてなりません。 こういうことが県の内部で起こっているのかと思いますと、今知事が言われる事業評価システムやら、何か意識改革やらというのは、一体どこの話かなと思いますけれども、きょうの新聞なんかでは、天下りといいますか、中央省庁からの余り人をとるのは考えものだなみたいな形にも載ってましたけれども、まさに我々の地方自治体の先端行政が一生懸命に教育について努力をしていただいておるときに、こういう形で県という半ば中間の組織のところがお金をもてあそんでしまうような、この事業についても来年度はないということがどうも児童家庭局の中で言われておるようですし、むだ遣いをしているのが自分の足元でわからない。もしそういう会議等がございましたら、教育長には大変お話はしていただきにくいことかもわかりませんが、県の担当者に一言これは注意しなきゃだめよとお伝えをいただければありがたいなと思います。 総合的な学習の時間の創設についてお伺いをいたしましたが、まさに今子供たちがこれから先生きていくに当たって、生きる力というものをはぐくむために、各学校が主体的に取り組んでいくんだ、主人公は子供たち、サポートするのは現場の先生方。これまでの公教育の中で私思いますのは、大人と子供あるいは先生と生徒の関係がどうもともすれば崩れてしまっているような気がしてなりません。家庭の中においても、友達関係に近い雰囲気を持つところも少なくありません。 ぜひ総合的な学習の時間もお使いをいただいて、特色を出した学校経営というものを考えられる中でも、社会規律、礼儀というものを基本に据えながら、各学校が独自色を発揮をして、なおかつ普通の大人で結構ですから、普通の大人になることができる子供たちづくりといいますか、先生方を初め今教育長も壇上で申されましたが、各単科ができるだけの子供じゃないんだ、すべての人間としての人間力を備える大人としての基本を備わせるような教育をぜひしていただきたいなというふうに思いますので、これについては現場の教職員の皆さん、それから御父兄の皆さん方も含めてお考えがいただけるように、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 外国人児童の対応につきましては、まさに今御説明をいただいたようなことですが、一面で生きた国際理解教育というか、そういう場でもあると同時に、一般の日本人児童につきましては、教育現場における混乱というものが、やっぱり現場がわからない御父兄にとりましては、学校は一体何をやってるんだというふうな反応にもなりかねません。あるいは子供たちも親からそうやって吹き込まれてしまいますと、本来の教育というものに及ぼす影響が少なからずあるというふうに思いますので、ぜひ各部連携をしていただきまして、外国人児童も含めた落ち着いた伸び伸びとした学園というものの環境整備ということをお願いをしたいと思います。 人権教育ですが、新しい世紀、21世紀に臨んで、今まで以上に幅広く男女機会均等、障害者と健常者あるいは外国人児童、先ほど申し上げましたが、真に人権の尊重が図られて、自立をした、何人も自己実現のためには、努力すれば必ず報われるんだ--能力の多少はありますが--というふうな社会の構築を目指すために、この人権教育、大きく踏み込んでいっていただきたいなというふうに思います。 社会教育諸団体についてでありますが、事業の中には、年を経て形骸化をしてしまっているのもあるのかもしれませんので、十分な見直しとともに、再編成も果敢に行っていただきたい。あわせて、諸団体に対する支援措置について、12年度は随分見直しをしていただいたようでございますが、これは財政当局にもお願いを申し上げておきますけれども、再度、必要なところはちゃんとつける、必要でないところは切る、費用対効果をお考えいただいてですね。予算書の出し方が悪かったから減額したとか、ろくでもない議論がないように、内容をちゃんと見て予算が反映をされるように、配慮をしていただきたいなというふうに思います。 市民マラソンですが、やはり今教育長申されたように、こういう機会をとらえながらこの機会を生かすということで、違った津市の姿というものが教育面でも見えてくるんではないかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 アスト津についてでありますが、実は市長、先月ですが、私のところに夜、津駅の西口の方に居住される方からお電話がございまして、30年前に駅の西の方の団地へ家を買われた。なぜかというと、何より海の方向いて朝に夕に景色を見ておると、非常に疲れたのがいやされる。そういう景観を楽しみにして今まで暮らしてきて、今回のビル建設、大変結構なことで、そこのお住まいの御家族も、お若い方も見えるんで、津がどんどん成長するのは反対はしません、どんどんやっていっていただきたいけれども、やはり今まで見なれた場所でのそういう景観というものもあるので、どこか違った形で見ることができませんかというふうな電話でございました。 ああいうビルをつくって町の伸長を図るというのが一つの目的であるとすると、やはりそういうふうな生活をされてる方がいらっしゃるのを御理解をいただきながら事業を進めなければいけませんし、今電波障害なんかも組合で対応していただいておるようですし、細かな諸点も出てまいっておりますので、それはそれで対応していけばいいんでしょうが、非常に難しいもんだなと。最後には、ちょっとその方のお話の仕方がかんにさわったところもございまして、口論になりかかったようなこともございましたけれども、言わんとするところは、せっかくの景観があるんだから、それを生かしたビルにしてくださいというふうなことで、最後は御理解をいただいたというふうに私は思っておりますけれども、そういうこともございましたので、ただいまの市長からの御答弁、了解をさせていただきますが、ビル開設とともに実現方をよろしくお願いを申し上げておきます。 それから、施政方針で市長、地域経済システムを転換をしていくんだ、発想の転換も必要なんだというふうなお話をちょうだいをいたしました。まさにそういうことを考えながら、2000年、一つの切り口として、今まさに花を咲かそうとする3つの大きな柱の部分をこれから先どういうステップにして津のキャンバスに大きな絵をかかれるかということでお伺いをしたわけですが、非常にかたく、4次総を基本として着実に進めていくんだと言われました。 まさにこれは初めの一歩だと思うんです。体で言えば背骨のところ。肋骨も胸骨も体には必要で、それぞれに筋肉を養成しながら大きく大きく丈夫に育っていかなければならない、あるいは生まれかわっていかなければいけないというふうに思いますが、そういう総合戦略というものが、先ほども壇上で申し上げましたように、広域連携や合併も含めて、市の職員の皆さんにすべてに御理解をいただいて前へ進む。この市の屋台骨自体が崩れてしまっては何にもならんわけですから、これをいかに大きく育てて支えていくかというふうなところ、十分に御理解をいただきたいなというふうに思いますし、そういう面からしますと、先ほど申し上げた諸点、ちょこっと考え方を変えるだけで、発想を変えるだけで、随分と何のそう大きな決断も必要なく、効果が出てくるんではないかなと思いますし、それからもう一つ競艇場収入の件ですが、例えば10億にしても、そんな10億、16億という額が入ってきても、一般会計へ入れてしまったら何もわからない。競艇場の職員も含めて、やはり働く喜びといいますか、生きがいをつくってあげる必要もあると思いますんで、何か形でちゃんとわかるような、そういうのは前々から議会では議論になっているようですが、お考えをいただくと、もう一つ、衰退すると何か先ほどの議論でありましたが、まだまだ元気が出てくる競艇場になってくるんではないかなと思いますので、そこら辺の御配慮をいただきたいなと思いますし--実は私100分というふうに時間を書いていただいてまして、あと2分ぐらいしかないもんですからあれなんですが、実は市長、トヨタ自動車の奥田会長、5月に津を訪問されます。残念ながらリージョンプラザを使わしてほしいという申し出を当局は断られましたんで、リージョンプラザへは参りませんけれども、こういうふうなチャンスをぜひ生かしていただいて、津の総合戦略というのはまさにそういうことだと思うんです。 今、例えばサイエンス推進事業部が奥田さんに会いたいわと言っていても、なかなか時間をとっていただけないと思います。今三重県知事が会いに行っても、なかなかそんなもの、分刻みで、あるいは東京におるかおらんかわからんというふうな方が、わざわざ津に見えるこのチャンスを生かしながら、中勢北部サイエンスへの企業立地とか、あるいはさっきお話があった港湾の計画についてのまさに中部国際空港、トヨタ空港と言われてますから、そこら辺の理解は大変早いと思いますから、そういうお話をされるとか、こういうチャンスをどんどん生かされて当たっていっていただく。そのためには市長を支える職員の皆さん方が、このチャンスをどうするんだということがわかってなければ何にもならないというふうに思います。 そこら辺の点、ちょっと認識が違う人もおるようですから、はっきりと明示をしてくださいというのは、そういう意味なんです。我々に明示をしていただくのも結構です。しかし、職員の中で、我々には相談のないところで、職員の中で動いてしまうのは行政ですから、その行政の中で一律の総合戦略というものがなければ、津の発展は望めない、そんなふうに思いますが、この点について、また市長さんへの質問になってしまいますが、お答えをいただければありがたいなと思います。 あれもこれも申し上げましたけれども、入札、それと市長さんへ再度質問させていただきます。 ○議長(岩本勝君) 当局の答弁を求めます。 ◎市長(近藤康雄君) 一点は、白山久居の問題でございましたですね。今組合といたしましては、両首長さんに、この事業の意義といいますか、広域としての取り組み、これをより御認識いただきまして、ひとつあなたの地元をぜひ説得していただきたい、こんなふうに申し上げていくことだと思います。しかし、管理者の私も、それから白銀の職員も、それだからといって手をこまねくものではございませんで、それはともども。それからほかの町村長さんも、関係ないわということじゃございませんので、ぜひ皆でこの問題に取り組んでいくようにいたしたいと思います。 それから、公的支援のお話でございますが、私、公的支援というのは、民間の事業者の方に対する公の支援、こんなふうなつもりで申し上げてきました。 それから最後に、今発想の転換という、私、それから職員に対しましての御注意がございましたが、私も今は、少しかたくとおっしゃいましたけども、かたい言葉を使って壇上では御答弁申し上げてますが、それぞれの仕事の進め方は、仕事の一つ一つにつきまして私は常に幹部と話をするときにも、あえて市長は時々何を変わったことを言い出すのかと思われながらも、私はいろんな角度といいますか、一つの物の見方じゃなくって、当然そんなことはわかっておるというようなことでも一遍ひっくり返してみて、職員と一緒に議論をするようにしております。さりながら、今の御指摘のように、まだそういった、今何をなすべきかということが十分組織として浸透しておらないとすれば、より私は一層その辺を反省をいたしまして、職員との関係を深めていきたいな、こんなふうに思っております。 ◎財務部長(平松利幸君) 再度質問いただきました。ごみ収集車の購入の方法といたしましては、シャーシー部と下層部を一体として発注する場合と、分離して発注する場合があると考えられております。本市におきましては、これまで一括で発注させていただいておりまして、その中で平成12年度に購入に際しまして、他市において分離発注をしている市も一部ございますので、事業課と協議をいたしました結果、分離した場合には、改造に伴います整合性、それと取りつけ時または取りつけ後における瑕疵の責任の所在、さらにはシャーシー工場と下層部工場間の輸送に伴います危険負担等が課題となることがございまして、一括で発注してまいっております。 ただ、ちなみに下層部のみで対応可能な市内業者といたしましては、現在登録されておりますのが2社でございます。今回該当をしております15社の中には、この2社も含まれております。 以上でございます。 ◎都市計画部長(川上政洋君) 津駅前北部土地区画整理事業にかかわりまして再質問をいただきました。当地区につきましては、津駅前北部土地区画整理事業と市街地再開発事業との合併施行のBC区域がありますが、両事業につきましては関連性があり、これまでの事業説明の中でその仕組みや進め方についての説明が不十分でありましたことについて、御迷惑をおかけいたしておりますことを申しわけなく思っております。両事業を進めるに当たりましては、将来のまちづくりという大きなテーマでもあります、行政だけでは進めがたいということでありますため、両事業の担当者の連携はもとより、お世話になっております議員の方々や地権者の方々との連携を密にいたしまして、事業が円滑に進められますよう努めてまいる所存でございますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。 ◆19番(小野欽市君) 行政の用語と申しますか、言葉を伺ってますと、連携を密にという話がいっぱい出てまいりますんで、もう時間も5分過ぎてますので、終わらせてはいただきますが、財務部長、さっきの一括購入の話、それだけちょっとさしておいていただきます。 一括発注というんですか、一括購入というんですか、どっちも一緒ですか。一括の方が効果があるんですか。分離よりは一括の方がいい、それが一つの原則ですか。2,000万を超えた高額なものを買うときのより透明性を高める入札の方法ですか。 今後、本市においては、ポンプ場、それからサイエンス、さらに競艇場、かなり高額なより透明性を求められる入札が始まろうとしますが、そこら辺に対する蓋然性も一緒にお考えですか。今北ビルについては工事をしてますが、分離発注でした。競艇場の第1期についても、分離です。あなたが今説明をされたことについて考えてまいりますと、どこに限界があるのかわからないけれども、透明性が高いという点では、整合性を認めることはできません。その点について御説明をいただけるところがあれば、御説明をいただきたいと思います。 それと、市長さん、三ケ野の点ですが、当事者の町とそれから隣接の市と、それぞれ首長さんいらっしゃるわけですが、言葉悪いですが、そのお二人、逃がさないようにちゃんとしっかりと握っていただいてやっていただく。 実は、私はきょうの質問の中で、そんなにがたがた騒ぐんであれば、津へ持ってきたらどうやというふうな話もさせていただこうと思っておったんですが、まあまあ市長がそこまでお話をいただくんであれば、今しばらくはその方向で応援させていただきますけれども、ぜひつかまえてしっかりと根を生やしていただきたいなというふうにお願いをしておきます。 部長、じゃお願いします。 ○議長(岩本勝君) 当局の答弁求めます。 ◎財務部長(平松利幸君) 私が壇上で透明性と申しましたのは、一般競争入札にかかわっての部分でございますので……。 それから、今ポンプ場等につきましておっしゃられましたが、これはまたこれまでにも津市といたしましては基本的には分離発注で行ってきておりますので、建築工事等皆行ってきております。したがいまして、それはまた別な考えであろうと思います。今回の場合には、事業課と協議をいたしまして、発注に際しましてのあり方を協議いたした結果でございますので、よろしくお願いいたします。 ◆19番(小野欽市君) これ以上は、常任委員会もございますので、そちらへ移さしていただきますが、今の御説明の中での透明性というのが、果たして本当にすべてにわたっての透明性かどうかという議論は残ったものと認識をしております。 若干時間食い込みましたが、これで終わらせていただきますので、当局の皆さん方にはありがとうございました。よろしくお願いを申し上げます。(拍手) ○議長(岩本勝君) 本日はこれにて会議をとどめます。 明15日の日程は、上程議案に対する質疑と市政一般質問であります。 本日はこれをもって散会いたします。     午後4時33分散会...