宇和島市議会 > 2018-10-05 >
10月05日-04号

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  1. 宇和島市議会 2018-10-05
    10月05日-04号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    平成30年  9月 定例会平成30年9月宇和島市議会定例会議事日程第4号平成30年10月5日(金)午前10時開議会議録署名人指名一般質問報告第16号 専決処分した事件の承認について 専決第15号 平成30年度宇和島市一般会計補正予算(第3号)議案第84号 災害派遣手当の支給に関する条例の一部を改正する条例議案第86号 宇和島市生涯学習センター条例議案第87号 宇和島市立図書館設置条例の一部を改正する条例議案第88号 宇和島市子育て世代活動支援センター条例議案第89号 宇和島市学習交流センター条例議案第90号 宇和島市都市公園条例の一部を改正する条例議案第91号 平成30年度宇和島市一般会計補正予算(第4号)議案第92号 平成30年度宇和島市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)議案第94号 平成30年度宇和島市病院事業会計補正予算(第2号)議案第95号 平成30年度宇和島市介護老人保健施設事業会計補正予算(第1号)議案第96号 平成29年度宇和島市水道事業会計その他未処分利益剰余金変動額の処分について議案第97号 財産の取得について議案第98号 工事請負契約の変更について議案第99号 工事請負契約の変更について議案第100号 工事請負契約の変更について議案第101号 市道路線の認定について     (質疑・委員会付託)(決算認定提案分)認定第1号 平成29年度宇和島市一般会計及び特別会計決算の認定について認定第2号 平成29年度宇和島市公営企業会計決算の認定について     (質疑・委員会付託)-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員     なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務部長       藤田 良君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     岡田一代君産業経済部長     常盤修二君建設部長       藤堂勝男君教育部長       上田益也君水道局長       石丸孔士君病院医療行政管理部長 西本能尚君市長公室長      大宿昌生君総務課長       楠 憲雄君財政課長       片山治彦君危機管理課長     山下真嗣君生活環境課長     黒田和哉君福祉課長       古谷輝生君農林課長       和田恵朗君水産課長       四宮陽一君建設課長       山口 勝君教育総務課長     横山泰司君生涯学習課長     富田満久君病院総務管理課長   森田孝嗣君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         赤松 明君次長         木原義文君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君専門員        矢野明美君主査         内舛哲治君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(清家康生君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第4号により進めます。 本日の会議録署名人に、三曳重郎君、上田富久君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、上田富久君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 皆さん、おはようございます。 自由民主党至誠会の上田富久でございます。 まずは、今回の豪雨災害で亡くなられました関連死を含む12名の方々の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様方にお見舞いを申し上げたいと思います。 また、仕事とはいえ、発災からこれまで休日返上で復旧・復興に御尽力いただきました市職員の皆さん、そして、大勢のボランティアの皆様にはお礼と感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。また、お疲れさまでした。 しかし、まだ復旧・復興道半ばでございます。これからも、もう一踏ん張り、もう二踏ん張り頑張っていただくようお願い申し上げます。 それでは、通告に従い質問いたしますが、質問戦最終日に大変濃い4人の質問者が重なるとは思ってもおりませんでした。私が4人の前座を務めさせていただきますので、市長並びに理事者の皆さんにおかれましては、もう少し我慢をしていただいておつき合いのほどお願いいたします。 また、同時に質問に対しての答弁は、簡潔でわかりやすい答弁をよろしくお願いをいたします。 今回の一般質問は、多くの議員が豪雨災害についての質問をいたしました。しかし、まだ検証もされていない状況です。私の質問は基本中の基本だけの質問にとどめておこうと思います。 それでは質問に移ります。 発災直後、私の知る限りでは岡原市長はたびたび被災した現地に赴き、災害対応に追われ疲労こんぱいのように見受けられました。また、現場や本庁以外で、災害現場の指揮、対応に当たっている幹部職員も、毎日午後6時より本庁で会議の連続、現場から仕事を中断して帰らなければならない。発災直後は仕方ないのかもしれませんが、これが1カ月以上続き、それが毎日となると、疲労こんぱいの色が隠せない状況を目の当たりにいたしました。 そこで、今回のような災害に対応するための基本中の基本である災害時の指揮命令系統はどのようになっているのか、藤田総務部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 宇和島市災害対策本部は、宇和島市災害対策本部条例に基づきまして、災害対策本部長、市長でございますが、災害対策本部を統括し、職員を指揮監督をすることとなっております。 また、災害対策本部の組織体制及び所掌事務については、宇和島市地域防災計画に基づいております。本部長の下は副本部長、副市長と総務部長でございます。副本部長の下は各部長、市長部局の部長、教育部長、議会事務局長、各支所長、水道局長、消防長でございます。 各部長の配下にはそれぞれの災害対策班、これは各課長でございますが、所属をしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ありがとうございます。 人それぞれの考え方は違いますが、私は発災直後の対応はある程度トップダウンで指示をし、対応しなければならないと思っております。ただ、指示を出さなくてはならない市長が現場に出て、本庁にいる時間は本当に少なかったというふうに私は感じております。 私も現場で市長がひとりで軽自動車を運転している姿を何度か目撃しておりますが、声を力にとの公約で勝利を手にしたのはわかりますし、できるだけ多くの被災地の方々に寄り添いたいのもわかります。しかし、複数の職員から、幹の部分をしっかりしてから枝葉の部分に取りかかりたかったが、市長が被災者から細かい要望を聞き職員に指示することで、枝葉の部分からやらなければならなくなり、幹の部分がおくれることになったとの声が漏れ聞こえてまいりました。 そこで、今回の災害対応で何を優先しなければならなかったのか、災害対応は正しかったのかなど、しっかりした検証を行わなければならないと考えますが、どのような体制でまだ道半ばではございますが、いつごろまでに検証結果をまとめるつもりなのか、復興計画、防災計画のスケジュールを含め、藤田総務部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 まず、地域防災計画について御説明をいたします。 地域防災計画の検証、見直しにつきましては、今年度中に着手をすることとしております。今後は国や県の計画やガイドライン等の検証や見直しを行われると思いますが、それらについても計画に反映していく必要がございますので、来年度中に完了を目指したいと考えております。 体制につきましては、宇和島市防災会議条例に基づきまして市及び県、防災関係機関や指定公共機関、学識経験者等で組織をされる防災会議で進めることとしております。 今後予定されておりますタウンミーティング住民アンケート等によりまして住民の皆さんの声を聞くとともに、災害応急対応に当たった市の職員の意見を各部で聞き取りを行いながら検証をして、取りまとめていきたいと考えております。 さらに、支援をいただいた防災関係機関等にも御意見をお聞きしたいというふうに考えております。 続きまして、復興計画でございますけれども、復興計画につきましては、宇和島市災害復興ロードマップにお示ししておりますとおり、今年度末までに策定をしたいと考えております。 なお、策定に当たりましては、タウンミーティングやアンケート調査などによりましてさまざまな意見をお聞きするとともに、策定委員会を設置いたしまして、委員といたしましては、えひめ南農業協同組合や商工会議所を初めとする産業団体、連合自治会や社会福祉協議会を初めとする公共的団体、学識経験者として愛媛大学からそれぞれ委員の選出をいただきまして、計11名で御審議をいただくこととしております。 なお、適宜議会へも御報告をいたしまして御意見をいただきながら進めていきたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ありがとうございました。 また、今回の災害で、これ私だけかもしれませんが、市長公室の役割が見えてこなかった。私は市長直轄の部署なので、ある程度災害状況、災害対応を把握されているのかというふうに思っておりましたが、大宿室長からは、市長公室が担当ではないのでという答えがたびたび返ってまいりましたが、今回の災害での市長公室の役割を大宿室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 大宿市長公室長。 ◎市長公室長(大宿昌生君) お答えをいたします。 豪雨災害発災当初、市長公室の役割は、先ほども総務部長の申しました災害対策本部の庶務班として、災害臨時広報紙かわら版の発刊、災害ホームページの管理、ケーブルテレビ、FM放送を活用した災害情報の発信、マスコミ対応など、災害広報活動に関すること、また、災害支援ふるさと納税の管理、被害の状況を視察に見えられる政府、都道府県、姉妹都市など他自治体、関係機関団体などの要人の皆様の視察対応などを担当いたしました。 また、これら以外に早急な対応が必要な事案につきまして関係課と連携し、また、県・国の御支援をいただきながら、二次災害が心配される緊急時の避難所への要支援者の方の輸送業務、無料入浴サービスのための吉田・三間地区から津島やすらぎの里までの送迎バスの運行管理業務、被災地区の交通手段確保のための吉田・三間地区での巡回バスの運行業務、JT跡地に設置させていただきました無料洗濯場の整備・管理などをその立ち上げから運用終了までを担当させていただきました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 市長公室は、ほかの部署がやれないようなことなど、多くの仕事を担っているのはわかりますが、やはりワンストップで災害対応をすることが重要になってくるんではないかなというふうに思います。 私たちは、その役割を市長直轄の市長公室が担っているものだというふうに思っておりましたが、そうではなかった。まだ、復旧・復興は道半ばで、被災された方々の相談にワンストップで対応できる部署がこれからも大変必要だというふうに思いますが、岡原市長の御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 市長公室は、ことしの4月から設置をさせていただきまして、この7月の豪雨災害向けのそういった設置ではなかったところで、まだ十分な体制というものができなかったかもしれません。 ただ、なかなか手の届かないところ、また各関係課が及ばないところをやはりそれをしっかりと埋めていかなければならない、そういった意味におきましては、課はそれなりの役割を果たすことができたんだと、そう理解をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) もう一つ、ワンストップで対応できるような部署というのが私、必要ではないかなと今、質問をさせていただいたんですが、どう思われますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今、災害復興本部を立ち上げさせていただいている中で、これは市長公室の中でそうした今、庶務班、そして現地調整班というものがございますので、それらの情報というものは今、総括しながら、現場とともに歩んでいるところでございますので、これらが今、十分かどうかにつきましては、これからタウンミーティング、またいろんなお声いただきながら進化していくものだと、そう確信をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 少しずれたような答弁だったんですが、被災に遭われた方々が相談をしたいというときに、どこに行っていいかわからない。1カ所だけ、そこに相談をしたら、全てわかるというような形の部署をぜひ設置をしていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。 次に移ります。 寄附金の質問に移ります。 今回の豪雨災害に対し、多くの方々から善意の寄附金が集まっております。特に返礼品のないふるさと納税制度ふるさとチョイス災害支援制度のサイト運営会社に勤めている、宇和島に1度だけ来たことがあるんですが、私の娘の親友から7月8日、発災の翌日にこの制度を利用したらどうかと連絡をもらい、すぐさま岡原市長に連絡をし、7月9日より災害支援制度の利用を始めたという経緯がございます。 ふるさと納税担当の大宿室長は、早い対応だと胸を張っておられましたが、もっと早い対応をされた多くの自治体があり、当市は少し遅れをとった感が否めません。 この制度は早い者勝ちという性質もあるとのことで、1日遅れれば、それだけ寄附金が集まる額が違うというようなことだそうでございます。 このような制度への対応、また現在どれくらいの寄附金が集まっているのか、大宿室長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 大宿市長公室長。 ◎市長公室長(大宿昌生君) お答えいたします。 まず、本市がふるさと納税ポータルサイトふるさとチョイス災害支援フォームを設置させていただいたのが、議員御指摘のとおり7月9日で、同日から災害支援寄附を受け付けております。 なお、被災された愛媛県内他市町の災害支援フォーム設置日は、西予市が7月8日、大洲市が本市と同じ7月9日、松野町と鬼北町が7月10日、今治市が7月11日、愛媛県が7月12日、松山市が7月26日となっております。 以上でございます。     〔「金額は」と呼ぶ者あり〕 ◎市長公室長(大宿昌生君) 失礼しました。 続いて、寄附金の実績でございますが、9月30日現在、多くの方から御支援をいただきまして3,092件、5,853万9,143円となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ちなみにつけ加えさせていただきますが、一番制度を利用する早かったのが、岐阜県の2つの自治体がもうすぐさま、これはやっておられたということで、もうこちらに連絡があったときには、もう既に寄附金が集まりつつあったというような現状がありますので、できるだけ早い対応をよろしくお願いをしたいと思います。 そして市長と、そして教育長にこれは言っておきたいことなんですが、宇和島市が災害支援制度のサイトに参加をしたと同時に私の娘からも連絡あり、そして娘の友達からも連絡ありました。 おっちゃん、任しとってやと、もうこれから知り合いみんなにSNSで拡散していってんだというようなことを連絡がございました。 多くの若者たちがふるさと宇和島のことを、宇和島から出ていっても思っているんですよね。そういう思いは、ぜひわかっとっていただきたいなというふうに思います。 次の質問に移ります。 今回の豪雨災害で多くの事業が延期及び中止になりました。私たち議員にその一覧表が配付されております。 それによりますと、32の事業が豪雨災害のために延期及び中止になっております。どのような理由で延期及び中止にされたのか、議案の説明会の折に片山財政課長より簡単な説明を受けましたが、イベントの中止は理解できます。しかし、この32の事業の中では大変重要な事業も含まれており、なぜ延期をするに至ったのか、明確な事業延期の理由及び見直すつもりはないのか、藤田総務部長に御所見をお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 現在、豪雨災害からの一日も早い復旧・復興のために、関連事業を最優先に取り組んでいるところでございます。その影響で、今年度以降に予定をしております事業も中止や延期をせざるを得ないものがございます。 先般、片山財政課長から議員の皆様にも御報告した内容でございますけれども、具体的に申し上げますと、基本的に設計管理部署は冒頭で申し上げた復旧・復興に係る業務を最優先としているために、特に緊急を要する事業以外は後回しにせざるを得ないという状況でございます。 そうなりますと、例えば議員にお配りいたしました延期・中止した主なイベント一覧表にございます市民環境部の吉田町焼却施設解体事業、産業経済部の道の駅みまの空調施設新設工事、教育委員会の岩松小学校プールなどの教育施設の改築・改修事業などについては、設計管理部署が対応できない状況では事業を進められないということになります。 建設部にしても、道路改良事業や道路維持事業、河川改良事業についても、特に緊急を要しない事業については、同様の理由で延期をせざるを得ない状況でございます。 また、総務部の地域公共交通網形成計画の策定については、吉田地区の情報集約おくれのための延長せざるを得ない状況でございますし、建設部の都市計画マスタープランについては、今回の災害を踏まえた計画とするために策定作業の開始を延期いたしております。 吉田公園の再整備事業については、災害によって公園全体が浸水するとともに、野球場も大規模な土砂崩れ被害に遭ったことから、整備事業を一旦中止して整備計画の再検討を行うこととしたものでございます。 事業を延期・中止する理由を一言で申し上げれば、やはり復旧・復興を優先するためということになるわけでございますけれども、議員おっしゃられましたように、いずれの事業も、市にとっては重要なものばかりでございますので、優先順位を見きわめながら、全力で取り組んでいかなければならないと思っております。 議員の皆様にも、事業の進捗状況等を適宜御報告しながら進めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 復旧・復興を優先するということでございますが、確かに建設部の準備不足というのは間違いなくあるんだろうというふうに思っておりますが、この32の事業の中にも本当に重要で早くやってもらいたいというような事業もございますので、そこのところはぜひ早目早目の対応をやっていただいて、できるだけ早くその事業ができるようにやっていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 次に移ります。 9月20日、南予水道企業団の議会及び全員議員協議会が行われました。本会議は粛々と行われ、議案は全て承認をされましたが、全員議員協議会の場で八幡浜市の市長、そして議長より、今回の豪雨災害関連の復旧・復興予算は大部分が宇和島市に関連する予算であり、これまでどおりの負担率では八幡浜市民が納得してくれないので、補助率を見直してほしいという旨の発言がありました。 現在、多くの方がボランティアで宇和島市の復旧・復興のために御尽力をいただいております。そして、その中には宇和島市には縁もゆかりもない大勢の方がおられます。 しかし、一番身近な八幡浜市の行政、議会のトップからこのような発言があったことに対し大変なショックを受けております。同時に、この全員議員協議会の場で伊方町の高門町長からはお互いさまなので、負担率は見直す必要はないというような温かい言葉もいただきました。また、欠席されておられました西予市からは、事前に負担率を見直す必要はないというような連絡を受けていたということも聞き及んでおります。 岡原市長は、南予水道企業団の企業長として補助率の見直しを検討する旨の態度をとられましたが、補助率の見直しをする場合、宇和島市の補助金の額も変わってまいりますので、あえてこの場で質問をさせていただきますが、補助率の見直しを検討されるのかどうなのか、岡原市長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 まず、補助率を見直すという方向を示した覚えはないので、そこはゼロ地点に戻らさせていただくというか、そういった姿勢ですので、そこはまずはお伝えをしたいと思います。 昭和42年に南予の大渇水を教訓に、水利権に基づいて各市町の負担割合というものは決定しておりますので、今回、八幡浜市からそのようなお話をいただいたことは十分に承知をしておりますけれども、やはり実際幾ら支払うのか、その負担の額であるとか、また財政支援であるとか、そういったものにもやはりしっかり目を向けていくべきだろうと、つい先日も財務省、総務省、そしてさらには厚生労働省にそのお願いに行ったところでございます。 そして、それらをもとになるべく負担少ない中で、なるべく丁寧に説明をしていきたいと思っておりますので、御理解をいただけたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 言った、言わないということになりますが、私はあの場で岡原市長には企業長として、宇和島市の市長として、はっきりと負担率の見直しはしないんだという意思表示をしてほしかった。こんなことを許していると、南予水道企業団自体の存続にもかかわってくる大きな問題になってくる可能性もありますので、そこのところはしっかりとした対応をよろしくお願いをしたいと思います。 次に、教育行政についての質問に移ります。 まず、今回の豪雨で被災をした教育施設の現状を上田教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 今回の豪雨災害で、教育委員会が所管しております施設の被害状況でございますが、小さな被害を含めますと、学校施設が吉田、三間及び宇和海の島しょ部の9校、給食施設が吉田地区の1施設、社会教育施設は吉田地区の公民館及び図書館の4施設、文化及び社会体育施設が吉田・三間地区の6施設で、合計21施設が敷地内の土砂流入や建物内への浸水の被害が発生しました。 このうち、学校施設関係の対応について、一部御紹介をさせていただきます。 教育委員会としましては、吉田地区の避難所の運営と並行しながら、まずは学校の授業再開のための対応としまして、被災した地区の子供たちの安全確認を実施しまして、夏休みまでの期間の授業のあり方を各学校と協議調整を行い、特に被害の大きかった立間小学校について、喜佐方小学校との合同授業を実施しまして、そのためのスクールバスの確保を行いました。 また、校区内の通学路に甚大な被害のあった玉津小学校につきましは休校として、夏休みを前倒しいたしました。吉田中学校におきましては、地元の小学校での自主学習に切りかえまして、各小学校に教員を派遣するなどで対応いたしました。 また、吉田・三間地区の断水対策として、生活用水の確保やスポットクーラーの配備、吉田地区は給食調理場が使用できないために、代替のパン給食の手配をして、三間地区につきましては、中央の給食調理場より学校給食の配食と可能な限り児童・生徒が災害による影響が少なくなるように、対応に注力してまいりました。 夏休み期間に入りました後には、被災した学校に他の学校の教職員がボランティアとして清掃、土砂のけの作業に交代で従事していただきまして、また教育委員会としましては、2学期からの通常授業再開に向けての運動場や校舎の復旧工事を公民館等の社会教育施設よりも最優先に実施し、2学期に向けて運動会や体育祭が実施できるように対応いたしました。 2学期からの通学に関しましては、きのう、おとといで答弁しましたけれども、徒歩や自転車での通学路の安全確保ができていないために、スクールバス等の運行開始、吉田地区におきまして、断水解消により調理場の清掃、消毒を実施して、学校給食を再開いたしました。     〔「ちょっといいですか」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) はい、どうぞ。 ◆21番議員(上田富久君) 私は現状だけ聞いて対応は聞いていないんですよ。この後、対応を聞こうと思っていましたが、全部言われますので、ちょっと私どきどきしているんですが、もう現状だけでよろしいんで。 ◎教育部長(上田益也君) 被災につきましては、先ほどの総務部長申し上げましたとおり、教育施設も被害を受けておりますし、特に学校の現場におきましては、教職員の皆さん方としっかり連携をとりまして、子供たちのケアに努めているということでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、金瀬教育長も多分吉田等々の現場に行かれて、現地を見ておられると思いますが、被災した現地を見てどう思われたか。そして、まず初めに何を教育委員会として指示をしたのか、お答えいただければというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私が最初に吉田に入りましたのは、7日の二、三日後だったと思いますけれども、まず最初に行いましたことは子供たちの安否と、それから各施設の被害状況の確認であります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 学校を含む多くの教育施設、所管の施設が被災をいたしました。私、上田教育部長や横山教育総務課長と話す機会がございまして、この夏休みが勝負なので、9月1日から学校が再開できるように頑張ってくれというふうにエールを送りました。もちろん公民館、図書館、教育委員会所管の施設で重要な施設もありますし、人それぞれ考え方も違うことは承知をしております。 しかし、私は一番は宇和島市の将来を担う子供たちに安心して学べる環境を整えることが最重要課題だというふうに思っております。 教育委員会は、本当に一生懸命やってくれて、どうにか9月1日からほぼ全ての学校が再開にこぎつけました。心から感謝をしております。ありがとうございます。 それでは、次の質問に移ります。 今回、同じく豪雨災害で大きな被害を受けた岡山県倉敷市では74の小・中学校が被災し、学校が避難所になったことで、教職員は避難所の運営に追われ、児童・生徒のケアに手が回らない状況が続いたそうですが、発災直後の児童・生徒の状況、またケアを金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 発災直後は雨の音が怖い、あるいは家の中にひとりでいるのが不安というようなことを訴える児童・生徒がおると、そのような状況でございました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ケアはどのように、先生たち、教職員がケアに回れなかったというような岡山倉敷ではそういうような話が出ておりますが、吉田地区ではどうだったのか。そして、もしケアをするんであれば、どのようなケアをしておかれたのかというところをちょっとお聞きしたいなというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 被災直後は先生方が学校に来れないというような状況も一部あったようですけれども、電話等々で連絡をとっていたということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ちょっとかみ合わないんですが、時間もありませんので、これぐらいにして、岡山県倉敷市では児童・生徒のストレスを軽減するために児童・生徒の居場所づくりなど、いろいろな取り組みをされたというふうに聞いております。 当市、もし取り組みがあれば、先ほど少し上田部長が言われましたが、ほかにも取り組みがあれば、教えていただければというふうに思います。上田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 昨日の佐々木議員の御質問にも少し触れさせていただきましたけれども、被災した児童・生徒の心のケアとしまして、県と連携をしまして、吉田校区、三間校区を中心に小・中学校へのスクールカウンセラーの緊急派遣を行っております。 また、先生方の提案によりまして、子供たちにほっと一息つける活動ということを実施しております。 高光小学校、サンパールにおきますプールでの遊び、愛媛県子育て支援課の御厚意によるえひめこどもの城での活動、新居浜市さんの御厚意による新居浜大冒険等々を実施いたしました。このほかにも、PTAの皆さん方からいろんな励ましの事業も展開していただきました。 これからも、子供たちが負担なく学校生活を送ることができるように、市の教育委員会としましては、取り組みを充実していきたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 災害に遭った児童・生徒の心の変化として、災害直後は茫然自失状態になり、その後、復旧が進むにつれ、ハイテンションを見える時期が来る。その後、再び落ち込むことになるというようなことがあるそうでございますが、児童・生徒の心のケアをするために、見る、聞く、つなぐが重要だそうで、具体的には子供の様子をよく見て否定せずに受けとめる。今困っていることについて、じっくりと話を聞く。医師や保健師などの専門家につなぐ。この3つが重要と言われております。 児童・生徒の状況、また心のケアについての質問を準備しておりましたが、昨日、佐々木議員が質問していますので省略をさせていただきますが、先ほど教育長も言われましたが、現場の教職員から私もいろんな話を聞きまして、児童・生徒が雨が怖い、大雨が降ると、また大きな災害が起こるのではと不安というようなことを訴える児童・生徒が大勢いるとのことでした。 このような児童・生徒の心のために心のケアをしっかりとしていただきますよう申し添えておきたいというふうに思います。 次に、被災地の教職員の状況は把握しておられるでしょうか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) お答えいたします。 教職員の被災の状況でございますけれども、床上、床下、あるいは車の被害があった先生方が計25名いらっしゃいます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 被災をされた学校の教職員も、児童・生徒と同様に精神的にも肉体的にも大きな打撃を受けております。学校教育課は、ある程度把握しておられましたのが、ふだんでさえ忙しいうえ、学校の復旧もやらなければならない。その上、休日にボランティアが学校に入れば、教職員も全員ではないにしろ、休み返上で休日出勤をしなければならなくなるというぐあいに休養がとれない、悪循環になっていたようですが、どのような対応をとられてきたのか。これからは多分大丈夫だと思うんですが、もしあった場合に、どのような対応をとられるのか、これは金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 被災直後から先生方、ほとんど休みもなく働かれていらっしゃいました。県の教育委員会等とも連絡をとって応援の先生方、たくさん入っていただきました。 議員おっしゃるように、応援に入ってはいただいたんですけれども、そういったボランティアで入っていただいた方を切り盛りするために、やはり被災した学校の先生がいなければいけないという状況が生じていたということについては、後ほどそのことについて認識するようなことになってしまいました。 よかれと思って、応援を送ったつもりではあったんですけれども、そういうことになったということについては、非常に反省しております。 今後については、そういったような事態が生じたときに、いわばコーディネーター役をできるような体制づくりについても検討しておきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ふだんでも大変忙しい上に災害で限界を超える忙しさだったというふうに思っております。教育長もそういうところは、しっかりと理解しておいていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。 また、玉津小学校では豪雨災害発災直後に病気療養中の教頭先生がお亡くなりになりました、玉津小学校では、教頭先生が担任をされていたということで、担任に関しては新しい先生を配置していただいたと聞き及んでおります。 しかし、教頭の仕事は多く、総力戦で手分けをして分担して教頭の仕事をされているということでございますが、教職員の負担軽減のためにも、何か対策を考えていただきたいのですが、金瀬教育長に御所見をお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 玉津小学校で亡くなられた教頭先生は、学級担任もしていただいております。教育委員会のほうで検討した際に、学級担任であるということと教頭であるということ、まず最優先に考えましたことは、子供たちがいるということですので、何としても学級担任をできる先生をお願いしますと。次いでできれば教頭もということだったんですけれども、県教委のほうも、教頭が途中で抜けたときに、穴を埋めるということは、これまでも非常になかったということだそうです。 ただし、県教委のほうも非常に配慮していただきまして、小学校の教頭先生の経験のある方を配置してくださいました。あわせて災害時緊急学校教育活動支援員という方も追加で配置してくださいまして、計3人という形で配慮いただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 一昨日でございますが、県の三好教育長から連絡がございまして、申しわけないが、教頭は配置できない。しかし、ほかのことはもうきっちりとやりますというような心強い連絡をいただいておりますので、ぜひ県と協力して、また現場の玉津小学校と連絡をとり合いながら、できるだけ先生方の負担軽減に努めていただきますよう、よろしくお願いをしておきたいと思います。 そして、次に移りたいと思いますが、9月11日に雨で延期になっていた市内の多くの中学校の体育祭が行われました。教育長も各中学校に激励に行かれたことと思います。しかし、午前中、三間中学校、三間高校の体育祭の見学に行っていた議員から教育長も来られておられたということをお聞きいたしました。 小さいことなんですが、私はちょっと首をひねったわけでございます。金瀬教育長は、宇和島市の教育長なんです。優先順位をどこに置くのか。被災を受けた吉田中学校は、体育祭を時間短縮で午前中だけの体育祭ということでございます。 金瀬教育長が被災地に寄り添うのであれば、中高同時に体育祭が行われることがある場合、高校の体育祭に行くのではなく、できるだけ多くの時間を被災した中学校にとり、激励し寄り添うことが最優先ではないかというふうに私は思います。 地元吉田町出身の清家議長、そして浅野議員、山本議員、3議員は最後まで体育祭に参加され、ケーブルテレビで私も見たんですが、お世辞にもうまいとは言えない流し踊りを生徒、地域住民と心を一つにして踊っておられました。些細なことですが、これが地域に寄り添うことだというふうに思いますが、私の考え方は間違っているでしょうか、金瀬教育長の御所見をお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私も宇和島市立の小学校、中学校の学校には可能な限り足を運んでいるつもりでございます。 確かに三間高校にも寄りましたので、吉田中学校に滞在する時間はその分だけ短かったかもわかりませんが、私、三間高校とそれから津島高校の活性化の委員にもなっておりますので、そういう意味で、そうした高校のほうにも様子を見に行くということをしたかったということであります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 何も高校の体育祭に行くなと言っているわけではないんです。私の母校の東高の体育祭にも行かれていた。大変いい体育祭だったでしょう。そして、津島高校の体育祭にも行かれていたという、当会派の三曳議員が同窓会長をされておりますので、金瀬教育長が来てくれてよかった、うれしかったと、本当に喜んでおりましたが、何も高校の体育祭に行くなとは言っていないんですよ。優先順位をどこにするのか。 吉田中学校は午前中の体育祭ですよ。午後から三間高校行ってもいいじゃないですか。そこのところを考えていただきたいなというふうに、もう本当私から言わせると、もう金瀬教育長、私とちょっとかみ合わないんですが、どこか感覚はずれているんじゃないかなというふうに思います。 何度も言うようですが、金瀬教育長は宇和島市の教育行政のトップなんですよ。その自覚を持って、この地域の教育行政をしっかりリードしていただくように強く言っておきたいというふうに思います。 災害についての質問はこれで終わり、ここからは教育行政全般に関する質問をいたします。 今定例会の初日、金瀬教育長が再任され、これから3年間、宇和島市の教育行政のかじ取りを行っていかれることになりました。これから3年間の教育行政の方向性、教育長としての考え方を金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今後、3年間ということですけれども、取り組みの方向性として力を入れていきたいと考えておりますことは、まず1つは、この地域の子供たちが自分自身と、そして地域に対して自信と誇りを持てるような、そのような愛郷心を育んでいきたいということが1点目であります。 そして2点目は、これから大きく変化していく社会を見据えた生きる力、学力、資質の向上、そういったものに取り組んでまいりたいと思います。 3点目といたしましては、学校と家庭と地域の連携を深めていきたいということであります。 4点目といたしましては、先生方の働き方改革、こういうことにも力を入れていきたいと思います。あわせて社会教育におきましても、地域の人づくり、つながりづくり、そして地域づくりという観点で取り組んでまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 3年間、かじ取り役、しっかりお願いをしたいと思います。 ここからは、具体的な質問をいたします。 愛媛県議会の一般質問でも取り上げておられましたが、エアコンの整備状況及びエアコン整備計画についてお伺いをしたいと思います。 昨年度より2年間で市内6中学校のエアコン整備をすることになっておりましたので、市内6中学校のエアコンは、その整備は完了したというふうに理解をしております。 小学校に関しては、中学校の整備が完了してからと、具体的な年次、学校名を定めての計画案は示されておりませんが、どのような整備状況、計画になっているのか、上田部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 中学校につきましては、今、議員のおっしゃられたとおりで、この8月で全て6学校終わりました。小学校の整備につきましては、今年度は明倫小学校、宇和津小学校、鶴島小学校、和霊小学校、住吉小学校、天神小学校、番城小学校、それに三間小学校、岩松小学校、合計9校の設備設計委託の業務を10月末に完了する予定でございます。 エアコン整備工事の財源につきましては、国庫補助を見込んでおりまして、国の来年度当初、もしくは今年度の補正予算での前倒しも含めて申請中でございまして、可能な限り早期に工事に着手してまいる予定でございます。 残りの小学校につきましては、設備設計及び工事を毎年9校程度実施して、本来でしたら、平成33年度までの3カ年で全小学校のエアコン整備を完了する計画としておりましたけれども、ことしの猛暑による愛知県での熱中症での事故を契機に、国の補正予算にも学校のエアコン整備費の補助も計上されるとの報道もありまして、当市におきましても、財政当局とも検討を重ねて、可能な限り前倒しをして早期に整備を完了したいと考えております。 また、市内の請負業者の状況も考慮しまして、時期を調整して発注することや、場合によっては、一部の学校にはリース契約なども選択肢として検討して、できるだけ短期間に整備を進めて、教育環境の改善に取り組んでまいりたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今、国のほうでもエアコン整備というのは安倍第4次政権誕生した折に、安倍首相がそういうような話をどうにか早く前倒しで予算をつけたいというような話をしておりました。 今、上田部長が言われたように、横山課長からも一部リースも考えていきたいと。そして、できるだけ国の動向に注視しながら、できる限り可能な限り早い前倒しにしてエアコンの設置をしたいというような話をされておられます。 ぜひスピート感あふれる設置をよろしくお願いをしたいと思います。 また、教職員との雑談の中で、体育館にエアコンをというような声がございました。 最初は、私、何を言っているんだと、無理、無理と、その話には耳をかさなかったわけですが、最近の異常気象による気温の上昇による熱中症対策のためにも、体育館にもエアコンの整備が必要だというふうに思い始めました。 特に、このような災害が起こり、避難所に指定されている体育館はエアコンの整備は絶対に必要だというふうに考えますが、前石橋市長は暑さは気合で乗り切れと、教室さえエアコンの整備には否定的でしたが、全ての小・中学校のエアコン整備が完了後、体育館のエアコン整備を考えていただきたい。前向きの答弁を金瀬教育長にお願いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 確かに議員おっしゃるようなニーズはあるというふうに認識しております。予算等々もろもろの制約事項もあろうかとは思いますけれども、できることをしていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) できることをと言われましたが、なかなかちょっとかみ合わないので、ここのところはもう前市長とは違い、柔軟な考え方のできる岡原市長にもお伺いをしたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほどの小・中学校のエアコンの整備につきましても、教育委員会は思いとして、やはりなるべく早目にというのは、災害当時猛暑でございました。それは口々におっしゃっていたところで、今回この議会に当たりまして、担当部署ともお話をさせていただきまして、その中でも、一旦今の状況を整理して、なるべく早目ということではお話をさせていただいているところで、今回、このような今、答弁につながっているんだろうと思っております。 議員お尋ねの体育館につきましては、いろいろ機器の容量であるとか、やはり整備に対しても、教室とはちょっと一段違う部分ありますので、要望としてそういったお声も今、承知をいたしましたので、それについても、まずは教室のほうを徹底的にスピート感持ってやった後に、いろいろしっかりと考えていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 考えるや検討するは、昨日、我妻議員が言われたように、やらないというようなことにつながってくるというようなことを私も思っておりますので、本当に検討して前向きのことをやっていただければというふうに思います。 続いて、吉田地区等の統廃合、そしてコミュニティースクールの質問をしたかったんですが、時間がございませんので、これは次の機会にさせていただきまして、地域コミュニティーのことについて、少し質問をさせていただきたいと思います。 地域コミュニティーでございますが、今、地域コミュニティーというのが地域によっては、自治会長もなり手がないということで崩壊しつつあるというふうに私は思っております。 私ども宇和津校区に住んでおりますが、野川という地区に住んでおります。宇和津校区の中では一番元気のある地域だと自負をしておりますが、その地域であっても、なかなか自治会長のなり手がないというようなところでございます。 そのところに、今回コミュニティースクール、そして地域包括ケアシステム、自主防災システム、少し乱暴かもしれませんが、地域で子供たちを育て、お年寄の最期を地域でみとり、地域で命を守ろうというような地域、地域ということで、なかなかこういうその地域が弱体化してきているところにそういう仕事といいますか、ことを持ってこられると、なかなか前向いて進まないんではないかなというふうに考えております。 そこで、コミュニティーが崩壊しつつある現状下の中で、地域をどのように再生していかれるのかと、もし考えがあれば、金瀬教育長にお伺いをしたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 地域のつながりが希薄化しているということは、あちらこちらで、そういうお話は聞くわけなんですけれども、一方でこのたびの吉田での災害に当たりまして、非常に多くの志ある方が何とかこの吉田を助けなきゃいけないという共通の思いで動かれたという姿をたくさん見ることができました。 その中には、もう70ぐらいの高齢の方もいらっしゃいました。そういう意味においては、今後の中長期に見たときの地域の中で、このためならという共通の課題なり、テーマなりを見出すことができれば、可能性はあるんではないかと、そのように考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 金瀬教育長の言うこともわかるんですが、実際問題、本当に自治会の役員になってくれないかと言ったら、自治会やめますというような本当にそういうことも今、起こっているんですよ。 ですから、幾らいろんなことで一つになっても、なかなかもう長続きしないんじゃないかなというおそれが私は出てくるんではないかなというふうに思っております。 ぜひ地域コミュニティーというか、その地域を活性化して、そしてその後、そういうようなコミュニティースクール、そして地域包括というんであればわかるんですが、これ以上、仕事をふやされたら困るよというような自治会長も本当におられるんです。 ですから、そういうところも考えて、ぜひ地域のコミュニティー復活させていただいて、それが多分一番のいろんなことを地域に押しつける、言い方は悪いんですが、やってもらうためには、そういうことが一番大事になってくるんではないかなというふうに私は思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 特に、私はこの地域コミュニティーの再生というのは、やっぱり公民館が重要な役割を果たしてくるのではないかなというふうに思っております。 公民館を利用したコミュニティーの再生、何かしら仕掛けをやはりしていかなければならないというふうに考えておるんですが、私のない知恵では、そういう仕掛けがどんな仕掛けがいいのかなというのが思い浮かびません。もし金瀬教育長あれば、お答えを願えたらというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 昨日、保健福祉部のほうから、蒋渕のこもねっと、それから三間のもみの木、清満地区では清満公民館でのえがお食堂、こういった動きがある種、地域から自発的に起きていると。そしてそれを保健福祉部のほうでフォローしているという話がございました。 この3つの地域のうち、清満については公民館がかかわっておりますので、これはまだ具体的にはこれから保健福祉部との連携も考えていくと、そういう段階ではございますけれども、ひとついい結果が出るようであれば、それを横転回していくという考え方はあるのかなというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 先ほども言いましたが、コミュニティーの再生がない限り、どんなよい施策を考えようが、私は間違いなく失敗するというふうに思っております。 地域コミュニティー再生なくして、この地域はないんだという強い心を持って、地域の活性化に取り組んでいただくよう要請をしておきたいというふうに思います。 次に、時間がありませんので、荷さばき施設、多分、四宮課長、常盤部長が待ちに待っておられると思いますので、この質問をさせていただきたいと思います。 産建教育委員会には詳細な説明が荷さばき施設についてあるようでございますが、荷さばき施設に関しての一般質問を何度かし、関心を持っているにもかかわらず、委員会メンバー以外ほとんど説明がないまま、この計画が進んでおるようでございます。 そこで質問ですが、2つの市場の合併はどのようになっているのか。また、市場建設の進捗状況、これからのスケジュール及び大浦から対岸までの橋梁の計画はどのようになっているのか。また、それに付随する造船所等々の立ち退き問題もございます。そういう諸問題はどうなっているのか、常盤産業経済部長及び藤堂建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 荷さばき施設建設の進捗状況につきましては、これまでの計画に大きな変更はなく、水産庁のTPP対策関連の事業でございます水産業競争力強化緊急施設整備事業、2分の1の補助でございますけれども、これを活用いたしまして、平成32年3月に竣工、4月以降の開設を目指す計画となっております。 また、両魚市場の統合につきましては、これまでの説明と同様でございますけれども、平成32年春の開設と同時に統合する場合、買受人組合の統合も含めまして合意がなされております。 しかし、それ以前に、宇和島魚市場株式会社が閉鎖を検討していることから、同魚市場の荷受け、買受人が新施設に移行するまでの間、愛媛県漁連の魚市場の買受人になる場合の処遇等については、現在も話し合いが継続中でございます。 今後も開設に向けまして、関係者の調整等、鋭意努力してまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 臨港道路新樺崎1号線の橋梁整備に関しましては、愛媛県による施行となりますので、県に確認をした内容を回答させていただきます。 昨年度までは事業検討段階でございましたものが、本年度から事業化段階となりまして、現在は用地測量と予備設計に取り組んでおられます。 用地測量は、臨港道路の整備に必要な用地敷を確定するために必要なものでございまして、年度内の完了を目指して進められております。その後、物件調査に取り組まれることとなり、用地買収はその後となるということでございます。 現在、取り組まれております予備設計は橋梁形式を検討するもので、昨年の9月議会時点で御説明いたしました橋梁の位置や規模を検討する概略設計及び地質調査を経まして、段階的に必要な業務でありまして、完了は年度内を予定し、その後、橋梁の上部工、下部工、基礎工、架設工等の詳細を検討いたします詳細設計に進んでいくこととなります。 また、関係いたします2カ所の造船所の皆様の補償問題でございますが、臨港道路の橋梁への連絡道路ともなります市道の拡幅事業とも関連させまして、現在、物件調査に取り組んでいるところでございまして、両造船所様とも密に連絡をとりながら、事業全体の説明でありましたり、今後の経営方針、また移転先等の問題につきまして御相談をさせていただいておるところであります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは次に移りたいと思いますが、9月27日、荷さばき施設の入札が行われましたが、低入札で審査会にかけないといけないということをお聞きをいたしました。 私、入札には詳しくないので、藤堂建設部長にレクチャーを受け、制度自体はある程度理解をしたつもりでございます。しかし、今回の入札は工期がぎりぎりのため、委員会付託を省略して即決する案件で、私たち議会が慎重な審査ができません。担当部局の公正で公平な慎重な審査が特に必要となってくると思いますが、審査の方法及びどのような姿勢で審査に臨むのか、藤堂建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 低入札価格調査の実施方法について御説明をさせていただきます。 入札の結果、調査基準価格を下回る金額の応札がありました場合、宇和島市低入札価格調査制度実施要領に基づきまして応札の結果により、契約の内容に適合した履行がされないおそれがあると認められるか否かを判断することとなりまして、宇和島市低入札価格調査制度実施要領に規定されております宇和島市低入札調査委員会におきまして、低入札価格調査を実施することとなります。 業者のほうより低入札価格調査に必要となります書類等を提出させました後、低入札価格の具体的な実施方法に関しましては、低入札者より提出された内訳書の算出根拠が明確であるか否か、下請見積金額を下回る積算が計上されていないか、見積もり金額は不当に低額に設定されていないかなど、具体的な失格判断基準を設けまして、統一的な考えにより調査を実施してございます。 また、平成26年に公共工事の品質確保の促進に関する法律でありますとか、公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針が改正されたことなどを受けまして、平成27年7月より、これまでの失格判断基準により具体的な例示を行うなど、より明確な判断基準として運用をし、公平で公正な低入札価格調査となるよう対応しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) しっかりとした公平公正な審査をお願いし、これで私の質問を終わります。 ○議長(清家康生君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 自由民主党至誠会の武田でございます。 通告に基づきまして、一問一答方式で御質問をさせていただきます。 まちづくり、地域づくりは、世のため、人のためにやるんではない。自分のためにやるんだと、自分自身のためにやるんだ。 私たちが、もしこの宇和島を出るときがあるというのは、まず1つ目は、それは死んでしまったとき。2つ目は、ずぼらをして、ばかをやって、会社を潰して、恥ずかしながらこの宇和島を去る、その2つしかない。このまちを逃げるときは、その2つだけだ。このまちに生まれ、このまちで育ち、このまちで子供を育てています。7月に大雨被害に遭いました。 先ほどの言葉は、日本青年会議所のある役員が卒業式に述べた言葉であります。青年会議所は、皆さんも御存じのとおり、多くがその地域の中小零細の事業者の、悪い言葉で言うとぼんぼん、2世、3世が所属しております。また、昨今は、農業に従事されている方や漁業に従事されている方も加わっていただいております。 その連中が、その方々が、そのメンバーが考えているのは、先ほどの言葉どおりであります。大雨被害に遭った。農地がだめになった。あるいは過去にあったように赤潮被害に遭った。真珠の貝の大量へい死があった。それで事業をだめにして出ていってしまう。そういうときにしか、このまちからは逃げられないわけであります。 懸命な御努力をいただきました理事者の皆様を前に、説教じみたことを申すつもりは一切ございません。そういう中小零細の1年間の使えるお金が皆さんの半分や3分の1の方々が、懸命に努力をしようといたしております。きっと皆さんのほうが知識も、そして学習経験もあることでしょう。どうぞこの地域の再生に皆さんの優秀な能力を生かしていただきたいと思います。 質問に移ります。 3月、6月議会でお願いをした件、やっと見直しをしていただいたようであります。 公の施設に係る指定管理者の指定手続について、まずこの指定管理者をどこにしようかという選定の委員の選任を変えていただいたそうであります。さすが岡原市長。ありがとうございます。きっと岡原市長の柔軟な思考のもとに変えていただいたのではなかろうかと思いますが、どのように変えていただいたか、藤田総務部長、御説明をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 選定委員につきましては、内部及び外部委員のバランスに配慮をしつつ、より多様な視点から評価をするために一部改正を行ったところでございます。 改正内容といたしましては、選定委員はこれまで基本的に副市長、総務部長、対象施設の担当部長、各部委員2名の計5名を委員として選任しておりましたが、今年度より外部委員を2名増員いたしまして、内部委員3名、外部委員4名の計7名とすることにしております。 なお、今回増員する2名の枠につきましては、経営財務状況、そして利用者目線からの視点で評価いただける方々を選任をするということにしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 指定管理者制度の制度趣旨というのは、藤田部長、何でしたっけね。大きく2つといえば、何でしょう。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 指定管理者制度の制度趣旨でございますけれども、公の施設のより効果的、効率的な管理を行うために、その管理に民間の能力を活用するとともに、その適正な管理を確保する仕組みを整備して、住民サービスの向上や経費の節減等を図ることを目的とするものでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。
    ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 経費の節減と、それとサービスの向上だと私は思う。そういう意味で今回、バランスをとってという言葉がどういうことを意味するかわかりませんけれども、今の趣旨にのっとれば、公認会計士、あるいは税理士等の財務状況に明るい方が1名加わる。あるいは利用者代表等の方が1名加わることによって、形の上では市民からの声をより聞ける。7人のうち4名が市役所外部の方であるという選定委員会に変わったということでございますので、この制度がうまく継続して運用できるようにお願いをしたいと思います。 これはルールの中で、私ども議会がタッチできない公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例施行規則が変わったというふうに理解してよろしいんでしょうか、藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 議員の御指摘のとおり、会議規則の改正を行っております。内容につきまして申し上げましょうか。     〔「必要ありません。ありがとうございます」 と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 議長、失礼しました。 この規則、先ほど上田議員も言われましたけれども、私はこの規則に議員はタッチできないんだと。この規則によって、しかしながら、指定管理者が決まっているんだと。この規則の見直しをしてほしいということをこの半年言い続けてきたんですけれども、その人間にこの規則が変えられますよというふうなお話はなかったと思うんですけれども、これいつ変わったでしょうか、藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 今年度の8月1日に改正をいたしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 8月に変わったものを、なぜ私のほうに、議会のほうへ幾人かの議員が問題提起をした指定管理者選定の委員選任の条項を見直すというふうな情報として提供ができなかったんでしょうか。 先ほどの荷さばき施設の問題とも同様な根っこが、組織的な問題が私はあるように感じます。いかがですか。このあたり、藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 今ほどの会議規則の改正でございますけれども、8月1日に改正をいたしました。 改正の趣旨といたしましては、今までさまざまな市町の状況等も勉強いたしまして、また武田議員を初めさまざまな議員の皆様から御意見をいただきまして、柔軟な対応をしていこうと、基本的には委員の構成というのをより多様な視点から評価をする形で改正をしていきたいということで、まず8月1日の時点で、その対応できるように市長が適任と認める者という項を加えました。 実際に災害等もありましたけれども、その結論が出たのは、かなり後半になりまして、そのことにつきましては、先般の議案説明会において議員の皆様に御説明をいたしたところでございます。 会議規則と申しますのは、それの根拠となるものでございまして、私どもといたしましては、今、武田議員御説明した改正の内容を御報告するほうが重要であるということで、その内容を御報告をしたというところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 議長にお願いしたいんですけれども、お尋ねしていない内容をああいうふうに時間をとってお答えになる方には、できれば本会議中でなくても結構ですので、御注意を願いたいと思います。     〔「わかりました」と呼ぶ者あり〕 ◆10番議員(武田元介君) 私は、どうしてこの8月1日に規則が変わった、つまりは8月1日以前に御検討なさっていたわけなんです。検討段階から教えてくれなんて言いません。だけれども、8月1日に規則が変わったのであれば、こういうふうに規則が変わりました。ですから、今回俎上に上ってくるのは、駅前のパフィオうわじまの管理等の案件かとも思いますけれども、そのあたりに新しい規則が運用されますと、適用されますというようなお話があって然るべきだと思ったんですね。それがないので、これは極めて議会軽視の宇和島市役所の姿勢の一端が現れているんではなかろうかとお伝えしたかったんです。 では、2番目にいきます。 配点・得点の集計方法をどう変えるかという点です。これは6月に具体的に数字を挙げて御質問をいたしましたら、その書類が手元にないのでということで、お答えをいただけずにとんだ質問でございます。 ある項目で、120点満点の30点と、100点満点の5点というような差があるということを御指摘いたしましたが、今回はその資料は施設名、私、事前にお伝えしておりますが、お手元にございますか。藤田部長、イエス、ノーで。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) はい、ございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) その表を見ていかがでしょうか。これだけの配点の差があることの正当性をどう説明なさいますか。藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 配点につきましては、審査の対象となる施設の特性や求めるサービスの内容などに応じて設定をしておりますので、個々の項目においてそれぞれの理由があるということで理解をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 具体的に申し上げましょう。 津島やすらぎの里選定及び審査基準の大きい4番、(1)と(2)と(3)があります。これは概ね経費をどれだけ削減できるかということがこの配点に当たると思います。 そのうちの3番、これは施設によって確かに違う部分がございます。例示いたします宇和島市文化会館及び市営駐車場の選定及び審査基準は、この4番の(3)の配点が120点満点中30点です。これは指定管理料です。幾らでその施設を管理していただけますかという点の配点は30点です。しかし、津島やすらぎの里の選定及び審査基準の大きい4の(3)、つまり表の中では同じ位置づけの項目であります。 津島やすらぎの里の場合は、かなりの収益が過去の4年は上がっておりましたので、表現は違います。納付金となっております。これは120点満点中5点です。そして、もう一つ、宇和島市スポーツ交流センター選定及び審査基準の同じく大きい4の(3)、これは南予文化会館と同様な説明文がありますが、100点満点中10点です、(3)は。つまり5点と10点と30点の差があるんですね。 これだけの差をきちんと御説明いただけませんかと、私、6月にもお願いしたんです。同じ答弁ですよ、先ほどの、一字一句とは言いませんけれども、そんな不誠実な答弁しか準備できていないんですか。いかがですか。総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 御質問にありました施設について具体的に説明いたしますと、市の文化会館及び市営駐車場につきましては、貸し館及び維持管理業務の比重が大きい施設を一括して指定管理者の公募を行っていることから、民間ノウハウを活用した効率的な施設の管理運営能力が求められるために、指定管理料の提案に係る配点について比重が大きくなっております。 一方で、津島やすらぎの里につきましては、観光施設であり収益を求めることが可能であるため、納付金の提案を申請者よりいただいているところでございますけれども、これは議員も御承知と思いますけれども、近年において、こちらの施設は温泉ポンプの故障を初めとする設備の改修が頻繁に発生して、十分な体制で営業が行えず、想定どおりに収益を上げられていない状況にございます。 そのため、現在の状況では指定管理者のインセンティブの効果を働かせつつ、まず安定したサービスの提供によって利用者の声に応えるもことが最優先であるために、納付金の提案に係る配点については比重が小さくなっております。 また、体育施設については、地域のスポーツ振興、市民の健康増進等に寄与していくものでございまして、公益性、公共性が高く、収益性が高いとは言い難い施設があります。 一方で、民間事業者によるサービスの提供ができ、選択制も高い性格の施設でもあるために、サービス内容の充実も求められ、一定の収益も認められるものでございます。 これらのことから、収益性とサービスの充実化について、バランスのとれた評価ができるように配点のバランスをとったものでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私、今のでは理解できないんですけれども、納付金と指定管理料と、そんなに作文で縷々御説明いただかないほどの違う評価できるんですかね、30点と5点ですよ。 例えば、最後にプールの件、スポーツ施設の件、おっしゃいましたけれども、もう少し人口規模があれば、十分に収益事業としてやれるんですよ。プール、スポーツクラブの。大体7万人と言われています。7万人で一つの民営のプールというのは、スポーツジムと絡めて持続的経営可能なんですよ。それとも5点と10点の差があるんですよ。倍ですよ。5点と10点って。その上に100点のうち10点と、120点のうちの5点ですよ。全く説明になっていないですよ。 これ続けて質問したいと思います。またやります。変わるまでやります。説明できるまでね。 次に、学力テスト成績向上のために。 これは逆に本当に結果を出していただきました。今年の学力テストの結果、お尋ねするほどのこともないと思うんですけれども、小学校は、もう県平均上回っているところもございます。本当に御努力の結果だと思います。 その一端には、これ金瀬教育長も御存じかと思うんですけれども、通告の中にあります熊本県の椿原先生というのが、国語のB問題の得点を1割から2割上げてしまうという授業法を全国各地で御提案されております。 宇和島でも私も模擬授業、それと椿原先生の講習に参加いたしましたけれども、明倫小学校と住吉小学校2つですね。その学校に参りましたけれども、この効果というのがかなり出ているんでしょうか。これは上田部長のほうがよろしいですか。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今年のテストの結果、おっしゃっていただいたように、特に小学校のほうは全国・県の平均を上回ってきています。 今、お尋ねの椿原先生の研修の効果がどうかということなんですけれども、これはその研修があったから直ちにというふうに直接因果関係を結びつけるのは、なかなか難しくて、本当に先生方、いろんなところで頑張ってくださいましたし、そのほか、学校以外のところでも宇和島の土曜塾ですとか、そういったこともありますし、ICT機器等の活用といったようなこともありますし、非常に複合的な要素が入っていると思いますので、直ちにというふうにはなかなか言い切るのは難しいかもわかりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ちなみに、昨年2月やりました。明倫小学校の5年生。それと住吉小学校の5年生。それで住吉小学校の5年生の模擬授業の後に何人かの校長先生と教頭先生おいでていただいて、椿原さんの授業、講演を受けたんですけれども、それに関わるところが、例えば遊子小学校であるとか玉津小学校には、今ほど言った椿原先生の授業スタイルを勉強されているサークルに所属される先生がおられたりするんです。そのあたりの結果は、具体的によくないですか。他校と比べて。個別にお尋ねしたら、教えていただけますか。いかがでしょう、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 全国学力・学習状況調査の結果については、個別の公表は……     〔「ここでということです。言えないなら、もう言えないでいいです」と呼ぶ者あり〕 ◎教育長(金瀬聡君) 差し控えさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) では、この場でないところで、ぜひに教えていただいて、これはわなじゃありません。全然。やり取りでですね。やはりどこの学校に椿原先生の公開授業を受けた、研修を受けた先生がいて、その方々がどういう意識を持って授業を変えていただいたかによって、結果が出るはずなんです。幾らかは。 それは、もういろんなICT等々の例を挙げられましたけれども、その中の一部なのかもしれませんけれども、椿原先生が行くことによって上がったというようなことも図れている地域がかなりあると、私は聞いております。 ですから、排除するのではなくて、ほかのこともあるんだよ。だけれども、そもそも宇和島の子供たちには基礎学力があって、それを学力テストの点数に反映させるテクニックがちょっと欠けているだけなんだというふうに椿原先生なんか評価するんです。宇和島の子供たち、こんな県内で最下位の点を出すようなはずはないと。基礎学力はあるんだと。よく言われます。都会の子供たちは受験塾で点数をとるテクニックはできている。でも基礎学力、地方の子供と比べると、そんなに遜色ないんだというふうによく言われます。 そのちょっとした配慮で担任の先生の悩みとか、校長先生の悩み、幾ら過去問やってもしんどいという子供の悩み、そういうのを解決できるんではなかろうかと思うんです。 ぜひに、このノウハウを取り上げて、宇和島で、もっと広めていただいたらよろしいんじゃないかと思います。 例えば、大学共通試験の全国の正答率が0.7%の国語の問題を中学生に解かせてしまうんです。クラス全員が解けてしまうんです。椿原さんのスタイルでやると、全国共通試験の正答率0.7%ですよ。東大の国語の問題も中学生が解けるそうです。このスタイルでやれば。 小学生向きには小学1年生でも、6年生で受ける学力テストが解けてしまう。あるいは発達障害であるとか、要支援の支援学級の子供さんも、このノウハウがあれば解けてしまうわけです。 ぜひにこれ活用していただきたいと思いますが、今後活用できるようなプランに御協力いただけませんでしょうか。具体的にあれば、ぜひ金瀬教育長、教えてください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今年度の計画を申し上げます。 10月に遊子小学校と明倫小学校で、2月には岩松小学校と津島中学校で研修を予定しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 金瀬教育と私は多分、この教育法についての、これもう国語だけじゃないんですよね。御存じですよね。多分御存じだと思うんですけれども、そういうところで通じているんで、この案件では話が通じると思うんですけれども、ぜひに宇和島の子供たちの基礎学力を発揮させて、やっぱり自己肯定感というんですか、県内でゲツよりは県内で上のほうに、確かに圧縮はされていますけれども、上のほうのがいいので、そういう意味でも自信を持って、進学なり就職なりさせるような教育に一緒に変えていく、御尽力をいただければと思います。 次にいきます。 これは金瀬教育長の得意分野です。今ほどの学力テストというのは一面でありますけれども、子育て環境の整備というのが極めて重要になっている。その子育てをきっちりすることによって、貧困の連鎖というのは断つことができるというのが、もう一般の理解であります。 先ほど触れられました、学力テストの結果が上がった要因の一つには、土曜塾の効果もあるんじゃないかというふうに触れられましたけれども、この土曜塾というのは、塾などで補充的な学習ができない子供たちに、学習のチャンスをというようなことなんですけれども、さらに貧困の連鎖を断って、地域に貢献できるというと言葉が適切でないのかもしれませんけれども、よい子供たちの教育環境をつくるために、どんなことに取り組んでいただけるのか、ぜひに思いをお伝えいただきたいと思います。 いつも言われる人口動態とコミュニティーの大切さとかというようなのは何度もお聞きしましたので、結構ですので、ぜひに自分のお言葉で新しい具体策をお話しいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) お答えいたします。 その前に、先ほどの椿原先生の研修計画の話いたしましたけれども、宇和島市の教育委員会として、このやり方で一方的にやりなさいというスタイルはとりたくないので、先生方もいろんなことを研究されていますので、そこから上がってくるような、こういうやり方、こういう研修というのも尊重してまいりたいと思います。 続きまして、今お尋ねのありました、いわば地域の教育力を向上するためにはということだと思うんですけれども、例えば、先ほど上田議員からの質問の中にもありましたけれども、コミュニティースクールという形も地域の保護者、そして地域のさまざまな分野、立場で学校に関わっていらっしゃる方たちにより一層学校教育について意識を高めてもらい、いわば当事者の一人として関わっていただく。そういう取り組みの中で、子供たちに対する働きかけであったり、関わり方であったり、そういうものが学校だけではなくて、地域全体で盛り立てていくという形がとれるんじゃないかというふうに期待しておりまして、土曜塾等々諸々の要素とも絡め合わせながら、トータルで地域の子供を盛り立てていくという取り組みにつなげていければなと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 明神前々教育長とか織田教育長も、もう地域総がかりの教育なんていうのは、もう使い古された言葉なんですよね。ですから、今までのスタイルと違う何かというのを出していただかないと、この地域御出身でもない。そしてこの地域の教育界出身の方でもない金瀬教育長が、ここにおられる意味というのはなくなると思うんですよ。 私、あるところでお話ししました。自分の言葉でお話しください。きっと通じるところがありますというふうにお話ししたことがあります。 ぜひに次の質問の機会には、より具体的にお話をいただいて、力を発揮できるように期待をして、次にまいりたいと思います。 これも何度も言っていることです。バンブーバイオマス発電事業です。今回、これを取り上げましたのは、7月の大雨被害に竹林、あるいは耕作放棄してしまっている農地がどう影響したかというのをお聞きして、じゃ、バンブーバイオマスという流れでお話をしたかったわけであります。 常盤産業経済部長、耕作放棄というのが、今回の土砂崩れにどれだけ影響したというふうに分析をされておりますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 今回の平成30年7月豪雨災害につきましては、降り始めからの累計雨量が358ミリ、観測地点での時間最大雨量が74ミリにも及ぶ、誰も過去に経験したことのない量の雨が宇和島に降り注いでおります。 これには、愛媛大学豪雨災害学術調査団の森教授が、7月25日に高松市で行われた平成30年7月豪雨による地盤災害緊急調査報告会にて発表されたレポートにもございますけれども、平年降雨の少ない地区で、今回多量の降雨があったところで斜面災害が発生しており、これらの箇所は降雨耐性が低いと認識する必要があり、発生地区のほとんどは土石流危険区域と何らかの危険区域に指定されている箇所であったと。山腹のかんきつ畑の斜面崩壊が目立ちましたが、大きな災害に結びついたもののほとんどが基盤層と表層の境界で滑る表層崩壊ではなく、滑り面が基盤層の中に達する深層崩壊であったということでございました。 それで御指摘の点になるのですけれども、このようなことを考えますと、耕作放棄という行為が土砂崩れそのものに影響を及ぼしたということよりも、想定をはるかに上回る降雨が、もともと滑りやすい性質を持つ土壌の上に一気に降り注いだことが大きな要因であろうというふうに考えております。 しかしながら、耕作放棄が進むことで、周辺の農道や水道施設等の管理が不十分になりますと、正常な機能を十分に果たせなくなり、防災機能の低下を招きますことから、常日ごろのメンテナンスは必要であるというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 直接に、今、耕作放棄地が土砂崩れが多かったという分析がなされていないということでありますけれども、実はこれ質問通告前に、ある新聞で愛大の先生が、耕作放棄が影響したというふうなコメントをしたというふうな報道がありまして、それで直接的に結び付けたかったわけですけれども、幸いに耕作放棄地が即ち土砂崩れではないということで、安心をいたしました。 ただ、最後に触れられました耕作放棄地が発生することによって、その途中の農道であるとか、水路の管理が不十分になると、その点で土砂崩れに影響があったということは、より重く、今回の発災までも、そうだったんですけれども、高齢の農業者がやはり持続可能な農業経営というのを続けられていないのが実態でありまして、その顕著な例が、耕作放棄あるいは離農ということにつながってきた経緯があると思います。 そして、7月の大雨でございますので、この7月の大雨被害をもとに、その傾向がより進んでしまわないような配慮を求めたいと思います。 2番目に移ります。 じゃ、竹林を耕作放棄すると、侵食をしてきまして、今までミカンをつくっていたところが、竹のそれも荒れた竹の林になるということが多いわけですけれども、竹林はどう土砂崩れに影響しましたでしょうか、どう分析されていますか、産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 これも先ほど申したことになるんですけれども、土砂崩れへの影響につきましては、さきの回答と同様になりますが、放置竹林の園地への侵食は、農林課が現場の園地に赴いた際にも頻繁に確認はいたしております。農家さんはその都度、自身の園地に侵入してきた竹を切っては対処はいたしておりますけれども、成長が早いため、ちょっと疎かにいたしますと、すぐに何メートルにも伸びる。大変苦慮をしているというふうに伺っております。 放置竹林の拡大は、本来森林、里山の持つ多面的機能の発揮や農林業の生産性にも影響を及ぼすものというふうに考えております。 防災の観点からは、次のようなことが考えられます。 まず、管理された竹林では、地下約30センチメートルに地下茎が集中しているため、土壌が一体化しておりまして、地震や土砂崩れには有益であると言われております。 次に、放置された竹林におきましては、竹が密集することで日照不足を招きまして、地下茎の根腐れが起こるなど、土壌の強度が弱くなる、土砂崩れなどの危険性があるというふうに言われておるところでございます。 また、農地保全の観点から申しますと、放置竹林が拡大し、農地に近接することで、竹林の周辺にある農地は、樹高の高い竹による農作物への日照時間の影響に加え、農地内への竹の地下茎が侵入するなど、生産性に悪影響を及ぼすということも考えられております。 このような背景もございまして、平成31年度から森林環境譲与税の交付が始まりますが、農林課といたしましても、この財源を利用して農家さんや山主さん、森林組合等関係機関とも協議を重ね、放置竹林に対し、適切な取り組みを実施してまいりたいというふうに考えております。 現在、ある程度手が入った竹林には竹の有効活用としての、数年前より取り組んでおります餃子の王将向けのメンマ用干しタケノコの生産というふうなものを推進してまいりたいというふうに考えておるところです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 竹林の管理というのは、やはり今、おっしゃったように経済林として竹林が回ると、かなり手入れが進むので、林地としても、傾斜地の竹林としても安全度の高い傾斜地で、もう維持できるんだけれども、それが荒れてしまうと、竹やぶだから崩れないということはないというふうな理解をしているんです。 ですから、今、メンマのお話をされましたけれども、そういう経済林にいかにしていくか、今回の国の制度の活用も、即ちそれに繋がっていくかどうかは別にしまして、いろんな機会でもってバンブーバイオマスの御検討も重ねてお願いをいたしまして、次に移りたいと思います。竹をお金に変えて竹林整備という、いいサイクルが生まれますので、お願いをいたします。 次に、きょうのメインテーマでございます。学校プールの整備についてであります。 宇和島の学校のプールの老朽化の程度はということです。 まずは、プールはどれぐらいの期間で償却をすればいいのかということ。そして、国の補助を受けてつくられたものですから、その期間以内で、じゃ廃止にしますよと、集約しますよと。あるいは一つ大きいのを建てますよということになると、そのお金も戻さなければならんとか、さまざまな問題があるのは承知しております。そのあたりも含めて、現在の宇和島の学校のプールの老朽化というお答えを上田部長にいただきたいと思います。上田部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 お尋ねのプールの状況ですけれども、文部科学省の国庫補助事業により整備しましたプールの処分制限期間、それから償却資産の学校用水泳プールの耐用年数は、構造に関わらず30年とされています。しかしながら、実際には使用環境やプールの材質等によって、概ね50年程度は使用可能だと思っております。 当市におきましては、全小・中学校34校のうち、昭和50年以前に建築されて、概ね40年から50年が経過したプールが15校ございます。また、本体の構造が鉄筋コンクリート造りのものについては、ステンレスやFRPなどと比較しましても、プール本体の表面の劣化が著しくて、定期的に塗装、修繕等により改修は行っていますけれども、プール本体の躯体や循環系統の配管からの漏水、これが止まらないという場合につきましては、今後、全面改築の検討が必要になってくると思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 最後におっしゃった全面改築や補修という、改修の計画というのはどういうふうになっておりますでしょうか。本年予定されていたのが城南中学校と岩松小学校のプールの改修ということであったと思いますが、それ以外の改修計画、具体的に立っておるものがございましたら、教えていただきたいと思います。上田教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 改修計画につきましては、今、議員のお話がありましたように、今年度当初におきましては、建築後47年が経過しました岩松小学校と建築後46年が経過しました城南中学校の2校について、改築を実施する予定でございましたけれども、7月の豪雨の災害の影響で、事業実施を1年延期しております。この2校についての改築工事費は、小プールと大プールのある岩松小学校が約2億8,000万円、大プールのみの城南中学校が約2億2,000万円の事業費となっております。 今後の改修計画としましては、現在、建築後50年前後で漏水等による老朽化が著しい学校としましては、城北中学校及び城東中学校の2校が、同じく建築後46年を経過しているということから、改築の検討校となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私もいろいろ調べまして、例えば東洋大学の先生の論文とか読んだんですけれども、かなり全国で改修費と、そして維持費というのが問題になっている。集約であるとか、あるいは民間のプールを学校で使うとか、さまざまな政策変換というのがあるように聞いておるんですけれども、宇和島の場合、改築部分は今、お聞きしましたが、一夏に1学校当たりプールを維持するためにどれだけのコストがかかっているかというのをちょっと後先になるんですけれども、教えていただけませんか。1校どれぐらいかかっていますか、上田部長。 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 全体のところでちょっとお答えをさせていただきたいんですけれども、直近の3年間の各小学校のプールに関する経費につきましては、水道料金や電気代、厳密に分類できない経費もありますので、概算になりますけれども、1校当たりの平均の年額経費を算出しますと、水道料金が約62万円、電気料金が23万円、ろ過機等の補修料金が7万円、ろ過機の消耗品、また薬剤費が13万円でございまして、合計約105万円となります。1校当たりの年額経費としましては、100万円前後が目安となると考えております。 また、プールの維持管理費の中で最も大きな額を占めるのが水道料金でございまして、現在、漏水等によりまして、必要以上の水道料金の経費がかかっている可能性がございますので、これよりは若干経費が減額となる可能性はあります。 これに城南中学校の建設費2億2,000万円と、おおむねの耐用年数を50年としまして、年額を算出した場合には年額が440万円となりまして、単純に維持費と建設費を合計しますと、年額約540万円となる見込みでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。打ち合わせしたように数字をしっかりといただきましてありがとうございます。 実は各地で具体的に検討が進んでいるので、このようにはっきりした数字をお示しいただいたと思うんですけれども、柏崎市、あるいは府中市、神奈川のえびなとか横浜とか、さまざまなスタイルで学校のプールの外部化という言葉が適切なんでしょうか、今まで1つの学校に1つのプールというのが常識だと思っていたのが、全然文科省の規定の中にも、学校整備しなさいということはない。ただ、小学校の体育の授業には、どこまで泳力を上げてくださいという目標が示されていて、その指針に基づいた授業が行われているだけだというふうに、私も今、理解しているんですけれども、結局のところ、宇和島のように1学校の子供さんの人数がどんどん減っていく状況の中で、今後、漏水等で経費は増えていく、あるいは漏水の修繕費は追加で投資しなければならないというような状況が続くことしか考えられないと思うんです。 そうした場合に、1校1プールというのをどう考えていくかということに移ると思うんですけれども、まず、1校1プールということに対するイメージをまず金瀬教育、どうお持ちかお尋ねしたいと思うんですが、いかがでしょうか。どうしても、守らなければならんものだとお思いでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) どうしても守らなければならないかということではないかもわかりませんけれども、自校に自前のプールがあって、カリキュラムなんかをつくる上においても非常にやりやすく、そして部活等にも活用できるというさまざまなメリットがありますので、できることであれば、1校1プールが望ましいのかなというふうには考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) そのできることであればというのが、どういうことを意味するのか、ちょっと不明なんですけれども、財政的にどんどんとお金が使えるんであれば、1つの学校に1つ、温水プールもつけてジャクジーもあって、そんなプール整備したらいいんです。 そういうことを言っているのではなくて、これだけ子供さんの数減りますよと、そして周辺部は、失礼な表現ですけれども、統合まで検討しなければならん。そして、旧市内うちの学校も昔何クラスも、4クラスあったような小学校がもう1クラス、2クラスになってしまっていると、そういう実態と、そして税収十分に、どんだけもお金使ってもいいよというような財政状況じゃないということでお聞きしたつもりなんですけれども、これはあったほうがいいですよ。何ならマッサージチェアまで置きましょうかということになりかねないんですよ。 ですから、じゃ、どうしようかというときに、どう1校1プールをイメージしていただけますかという質問のつもりでした。 多分、真意としては、あればそういう授業環境を整えたいけれどもというのがあると思いますので、これ以上言いませんけれども、ぜひに1校1プールにこだわらないで、見直しをしていただきたいと思います。 千葉県の佐倉市というのには資産管理経営室というのがあるといいます。そして、平均的な学校の屋外プールを新設する場合は幾ら、そして維持費が幾らというような試算をなされて、民間のスイミングクラブやスポーツジムに委託をしたほうが安いというような評価を佐倉市ではしているようです。この事例については調べていただいたでしょうか。 また、私が例示させていただきました岡山市では、複数の学校でプールを共同で使う拠点プールという概念のもとに2007年に4小学校が使う屋内プール、共同で使う屋内プールを整備したというようなことも事前にお伝えしております。 このあたりの分析、十分に時間があったかというとなかったのかもしれませんけれども、どういうふうに評価をされましたでしょうか、上田部長、よろしければ。 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 前置きしていただきまして、十分な時間がなかったんです。しっかり調べられたわけではないですが、佐倉市の分、私はちょっと実は夕べ、この答弁を考えた中でしっかり寝ようと思ったんですが、夜中に目が覚めまして、佐倉市の部分をもう一回見直しました。 委託したスイミングクラブに委託費として年間940万円を支払ったという事実がありますが、ただ、これについては、先ほど議員がおっしゃられたように、いろんな自治体のところでプールの拠点化であったりとか、授業の委託であったりとかとあるんですけれども、やはりそれぞれの事情があったようなことを聞いております。 これも担当の学校教育課のほうから情報をいただいておるんですけれども、ただ端的にそれを我々の中で判断できるというレベルではないんですけれども、現実として委託をして成功しているかというと、一方ではなかなか煮詰まっているところもあると、その原因としては、やはり先ほど教育長が申しましたように、授業のカリキュラムを組むときに、1年間のやっぱり水泳の授業というのが、小学校でも中学校でも割り当ての時間があります。学校で決められます。武田議員も御存じだと思うんですけれども。 これをやはり拠点化してしまいますと、例えば文京町のところに一つのプールを置きますと、ここに県立の高校もありますから、武田議員と以前話題にしたときに、それは確かに有効な手立ての一つでありますねと、私もお答えをしましたが、ただ学校の運用上、これ現場のほうにも聞きました。行って。やっぱり授業を割り当てするときに、調整が非常に難しいということがありまして、その原因の一つとしては、やっぱり小学校と中学校が一つの大きなプールに、水深が違いますから、事故を起こしかねない。移動するときにも、いろんなつき添いの先生方が要りますし、当然事故に配慮しながらということもありますので、いろんなことが出てきました。 ですから、ちょっと長くなりましたけれども、委託費については、もう少し時間をとって分析する必要もありますし、いろんな方々に意見を聞いた上で、検討できるものであれば、また考えてみたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 事前に資料とかを差し上げているので、同じような問題意識を私も持っておるつもりなんですけれども、うまくいっている部分もあると、これは即ち小学校の先生の水泳の指導のスキルというのが確実に、ある程度以上のレベル維持されているかという問題があろうかと思います。 当然愛媛県の場合は、全国ではもう水泳の実技のない教員採用試験をされている都道府県もありますけれども、愛媛の場合は50メートルか何か泳がなければならないということなので、泳げる先生しか小学校の先生にはなっていないという試験はあるんですけれども、だからといって、その先生方がうまく教えられるかというと、うまく教えられていないというのが実態であってという表現もございました。 ですから、いいところもあれば、悪いところもあるというのが、1校1プールにこだわらない、あるいは授業を外部化する。例えば教員免許を持っておられる方がコーチにおられたら、学校の先生はただバスで行って、そこへお預けするだけでいいんです。もう着がえる必要もないんですね。そういうことも実際に可能なようですので、ぜひに2億もお金をかけて改修を続けるということも、子供に我慢させることはないので、改修が必要になれば、改修も必要なんでしょうけれども、片側ではどう統合プールなり、民間に委託、あるいは今回、城東中学校の裏に新しい温水プールができましたけれども、あそこあたりを使って、授業のサービスが提供できるかということも御検討を進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ちょっと時間がなくなって申し訳ないです。 じゃ、次に移ります。 障害者雇用率偽装問題、すごく刺激的な通告なんですけれども、これは不正をしているという認識はあったんでしょうか。とても恐縮です。ついこちらまで、本庁におられて、このあたりの作業に関わっていられない森田課長、西本部長が答弁に立たれるのは、すごく恐縮するんですけれども、まずはこちらに振りましょう。確認をさせていただきます。市長部局、あるいは教育委員会部局で、この障害者雇用率の偽装というのはありませんでしょうか。念押しです。藤田部長。 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 障害者雇用率に関する一連の報道を受けまして、市長部局及び教育委員会部局におきましても、今年度を含めた過去5年分の報告資料を確認をいたしました。その結果、身体障害者手帳等の手帳以外で確認したケースはないかなど、国のガイドラインに基づいた算定がされていることを確認をしたところでございます。      〔「ありがとうございます」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 教育委員会はどちらに、上田部長でよろしいでしょうか。お願いします。 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 法定雇用率を達しています。これもう数年前から労働基準局のほうからも指導を受けておりますので、今のところ達しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございました。 その本庁から行かれた森田課長、あるいは西本部長がこの数字を知っていたのにも関わらず、改善を報道以前にされようと御努力されなかったのはどうしてでしょう。とても誠実なお人柄を存じ上げておるつもりでございますので、本当に信じがたいんですが、これが組織のなせるわざということなんでしょうか。どういう認識であったか、よろしいでしょうか。西本部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) 御質問にお答えする前に、まずもって今回の件につきまして、障害を持たれている方、またその御家族、関係者の皆さんを初め市民の皆様方に対しまして、信頼を著しく失墜したという結果になってしまったことについて、改めておわびを申し上げたいと思います。まことに申し訳ございませんでした。 御質問にお答えいたします。 この度の問題となりました病院局における障害者雇用率の算定方法については、分母となる職員数の数から嘱託職員を除外する一方で、分子となる障害者である職員の数には嘱託職員を含めていたものでございます。 職員に聞き取り調査をしました結果、少なくとも合併以降は、先ほどのような御説明したような計算方法で行っていたということが判明しております。各担当も職員も算定に疑問を持ちながら、過去の計算方法を漫然と踏襲してしまったものでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) とても言いにくいんですよね。そう誠実にお答えをいただくと。 ぜひに今後は、こういう何か小さなことでもおかしいところがあれば、改善を求められるような組織に変えていただきたいと思います。 ということは、指示系統があって、例えば失礼します。市川管理者とかが指示をして、こういう通達が来ているから、この数字を達成できるような計算をしなさい。この数字を報告しなさい。あるいは当時の部長、松田部長あたりから、部長が指示をして、こういう計算をして、こうこうこうしなさいということはあったんでしょうか、なかったんでしょうか、西本部長。 ○議長(清家康生君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) お答えをいたします。 前部長、その前の部長ともに、こういう算出であったということは知らないということでございました。 担当が独断でやったとか、誰かの指示でやったとかいうわけではなくて、過去からの計算法を踏襲したということでございまして、また結果につきましても、過去5年で2回達成していない年度がございます。 達成するためにというよりも、過去からの計算法を踏襲したというものでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 西本部長がおられる間に、しっかりと改善をお願いしたいと思います。 じゃ、どう改善して、障害者の方の働く場をつくろうとされるかという点についてお尋ねをしたいと思います。これは民間企業ではペナルティーまで出てくることでございますので、一緒には比べることはできないのかもしれません。職場が違いますので、企業、一般の事業者と病院というと、同じようには考えることできないのかもしれませんけれども、病院でも、やはり障害を持っておられる方でも、働けるチャンスというのはあるべきだと思うし、仕事としてあると思うんです。 どういうふうに今後、働く場をつくっていかれるおつもりか、お尋ねをしたいと思います。西本部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) 6月1日基準日での不足数は4.5人ということでございました。これ以降、2名の障害者の方を雇用をしております。 また、現在3つの病院と2つの老人保健施設において、障害者の雇用が可能な業務を洗い出し、実際に見学をしていただいた業務もございますが、プライバシーの問題、障害者の方が特定される可能性もありますので、その職種というところまでは公表は差し控えたいと思っております。 今後につきましても、愛媛労働局や障害者就労支援事業所等関係機関と連携、協力を図りながら、法定雇用率の早期達成に向けて努力をしていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) よろしくお願いいたします。 次に移ります。 職員の職務倫理・服務規程についてということであります。 宇和島市では職員の職務倫理の規程というのはございますでしょうか、藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) はい、ございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) どのようなルールかというのをお知らせいただきたいんですけれども、全国各地の自治体が設けられているような倫理規程と違わないものが準備されているんでしょうか。藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 私たち一般職につきましては、議員も御承知かと思われますけれども、地方公務員法に定める服務の規程が適用されます。 具体的な服務としては、法令等及び職務命令に従う義務、秘密を守る義務、職務に専念する義務、信用失墜行為の禁止などが定められております。また、服務の基本や休暇等の申請など、主に服務に係る事務的な手続については、宇和島市職員服務規程に、職員の心構えや禁止事項など倫理規範については宇和島市職員倫理規程に定められております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) これをお尋ねしたのは、今ほどの障害者雇用率偽装問題に関わってということではありません。 私も議員になりまして、もう2期目を過ごさせていただいております。さまざまなうわさが飛び交っております。 例えば、利害関係者とゴルフ、マージャン、ポーカー、あるいは酒席をともにするということは、その規程の中では許されることでしょうか。許されないことでしょうか。藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。
    ◎総務部長(藤田良君) 利害関係者ということは事業者とかという意味かと思いますが……     〔「利害関係者の定義なんかあるはずですが」 と呼ぶ者あり〕 ◎総務部長(藤田良君) ……ことは問題があろうかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 失礼しました。 お土産をいただいて、召し上がられるのは規程に反しておりますでしょうか。反しておりませんでしょうか。藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 一般的な例えば挨拶程度にお見えになった業者の方がお持ちになったお土産というのは、礼儀的なものについては、許されるのではないかなと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) そこがもうおかしいんですよ。儀礼的なものであっても、私はまかりならんと思います。 ちゃんと人事院の国家公務員倫理規程倫理行動基準という概要版の解説まで全て読みますと、利害関係者でなくても、何か出張のたびにお土産持って帰ってもらって、それ、はい、ありがとう言って食べているのはいかんというふうに規定されていますよ。それ御存じですか、藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 利害関係者以外の者との間にかかわる禁止行為についても定めております。申し上げましょうか。     〔「いや、そんなこと尋ねていません。議長」 と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) お尋ねしていませんのでね、それは。そういうこと御存じですか。そういうことありませんかと尋ねているんです。庁内で。もう一度言います。 出張のたびにお土産を買って帰ってもらって、そのお土産をみんなでお召し上がりになったりするような関係はありませんかというふうに、そういう関係を持つ職員さんはおられませんかと言っているんです。藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 業者のお土産という意味ではないかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 業者のお土産ではないということは、どなたかからはお受け取りになっているということでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 私が申し上げたのは、職員同士で同僚の職員にお土産を買ってくるとかいうことは通常に行われているというところ……     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) その職員間でも恒常的にお土産を渡すことによって、仕事上の便宜を図るということが例示されています。ですから、禁止行為の中に含まれる可能性のある行為もあるんですよ。 ぜひにそのあたり、いま一度、人と人とのおつき合いをお考えいただければと思います。これが大きな事件になるまでに、きちっと粛正をされるほうがよろしいかと思います。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(清家康生君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午後0時03分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(赤松孝寛君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、松本 孔君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 公明党の松本 孔でございます。 通告に従いまして、一問一答方式で質問させていただきます。理事者の皆様方には明快なる御答弁をよろしくお願いいたします。 この集中豪雨におきまして亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災されました皆様に対しましてお見舞いを申し上げます。一日も早い復興を祈っております。 朝のお2人が西洋料理か中華料理のようにむつこい質問でございました。私はお茶漬けさらさらであっさりとした質問でございますので、気楽に答弁いただけたらというふうに思っております。 7月の集中豪雨では吉田町、三間町を中心に重大な被害が出ました。こうした被害から被災者を速やかに救済するために2012年被災者支援システムを我が市で導入を決めました。 この被災者支援システムは、1995年の阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けた兵庫県西宮市が独自に開発をしたシステムでございまして、現在、地方公共団体情報システム機構の被災者支援システム全国サポートセンターにおいて、全国の地方自治体に無償で公開、提供されておりまして、全国で約910の自治体がインストールをしております。愛媛県では15の市町がインストールしているところでございます。広島豪雨災害、また熊本地震でも用いられたと聞いております。 このシステムは、住民基本台帳のデータをベースに被災者台帳を作成をし、これをもとに罹災の証明書の発行、それから支援金や義援金の交付、そして救済物資の管理、また仮設住宅の入退去、そうした被災者支援に必要な情報を一元化して管理をするものでございます。これによって被災者支援業務の効率化を図るとともに、被災者支援業務の正確性及び公平性を図ることができます。 私も西宮の全国サポートセンターを見学をして研修を受けましたが、わかりやすく、また経費も安く導入できることから、このシステムの構築を強く訴えて、2012年に導入されました。 この被災者支援システムを導入する費用といたしましては、埼玉県の掛川市などは約21万円。福井県の敦賀市が約46万円の導入費用がかかったと言われております。 これはこの費用というのは、委託業務の費用でありまして、新たな設備というものは特に必要がありませんで、既存のパソコンがあれば、十分対応ができるものでございます。 うちの場合は、今、山下危機管理課長、企画におられたときに、この被災者支援システムを立ち上げたというふうに、私は認識をしておりますけれども、多分お金かかっていないんじゃないかと、かかったですかね、後で聞きましょう。 毎年のランニングコストというのも紀の川市、和歌山県ですかね、それから奈良県の平群町、平群町って聞いたことありますか、余り聞いたことないでしょう。僕もよう読まなんだですよ。調べたら、「平群」と書いて「へぐり」町というんですよ、勉強になりました。ここは職員がバージョンアップをしておりますから、かかるとしたら、サーバーの電気代ぐらいということでございます。非常にお金かからない。そして、被災者の速やかな支援になる、こういうことでございます。 大変有用なシステムでありましたけれども、今回の災害でこのシステムがどう運用されて機能したのか、お聞かせ願いたいと思います。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 今ほど議員御説明のとおり、地方公共団体情報システム機構の被災者支援システムにつきましては、御説明あったとおり、平成24年2012年に導入をしているところでございますが、6年が経過をいたしまして、システムのバージョンが古くなっておりまして、すみません、職員でバージョンアップができませんでしたので、さらにサーバー機器が老朽化しておるため、システムの更新について今年度検討を進めておったところでした。検討を進めていったところ、今回の豪雨災害が発生してしまったというところでございます。 さまざまな災害応急対応を優先する必要があったため、システムのバージョンアップ等の対応が困難でございましたので、被災者支援システムについては、現在運用することができておりませんというのが状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 残念なことでございますね。もうその当時でいいますと、物すごく先駆的なシステムを導入したということでありました。 そうした中で、今回のような状況になったらだめだということで、システムを導入したんですよね。そして、バージョンも今、調べてみますと、9回更新をされていますね。だから、一番初めの状態からいいますと、もう改良に改良を重ねて、そして9回も更新しているという、そういうものをどうして使わなかったのかなというふうに思っておりますけれども、じゃ、どういうものを検討しているのか、お尋ねいたします。 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 今ほど御説明のありました地方公共団体情報システム機構の、J-LISといいますが、その被災者支援システムと、昨年度から愛媛県が県内市町と合同で、県が補助金を出しまして合同で導入をしようとしております被災者生活再建支援システムというものがございます。 それと現在、宇和島市のほうに導入がされております基幹系のシステムベンダーから提供されております被災者支援システム、3点から検討をしているところの中で、現在、今回の豪雨災害におきましては、急ぐことも必要でございましたので、既存の基幹系の電算システム業者が提供していただいている被災者支援システムを運用をしているところでございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) これ、今まで使っていないようなシステムを利用して、今回処理に当たったと、こういうことですが、やはりこうしたシステムというのは、例えば危機管理課だけで全部掌握してやれるようなものではないですよね。こういう状態になれば、もう全ての職員さん、事に当たらなくてはいけない。 そうすると、やはりそうしたシステム自体を理解をしておかなければ、実際にそのときに当たって何もできないというようなことになるのではないかと、こういうことですよね。 だから、せっかくシステムがあったとしても、効率よく回すことができない。こんなことになりはしまいかというふうに思っております。 今、3種類を検討すると、こういうことですので、実際にけさの話でもやっぱりコストとか、そういうこともあると思うんですよ。私、一番よかったなと思うのは、本当にコストがかからないということでいいなと思ったんですね。 これは通常必要なものではないです。いざという、本当にまさかというようなときのために準備をしておくということですから、通常のランニングコストなんかかける必要がないですよね。そのときだけ使えばいいということであれば、どこに優劣をつけるとか、こういうことをやはり真剣に考えていただいて、そしてよりよいシステムを構築をしていただきたいというふうに思います。 今回、支援者システム自体がこうやって稼働していなかったということは本当に残念でなりませんね。 私も坂尾議員のように毎回のように、あれどうなっておる、被災者支援システムどうなっておる言いながらやっとれば、今、稼働していたかなというふうにも思います。 やっぱりこのシステムといいましても、結局、人ですよね、バージョンアップしたり、使える人をふやしたり、そしてもうシステム自体を育てていくのが危機管理ということではないかというふうに思います。 今回、三間町、吉田町、ほとんど集中をいたしましたけれども、東南海・南海地震、大規模災害になりますと、このシステム自体があるなし、本当に復興の大きな鍵になってくるというふうに思います。また、いつ起こるかもわからない近年の状況を鑑みましても、有効な支援システム構築、これは本当に大変重要であると思いますので、同じ轍を踏むなというふうに申し上げて、次の質問に移りたいと思います。 次に、災害用の井戸についてお伺いをいたします。 大規模災害のときに一番と言っていいほど困るのは水、命の水であります。1人2リットル1週間分保存といいましても、なかなか難しいです。東日本大震災、熊本地震、また大阪北部地震、そして今回の水害でも、水を求めて長蛇の列ができました。 以前から私は、井戸水を活用できないかと何回も質問を重ねて、災害用の井戸の登録、つまり災害時、「家に井戸があります。使っていいですよ」という個人、また企業に登録をしていただきました。現在、どうも740件あるそうですが、今回、浄水場壊滅、吉田町、三間町で6,700戸の断水という、思ってもみない状況に陥りました。 私は、今こそ登録用井戸の出番というふうに思い、どこに井戸があるのか問い合わせをいたしましたところ、不眠不休で頑張っている部署は、けんもほろろで本当に驚きました。 しかし、吉田町を走ってみますと、ありがたいことに、「井戸あります。井戸水使ってください」という手書きの看板を何カ所も目にいたしました。鈴木医院さんなどは、表にわかりやすく井戸水の表示をしてくれておりました。 こうした善意の人がいるにもかかわらず、欲しい人とのマッチングができなかったこと、本当に残念に思っております。この点、どのように思っておられるのか、お伺いをしたいと思います。田邑市民環境部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 御案内のとおり、今回の災害におきまして、災害応急用井戸の登録をされている方ばかりでなく、登録をされていない方にあっても、自主的な利用の呼びかけを初め利用の御協力をいただきましたことにつきまして、この場をおかりして深く感謝を申し上げたいと思います。 この災害応急用井戸についてですが、大規模な災害が発生したことにより、上水道の供給が停止したとき等に備えるため、平成25年8月に、宇和島市災害応急用井戸登録等取扱要領を定め、市民の方が所有または管理し、かつ現在利用している井戸のうち、地域の生活用水または応急の飲用として、所有者等が無償提供することに同意を得られた井戸の整備を図るため、その当該地域の自治会長さん等からの申し出により登録を行ってきたところです。 その地域の自治会内での使用を想定をいたしておりましたので、自治会以外の不特定多数の方の利用については、御協力をいただけるかどうかという点についての確認をこれまで行っておりませんでした。 今、松本議員さんがおっしゃられた、欲しい人に利用ができるようにという趣旨につきましては、現在、部内でも検討しているところでございまして、本年度の災害応急用登録井戸の更新作業がちょうどありますので、これに合わせて所有者等に対しまして、新たに自治会以外の方が利用することに関しましても、昨日これ松本議員さんから資料もいただきました。そういうものを御参考にさせていただきながら、御意見をお伺いして対応を検討してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今の検討いうのはやらないいう話じゃないんですよね。前向きにやろうというふうに私は聞こえたんですが、そのとおりでございますか。 はい、わかりました。そうしたら、ここで嫌みの一つも言おうかなと思ったんですが、それはやめます。 もう本当に今後、大規模地震地ともなりましたら、給水車も来ませんね。というか、車がまずもう走れなくなるというふうに思わなければなりません。なるべく近くで水を取る、取水することがどれほど重要かということだと思います。 いざというときになって、プライバシーの問題がありましてとか、御本人の許可を得ましてというのは、もう災害用井戸の効果は本当に半減をしてまいります。 できれば、「災害時、我が家の井戸を使ってもいいですよ」とはっきり意思表示をしてくださるお宅、企業を明確に表示するようにしてはどうかと思います。 また発災時、パソコン、スマホ等で災害用井戸の場所の検索、これができるようにならないものかなと思いますけれども、この点、田邑市民環境部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 先ほど申し上げましたとおり、これまで当該地域の自治会内での情報共有にとどまっておりましたので、今後は井戸情報の共有範囲など、災害応急用登録井戸の所有者等の御意見をまずお伺いした上で、御了解をいただいた方につきましては、適切に情報公開をさせていただき、大規模災害時には迅速に活用がいただけますよう、周知していきたいと考えております。 以上です。     〔「地図に落とし込むという」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 地図へ載せるというふうなことなんですけれども、これにつきまして、やはり他市の状況等も確認をしながら、許可をいただいた方については可能ではないかというふうな今、考えも持っておりますので、可能な範囲について、その井戸の場所等を広くお知らせできるよう対応を検討してまいりたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 井戸の位置情報につきましては、もう大阪府のほうは、もう大阪府の地図情報システムというパソコンの中で地図上に印を付しまして、このあたりにありますよというものは、もう既にやっていますから、その辺も調べていただきまして、「いいですよ」と言ってくださるわけですから、別に住所とか名前も書くわけじゃないですから、このあたりにありますよということですので、ぜひともやっていただくと、本当に今回のようなときには間違いなく威力を発揮するというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 また、私の家にもプレートがあるわけです、宇和島のね。宇和島のプレートって資料、部長、ありますか。ちょっと表示してもらいますか。 ○副議長(赤松孝寛君) 田邑市民環境部長。     〔「急に言うたけんね。なかったらええですよ」と呼ぶ者あり〕 ◎市民環境部長(田邑高浩君) すみません、こちらになります。これ実物大になります。     〔「実物大です。あれ実物大ですよ、見えますか、見えんやろう」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ◆22番議員(松本孔君) あれが縦が15センチで、横幅が6センチなんですよ。それで、もう字は黒文字で本当に目立たないんです。 だから、こちらから見たらわかるでしょう、ああいう感じでしか見えないんですよ。 だから、私はさいたま市に行ったときに見たのが、これです、これ。門に張りつけておるんやけど、赤のところに白抜きでこうやっておるんですよね。宇和島のと大分違うでしょう。     〔「これよう見える」と呼ぶ者あり〕 ◆22番議員(松本孔君) よう見える、ありがとうございます。 ついでに、横に張ってもろうたんです。これは畠山さんが前、使った段ボールなんやけれども、もう今回、そうした目立つ標識というものを今回、こういうものも参考にしていただいて、更新時期だということでもございますので、新たなものをこさえていただけたらなと思います。 うちのも玄関のところへ張っているんですけれども、もう一応雨風にさらされまして、大分見えなくなっておりますので、この時期ですので、どうぞ更新するときには目立つやつをお願いしたいというふうに思います。 井戸がどれほど貴重か、今回、私たちは身にしみたと思います。地震等の災害のとき、ライフラインの中でも井戸の復旧というのは電気よりずっとおくれます。災害用井戸の充実、活用に真剣に取り組んでいただきたいというふうに思います。 災害用井戸の認定制度というのは、もう全国各地で取り入れられておりまして、登録された井戸は、井戸所有者の同意を得て標識を表示して、広報紙、ホームページへの掲載、そして地域住民に周知をされて、災害による断水発生時には主にトイレ、掃除、洗濯などという生活用水として活用されますね。 大阪府は、もう平成17年から地震災害時に井戸水を生活用水にとして提供願える井戸を募集をいたしまして、来年の3月までには1,500カ所、井戸の登録ができると、こういうことでございます。 そのプレートはこちらのほうの水色の部分ですね、これは相当拡大していますけれども、でも結構にぎやかでしょう、カラフルでこういうのも参考にしていただいて。 こういうものも、先ほど部長さん言われたこういう協力してくれている方とか、多分、これ全府民に配られたと思うんですが、災害時協力井戸の手引というのをつくっておりまして、やっぱりちょっと進んでいますね。我々はプレートもらっただけですから、ここには、もうもしいざ災害が起きたらということで、平等に公平に水を分けてあげてください。誰かれということはしないようにというようなことも書かれておりますし、もう念のために、これは飲料としては使えませんよと、飲んだらいけませんよということもちゃんと明記されています。 それから、もし地震等で井戸水が出なくなったら、速やかにプレートは返してください。だから、これは本当に自己管理ですね。自治会とか関係ない。本当、個人個人と市との関係、こういうのを築き上げておりますし、それから利用される側にしても、最後がやっぱり大事だなと思うんですよ。井戸設置者の責任の免除、これは井戸水の提供を受けた結果、井戸設置者の故意ではなく利用者の身体及び所有する物品に被害が生じた場合、提供者にその責を問うことはできません。こういうふうにちゃんと明記されています。 こういうようなことで、自己責任のもとでしっかりとしていただくと、こういうことがやはり大事かなと思います。 今回、募集をされて、いいですよ、使ってくださいねという協力者に対しましても、こうしたものをつくって、そしてみんなで大事に使わせていただく、こういうことが大事だなと思いますので、お願いします。 それで、先ほどの被災者支援システムと同じなんですけれども、やはりこうした制度というのは、本当に育てていかないかんなというふうに思うんですね。ただ、制度ができました。それで終わりというんでは、だめだというふうに思っております。 小平市では、災害用対策井戸に登録すると、井戸の修理費の一部の補助、それで水質検査、これは市で実施をしていますね。それで希望者にはポンプ用の発電機も貸与しますと、こういうこともやっています。調布市では、調布市内で井戸を利用される方の御協力を得て、災害時に近隣住民への生活用水を確保することにしておりますということで、登録された井戸に対して年1回水質検査、これを行っています。世田谷区でも登録井戸の経費補助金制度というのを設けております。 我が市は、先んじてこの制度を導入をいたしました。にもかかわらず、この大災害に力に本当にフルに発揮できなかったということは、じくじたる思いがあります。 市長がかわったとか、担当者がかわったとかで制度が揺らいでは、本当に意味がないというふうに思います。 直下型地震が想定される東京などでも、前も言いましたように、水質検査や修理、もう自治体で行って飲用になる井戸、こういうのは本当検査をして大切にしています。 また、役所や公園など、公共の場所に深井戸を掘って備えております。世田谷も区民センターとか区役所、公園など16カ所、深井戸、これちょっと費用かかるかもしれませんが、もう設置をしています。 我が市には今回、浄水場の壊滅と、こういうことで甚大な被害を受けまして、6,700世帯が炎天下、言うに言われる苦労をいたしました。この事態を受けて、どこよりも進んだ水対策、殊に災害用井戸対策、これに取り組んでいくべきではないかというふうに思いますけれども、市長の御見解をお伺いいたします。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今回の災害におきまして、やはり水、これを失ったことが大きな大きなダメージであったことは間違いないところでございます。 かねてより、井戸であるとか、そういった取り組みをしていたところでございますが、実際運用となると、やはり私は直接ちょっと相談を受けたというのでも、やはり井戸として提供していたけれども、それをどのようにしたらいいのか。また、留守のときに、そういう全く知らない方に訪ねられて、その辺の気持ちの問題であるとか、十分なこちらが仕組みをお伝えすることができていなかったんじゃないなと思います。 そういった意味で、今回、更新の折にはさまざまなことを備えながらやっていくんだろうと思っているところでございます。 それと、やはり今回、避難所で多くの方々が避難をされて、民間の方々、多くの方々、自衛隊の方々によって水は素早く手配はされたほうだと、そう認識をしておるところでございますけれども、やはりそこの避難所の近くに、とりあえずの水でもあればというところは、今回、よくよく学習をしているところでございますので、今後、地域防災計画見直しの中では、やはりこういった我々ができたこと、できなかったこと、これらしっかり精査をされた上で更新をされていくものだと確信をしているところでございますので、例えば学校、公民館、これらは教育委員会が所管をするところでございますので、これらについてどのようにしていくのか、これについてきちんと検討していきたいと思います。 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 教育委員会に何か振られたようなことですので、またお聞きするかもしれませんが、今の結構踏み込んで答弁をいただいたというふうに思います。ありがたく思っております。 私も井戸のことですけれども、避難所でありますとか、学校の井戸というようなものをずっと言い続けてきました。学校の井戸というのは、避難所になるところがほとんどですよね。そういうところですので、そうしたもの欲しいなということです。 これはホームページに載っておって、ちょっと大きくしたんやけれども、見えないんです、残念ながら。もっと大きくせないかんです。これは埼玉県の戸田市なんですよ。これホームページに、こうやってばんと出ておりまして、小学校が12、非常災害用井戸一覧、12校。中学校が6校、そして公共施設、市役所とかいろんな福祉センターでありますとか、スポーツセンターでありますが、こういう公共施設が5カ所、そしてその他で競艇場がありますから、競艇場のところに1カ所、こういうふうなところには、非常災害用井戸というのを備えていますよというふうに、市民の皆さんに告知をしていると、こういうことです。 井戸というのは、住宅地の生活圏にあるんですね。そして、ため池とか、そういうものというのはやっぱり季節によってありますけれども、井戸というのは季節問いませんし、水量というのは確保できております。水質が安定をしている。こういうことで井戸がいいんではないかなということを常々言っているわけでございます。 私、数えてみますと、公共のところに井戸つくったらどうですかというのを平成24年6月議会、平成25年6月議会、28年9月議会、30年3月議会、こうやってずっと口すっぱくして訴えてまいりましたけれども、のれんに腕押し、本当にもうどうしようもない。でも、できるところから成長していただきたいと、こういうふうに思います。先ほどの御答弁の一部分でございますので。 国土交通省は、地下水の利用指針というのをつくりまして、井戸の管理方法、また震災時に必要な生活用水の量の目安など、ホームページで掲載をしておりますね。地域防災計画の中に、井戸の利用に取り組む場合に重視すべだと、井戸を。こういうふうに載っています。 宇和島の地域防災計画の中、16節飲料水等の確保・供給というところに生活用水の確保、122ページに載っています。災害応急井戸を活用し生活用水、井戸の確保に努めると、こういうふうに防災計画にうたっているんですね。だから、うたっている限りはしっかり井戸、これの確保に努めるですから、もうやっていただきたいと思います。 民間の災害井戸、避難所、公共施設の井戸施設、これが整備されましたら、大規模災害のときに大きな力になるというふうに思います。 教育委員会、何かコメントありますか。 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 先ほど市長もお答えになられたように、災害対策本部を開いたときに、避難所として我々のほうから所管しておりますので、特に学校、公民館は直の管理下にありますので、特に学校になると、日常の管理が難しいかもしれませんが、特に公民館であったりとか、支所であったりとか、そういうところとちょっと調査はしていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) イメージとして学校の、これ見にくいんですよね、小さい写真を拡大してこれでももう目いっぱい、ただこうやって学校の中に、言うたら、誰も入れないような状態にして、ここの中に非常用の井戸が設置してあるんですね。このぐらい厳重にしておかんといかんということでしょうかね。 そして、いざというときにはそこから配管をして、それで給水すると、こういうようなことらしいんですよね。 岡原市長がやると言われましたんで、また、教育委員会も協力して、いいものつくっていただけたらというように思います。 次、消防団員についてお伺いをしたいと思います。 今回の豪雨災害を見ましても、確かに自衛隊は実に心強い働きでございました。消防隊もすばらしい働きでありましたけれども、いち早く現地で支援に立ち上がったのが消防団員であります。 今後も地域防災のかなめになることを考えれば、災害出動に対する処遇を手厚くすべきであると、こういうふうに思います。 発災直後から消防団員は、昼夜を分かたず活動をいたしました。我が家を顧みず、負傷した方もあったというふうに聞いております。何人の消防団員が活動に当たったのか、これは一昨日、答弁されておりましたので、細かいことは要りません。延べ人数だけお願いします。山下危機管理課長。 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 最初の5日間につきましては4,638人が出動しております。また、8月末までで申しますと、延べで8,668人の消防団員が活動しております。 以上でございます。     〔「ありがとうございます」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 議長。数多くの団員の皆様が出動していただいた、こういう中で負傷された方がいるんじゃないかというふうに思います。一度聞いてあげていただいたらと思いますが、私の耳に入っているところがあるんですけれども、山下危機管理長、どうでしょうか。 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 すり傷等の軽微な負傷はあったと思うんですけれども、現在のところ、公務災害の補償の対象となるような負傷者としては報告が上がっていない状況でございます。 また、負傷ではございませんが、人命救助など、今までに経験したことのないような災害現場で活動に従事したことにより、惨事ストレスが危惧されておりますので、保健師等の専門家と連携しながら、心のケアのサポートを今、進めておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) わかりました。 私が偶然に小耳に挟んだのはけがでしたけれども、負傷しても、ボランティアさんとかもう一生懸命やっている中で、俺ちょっと言いにくいなみたいな、そういう雰囲気があって、遠慮して言わないというようなことが、あっちゃならないと思うんですね。 だから、ただ一通りのけがないですかというぐらいの感じではなくて、しっかりとあなた方の面倒はしっかり見ますよというところに安心感も生まれてくるというふうに思うんです。 だから、徹底して本当にないのかという形での掌握をしっかりお願いをしておきたいというふうに思います。 次に、出動手当について伺いたいんでございます。 消防団員の報酬については、総務省から消防団員1人当たり年額報酬3万6,500円、1回の出動当たりに7,000円の手当を支払うとして、自治体に渡す地方交付税の額を算定をしております。 しかし、自治体で条例で定めることができますので、調べてみますと、自治体間の格差には大きなものがございます。団員から団長までおおむね8区分ありまして、自治体の考えが反映したものになっておりまして、私が調べたところでは低いところでは、年間1万2,000円、高額なところは埼玉県の日高市というところで、団員であっても、実に年間8万6,000円でありました。 年間報酬はさておきまして、災害出動について伺いたいと思うんですが、昨年9月、毎日新聞に「消防団出動手当、市町間で格差、最大3倍、愛媛」、こういうふうな記事が載りました。県下最も低いのが西予市で、最も高いのが愛南町で3,400円、松山では3,300円、ただ松山市では2015年に処遇改善のために条例を改正をしております。8時間以上の場合は7,000円の支給をすると、こういうふうになりました。 消防庁の地域防災室によりますと、出動手当は、1回7,000円が支払われることが前提として地方交付税を算定しておりますけれども、これも自治体の条例で決定をされます。 災害出動に関しては、我が市は1回につき2,200円と、こう聞きましたけれども、そのとおりでしょうか、藤田総務部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) はい、そのとおりでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 報酬年額、月額につきましては、置くといたしまして、この災害出動に関しては、しっかりと対応すべきではないかというふうに思います。 一くくりに消防団員といいましても、都合で出動できにくい方もいらっしゃると思いますし、今回のように危険と隣り合わせ、炎天下、行方不明の方求めて必死にシャベルを振るった方もいらっしゃると思います。 私の身近な若い消防団員も実家に土砂が流入をいたしましたけれども、それを差しおいて地域の行方不明者をずっと捜索をしておりました。実家の土砂に手をつけたのは1週間か10日後でございます。ほかでも被災した我が家をほっておいて、出動した人は何人もいるというふうに思います。 災害出動は松山で7,000円、今治市では3時間を超えれば3時間増すごとに2,900円の加算をされます。高知市では災害出動に5,000円、連続して8時間を超えれば、8時間をもって1回とみなして加給されます。 消防団員は、ボランティアさんが入る前のまだまだ危険な時期から作業に従事をするわけでございます。この出動をもっと手厚く、市としての対応をすべきではないか、私は時間に応じて加給していくようなシステムにすべきではないかというふうに思いますけれども、藤田総務部長、いかかでございましょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 出動手当につきましては、宇和島市の2,200円というのが県内で平均的な金額であるということは、松本議員も御承知のことだろうと思います。ただいま御提案いただきました手当を加給していくシステムでございますけれども、出動の内容によって手当額を変える、風水害であるとか、警戒であるとか、そういったやり方をしている市もあるようでございます。このあたり、もう少し検証をいたしまして、宇和島市の状況に合った出動手当のあり方について検討していきたいと考えております。 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ◆22番議員(松本孔君) しっかり検討してください。 今後の災害というのは、やっぱり道路も寸断をいたしますし、それから自衛隊おろか消防も来れないような状況というのが十分に考えられるというふうに思います。そうしたときに消防団はその地元の地域防災、これの大きな力になるわけでございますので、そうした出動する人の処遇というものを改善してもらいたい、重ねてお願いをしておきたいと思います。よろしくお願いします。 それでは、市立病院の待ち時間についてお伺いをさせていただけたらと思います。 市立宇和島病院は、我が市のみならず、南予の、また四国西南域の基幹病院として機能を期待されておるところでございます。 これまでさまざまな要望を私、重ねてまいりましたが、本当に真摯に対応をしていただきまして、病院東側の三角公園の交差点付近の電柱に「救急優先道路」と書かれた看板が電柱にくくりつけられておりましたけれども、敷地内に表示板が設置をされました。 また、北棟と本館を結ぶ通路にはポストバーがありまして、横断を遮っておりましたけれども停止線を避けて、そして前に横断歩道をつくっていただきました。 駐車場の東側出口では、歩道付近の壁が視線を遮っておりまして、これもフェンスを一部取り除いていただいて、視界よく通行することができるようになりました。そこに付随した警告灯も少し不格好にはなりましたけれども、前に出して歩行者から見やすくなりました。 さまざまな要望に対しまして、利用者目線で改善をしていただきまして、まことにありがたく思っているところでございます。 最近では、病院正面入り口から年中工事中のようで落ちつかないというふうに言われておりました市道からすぐに入ったところに自転車置き場があるんですけれども、ずっと並んでおりましたコーンポストもこれもなくなりましたですね。工事現場のような赤いコーンポスト林立しておりましたけれども、これもなくしていただきました。今となったら、あれは何だったんだろうというふうにも思っております。 今回は、待ち時間について要望をしたいというふうに思います。 市立病院の待ち時間については、本当に多くの声をいただいております。ともかく長い、かえってぐあいが悪くなった、予約時間はあってないようなものだなどなどでございます。インフルエンザを初め二次感染の危険も高くなります。民間の病院ですと、テレビがあったり、雑誌が置いてあったり、先日行った病院は「30分たって呼ばれない方は近くの看護師さんに声をかけてください」という張り紙もありました。 「市立病院の待ち時間が苦痛なのは長いだけではなくて、心遣いがないところです」と誰かが言っていました、私ではないですよ。ぐあいが悪い体で、1カ所で壁や通る人だけを見てじっと待って、15分かもしれん、1時間かもわからん。中には呼ばれるかもしれんから、もうトイレも我慢するという人もいるわけです。 こういう現実を何とか改善できないかと、時間の軽減について、今のIT時代ですので、富士通とかいろんなメーカーがありますね、それとか携帯電話会社、これから各種サービスも出ております。パソコンや携帯から予約もできたり、予約時間近くなったらメールで案内をしたりと、モバイルサービスも出ております。 また、呼び出しの受信機で診察先に行くシステムの病院もあります。松山のがんセンターでも受付と同時に受信機を渡されて、ピピピッというまではどこにいてもいいんです。見舞いに行ったり、コンビニに、横のコーヒーコーナーでゆっくりできたりもするわけですね。 こういうこともあるんですけれども、この点、どうお考えでしょうか。西本病院医療行政管理部長さん、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) 御来院いただいた患者様には御迷惑をかける結果となっておりまして、大変申しわけなく思っております。 まず、モバイルサービスにつきましては、患者様のスマートフォンや携帯電話を利用したシステムで、病院を離れても使用できるというメリットがある一方で、高齢者がどこまで携帯電話を使いこなせるのかという問題もございます。 また、呼び出し受信機につきましては、ショッピングセンターのフードコートなどで見かけますが、病院で使用しているものは患者様の情報を表示ができるものとなっております。 使いやすいというメリットがある一方で、電波の届かないところでは使用できない。例えば待ち時間に家で家事を済ませたいというときには、これは活用できないというデメリットもございます。 どちらのシステムも議員御指摘のとおり、診察までの待ち時間を有効活用できるものと思っておりますが、導入している病院の状況を確認の上、対費用効果を十分に検証した上で検討してまいりたいと考えております。 なお、医師不足ということもありまして、当院におきましては、かかりつけ医を持つことを推進し、専用の窓口も設置しております。かかりつけ医からの紹介状を持参していただくと、初診時特別料2,700円の負担が不要となります。待ち時間の短縮にもつながりますので、議員の皆様におかれましても、市民の方々に対する周知につきまして、この場をかりまして、ぜひ御協力をお願いいたします。よろしくお願いいたします。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 予約時間が決められて何時に来てくださいと、こう言われて行きました。そして、3時間待ちました。それでもまだ来ません。もう昼飯も食わなきゃいけない。それでもういらいらするわけですよね。 だから、何でこういう提案をしたかといいますと、どうしても待ち時間がおくれると、やっぱり苦情を言いたくなるんですよ。何時に来いと言われたから行っとるやないかと、それで何で診てくれんのということなんですよ。 だから、こうしたシステムを利用することによって、多少おくれるかもしれんけれども、ゆっくりリラックスして待っとってくださいねという、そういうメッセージもなるやないですか。 そうすることによって、先生と患者さんとの、またコミュニケーションもスムーズにいくんじゃないかと、逆にいらいらしながら、待たしやがって思いながら診察受けると全然違うじゃないかなと思うんですということです。 なかなか前向いていきそうもないですけれども、一応、私もいろいろ調べてまいりましたんで、ちょっと述べさせていただきますけれども、こうしたシステム、一つの椅子でじっと座って待つというよりも、院内とか院外とか、そうしたところで行動するようにしてあげる。東大病院でも待ち時間のストレスを減らそうということで、快適な診察を実現することで、外来患者案内システム、こういうのを導入しています。さまざまな面で参考にできると思いますし、東大に追いつけ追い越せで、快適な病院づくりの参考にできるのではないかというふうに思っております。 東大病院は高度医療に重点を置いておりますが、多いときには1日4,000人を超えるそうですけれども、もうさそがし混雑するんだろうと思いましたけれども、そんなことはないそうです。その鍵が外来患者案内システム、患者が持つ呼び出し受信機、受信機に文字情報が表示されて、患者はそれに従って行動できて、満員の待合室にいる必要はなくて、コンビニとか、カフェとか、中庭とか、ベンチ、こんなところで待つことができますと、モバイルの導入もできると思います。こうしたシステムというものを真剣に検討をしていただきたいと思います。 私、この資料をお渡ししましたが、読んでいただけましたかね。読んでいただいても、それだけしか答弁してもらえない。 西本さんとも一遍、スシローができ始めのころに待合室で長いこと待ったときお会いしましたよね。あのときも大抵1時間以上待っとったと思いますよ、私も1時間半ぐらい待ちましたから。もうやっぱりそういう回転ずしでさえ、今はもうスマホで予約して、それでもう行ったらすぐ座れるんです。病院ですから、西南域の中核病院ですので、そのあたりよろしくお願いしたいと思います。 もう一つ、これも東大、これにも載っていたんですけれども、おもてなしというのがありまして、少し前の取り組みなんですけれども、参考にしていただきたいと思います。接遇向上センターというのをつくったそうです。 患者に気持ちよく受診をしてもらうためにはどうするか、検討をする組織だそうです。 外来患者案内システムというのが、これがシステムとして対応するとすれば、こちらはおもてなし精神だそうです。こうしたハードとソフトの充実で医療水準は高いが敷居も高い病院を脱却して、ストレスの少ない病院を目指していると、こういうことでございます。 こうした観点から、我が市立宇和島病院を見てみますと、患者に憩える雰囲気づくり、例えば図書コーナーとか、テレビ視聴コーナーでありますとか、カフェコーナーとか、散策コーナーも充実できるのではないかと、ぜひ取り組んでいただきたいなと思います。 最近行きました埼玉県立の赤十字病院も入り口の外に緑のパラソルのカフェコーナーというのがありましたが、これが市立病院にもできたらなというふうにも思いました。 また、見取り図にはちゃんとあります病院の中にある庭ですよね、リハビリ庭園というんですかね。あそこに人がいたためしがないんですけれども、実にもったいないなというふうに思います。見舞い客とか、外来の方も入れるようにならないのでしょうか、西本病院医療行政管理部長、お願いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) まず、患者様に対するサービスの向上につきましては、当院におきましても、患者サービス改善委員会を設置しております。この委員会では患者様からいただいた御意見に対し実施すべきか否かの検討をし、匿名でない方については、その結果も御連絡しているところでございます。 今後も経営の健全性を保ちながら、本来の目的である公共の福祉の増進を図るため、サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 また、リハビリ庭園につきましては、作業療法士などにより、入院患者さんのリハビリのために使用しておりまして、これをお見舞いなどで来院された方々に開放いたしますと、リハビリを行われている方への影響もございます。また、外来患者様のけがや病態急変なども想定され、重大事故につながることも危惧されます。加えて喫煙の懸念もございます。まことに申しわけございませんが、施設管理上、庭園を自由に散策することは御遠慮いただいておりますので、御理解をいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 市立病院でリハビリとか受けている患者さんっていらっしゃるんですか。     〔「すみません」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) リハビリの担当に聞きましたら、1日大体30人ぐらいは、統計的につけているわけじゃないんですけれども、30人ぐらい利用しているということでございました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) このリハビリ庭園を。わかりました。 もう一つ言っておきたいのが、待つ患者さんが多いということは、その病院については信頼が厚いと、逆に言うと、そういうことですよね。 待ち時間を何とか短くする憩いのスペースづくり、この若い感性も取り入れて待ち時間もそう苦にならないような病院にしてもらいたいと、委員会があると言いましたので、またそういうこともお願いしたいと思いますし、そうした面から図書コーナーとか、植木や花などのお世話をする院内ボランティア、こうした活動について考えてはどうかなというふうに思うんですけれども、院内ボランティアについてはどのようになっておりますか、お聞かせ願えますか。 ○副議長(赤松孝寛君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) ボランティアにつきましては、新病院開院前から平成25年度ぐらいまで、庭園の花植え等をお手伝いいただいておりました。 また、平成22年度から26年度までは、小児科病棟における絵本の読み聞かせボランティアを公募いたしました。学生から数名の応募がありましたが、学生の活動可能日と入院児童が在院している日とのマッチングが困難であったため、うまく機能せず、募集を中止した経緯がございます。 その他退職した職員にも個別に打診する等の取り組みは行ったものの、ボランティアが定着する形にはできず、今に至っております。 都市部とは異なり、協力いただけるボランティアの方の確保が難しいというのが現実でないかというふうに感じているところでございます。しかしながら、患者様の案内など御協力いただきたいところはあります。 御提言をいただきましたので、いま一度他病院におけるボランティア制度の導入状況について、調査研究をしてまいりたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 先ほど言いましたような外来患者の案内システムとか、そういうところで、お年寄りでなかなか器具が使いにくいとか、そういうとこらにもちょっと寄り添って、そして案内してあげるとか、そういうボランティアもあっていいんじゃないかというふうに思います。 最後、時間迫ってまいりました。非常時の階段についてお聞きをしたいと思います。 ホテルでも、宿泊するときはまず非常階段を確認せよと、これはよく言われることでございますけれども、市立病院に何度行きましても、非常階段どころか階段がどこにあるのかわからないわけです。なぜ故意にわかりにくくしてあるのか、これも聞きたいと思います。 介護施設ではわからなくしているというのも理解できるわけでございますが、災害時など、また停電時など、指示がなければ右往左往するしかない、そういうことで危機管理どころではないんじゃないかと思うんですね。だから、市立病院の階段はどこにあるのか、それからわかりやすく表示してあるのか、内階段も非常階段も非常時すぐに使えるのかと、なぜ通常は使えなくしてあるのか、さっぱり私にはわかりません。 先般、北海道地震で病院の電源喪失で、ここも大変な状態になりました。地震のときにはエレベーターを使わないのがもう常識ですから、階段の位置を明確にして、暗くなったり混乱があっても、たとえ誘導がなくても、落ちついて階段からおりられる、こういう体制づくりというのが必要ではないかと思います。なぜふだんから階段の利用ができないのか、なぜ隠してあるのか、これを説明を願えたらと思います。お願いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) お答えいたします。 まず、外にあります非常階段については、場所についても表示していると思っています。今のお話は、中にあります中央階段のお話だというふうに考えております。 宇和島病院の階段は、本館設計の際、火災発生時に煙の広がりをおくらせる効果と、病棟への不審者侵入防止の観点から、3階以上は非常時のみの使用としております。 この中央階段につきましては、職員用として幅が125センチとなっておりますが、広く一般に開放できる客用階段幅は、建築基準法で140センチ以上と規定されておりますので、一般の使用には適しておりません。 御不便をおかけしますが、火災時の防炎効果と防犯効果を考えての設計となっておりますので、御理解をいただくようお願いいたします。 なお、非常時においては自動に開示をされ、使用することはできる構造となっておりますので、職員が御案内をいたします。御安心をいただきたいと思います。 以上です。 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 非常に今の答弁には不満でございます。 本当に今言われたのであれば、もう言うたら、設計自体が失敗だったんじゃないかと。     〔「そのとおり」と呼ぶ者あり〕 ◆22番議員(松本孔君) もう一遍、つくり直さないかんのやないかというぐらいに、私は思います。何がセキュリティーだというふうに思いますけれども、もう終わりますね。もう尻切れとんぼになりましたけれども、終わります。ありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、松本 孔君の質問を終わります。 次に、浅野修一君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。 質問に入る前に、ちょっと今回12人の質問の大トリということになりました。少し力不足でありますけれども、一生懸命質問させていただきたいと思います。 7月の豪雨災害以降、市内外から大変数え切れないほどの方々から復旧・復興のためのさまざまな御支援をいただいておるところでございます。 吉田の地に住む者の一人といたしまして、心から皆様方に感謝の意を表したいと思います。 さて、被災からこの3カ月間、私たちが復旧・復興に汗を流している間にも、国内に目を向けてみますと、もう25号がまた週末に日本列島に近づいてきているようでございますけれども、台風や地震による大規模な災害が起きました。 地震による札幌市での液状化被害の報道を見て、埋立地の多い宇和島市の方々も不安を感じた方も多かったのではないかと思います。 政権与党であります自民党の総裁選挙も行われました。「正直、公正」が争点の一つになっていたようでありますけれども、国会議員票と党員票の獲得比率などを見てみますと、国会議員は「正直、公正」よりも目先の我が利益を優先されたのかななんて感じたりもいたしました。 そして、先月30日、きのうですかね、知事が新しくなりましたけれども、沖縄知事選の投開票日でありました。普天間基地の辺野古移設への反対を訴えた玉城さんが当選をされました。 これが過去の2度の知事選、2度の衆院選、2度の参院選の結果なんですけれども、赤色が辺野古への移設反対の方の票数ですね。そして青色が推進・容認派の方々の票数なんですが、回を重ねるごとに反対派の票数がふえているという結果ですね、参院選にしても、衆院選にしても、知事選にしてもですね。 特に、参院選、衆院選というのは、皆様御案内のとおり、安倍政権時代の参院選、衆院選でどれも政権与党である自民党、公明党さんが大勝をした選挙でありましたけれども、沖縄は違う結果を出しているというのが、この数字を見ても明らかであります。 地方自治体の政治に携わる者の一人として、住民の意思が全く国政に反映されない。何回何回選挙をしても、国は聞く耳を持っていただけない。これは本当につらいことだというふうに思います。 同じ地方自治体の一員として、これは国にしっかりと住民の声を聞けという声をこれもまた市長もそういった会があると思いますが、沖縄の辺野古基地がどうのこうのということではなくて、やっぱり地方自治体の首長である一人として、そういった地方自治のあり方というのをぜひ考えていただきたいなというふうに思います。 まさに対立から対話へというのは、政権与党が押した候補者のスローガンでありましたけれども、対立を持ち込んでいるのは、明らかに政府側であり、県民の意思に真摯に向き合い、対話による解決を求めたいというふうに思います。 また、報道されております政府与党の国会議員の話、沖縄に応援に行った国会議員の話の中には相も変わらず、国の意に沿う首長であってこそ、地方は繁栄するんだ、こんなことを堂々と述べる方々もいまだに多く見受けられます。 公明党さんの議員じゃないですね、これはまさしく自民党の国会議員の方々ですけれども、そこには憲法で保障された地方自治の尊重のかけらもございません。どの時代に生きているのかと、本当に残念でなりません。地方自治にかかわる者の一人として、強く抗議をしたいと思います。 本題にそろそろ入りますけれども、そういった3カ月間があったわけですが、宇和島市の復旧・復興の道はまだまだ長く続きます。今回の被災経験をこれからの防災計画に生かしていかなければなりません。 とりわけ、多くの人命を失う要因となりました土砂災害対策は、本当に重要であると思います。愛媛県では土砂災害警戒区域を指定しておりまして、住民に日ごろからの警戒と対策を求めています。 これが愛媛県の土砂災害情報マップという、これ県のホームページから入れるところに地図もあるんですけれども、先ほど武田議員のきょうの質問の答弁の中で常盤部長が、今回土砂災害が起こった多くの場所は、この土砂災害警戒区域に指定された場所が多かったというようなお話がありましたけれども、警戒区域に指定されていない場所でも、土砂が大規模に崩壊したところもあるようです。 私がちょっと知る限りなんですが、この赤い点でつけたところがそうなんですが、例えば高串の国道沿いのあそこも、あそこは人家がないから指定されていないのかもしれませんが、人家側は指定されているんですけれども、崩壊した場所というのは、指定されていない場所でした。 吉田でいえば、御殿内のところですね。 であるとか、小名トンネルを抜けた、大規模に右と左が崩壊しておりましたけれども、あそこは指定区域外だったと思います。 そういったところが、あるいは大浦の地区とか、あるいは喜佐方から奥南に抜ける、ここは人命が失われたところですけれども、あそこも警戒区域には指定されていない場所であったと思いますが、そういったところが何カ所かあったようですが、この土砂災害警戒区域の指定外で起こった土砂災害箇所というのは何カ所あったのか。これは細かなところまで言ったら、なかなか把握できていないかもしれませんが、大きなところだけで結構です。何カ所ぐらい、この警戒区域外の土砂崩壊が起きたのか、把握しているところを教えていただきたいと思います。 そして、なぜこれが崩壊してしまったのか、担当課としてはどのようにお考え、認識をされているでしょうか。これは建設課ですか、建設部、お願いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 愛媛県南予地方局建設部に確認をいたしましたところ、愛媛県土木部の把握しております保全人家がある箇所で、9月末現在、宇和島市で153件の土砂災害が発生しておりまして、そのうち警戒区域内が105カ所、区域未指定が48カ所とのことでございます。 なお、区域未指定の48カ所のうち、指定を予定している箇所は25カ所であるとのことでございました。 また、崩壊の原因といたしましては、時間90ミリを超えます非常に強い雨や7月平均雨量を超えます雨が1日に降ったことなどや地形・地質、土地利用の状況など、さまざまな要因があるものと考えられますが、専門の研究者により解明されることを期待しておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 今、これから質問されることの答弁も含めてお話をしていただいたんですが、今回の豪雨の7月5日から9日、これは県のほうの数字が出とったんですが、気象庁の観測地点での総雨量だと思うんですけれども、この5日間の総雨量、宇和島市が374ミリ、八幡浜市が397ミリということになっているようです。もう少し長いスパンで見ると、1,800ミリとかという数字もありますけれども、宇和島市と八幡浜市と、そんなに大きな違いがない。八幡浜市のほうは20ミリほど多いというような数値になっております。 どちらも宇和島市、八幡浜市ともに山の傾斜地にかんきつ園地があります。地質というものがどういったものかわかりませんけれども、地形的には山の利用形態も含めて似通った地域だろうというふうに思いますけれども、土砂災害の箇所数、宇和島、特に吉田のほうは2,000カ所とも言われておりますけれども、土砂災害箇所数には大きな八幡浜市とは違いが出ていたように思います。 詳細な分析は、先ほど部長のほうからお話がありましたように、専門家のこれからのいろいろな調査が必要なんでしょうけれども、なぜ八幡浜市と宇和島市で、このような大きな違いというのが生まれたのか、現時点で、市のほうで考えていること、あるいは推定していることがあれば教えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか、建設部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。
    ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 吉田地区において、土砂災害が集中して発生した原因につきましては、さまざまな要因があるものと考えられますが、建設部として、その要因の一つとして考えられるものを述べさせていただきます。 宇和島市におきましては、気象庁の設置しております気象観測所以外に、吉田地区には国土交通省及び愛媛県が設置しております3カ所の観測所がございます。それぞれの観測所の7月7日の時間雨量を確認いたしましたところ、午前6時から7時の1時間に奥南観測所で96ミリ、玉津観測所で91ミリ、吉田観測所で74ミリの非常に強い降雨が観測されております。 一方、八幡浜市におきましては。気象庁と愛媛県の2カ所の観測所がございまして、7月7日の時間最大雨量は、午前5時から6時の八幡浜気象庁観測所での24ミリでございました。 以上のことから、気象庁が発表している線状降水帯が奥南から玉津、立間、三間へ向かって発生をいたしまして、短時間の集中的な降雨により、被害が集中したのではないかと考えておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 短時間、局地的な豪雨があってということなんだろうとは思いますけれども、単純に、本当に単純に総雨量だけを見てみますと、平成17年台風14号ですかね、これの2日間の総雨量というのは374ミリ、今回は5日間ですけれども、前回は2日間で374ミリという平成17年ですが、こういった雨が降っておりました。 だから、今後、もうこういった雨量があるということは想定外じゃなくて、想定されることだろうと思うんですが、先ほど調査のほうはという話があったんですが、これは市としてというよりかは、県や国の調査を待ってということになるんですか。これは建設部長でよろしいですか。 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 今回愛媛大学の防災情報研究センター等におきまして、専門家の方々によります現地調査がなされております。その報告の中でも、今後さらに地盤工学的な調査を実施していただくことを期待しておりますというふうに、私もほうからもお願いをしてございますので、今後、そういった機関におけます災害発生のメカニズムを究明していただけるものと期待しておるところでございます。 以上でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 期待すると言われているんですが、できるだけ市のほうも積極的にこれ調査をしていただいて、なぜこれだけ大規模な土砂崩壊が起きたのかというのは、できるだけ明確になるようにしていただきたい。 過去今回の災害で、よく高齢者の方から、昭和18年以来だという話を、私もうちの父親からも聞きましたけれども、ほかの方からもいろいろ昭和18年にも同じようなことがあったんだという話をよく聞きました。 調べてみると、ちょうど市の防災計画の中に過去の歴史が書いてあるんですが、その資料を見ますと、昭和18年は4日間で942ミリ雨が降ったそうであります。そのときに吉田のほうも、今回と同じように、町なかが同じくらいの規模で浸水をしたというような話を私らも聞いておりますが、過去にそういったこともある。これからもさらに、なお一層豪雨というのはあり得ることだろうと思いますので、ぜひ今回の調査を早くしていただいて、これからの後から話しますけれども、防災計画にも生かしていただきたいなというふうに思います。 やっぱり地形とか、ただ雨の量だけではなくて、地形的なもの、あるいは一昨日ですか、県議会議員でもこの問題が話をされて、地質であったり、山の植生というんですかね、どういった木が生えているか、あるいはミカンの木、先ほど武田議員の竹の話がありましたけれども、放置の竹林がどういった状況になっているのか、そういった植生というのもかなり影響しているんではないかという話が県議会議員のほうでもありました。 こういった今回の経験も踏まえて、この土砂災害警戒区域の見直し、先ほど警戒区域外48個のうち25は、指定を行う予定だというふうなことがありましたけれども、災害警戒区域の見直しというのは、調査を待ってやるのか、あるいはもう調査を待たずに宇和島市の判断で、あるいは県と宇和島市の判断で警戒区域の見直しをできるだけ早くやろうとしているのか、これはどちらになるんでしょうか。あくまで今回の災害の調査を待ってから区域の指定見直しを行うのか、市・県で独自に判断をしていくのか、これはどうでしょうか。これは危機管理課長、建設部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 土砂災害警戒区域の指定は、愛媛県が行っておるところでございまして、今回の災害の原因を究明してから指定区域を指定するものかどうかというところは、確認はできてございません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 先ほど申しましたように、今回、この赤い点ですよね。赤い点で起こったところは土砂災害警戒区域外で、当然人家がどこも住宅が崩壊した場所でもあります。人命が失われた場所でもあります。 そういったことでもありますから、指定することは、指定したことによっていろんな制限が、特に特別警戒区域となれば、かなりの制限がかかりますので、なかなか難しいところもあろうかと思うんですが、少なくとも警戒区域を指定して、住民に警戒を呼びかけると。 特に、私もちょっと聞いたのは、喜佐方の人命失われたところなんですけれども、ここは警戒区域に指定されていないところでした。なかなか避難をしていただけなかったというか、ここは大丈夫だろうということで、本人は安全だろうと思っていたんだろうと思うんですけれども、もし警戒区域で指定されていて、ここは危ないところだからということが本人の認識があれば、もっと違った対応ができたんではないかなというふうなことも思いますので、警戒区域に指定することをためらわずにしていただければなと。 確かに土地の評価が下がったり、そういったマイナス面もあろうかと思うんですが、今回の経験を踏まえて、できればできるだけ早く区域指定の見直しを行っていただきたいと思います。 さて、今回のような災害が起こることを想定いたしまして、先ほども申しましたように、宇和島市では地域防災計画という大変こういった分厚い4センチ5ミリぐらいありますけれども、防災計画を策定をしております。これは、平成26年に修正をされたものが現在の計画であります。 この計画の中には、風水害等対策編、地震災害対策編、津波災害対策編、原子力災害対策編に4分野に分かれて、それぞれの場合の行政や市民の対応、役割というのが示されております。 そこで、今回の被災後の市と市民の動き、働きがこの防災計画に照らしてどうであったか、しっかりと検証することはとても重要であると思います。 まずは、全体として地域防災計画、先月市が提示しましたロードマップの中でも見直し、再検討ということになっておりますし、今回の質問の中でも、今年度中に見直しの検討を行って、来年度中に新たな防災計画を策定するというふうなお話がありましたけれども、ここは具体的にどのような手順で、この検討というのは行われていくのか。手順について、少しお話をお伺いさせていただければと思います。これは山下課長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 具体的な災害対応の検証方法につきましては、市職員へのアンケートを実施いたしまして、今回の豪雨災害における災害対策本部各部班の組織と職員個々の行動であったり、実施事項に関する災害対応状況、課題等の把握の確認を行うこととしております。 また、今後実施されますタウンミーティングや復興計画策定の住民アンケート等により、地域住民の御意見等をお聞きしながら、その結果を集計・分析等を行う予定としております。 さらに、今回支援していただきました各方面の防災関係機関にも御意見もお聞きしたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) まず、そういった方向ですね、できるだけタウンミーティングは、今月半ば以降下旬に吉田、三間のほうで行われる、宇和海のほうも入っていましたね、行われる予定ですが、市民の生の声も生かしていただいて、できるだけ早く見直しが行われるように期待をしたいと思います。 そこで、その参考になればとは思うんですけれども、今言わなくても、後でもいいやという感じなんですが、私自身の体験から幾つかの点について問題提起をしたいと思います。 最初に、避難所の開設及び避難所の運営についてであります。 避難所は、市があらかじめ指定した場所が避難所ということになりますけれども、それ以外でも安全性が認められれば避難所として活用していくということになります。 今回、主に避難所として開設されたのは、指定避難所である公民館、学校など、主に公共施設でありましたけれども、各地区の集会所も避難所として大きな役割を果たしてきました。被災後の自宅の片づけなどを考えたら、そこから行き来に便利な集会所に、あるいはエアコンや畳敷きのある生活空間としてすぐれた集会所を避難所として選んだ方が数多くあったのではないかと推察をいたします。 そういったこともありまして、避難所が各地域に分散をいたしました。正確な避難者の数や状況を把握することが若干おくれたかなと、そしてまた支給されましたさまざまな救援物資、これを避難者に届けることにも少し、当初手間取ったのではないかなというふうに思います。 適切な避難場所のあり方、災害状況に応じた避難所の場所の設定というものは考えるべきではないかと思います。 例えば、山崩れがあるようなおそれがある場所で避難所をするのはだめだろうし、今回の場合であれば、雨がやんで台風ではないと。海岸端でも山が近くなければ、安全な避難所ということになりますし、台風があれば、海の近くは危険な避難所ということになります。 それぞれ気象状況やそのときの場合に応じて避難所のあり方というのは変わるべきだろうなというふうには思うんですが、今回のことについても含めて避難所のあり方というのは、危機管理課にはどのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 避難所につきましては、議員御説明のとおり、災害の種別、種類ですね、土砂災害であったり、洪水、地震、津波に応じて適用性を区分して現在表示をしているところでございますが、先ほど御説明しました地域防災計画の見直しとともに検証、見直しを進めてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 市がここが安全だよというので、学校とか、公民館とか、体育館とか、そうやって指定されて、ここに避難してくださいというのも、それは当然のことだろうと思うんですが、地域、地元のほうで、私たちはこの集会所に避難をしますと、今回はこういう気象条件で、この集会所で安全だと思われるので、この日、集会所に避難をしますということが災害が起こった後、そういった申請があって、市のほうが大丈夫ですというふうに認められれば、そこでもいいのかなというふうなことも考えられるんじゃないかなというふうに思います。 避難所の次に運営に関してなんですが、私も避難所が開設された直後、吉田公民館と吉田小学校の避難所に少しかかわりました。吉田小学校には直後、五、六十人ぐらいいたんだろうと思いますけれども、学校長と教員が中心となって運営をされておりました。 恐らく教員は、多分研修も受けているんだろうと思うんですけれども、大変落ちついた対応をされていたように感じました。 しかし、市の職員配置というのが少しやっぱりおくれたように思います。多分1日後ぐらいに来たのかな、その日ではなかったと思いますけれども、1日あいて来たように思います。 また、来た職員がたしか僕は津島の人が多かったんじゃないかと思いますけれども、津島からわざわざ山を越えて、特に吉田のほうは国道が塞がっておりましたので、大浦から知永越えで来てちょっとこっち来るのに1時間ぐらいかかったんですみたいな話も聞いたりしました。 なぜか津島の人が多かったような感じがしたんですが、やはり津島の人なんで、地域の実情はわかんないんですよね。ここは鶴間の人よと言ったら、鶴間ってどこですかとかですね、どこそこの人よと言っても、なかなかその地域がどういった状況なのかというのがわからない、そういったことが配置されていたために、避難者の実情というのが迅速に把握できない、こういったことが問題だったかなというふうに感じました。 吉田公民館ですけれども、直後にはもうすぐ100名超える避難者がいました。吉田公民館の主事が避難所の運営責任者となったんですけれども、公民館自体が浸水をしたということ、そして、救援物資の受け入れも吉田公民館でありましたので、それに当然主事もかかわらなくてはいけないということもあって、大変吉田公民館の主事の負担が余りにも多くて、僕も大きな声を主事に対して上げたことがあったんですが、避難所運営に集中できない環境というのは、大変酷であったように思います。 さらに、しばらくして応援の職員も配置されたんですが、これが他地区の公民館の主事の方でした。だから公民館ということで、ほかの公民館の主事にちょっと吉田公民館に応援に行ってやれということで、多分教育委員会からの指示があったんだろうと思いますけれども、吉田公民館の主事は正職員なんですけれども、応援に来た職員は嘱託職員、中には地域おこし協力隊の方もいらっしゃいましたけれども、なかなか経験年数も短くて、特に市の職員に対して連絡をする場合に、何々課の誰それにというのがなかなかすぐぱっと出てない。そして、電話をしようにも電話番号が、市役所の電話番号わかるけれども、例えば個人的に携帯番号知っておれば、ちょっと誰それさんお願いしますというようなことができないとか、そういったことがあったような感じがします。 全体として避難所運営に公民館主事だけでは、ちょっと大変だったかなというような感じがいたします。 しばらくして、県からの職員が配置をされました。それから、吉田公民館の避難所の運営というのは、大変落ちついたような感じがいたしました。 発災当初の避難所の運営については、どのように現時点で総括しているんでしょうか。これは担当のほうは教育委員会ということにならば、教育委員会教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 宇和島市の地域防災計画におきます避難所運営につきましては、教育委員会生涯学習班が所掌することになっております。 生涯学習班は、災害対策本部において避難者の状況などの情報収集や指示伝達を行うために、まだ現場の避難所には避難所の情報収集、本部への伝達や支援物資などの要請、配給など、多くの任務が求められます。 本来でありましたら、避難所運営は避難者みずからが行えるように、日ごろから運営マニュアルに基づいた訓練を重ねておくことが必要だと考えます。 これは市内全域に避難者があふれるような大規模災害時には職員自身が被災したり、先日の豪雨のように現地に派遣させたくても行かせることができない状況が考えられまして、全ての避難所に職員を配置することは到底困難なことから、地域の自主防災組織などによる運営が求められるものでございます。 この避難所マニュアルの作成につきましては、昨年度中に公民館関係者が中心となりまして事前研修を行い、今年度から作成作業に取りかかろうということで、準備を進めたさなかに、今回の豪雨災害が発生しました。 整理が間に合わずに、避難所で誰が何をするのかといったことが事前に示されていなかったために、公民館主事や職員、学校の教職員に過大な負担がかかり、これが反省点の一つでございます。 私自身、避難所運営の責任者として、一番心に思いますのは、発災当初において、その情報掌握が思うようにできないながらも、考えられることを職員と一緒になって対応して指示したつもりですが、即座の判断が間髪入れずに求められ、結果としては反省すべき問題や課題ばかりが残り、その悔しさは忘れることができないものでございます。 また一方で、市の職員や学校の教職員、それぞれ持ち場において本当によく対応してくれました。そして、現地で何度もお会いした市議会議員の皆さんや自治会の役員さん、避難所の方々との連携も時間がたつにつれて、お互いの関係を理解し、例えば避難所の運営、物資の配給等々、コミュニティーも図られてきたことも事実であります。 今回の豪雨災害に関する個別の反省材料や課題、問題点は一旦整理したところでありますが、いわばこの2点が総括と言えるかもしれません。 いずれにしましても、今回の豪雨災害対応を教訓としまして、それぞれの避難所の実態に応じた運営のあり方をいま一度見直して、同じ轍を踏むことなく、一日でも早く体制づくりを構築したいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 非常に整理されたお話だったと思います。 きのう、おとといでしたか、山本議員の質問の中で、避難所運営マニュアルの話が出ましたけれども、できるだけ市民みずからが運営できるようにという運営マニュアルには書いてあるんですが、災害後、当初の避難所の運営というのは、これは相当難しいと思います。 当初、吉田公民館も避難者自身が運営にもちょっとかかわるということで、女性の方々とかいろんな協力をしていただいて、主事を中心にいろいろやったんですが、なかなか思うようにというか、自分ができることは当然一生懸命していただくんです。それ以上のことを求めるのは、こちら側もなかなか、多分主事もそれ以上のことを避難者である方に求めることは、なかなか難しかったりで、やっぱりどうしても市の職員と連絡をとったり、必要なものを要求したり、そういったことがなかなか難しかったかなというふうな感じがします。 やはり責任者は、例えば市民であっても、防災士の資格を持ってあるとか、あるいは何らかの立場のある方であるとか、そういった方でないと、なかなか市に対して強く要求をしたりなんかなのは難しいのかなというふうに感じはいたしました。 これから、いろいろな反省点もあるんだろうと思いますけれども、ぜひ今回の経験を生かしていただきたいと思います。 そして、さらに避難所の問題なんですけれども、高齢者も多く避難をされてきました。 幸いにも、私の知る限りなんですが、介護や特別な支援を要する避難者は、吉田公民館や吉田小学校にはいなかったように感じます。もしかしたら、避難することを遠慮した方も多数いらっしゃったのかもしれませんけれども、吉田公民館、吉田小学校には当時いなかったように感じます。 実は、お1人だけ、認知症の疑いのある方が吉田公民館に避難をされました。避難されたというか、実は私が誘導してきたんですけれども、その方は、私が地域で発電機によって、携帯電話の充電支援をしているときに、避難所に誘導してきたんですけれども、そのときは地元のちょうど民生委員さんもいらっしゃって、こういった方なのでということで避難所にということで、避難所に連れていったんですが、そのときは私も認知症の疑いがあるということは、全く疑いを持たなかったんですけれども、避難所に誘導収容後にそのことが判明をいたしまして、さあ、この方をどうするかということで、結局もう夜も多分9時、10時だったと思うんですが、なかなか担当の職員に連絡もとることもできずに、じゃ、誰がこの方を見守るかということで、結局避難者しかいないわけですから、じゃ私がということで、朝までちょうど保健師の方が来る9時、10時ぐらいまで、ちょうど見守るというか、トイレのつき添いをしたり、そういった方、別に歩く分には全く問題なかった方なので、そういったことぐらいのことだけはしたんですけれども、そういったことがありました。 いわゆる、こういった場合には福祉避難所、そういったことに対応できる職員も配置した避難所の開設というのが必要だというふうには言われているんですけれども、今回、そういった、いわゆる福祉避難所的なものはなかったように思いましたけれども、これの配置といいますか、設置というのは難しかったんでしょうか。これは保健福祉部に言ったらいいですか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 議員の御指摘のとおり、避難所に入られました認知症のある方への対応につきましては、当時対応可能な職員が市内全域の被災情報の収集を優先させていたこと。また、民間の介護事業所におきましても、御自身の事業所対応で手いっぱいであったことから、対応が不十分であったものと認識をしております。 御指摘のケース以外にも、認知症状の見られたケースがありましたが、その方々につきましては、現在専門の病院や施設、家族との同居などへつながっております。 市は9カ所の事業所と福祉避難所について協定を結んでおりますが、この場合は、介護3以上の重度の方が対象となっていることから、認知症状等、軽度の支援が必要な方につきましては、今後、改善をしていく必要があるものと考えております。 今回の事例を教訓として、引き続き協議を重ね、必要な体制整備に向けて取り組みたいと考えます。 以上です。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) そういったことになっているようですけれども、そのとき、ちょうど1階のほうが浸水をして、公民館の1階が和室のほうが全く使えなかったということもあって、別に避難所を構えることが難しかったという状況があったんですけれども、例えば全く被災していない近所の集会所をそういった方々に開放するとかということの手だてもあったのかなというふうな感じもします。 さらにペットの避難、これも私の知る限りは、飼い犬の、あるいは飼い猫のペットと一緒に避難をしたいんだがという方がいなかったようには感じたんですが、その受け入れ態勢というのもなかったように思います。 これは要望があれば、場所を構えるのか、あるいはそれともこういった災害があったら、事前にペットも同伴で、あるいはペットは別に避難場所を構えてペットも一緒に避難してくださいということにするのか、これはどちらなんでしょうか。これは教育部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 避難所でのペットの受け入れということにつきましては、当市の避難所運営マニュアルの作成モデルでは、動物が苦手な人や動物アレルギー、また鳴き声、毛の飛散、においなど、他の避難者への配慮が必要となるということで、動物類を避難所室内に入れることを禁止しております。 過去の災害におきましても、避難所でペットの受け入れをめぐって、他の避難者とトラブルになったり、避難所に入れず、車中避難を余儀なくされるケースが見られたそうでございます。 ペットを避難所に受け入れる場合には、避難所の状況により困難な場合もありますので、一応には言いがたいところではありますが、居住スペースとは別にペット専用の場所を確保するなど、あらかじめ避難所ごとに運営マニュアルの中で決めておくことが必要であると考えます。 以上でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 今後、そういったこともぜひ検討をしていただきたいと思います。 次に、災害ボランティアの受け入れ態勢についてお伺いします。 これも、上田議員から少しお話があったんでしょうか。防災計画によりますと、市は社協と連携して、災害救援ボランティア支援本部ということを設置することになっております。 要は、市が主体的に支援本部を設置をして、ボランティアの支援にかかわるものだと思います。図式すれば、こういったことになるんだろうと思いますが、この上に宇和島市の災害対策本部があって、そして、災害ボランティア支援本部があって、その下にボランティアセンターであったり、NPO団体であったり、いろんなボランティアグループがあったり、そういったことになるんだろうと思いますが、今回のことでどうも市民からも、あるいは議員の方からも、ボランティアセンターのあり方は随分批判的な意見というか、もうちょっと何とかならなかったのかというような意見がかなり強く出ていたように思いますが、私もそういうふうに思っていたんですけれども、防災計画無理ですね。 いや、それじゃなくて、やっぱりこの災害ボランティア支援本部というのが、これがしっかりしておれば、ここからボランティアセンターにしっかりとした指示というか、指令が行って、それでボランティアセンターが指示に従って、ボランティアセンターが動くというような仕組みにはなっているはずなんですね、防災計画によると。 このボランティア災害支援本部というのが、今回の災害で機能したんだろうかと、どこにあったのかなという気がするんですが、これはちゃんと今回の災害では機能したんでしょうか、保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 災害救援ボランティア支援本部は、地域防災計画において、議員おっしゃるとおり、大規模災害が発生し、必要があると認めるときは社会福祉協議会と連携をして、市が設置することとなっております。 また、支援本部の任務はボランティア活動に関する情報収集、ボランティア、被災住民に対する情報提供窓口の開設、ボランティアの募集及びグループ化と活動態勢の整備、ボランティアの斡旋となっておりますが、このたびの豪雨災害において、災害対策本部からの要請により、社会福祉協議会に災害ボランティアセンターを開設いたしましたが、認識不足などから、センターの設置運営に傾注したことにより、支援本部の設置には至っておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) これが本当に必要であったのか、なかったのかも含めて、今回見直しをされる際に、ボランティア支援本部のあり方、ぜひ必要でなかったら、別につくる必要ないんで、これはやっぱり必要だということであれば、今回、なぜできなかったのか等も含めて、見直しをしていただければと思います。 被災以降、市は二次災害緊急避難計画、これ暫定ですけれども、策定をいたしまして、市民に早期の避難準備を呼びかけておるところであります。 この3カ月間、数回の避難準備、避難勧告が発令をされてきました。しかし、市が考えているほど、住民が避難行動を起こしていないということも事実であろうと思います。また、発令されるたびに避難場所、指定避難所に現在、吉田の場合は6カ所あるんですか。市の職員がそれぞれ2名、これも24時間態勢で張りつくということになっております。 今のあり方をこのまま続けていくというのは、これは市の職員も大変だろうし、なかなかこれは続かないだろうというふうに私は思うんです。 避難所の運営は思い切って、もう地域住民に任せてみてはいかがだろうかと、吉田地区には昨年発足しました防災士会、昨年発足したばかりなので、今回の災害でも、なかなか防災士会という組織として動くことは難しかったんですけれども、防災士会がございます。 警報が発令されれば、消防団は少なくとも班長以上が警戒態勢に入ることになります。さらに、自治会ごとにある自主防災組織とも連携をして、避難所を運営することは可能ではないかと思います。同時に避難場所として、より住居に違い場所、先ほども話がありましたけれども、土砂災害や高潮、高波など、その時々の気象条件を考慮した上で、より安全な地域の集会所というのを公民館とか、学校の体育館とか、そういったところではなくて、地域の集会所を利用することはできないだろうかと思うんですが、これについてはいかがでしょうか、山下課長ですかね。 ○副議長(赤松孝寛君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 先ほどから議員御指摘のとおり、避難所の運営につきましては、原則的に地域住民による自主運営が基本と考えております。 特に、大規模災害が発生した際には地域住民や避難者の皆さんの協力なくしては運営ができないというふうに思っております。今回の二次災害緊急避難計画では、避難情報の発令基準を早めて運用しておりますので、皆様への御負担も多くなっており、厳しいのではないかと思われますが、地域の自主防災組織であったり、防災士会の御理解、御協力が得られる地域がございましたら、ぜひ検討したいというふうに思いますので、よろしくお願いいたしたいというふうに思います。 緊急避難所につきましては、今回、豪雨災害により土砂災害が集中的に発生した地域において、新たな土砂災害から住民の皆さんの安全を確保するために、鉄筋コンクリートづくり等の頑丈な公共施設を指定しております。こちらにぜひ避難をしていただきたいというふうに思っております。 通常の避難所につきましては、先ほどの回答と同じですが、市民の皆様の声を聞きながら、災害の種別に応じた避難所の検証と見直しを進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ぜひこういった緊急避難で災害が余り起きないだろうというときに、ちょっと経験として携わらせていただいて、こういったことであれば、自分らもできるなというようなのを経験すれば、実際に災害起きたときにも、できるようになるということもあり得ることも考えられますので、ぜひ地元に任せていただけるような体制づくりに努力していただければなと思います。 次の質問に移ります。 伊方原発の問題であります。 私がこれまで何度も原発の稼働の是非について問うてまいりました。前石橋市長も岡原市長も、原発の稼働を積極的に認める立場でないことは承知しているつもりであります。かといって、稼働する必要はないと、明言する立場でもないと、そういうことにも理解をしております。 また、原発は安全であるとも言えないし、事故が起きた際の避難対策は万全であるとも言えない。多くの首長がそうであるように、岡原市長も矛盾を抱えたまま、この問題を捉えているのではないかと、捉えざるを得ないと思っております。 さて、今回は四国電力が進めております使用済み核燃料の乾式貯蔵の問題について、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 乾式貯蔵というのは、字としては乾いたまま貯蔵するという、それに対するのは湿式ということになるんでしょうけれども、議員の中にも、乾式貯蔵という言葉、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。 原発で利用した後の核燃料、使用済み核燃料は使った後も半永久的に冷却保存をしなければなりません。今は一般的にはプールにつけて、水につけて、水で冷却をしている、湿式貯蔵ということになるわけですか、これをプールから取り出して空冷保存、自然冷却していこうとするのが乾式貯蔵ということになります。 既に欧米でもこういった貯蔵方法は行われておりますし、日本でも実験的に行われている保管方法ということになります。 この乾式貯蔵を四国電力は計画をしているんですが、市長はこの計画の目的は何であるとお考えでしょうか、市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 乾式貯蔵施設につきましては、四国電力が伊方原発から発生する、いわゆるそういった使用済み燃料を一時的に安全にしっかりと管理していく、そういった意味で建設を予定しているんだと、そう理解をしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 今、市長も言われたように、四国電力は乾式貯蔵の目的は、より安全性を求めてなんていうことを述べているようであります。 確かに、何かしらの事故によってプールで冷却できなくなったら、福島であったようなことが起きれば、これは即過酷事故ということになります。 しかし、そもそも乾式貯蔵、乾式貯蔵に移行できる使用済み核燃料というのは、原子炉から取り出して5年から10年プールにつけておいて、十分に冷やしておいたもの、要は熱の発生量がもう少なくなったものしか、乾式貯蔵には移せない、そういうものなんです。 だから、専門家によれば、そういったものがすぐ、例えば、水が何らかの方法で冷やせなくなったとしても、即過酷事故につながるような使用済み燃料ではないと。だから、乾式だろうが、湿式だろうが、そういったものであれば、大して危険性には、安全性には違いはないということのようであります。 であるならば、なぜまた数百億円というお金をかけて乾式貯蔵施設を増設する必要があるのか。結論からいえば、今回、もう燃料が装填されたようですけれども、10月27日に稼働を予定しております3号機、この3号機のこの先、数十年稼働させるためということになります。 今、伊方原発のプールの中で、要はプールで湿式貯蔵してあるプールの中には1,658体の使用済み燃料があります。これが保管されております。1号、3号機にはそれぞれ1号機には237体、青い数字が容量なんですが、360分の237、1号機にはあります。で2号機には444分の316体、1号機と2号機にはそれぞれ保管をされております。1号機から3号機までの全体の容量というのは、2,609なんですね。 今、合計で合わせていくと、1,658体の使用済み燃料が伊方原発には保管をされているわけでありますが、実はもう1号機はこれはもう廃炉、2号機も廃炉ということに決まっております。1号機については、使用済み燃料は、廃炉計画によりますと、2026年度までに、3号機内のプールに搬出されることになります。要は、1,105の中に237加わることになって、これを1号機のほうは解体をしていくというふうな計画なんですね。 2号機も廃炉が決まりましたので、ここも2号機の部分も、そのうちこっちのほうに移していかなくちゃならなくなる。そうなると、1,658体をこの1,805の中に入れるわけですけれども、1,805の中には、稼働をしていくためには余裕量が必要なんだそうです。大体200体ぐらいですね。1回の燃料交換するために、そのため200体分ぐらいの余裕がないと、原発は動かせないんですね。だから、1,600しかここには入らないんです、3号機には。 ところが、容量、今、使用済み燃料が1,658あるから、3号機を動かす、1号機、2号機は廃炉にして3号機を動かすためには何らかの貯蔵施設をつくらないと、3号機は動かせないということに、単純に言えば、そういうことになるわけであります。 それでは、ほかに持っていけばいいじゃないかと、青森の六ヶ所村に再処理施設がございますから、そこに持っていったらどうだと、使わなくなったもの、使用済み燃料をということになりますけれども、青森の六ヶ所村、これもなかなか稼働ができていないということなんですが、容量が今、3,000トン、こっちはトンですけれども、3,000トンの使用済み燃料を確保できる容量があるんですが、これは今、2,964トン入っているんですね。もう入れるところ、ないんですね。 だから、今、別なところを5,000トンの部分をつくっているんですけれども、そちらに持っていけば、もしかしたら入るかもしれませんが、まだ六ヶ所村にも持っていけないと、こういうような状況になっています。 結局、どこにも持っていけないので、じゃ、乾式貯蔵施設をつくったらどうだろうかというのが今回の計画になるわけです。 計画されている乾式貯蔵施設というのは、1,200体を予定をしています。それが満杯になるまで稼働をさせようとすると、1,200体分ということになれば、計算上は3号機を今後、30年以上稼働できるような計算になります。 原発というのは、皆さんも御存じのように、法律上40年しか動かせないんですね。こういった法律がございまして、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律というので、これは前に出した資料なんですけれども、原発は40年しか動かせないと。今、伊方原発3号機はもう24年たちますから、単純に計算すると15年稼働すれば、もう廃炉にするのが法律上、廃炉になるものなんですけれども、今度、1,200体分つくって、それがあれば、30数年、あるいは40年近く稼働できるような目的を持ったことが今回の乾式貯蔵施設じゃないかというふうに思っています。 このような四国電力の計画、もうあくまで3号機を40年超えてプラス20年、60年稼働させてしまおうと、そういったそもそもの目的を持った四国電力の計画というのが本当に妥当なのかと。これは石橋市長も、前も言われたように、もう原発というのは法律どおり40年の稼働で終わってほしいというようなことを述べておりました。多分、岡原市長も同じような思いではないかとも思うんですが、こういった計画というのは妥当だというふうに岡原市長はお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今回の乾式貯蔵施設の設置につきましては、愛媛県が原子力安全専門部会により、国の審査と並行して、その安全性というものが認識されるものだと、そう確信をしているところでございますが、しかし、それは原子力は40年以上稼働させるものということは説明として受けておりませんので、それについては、別のまさに確認というものがそのときになされるものだと、そういう認識でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) だから、あくまでも5,200体の貯蔵施設をつくる必要ないんですよ、40年でやめるんであれば、半分あればいいです。600体分ぐらいですね、貯蔵施設つくるんであればですよ、貯蔵施設つくる、それだけで十分間に合うんです。それをわざわざ1,200体分の乾式貯蔵施設をつくるということは、あくまで四国電力はそれ以上、40年以上稼働させるためには、貯蔵施設をつくっておかなくてはいけないので、つくっておこうというのがこの計画なんだということを、これもぜひ市長がそういった意見を言うような場があれば、四国電力さんと、もう40年で原発やめましょうというふうに、私は今でも、今すぐ廃炉というのが私の考えなんですけれども、もしそうでないにしても、法律上、原発は40年しか動かせないんだと、ぜひそのための発言をしていただきたいなというふうに思います。 原発の問題というのは、安全性だけが問題ではなくて、使用済み核燃料を初めとした放射性廃棄物をどう処理させるかという、とんでもなく大きな課題を私たちに求めていることにもあります。 1号機の廃炉スケジュールが明らかになっておりますけれども、それによると、2027年から原子炉の周辺設備の解体が始まります。ここから廃棄物処理の問題がクローズアップされることになります。 いまだにどこにどのように処分するかは何も決まっていません。とりわけ、高レベル放射性廃棄物の処理は、全く展望が見出せないままにあります。これまで、原発による電力を受け入れてきた、享受してきた私たちがしなければならないのは、これ以上、核のごみをふやさないこと、そして、処理方法の解決を図ることではないかと思います。 2011年3月11日から今、7年8カ月たちました。この間、伊方原発3号機が稼働していたのはたった1年4カ月にすぎません。この6年4カ月間、それが6年4カ月間は四国の住民は原発による電力がないまま生活をしてきました。その間、再生可能エネルギーの関心は高まるとともに、その技術革新を進み、太陽光、風力、バイオエネルギーが身近なものとなり、コジェネレーションといった言葉も聞きなれたものとなっています。 そういった中、ことし5月に、四国では原発も化石燃料も使わずに電力を賄えたときというのを迎えることになるんです。これは全国初だそうです。5月20日、午前10時から12時の間というのは、実はこの間の、私も全く覚えていませんが、多分天気よかったんでしょう。この間というのは太陽光と風力と水力とバイオエネルギーだけで電力を賄った時間らしいです。これは全国で初めて、四国が達成をしたということのようです。 そういったこともあります。まだまだ太陽光とか、風力とか、課題はたくさんありますけれども、再生可能エネルギーの可能性を感じずにはいられないというふうに思います。 市長は、伊方原発が稼働していなかったこの6年4カ月の間、この間をどう評価しておられるでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 この期間、当市も愛媛県を通じまして、電気事業者に対して、やはり原発の稼働の有無問わず、その安全性というものを確保していただくことと、また電気の安定的な供給というものをお願いし続けてまいったところでございます。 そういったこともあるのかなというところもあるんですけれども、引き続き徹底的な省エネと、また新たな代替エネルギーを求めてさまざまな活動、行動をとっていただきたいと、そう切に願います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 本当に原発の必要性というのは、もう年を増すごとに必要性は薄れてきているんだろうと思います。 四国電力は、3号機を稼働させるために1,900億円という巨額な投資を行いました。さらに、今回の乾式貯蔵施設にまた莫大な投資をすることになります。3号機を稼働させたとしても、たかだか15年、20年ぐらいの期間に満たない期間のために四国の総電力需要の2割にも満たない、十数%にしかない電力を賄うために、さらに問題を先送りさせ、子や孫世代に負担を押しつけることになるような原発の稼働はやむを得ないことだと、本当に市長は思われるのか、ぜひそこらあたりは再考をお願いしたいと思います。 先月出されました広島高裁、大分地裁の決定というのは、国民の期待を本当に裏切るものとなりました。とりわけ、大分地裁決定は、司法が原発安全神話をまたつくり出そうとしているとも言えるものとなりました。 規制委員会が認めたのだから、住民側の訴えには理由がないんだと、規制委員会すら、規制基準に合格したら安全だと言えないものを裁判所が危険はないというふうにしました。さらに、火山噴火の危険性は、行政も国民もそれに備えた対策を講じていないのだから、社会通念上無視できると、福島の経験が全く生かされていない決定になりました。 また、避難計画についても、そもそも原発に危険性がないのだから、その必要性、それは避難計画は必要十分だ、必要十分条件だということなどは管理しないという、あきれる決定理由となりました。 私たちは、全ての自然災害に対して完璧な防御策をとることはできません。最新の科学的知見を得て、経済的に可能な対策をしながら、可能な限りの減災に努めることだろうと思います。 しかし、原発災害は防ぐことができます。稼働をしなければ、限りなく過酷事故の可能性は少なくなります、今月末にも、3号機の稼働が予定されているようでありますが、乾式貯蔵計画も含めて、四国電力に対して説明会を開催することを求めまして、私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、浅野修一君の質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終了いたします。 次に、「報告第16号」「専決第15号・平成30年度宇和島市一般会計補正予算(第3号)」以下、日程記載の順を追い、「議案第101号・市道路線の認定について」までの17件を便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認めます。 よって、「報告第16号」「専決第15号」ないし「議案第101号」までの全案件につきましては、便宜一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま上程中の各議案につきましては、さらに慎重審議を行うため、お手元に配付の付託表のとおり、所管の委員会に付託いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 次に、「認定第1号・平成29年度宇和島市一般会計及び特別会計決算の認定について」及び「認定第2号・平成29年度宇和島市公営企業会計決算の認定について」につきましては、便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、「認定第1号」及び「認定第2号」につきましては、便宜一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 「認定第1号・平成29年度宇和島市一般会計及び特別会計決算の認定について」及び「認定第2号・平成29年度宇和島市公営企業会計決算の認定について」につきましては、それぞれ決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査といたします。 なお、委員の選任につきましては、本会議最終日に指名いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 これをもちまして本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時02分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  清家康生          副議長 赤松孝寛          議員  三曳重郎          議員  上田富久...