金沢市議会 > 1988-06-27 >
06月27日-05号

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  1. 金沢市議会 1988-06-27
    06月27日-05号


    取得元: 金沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    昭和63年  6月 定例会(第2回)昭和63年6月27日(月曜日)●出席議員(42名)  議長   北市朗君          副議長  越野迪子君  1番   石坂修一君        2番   朝倉忍君  3番   安達前君         4番   的場豊征君  5番   中村勲君         6番   中村正君  7番   木下和吉君        8番   森尾嘉昭君  10番   本間勝美君        11番   南部康昭君  12番   山田透君         13番   升きよみ君  14番   杉浦常男君        15番   野本昇君  16番   小津正昭君        17番   上田忠信君  18番   干田哲郎君        19番   田中昭吉君  20番   西村直則君        21番   井沢義武君  22番   中川外司君        23番   北井博君  25番   不破実君         26番   松本捷男君  27番   鴻野博司君        28番   山田初雄君  31番   出石輝夫君        32番   大谷正男君  33番   寺中隆善君        34番   川紘一君  35番   中野光弘君        36番   平田誠一君  37番   山本利夫君        38番   村池久一君  39番   長井賢誓君        40番   神川利男君  41番   勝田三郎君        42番   末岡尚君  43番   吉田勉君         44番   中村外次君●欠席議員(なし)●欠員    9番 30番      ----------------------------●説明のため出席した者  市長       江川昇君     助役       山出保君  収入役      駒谷良則君    教育委員長代理  松田園子君  公営企業管理者  渡辺次男君    総務部長     乙村董君  企画調整部長   中村豊君     経済部長     齋藤恵三君  財務部長     柴田豊君     保健公害部長   細野昇君  農林部長     米尾貞夫君    生活環境部長   中元好君  市民福祉部長   真館和溥君    都市建設部長   油屋賢三君  土木部長     京田善治君    市立病院     市村博君  下水道部長    万行昭吉君    事務局長  美術工芸大学   若林悟君     教育長      奥清君  事務局長  消防長      奈良崎洋次君  中央卸売市場長  山内勉君  財政課長     佐子田正君      ----------------------------●職務のため出席した事務局職員  事務局長    中村博君      議事調査    岩鍛治剛君  議事調査課長  中西勝之君     課長補佐  議事係長    前平邦彦君     調査係長    黒澤和規君  主査      縄寛敏君      主任      中村和子君  書記      北村栄一君     書記      森田勝君  書記      宮田敏之君     書記      福浦基男君  総務課長補佐  谷昇君       主査      木多義隆君      ----------------------------●議事日程(第5号)昭和63年6月27日(月)午後1時開議 日程第1 議案第1号金沢市特定ガス供給条例制定についてないし議案第31号市道路線変更についてならびに報告第1号ないし報告第5号専決処分の報告について陳情第20号ないし陳情第22号                        (委員長報告、討論、採決) 日程第2 議案第32号金沢市監査委員の選任につき同意を求めるについて 日程第3 諮問第1号人権擁護委員候補者推薦に関し答申を求めるについて 日程第4 議会議案第1号「消費税」の導入に反対する意見書 日程第5 議会議案第2号北陸新幹線全線即時着工を求める意見書 日程第6 議会議案第3号国庫補助負担率引き下げ措置の継続に反対する意見書 日程第7 議会議案第4号農業政策の確立に関する意見書 日程第8 議会議案第5号パートタイム労働対策の早期樹立を求める意見書 日程第9 常任委員会の改組について      ----------------------------●本日の会議に付した事件  議事日程(第5号)に同じ  副議長辞職の件  副議長の選挙      ----------------------------    午後1時4分 開議 △開議 ○議長(北市朗君) 本日の出席議員数は、ただいまのところ42名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。            -------------- △会議時間の延長について ○議長(北市朗君) あらかじめ本日の会議時間を延長いたしておきます。            -------------- △諸報告 ○議長(北市朗君) 説明員の代理出席についての通知が、お手元に配付のとおり参っておりますので、御報告いたしておきます。 なお、上着の着用は御自由に願います。   〔説明員の代理出席本号末尾参照〕            --------------議案等上程 ○議長(北市朗君) これより、日程第1議案第1号金沢市特定ガス供給条例制定についてないし議案第31号市道路線変更について並びに報告第1号ないし報告第5号専決処分の報告について、陳情第20号ないし陳情第22号、以上の議案31件、報告5件、陳情3件を一括して議題といたします。 以上の議案及び報告各件につきましては、それぞれ所管の常任委員会におきまして慎重審査の結果、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決または承認すべきものと決し、陳情第20号ないし陳情第22号については、いずれも不採択とすべきものと決した旨、所管の常任委員会委員長から、それぞれ委員会審査報告書が議長のもとに参っております。 お諮りいたします。 この際、委員長報告その他を省略して、直ちに討論に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。            -------------- △討論 ○議長(北市朗君) よって、これより討論に入ります。 通告がありますので、発言を許します。 13番升きよみ君。   〔13番升きよみ君登壇〕    (拍手) ◆13番(升きよみ君) 私は、日本共産党市会議員団を代表いたしまして、討論を行います。 提案されております諸議案のうち、議案第5号及び第12号及び報告第1号及び第5号の各議案に反対するものです。 まず、議案第5号金沢市税賦課徴収条例の一部改正についてですが、これは、地方税法の改定に伴うもので、地価抑制を名目とした改定ですが、実際は大資産家優遇庶民いじめの内容となっております。具体的に言いますと、優良市街地の造成等のために土地などを譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の軽減などを図るとしておりますが、現在、国または地方公共団体に対する土地の譲渡、すなわち住宅公団、土地開発公社などの行う住宅建設宅地造成用の土地などの譲渡には、一般の場合の長期譲渡所得の場合より課税上優遇されております。これをさらに優遇し、適用対象範囲を拡大するものです。現行では、特別控除後の課税益が 4,000万円を超える部分については25%課税となっておりますが、これを 4,000万円以下と同様、一律20%、住民税は一律6%課税にし、この特別適用対象範囲を拡大して、特定の民間再開発事業や第1種市街地再開発事業用に譲渡した場合などを加えるなどとしたものです。 政府は、昨年、土地などの譲渡による長期譲渡所得短期譲渡所得の区分の基準を、10年後へから5年後へに短縮、税率構造の緩和と相まって、譲渡益の高額所得者を優遇しましたが、これに連続する土地提供促進策で、広大な土地所有者を優遇するとともに、地価高騰によって大増益を得た大手不動産会社宅地開発等をさらに促し、多大な恩恵を与え、地価を一層高騰させることになるものです。 また、自分が住んでいる居住用財産を買いかえした場合の長期譲渡所得税の点についても制度改悪がされております。所有期間10年を超える自分の居住用の家屋や敷地等を譲渡し、その代金以上の金額で買いかえた場合には課税されず、代金以内で買いかえた場合は課税される特例になっております。これを原則課税として、30年以上の居住用のものを譲渡した場合は、そのまま従来の特例が存続され、また10年を超えるものを譲渡した場合については、所得税、住民税が課税され、特別控除後の譲渡益に対し課税されるものになりました。 これもまた、大都市の土地提供をねらったものですが、地価高騰の真の原因が明らかにされず、むしろやむなき事情で居住用財産を売却せざるを得ない人々を窮地に追いやるものと言えます。しかも、税率を譲渡益 7,000万円を超え、何億円であっても定率の15%とするのは高額所得者優遇であり、庶民を大都市から追い出し、資産家を保護する税制改悪と言えます。今条例は、こうした国税の改正にあわせたものであり、我が党は反対するものです。 次に、第12号金沢市東部清掃工場建設工事請負契約についてです。我が党は、「東部清掃工場建設工事入札に関して談合あり」とする事前通告により、市民の疑惑一掃のため、5月30日、事態の調査と公正、厳正な入札の実施及びその後の調査結果の公表を要望し、申し入れてきたところです。その後、6月6日に、タクマ、日立プラント、三菱重工、日本鋼管、川崎重工の5社による見積もり合わせの結果、指摘のとおりの三菱重工業に71億 5,000万円で決定となりました。その経過を見ましても、従来の慣例を破る異例な見積もり合わせなどが行われました。 さて、5月30日の我が党の申し入れの際、市長は、調査し、仮に法違反があれば処分もあり得るとしていたのですが、その後の入札過程においても、また入札後においても調査結果は明らかにされないばかりか、事もあろうに今議会の本会議答弁では、「調査する必要があったと思われない」と答弁されたのであります。これは全く許されません。市民から談合の疑いありと疑念が抱かれているときだけに、事態を解明するために調査し、また入札方法の改善や検討を初め、予定価格の公表時期など万全の策に努められるべきであります。ところが、その点での十分な対応がなされないまま、事態解明への調査について、調査の必要なしとされるに至っては、市民への納得いく解明にならないものと言わねばなりません。 以上からして、我が党は、今請負契約締結に当たっては同意できないことを表明しておきます。 さて、入札にかかわって、さきの5月19日の公共下水道管渠築造事業事前通告どおりの落札や、その後の土地区画整理事業など、このところ幾多の入札をめぐっての疑惑が投げかけられていることから、改めてこの問題の重要性を指摘しておきたいと思います。 次に、報告第1号専決処分の金沢市税賦課徴収条例の一部改正についてですが、これは、固定資産税評価替えに伴う激変緩和措置を盛り込んだものですが、我が党は、さきの3月議会でも明らかにしたように、固定資産税評価替えによる引き上げには反対であり、よって、今条例には反対であります。 次に、報告第5号専決処分の63年度金沢市老人保健費特別会計補正予算についても、医療の有料化と差別を持ち込んだ老人保健法に、我が党は一貫して反対であり、今報告にも反対するものです。 次に、報告第22号法人の経営状況、石川県健民公社についてですが、このうち香林坊地下駐車場経営状況については、昨年に比較して経費は節減しつつも、採算計画に比し5億 3,700万円と大きく狂わせ、現在4億円の欠損となっていることも指摘しておかねばなりません。 次に、陳情第20号ないし23号については、委員会の採決、不採択に反対するものです。 陳情第20号「[国家機密法案]の国会再提出に反対する決議または意見書の提出を求める陳情」及び第21号「警察拘禁二法に反対する決議または意見書の提出を求める陳情」についてですが、今陳情は、いずれも前回同様提出されております。日本の民主主義と人権を守る問題だけに、その重視が議会の側に問われているものと言えます。 特に警察拘禁2法は、5月17日衆議院本会議審議入りが強行され、現在継続審議中のものです。同法案は、うその自白強要の温床となっている代用監獄を正式な施設として認知するもので、憲法の基本的原則否定人権抑圧法案と言われ、それゆえ、日弁連や法曹界がこぞって反対しているものです。ところが、この法案を会期末のどさくさに紛れて審議入りさせるため、異例の採決まで強行しました。各党話し合いによる議運委で採決という非民主的なやり方は、1956年の小選挙区制以来32年ぶりで、さきの教育公務員特例法案に続いての強行に、今、国民の多くの批判が寄せられております。 先日、大阪で15万円拾った身重の主婦が、正直に交番に届けたところ、受け取った警察官が着服、それがばれたらその主婦を狂人扱い、「証拠は挙がっているんだ逮捕するぞ」とおどして、うその自白まで強要した事件が起きました。その後、静岡で警官が女性を留置場の中で強制わいせつした事件も新聞に報道されておりました。 この例にあるように、あってはならぬことですが、私たちの日常生活にいつ降りかかるかわからない状況もあります。代用監獄を正式の監獄に格上げしようとする拘禁2法は、国家機密法ともども市民生活を守る上からも許してはならず、当然、今陳情も採択されるべきと考えるものです。 また、陳情第22号は、「名称・形式を問わず大型間接税の導入に反対する陳情」ですが、本陳情は金沢大学教職員組合全国金属石川地本など、22団体から提出されたものです。 4人家族で20万円の増税となり、低所得者層ほど重く、弱い者いじめの大型間接税は、政府の言う減税を差し引いても90%以上の勤労者にとっては増税であり、許しがたいとして、ぜひとも国に要請してほしいと願う切なる思いが議会に陳情として出されていることに対し、市民の負託にこたえる議会が、その意思を十分に酌み取るべきであります。ましてや、7月の臨時国会を目前にしての今定例会こそが意を決する大切な時期と考えます。我が党は、当然、今陳情の採択が行われるべきものと考えます。よって、委員会の決定に反対するものです。 最後に、今議会で市長は、自衛隊機市街地上空での祝賀飛行を行うことについて、「申し入れがあった時点で考慮していきたい」と答弁されましたが、これは極めて重大な発言であります。自衛隊機市街地上空を飛ばないとした申し合わせや、従来の慎重に取り扱いしたいとした態度より一歩踏み込んだ今回の発言に対し、我が党は、泉2丁目の悲惨な経験から、平和を希求する市民とともに厳重に抗議し、討論を終わります。(拍手) ○議長(北市朗君) 討論は終わりました。            -------------- △採決 ○議長(北市朗君) これより採決いたします。 まず、議案第5号、議案第12号、報告第1号及び報告第5号の議案2件、報告2件を一括して採決いたします。 以上の議案及び報告の各件に対する委員会の決定は、いずれも可決または承認であります。 お諮りいたします。 以上の議案及び報告の各件は、委員会の決定どおり、可決または承認することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北市朗君) 起立多数であります。 よって、議案第5号、議案第12号、報告第1号及び報告第5号の各件は、いずれも原案のとおり可決または承認することに決しました。            -------------- ○議長(北市朗君) 次に、議案第1号ないし議案第4号、議案第6号ないし議案第11号、議案第13号ないし議案第31号並びに報告第2号ないし報告第4号の議案29件、報告3件を一括して採決いたします。 以上の議案及び報告の各件に対する委員会の決定は、いずれも可決または承認であります。 お諮りいたします。 以上の議案及び報告の各件は、委員会の決定どおり、可決または承認することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第1号ないし議案第4号、議案第6号ないし議案第11号、議案第13号ないし議案第31号並びに報告第2号ないし報告第4号の各件は、いずれも原案のとおり可決または承認することに決しました。            -------------- ○議長(北市朗君) 次に、陳情第20号ないし陳情第22号を一括して採決いたします。 以上の陳情の各件に対する委員会の決定は、いずれも不採択であります。 お諮りいたします。 以上の陳情の各件は、委員会の決定どおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立
    ○議長(北市朗君) 起立多数であります。 よって、陳情第20号ないし陳情第22号の各件は、いずれも不採択とすることに決しました。            --------------議案上程 ○議長(北市朗君) 次に、日程第2議案第32号金沢市監査委員の選任につき同意を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。            -------------- △採決 ○議長(北市朗君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案第32号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第32号は、原案のとおり同意することに決しました。            --------------議案上程 ○議長(北市朗君) 次に、日程第3諮問第1号人権擁護委員候補者推薦に関し答申を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。            -------------- △採決 ○議長(北市朗君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 諮問第1号は、諮問のとおり異議がない旨答申することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、諮問第1号は、諮問のとおり異議がない旨答申することに決しました。            --------------議案上程 ○議長(北市朗君) 次に、日程第4議会議案第1号「消費税」の導入に反対する意見書を議題といたします。            --------------提案理由の説明 ○議長(北市朗君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 8番森尾嘉昭君。   〔8番森尾嘉昭君登壇〕    (拍手) ◆8番(森尾嘉昭君) 議会議案第1号「消費税」の導入に反対する意見書について、日本共産党市会議員団を代表して提案説明を行いたいと思います。 自民党は、今月14日、消費税の導入を柱とする税制抜本改革を決定しました。これを受け、竹下内閣は、この7月中旬に臨時国会を召集し、法案の成立を強行しようとしているわけであります。この消費税は、その名のとおり、買い物をするたび、財布を開くたびに問答無用で税金を取られる紛れもない大型間接税であり、その内容は、昨年廃案になった売上税よりもっとひどい最悪の大衆課税です。お米や肉、魚、野菜などすべての食料品から、水道料金、衣服、家賃、新聞代、電話料金、交通運賃、出産費用まで、ありとあらゆる商品とサービスに課税され、まさに生活の隅々にまで情け容赦なく増税の網をかぶせるものです。税率3%でも国民の負担は8兆円と、売上税のときの5兆 8,000億円と比べ大幅増であり、吸収される間接税と差し引いても5兆円以上という大増税であります。 しかも、税率3%で出発しても、一たん導入されれば、国会の議席多数を背景に都合のいいように5%、10%と税率を上げることができるわけであります。大蔵省が最後まで5%を主張したことにも、そのことがうかがえるものです。 政府・自民党は、消費税の大増税を隠そうと、サラリーマンを中心に大幅減税を実施すると盛んに宣伝しています。しかし、自民党税調がまとめた減税規模は5兆 6,000億円、そのうち専ら大企業が恩恵を受ける法人税減税が1兆 8,000億円、所得税、住民税の減税分は3兆 1,000億円です。結局、所得税減税と消費税による増税額を差し引いたとしても、4人家族で年収 500~ 600万円以下の家庭は増税になり、共働き世帯では 1,000万円以下が増税になるわけです。さらに、中小零細企業・業者にとってはまさに死活問題です。 消費税は、帳簿方式の一般消費税型であります。これは、企業や事業者の会計帳簿の集計、つまり決算書に基づき、その売上高から仕入れや経費の合計額を差し引いて、その金額に税率を掛けて納税額を算出するものであります。ところが、個々の取引について、それにどれだけ税が上乗せされているか、厳密に税額を計算することは不可能であります。そのため、一体幾らで販売すれば増税分を転嫁することになるのか正確にわからないことになります。しかも、税率3%となると、例えば 100円のものは 103円となり、商品の定価とすることは極めて困難であります。結局、身銭を切って負担することになりかねません。このように、消費税は、中小零細業者にとって大きな打撃となる最悪の税金であります。 一方、所得税の最高税率を大幅に引き下げるため、松下幸之助氏クラスの高額所得者の場合、実に1億 3,000万円以上の所得減税となり、大企業も法人税率引き下げで大減税となるなど、公平どころか、不公平がますます拡大する最悪の税制改革であります。 しかも、指摘しておかなければならないのは、地方自治体の財政に多大な被害をもたらすことであります。所得減税に伴い、住民税が個人・法人合わせて約1兆円減収し、さらに地方交付税も約1兆円の減収が見込まれます。また、消費税の導入によって、物件費、維持補修費普通建設費災害復旧費など 6,000億円以上の負担増となり、一方、料理飲食税、電気税などの改廃によって、約1兆 1,000億円が減収となります。結局、地方自治体は、独自財源を中心に、歳入減は約3兆 1,000億円、歳出増は 6,000億円以上、合計4兆円近くの被害を受けることになります。これは、住民と地方自治体にとって重大であります。 我が党は、こうした大型間接税の導入が、大軍拡の財源と大企業、大金持ちの減税財源を庶民の大増税で賄おうとするものだと繰り返し指摘してきました。そして、何よりも重大なことは、この消費税が、86年の衆参同時選挙で自民党が「導入しない」と言明した選挙公約に違反することであります。竹下首相みずからも「大型間接税に反対します」と公約したはずであります。また、この消費税は、79年12月「一般消費税は導入しない」とした国会決議にも違反するものであります。国民は売上税導入に対して「ノー」という意志をはっきりと示すとともに、消費税導入に対しても、埼玉・沖縄の両選挙に示されているように、大型間接税「ノー」ときっぱりとした審判を下しているのであります。「公約違反の消費税を撤回せよ。さもなくば解散・総選挙で国民の信を問え」は、国民の声であります。 よって、政府におかれましては、国民への大増税であり、しかも国会決議にも違反し、公約違反の消費税を決して導入しないよう強く求めるものであります。43万市民の負託にこたえる市議会が、全党一致でこの意見書を採択されるよう求め、提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(北市朗君) 提案理由の説明は終わりました。   〔「議長、21番、議事進行に関する動議」と呼ぶ者あり〕            -------------- △議事進行に関する動議 ○議長(北市朗君) 21番井沢義武君。 ◆21番(井沢義武君) 議事進行に関し、動議を提出いたします。 ただいま議題となっております議会議案第1号「消費税」導入に反対する意見書につきましては、今ほど提出者から提案理由の説明が行われたわけでありますが、その内容をお聞きしますと、提案者みずから、この意見書の中で「大型間接税イコール消費税」と述べられており、この議会議案の内容は、先ほど議決されました陳情第22号の趣旨と同一趣旨であるものと考えるものであります。 このことは、本市議会会議規則第14条の規定からいたしまして、当然に一事不再議の原則が適用されるものと判断されますので、この際、議会議案第1号については、質疑その他を省略し、議決不要の取り扱いとされるよう求めるものであります。 以上、議事進行に関し動議を提出いたしましたので、満場の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。   〔「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕    (拍手) ○議長(北市朗君) ただいま、21番井沢義武君から、議事進行に関し動議が提出されました。 所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。   〔「議長、14番、議事進行動議」と呼ぶ者あり〕   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 14番杉浦常男君。 ◆14番(杉浦常男君) ただいま議会議案第1号に関する動議が出まして、一事不再議に当たるとして処理すべきということの提案がありましたけれども、私は、これは道理に合わないと思っております。 その理由は、これまで議運において一字一句違えば一事不再議に当たらない、こういったことで処置がされてきたわけでありまして、今回の問題につきましても、先ほどの動議については、私はこれに当たらない、そういうふうに考えますので、議長の方で適切な議事進行の処置をとっていただきたい。 そもそも、埼玉の知事選挙が終わった翌日、自民党は慌てて税調において税率3%に下げた消費税大綱をまとめたようでありまして、竹下内閣は、この法案を臨時国会を召集して提出する、こういった方針を固めておるようでありまして、そういう点からいたしますならば、本議会における「消費税」の導入に反対する意見書の採択というのは、極めて重大な意義を持っておりまして、そういった点から、この問題の適切な採択措置がとられるように、議長の議事進行を要請したいと思います。   〔「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕    (拍手) ○議長(北市朗君) ただいま14番杉浦常男君から、議事進行に関し動議が提出されました。 所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。            -------------- ○議長(北市朗君) まず、21番井沢義武君の動議を議題といたします。 お諮りいたします。 21番井沢義武君の動議のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北市朗君) 起立多数であります。 よって、21番井沢義武君の動議は、可決されました。 この際申し上げます。 議会議案第1号は、ただいまの動議の可決により議決不要といたします。 なお、14番杉浦常男君の動議は、21番井沢義武君の動議が今ほど可決されたことにより、議題としないことといたします。   〔議会議案第1号は本号末尾参照〕            --------------議案上程 ○議長(北市朗君) 次に、日程第5議会議案第2号北陸新幹線全線即時着工を求める意見書を議題といたします。            --------------提案理由の説明 ○議長(北市朗君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 20番西村直則君。   〔20番西村直則君登壇〕    (拍手) ◆20番(西村直則君) 私は、提出者を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第2号北陸新幹線全線即時着工を求める意見書について、提案理由の説明を行います。 さて、ことし8月に向けて整備新幹線の優先着工順位の検討作業がいよいよ大詰めを迎えておりますことは、各位も御承知のとおりであります。私どもは、これまで、北陸新幹線は、首都圏・近畿圏に直結し、東海道新幹線の代替機能を果たすことや、整備3新幹線の中で最も採算性が高いことなど、その優位性を訴え、北陸新幹線の全線開通と即時本格着工を国に強く求めてきたところであります。 しかしながら、最近に至り、採算性の高い区間を先に着工する部分着工論が急浮上し、中でも、北陸新幹線につきましては、1998年の冬季オリンピックの国内候補地に長野市が決定したことや、採算見通し、旅客需要、JRの経営状態などの点で群を抜く高崎-長野間が最有力視されている状況にあります。確かに、このことは、北陸新幹線の全線着工に向けての突破口として、一定の評価はできるのでありますが、北陸3県を抜きにした新幹線の建設は、国土の均衡ある発展に反するばかりでなく、沿線地域の開発、発展にも大きな影響を及ぼすものであります。 よって、最後の正念場を迎え、改めて北陸新幹線の果たす役割と優位性を国に訴え、あくまでもその全線開通と最優先即時着工を強く求めようとするものであります。 地域住民の長年の悲願成就のため、何とぞ各位の満場一致の御賛同を賜りますよう心からお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(北市朗君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件については、質疑その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。            -------------- △採決 ○議長(北市朗君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第2号は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第2号は、原案のとおり可決することに決しました。   〔議会議案第2号は本号末尾参照〕            --------------議案上程 ○議長(北市朗君) 次に、日程6議会議案第3号国庫補助負担率引き下げ措置の継続に反対する意見書ないし日程第8議会議案第5号パートタイム労働対策の早期樹立を求める意見書、以上の議会議案3件を一括して議題といたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件につきましては、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。            -------------- △採決 ○議長(北市朗君) よって、これより採決いたします。 議会議案第3号ないし議会議案第5号の議会議案3件を一括して採決いたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件は、いずれも原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第3号ないし議会議案第5号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。 ただいま可決されました議会議案各件の提出先及びその他の処理方法につきましては、議長に御一任願います。   〔議会議案第3号ないし議会議案第5号は本号末尾参照〕            --------------常任委員会の改組について ○議長(北市朗君) 次に、日程第9常任委員会の改組についてを議題といたします。 お諮りいたします。 委員会条例第5条第3項の規定により、常任委員会の改組を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、常任委員会は改組することに決定いたしました。            --------------常任委員会委員の選任 ○議長(北市朗君) これより、常任委員会委員の選任を行います。 常任委員会委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、議長が指名いたします。 事務局長をして、各常任委員会委員の氏名を朗読いたさせます。 ◎事務局長(中村博君) 総務常任委員会委員 5番  中村勲君 12番  山田透君 14番  杉浦常男君 18番  干田哲郎君 24番  越野迪子君 28番  山田初雄君 38番  村池久一君 39番  長井賢誓君 42番  末岡尚君経済常任委員会委員 4番  的場豊征君 15番  野本昇君 21番  井沢義武君 26番  松本捷男君 33番  寺中隆善君 34番  川紘一君 37番  山本利夫君 43番  吉田勉君厚生常任委員会委員 1番  石坂修一君 6番  中村正君 10番  本間勝美君 13番  升きよみ君 16番  小津正昭君 19番  田中昭吉君 22番  中川外司君 31番  出石輝夫君 41番  勝田三郎君建設常任委員会委員 3番  安達前君 8番  森尾嘉昭君 11番  南部康昭君 17番  上田忠信君 23番  北井博君 27番  鴻野博司君 32番  大谷正男君 44番  中村外次君文教常任委員会委員 2番  朝倉忍君 7番  木下和吉君 20番  西村直則君 25番  不破実君 29番  北市朗君 35番  中野光弘君 36番  平田誠一君 40番  神川利男君以上です。 ○議長(北市朗君) お諮りいたします。 ただいま指名のとおり、それぞれ常任委員会委員に選任いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、ただいま指名のとおり、それぞれ常任委員会委員に選任することに決定いたしました。 ただいま選任されました委員の方々は、御会合の上、正副委員長を互選され、議長まで御報告願います。            -------------- △休憩 ○議長(北市朗君) この際、暫時休憩いたします。    午後1時45分 休憩            --------------    午後2時12分 再開 △再開 ○議長(北市朗君) 出席議員数は42名であります。 これより、休憩前に引き続き会議を開きます。            -------------- △各常任委員会正副委員長互選結果の報告 ○議長(北市朗君) 御報告いたします。 先ほど各常任委員会において正副委員長の互選が行われました結果、次の方々が当選されました。 総務常任委員会 委員長 干田哲郎君    同じく 副委員長 中村勲君 経済常任委員会 委員長 寺中隆善君    同じく 副委員長 的場豊征君 厚生常任委員会 委員長 田中昭吉君    同じく 副委員長 中村正君 建設常任委員会 委員長 上田忠信君    同じく 副委員長 安達前君 文教常任委員会 委員長 西村直則君    同じく 副委員長 朝倉忍君以上であります。            -------------- △日程追加(副議長辞職の件) ○議長(北市朗君) 副議長越野迪子君から副議長の辞職願が提出されております。 お諮りいたします。 この際、副議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、これより副議長辞職の件を日程に追加し、議題といたします。 まず、辞職願を事務局長をして朗読いたさせます。 ◎事務局長(中村博君) 辞職願 今般、一身上の都合により副議長を辞職致したく、許可されるよう願い出ます。 昭和63年6月27日  金沢市議会議長  北市朗殿    金沢市議会 副議長 越野迪子 ○議長(北市朗君) お諮りいたします。 越野迪子君の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 よって、越野迪子君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。   〔「議長」と呼ぶ者あり〕            -------------- △あいさつ ○議長(北市朗君) 24番越野迪子君から発言を求められておりますので、これを許します。 24番越野迪子君。   〔24番越野迪子君登壇〕    (拍手) ◆24番(越野迪子君) 一言ごあいさつ申し上げます。 この1年間の月日の流れはまことに早うございました。このたび、一身上の都合によりまして、辞職させていただくことになりましたが、これまでの北議長を初め先輩議員、同僚議員の皆様の党派を超えての御支援、また江川市長を初め行政執行部の皆様の御協力に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。 思いもかけぬ重責に当初からひたすら緊張し、金沢市議会議長の補佐役として恥じることのないよう研鑽を積みたいと日々努めてまいりました。おかげさまで、全国議長会を初め北信越、県、市議長会など数多くの会議に臨む機会を与えていただきまして、またとない経験を得ることができましたものを、今後は一議員としての活動に生かしてまいりたいと存じます。 今、顧みますと、男女差別撤廃条約とか男女雇用均等法などと言われましても、女性の登用はまだまだ少なく、さまざまの議長、副議長会議に出席しましても、一度も女性には出会うことがありませんでした。 しかしながら、本市議会では私に得がたいチャンスを与えてくださいました。心から敬意と感謝の意を表しますと同時に、今後もあらゆる政策決定の場への女性の登用について、御理解を賜りますようお願い申し上げまして、お礼の言葉にかえさせていただきます。 本当にありがとうございました。(拍手)            -------------- △日程追加(副議長の選挙) ○議長(北市朗君) ただいま副議長が欠員となりましたので、この際お諮りいたします。 副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北市朗君) 御異議なしと認めます。 これより、副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行います。 議場の閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕 ○議長(北市朗君) ただいまの出席議員数は42名であります。 投票用紙を配付いたさせます。   〔投票用紙配付〕 ○議長(北市朗君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。--配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。   〔投票箱点検〕 ○議長(北市朗君) 異状なしと認めます。 念のため申し上げます。 投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、議席番号1番の議員から順次投票を願います。   〔各員投票〕 ○議長(北市朗君) 投票漏れはありませんか。--投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。   〔議場開鎖〕 ○議長(北市朗君) 開票を行います。 会議規則第30条第2項の規定により、立会人に11番南部康昭君、17番上田忠信君を指名いたします。 両君の立ち会いを願います。   〔11番南部康昭君、17番上田忠信君立ち会い、開票〕 ○議長(北市朗君) 選挙の結果を報告いたします。 投票総数       42票   有効投票     42票 有効投票中  北井博君      33票  山本利夫君     6票  杉浦常男君     3票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は11票であります。 よって、北井博君が副議長に当選されました。(拍手)            -------------- △当選の告知 ○議長(北市朗君) ただいま副議長に当選されました北井博君に、本席から会議規則第31条第2項の規定により、告知をいたします。   〔「議長、23番」と呼ぶ者あり〕            -------------- △当選の承諾 ○議長(北市朗君) 23番北井博君。   〔23番北井博君登壇〕 ◆23番(北井博君) 一言ごあいさつを申し上げます。 ただいまは、議員多数の御推挙によりはえある金沢市議会の副議長に選任を賜り、心から御礼を申し上げます。もとより、浅学非才な私でございますが、北議長の補佐役としての職責を全うするよう渾身の努力をする所存でありますので、議員各位並びに執行部の皆様の以前に倍しての御指導、御鞭撻を賜りますよう切にお願いを申し上げまして、極めて簡単でございますが、ごあいさつといたします。 どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(北市朗君) ただいま北井博君から副議長当選の承諾がありましたので、副議長に決定いたしました。            -------------- △あいさつ ○議長(北市朗君) 以上をもって、今定例会に付議されました案件は、全部議了いたしました。 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 江川市長。   〔市長江川昇君登壇〕 ◎市長(江川昇君) 今定例会に提出いたしました各案件につきまして、慎重なる御審議をいただき、また、ただいまは適切な御決議を賜りまして、厚くお礼を申し上げます。 本会議及び各委員会の審議を通じていただきました貴重な御意見、御要望等につきましては、これを十分斟酌いたしまして、今後、市政の運営に処してまいりたいと存ずる次第であります。 さて、ただいま本会議場におきまして、一身上の御都合により辞職されました越野迪子副議長、また委員会の改組に伴いまして辞任されました各委員会の正副委員長並びに委員の各位におかれましては、御在任中は本市政運営に一方ならぬ御尽力を賜り、心から感謝を申し上げます。 また、新たに輿望を担われまして、御就任なされました北井博副議長、各委員会の正副委員長並びに委員の各位におかれましては、今後、一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう切にお願いを申し上げる次第でございます。 暑さに向かいます折から、各位におかれましては、一層の御自愛をいただきますよう念じ上げまして、閉会に際してのごあいさつといたします。 ありがとうございました。 ○議長(北市朗君) 閉会に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 各位におかれましては、12日間にわたり上程各案件の御審議に御精励を賜り、ここに滞りなく議事が終了いたしましたことは、まことに御同慶にたえないところでございます。 また、議事の運営に当たりましても、並み並みならぬ御協力をいただき、これまた厚く御礼を申し上げる次第でございます。 向暑のみぎり、各位には一層の御自愛を心から念じまして、ごあいさつといたします。            -------------- △閉会 ○議長(北市朗君) これをもちまして、昭和63年定例第2回金沢市議会を閉会いたします。    午後2時33分 閉会            -------------- 地方自治法第 123条第2項の規定により、ここに署名する。 議長    北市朗 旧 副議長  越野迪子 署名 議員  杉浦常男 署名 議員  西村直則 署名 議員  井沢義武 --------------------------------------     〔参照〕 --------------------------------------       (写)                             発財号外                             昭和63年6月25日     金沢市議会議長  北市朗殿                       金沢市長  江川昇             説明員の代理出席について(通知) 先に通知済の教育 委員長 林勝次の代理として下記の者が出席しますので、よろしくお取り計らい願います。                       記     期日    代理者     6月27日(月)   教育 委員  松田園子  --------------------------------------               議案提出について 議案「『消費税』の導入に反対する意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  昭和63年6月27日 金沢市議会議長  北市朗殿                 提出者                      金沢市議会 議員  森尾嘉昭                         〃     升きよみ                         〃     杉浦常 男 --------------------------------------議会議案第1号            「消費税」の導入に反対する意見書 自民党は、14日、「消費税」の導入を柱とする「税制抜本改革大綱」を決めた。これを受けて政府税制調査会は、15日、同大綱を追認する答申をまとめ、竹下内閣は、7月にも臨時国会を召集して法案の成立を強行しようとしている。 今回、政府・自民党が決定した「消費税」は、所得の格差にかかわりなく食料品まで一律に課税するもので、51品目の非課税品目を設けた中曽根内閣の売上税はもとより、世界に類のない最悪の大衆課税であり、お年寄りから子供まで、生活の隅々まで情け容赦なく増税の網をかぶせる「生活破壊税」「福祉破壊税」と言えるものである。 また、これは、86年の衆参同時選挙で自民党が「大型間接税は導入しない」と言明した選挙公約に真っ向から反するまぎれもない公約違反であり、この「消費税」は79年12月の国会で導入しないことを自民党も含む全会一致で決議した「一般消費税」そのものである。 よって、政府におかれては、低所得者ほど負担率が重くなり、かつ国会決議にも反する公約違反の新しい大型間接税=「消費税」を決して導入しないよう強く要望するものである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------               議案提出について 議案「北陸新幹線の全線即時着工を求める意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  昭和63年6月27日 金沢市議会議長  北市朗殿                 提出者                     金沢市議会 議員  南部康昭                        〃     西村直則                        〃     井沢義武                        〃     山田初雄                        〃     川紘一                        〃     勝田三郎                        〃     末岡尚 --------------------------------------議会議案第2号           北陸新幹線の全線即時着工を求める意見書 整備新幹線の優先着工順位の検討作業は、いよいよ大詰めを迎えている。 本市議会は、これまで、北陸新幹線の持つ優位性を訴え、その全線開通と即時本格着工を国に強く求めてきたところである。 しかし、最近に至って、整備新幹線の部分着工論が急浮上し、中でも冬季オリンピックの国内候補地に決まった高崎-長野間が最有力視されている状況にある。このことは、北陸新幹線全線着工への突破口として評価はできるが、北陸3県を抜きにした新幹線の建設は、国土の均衡ある発展に反するものである。 よって、政府におかれては、北陸新幹線の果たす役割と優位性を十分考慮され、最優先全線即時着工を強く求めるものである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------               議案提出について 議案「国庫補助負担率の引き下げ措置の継続に反対する意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  昭和63年6月27日 金沢市議会議長  北市朗殿                 提出者                     金沢市議会 議員  勝田三郎                        〃     村池久一                        〃     南部康昭                        〃     升きよみ                        〃     西村直則                        〃     井沢義武                        〃     山田初雄                        〃     大谷正男                        〃     川紘一                        〃     末岡尚 --------------------------------------議会議案第3号        国庫補助負担率の引き下げ措置の継続に反対する意見書 現行の国庫補助負担率の引き下げ措置は、昭和61年度から3カ年間の暫定措置として実施され、本年度をもって終了することとなっている。 このような措置は、地方公共団体に一方的に負担を転嫁するものであり、また、国と地方の信頼関係を著しく損なうものとして、再三にわたりその撤回を強く求めてきたところである。 しかるに、最近、昭和64年度以降もこの引き下げ措置を継続すべきとの意見があるやに仄聞するが、このことは、依然として厳しい地方財政の実態を無視したもので、極めて遺憾と言わざるを得ない。 よって、政府におかれては、国庫補助負担率の引き下げ措置を本年度限りで廃止し、昭和64年度から国庫補助負担率を元に戻すよう強く要望するものである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------               議案提出について 議案「農業政策の確立に関する意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  昭和63年6月27日 金沢市議会議長  北市朗殿                 提出者                     金沢市議会 議員  勝田三郎                        〃     村池久一                        〃     南部康昭                        〃     升きよみ                        〃     西村直則                        〃     井沢義武                        〃     山田初雄                        〃     大谷正男                        〃     川紘一                        〃     末岡尚 --------------------------------------議会議案第4号             農業政策の確立に関する意見書 我が国農業は、国内農産物価格の低迷、水田転作面積の拡大、農業従事者の高齢化や後継者の減少など、かつてない厳しい状態に置かれている。また、円高の加速により、海外から農産物市場開放の要求が一段と高まり、我が国の農業は、まさに、存亡の危機にさらされている状況である。 一方、食糧の確保は、国政の重大課題であり、また、世界の食糧需給は、長期的に見れば逼迫することが予測され、我が国民も食糧の自給を望んでいる状況からして、我が国の食糧自給率の向上は、文字どおり、緊急かつ重要課題となっている。 よって、政府におかれては、農産物の自由化を拡大せず、生産者米価については、再生産と所得の確保が図られ、その水準を確保するとともに、農業資材価格引き下げなどに万全の対策を講じ、我が国農業の健全な発展と国民食糧の安定確保を図られるよう強く要望するものである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------               議案提出について 議案「パートタイム労働対策の早期樹立を求める意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  昭和63年6月27日 金沢市議会議長  北市朗殿              提出者                     金沢市議会 議員  勝田三郎                        〃     村池久一                        〃     南部康昭                        〃     升きよみ                        〃     西村直則                        〃     井沢義武                        〃     山田初雄                        〃     大谷正男                        〃     川紘一                        〃     末岡尚 --------------------------------------議会議案第5号          パートタイム労働対策の早期樹立を求める意見書 パートタイム労働者は、近年著しく増加するとともに、質的にも基幹的労働力の一つとして欠くことのできない雇用・就業形態の一つとして位置づけられており、これに応じた対策を推進することが求められている。 しかし、パートタイム労働者の処遇及び労働条件等についての現状は、雇い入れに際し、労働条件が不明確であること等、種々の問題点が指摘されている。 よって、政府におかれては、パートタイム労働者の社会的な地位の向上と生活の安定、雇用の確保と労働条件の改善のため、将来的には法整備も含め、下記事項を実施されるよう強く要望する。                  記1.雇用期間、賃金、労働時間、休憩時間、有給休暇などの労働条件を明示した文書を交付し、一般労働者と比べ不利益な取り扱いを受けないようにする等、パートタイマーの労働条件の向上を図ること。2.パートタイマーになろうとする者に対し、職業指導、職業紹介等を効果的に行うための施設を整備すること。また、高年齢者を雇い入れするよう施策の充実を図ること。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------    〔参考〕 --------------------------------------          昭和63年定例第2回金沢市議会陳情の委員会審査結果表 審査結果   番号       件名 付託委員会  不採択 陳情 第20号 「国家機密法案」(防衛秘密を外国に通報 する行為等の防止に関する法律案)の国会 会再提出に反対する決議または意見書の提 出を求める陳情  総務  〃 陳情 第21号 警察拘禁二法(刑事施設法・留置施設法) に反対する決議または意見書の提出を求め る陳情  総務  〃 陳情 第22号 名称・形式を問わず大型間接税に反対する 陳情  総務...