松山市議会 > 1997-03-14 >
03月14日-05号

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  1. 松山市議会 1997-03-14
    03月14日-05号


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    平成 9年 3月定例会                 平成9年          松山市議会第1回定例会会議録 第5号          ──────────────────             平成9年3月14日(金曜日)             ───────────── 議事日程 第5号   3月14日(金曜日)午前10時開議日程第1 会議録署名議員指名日程第2 承認第1号 調停に合意する専決処分の承認を求めることについて 議案第1号 平成8年度松山市一般会計補正予算(第6号) 議案第2号 平成8年度松山市食肉センター事業特別会計補正予算(第1号) 議案第3号 平成8年度松山市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号) 議案第4号 平成8年度松山市下水道事業特別会計補正予算(第2号) 議案第5号 平成8年度松山市駐車場事業特別会計補正予算(第1号) 議案第6号 平成8年度松山市松山城管理事業特別会計補正予算(第3号) 議案第7号 平成9年度松山市一般会計予算 議案第8号 平成9年度松山市競輪事業特別会計予算 議案第9号 平成9年度松山市国民健康保険事業勘定特別会計予算 議案第10号 平成9年度松山市老人保健事業特別会計予算 議案第11号 平成9年度松山市食肉センター事業特別会計予算 議案第12号 平成9年度松山市簡易水道事業特別会計予算 議案第13号 平成9年度松山市交通災害共済事業特別会計予算 議案第14号 平成9年度松山市下水道事業特別会計予算 議案第15号 平成9年度松山市駐車場事業特別会計予算 議案第16号 平成9年度松山市公共用地先行取得事業特別会計予算 議案第17号 平成9年度松山市松山城山索道事業特別会計予算 議案第18号 平成9年度松山市松山城管理事業特別会計予算 議案第19号 平成9年度松山市道後温泉事業特別会計予算 議案第20号 平成9年度松山市中央卸売市場事業特別会計予算 議案第21号 平成9年度松山市水道事業会計予算 議案第22号 平成9年度松山市工業用水道事業会計予算 議案第23号 平成9年度松山市ガス事業会計予算 議案第24号 松山市事務分掌条例の一部改正について 議案第25号 松山市個人情報保護条例の制定について 議案第26号 松山市職員給与条例の一部改正について 議案第27号 松山市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について 議案第28号 松山市行政財産の使用料徴収条例の一部改正について 議案第29号 輸入促進地域における固定資産税の不均一課税に関する条例の制定について 議案第30号 松山市立埋蔵文化財センター条例の一部改正について 議案第31号 松山市青少年センター条例の一部改正について 議案第32号 松山市総合コミュニティセンター条例の一部改正について 議案第33号 松山市港湾施設使用条例の一部改正について 議案第34号 松山市道路占用料徴収条例の一部改正について 議案第35号 松山市水道事業給水条例の一部改正について 議案第36号 松山市工業用水道給水条例の一部改正について 議案第37号 松山市ガス供給条例の一部改正について 議案第38号 松山市墓地条例の一部改正について 議案第39号 松山市食肉センター条例の一部改正について 議案第40号 松山市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の一部改正について 議案第41号 松山市温泉使用条例の一部改正について 議案第42号 松山市道後温泉事業施設の設置および管理に関する条例の一部改正について 議案第43号 松山市営土地改良事業等の経費の分担金等徴収に関する条例の制定について 議案第44号 松山市中央卸売市場業務条例の一部改正について 議案第45号 市道路線の認定及び廃止について 議案第46号 松山伝染病院組合規約の全部改正について 議案第47号 工事委託契約の変更について(松山地下駐車場工事) 議案第48号 工事委託契約の締結について(松山地下駐車場工事(その2))  (一般質問委員会付託)日程第3 請願第30号 国への「医療制度の充実を求める意見書」の提出を要請することについて 請願第31号 「米軍機による劣化ウラン弾発射事件に関する意見書」の提出を求めることについて 請願第32号 児童福祉法「改正」にかかわる意見書の提出に関することについて 請願第33号 松山市議会委員会公開について  (委員会付託)   ──────────────── 本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 承認第1号、議案第1号~第48号日程第3 請願第30号~第33号   ──────────────── 出席議員(47名)  1番  砂 野 哲 彦 君  2番  松 岡 芳 生 君  3番  井 原 美智子 君  4番  土井田   学 君  5番  逢 坂 節 子 君  6番  豊 田 實知義 君  7番  菊 池 伸 英 君  8番  宇 野   浩 君  9番  一 橋 邦 雄 君  10番  渡 辺 英 規 君  11番  西 本   敏 君  12番  玉 井 忠 司 君  13番  上 岩 静 雄 君  14番  野 口   仁 君  15番  佐々木 英 晶 君  16番  船 戸 節 子 君  17番  宮 武 幸 雄 君  18番  池 本 俊 英 君  19番  大 森 利 夫 君  20番  川 本 光 明 君  21番  田 坂 信 一 君  22番  永 木   宏 君  23番  菅   正 秀 君  24番  得 居 孝 哉 君  25番  日和佐 善 朗 君  26番  御手洗   健 君  27番  山 本 立 夫 君  28番  吉 岡 政 雄 君  29番  玉 井 敏 男 君  30番  丹生谷 道 孝 君  31番  尾 崎 義 治 君  32番  松 下 長 生 君  33番  栗 原 欣 吾 君  34番  白 石 研 策 君  35番  中 西   智 君  36番  都 築 文 夫 君  37番  三 宮 禎 子 君  39番  永 山 幹 雄 君  40番  村 上   章 君  41番  大 木 正 彦 君  42番  松 下 英 裕 君  43番  花 山 隆 重 君  44番  大 西 弘 道 君  45番  高 橋 勝 明 君  46番  大 西 俊 雄 君  47番  池 田 弘 幸 君  48番  松 谷 照 男 君   ──────────────── 欠席議員(1名)  38番  上 田 初 一 君   ──────────────── 事務局出席職員職氏名  事務局長     竹 内 龍 市 君  次長兼議事課長  青 木 博 美 君  庶務課長     石 田   徹 君  調査課長     松 田   寛 君  庶務課長補佐   野 本   力 君  議事課長補佐   岡 部 久 雄 君  議事係長     樋 口   進 君   ──────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長       田 中 誠 一 君  助役       二 宮 孝 幸 君  助役       岩 田 知 也 君  収入役      稲 葉 輝 二 君  企画調整部長   井 上 量 公 君  企画調整部次長  森 本 忠 俊 君  総務部長     野 村 一 弘 君  総務部次長    団 上 和 敬 君  財政部長     竹 内   巖 君  財政部次長    雲 峰 廣 志 君  市民部長     石 丸 光 彦 君  保健部長     早 野 章 夫 君  福祉部長     河 野 仙 三 君  環境部長     二 宮 正 昌 君  都市整備部長   山 崎 芳 清 君  下水道部長    永 井 宣 正 君  建設管理部長   仙 波 定 正 君  道路部長     重 松 利 宣 君  商工観光部長   河 野 通 俊 君  農林水産部長   橘   泰 典 君  消防局長     田 所 和 人 君  財政課長     重 見 憲 司 君  教育長      池 田 尚 郷 君  教育総務部長   和 田   章 君  生涯教育部長   三 好 俊 彦 君  教育委員会委員長 渡 邉 百 惠 君  監査委員     岡 本   仁 君  公営企業局長   松 下 弘 志 君  公営企業局業務部長大 西 康 之 君  公営企業局施設部長一 色 正 道 君   ~~~~~~~~~~~~~~~~       午前10時2分開議 ○議長(松下長生君) これより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付の日程表第5号のとおりであります。   ──────────────── ○議長(松下長生君) まず、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第78条の規定により、議長において42番松下英裕君及び43番花山隆重君を指名いたします。   ──────────────── ○議長(松下長生君) 次に、日程第2、承認第1号及び議案第1号ないし第48号の49件を一括議題といたします。 ただいまから、平成9年度の所信表明並びに上程議案全部に対する一般質問に入ります。 この際、申し上げます。各議員の発言は、申し合わせの発言時間内においてお願いをいたします。 一般通告者の発言を順次許します。まず、菊池伸英君。 〔菊池伸英君登壇〕 ◆(菊池伸英君) 私は、自民党議員団の一員といたしまして一般質問を行いますので、市長初め関係理事者の明快なる御答弁をよろしくお願いいたします。 まず、最初の質問は、本市の将来の廃棄物処理についてお伺いいたします。近年、私たち市民生活の変化に伴いますところの大量生産、大量消費、大量廃棄は、地球規模での環境破壊を引き起こしているのではないかと常々申し述べられているところであります。平成7年成立した容器包装リサイクル法は、ことし、一部施行され、これまで地方自治体だけが負わされていた一般廃棄物に関する責任を容器包装廃棄物について消費者、事業者、自治体がそれぞれ責任を分担し、ごみの減量化やリサイクルを推進していくこととなったのであります。このように廃棄物処理をめぐる情勢は、ますます厳しくなってきており、廃棄物処理行政のあり方も年々高度化され、解決されなければならない課題は山積していると思います。先日の新聞報道によりますと、ごみ焼却場の排出ガスに含まれているダイオキシンの削減対策で、厚生省は、ことし1月、ガイドラインを改正したとのことであります。これに伴い、愛媛県におかれては、その恒久的な対策として市町村が連携し一定規模以上のごみ焼却場をつくり、そこへごみを集約する、いわゆるごみ処理の広域化を推進することを表明したのであります。新ガイドラインは、今後、新しく建設する焼却炉は、本市の南・西クリーンセンターのように24時間稼働する全連続炉とし、隣接市町村のごみを広域処理することであるとうかがい知ることができました。そこで、お尋ねいたします。去年10月と11月に本市の南・西クリーンセンターダイオキシン測定を実施されたと聞きましたが、その結果は、厚生省の示すガイドラインに対してどのような状況になっているのか、お伺いをいたします。また、ごみ処理の広域化ということになれば、本市の南・西クリーンセンターにごみが集約することも考えられますが、この点の御所見をお伺いいたします。 ところで、本市では、既に御承知のように、本年4月から従来の資源利用ごみを、1つ、金物、ガラス、2つ、プラスチック、3つ、紙類、4つ、埋め立てごみの4種類に細分化し、収集するとともに、ごみ袋を透明、半透明に色分けするなど、計画を進めておられますが、これら金物、ガラス、紙類、プラスチックは、再生資源としてより一層リサイクルが促進されるものと大いに期待するものであります。そして、分別収集された金物、ガラス、紙類及びペットボトルは、民間活力を利用して再生資源化されると伺っておりますが、ペットボトルを除くプラスチックについては、当面南クリーンセンターで焼却し発電の熱利用に供されるとのことであります。これは、プラスチックの資源化の技術開発がおくれているからだと聞いておりますが、油化にするとか、ほかのごみとあわせて固形燃料にするとかの技術も開発されつつあり、現在、実験テストがなされ、一定の成果を上げていることも聞いております。そこで、お尋ねいたします。プラスチック資源化施設建設等本市の将来の廃棄物処理設備について、どのような計画を考えておられるのか、御所見をお伺いいたします。 次に、生涯スポーツの振興についてお伺いをいたします。近年、労働時間の短縮による余暇時間の増大、所得水準の向上、高齢化の進展など、社会環境の変化に伴い、健康に対する意識がますます高まっている中、スポーツに対するニーズも多様化してきていると思います。スポーツは、健康の保持増進や体力の維持向上はもとより、明るく、豊かで、活力ある生活を送る上で非常に重要な役割を持っており、市民一人一人のライフスタイルや、年齢、体力、運動能力等に応じて、だれでもが身近で気軽に参加し、スポーツを楽しむための環境づくりが必要でないかと思うわけであります。市民のスポーツに対する関心は高く、その個性を大切にするとともに、暮らしに合ったスポーツを行うことが望まれますし、それを通じて生きがいや触れ合いの場が深まり、健康で充実した潤いある人間性豊かな暮らしを実現することができると思うのであります。松山市におかれましても市民スポーツの振興に力を注いでおられますが、生涯スポーツの振興は、人生80年時代を迎えた今日、健康の保持や体力の向上のため、生活の中に積極的にスポーツを取り入れ、体力や気力を充実させようとする機運が高まってきております。生涯スポーツの推進という視点に立って考えてみますと、各地域で身近に行えるスポーツを考えなければならないと思うわけであります。そのスポーツ活動を支えるため、松山市体育協会を初めとする各種スポーツ団体レクリエーション団体スポーツクラブ学校関係者等との連携を初め、それらの活動を支える指導者の育成も大切であり、また運動に対する助言や指導を行える専門指導者の導入など、そのための条件整備が必要であると考えます。 そこで、数点お尋ねいたします。第1点目は、地域の生涯スポーツ振興における学校体育施設の夜間開放について、現状と今後の整備等についてお聞かせください。第2点目は、老若男女を問わず、だれでもが安心して楽しめる軽スポーツも数多くあると思いますが、軽スポーツの普及について、その必要性をどのように認識しているのか。また、具体的に普及策を講じているならば、どういったものがあるのかお示しいただきたいのであります。第3点目は、市の体育振興に中心的な役割を果たしている体育協会が現在行っている事業の活動状況及び今後の地域における体育振興策についてどのような取り組みがなされているのか、御所見のほどをお聞かせください。 3つ目の質問は、観光を取り巻く諸問題についてお尋ねをいたします。待望久しかった松山自動車道の川内・伊予間が去る2月26日開通し、松山の名前を付したインターチェンジが利用されております。この開通を契機として、高速道路地図あるいは道路案内、情報等にも松山インターチェンジの名前が表示され、直接の乗り入れにより便利になった松山のPRが可能な状況となってまいりました。一方、中国筋の高速道路の整備状況を見てみますと、中国横断自動車道、岡山、総社から北房間が3月15日に開通し、鳥取県米子インターから瀬戸大橋経由で松山、高松、高知といった四国各地への乗り入れも高速道路利用によりスムーズとなり、時間距離の短縮が図られ、山陰地方との交通も身近なものとなってきております。こういった状況の中、松山市への乗り入れは鉄道、航空機、船、自動車等多種多様な交通機関の利用で行われておりますが、今後の観光客誘致には、行政、民間の新しい企画開発により誘致促進を図っていかなければならない時期だと考えるところであります。 そこで、松山市の観光客誘致活動等について以下数点お尋ねいたします。高速自動車道の開通を初めとして、国道317号、空港バイパスの開通、さらには1年後の明石・鳴門ルートの開通、2年後には今治・尾道ルートの開通等、松山市を取り巻く環境も一変し、観光のみならず、物流、情報、文化の交流が一層盛んとなり、都市間、観光地間の競争が激化するものと予想されております。先般も鳥取県境港市で開催される97山陰・夢みなと博覧会のPRのため宣伝隊が派遣されていたようでありますが、こういった状況下において、松山インターを利用し、より身近で便利になった松山の観光を積極的に売り込み、新たな観光客の誘致を図らなければ観光地間の競争にも対応できないのではないかと考えております。道後温泉旅館協同組合の発表によりますと、平成8年1月から12月の宿泊者数は平成7年に比べ約2万人の増加があったと伺っておりますが、さらなる観光客の増加を目指すためには、高速道路を利用する観光客の誘致も視野に入れた観光宣伝活動なり案内方なりをしなければならないものと考えますが、この点いかなる御所見をお持ちかお聞かせください。 次に、観光宣伝についてお尋ねいたします。観光誘致促進を図る一つの手段として、新聞、テレビ、雑誌への観光広告が実施され、また駅やターミナルでは電飾看板により一般企業の宣伝広告に混じり観光地の宣伝広告がされております。広告案内を行うには、より多くの人々への周知を図り、人々の興味をそそるような広告をすることが肝要かと思われます。松山市でも、観光客誘致促進のため各種観光広告が実施されていることと思われますが、どのような内容で実施されているのか、また9年度はどのような内容で実施されるのかお聞かせください。また、最近では、インターネットを利用した情報発信も盛んに行われているようでありますが、広告とは違った意味で観光客誘致促進が図られるものと考えますが、松山市ではどのように取り組まれていくのかお聞かせください。 次に、観光客への案内方法についてであります。四国には、チリンチリンと鈴の音とともに、白装束に菅笠姿、金剛杖をついたお遍路さんが札所めぐり、札所ごとに御接待をするという風習があり、おもてなしの心で案内がなされております。市民一人一人がこういったおもてなしの心を持って訪れた方々への案内ができれば、観光松山のもう一つの顔ができるものと考えております。観光従事者への研修は実施されているようでありますが、一般市民を対象とした講座等を開設し、観光松山を再認識していただき、また隠れた観光資源も学ぶ機会を持つことも今後の観光には必要ではないかと考えます。また、このような機会を持つことで、観光ボランティアの芽も萌芽するのではないかと考えておりますが、この点、どのようなお考えをお持ちかお尋ねをいたします。 最後の問題に、高速道路周辺における交通安全対策についてお尋ねをいたします。先ほども述べたように、県都松山を中心とした周辺市町村にとって、いよいよ本格的なハイウエー時代の到来を迎えたわけであります。ちなみに、本格開通に先立って、本市主催で行われた2月23日の開通イベントは、当初予測を大幅に上回る参加者があり、快晴の下でジョギングやウォーキング等を堪能した市民は、一様にイベントの趣旨に沿って心から楽しんだ様子がうかがわれ、関係者の御苦労に敬意をあらわす次第であります。この高速道路の開通は、ただいま申し上げたとおり、各般にわたるメリットははかり知れないものがありますが、一方で地域住民に新たな問題を投げかけていることも事実でありまして、インターをおりた車両の渋滞や、周辺の生活道路上での交通事故の問題が新たに惹起されております。仄聞するところによりますと、地元関係者から市及び関係機関に安全対策の要望がなされているとのことであります。 そこで、安全対策としてどのような整備がなされ、また今後どのような対策を講じられるのか、その考えにつきお尋ねをいたしまして、私の一般質問を終わります。 どうもありがとうございました。 ○議長(松下長生君) これより答弁を求めます。市長田中誠一君。 〔市長田中誠一君登壇〕 ◎市長(田中誠一君) 菊池議員に、私からは観光行政についてお答えします。 先般の高速自動車道の開通は、本市を初め関係する市町村にとりまして、まことに喜ばしく、産業経済や観光、文化の進展に大きなインパクトを与えるものと確信をいたしております。しかしながら、このことは同時に、観光地間の競争の激しさをもたらすものであり、今後は、松山城、道後温泉といった本市の優位性を生かしながら、より広域的な視点からの誘致活動を展開しなければならないと考えております。そのためには、これまで取り組んでまいりました各種施策に加え、現在、中国地方で放映しているテレビスポット電光文字広告による開通案内など、興味を持たれる宣伝活動を積極的に実施することが必要であり、9年度では、新たに全国版の旅行情報誌の発刊や、年間4,000万人もの人が往来する羽田空港に電飾看板を設置するよう、関係部局に指示しているところでございます。また、インターネットによる対応方につきましては、昨日、宇野議員にお答えいたしましたように、インターネット事業の全体計画の中で観光情報の提供を考えております。 次に、観光講座についてでありますが、観光を担う人材の育成が最優先の課題であるとの認識のもとに、松山商工会議所等の御協力を得て、観光従事者講座に加え、平成9年度から市民の方々を対象に松山の観光資源、歴史、文化に対する共感と理解を深めていただく観光文化フォーラムと、将来の観光ボランティアを目指す観光ボランティア養成講座の2講座を開設する計画をいたしておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。 その他の質問につきましては、関係理事者より答弁をいたします。 ○議長(松下長生君) 環境部長二宮正昌君。 〔環境部長二宮正昌君登壇〕 ◎環境部長(二宮正昌君) 菊池議員さんに、廃棄物処理についてお答えいたします。 まず、本市の南・西クリーンセンターダイオキシン測定の結果についてでございますが、本年1月に策定されたガイドラインは、平成2年に策定されたガイドライン適用炉とそれ以外の炉の2区分により基準値が定められております。そこで、平成2年のガイドライン適用炉でありますが、南クリーンセンターの測定結果は、先日、村上議員さんにも御答弁申し上げましたとおり、平均0.33ナノグラムでありまして、ガイドラインに定める全連続炉の基準値0.5ナノグラム以下となっております。また、西クリーンセンターにつきましては、平成2年に策定されたガイドライン以前に建設された全連続炉であり、その測定値は平均0.77ナノグラムで、基準値1ナノグラム以下となっております。 次に、ごみ処理の広域化への取り組みについてでございますが、ガイドラインに示されておりますダイオキシンの新しい排出基準をクリアするには高度な排ガス処理装置を備えた大規模な新型炉でなければ不可能であります。したがいまして、現有施設がこれらの規模に満たない場合、またはダイオキシン対策のための施設整備が困難な場合には隣接市町村のごみを集約して広域での処理が必要となるわけでございます。そこで、議員さんも申されましたように、ダイオキシン対策が講じられております本市の南・西クリーンセンターに集約されることも考えられますが、本市といたしましては、両施設合わせて600トンの処理能力で、現在、24時間フル稼働いたしておりますことや、広域処理ともなれば地域住民の理解を得ることが非常に困難であることなど、多くの問題もありますので、県に対しまして理解を求めていく必要があると考えております。 最後に、ブラスチックの資源化施設の建設等将来の廃棄物処理施設整備計画についてでございますが、プラスチック資源化への取り組みにつきましては、民間における独自の研究、あるいは国と民間との共同研究等鋭意技術開発を進めているところでございます。その結果、油化や固化による資源化も一定のめどが立ってまいったのでありますが、その再生された油や固形燃料の利用方法等、いまだ解決しなければならない問題も多く残されておりますことから、本市といたしましては、これら諸問題解決の動向を見きわめ、本市にふさわしい施設整備を検討することといたしておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 道路部長重松利宣君。 〔道路部長重松利宣君登壇〕 ◎道路部長(重松利宣君) 菊池議員さんに、高速道路周辺における交通安全対策についてお答えいたします。 高速道路の開通に伴って、周辺道路の交通安全の確保が重要であることは申すまでもありません。そこで、高速道路開通に先立ち、以前から側道などにおける通行の安全と交通の円滑化を図るため、公安委員会に対して信号機の設置をお願いいたしてまいりました。その結果、本年度は、御案内のように、国道33号を初め県道及び市道に合計5カ所信号機を設置していただきましたが、来年度も引き続いて数カ所に設置を予定していただいていると聞き及んでおります。このほか、横断歩道や停止線等の規制標識につきましても公安委員会で整備がなされておりますが、高速道路周辺には通学路が多く、大勢の児童生徒の通行も見込まれますことから、本市といたしましても、なお一層安全確保に万全を期するため警戒標識やカーブミラーなどの整備に取り組んでいるところでございます。 次に、今後の対応についてでございますが、公安委員会を初め関係機関と十分協議を重ね、きめ細かな安全対策が講じられるよう努めてまいりたいと存じますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 教育長池田尚郷君。 〔教育長池田尚郷君登壇〕 ◎教育長(池田尚郷君) 菊池議員さんに、生涯スポーツの振興についてお答えいたします。 まず、学校体育施設の夜間開放の現状と今後の整備等についてでございますが、市民一人一人が明るく、豊かで、健康な生活を営む上から、身近で気軽に参加できるスポーツ施設が重要であると考え、市内の小中学校の体育施設を夜間開放しているところでございます。現在、屋内体育館につきましては、小学校42校、中学校22校、屋外運動場につきましては、小学校12校、中学校15校を開放し、年間延べ36万人の市民が利用しております。なお、今後におきましては、学校を初め地元関係者との連携を図る中で、周辺住民の理解と協力を得ながら全施設の開放に向けて努力してまいりたいと考えております。 次に、軽スポーツの普及についての考え及び具体的な普及策でございますが、議員さんも申されますように、高齢化社会に伴い、健康に対する意識が高まってきており、生きがいや健康保持のため、自分に合ったスポーツを日常生活の中に取り入れることが大切であると考えます。そのようなことから、レクリエーションバレーボール、ゲートボール、グラウンドゴルフの普及に力を注いでおります。また、市民の要望もありますペタンク、ターゲットバードゴルフなども検討しております。そのためには指導者の養成が重要なことでありますので、体育指導委員を中心に地域のスポーツボランティアの発掘などに努めるほか、適切な助言、指導が行えるような人材の育成を図ってまいりたいと考えております。 次に、体育協会の活動状況及び今後の地域における体育振興についてでありますが、まず普及事業といたしまして、市民が身近にスポーツに親しみながらコミュニケーションの場を広げ、心身の健康と体力の増進を図ることを目的として各種スポーツ大会やスポーツ教室など実施いたしております。また、育成事業といたしましては、本市のスポーツのレベルアップを図るため、加盟団体の育成強化のための助成、さらに心身ともに健全な成長を目指す少年、少女のスポーツ活動を継続的なものにするため、松山市スポーツ少年団大会などを開催し、スポーツ少年団の育成に努めております。今後の地域における体育振興につきましては、スポーツ人口の底辺拡大を目指すため、現在、未設置となっております地域に体育協会の結成を推進するなど、その体制づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(松下長生君) 以上で、答弁は終わりました。 次に、中西 智君。 〔中西 智君登壇〕 ◆(中西智君) 市政同志会でございます。 4点について質問いたしますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 まず、海上事故災害における防災体制についてお伺いします。今年1月2日、ロシア船籍タンカー・ナホトカ号の沈没事故により5,000キロリットル以上の重油が流出し、折からの強風にあおられ予想も及ばない広がりを見せ、各地の沿岸に漂着、8府県76市町村に及ぶ沿岸海洋汚染、魚介類など豊かな漁場や泣き砂など、観光資源は言うに及ばず、生態系にも大きな被害や影響を与え、回復にめどが立つのかといった強い危惧が持たれているのであります。今回の事故災害は、現在の危機管理の不備、防災体制のおくれが指摘されているのでありまして、政府もこのことを素直に認めておられるところであります。特に、日本海側はタンカーのふくそうする東京湾や瀬戸内海に比べて回収船など、総量的に配置できなかったことなど、体制の不備や対応のおくれ等に反省すべき点があったと述べられておりますが、被害を拡大さしたのは冬の日本海という最悪の時期と荒天が続く状況であったことが初動体制や回収作業をおくらせた最大の原因であったと考えられます。もろもろの状況や反省すべき点を踏まえて、政府は、科学技術、農水、運輸、環境の4省庁で緊急研究を実施し、有効な体制を整備しようとしておりますが、このたびの事故は、全国の自治体の防災体制に一層の点検、万全の体制づくりを促しているのであります。本市の海上事故災害に関しては、既に松山市地域防災計画書に示されている海上災害予防計画、災害応急対策計画など、事細かく明記されておりますが、肝心なのは、災害が発生したとき、マニュアルに沿った作業がスムーズにできるかということであって、日本海沿岸の自治体や関係機関においても一定の体制づくりはされていたにもかかわらず、その対応が問われているのが実態であります。 そこで、本市体制について、十分にそれを教訓とした取り組みに努力を願いながら、本市海上防災体制について数点お伺いいたします。第1点、今回の重油流出事故災害に対して、どういった思いで受けとめられておられているか、まずお伺いします。第2点、国では、4省庁でもって類似の事故を想定して研究をするとしているが、本市では、関係機関との協議などの対応の有無についてどうか。また緊急時の不測の事態に対応するため、資機材や物資の備蓄や、前もっての入手先など、ライン整備が必要と思います。災害は忘れたころにやってくると言われますが、災害は連鎖反応を起こしやすく、今こそ関係機関との連携強化を図るとともに、防災体制の総点検をし、マニュアルづくりの見直しをすべきと思いますが、いかがでしょうかお伺いします。第3点、民間との合同訓練等についてであります。本市は、石油や化学薬品などの工場群があることに加え、今日では、この地域が国際貿易ゾーンとして整備されることとなっており、今まで以上に海上交通の過密化が懸念されるのでありまして、海上事故には万全の体制を整えておかねばなりません。救助・回収作業など、訓練、啓発、教育など、関係者のみにとどまらず、民間との合同訓練、教育の強化を図り、油の流出を初めとした事故対策に教訓が生かされるよう取り組むべきであると思うが、いかがでしょうかお伺いいたします。第4点、ボランティアの受け入れ等マニュアルづくりについてであります。今や、国民の間では、自然発生的に事あればはせ参じるといった意識が定着、災害などの支援はボランティアの方々に負うところ大きく、福井県だけで6万5,000人の参加があったと言われ、今回のボランティア活動も、阪神大震災の教訓が生かされ、作業に大きな力を発揮したと言われております。しかしながら、回収作業に当たっては、5人のとうとい命が失われたことは残念の一言に尽きます。したがいまして、ボランティアの受け入れや健康管理、さらにボランティアの支援がより効率的に機能するといった体制づくりが急務でありますが、御所見をお伺いをいたします。 次に、都市景観整備事業の取り組みについてお伺いします。都市の景観を整備するということは、歴史、文化、自然といった物を背景とした都市の顔をつくる、すなわち快適な都市づくりをするということでありますから、各種事業等の連携によって形成されるものと考えるのであります。本市景観形成のあり方については、都市景観ガイドプランに示されているように、都心ゾーン、田園ゾーン、山地丘陵ゾーンなどといった6つのゾーンに区分され、特性に合わせた整備や、既存原形を生かした都市の形成を進めるといった内容になっております。これら事業は、市全体にかかわる事業でありますから、整備に当たっては中・長期的な取り組みと、生活に密着した景観づくりといった短期的な即応性のある景観整備事業が考えられますが、まずそういった身近な整備事業に期待を寄せているところであります。御案内のように、瀬戸風峠は道後村めぐりのコースの中でも風光明媚な場所として知られ、多くのハイカーなどで親しまれておりますが、反面、落書きと不法投棄の常習箇所としても要課題として整備がまたれておったのであります。平成8年度都市景観整備事業の一つとして、整備に着手、これまでのイメージを一新、一段と注目度を高め、市民の間で好評となっております。落書き板であったコンクリート擁壁は、特殊樹脂塗料を使用し落書きの防止をするなどし、ガードレールは頑丈なガードロープに変え、展望所を設けるなど、工夫の跡や努力がうかがい知れます。都市景観を形成する上で遠望の景観を上げておられますが、絶景の遠望を楽しむには、その場所の整備が欠かせない条件でありまして、このたびの整備事業を高く評価するものであります。 そこで、お伺いしたい第1点は、峠につづる山道の整備でありますが、部分部分に設置されたガードレールも今や破損したり半ば埋もれた状態となっております。画竜点睛を欠くといったことにならないよう整備するべきと考えますが、いかがでしょうかお伺いいたします。第2点は、落書き防止についてであります。落書きは町のイメージを著しく損なうものであります。今回の対応は落書き防止に功を奏しているのでありますが、特殊塗料による既設構造物など含め今後の防止対策に生かしてはどうかお伺いします。第3点は、整備の後、以前より格段に環境の改善がなされましたが、美化意識や公衆道徳の欠落といいますか、心ない人たちも後を絶たないのが事実であります。クリーンボックスががけ下に投げ捨てられてあったり、ごみの不法投棄も見られるのであります。周辺環境が改善されただけに、今以上にパトロールを強化するなど、美化対策を講じるべきと思うのでありますが、御所見をお伺いします。第4点は、都市景観整備事業として今日までどういった事業に取り組まれてきたか。今後、具体的に取り組まれる施策について、あわせてお伺いをいたします。 次に、天然記念物指定と動植物の保護についてお伺いします。天然記念物とは、文化財保護法に基づいて指定された学術的価値の高い動植物、また地方公共団体が条例によって定め、特に守るべき価値のあるものとして指定されたものを天然記念物と称し、自然環境の保全や学術的資料として保存保護が図られているのであります。自然環境の悪化には多くの要因が上げられますが、そのことから世界至るところで自然破壊が確実に進行し、幾万という動植物が絶命し続けていると言われております。我が国でも650種に上る動植物が絶滅に瀕し、毎年100種類に余って絶滅しているとの報告がされております。松山平野においても、戦後五十数年の間に種類、個体数が著しく減少し、調査開始当初に見られた2,500種余りの動植物のうち190種以上が絶滅しているのではとの調査結果が南日本自然史研究所によって明らかにされております。これは、我々社会に対する何かのメッセージとして受けとめねばなりません。21世紀は環境の時代と言われます。我が国も世界共通の課題として、あらゆる分野の連携により、英知と責任ある行動をもって日本の自然環境を保全することは世界への限りない貢献ともなるのであります。すなわち、そのためには、国といわず地方、一地域の一人一人が自然保護の意義を意識し、我々生きとし生けるもののために、次世代を担う人たちのために行動するといった環境づくりが求められると存じます。そういった行動には、環境教育の中での野外学習などを通じて自然の大切さを学ぶことにより、保護の意識を高めることも不可欠であり、また松山市が指定している天然記念物など、生態系の調査研究などといった機会を通じて保護、育成や、啓発に努めることも意義あることであると思います。ところで、本市の絶滅危種に市指定の天然記念物スナヤツメが上げられます。これはヤツメウナギの仲間で、体長10センチぐらいといいますから、ウシドジョウといった生き物でないかと思われます。1962年に天然記念物に指定され、当時、南高井の小川一帯に多く生息し、出合橋付近でも生息が確認されておりましたが、60年代後半から姿を消し、絶滅したのではとの報道もされております。高度成長期における水質の悪化が急速に進んだ時代であったことなど、農村の多様な生活の変化によることも原因の一つであると考えられますが、本市の水質保全に取り組んでおられる今日、水質の回復とともに、今にあらわれるのではとの思いを寄せているのであります。スナヤツメが発見されたとき、松山の自然の回復の一つのあかしになると思います。また、希少種としては、川の郷の一部に生息するウスバシロチョウが上げられます。氷河期から生き続けていることから生きた化石と言われるのであります。例を挙げるといろいろありますが、こういった動植物について保護育成の必要を痛感しているところでありまして、以下、数点についてお伺いをいたします。 1つ、生態系保護等自然保護に対する基本的な考え方について。2つ、天然記念物として指定に至る過程及びその内容について。3つ、審査にかかわる構成メンバーについて。4つ、動植物の生態系など、調査研究の活動状況について。5つ、調査研究を進めることによって、天然記念物として、また要保護種として種の保存や個体数の保護に取り組むべきと思うがいかがか。6つ、スナヤツメはどのような評価によって指定されたのか、松山市以外での評価と生息状況について。以上、お伺いをいたします。 最後に、動物愛護センター建設についてお伺いをいたします。全国の野良犬、野良猫は50万匹とも言われ、近年では、ペットブームも手伝い、爬虫類から猛獣までペットとして飼われていることは御存じのことであろうと思います。これらペットも大きくなると、住宅事情など生活環境にそわないといったことで飼育に困り、放置する無責任な人たちによって、ペットの野良化が後を絶たず、野生化による事件、事故を引き起こすなど、社会問題となっていることも見逃せません。大都市に隣接する市町村などは、大都市型捨て犬などと言われる野良犬、野良猫で大変犠牲を強いられ、対策に追われることも聞き及んでおります。先般、奈良県葛城保健所での対策が報じられておりました。毎年5,000頭等からの捨て犬の処分に当たっていると言われ、そのうちから小犬だけでも救済しようと、避妊、去勢手術、疾病予防、防虫等を施して、里親捜しを行い、年間180頭余りが引き取られ、死に向かう命が救われているとのことであります。わずかのことかもしれませんが、温かい報道でありました。全国の野良犬、野良猫、不用犬などの野良化の防止は、自治体の取り組むべき姿勢にかかっていると言っても過言ではありません。保健所での対応には限界があり、専用の施設の建設が待たれるのであります。広島県竹原市に開設されている県動物保護センターは、不用になった動物の引き取りや保存の指導、飼育、動物愛護の普及啓発、疾病治療、人畜伝染病の調査研究、咬傷等の相談、危険動物の飼育の認可といった保護育成に取り組み、成果を上げているのでありまして、私は高い評価をするものであります。 そこで、そういった他市の状況と、本市の動物愛護における基本的な考え方について、まず御所見をお伺いいたします。本市は、不用犬の引取所を庁舎の一角に設け、捨て犬防止や野良犬の捕獲、保護に取り組まれているのであります。不用犬の引き取りは、原則犬のみとなっておりますが、他の動物の扱いはどう対処されているのか、業務内容についてお伺いをいたします。現体制では、いずれにいたしましても動物の野良化防止対策は十分とは言えません。昨年度より、本市は不用犬の買い取り制を廃止しましたが、動物愛護の精神からも適切な措置として評価するものでありまして、その認識をもって対策を講じられることを強く望むものであります。つまり動物愛護センターの建設についてでありまして、中核市を目指す本市の行政責任分野を考えますとき、本市の果たすべき分野でないかと思いますが、同センター建設について御所見のほどをお伺いいたします。動物愛護センターは、児童生徒の愛護教育や心の教育の場として、命のとうとさを啓蒙し、思いやりの心を育てる施設として大きな意義を持つものと存じますが、その点についてもどう認識されておられますかお伺いをいたします。 以上で、私の一般質問を終わります。 ○議長(松下長生君) これより答弁を求めます。 市長田中誠一君。 〔市長田中誠一君登壇〕 ◎市長(田中誠一君) 中西議員に、私からは海上事故災害の防災体制についてお答えいたします。 四方を海に囲まれた我が国は、海洋を取り巻く多様な自然環境に恵まれ、豊かな漁業等から多くの恩恵を受けております。特に、本市は、瀬戸内海に面していることから漁業やレジャーなど、市民生活と海洋環境とが極めて密接な関係にあることは申し上げるまでもないところでございます。 そこで、お尋ねの今年1月に発生した福井県沖の重油流出災害は、防災体制の不備や初動体制のおくれ、最悪の気象条件が重なり、日本海沿岸地域の広範囲に重油が漂着し、漁業や生態系に大きな被害や影響を与える大災害になったと言われておるわけでございます。改めてこの作業に当たられた関係者の皆様に敬意を表するとともに、とりわけボランティアで参加し、とうとい命を失われた方々に対しまして心からの哀悼の意を表する次第であります。本市といたしましては、今回の事故を貴重な教訓とし、万一流出事故が発生した際には、初期の段階から海洋環境の保全並びに市民の生命、財産の保護に迅速かつ効果的な措置がとられるよう防災体制の一層の強化を図っていかなければならないと真摯に受けとめているところでございます。 次に、関係機関との協議と防災体制へのマニュアルづくりについてでありますが、現在、松山市地域防災計画の見直しを進めているところでございますので、この中で、国の4省庁の研究結果も踏まえ、御指摘の関係機関との協議を行った上、防災体制の総点検や、関係資機材の整備を含めたマニュアルづくり等海上災害予防計画の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 その他の質問につきましては、関係理事者から答弁を申し上げます。 ○議長(松下長生君) 環境部長二宮正昌君。 〔環境部長二宮正昌君登壇〕 ◎環境部長(二宮正昌君) 中西議員さんに、天然記念物指定と動植物の保護についての御質問のうち、生態系保護等、自然保護に対する基本的な考え方と動植物の生態系など調査研究の活動状況につきまして関連がございますので、一括してお答えいたします。 議員さんも申されますとおり、地球規模での自然破壊が進行し、我が国では3万6,000種の野生生物のうち1.8%に当たる661種が絶滅のおそれがある野生生物としてリストアップされております。既に、ニホンオオカミなど22種類の動物が絶滅したとの報告もなされており、こういった背景の中、貴重な野生生物を絶滅から守るため世界各国でさまざまな取り組みがなされ、我が国でも絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律が施行され、各種施策が進められているところでございます。本市におきましては、環境教育による自然保護啓発や水生生物調査などを実施してまいりましたが、今後におきましても、生態系を含めた動植物の実態調査研究を行い、本市の自然的特性に応じた自然保護対策を進めることを基本姿勢とし、人と豊かな自然が触れ合い、自然と共生できる都市づくりを積極的に推進してまいりたいと考えております。 次に、動物愛護センターの建設についてお答えいたします。まず、動物愛護センターや動物管理センターの他市等の設置状況でございますが、現在、都道府県で15カ所、政令市で12カ所、保健所設置市で4カ所に設置事例がございます。 次に、動物愛護における本市の基本的な考え方についてでございますが、動物の保護及び管理に関する法律に基づいて、動物の虐待の防止、動物の保護、生命の尊重を基本的な考え方として、愛護ポスターの配布、みんなの生活展等を通じての正しい飼い方教室、さらには小犬の譲渡紹介など、捨てない、放さない、迷惑をかけないの3ない運動を展開し、動物愛護の意識啓発を行っているところでございます。 次に、不用犬引取所での他の動物の扱いなど処理業務内容でございますが、御案内のとおり、動物の生態の違いによる飼育の困難さや設備の面から現時点では犬のみの取り扱いといたしております。 最後に、動物愛護センター建設と、教育施設としての意義についてでございますが、動物愛護センターは、動物の保護育成や動物愛護の普及啓発、さらには児童生徒に対する愛護教育や思いやりの心の教育の場として意義深い施設であると認識いたしております。しかしながら、動物愛護センターの建設につきましては、施設の立地条件の整備や、狂犬病予防員、獣医師の確保など、種々問題もございますので、今後、研究してまいりたいと存じます。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 都市整備部長山崎芳清君。 〔都市整備部長山崎芳清君登壇〕
    都市整備部長(山崎芳清君) 中西議員さんに、都市景観整備事業の取り組みについてお答えいたします。 まず、落書き防止対策の取り組みでございますが、瀬戸風峠で使用いたしました特殊塗料は、スプレー等の落書きをふき取りやすいといった利点がございますが、鋭利なもので傷つけられやすい面もあり、既存施設等での使用につきましては、効果や適性をよく見きわめながら、その利用を検討してまいりたいと考えております。 次に、瀬戸風峠のパトロールの強化につきましては、定期的に清掃を行い、環境美化に努めておりますが、峠付近へのごみの不法投棄や落書きが後を絶たないのが現状でございます。今後、パトロールの強化も図ってまいりたいと考えておりますが、これは何といっても市民一人一人のモラルの問題でもあり、ポイ捨て防止の美化意識の高揚を図るなど、関係課と十分協議しながら対処してまいりたいと考えております。 最後に、景観整備事業の実績と今後の取り組みについてでありますが、御案内のとおり、国、県等関係機関の御協力をいただきながら、松山城周辺道路の景観整備を初め、三番町、千舟町通り等の電線類の地中化などが行われており、また景観に配慮した湯渡橋や末広橋、さらには照明灯のデザイン化、歩道のカラー舗装化など、道路景観の整備を積極的に図る一方、個性豊かな学校建築や公園整備、魚の生態に配慮した河川、水路の整備等々、その整備に鋭意取り組んでいるところでございます。また、ロープウエー街や平和通りの整備を行うほか、中心市街地における町名や町の歴史等をガイドする案内モニュメントの設置や、道後温泉本館周辺の景観整備に取り組むことといたしております。今後とも、都市景観形成基本計画に基づき総合的かつ計画的に実施してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 建設管理部長仙波定正君。 〔建設管理部長仙波定正君登壇〕 ◎建設管理部長(仙波定正君) 中西議員さんに、海上事故災害の防災体制についての御質問のうち、第3点の民間との合同訓練などの取り組みについてお答えをいたします。 本市には、松山海上保安部を中心とした愛媛県、警察、市町村、民間企業、漁業協同組合で組織する松山地区大量輸出油対策協議会と、愛媛県を中心とした関係機関で組織する愛媛県石油コンビナート等防災本部がありますが、防災訓練につきましては、毎年1回、両組織が合同で、大量油流出事故や、沿岸の特別防災区域における災害の発生を想定して、官民一体となった総合的な防災訓練を行い、防災体制の充実強化及び応急対策の機能向上や防災意識の高揚を図っているところであります。今後におきましては、今回の災害の教訓を最大限に生かした防災体制の強化に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りたいと存じます。 終わります。 ○議長(松下長生君) 道路部長重松利宣君。 〔道路部長重松利宣君登壇〕 ◎道路部長(重松利宣君) 中西議員さんに、都市景観整備事業の取り組みについてのうち、瀬戸風峠に通ずる山道の整備についてお答えいたします。 昨年、瀬戸風峠の景観整備をいたしましたが、峠を散策する人の数は以前にも増して多くなり、峠に上がる道路の交通量も増大しているところでございます。そこで、石手方面から峠に通ずる市道道後123号線の常光寺町におきましては、現在、道路整備を進めております。このほか、祝谷東町から登る市道の一部におきましても、近く道路整備を予定しているところでございます。御指摘のあったガードレールなどの安全施設につきましても、通行の安全確保はもちろん、景観にも十分配慮しながら施設の整備を図るよう計画をいたしておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 消防局長田所和人君。 〔消防局長田所和人君登壇〕 ◎消防局長(田所和人君) 高橋(※「中西」と訂正)議員さんに、海上事故災害における防災体制についての御質問のうち、第4点のボランティアの受け入れ等のマニュアルづくりについてお答えいたします。 災害時のボランティアの受け入れについてでございますが、災害の発生時には、市職員18名による受け入れ専従班を編成し、これに対応することといたしております。また、ボランティアの活動や受け入れ、健康チェックを含めた支援内容、その他ボランティアに関することにつきましては、現在、見直しを進めている当市の地域防災計画の中で検討し、関係機関、団体等と協議を行ってまいりたいと考えております。 以上で、答弁を終わります。(「名前違うぞ、中西議員ぞ。答弁し直せ」と呼ぶ者あり) ○議長(松下長生君) 消防局長。 〔消防局長田所和人君登壇〕 ◎消防局長(田所和人君) 大変失礼をいたしました。 ちょっと原稿を読み間違えまして、中西議員さんについてでございます。 訂正いたします。 ○議長(松下長生君) 生涯教育部長三好俊彦君。 〔生涯教育部長三好俊彦君登壇〕 ◎生涯教育部長(三好俊彦君) 中西議員さんに、天然記念物に関連して一括してお答えいたします。 まず、指定に至る過程と内容についてでありますが、天然記念物を所有する者、あるいはこれらを管理する個人または団体から教育委員会へ文化財指定申請書を提出していただきます。これに基づいて、教育委員会で必要な調査を実施し、本市の文化財専門委員会に諮問して、答申をいただくことになっております。この答申を受けて、本市にとって貴重なものは、指定に伴う手続をとり、告示を行うとともに、所有者及び占有者等に通知することになっております。また、本市指定の天然記念物の内容につきましては、植物が21件、植物、地質、鉱物を含むものが1件、それに動物のスナヤツメ1件で、市の指定の天然記念物は合計23件となっております。 次に、審査にかかわる構成メンバーは、文化財保護条例に基づいて、教育委員会が文化財に関する各分野で学識を有する方々を本市の文化財専門委員会委員として委嘱し、文化財の保護、活用に関する調査、提言をいただいております。 次に、調査研究を進めることによって、天然記念物として、また要保護種として種の保存や個体数の保護に取り組むべきとの御質問についてでありますが、先ほど環境部長から答弁申し上げました動植物の生態系など、調査研究の成果等を踏まえ、松山市文化財保護条例に準拠するものは天然記念物に指定して保存、保護を図ることが大切であり、市民意識の高揚にもつながるものと認識いたしております。 次に、スナヤツメが指定されたときの評価、また松山市外での評価と生息状況についてでありますが、スナヤツメはヤツメウナギ科の動物の中では本県に生息している唯一の種であります。かつては、県内でも鴨川、中山川、重信川の流域に広く分布しておりましたが、議員さんも申されますように、生活の多様化による水質汚染が進んできたことも要因の一つかと考えられ、現在では、その生息がほとんど見られなくなった貴重なものであります。こうした中で、本市においても唯一生息地として確認できたのが高井町の梅斎院泉を源流とする室木井手であり、比較的生態系の良好な地域として保護できるものと考え、昭和37年11月に市の天然記念物に指定したものであります。全国的にも現在生息が確認できる地域は、日本海側の一部と、太平洋側の利根川以北のみと言われておりますが、十分な調査確認はできていないのが現状であります。よろしく御理解賜りたいと存じます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 以上で、答弁は終わりました。 次に、松岡芳生君。 〔松岡芳生君登壇〕 ◆(松岡芳生君) 最後の質問者となりました。 私は、今回からどこにも属さない立場で議会に臨むことといたしました。議会と行政は車の両輪の関係にあります。双方が健全な距離感と緊張関係を保つことで、市政はより発展するものと確信をいたしております。時代の変化とともに、市民一人一人の価値観やライフスタイルも多様化しており、従来の尺度ではとらえ切れない社会構造となっております。そういう中にありまして、私は、支持していただいております皆さんの御意見もお聞きし、また人権というテーマをベースにしながら、一人一人の市民と向き合い、ともに考え、ともに行動する、そういう思いを込め、名称を市民ネットワークといたしました。きょうは、その立場で、市政一般につきまして質問をさしていただきますので、市長初め関係理事者の真摯な御答弁をよろしくお願い申し上げます。 まず最初に、財政及び中央公園建設についてお尋ねいたします。国、地方とも、現下の厳しい財政事情の中、いかにその伸びを抑えていくかに苦心しているところであります。そういう中にありまして、本市の来年度予算は、中央公園建設の関係もあり、前年度比13.4%の伸びとなっております。また、地方債の総額が本年度で約1,057億円、公債費比率が10.5%、来年度で約1,205億円で11%弱を見込まれているとのことであります。中央公園の1期事業の具体的な整備方針が明らかにされたところでありますが、田中市政の命運というより、まさに46万市民の命運がかかっている問題であります。 そこで、お伺いしたい第1点は、第1期完了時点における公債費残高と公債費比率の見込みについてであります。来年度見込みで単純計算しますと、市民1人当たり一般会計で約26万円、会計全体で約50万円の借金という計算になります。1期の総額が550億円ということであり、残高及び比率の増大が懸念されます。第1期完了時ではどのような見込みとなっているのか。第2点は、中央公園の整備方法の見直しについてであります。この間、建設費用を含めた財政面での具体的な提示がされない中で建設問題が議論されてきた経過もあり、この際、後世代への負担を極力抑えていくということを最優先にし、建設日程や施設のグレード等々、整備計画全体の見直しも含め再検討すべきと思うが、御所見をお伺いいたします。 次に、松山総合公園についてお尋ねいたします。大きな公園より身近な公園をという政策変更の中で、1993年、平成5年に事業費が158億円に縮小され、温室やバードゲージ等の施設計画が中止になるなど、計画の大幅な軌道修正が行われてきたところであります。一方、具体的な段階に入ってきました中央公園建設費は、提案されております分も加えますと、既に総合公園を上回るものとなっております。公園の中身はそれぞれ違うわけでありますが、ある種の時代の流れ、移り変わりを見る思いがいたします。時代の流れとともに、多少違和感のありました城郭も、土地になじみ始めた植物とともに、それなりの雰囲気を醸し出しております。大きな費用をかけ建設している市民の財産でもあり、内外に積極的にアピールすべきという視点で質問いたします。 第1点は、全体計画の進捗状況及び今後の整備計画についてであります。第2点は、移動手段についてであります。山を中心とした公園であり、自然と人との調和がテーマになっております。電気自動車等、環境と人に優しい移動手段を取り入れたらどうか。第3点は、公園をアピールする施策についてであります。今の総合公園という名称では、何が特徴なのか理解されにくく、中央公園の建設で混乱も予想されます。この際、この公園にふさわしく市民に親しまれる名称に改めるとか、愛称づけを行ったらどうかと思いますが、お考えをお聞かせください。 次に、節水型都市づくりについてお伺いいたします。質問の第1点は、水道資料館の充実についてであります。同資料館は、水道に関する資料の保存、展示、生活と水とのかかわり、水の大切さ、水道事業の経営の仕組み等について市民の理解と認識を深めることを目的に、1987年、昭和62年4月に市之井手浄水場の2階に設置され、来年度で10周年を迎えます。来館総数は1995年度までで計6万3,600人、そのうちの60%強が小学校の課外授業によるものであります。現在の資料館は、過去の資料の展示、静止画、模型が中心の、どちらかと言うと、水資源開発期の色彩の強い内容となっており、今日の節水型都市づくりや、子供たちの関心を引きつける発想が乏しいものとなっております。今議会で一部改修費1,000万円が計上されておりますが、節水型都市づくりのシンボル的な施設として思い切った改善を図るべきと思いますが、その考え方をお示しください。第2点は、節水型都市づくりの具体的な目標数値の設定についてであります。節水型都市づくり大綱を受け、各種施策が積極的に取り組まれておりますが、その到達点がなかなか見えにくいものとなっております。この際、具体的な目標数値を明らかにさせ、計画的な事業展開を行うべきと思うがどうか。第3点は、ため池の保持についてであります。都市化の進行や農業従事者の高齢化等、維持管理が今後ますます困難になってくることが予想されます。本市ため池の置かれている実態、及び今後の具体的な保持策について明らかにしていただきたいのであります。必要性云々でため池を埋め立てるのは簡単であります。しかし、そのときに忘れてならないのは、ため池を築き上げてきた先人の苦労や、そこを生活の場としている生き物等についても思いをはせるということであります。ふるさとのこの松伐るな竹切るな、桑原四丁目にある松山藩主松平定行の隠居跡、東のお茶屋跡のお山池のふちにひっそりと建っている高浜虚子の句碑の問いかけを今を生きる私たちはしっかりと胸に受けとめなければならないと思います。 次に、環境教育についてお尋ねいたします。 本市においても、1993年、平成5年に松山市環境教育の推進に関する懇談会から出された提言書を受け、環境教育の体系的な取り組みが開始されたところであり、その成り行きに大いに期待をするものであります。 そこで、お伺いしたい第1点は、この間の環境教育の取り組み状況についてであります。第2点は、環境教育を推進する行政の主体の確立についてであります。現在、環境管理課が窓口となっておりますが、少なくとも係を設置し、主体を明確にすべきであり、適切な環境情報に基づく体系的な取り組みを進めるため、関係各課との連携を図る庁内の体制づくりを行うべきと思いますが、お考えをお示しいただきたい。第3点は、市民団体の育成と連携についてであります。環境教育の広がりと定着を図るためには、環境というテーマをみずからの課題として取り組む市民レベルでの運動の盛り上がりが大切になってこようかと思います。環境教育の核になる市民団体の育成、連携については、どのように考えられているのか。第4点は、メダカの飼い方教室に関連してお尋ねいたします。この事業は、日本人初の女性宇宙飛行士向井千秋さんがスペースシャトルで産卵実験した宇宙メダカを松山在住の方が譲り受け、繁殖さしており、その飼い方を学んでもらおうというものであります。たかがメダカ、されどメダカ、子供たちの関心を呼ぶものと思われます。しかし、メダカの学校は川の中という童謡にもありますように、自然の中で泳いでこそメダカ本来の姿かと思います。市内での生息状況及び生息可能な地域はどのようになっているのか、市民へのアピールも含め、生息可能なところへの宇宙メダカの放流についてはどうか。また治水中心の三方張りの河川工法から、川に自然を取り戻し、生物に優しい近自然工法へと整備方法が見直されてきておりますが、現在までの取り組み状況及び今後の方針についても、あわせてお尋ねいたします。 最後に、野外活動センターへの天体観測施設の設置についてであります。 先ほどのメダカを通じて目を宇宙に向けてみたいと思います。都市化の進行や生活環境の変化により、星空が私たちの日常の視野の中から遠ざかりつつあるのではないかと思います。せんだって、姫路市にある天体観測を中心とした宿泊型児童館星の子館を見てまいりました。太陽系の惑星を鮮明にとらえる性能を持つ国内最大級の90センチメートル級の反射望遠鏡が設置されており、購入費は約1億円とのことでありました。また、関連して取り組まれています星や宇宙を題材としたさまざまな事業も大変好評だと聞きました。愛媛県内では60センチメートル級の天体望遠鏡を持つ久万町が知られておりますが、宿泊施設が整備されていないことや、雪の関係もあり、冬場の利用者は極端に少ないと聞きます。さえわたる冬の空に輝くオリオン座、オオイヌ座、これから春にかけては北斗七星を中心としたオオクマ座、北極星等々、魅力ある星が数多くあります。子供たちに教科書では体験できない無限の宇宙を観測させる意義は大変大きなものがあろうかと思います。冬場の利用者の少ない野外活動センターとの相乗効果もあわせ、設置方をぜひ検討されたらどうかと思いますが、御所見をお伺いいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(松下長生君) これより、答弁を求めます。市長田中誠一君。 〔市長田中誠一君登壇〕 ◎市長(田中誠一君) 松岡議員に、私からは環境教育についてお答えします。 21世紀を間近に控えた今日、身近な地域環境から地球規模の環境まで幅広い環境問題を解決し、良好な状態で後世に引き継いでいくことは人類共通の課題であります。そのためには、大量消費、大量廃棄に支えられた現在の社会システムやライフスタイルを見直すとともに、一人一人が人間と環境のかかわり合いについて理解と認識を深め、責任ある行動がとれるよう学習を進めていく環境教育への取り組みが重要になってきているのでございます。 そこで、本市におきましては、松山市環境教育の推進に関する懇談会からの御提言に基づき、環境教育啓発用ビデオを初め、小学生を対象にした環境教育副読本の作成や出前環境教室など、次代を担う子供たちに重点を置いた取り組みを進めてきたところでございます。今後におきましても、創意工夫を凝らし、企業や市民各層にわたる各種事業を展開してまいりたいと考えております。 次に、環境教育を推進する主体を明確にすることについてでありますが、環境教育の原点と言われております自然保護問題を含め、体系的に取り組むような組織体制づくりの検討を既に指示しているところでございます。 最後に、核となる市民団体の育成と連携についてでありますが、市民団体の環境に対する関心は高く、それぞれにテーマを持ち活動されている団体も数多くあり、本市主催のみんなの生活展を初め各種啓発事業への参加に御協力をいただいております。今後とも、自主的な環境保全活動が活発化するように条件整備を図るなど、支援を行うとともに、各種団体の御意見を賜りながら、人と自然が共生する都市づくりを推進してまいりたいと考えております。よろしく御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 その他の質問につきましては、関係理事から答弁を行います。 ○議長(松下長生君) 企画調整部長井上量公君。 〔企画調整部長井上量公君登壇〕 ◎企画調整部長(井上量公君) 松岡議員さんに、節水型都市づくりについてお答えをいたします。 節水型都市づくりの具体的な目標数値の設定についてでありますが、御案内のように、平成17年度の導水を目標に鋭意努力を重ねております中予分水開始までの最大需要水量は約22万3,000トンと予測されておりまして、これに対し、現在の認可水源能力は19万2,750トンとなっております。 したがいまして、その差約3万トンの水量をいかに確保していくかが本市にとって大規模水源の開発とあわせ課題となっております。このため、節水型都市づくり大綱に基づき、各種節水策などを官民一体となって鋭意取り組んでいくこととしておりますが、まず市民には、節水に御協力いただくため啓発用冊子の作成など各種PR策に努める一方、行政におきましても、公共施設への雨水利用システムの導入、漏水防止対策、地下水の確保、雨水が地下に浸透するような道路舗装や、浸透ますの設置、水源涵養林の整備などを積極的に促進することとしております。また、本議会に御審議願っております節水型機器の普及に関連した助成制度の創設など、実施可能なものから施策の具現化を図っている次第でございます。さらに、水の有効利用策の観点から下水処理水の再利用調査を進めるなど、今後とも大綱の趣旨に沿った適切な対応に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 終わります。 ○議長(松下長生君) 財政部長竹内 巖君。 〔財政部長竹内 巖君登壇〕 ◎財政部長(竹内巖君) 松岡議員さんに、財政及び中央公園建設についてお答えいたします。 まず、中央公園第1期事業完了時点における公債残高でありますが、これにつきましては、先日、三宮議員さんにお答えしましたように、仮称レディカルセンターの建設や保健所政令市への取り組みなどの事業費が未確定であることや、これらに係る市債が年度あるいは事業によって充当率、資金区分等が異なるなどの不確定要素があり、現時点でその総額をお示しすることは困難であります。しかしながら、本格事業化した中央公園でとらえてみた場合、第1期事業費550億円のうち、一般会計に係る野球場建設等に対し、優良な市債である地域総合整備事業債の充当を基本に考えますと、約250億円が見込まれます。 次に、公債費比率につきましては、本市は、平成7年度決算で9.2%と、人口35万人以上の50都市の平均値13.9%と比べても低く、これまで良好な水準を維持してまいりました。しかしながら、市債並びに市税を初め、一般財源等の見込みが困難なことから、公債費比率についても中央公園第1期事業完了時点での明確な数値を申し上げられる段階には至っておりませんが、増加傾向は免れ得ないところでありまして、将来の財政負担に十分注意を払い、健全財政と事業効果の双方をにらみ、議会にお諮りしながら誤りのないよう努力してまいりたいと存じますので、御理解賜りますようお願いを申し上げます。 終わります。 ○議長(松下長生君) 環境部長二宮正昌君。 〔環境部長二宮正昌君登壇〕 ◎環境部長(二宮正昌君) 松岡議員さんに、環境教育に関連してメダカの飼い方教室についてお答えいたします。 この事業は、スペースシャトルで産卵実験をした宇宙メダカを教材として、子供たちが命の大切さや自然のすばらしさを学び、住みよい環境づくりへの積極的な行動を期待するものでございます。 お尋ねの市内での生息状況及び生息可能な地域についてでございますが、本来、メダカは流れが緩やかで水草の多い場所を好むと言われておりますが、近年、生息環境が大きく変化したため、ほとんど見られなくなってまいりました。しかし、市内でもまだ数カ所はメダカが生息しておりますので、これらの保護と、生息可能な地域の把握に努めてまいりたいと考えております。 また、宇宙メダカを放流してはどうかとの御提案でございますが、市内の川で宇宙メダカが泳ぎ回っている姿を想像いたしますと、夢のあることと思いますので、放流場所の環境や生態系を十分調査し、実現に向けて努力してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 都市整備部長山崎芳清君。 〔都市整備部長山崎芳清君登壇〕 ◎都市整備部長(山崎芳清君) 松岡議員さんに、中央公園整備方法の見直しについてお答えいたします。 まず、中央公園整備事業は、御案内のとおり、堀之内公園から野球場等市有4施設を移転することを前提に、市民の健康づくりや憩いの場として、松山市の新しいシンボルを創出するというコンセプトのもと、市議会を初め、市民から多数の御意見をいただき、松山中央公園基本構想が策定され、現在、この実現に向けて取り組んでいるところでございます。 そこで、第1期事業については、既に基本設計を終え、概算事業費を積算し、さらに第2期事業についても逐次基本設計を行う予定でございます。今後、事業実施に当たりましては、基本構想を踏まえ、21世紀の松山市に求められる運動公園づくりを目指し、財政的な側面も勘案しながら、的確な事業計画のもとに進めてまいりたいと考えております。 次に、松山総合公園についてお答えいたします。 第1点の全体計画の進捗状況及び今後の整備計画についてでありますが、御案内のとおり、松山総合公園は総面積46.3ヘクタールで、昭和58年度に事業着手し、平成元年11月、市制施行100周年記念事業の一環として13.2ヘクタールを一部開園し、残る33.1ヘクタールについても、さくらの丘やかえでの谷など順次整備を図っているところでございます。平成8年度からは総合管理棟の建設にも着手し、9年度末の完成を見込んでおります。今後、管理棟を中心に、木の実の森、花のテラス、あんずの里など、事業認可期間の平成14年度末を目途に整備に取り組んでまいりたいと考えております。 第2点の公園内の移動手段として、電気自動車の運行につきましては、緑豊かな自然環境の中で憩い、楽しみながら散策することが心のリフレッシュにもなり、また健康増進にもつながるものと考えておりまして、移動手段としての電気自動車の導入については将来的な課題とさせていただきたいと考えております。 最後に、公園をよりアピールする施策についてでありますが、この公園の名称は、既に行政手続を経て松山総合公園と決定されたものでございます。しかし、子供から老人まで幅広く親しまれるためには愛称をつけることも一つの方策であろうと考えられますので、完成時までに広く市民の声をお聞きしながら検討してまいりたいと存じます。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 下水道部長永井宣正君。 〔下水道部長永井宣正君登壇〕 ◎下水道部長(永井宣正君) 松岡議員さんに、自然と生物に優しい川づくりの取り組み状況と今後の方針についてお答えをいたします。 まず、自然を生かした川づくりの取り組みでございますが、昭和61年度より、ふるさとの小川づくり事業として、河川周辺の景観、親水機能を生かした自然せきによる護岸や堤には花木を植栽し、また流れにはショウブ等を植えるなど、水生植物や生物に優しい川づくりに取り組んでおります。これまでに水泥町を初め5カ所を整備し、地域の方々に親しまれております。現在も高井町で平成4年度から継続事業として高井の里にふさわしいていれぎが育ち、魚が住める水路の改修工事全長約370メートルを実施しておりまして、本年度末には完成予定であります。 今後の整備につきましては、平成9年度より南土居町と高井町の通称日下泉の遊水を利用した人と自然に優しい水辺環境の整備を計画しております。なお、今後とも生物が生息、繁殖できる自然を生かした川づくりに取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 終わります。 ○議長(松下長生君) 農林水産部長橘 泰典君。 〔農林水産部長橘 泰典君登壇〕 ◎農林水産部長(橘泰典君) 松岡議員さんに、ため池の問題についてお答えいたします。 まず、本市におけるため池の実態についてでございますが、市内には大小合わせて365のため池がありますが、議員さん御指摘のとおり、現在の農業、農村を取り巻く環境は、高齢化、後継者不足、そして農地の転用や耕作放棄地の増大等によりまして、地域によっては過疎化が進み、ため池を善良な管理のもとに保全していくことは年を追うごとに非常に難しくなってきております。しかし、ため池は、農業用水として役立つのみでなく、自然環境の保全や災害時の防火用水など、多面的な要素を多く含んでいる公共的な性格が強い土地改良施設でありますことから、地元土地改良区等と協議をしながら、老朽化の進んだ箇所から計画的に改修整備を進めておりますが、今後とも極力保持、保全に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 生涯教育部長三好俊彦君。 〔生涯教育部長三好俊彦君登壇〕 ◎生涯教育部長(三好俊彦君) 松岡議員さんに、野外活動センターへの天体観測施設の設置についてお答えいたします。 御承知のとおり、野外活動センターは市街地の近くに位置しておりますので、天体観測の環境としては、町の明かりが夜空をさえぎるなど、余りよい条件とは言えない状況にあります。しかしながら、天体観測は大変意義のあることだと認識いたしておりますので、現在、野外活動センターでは、倍率110倍の屈折型望遠鏡10台を所有しておりまして、小中学校の集団宿泊訓練や、各種主催事業のプログラムに取り入れ、星の観察に利用いたしております。 今後とも、四季を通して利用者の増加につながる施設の運営をしてまいりますので、御理解賜りたいと存じます。 答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 公営企業局業務部長大西康之君。 〔公営企業局業務部長大西康之君登壇〕 ◎公営企業局業務部長(大西康之君) 松岡議員さんに、節水型都市づくりのうち、水道資料館の充実についてお答えいたします。 当資料館は、水道事業のPR拠点として昭和62年4月に開設され、多くの市民の皆さんが水道の仕組みを理解し、特に将来の節水型社会の担い手である小学生に水の大切さなど、水道に対する意識啓発の場として役割を果たしてきたと考えております。しかし、開設以来10年が経過する中で、展示物の老朽化なども見られ、一部展示内容の見直しが必要となってきております。加えて、平成6年の異常渇水を契機に従来にも増して節水型都市づくりへの取り組みが急務となる中、資料館の役割も当初に比べて大きく変化し、より節水面を重視した内容への変更が求められていると認識しております。しかしながら、当資料館を節水型都市づくりのシンボル的な施設として位置づけるのには、設置場所が市街地から離れたところにあり、しかも浄水場施設の一部を利用している関係からスペース的にも問題があり、これらを抜本的に解消することは当面難しい状況にあります。 今後の当資料館のあり方につきましては、議員さんも御指摘のように、節水に的を絞ったコーナーの新設や、大半の見学者が小学校4年生であることに配慮した展示方式の変更などもテーマとして研究し、順次充実に努めてまいりたいと考えております。なお、平成9年度は、メーン展示物の地形模型、松山の水と自然の映像システムを全面改良して、模型本体も修理を施すとともに、一部展示パネルの見直し、節水コーナー、ビデオ放映コーナーを新設することといたしておりますので、御理解賜りたいと存じます。 以上で、答弁を終わります。 ○議長(松下長生君) 以上で、答弁は終わりました。 以上で、一般質問は終わりました。 ただいま議題となっております承認第1号及び議案第1号ないし第48号の49件は、お手元に配付いたしております委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び特別委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松下長生君) 御異議なしと認めます。よって、委員会付託案件表のとおり、各委員会に付託することに決しました。   ──────────────── ○議長(松下長生君) 次に、日程第3、今回受理の請願第30号ないし第33号の4件を一括議題といたします。 本件については、請願書に記載してありますとおり、市民福祉委員会及び議会運営委員会に付託いたします。   ──────────────── ○議長(松下長生君) これをもって、本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。明3月15日から23日までの9日間は、委員会審査等のため休会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松下長生君) 御異議なしと認めます。よって、3月15日から23日までの9日間は休会することに決しました。 3月24日は、定刻から会議を開きます。   ──────────────── ○議長(松下長生君) 本日は、これにて散会いたします。       午前11時45分散会    ────────────────────────────────    地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。                    松山市議会 議  長  松 下 長 生                          議  員  松 下 英 裕                          議  員  花 山 隆 重...